FC2ブログ
イノベーションと変革者
「世界の製造業はコモディティ(汎用品)化の波と戦っているが、イノベーション(技術革新)による脱汎用化が目標だ。それも単発のイノベーションでは不十分。一つの革新が次の革新につながるようなイノベーションの連鎖反応を生み出したい。」

昨年末の日本経済新聞に掲載されていた東芝の西田社長の言葉です(日本経済新聞2007.12.30)。まさに実感ですね。本当に我々の提供している商品のコモディティ(汎用品)化のスピードには激しいものがあります。そして、製造業だけでなくサービスを提供している会社にも、ほぼ同じことがいえると思います。ここでの、「イノベーション」は広くとらえて、新たな商品の提供という視点だけでなく、仕事のやり方の変革まで含めて考えた方が我々にとってはいいでしょう。そうとらえると、このことについてはすべての部署が当事者意識を持つ必要があります。

ところで、イノベーションの連鎖反応を起こせるような組織ってどんな組織でしょうか。いろいろな要素はあるのでしょうが、まずは何よりも、この西田社長の言葉をきちんと理解できるメンバー、本当にこのことを実行しなければ「ヤバイ」という感性を持ったメンバーを増やすことでしょう。これの前提にあるのは前向きで健全な危機感だといえます。健全で前向きな危機感が持てれば、革新意欲は自然と出てくるものでしょう。ただし、これもあまり難しく考えし過ぎることはなく、とにかく今年やっている仕事が去年とまったく同じレベルの仕事であったら、あなたの給料は下がって当たり前の時代なのだ、という今や当然のことをメンバーの誰もが自覚できていれば、それで組織としては素晴らしいわけです。そんな組織にするためにも、西田社長のようにきちんとマネジメントサイドが明確な「言葉」を発信し、その「言葉」を組織が実現できるようなマネジメントの整合性を日々保つことが出来れば、きっと、去年と同じような仕事を単にやっているメンバーはいなくなるはずです。まさしく、これがマネージャーの最大の仕事といってもいいかもしれません。
当たり前のことですが、そのためにはマネージャー自身が変革者になる必要があります。今日私が出ていた会議でよい言葉を聞きましたが、ゴルバチョフが「変革者は皆、不幸だ」といっていたとのことです。新しいことを真剣にやろうという者の宿命だと思いますし、自分が不幸になってもやるぞ、というくらいの思い入れがないと変革なんかできないということもあるように思いますが、やっていることが正しければいずれ仲間が必ず集います。そして、絶対に誓いたいことは、仮に自分がどんなに年をとっても、少なくとも自分の組織内では、変革者が不幸にならないようなマネジメントを上司としてはしたい、ということですね。


スポンサーサイト



【2008/01/25 22:53】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |