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「スキーマ」って
昨日の面接における第一印象の話の中で、説明なしで「スキーマ」という言葉を使用したので、少し説明を今日はしてみます。

引用元を失念してしまったのですが、何かの書籍にこんな例で説明がされていました。たまたま社内研修用に書きとめてあったので、引用します。


まず、「鈴木さん」について。「鈴木さん」はこんな人です。
《鈴木さんは、知的で、勤勉で、批判力に優れていて、衝動的で、頑固で、嫉妬深い》

何となく、「有能で、世の中で成功をおさめている人物」というような印象を持つのではないでしょうか。

次に、「佐藤さん」について。「佐藤さん」はこんな人です。
《佐藤さんは、嫉妬深くて、頑固で、衝動的で、批判力に優れていて、勤勉で、知的だ》

何となく、「心の狭い、つき合いにくい人物」というような印象をつくりやすいのではないでしょうか。


お気づきの人も多いかと思いますが、鈴木さんの説明も佐藤さんの説明も同じ内容の形容詞・形容動詞を順序を変えて並べただけです。文字で読むといまひとつピンの来ないかもしれませんが、ゆっくりと読み上げてもらって頭の中で鈴木さんと佐藤さんのイメージを作っていくと、鈴木さんと佐藤さんはかなり違ったイメージの人に感じるはずです。

ある人物に関する最初の情報は、まずその人物の印象の核を作ります。そのあとから入ってくる情報は、この核を中心にして次々につけ加えられていき、雪だるまのように「情報のかたまり」が頭の中にでき上がってきます。こういうような人が持っているイメージや知識や記憶のかたまりのことを心理学の分野では「スキーマ」と呼ぶそうです。

「スキーマ」は、いったん頭の中にでき上がると、あとから入ってくる情報に対して、一種の枠組みのはたらきをします。「スキーマ」と矛盾しない情報ならばそのまま取り入れて、「スキーマ」自体を強化していきます。逆に矛盾する情報は、矛盾しない方向でゆがめたり、過小評価したり、場合によっては無視してしまったりするそうです。確かにそういうのってありますよね。

お店やオフィスの入り口にたった時に、元気な挨拶が聞こえてくると、活気があるな、きちんとしてるな、という核の印象が出来ます。挨拶がないと、活気がないな、暗いな、陰湿だな、なんて感じてしまいます。それを核にして情報のかたまりが出来てくるわけですから、第一印象はやっぱり大事ですね。

「スキーマ」は勘違いや苦手意識、間違った判断を招くことがありますから、要注意です。自分は今、「スキーマ」にとらわれていないか、といったチェックも必要です。ただし、このような「スキーマ」があることによって、思考・判断は格段に効率化されているのでしょうし、恋愛なんかも「スキーマ」があることによって成り立っているのかもしれません。


※《2008年4月5日》 本日は柏に行った後、新橋の航空会館でメンタリングの勉強会。皆で日本を憂っています。まぁ、そういう人がまだたくさんいるから大丈夫かな。

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【2008/04/05 23:20】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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