8月も終わりですね。書き手の忘却防止のための恒例の半月の整理です。
前半は結構な猛暑でしたが、後半は秋のような涼しさと、時折、雷を伴った局地的な豪雨、不思議な天候の月でした。今月後半も毎日、何かかんか書いていましたが、我ながらよく続きます。 8月16日 大学に行くのも大変みたいです 8月17日 問題の「発生」「発見」「発掘」 8月18日 出光興産の人事のお話を少し 8月19日 思考停止ワード 8月20日 組織の間に壁なんてない 8月21日 仕事に対する意欲の国際比較 8月22日 図書紹介:『蛍女』 藤崎慎吾著(早川文庫) 8月23日 健康保険組合が解散? 8月24日 社会人インターンシップ 8月25日 人を育てるとは自信を育てること 8月26日 労働時間とストレスの相関 8月27日 図書紹介:『察知力』 中村俊輔著(幻冬舎新書) 8月28日 意思決定の早い人は… 8月29日 就職活動を一文字で表すと 8月30日 図書紹介:『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン著(ハヤカワSF文庫) 7月末からグロービスのクリティカルシンキングのコースに通っています。そこでも大変に良い仲間に恵まれ、楽しい日々を過ごしています。コースが終わったら、そこから触発されたことも多少書いていこうかなぁとも思っています。 ※《2008年8月31日》 今日は昼から用事があって町田に行ってきました。どでかくて何でもある街になってました。新宿からも意外と近いです。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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週末ですし、「企業と人材」にフィリップ・K・ディックの名作SF『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』をご紹介させていただいたこともありますし、いきなりですが懐かしの海外SF図書紹介です。
本書は、SF黄金時代御三家の1人、ロバート・A・ハインラインの手による1957年の作品ですが、日本でも長編SFオールデイズ・べスト100などといった企画があると、未だに上位に顔を出します。実は、私も無理矢理ベスト・ワンを選べといわれると、やっばり未だに懐かしさでこれかなっと思います。初読は高校生の時、そういうと高校生の時はほとんど授業中には勝手に読書をしていたような気がします。本書はその後、少なくとも5~6回は読んでますかね。大昔にアメリカでホームステイをしていた時には、原書でも読みました。 SFはちょっと苦手といった人にも、けしてSF・SFしていませんからお薦めです。はじめて読むと少し古臭い感じがするかもしれません。そりゃ51年前に書かれた本ですからね。ストレートなタイムトラベルもので、コールドスリープとタイムマシンを利用して時間軸を行き来をするのですが、例えば恩田陸の書くタイムトラベルものに近いSFとしてはライトなテイスト感です。スーパーヒーローチックではない主人公の青年が、かなりひどい目にもあいながら、思いを貫くっていった感じでしょうか。 やはり相当に昔ですが、山下達郎がこの作品をモチーフにして「夏への扉」という曲を書いています(「Ride On Time」に収録) ひとつでも 信じてることさえあれば、扉はきっとみつかるさ もしか君 今すぐに 連れていけなくても 涙を流すことはない 僕は 未来を創り出してる 過去へと向かい 遡る そしてピートと 連れ立って 君を迎えに戻るだろう だから リッキー ティッキー ティビー その日まで おやすみ 漢字は違うかもしれませんが、こんな歌詞だったはずです。妙に昔の曲って歌詞を記憶しているものですね。同じレコードばかりを何度も聴いていたりしたことと、何よりもまだ記憶力が良かったからでしょうか。それにしても、この歌詞、小説の内容そのものです。ピートというのは、夏へつながっている扉を探している「猫」です。 やはり書評は苦手なので、全体を紹介できていませんね。でも、懐かしい思いに浸れたので、自己満足です。
※《2008年8月31日》 手巻き寿司の日だったので、昼を小僧寿しに自転車で買いに行ったら、豪雨に襲われました。油断はいけません。 ![]() ![]() |
有名人の書く教訓めいた本はあまり読まないことにしているのですが、教育団体にいる友人から「かなりいい」ので、30歳のキャリア研修の事後課題にまで使ったといった話をいただいたので、手にとってみました。読みやすく、内容的にも確かに良かったので、簡単にですがご紹介してみたいと思います。ただし、書評は苦手なので、書評にはなっていませんのであしからず。
中村俊輔氏については紹介の必要はないと思いますが、あの華奢で小柄な身体でイタリア・スコットランドのリーグで活躍をしてきています。あまりインタビューなどでも切れ者のイメージはないですが、やっぱりさすが、しっかりした考えを持っています。 本書のタイトルの「察知力」というのは、ある意味では「空気を読む力」と言い換えることができます。「空気を読む力」といえば、「KY」という言葉が流行り、「空気の読めない奴」を排除するような農耕民族のムラ意識そのもののような使われ方をしていましたが、本書での「察知力」はそれに対して狩猟民族的な雰囲気があります。「細かいことを感じるか感じないか」で「察知力」を磨き、そして「考えることで足りないことを補う」という生き方は前向きで強い生き方だと感じます。 本書で印象に残ったキーワードが2つあります。一つは「書くこと」、もう一つが「引き出し」です。 中村俊輔氏は、幼少の頃から「サッカーノート」というものをつけているそうです。サッカーで、グランド外で、日々あったことを1冊のノートに書き連ねておく、それを折々に振り返るということをしているそうです。「書くことによる効果」「振り返ることの効果」はいろいろな方が指摘されますが、それが非常にわかりやすく伝わってきます。経験学習のプロセスがきちんとなぞらえています。 「引き出し」については、中村俊輔氏は「積み重ねてきた経験から生まれる『対応力』という意味合いに近いかもしれない」と表現をしています。年齢を重ねて身体能力が落ちていくことに対して、それに備えていかに「引き出し」を用意してきたかがポイントだと語り、何かうまくいかないときには、①「察知力」を働かせて見えない「壁」をあらわにした上で、②その「壁」を乗り越えるために「引き出し」を使う、といったような表現もしています。常に「引き出し」を増やす経験を求め、「書くこと」によってそれを強化してきているようにも感じます。 最後に、「引き出し」についての表現の中で、これはすごいと思った部分を引用します。 『新しい「引き出し」を増やし、開ける「引き出し」を選ぶスピードをさらに上げ、総力を大きくしていく作業を追及していこうと思っている』 「引き出し」を増やすことは私でも心がけてはいますが、「引き出し」を選ぶスピードを上げる、というところには、瞬時に判断することが求められるプロフェッショナルのミッドフィールダーのすごさを感じます。
※《2008年8月27日》 溜池の「宮川」で、小規模な同期会。ホッピーエクストラが飲める店です。昨日もゼロ次会で少しお邪魔したので、連続です。6時30分に着いたのに、既に「白モツ」売り切れです。さらには、最後に「鶏スープ」飲むの忘れてしまいました。 ![]() ![]() |
COMPANYを提供するワークスアプリケーションズが、社会人インターンシップなるものをやってます。大学生のインターンシップ&3年間有効入社パス発行、というのは知ってましたが、その社会人版もやっているのは知りませんでした。すごいことです、これ。
今の会社に籍を置きながら、平日の夜や週末を活用して別の会社で(特に未経験な業務フィールドで)インターンシップ体験をしてみて、その仕事(もしくは会社)が魅力的であったり、自分に適性があると感じられれば転職を考える、しかも考える期間は3年間保証されている、という仕組みは非常に合理的なもので、学生インターンシップよりも世の中に求められてしかるべきものです。「転職リスクがフリーで理想のキャリアを見つける機会」という謳い文句は確かにそうだなと感じさせられます。仮に転職しなくても、お金を払って下手な異業種交流セミナーに行くよりは、より実践的に異業種交流もできますし。 ここのところ、人事も企画力勝負といった一面が出てきているように感じられます。特に採用環境が必ずしもよくないベンチャー企業、IT系企業では、特徴のある人事施策を企業の売りにして、次代を背負う人材を確保しようという動きはかなりみられます。また、大企業・伝統企業でもこれに近い動きが出てきています。本当の人材難時代をシミュレートして、今から何ができるかが大切です。ただし、単なる思いつき的な単発企画ではなく、求められているのは「魅力ある企業とは何か」を真剣に考えた上での人材戦略の一環としての企画力です。 その意味では、この会社、なかなかやります。 ※《2008年8月24日》 午前中から汐留のJMAMさんにお邪魔してCDCのディスカッション。データの再整備にかなり時間がかかり、未消化で次回に続くという感じです。 ![]() ![]() |
久しぶりの図書紹介です。毎週1回くらいはやろうかなと思いつつ不精をしています。図書紹介とはいっても、書評の体はなしていません。
東西書店葛西駅前店は、実はあなどれない書店です。店舗面積的にはけして広くなく、普通の快速が止まらない駅の駅前にある書店レベルなのですが、品揃えと陳列にいろいろとこだわりがあり、ちょっとしたコメント等も書かれており、結構、読んだことのない作家の本をここで始めて買うことがあります。本書もそんな一冊です。 これはなかなか優れた日本SFです。最近は、体力がなくなり日本人作家のSF小説は馴染みの作家の新作くらいしかあまり読まなくなってしまったのですが、とても日本SFっぽい良い作品です。山の中の捨てられたキャンプ場の廃屋で鳴る電話、不思議な黄色い変性菌、リゾート開発現場で相次ぐ事故、失踪したOL、少年時代の思い出、群れをなす蛍、落ち武者伝説、いろいろなお膳立てが並ぶなか、かなり気軽に読み進められます。 著者の学歴をみると、米メリーランド大学大学院海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了とありますので、技術系作家ですね。本社はハードSFではありませんが、生物的知識に裏付けられた内容に溢れつつ、イマジネーションの世界に入り込むというSF的展開が自然になされています。 次は「ハイドゥナン(全4巻)」でも読んでみます。
※《2008年8月22日》 本日は東京大学の中原先生がやられている「LEARNING BAR」に2回目の参加。朝、サイトをみると既に昨日の内容がアップされていたのでビックリです。「LEARNING BAR」は、普通の研修が、「1.聞く⇒2.聞く⇒3.聞く⇒4.帰る」という流れであるのに対して、「1.聞く⇒2.考える⇒3.対話する⇒4.気づく」と構成されています。今回、さらに1つ加わり、1.聞く⇒2.考える⇒3.対話する⇒4.気づく⇒5.Barの外で語る」となりました。「LEARNING BAR」自体が、BARですからアルコールが出ますが、「5.Barの外で語る」がついたからには、残業は残してあるものの、とりあえずはここで知り合った方と飲みにいくしかありません。 ![]() ![]() |
早いもので、また半月が経ちました。北海道の小学校では、そろそろ夏休みもおしまいでしょうか。
この半月のブログの振り返りです。 8月1日 外部団体の幹事はかってでた方が得 8月2日 初心を持ち続ける 8月3日 COMPANYユーザーコミッティ ~SSC談話024~ 8月4日 人事シェアード・サービス・センターが意識すべき9つの事項 ~SSC談話025~ 8月5日 人事シェアード・サービス・センターに適した人事情報システムとは ~SSC談話026~ 8月6日 COMPANYとシェアード・サービス ~SSC談話027~ 8月7日 大学生に考える 8月8日 朝夕の挨拶 8月9日 キャリアコンサルティング国家資格化の行方 8月10日 「キャリアアドバイザー養成講座」をお薦めします 8月11日 コミュニケーションが重要、でも…… 8月12日 青い鳥症候群 8月13日 披露宴の視点と、きれいさちこ行動 8月14日 大きい仕事って… 7月30日に行ってきたCOMPANYユーザーコミッティから影響を受けた内容がかなり並んでいます。なかなかCOMPANYとの出会いは私にとっても大きかったですよ。こんなことをいわせるシステムってあまりないですよね。 ![]() ![]() |
今年も「キャリアアドバイザー養成講座」が9月30日から開講されます。
私は、2004年に同講座のベーシックコース、2005年にアドバンスコースを出て、2006年以降はキャリア・リソース・ラボラトリーの登録キャリアアドバイザーの仲間に入らせていただいています。 この講座は慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリーと慶應丸の内シティキャンパスの共催によるもので、花田光世先生の責任指導で全18回にわたって非常に中味の濃い内容が提供されます。また、参加者の意識や思いも高く、また大変に食い意地の張った人が集まります(ここの部分は本質とは関係のない話ですが…)。結構忙しい時期ではありましたが、2年間ここに参加できたことは、非常にその後にも役にたっていますし、大変に多くの仲間を得ることもできました。その後も密に連絡をとらせていただいています。 ということで、ちょっと宣伝がてら、ホームページから講座概要を引用させていただきます。 組織・人事のパラダイムが大きく変わろうとする中で、人を「資産」と捉え、個人のキャリア自律をベースにした組織・人事・教育を展開することが企業の成長に不可欠であるとする「ヒューマンキャピタル論」が注目されています。一方で、既存の組織構造や人事システムの有効性は依然として存続し、新しいシステムとの融合や相互補完関係の構築が必要だとも言われています。組織の中にあって、しかしあくまでも個人の側に立って、個人のライフキャリアサポート支援を担う「新たな役割と機能」が求められていることは間違いありません。 本講座は、その新たな役割として「キャリアアドバイザー」を提唱するとともに、キャリアアドバイザーに必要な知識とスキルを養うことを目的とします。つまり、企業戦略や組織・人事システムと自律型キャリアデザインシステムの融合と相互補完活動を担う、従来にない組織内プロフェッショナルを育成することをめざします。 具体的には キャリア開発に関わる考え方や理論 価値観やパーソナリティといった内面理解に関わる知識 ライフキャリアサポートに必要なヒューマンスキルやテクニカル情報 キャリアアドバイザーの具体像 の4つのフェーズに分かれる講義編と、心理検査やコーチング、カウンセリングなどの実習を行う演習編で構成され、キャリアアドバイザーに必要な実践的な知識とスキルを身につけることができます。 本プログラムは企業から独立した存在での活動を前提とする他のキャリアカウンセラー講座とは異なり、組織内での活動を主眼に置き、個人のキャリア自律支援とともに組織全体の活性化を視野に入れ、人事制度の潮流やOD(組織開発)など組織・人事分野に関わる実践的な知識とスキルの習得をめざします。 Session1 キャリア開発・キャリアデザイン・ライフキャリア・ライフデザイン・生涯現役とは Session2 キャリア・アドバイザーの活動 Session3 変化の激しい時代におけるキャリア開発の課題 Session4 多様なコーチング Session5 キャリア開発の諸理論 Session6 キャリア開発/キャリア・カウンセリング Session7 環境変化に応じた組織内キャリア開発支援のあり方 Session8 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(1) Session9 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(2) Session10 コンピタンシーの活用 Session11 人間のパーソナリティと心理 Session12 【演習】人事部門で活用するデータ Session13 企業のメンタリング事例 Session14 キャリアコンピタンシーと人間力 Session15 メンタルへルスとストレスマネジメント Session16 企業内カウンセリングの現場から ―今、職場で起きていること Session17 【演習】キャリア・アドバイザーのためのコミュニケーション演習 Session18 これからのキャリア・アドバイザー といった感じですが、詳しいパンフレットも出来ています。この分野に興味と関心のある方、是非、問い合わせをしてみてください。受講しようかどうか迷っておられる方、私もいつでもご相談に乗りますよ。本当にお薦めです。 ![]() ![]() |
キャリア・コンサルティング職種の技能検定試験(国家資格)が本当に始まりますね。技能検定試験の指定試験機関には、キャリア・コンサルティング協議会が指定されるのではないかと思われます(9月上旬には正式決定の予定)が、既にキャリア・コンサルティング協議会では、同協議会が試験機関として指定された場合には、告知することを想定している要件について、ホームページにて案内をしています。
ホームページ内容の抜粋は、以下のとおりです。 【受検要件】 キャリア・コンサルティング実務経験5年程度。なお、厚生労働省指定試験機関等において民間資格等(標準レベルキャリア・コンサルタントとよばれているもの等)を取得している者は、特例として実務経験は2年免減される予定です。 【試験方法】 学科試験と実技試験で行います。学科試験は多肢選択式。実技試験は面接試験(ロールプレイングと口頭試問)と論述試験からなります。相談者との関係構築の先までを期待される予定です。 【試験場所】 学科試験と論述試験は全国数箇所で同日に実施。実技試験(面接試験)は、学科試験後、ある程度の期間の中で順次実施する予定です。 【手数料】 技能検定そのものの手数料(受検料に相当)の上限は、学科試験8,900円、実技試験28,900円と決められていますので、この範囲で設定されます。 【試験の一部免除について】 厚生労働省指定試験機関等において民間資格等を取得している場合(通称これを「標準レベルキャリア・コンサルタント」と呼んでいます) 、「特例講習」(1日間、有料)を修了した者は、学科試験免除の適用を受けることができる予定です。 【特例講習とは】 標準レベルで、これまで教育していなかった人的資源管理(人事・労務・人材開発・マネジメントなど)に関して1日間の講習を受講し、その日の終わりに実施する確認テストで70%の正答率を得ることで修了となります。 受講料は2万円程度を想定しています。特例講習は全国で40回ほど開催する予定です。 GCDFは厚生労働省指定試験機関の民間資格にあたります。それにしても、何となく面倒ですねぇ。どうしましょうか。 ※《2008年8月9日》 暑いのと寝不足もありますが、妙に疲れていてボーっとした日でした。そういう日は集中力が出ないので困ります。 ![]() ![]() |