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選択ができるということ
2009年度の新卒就職戦線も大詰め。既に入社する企業を決めた人もいるでしょうし、複数もらった内定からどうしようと思案している人もいるでしょう。

複数の内定企業から1つを選択するプロセスで、あまりに悩んで悩み過ぎて元気をなくす学生さんをたまにみます。とてももったいないことだと思うのですが「決める」ということ、「選択する」ということは本当に難しいのですね。あまり悩んでいる内定者をみていると、企業側も内定を出した時点の評価がちょっと色あせて見えてしまうところもあるので、本当にもったいないことです。もしも、複数内定をもらって非常に悩んでいる学生が、内定を1つの企業からしかもらえていなかったら、潔く気持ち良くその企業に入り、元気に残りの学生生活も送り、企業からも「いい学生を採れたな」と評価されていたかもしれません。下手に選択肢があったからこそ、袋小路に入ってしまうということもあるわけです。

人が悩むのは「選択肢があるから」だとよく思うことがあります。一昔前には日本になかったキャリアカウンセラーなどという職業が存在しているのも、「悩みがあるから」であり、その悩みの多くは「選択肢があるから(もしくは選択肢に気づいたから)」である場合が多いです。その意味では、選択肢のなかった時代は悩みの少なかった時代だったのだと思います。

典型的な例を2つほど。

①第2新卒なんていう就職市場がなく、一度入った企業を早期に退職するなんてことが考えられなかった時代は、どんなに配属された部署が嫌でも、そこで頑張るしかなかった。

②女子社員が結婚したら寿退職するのが当たり前だった時代には、仕事と育児の両立(もしくは選択)などという悩み自体に直面する人がいなかった。

いずれも、1980年代の日本では普通だった話です。選択肢のない幸せよりも、選択があって悩むしんどさの方が、文明のレベルとしてはいうまでもなく高次のものです。ただ、悩むことに対するサポートが必要なこともいうまでもありません。キャリアカウンセラーのブームもそんな世の中の必然によるものです。企業内でも社員の自己選択・自己責任を問うシステムを入れるのであれば、それをサポートする機能を入れる必要があります。キャリアサポートセンターなどの考え方はまさにそれだと思います。

ただ、注意すべきは「選択がある」と思って悩んでいたら、気づいてみたら「選択肢などなくなっていた」という状態も必ずあるということです。今の、日本という国に少しそれを感じます。



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【2008/04/17 23:50】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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