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メンターって何をする人?
昨日からのメンタリングの続きです。

では、メンタリング・プログラムの中で、メンターは何をやるのでしょうか。
昨日と同じ慶應義塾大学の渡辺直登先生の整理は以下のとおりです(日本人材マネジメント協会「第44回HRcafe」より)。

 ①対話と交流の時間を
 ②定期的・継続的にとって
 ③プロテジェの話をよくきき
 ④プロテジェの求めに応じて
 ⑤助言・支援を行う

普通のことばかり並んでいて、ちょっと拍子抜けしますよね。別にメンタリングに特別な技法があるわけではなく、特別なことをしなければならないものでもありません。メンターとメンティの「関係性」そのものに重要な意味があるわけです。

メンターがメンティに対して行うサポートについては、心理・社会的サポート、キャリア的サポートに分けて9つの観点のサポートがあるとされています。

心理・社会的サポート
 ①モデルを示す
 ②メンティを受け入れ、尊重する(受容と確認)
 ③心配や悩みごとの相談をする(カウンセリング)
 ④同時代人として交流する(友好)
キャリア的サポート
 ⑤後見人として支援する(スポンサーシップ)
 ⑥上層部やパワーのある人に推薦する
 ⑦知識・スキル・態度を教える(訓練・コーチング)
 ⑧リスクからメンティを守る(保護)
 ⑨挑戦しがいがある仕事を与える(チャレンジ)

こうなると少し難しそうになってきますね。「メンタリングに特別な技法はない」といってもいきなりメンターをやれ、といわれた人は少し困惑しますよね。そこで、私はメンタリング・プログラムを(特に企業内で)円滑に進めるためには、以下の5つの要素が必要だと思っています。

 ①メンターが安心できるだけの初期教育の場を設定すること
 ②メンタリングはメンティだけでなく、メンターをも育てる仕組みであることを理解させること
 ③職場の上司にメンタリングの意義と効果を理解させ、少なくとも反対勢力にさせないこと
④綿密にトータルとしてのプログラムが設計されていること
 ⑤常に事務局が存在感を発揮し、メンターと一緒に歩む姿勢・行動をみせること

①については、例えば新入社員がメンタリング対象であれば今の新入社員の気質・特性や過ごしてきた環境等の説明とともに、簡単な「傾聴スキル」は是非、伝授してあげたいところです。③はもちろん上司が推進者になればベストですが、そうとばかりはいかないので、せめて反対者・妨害者・あまりに冷たい傍観者にはさせないことです。そんな努力も含めて、⑤の事務局の存在感が何よりも大事です。
さて、もう1回、明日に続きます。


 《2月13日(水)》 本日、お会いした方から、過去のブログについてのコメントをいただきました。「キャリアにはアップもダウンもない」との話がとても心にしみたと…。毎日、書く元気がでますね。育成には適正なフィードバックが一番ききます。

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【2008/02/13 23:31】 | メンタリング | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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