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人事の書棚から118 「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」中原淳著 英知出版刊 その②
中原先生の新著「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」ですが、今日はちょっと違った側面からのお話を。

実は私も少し出演させていただいています。「第6章 他社の目から見たラーニングバー」なる箇所で、対談2というのに参加させていただきました。結果的にはラーニングバー参加者代表みたいな感じになってます。なんせ、対談1が提供者側のタッティーらで、対談3が長岡先生ですから。

まったくのん気な話ですが、中原先生にご来社いたたぎ、お話しを終わったときには、これが対談なのだとは認識していませんでした。ラーニングバーの本を書くのでお話を聞かせてということだったので、いろんな人に話をきいて構成でも考えてるんかなぁ程度の感じで、お会いしていました。その日の午前中には長岡先生にお話を聞いてきましたと聞いたので、おそらく長岡先生のことだから、絶対にストレートではない方向からのコメントをたくさん吐かれているに違いないと思い、私もちょっと意地悪で正直なコメントをしなきゃと意識したのもよく記憶してます。で、しばらくして原稿の確認があったときも、特に気にとめずに「へぇそれなりにうまくまとまってるなぁ」と思い、発刊された本をみてちょっとびっくり。結構、責任重大な役割だったんですね。

私の対談箇所は、「かつてはアングラっぽかった」「あらゆるセミナーのラーニングバー化」「転職の決断を支えたもの」と項目がつき、トータルで10頁くらいあります。それなりには客観的にラーニングバーもみてきたとは思います。かつ強い思い入れもあります。他のセミナー類との比較もできる立場にもいると思います。そんなことをつらつら話したものがともて上手に掲載されています。

改めて読み返してみて、やはり考えてしまうのは、「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」を自分はどうしてやりたいと思っているのか。また、「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」している自分は何が楽しいのか、ということです。これについてはしっかりと語れていません。また、語るだけの整理がついていないというのが実際のところです。

他社の人事仲間で45歳以降のキャリア意識について研究している人がいます。自分はこのカテゴリーに既に数年前から入っています。先日少し一緒にお話をしていて、中年期以降については「人がつながる場」を外に持っていることは大切だなと改めて感じました。そしてその「場」が「知がめぐる」タイプのものであると、それはさらに発展的な感じがします。これは1つのヒントになると思っています。

あともう1つ、単に勉強会を開催するというのと、「デザインする」の差についても考えさせられます。この本からは私たちが感じている以上の緻密な準備とデザインが裏でなされていることが伝わってきます。そして、良いデザインとはデザインを感じさせないものかもしれません。その場の即興はあってもけして結果オーライであってはいけません。自分がやっているような勉強会もそれなりにはデザインしているつもりですが、場の流れと参加者のパワーに依存しているところも大です。何がいいのかはわかりませんが、考えさせられるところです。

それにしても、ラーニングバーは今後も開催されるのでしょうか。

本書を読んで初めてラーニングバーを知った人が、わくわくした面持ちで福武ホールに集まるのはとても素敵なことです。でも、主催者側にはものすごいプレッシャーになるのではないか、といらぬことを考えてしまったりします。もちろんラーニングバーがもう開催されなくても、既にラーニングバーの浸透と拡散は始まっていますから、誰も寂しがることはありません。中原先生ご自身も次々と新しいことを手掛けられることと思いますし。10年後に1夜限りのラーニングバー復活公演なんてのもあるかもしれませんし。

知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ
(2011/02/08)
中原 淳

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《2011年2月12日》 なんか半端な日だったなぁ。何かとすっきりしません。もう一息って感じなんだけど。


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コメント
はじめてコメントいたします。墨田区にある都立の産業科高校で、キャリア教育指導の担当をしております。中原先生の活動には、かねて注目しております。教育の場でこそ、ぜひ取り入れられないものかと研究しておりますが、中原イベントは申しこんでも、いまだあたりません。これからもブログ、拝見いたします。
【2011/02/20 19:05】 URL | 佐藤千秋@橘高校 #-[ 編集] | page top↑
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