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「永田農法」と人材育成
比較的有名な話のようですが「永田農法」という方法で栽培されたトマトは、香りがよく肉質が締まっており、甘くて美味しいそうです。この栽培方法は「スパルタ農法」などともいいますが、最小限の水と肥料しか与えないのが特徴です。この農法について創始者の永田照喜治氏は以下のように話されています。

『私の農法が「スパルタ農法」「断食農法」と呼ばれるのは食物を甘やかさないからです。人間でもそうですが、満腹だとなまけものになります。植物もたっぷりの水と肥料を与えられて育つと、まず根っこが十分に働かなくなります…。私の農法のものは白くてふわふわの細かい根っこが地上の近くにびっしりできます…。これが美味しさの秘密なのです。ぎりぎりの生育環境で養分や水分を十分に吸収するために、植物が持つ本来の生命力を取り戻したのです』。

小樽商科大学の松尾睦先生が、この「永田農法」を人材育成に当てはめて紹介しています。

○肥料や水を与えすぎると、見栄えがよいが栄養価が低く味の悪いトマトしかできない。組織においても、効率を重視してメンバーに情報や知識を与えすぎると、外見は立派だが中味のない人間ばかりが育ってしまう危険性がある。
○永田氏のいう「根っこ」は、植物が土から養分を吸い上げる力であり、人間でいえば様々な経験から知識やスキルを獲得する能力に相当する。
○植物本来の成長能力を引き出すような環境を作るのが「永田農法」の基本的な考え方だが、企業においても社員が持っている潜在能力を引き出すような環境を作り出し、自ら学ぶ力を引き出すことが大事である。
○ただし、「放任」や「しごき」が人を育てるのではない。「永田農法」は水や肥料こそ最低量に押さえるが、野菜をほったらかしにしているのではなく、「手はかけなくとも、目は細かくかける」ことを重視している。つまり、野菜がどのように成長するのかをよく理解した上で、きめ細かい管理をしている。企業の人材育成においても、人が成長するプロセスを良く理解した上で、個人が持つ潜在能力を引き出す環境を提供することが大切になる。

最後の部分につきますね。人材育成も「手はかけなくとも、目は細かくかける」が最大のキーポイントです。

経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-
(2006/06/23)
松尾 睦

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※ 《2008年2月27日》 いやいや本日は仕事で頭に来ることが多く……、でも、夜には素敵な仲間と話し合うことができ、トータルではOKな日でした。中小企業ですか社員の採用を考えていると、一緒に育成のこともあれこれと考えます。これが採用をする効果の1つかもしれません。いずれにしても、明日も素敵な日になりますように。


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【2008/02/27 23:35】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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