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Q&A⑦「思い」を理解する重要性 ~SSC談話018~
本日も続きで、以前に某社のシェアードサービスセンター(以降、SSC)の勉強会でお話をさせていただいた際のQ&Aからです。表現は少々変えて内容を普遍化させていますので、一般的な話としてお受取ください。数えて第7回です。

質問⑦: 業務に精通したSSCのメンバーがローテーションで異動してしまう場合、通常、マニュアルの整備や、後任の育成などで対処すると思いますが、その他に特に気をつけている点はありますか。

回答⑦: マニュアルの整備、丁寧な引継ぎ等が当然求められますが、もう1つ大事なのは「その担当者が、その仕事に対してどのような『思い』で取り組んでいたか」の継承でしょう。ただし、誤解していただくと困りますが、後任にも前任者と同じ「思い」を無理矢理持てということではまったくありません。後任者は、前任者の「思い」を理解した上で、後任者としてのしっかりとした自分なりの「思い」をゆっくりと作りながら仕事をすればいいのであり、その「思い」は前任者とまったく違ってきてもいいわけです。そして、それがある意味では組織力なんだと思います。「俺の思いを引継いでくれ」とは絶対にいってはいけません、正確に理解しておいてくれればいいのです。

では、どうして前任者の「思い」を知ることが重要なのでしょうか。

それは、意識的・無意識を問わず、前任者のすべての仕事がその「思い」に基づいてなされていたはずだからです。引き継がれた具体的な実務がなぜそうなっているのかの背景に、前任者の「思い」が必ずあるはずだからです。引継書や業務マニュアルの行間にも前任者の「思い」が必ずあるはずだからです。そのつながりを理解せずに前任者の表面的な実務のやり方だけをとらえて、安易に踏襲したり、安易に変えたりするのはとても危険なことです。前任者の「思い」が理解できれば、なぜこのような業務設計になっているのかも理解できてきます。その上で、後任者としての改革・改善を行えばリスクは格段と減るはずです。

※「SSC談話」のシリーズは、私が人事SSCを立ち上げ、リーダーとして3年間試行錯誤の経験をしたことをベースに書いています。すでに異動して2年以上を経ていることと、あくまでも事業範囲が人事・給与・教育・採用のSSCであったことを割り引いてお読みください。不定期に思いつきで書いています。また「Q&A」のシリーズは、某社のSSCの勉強会でお話をさせていただいた際のQ&Aからです。非常に印象的な企画でしたので引用させていただいています。もちろん表現は少々変えて内容を普遍化させていますので、一般的な話としてお受取ください。SSCに興味のある方は、左側の「カテゴリー」欄から「シェアード・サービス」を選択し、過去のバックナンバーも是非、ご参照ください。


※《2008年6月5日》 ここのところバタバタで不本意ながらも少々流されがちな日々の中で、今晩は赤坂にて考える場をいただきました。ありがたいことです。

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【2008/06/05 23:32】 | シェアード・サービス | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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