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図書紹介:『働きがいのある会社』 斎藤智文著(労務行政刊)
ちょっと前に出て結構、話題になりました。「働きがい」は今、キーワードの1つですね。

アメリカに本部のあるGPTW(Great Place to Works Institute)は、フォーチュン誌と一緒に1998年から「100 Best Company to Works for in America」(最も働きがいのある会社ベスト100)を公表しており、多くの経営者・人事部門・経営企画部門・広報部門にとっても、このベスト100入りは1つの指標になっているようです。既に30カ国以上で同様に取り組みがあり、日本でも2007年に第1回「働きがいのある会社」リストが発表されています。

本書後半では、日欧米の「働きがいのある会社」ベストにリスティングされた企業の紹介がされていますが、是非とも読み込んで欲しいのは、そういった後半の事例ではなく、前半部分の「働きがい」とは何か、「働きがい」をどう考えるか、といった部分です。「Great Place to Works モデル」においては、「働きがい」のある会社は、「従業員が、勤務している会社や経営者・管理者を信頼し、自分の仕事や商品・サービスに誇りを持ち、一緒に働いている仲間と連帯感を持てる会社」とされています。これをベースに5つのディメンションからなる57の設問に従業員自身が回答することによってリスティングは行われます。

その5つのディメンションとは以下のとおりです。国を超えて普遍的なものだといっていいでしょう。
①【信用】従業員が会社や経営・管理層を信用しているか。
②【尊敬】会社が従業員を大切な「人」として尊敬しているか。
③【公正】適切な評価や処遇がされているか。えこひいきや差別がないか。
④【誇り】従業員が自分の仕事や会社が提供する商品・サービスに誇りを持っているか。
⑤【連帯感】自分らしくいられるか。自分の所属する組織の仲間と連帯感が持てるか。

「働きがい」は「満足度」とは異なる概念です。給与水準を上げたり、福利厚生を充実させたり、綺麗なオフィスを用意すれば、それなりに「満足度」は上がりますが、それだけで人が「働きがい」をもって仕事をするわけではありません。この人のようになりたいという上司の存在、頑張ったときに「よくやったな」といってくれる上司や先輩、常にフェアに経営から公開される情報、社会に対して誇りを持てる商品やサービス、苦労している時に手助けをしてくれる仲間、そんなようなことからいい意味での帰属意識が生まれ、それが「働きがい」につながっていきます。その意味では、「働きがい」を高めることは、コストのかからない頭のいい-+施策だともいえます。

ある会社の中堅社員がこんなことをいっていました。「当社はこんなに給与水準が高いのに、なぜか社員が満足していない。低い給与でも、いきいきと働いている他社の社員をみたりすると、いろいろと考えさせられる」。この疑問が「働きがい」アプローチの第一歩でもあります。

働きがいのある会社―日本におけるベスト25働きがいのある会社―日本におけるベスト25
(2008/06)
斎藤 智文

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※《2008年12月28日》 1月1日付で後任が来るので、机の片付けに出社。退職までの出社日は明日を入れて5日間だけなので、ほとんどの私物を持ち帰りました。さすが24年間、いろんなガラクタめいた私物がありましたよ。個人で業務文書はあまり持たない方なので、机の引き出し7割程度が私物でした。いろいろと持ち帰った自宅の自室が満タン状態です。

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【2008/12/28 22:30】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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