喰える資格、喰えない資格、美味しく喰える資格

今日の中原淳先生のブログから。
テーマは資格ビジネスです。まずは、ちょっと引用を。


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先日、某駅のあたりを歩いていたら、ふと、下記のような「看板」を目にしました。
 誰でも取得できて、高収入確実!
 簡単に学べます
 あなたも資格ホルダーになりませんか?
 こうしたうたい文句を背景にして、大量の資格希望者を集客し、何の入口管理も出口管理もおこなわない機制のことを「資格ビジネス」といいます。
 本来、資格とは「資格をもっている人」と「資格をもっていない人」のあいだに「境界」をつくりださなければならないはずなのに、「資格ビジネス」ではそれを行いません。
 なぜなら、利潤をあげるためには「資格をもつ人」を無条件に増やしつづける必要があるからです。
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あはは、ですね。
実際、これに惹かれて、それなりの金額を払う人が結構、いるから、このビジネス成り立っているわけです。でも、本当に食える資格って、排他的な権利を保障する、つまりその資格がないとその仕事を開業できない、医師とか弁護士とかいうのでないと、なかなかきついですよね。
これに対してよい資格について、次のように整理されています。確かにそうですね。gcdfなんか、結構、こんな感じできていますよね。


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 1.誰に知識を配分するかを決める「入口管理」がある
 2.体系的かつ構造化された知識が配分される「学習機会」が提供されている
 3.当人に資格を付与するかどうかの「出口管理=試験」がある
 4.資格を取得後に継続教育が提供される
 5.継続教育の成果によっては、資格の継続や剥奪を決めることができる
 6.資格の教育内容が改善されるシステム、および、資格保者の人数を制約するシステムが内在している


「資格」とは「境界」をつくりだすことです
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新卒の採用面接でも、履歴書にたくさんの資格がならびます。以前に何回か、企業の採用担当者の立場で、資格取得学校で講演をさせていただいたことがあるのですが、「ほとんどの資格は採用には役に立たない」という主催者の気持ちを無視した話をさせていただきました。

採用面接で資格についての話になったときに、聞くのはどんな資格を取ったかではなくて、「資格をとろうと思った動機」と、「資格取得のプロセス」の2つです。この2つに納得感があると、面接の評価は高まります。結構、資格を取得するのが大変な資格もあります。gcdfだって、大変ですよね。利き酒師だって大変です。これをなぜ取得しようと思ったのか、そしてどのように勉強したのかは、面接では、その方を知るためにはなかなか役に立つ情報になります。とった資格の名前よりも、動機とプロセスです。で、先の資格取得学校の講演では、こういう話まできちんとして主催者を少しは安心させていました。これは本当に実感することです。


たぶん、gcdfのようなキャリアカウンセラーの資格を取得して、それだけで喰えている人はほとんどいないはずです。フードコーディネーターとかもそうですね。もし、それで喰えている人がいたとしたら、少なくとも「資格をとろうと思った動機」がしっかりしていて、「資格取得のプロセス」にもとてもよいものがあるんじゃないでしょうか。


今日は久しぶりに中原先生のブログに反応してみました。


ところで、お好み焼き検定が今週の日曜日にあります。これも資格ですが、絶対に就職には役に立ちませんし、これで喰えるということはありません。でも、これで酒宴で話のネタができますし、洒落たうん蓄話が語れるようになりますし、何よりも家庭で美味しいお好み焼きが食べられるようになります。こんな資格もいいですよね。これぞ、まさに「美味しく喰える資格!」。今年は閉め切っちゃいましたけど、来年もやりますよ。


酒場探訪シリーズ032 文字平 











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【2016/12/05 23:12】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
インターン生の言葉から
五月雨的に人事にインターン生を受け入れています。

いずれも2週間の期間で、大学のカリキュラムのものです。少しずつかぶりながら、続いています。一番最初に入った慶應義塾大学商学部の2人が終わり、次に入った京都産業大学と同志社女子大学の1人ずつがこの金曜日に終り、今は法政大学キャリアデザイン学部から2名と明治大学から1名が来ています。

このインターンシップでは、普通に社員と席をならべて、社員からの依頼仕事をやってもらいます。ある程度は、レクチャーなども挟み込みますが、とにかくオフィスの中で実務をやることにより、リアルな職場体験をして欲しいと思っています。学生同士のチームでのプレゼンとかにはあまり意味を感じません。

また、なるべく多くの様々な社員とランチに行くように促し、様々な社会人の声を聞くようにしてもらっています。インターンで一番大切なのは、「働きたい」という思いを持つことと、「人はどうして働くんだろう」ということを思索することかなと思います。

後者でいえば、ほんとに人それぞれです。まずは、人それぞれなんだということをリアルに納得して、では自分はということを考えてもらうきっかけになればいいと思います。けして、人はお金のためだけで働いているのではありません。

前者については、この金曜日も嬉しい発表がありました。最初の日に2週間の目標を立て、最後の日に我々に対して成果発表会をやってもらいます。その中で出た話なのです。

インターンをやるまでは、誰もが職場ではたんたんと仕事をやっているんだと思っていた。でも、ここにきてそんなことないんだということを知った。真剣になる時は真剣になるが、リラックスをしながらなごやかに仕事もできている。みんなで仕事をやっている。何となく、社会に出るのが怖くなくて楽しみな感じになった。

そんなような話です。

世の中では、学生向けに社会のネガティブ・キャンペーンが繰り広げられています。ブラック企業報道がその最たるものですが、もちろんごく一部にはやばい組織もあるでしょう。でも、多くの日本の職場はそうではありません。心ない大人たちのネガティブ・キャンペーンにより、働くこと、職場というものが怖いもの、不気味なものに感じてしまう、素直な学生は少なくないようです。インターンでそれを払しょくできれば、いい感じの気持ちで就職活動に入れるに違いないと思います。

DSC_0012.jpg
※ご存知ですか。東京大学の本郷キャンパスにある、もう1つのハチ公像。



【2016/09/04 23:52】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
新入社員研修、終わりました!
1カ月に渡る新入社員研修が終わりました。
明日からは、専門研修になります。

去年、MALLの企画でも取り上げましたが、去年の新入社員研修はもう完成形に近いなぁと思っていたんですが、今年はまた担当がもの凄く頑張ってくれて、過去にない凄い研修になりました。なんといっても、新入社員1人ひとりの成長度合いが半端ないです(今のところ…)。もちろん個人差ありですが…。

今年の隠れテーマは、「なんでこの会社に入ったのか」。

どんなにスキルや知識をため込んでも、これが腹落ちししいないといい仕事なんかできません。特に昨今は第一志望に落ちての不本意就職なるものも横行しているので、なおさらここの腹落ちが大切です。様々なワークを通して、これと対峙します。私のいる会社の場合、動機は比較的ピュアでシンプルなんで、やりやすいというのもありますが。
今年は、とうとう音楽座ミュージカルさんのワークも採り入れることができました。騒音が問題になるに違いないので、町田の稽古場まで全員でお邪魔して研修をやってきました。運営側は柿島屋で打ち上げです。でも、うっかりペッカーさんのドラムサークルでは、騒音クレーム。お隣で面接やってたみたいで、結構マジでどなりこんでいただきましたが、会場の方のご配慮もあり、何とかなりました。いろんな研修をやるといろんな問題が起きてきます。そして、名物になってきた神田西口商店街研修は、去年までと狙い・目的をがらっと変えました。本当に破壊と創造です。

と、ここまでは主催者側の自己満足が続いていますが、成果はこれからです。毎日、日報を全員分読む日から解放されますが、嬉しいようなさびしいような。

027江戸幸
※酒場探訪シリーズ027 江戸幸@北浜 大将の小指が見たくてまた通います。すべてにおいて素敵なお店です。
【2016/05/08 21:15】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
転職の成否を分ける2つの鍵
私のいる会社も多くの中途採用入社者を迎えていますが、当然のことですが、順調に力を発揮できる人、なかなか馴染めずに苦労する人、期待以上の活躍をする人、人それぞれです。

どうすれば必ず転職先でうまくいくかという方程式はありませんが、少なくとも次の2つのことは大切かと感じています。

1.「ジョハリの窓」の「開かれた窓」を大きくできること

毎月の中途入社者研修でジョハリの窓の話をするのですが、これを知っている人はおおよそ日本のビジネスパーソンの1割くらいのようです。最近では説明するときは「窓」の説明から入る必要があります。なんといっても窓ガラスの技術革新が進み、窓の概念が多様化することによって、今や「窓」は説明抜きで「2×2のマトリクスのメタファー」としては使えなくなっていますので。

「ジョハリの窓」は、対人関係におけるマトリクスのモデルですが、自分と他者、それぞれが知っている、知らないで2×2のマトリクスを作ります。
自分も他者も知っている窓が「開かれた窓」です。これが大きくなると、周囲は自分のことを理解してくれる度合いが高まります。自分の好き嫌いや、得手不得手も理解してもらえるので、いろいろなことがやりやすくなります。また、周囲からみても「どんな奴だかわかる」のでコミュニケーションがとりやすくなりますし、仕事の依頼もしやすくなります。早々に新たな職場で「開かれた窓」を大きくできると、人は「居場所」感覚を新しい職場に感じることができます。これは仕事で活躍するためにも大切なことです。

「開かれた窓」を大きくするには2つの方法しかありません。

1つは「隠された窓」を小さくすることです。「隠された窓」とは、自分は知っていて他者は知らない窓のことです。これには「自己開示」が必要です。つまり自分のことを語り、理解してもらう努力をすることです。場合によっては、少しブライドを横に置いておく必要があります。そして、何よりも上手に自分の殻を破る必要があります。こうして「開かれた窓」が大きくなると、世界が違ってみえるくらい周囲とのコミュニケーションがとりやすくなります。

もう1つの方法は、「気づかない窓」を小さくすることです。「気づかない窓」とは、自分は知らないけど、相手は知っているという窓です。えっそんな窓あるのと思うかもしれませんが、実はあります。そして、これが曲者です。新職場になじめない人はここで大きく躓きます。ある意味、自己認知の甘さにもつながります。
ここでのキーワードは何と言っても「フィードバック」です。新たな組織に身を置く最大のメリットは、今までは受けたことがないような「フィードバック」が受けられることです。これを素直に聞いて今後の自分の成長の糧とできるか、うるさいと感じて耳をふさぐのか、相手はわかってくれないと勝手に心を閉ざすのか、ここが本当に分かれ目です。もちろん、「フィードバック」はポジティブなものばかりではありません。「こんなこともできないのか」といったものも容赦なくくるでしょう。でも、それが新たな職場の価値観なのです。それにさらされて自分がどう行動するかが大切です。その先に成長があります。

2.アンラーニングができること

「アンラーニング」は、日本語では「学習棄却」とか「学びほぐし」とか訳します。ここで取り上げる意味としては、自身の成功体験や過去の業績・栄光は少し横に置いて、新たな職場で新たな何かを学ぶごとができるかどうかです。新しいことを受け入れるためには、これまでのやり方や考え方をリセットする必要があるわけです。実は人だけでなく、組織自体にもアンラーニングは求められるのですが、アンラーニングは学び続けるために何よりも必要な態度なのです。
自らの意思で完全に環境を変えた転職という時点で、以前の職場の常識や成功体験を軸に判断をすることは意味を持ちません。しっかりとしたアンラーニングをするためには、自分の今いる状況やこれまでやってきたことをきちんとリフレクションすることが欠かせません。往々にして人はここで冷静な目線を持てません。また、ブライドや自分可愛さもこれを邪魔します。周囲からのフィードバックも下手をすると自分に都合のいいことしか耳に入りません。
ここでは、ささやかなプライドは少し横に置いて、プロ意識を徹底的に前面に出すことです。アンラーニングをするにも、ジョハリの窓の「開かれた窓」を大きくすることは大切です。特に、フィードバックにより「隠された窓」を大きくすることができれば、アンラーニングは半ばできたようなものです。

この4月、新天地を選択される人も多いと思います。できるようで意外とできないこの2つ。是非、実践ください。

023 ほさかや

※酒場探訪シリーズ023 ほさかや@自由が丘 (今日も大好きな鰻串。この街にいくと必ず立ち寄ります。昨日は寄れなかったけど、ていうか休みだったみたい。)




【2016/03/22 23:20】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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