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Q&A⑥安定と改革・改善は果たしてトレードオフか ~SSC談話017~
このところシェアードサービスセンターのネタから遠ざかっていましたが、久しぶりに取り扱ってみます。

以前に某社のシェアードサービスセンター(以降、SSC)の勉強会でお話をさせていただいた際のQ&Aからです。表現は少々変えて内容を普遍化させていますので、一般的な話しとしてお受取ください。1カ月くらい前に何回か連続でやった奴の続きです。数えてみたら、第6回でした。

質問⑥: 人事給与業務が持つ業務特性の1つに「安定化発想」とでもいうものがあると思います。1つのミスが取り返しのつかないことになりかねませんから、より安定的な業務の進め方が大事だという考え方です。
これに対して、SSCが組織特性として求められているのは「業務改善・改革スパイラル」であり、この2つはトレードオフの関係になると感じています。安定させつつ破壊し、また安定させては破壊するという自己矛盾を内包しつつ、この自己否定的な改革を定着させることが本当にできるものなのでしょうか。

回答⑥: 業務改善は、今よりももっと効率的・効果的で安定化した姿を実現するために実施するものですから、安定と業務改善はけしてトレードオフにはならないと思います。明日も今日と同じ体制・コストで仕事ができるという前提はすでに壊れてきています。経営の目線の変化、世の中の潮流をみて、常に変化をしつづけていくのが、最大の安定化施策と思わざるをえない時代になってしまったということでしょう。
そのために、業務改善・改革に伴う一時的な混乱はありえますが、よく考えてこれに取り組むことは、将来の大混乱・大惨劇・大きな競争力の低下を回避していることにきっとなるはずです。以前に書いた「担当者三年交代論」という考え方も似たような発想から来ています。

表面的な安定こそ崩壊の兆しであるかもしれない、ということは本当にありえます。

ただ、ここで留意すべきことが2点あります。

まず、1点はSSCが設立されて「改善」が業績評価の基準となってくると、「改善の自己目的化現象」が生まれかねません。つまり、何かを良くするために改善をするのではなく、改善自体が目的であるかのように感じてしまうことです。改善は必要があるから、より良いやり方があるからやるものであり、重箱のスミをつつくようにやるものではありません。
もう1点は担当者の心の問題です。慣れたやり方を変えることは、人間誰しも抵抗があるものです。WINDOWS VISTAを使ってみて、XPに戻してくれ!といいたくなるようなことと同じです。単に「変えろ」というのではなく、担当者の気持ちをきちんと受け止めた上で、不安を軽減させながら改善に着手しないと、改善が足元から崩れることもあるでしょう。

※「SSC談話」のシリーズは、私が人事SSCを立ち上げ、リーダーとして3年間試行錯誤の経験をしたことをベースに書いています。すでに異動して2年以上を経ていることと、あくまでも事業範囲が人事・給与・教育・採用のSSCであったことを割り引いてお読みください。不定期に思いつきで書いています。また「Q&A」のシリーズは、某社のSSCの勉強会でお話をさせていただいた際のQ&Aからです。非常に印象的な企画でしたので引用させていただいています。もちろん表現は少々変えて内容を普遍化させていますので、一般的な話としてお受取ください。SSCに興味のある方は、左側の「カテゴリー」欄から「シェアード・サービス」を選択し、過去のバックナンバーも是非、ご参照ください。



※《2008年6月4日》 本日は松本前泊で長野まわり。松本は東京から本当に行きにくいですね。「あずさ」でいっても、長野新幹線経由でいっても、2時間半は見込みますし、本数が少ない。でも、逆にそうだからこそいつも前泊で訪問します。これに対して長野市になると新幹線でヒュといけるので、日帰りです。地元経済的にはどちらが有利なのでしょうか。

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【2008/06/04 23:25】 | シェアード・サービス | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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