FC2ブログ
図書紹介: 『察知力』 中村俊輔著 (幻冬舎新書)
有名人の書く教訓めいた本はあまり読まないことにしているのですが、教育団体にいる友人から「かなりいい」ので、30歳のキャリア研修の事後課題にまで使ったといった話をいただいたので、手にとってみました。読みやすく、内容的にも確かに良かったので、簡単にですがご紹介してみたいと思います。ただし、書評は苦手なので、書評にはなっていませんのであしからず。

中村俊輔氏については紹介の必要はないと思いますが、あの華奢で小柄な身体でイタリア・スコットランドのリーグで活躍をしてきています。あまりインタビューなどでも切れ者のイメージはないですが、やっぱりさすが、しっかりした考えを持っています。

本書のタイトルの「察知力」というのは、ある意味では「空気を読む力」と言い換えることができます。「空気を読む力」といえば、「KY」という言葉が流行り、「空気の読めない奴」を排除するような農耕民族のムラ意識そのもののような使われ方をしていましたが、本書での「察知力」はそれに対して狩猟民族的な雰囲気があります。「細かいことを感じるか感じないか」で「察知力」を磨き、そして「考えることで足りないことを補う」という生き方は前向きで強い生き方だと感じます。

本書で印象に残ったキーワードが2つあります。一つは「書くこと」、もう一つが「引き出し」です。

中村俊輔氏は、幼少の頃から「サッカーノート」というものをつけているそうです。サッカーで、グランド外で、日々あったことを1冊のノートに書き連ねておく、それを折々に振り返るということをしているそうです。「書くことによる効果」「振り返ることの効果」はいろいろな方が指摘されますが、それが非常にわかりやすく伝わってきます。経験学習のプロセスがきちんとなぞらえています。

「引き出し」については、中村俊輔氏は「積み重ねてきた経験から生まれる『対応力』という意味合いに近いかもしれない」と表現をしています。年齢を重ねて身体能力が落ちていくことに対して、それに備えていかに「引き出し」を用意してきたかがポイントだと語り、何かうまくいかないときには、①「察知力」を働かせて見えない「壁」をあらわにした上で、②その「壁」を乗り越えるために「引き出し」を使う、といったような表現もしています。常に「引き出し」を増やす経験を求め、「書くこと」によってそれを強化してきているようにも感じます。

最後に、「引き出し」についての表現の中で、これはすごいと思った部分を引用します。

『新しい「引き出し」を増やし、開ける「引き出し」を選ぶスピードをさらに上げ、総力を大きくしていく作業を追及していこうと思っている』

「引き出し」を増やすことは私でも心がけてはいますが、「引き出し」を選ぶスピードを上げる、というところには、瞬時に判断することが求められるプロフェッショナルのミッドフィールダーのすごさを感じます。

察知力 (幻冬舎新書 な 4-1)察知力 (幻冬舎新書 な 4-1)
(2008/05)
中村 俊輔

商品詳細を見る



※《2008年8月27日》 溜池の「宮川」で、小規模な同期会。ホッピーエクストラが飲める店です。昨日もゼロ次会で少しお邪魔したので、連続です。6時30分に着いたのに、既に「白モツ」売り切れです。さらには、最後に「鶏スープ」飲むの忘れてしまいました。

ビジネスブログ100選
  ←ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を
スポンサーサイト



【2008/08/27 23:48】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |