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ちょっと整理です…1月後半編
早くも半月がたち、今年2回目の振り返りです。この間に、職場も変わり、ブログも1周年を迎えました。いずれも早いものです。

山形大学と母校のOB会で、学生といろいろ話す機会もありました。職場が変わったので、人事のあり方についてもちょっと考えたりしました。いずれにしても、今回も脈略のあまりない内容が並んでいます。

1月16日 1周年!!~ちょっと続きと「認知」の話
1月17日 パワー・ピクチャーとソウル・フード
1月18日 ギャップ・アプローチ
1月19日 ポジティブ・アプローチ
1月20日 GCDFホルダー
1月21日 人の持つ感情で最も強いもの
1月22日 動之以情
1月23日 医療費控除を忘れずに
1月24日 山形大学工学部
1月25日 派遣切り、って言葉、確かにどうなんでしょうか
1月26日 人事で一番大事な言葉
1月27日 加藤ゼミOB会から
1月28日 過度の一般化は思考停止を招く
1月29日 人事関係の専門誌を3誌選ぶとすると
1月30日 好きな言葉は「打ち上げ」

これからも可能な限り、毎日、何かを発信していきたいと思います。



※《2009年1月31日》 始発の次ののぞみで大阪に行き、終電の1つ前ののぞみで帰京しました。朝の新大阪では危うく乗り過ごすところでした。営業中心の社内研修の立会いでしたが、終了後には某社の人事マンと牛タンを食べながら語り合いましたが、自分の舌も噛んでしまい、痛いです。チョコラBBは効くでしょうか。

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【2009/01/31 23:01】 | 振り返り | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
好きな言葉は「打ち上げ」
「ビジネス上で一番好きな言葉は何ですか?」と聞かれたら、何と回答しますか。

私は「打ち上げ」です。確か玄田有史先生もどこかで同じことを話されていました。

本当に苦労して皆で何かを成し遂げたら、皆でそれを祝福するのは大切です。仕事のメリハリをつくるためにも、節目には皆でパッとやる。ただ、それが定例会的になっては「打ち上げ」の良さが出ません。最高の「打ち上げ」をやるために、最高の「仕事」をするという考え方があってもいいですね。

もちろん、仕事の節目には「打ち上げ」だけでなく、しっかりとした反省会も大切です。次回への申し送り事項、要改善事項を整理しておき、修整が必要となったマニュアルの修正を済ましておく、そこまでやって仕事が終わったといえますからね。


※《2009年1月30日》 ①大崎、②大崎、③赤坂、でした。さくら水産の新しいオーダーシステムは秀逸です。

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【2009/01/30 23:56】 | 仕事の進め方 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人事関係の専門誌を3誌選ぶとすると
皆さんの企業では人事関連の専門誌は何を定期購読されていますか。

私が以前にいた会社では、ほとんどありとあらゆ専門誌を定期購読していましたが、それらが持株会社の人事内のみで閲覧され、事業会社の担当者は目を通していなかったり、また明らかに誰もページを開いていないものが多々あるなど、投資対効果的にはちょっともったいない状態でした。それに対して、現在の会社では定期購読している業界誌が1冊もなく、さすがに勉強する習慣、最新の情報を取り入れる習慣をつくるためにも、必要最低限のものくらい定期購読しようということにしました。

さて、人事関連の専門誌を3誌、定期購読をしようとすると皆さんは何を選択しますか。

今回は以下にしました。

■「労政時報」(労務行政研究所)……やっぱり定番ですね。まあ、この豊富な内容をよく2週間に1回届けられると思います。必要な情報はだいたい網羅できます。バックナンバー的にも保管しておきたい専門誌です。

■「人材教育」(JMAM人材教育)……教育関連では毎回、魅力的な特集が組まれており、常に目を通しておきたい専門誌です。人事各分野の中では、教育関連が一番、移り変わりが激しいと感じていますので、教育系で1誌、入れてみました。

■「WORKS」(リクルート ワークス研究所)……毎回の特集内容が楽しみであり、チャレンジングな投げかけが常にされています。目線が正されます。

投資対効果的に総合的に考えて、とりあえずは上記の3誌にしてみましたが、その企業の人事として何を重視するかによって選択は変わってくると思います。他誌の編集者の方にもお知り合いが多々いますので誠に申し訳ないのですが、たまたま今の企業で今、選択するとすればこうなったということですので、ご了承ください。


※《2009年1月29日》 徹底的に残業しようと思っていたら、夕方に大阪からCOMPANYユーザーコミッティのシェアーザサービス分科会に来ている皆様から、夜は「ごま蔵」にいるよ、との連絡をもらい、ついつい遅れて参戦。終電で可能な限り帰るという今年の目標の一つをまた破ってしまいました。でも、元気な人達はいいですね。

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【2009/01/29 23:37】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
過度の一般化は思考停止を招く
未曾有の経済危機だといわれています。

ただ、経済危機だとか不況だとかという言葉ですべてをくくるのは危険です。

営業担当が全員、不況だから計画数字が達成できません、といいわけをすることは正しいことでしょうか。確かに不況で販売環境は落ち込みます。バブル経済時であれば、昼寝をしていてでも達成できた数字が、本当に大変な努力をしても達成できないということはあるでしょう。でも、そんな環境でも達成をできる人もちゃんといたりします。

不況のため市場が縮小し、今期は赤字決算になるという企業がたくさん出てきています。でも、そんな中でも増収増益を達成している企業もちゃんとあったりします。

何がいいたいのかというと、経済危機・不況というのは確かに存在し、確かに大きな影響を私たちに及ぼしていますが、そういったキーワードですべてを一般化してとらえることの危険性です。経済危機だからすべてが駄目になるのか、これは違うはずです。

過度の一般化は、思考停止を招きます。思考停止に陥ったら、何も創造的・前向きなことは生まれてきません。

いきなり話は変わりますが、2010年新卒採用では、相当に全体的な門戸は狭まると思います。でも、これを就職氷河期再来と一般化してとらえても意味がありません。そんな中で、戦略的にどう動くかです。環境はしっかりと理解した上で、自分なりのとらえ方をして、自分なりにどう動くかです。大学の4年間の勉強・生活で、そういう考え方ができるように学生の皆さんは学んできたはずです。また、そういう考え方ができる人が、企業には必要なのです。

ちょっと、昨日の続きっぽいことを書いてみました。


※《2009年1月29日》 上福岡にて花田先生の360度評価と人間力のセッション。最後までいられなかったのですが、最後はどうなったんだろうか。

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【2009/01/28 23:36】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
加藤ゼミOB会から
先週の土曜日は出身の加藤哲郎ゼミナールのOB会でした。

竹橋の叙水会館にて立食形式での一次会をやり、そのあとも100人近い規模で神保町の居酒屋に場所を移して、終電近くまで盛り上がっていました。私の在学当時はまだまだ先生も若く、けしてメジャーなゼミではありませんでしたが、気付いてみれば30年近い歴史を持つゼミに。ただし、現3年生がついに最後のゼミテンとなりました。

この大学の割りには、比較的バラエティな就職先を持つゼミなのですが、今回のOB会全体のテーマとして現役生が設定したのは「経済危機」。これをお題にして、いろんな分野で活躍している多士済々なOBが、それぞれ何かを話すという企画が一次会のメインでした。なぜか私はトップバッターでしたが、短い時間の中で私がお話した内容はおおよそ以下のようなポイントです。

□経済危機、不況といわれているが、新聞報道をまに受けるだけでなく、自分なりにそれをとらえてみよう。物事はとらえ方で大きく変わってくる。ここでは、あえて経済危機を前向きにとらえてみるとどうなるか考えてみよう。

□バブル期は誰でも何をやってももうかった時代だったといえる。午前2時に銀座でタクシーを手早く呼べる営業担当が評価されてしまうような本質的ではない部分が前面に出てしまう時代。それに対して、不況期は頑張った会社・人と、そうでない会社・人に差が出る時代。環境は厳しいが、ある意味ではフェアで当たり前な時期は、バブル期よりも不況期だといえる。

□中堅企業、非人気企業は、不況期だから良い人材がとれる。この意味では不況期は非常にいい時代だ。日本のまだまだ流動性が膠着した人材市場の中では、不況期があるからこそ旧来的基幹業界から新興業界・新興産業への人材移動が生まれる。循環的な不況期がなければ、いつまでたっても優秀な人材はネームバリューのある旧来的基幹業界の中心企業にばかり集まる。日本経済がさらに発展していくためには、新しいビジネスモデルを掲げて成長していく新興企業の台頭が必須であるが、人材的には循環的に訪れる不況がそれの促進役になっている。不況がくるから、日本経済は進化できている。

□いずれにしても、あらゆることを鵜呑みにしないで、自分の目線でとらえよう。「前向き」に物事をとらえることができる能力は、社会で生きていくにあたって大きな武器になる。「前向き」にとらえると、いろいろなことに気付くし、気持ち的にも楽になる。是非、意識的に自分の目線で、そして「前向き」に物事に接する習慣をつけて欲しい。

って感じだったでしょうか。もちろん、あまりに「前向き」を続けるのは、なかなか体力が必要なことなのですが、そのレベルまで行く人は少ないでしょうから、安心をして学生に対しては、はっぱをかけられます。


※《2009年1月27日》 今日は朝から会議が10個くらい。夜は赤坂で炬燵のある店でした。

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【2009/01/27 23:34】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人事で一番大事な言葉
人事の仕事をするに当たって一番大事な言葉って何でしょう。

私は「思い」かなぁとずっと思っていましたが、改めて考えてみると「信頼」かなぁと思い直しています。
何か問題が生じてから手続き論的に人事に案件が持ち込まれる場合と、おなじ問題であっても問題が生じそうな時点で人事に相談が持ち込まれる場合、できる対処の幅には大きな違いがあります。後者的な相談が増えるのは、明らかに人事に対する「信頼」が成り立っているからでしょう。あそこにいけば何か役に立つアドバイスが得られるかもしれないという思いや、とりあえずあそこにいって話だけでも聴いてもらおうという思い、そんな思いをもってもらうことが大切なのだと思います。また、守秘義務の遵守なんてのも「信頼」を得るための絶対条件です。

でも、「信頼」を勝ち取るのは容易ではありません。合目的的行為で計画的に信頼を勝ち取ろうとすることはできません。だから、また大事なんでしょうね。

さらに、大事な言葉を3つあげろといわれれば、①「信頼」②「思い」③「勉強」かな。


《2009年1月26日》 大阪出張。宿題を持ち帰り、夜は人形町へ。ご馳走様でした。最後は記憶がありません。

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【2009/01/26 23:33】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
派遣切り、って言葉、確かにどうなんでしょうか
1月20日アサヒコムからの引用です。

『「派遣切り」使わないで 派遣協会が報道機関に要望』

人材派遣会社でつくる社団法人「日本人材派遣協会」(東京)は20日、「派遣切り」という言葉を使わないように要請する文書を各報道機関に送った。「契約の中途解除を指すはずなのに、契約終了後に更新しないことも含めて使われている。『切る』という言葉自体のイメージもよくない」としている。 厚生労働省は「派遣切りという言葉について定めたことはない」と話している。 派遣協会は「派遣切り」について、「派遣元と派遣先の間での契約の中途解除」のことだと主張。契約が終わった後に更新しないのは派遣労働者の「雇い止め」であって「派遣切り」ではないとし、「報道で多く使われている用語は正確さを欠く」と訴えている。 協会企画広報課は「最近の報道ぶりのせいで、派遣労働者から『誇りを持って働いているのに、派遣だというだけで同情される』という声が寄せられている」と話している。同協会は、業界全体の約1割とされる819社で構成される。

まったく同感ですし、何でもっと早くクレームをいれないんだ、という感じですね。ある意味、明らかに派遣業界の営業妨害に近いですし、それこそ誇りをもって働いている派遣スタッフの名誉毀損です。どうして、日本のマスコミは、後ろ向きの話題にキャッチーなフレーズをつけてはやしたてて、もっと世の中を暗い雰囲気にしたがるのでしょうかね。新聞の読者が、自分よりもつらい人がいるんだ、まだ自分はいい方だといって、自己満足することでも狙っているのではないかと考えちゃいます。

もちろん、雇い止めにしても一定の予告期間をもって仕事を失うことには変わりありませんし、特に地方工場での製造派遣の場合、住居も提供しているケースが多々あるため、生活に大きな影響を及ぼすことも間違いありません。それらの皆さんの大変さについては適切に報道される必要はあるでしょう。しかし、派遣は立派な雇用形態ですし、派遣なくしては日本の産業界は今や成り立ちません。また、もともとの派遣のメインストリームは製造派遣ではなく、事務派遣です。派遣すべてにネガティブなイメージを及ぼすような報道の仕方はやはりどうかと感じます。また、行政が、自由化を進めたり規制を強化したりと、基本的な方向性をころころ変えてしまうことは、派遣業界としてとらえれば、ビジネスのルールを途中から変えられてしまうことですから、企業経営者としてはちょっとやっていられないと思います。

なかなか難しい要素は多いのだと思いますが、冷静な言葉できちんと事実を報道して欲しいですね。それをどう判断するかは読者なのですから。


※《2009年1月25日》 実家でちょっと親孝行。夜は大阪入りです。

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【2009/01/25 23:52】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
山形大学工学部
山形大学工学部にお招きにあずかり、訪問してきました。

工学部は米沢にあります。山形新幹線で福島から1つ目、生まれて初めて山形新幹線に乗りましたが、在来線の線路の上をあの新幹線のボディが走るのは、東京メトロの駅を小田急ロマンスカーが通過するのと同じような不思議さがありますね。スピードもがくっと落ちますし、揺れも大きくなりますし、踏み切りもあります。

米沢の名物は、いまや米沢牛であり、街中、牛関連のお店なんかの看板が多くありました。また、今は大河ドラマの直江兼続ゆかりの地であることから、それにあやかったものも多くありました。それにしても、大河ドラマのもたらす経済効果というのは相当なものがありますね。

さて、今回の訪問目的は工学部のキャリアセンターの先生からの依頼で、学生と社会人の交流の場を持ちたいということで、仲間3人と乗り込んだ次第です。私は4シーズンぶりに採用業務にも関与することになったばかりの時期だったので、学生とじっくりと接触できる場をこの時期にいただけたのは、勘を取り戻すためにもありがたかったです。

やっぱり、今の経済危機の影響もあるのでしょうか、学生の不安感には大きいものがあります。ただ、よくよく話していると、経済危機の影響というよりも、もっと普遍な社会に出るということに対する不安感の方がベースにあるのかなという気もします。今晩、母校の出身ゼミのOB会があり、そこでパネルディスカッションに参加するのですが、テーマはやはり経済危機。でも、経済危機をフックに不安が顕在化しているのであって、もう少し潜在的な学生の不安にフォーカスした話をしてあげた方がいいのかなとも思っています。

山形大学工学部には、16時くらいに着き、学内で2時間ほど社会人1名に学生が5名くらいつく感じで質疑応答。そのあと、マイクロバスで近くの小野川温泉に移動し、温泉の畳敷きの宴会場で学生・社会人一緒に車座になってのディスカッションを遅くまで続けました。企画された先生のお人柄が伝わる暖かくも双方にためになる一夜でしたが、何らかのかたちで継続的な取り組みにできればなぁと思います。

学生との会話の中で、いろいろな気付きが私の方にもありましたが、おいおい何かの機会に書いてみたいと思います。

そうそうところで、この米沢行きは本当に不思議なご縁です。京都でのキャリアデザイン学会での発表の後、最初に質問で手をあげていただいたのが、この山形大学の先生。同日に名刺交換をした皆さん全員に御礼メールをうったところ、山形大の方から返信をいただき、その返信に東京にお出での際は声かけてくださいと書いたら、来週行きます、と返信をいただき、じゃあ飲みましょうといって丸の内の沖縄料理屋で飲んで、改めて意気投合して、今度学生に会いに米沢に来てくださいといわれたのが、こうして翌月には実現したという流れです。京都⇒東京⇒米沢とわずか2ステップです。キャリア系の人とは似たようなことが結構、起こりますが、社交辞令には終わらせない気持ちが大切ですね。


※《2009年1月24日》 キャリアリソースラボラトリーのスーパービジョンの後、2杯だけ仲間と飲んで、ゼミのOB会に。 

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【2009/01/24 12:30】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
医療費控除を忘れずに
ちゃんと医療費控除を申告していますか。

私たち日本の給与所得者には年末調整という仕組みがあるため、自ら納税額を計算して確定申告をするケースがあまりありません。でも、支払い済の医療費の一部を所得金額から控除する「医療費控除」による税金の還付を確定申告で受けられる可能性があります。我が家では、たまたま昨年から医療費がかさむようになり申告をしてみましたが、とても簡単に還付を受けられました。インターネットでの還付請求もできるようになっていますが、個人的には紙の方がかえって楽かなぁ、と思います。

還付対象になる人は、1年間に支払った医療費から一般の医療保険の給付金等を差し引いた金額から10万円を超えている人です(所得金額が200万円未満の場合はその5%を超えている人)。この超えた金額が、所得から控除されます。ですから、この金額に税率をかけた額が還付されることになります。病院の領収書は捨ててはいけませんね。我が家はあれこれとあって、結構、医療保険対象外で病院に支払う金額があり、今年も対象になります。

でも、何までを対象にしていいのか、ちょっと悩みます。とりあえず、入れちゃえ的な判断もありですが、18日の日本経済新聞に対象・非対象を区分する3つの視点というのが紹介されていました(11面)。

①誰の判断で費用が発生したのか

医師の判断に基づかないで、個人的な判断・事情で発生したものはNG。例えば、医師が治療目的で購入を指示した血圧計は対象ですが、個人的に病気予防のために購入した血圧計は対象外とのこと。医師に証明書でも書いてもらうんですかねぇ。

②医療費の範囲に含まれているか

①の例の血圧計なども病気予防ではやはり駄目ですね。アトピー性皮膚炎治療目的で防ダニ寝具を購入した場合は、仮に医師のアドバイスがあったとしても、医療用器具とは判断してもらえないようです。

③その年(1月から12月)に支払った医療費か

診察日ではなく支払日だそうです。入院していた場合なんかは、ズレることがありますね。

私の場合は、判断が面倒なところもあるので、基本的には病院・クリニックの領収証だけにしています。どうでしょうか、10万円以上ありそうですか?


※《2009年1月23日》 ありがたいことに歓迎会をやっていただきました。帰着は午前3時です。

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【2009/01/23 23:56】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
動之以情
今日は、心に染み入る言葉を1つ。

  動之以情(情を以って人を動かす)
  
            孔 子


孔子の言葉だとのことです。

この言葉、グロービスのクリティカルシンキングの講座の最後に講師からいただきました。表層的に考えると、「情を以って人を動かす」とクリティカルシンキングってまったく関係がないんじゃないの?と感じるでしょう。でも、最後の授業でとっても腹に落ちるんです。

私はちょっとクリティカルシンキングの講座に対しては、最初のうちは斜に構えていました。だいたい45歳で受講するものではありません。ひょっとすると、違う講師だったら最後までちょっと斜に構えたままで過ごしたかもしれません。でも、私のクラス担当の講師は、大変な情熱と思いをもって私たちにあたってくれました。

クリティカルシンキングを単なる思考ツールと位置づけずに、「人に優しいコミュニケーション」「人と地球に優しい意思決定」を通して、「仲間と自分の力を最大限に発揮して達成感に満ち溢れた豊かな人生を送る」、そんな価値観を共有する6日間だったんだという話で、締めくくっていただきました。この視座の違いは実に大きなものがあります。

「動之以情(情を以って人を動かす)」。本当にそのとおりだと思います。逆に考えれば、人を動かすにはこれしかない、とも思います。

明日、早くも4回目のOB会です。私は残念ながら出席できませんが(前回に続いて、店を決めてメニューも交渉した上で参加できず…)、次回はきっと…。


※《2009年1月22日》 今日はキャリア系を中心に知り合ったいろいろな会社ミックスのメンバーでの会、鳥越の大新に行きましたが、ここにはいつもよくしていただいています。なぜか帰りは、雨の中を鳥越から森下まで歩きました。

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【2009/01/22 23:21】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人の持つ感情で最も強いもの
ちょっと前に「認知」のインパクトの強さについて書きました。それに関して、染み入る言葉がありました。アメリカ心理学の父とでもいえるでしょうか、ウィリアム・ジェームズの言葉だそうです。

 人間の持つ感情のうちで最も強いものは、
 他人に認められることを渇望する気持ちである

                   ウィリアム・ジェームズ


どんなに自律しているように見える人でも、根っこではこの認知願望を持っているのでしょう。わたしたちマネージャーはこの言葉を肝に銘じて日常にあたる必要がありますし、これは家庭でも、地域社会でも、あらゆる場所で同じことですね。こう考えると、無視といういじめはあまりに残酷なものです。

比較的、短くシンプルに今日は終わりました。

※《2009年1月21日》 ライブでは見れなかったオバマ新大統領の演説をテレビでみて、米沢から午前中に戻りました。帰りに駅で、米沢名物の駅弁「牛肉ど真ん中」を買い、大宮駅あたりで早めの昼食としました。この駅弁、昔から食べたかったのですが、やはり名前が秀逸ですね。山形新幹線も初めて乗りましたが、すっかり在来線のスピードと揺れ方なのが面白いです。

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【2009/01/21 23:32】 | モチベーション | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
GCDFホルダー
ちょっと前ですが、GCDFのクラス・クライアント役のお手伝いを初めてしました。テスト・クライアント役は何度もやったのですが、クラス・クライアント役の方が、こちら側の刺激になりますね。皆さん、大変に真剣に取り組まれていますので、こちらの方もちょっと緊張してしまいます。いずれにしても、お手伝いをする側にとっても、大変に気付きが多く勉強になる機会でした。とはいっても、初めてで不十分な点もいろいろとあったと思いますので、さらに経験をまして、よいよいお手伝いができるようにしていきたいと思います。

それにしても、GCDFとの出会いは大きかったなぁと実感しています。

たぶん、同じような感想を持っているGCDFホルダーはかなりいるのではないでしょうか。営業職をしていた時代も、名刺にGCDFホルダーであることを印字していましたが、それによって深まった出会いもたくさんあります。同じGCDFであるということだけで、組織や立場を超えて、同じ目線でお付き合いができることは素晴らしいことです。

所属企業をキャリア関係に力を入れるようにはなかなか巻き込めなかったので、GCDFでキャリアの世界に深く出会わなければ、慶應丸の内シティキャンパスのキャリアアドバイザー講座に行こうなんて思わなかったでしょうし、そこでのいろいろな気付きや、出会いもなかったと思います。実践コミュニティとして続けているCDCの活動にもこれほど関与しなかったかもしれませんし、学会での発表なんかも意識もしなかったかもしれません。

それよりなにより、GCDF・キャリア関連で増えた100名以上の飲み仲間(?)と出会えたことが一番ですかね。

皆さん、キャリアカウンセラーの資格に迷ったらGCDFですよ。新名刺にもちゃんと印字をするようにしました。当然ですけど。


※《2009年1月20日》 キャリアセンターにお招きいただいて米沢市にある山形大学工学部にて、学生との交流。その後は近くの小野川温泉郷に場所を移して、夜遅くまで車座になって学生との対話です。素直でいい学生が多かったですが、みんな就職活動とか、社会にでることについては、大きな不安を持っています。それを少しでも軽減してあげ、よりよい決断ができる助けはし続けてあげたいです。

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【2009/01/20 23:29】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ポジティブ・アプローチ
昨日の続きです……。

少々以前に複数の研修団体から、同じような話を聞きました。同じオリエンをしたので、そりゃそうなのかもしれませんが。

ものごとに対する2つのアプローチ・スタンスについてです。

①ギャップ・アプローチ
ポジティブ・アプローチ

「ギャップ・アプローチ」については、昨日の説明のとおりです。「ポジティブ・アプローチ」の流れは以下のようになります。

強み・価値を発見する ⇒ どうありたいか、最大の可能性を描く ⇒ 現実的達成状態を共有化する ⇒ 新しい取り組みを始める

「ギャップ・アプローチ」が問題点を解決して常に平衡を保とうという作用をしがちなのに対して、「ポジティブ・アプローチ」は拡張的意識を持った考え方だともいえます。できない点、駄目な点に着目して改善するのではなく、「何が大切なのか」「何が可能なのか」を考えていきます。いきおい、他責的な発言は陰を潜め、自責的・自律的なトーンが強まります。

「ポジティブ・アプローチ」に組織を変換するには、その組織の本当のDNAとでもいうものについての共通認識を持つことがまずは必要のように感じます。そして、組織の蛸壺を超えたメンバーで、可能性に満ち溢れた未来について語る必要があるように感じます。いうまでもなく、それに適しているのは今の幹部ではなく、次世代を担うメンバーでしょう。

環境は激変して、答えのない時代に突入しています。その中で、新たな価値を創造できた企業だけが生き残ることができると考えてもいいでしょう。「ギャップ・アプローチ」に終始しては、それはかないません。

このような考え方をベースにした提案を、前勤務先で退職のどさくさに紛れて経営幹部にしてきました。果たしてどうなったでしょうかね。


※《2009年1月19日》 VAIO typeP が出ました。ポケットPCですね。欲しいけど、最近続けてVAIO買っちゃったしな。でも、外出には良さそうだし…。

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【2009/01/19 23:24】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ギャップ・アプローチ
少々以前に複数の研修団体から、同じような話を聞きました。同じオリエンをしたので、そりゃそうなのかもしれませんが。

ものごとに対する2つのアプローチ・スタンスについてです。

ギャップ・アプローチ

問題点を特定する ⇒ 原因を分析する ⇒ 解決方法を検討する ⇒ アクションプランを作成する

きわめてスタンダードな改善方法ですね。この場合「あるべき基準」は外部から来ます。すなわち、キャッチアップ型事業や、答えがある程度わかっていた時代には、効率的かつ効果的だったのだと思います。しかし、昨今ように外部環境が劇的に変わる中で、「ギャップ・アプローチ」だけを続けるだけでは、徐々にその効果は限定的になり、現場には疲弊感が漂いかねません。

「ギャップ・アプローチ」が主体の職場では、「何が悪いのか」「誰のせいか」といったことが着目され、本当に大事なことが置き去りにされたり、環境要因のせいにするなどといった他責的な思想に陥ったり、問題を処理することが大事な仕事であるといった本質の置き換えがなされたり、忙しく難しそうな顔をして働きながらも、一向に「新しい価値」は生まれなくなります。

もちろん、問題を発見して解決することによって、効果はそれなりに出るのですが、どうも効果は続かずに、さらに次の改善で追加のつぎはぎをする必要に迫られます。

別に「ギャップ・アプローチ」が悪いといっているのではありません。このやり方だけでは、新たな価値の創造ができない時代になったというだけです。時代に適合ができていないやり方を続けると、組織は疲弊します。それは大変にもったいのないことです。

ところで、このブログが「長い」というご意見を多くの方からいただいています。ということで、続きは明日にしますね。


※《2009年1月18日》 姪の引越しの手伝いで、IKEA購入組み立て家具の組み立て大会。説明がすべて基本的に絵なんですよね。全世界で通用するってわけです。

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【2009/01/18 23:19】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
パワー・ピクチャーとソウル・フード
よくデスクに家族の写真をおいている人っていますよね。

きっと、厳しい仕事の合間に家族の写真をみると気持ちがやわらかくなるのでしょうか。家族だけでなく、好きな画家の描いた絵であるとか、旅行先の写真であるとか、デスクの写真立てやパソコンの壁紙に、何かこれをみるとちょっと元気になるよなぁというような絵や写真をおいておくことって、ある種のセルフ・リラクゼーションというか、ストレスのセルフ・コントロールというか、そういう役目がありますね。

何かこれをみると元気になるっていうような絵とか写真って「パワー・ピクチャー」とでもいうのでしょうか(何かもっと適した名前があったでしょうか)。私の「パワー・ピクチャー」は、「太陽の塔」とナポリの街の光景かなぁ、今のところ。

ちょっと意味が違いますけど、食べ物の世界では「ソウル・フード」ってのがありますね。「日本人のソウル・フードは味噌汁だ」といっていた人がいましたが、私はやっぱりラーメンですね。面白いものですが、ラーメン店によって、記憶が自分が生活していた頃とリンクしています。中学時代だと「えぞ菊」、高校時代は「桂花」、大学時代は「香月」その後は「吉村家」「中華そば高橋」「ラーメン二郎」「屯ちん」「江戸川ラーメン角久」「暖暮」、その店にいくとそこに特に通っていた時期を思い出します。

不思議とこれらの店でラーメンを食べると、気持ちが元気になります。


※《2009年1月17日》 長男が生まれたときに当時住んでいた狛江市からお祝いにもらった梅の木の苗を実家に植えたところ、もう随分と前から立派な梅の実が取れるようになりました。今年はこれで梅酒を作り、今日から飲み始めました。甘さが抑えられていていい感じです。しばらくは、これでいきます。

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【2009/01/17 23:49】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1周年!!~ちょっと続きと「認知」の話
1月14日に「1周年!!」というブログを書いたところ、「はじめての課長の教科書」「あたらしい戦略の教科書」の著者である酒井穣さんから、お祝いのコメントをいただきました。「可能であれば、いつかお会いできると嬉しいです」とまで書いていただいています。

なんか嬉しいですね。凄い!と思った本を書かれた方から、このような言葉をいただけるとは。改めて人に「認知」してもらうことの嬉しさというか、心理的効果というものを自らで実感しました。

私も管理者になって久しく、常に大勢のメンバーを抱えて仕事をしています。メンバー1人1人をしっかりと「認知」することの重要性は常々感じていますが、時間との兼ね合いだといって言い訳をしてはいけませんが、完全にうまくやることはなかなかできません。でも、「認知する」というのは、長々と時間をとらなくてもできるんですね。一言だけでもいいですし、ある意味ではちゃんと挨拶するとか、ありがとうをいうとか、そんなことも大事ですね。まずいのは、ズレた「認知」の表現。「認知」しようと思うがための、無理に作った言葉。

そういうと、やはり昨年に読んで、そうだ!と感じた本の1つである「不機嫌な職場」の中で、実はネットの社会は「認知」に溢れている、といったような指摘がありました。確かにブログ1つをみても、訪問者数の増加や、肯定的なコメントは、立派な「認知」です。でも、私はリアルな社会で、大切な人達を「認知」し続けて、自らも価値を創造して他者からの「認知」を勝ち取る戦いを続けたいと思いますけど。

いずれにしても、お祝いの言葉をいただいたからには、このブログもしっかりと続けます。

実は12月24日から訪問者数が激増しました。それまでは平均50/日程度だったのが、ここ最近は結構、100~200/日の勢いです。24日というのは、前職の会社で皆さんに退職をオープンにした日。このブログについては社内では別に特に話していなかったのですが、退職の連絡メールにURLをひそかに入れておきました。多分、昔のメンバーや後輩が読んでいてくれるのだと思います。もちろん徐々に読んでくれる人の数は減っていくわけですが、それでもきっと読み続けてくれる人はいると思うので、自分が学習したことと、思いを伝え続けるのは、ある意味では義務でもあると任じています。

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※《2009年1月16日》 明日からセンター試験。大雪は大丈夫そうですね。すべての受験生に実力を発揮して欲しいと思います。

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【2009/01/16 23:37】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
ちょっと整理です…1月前半編
今年最初の、毎月2回やっているから都合24回目の振り返りです。

『あたらしい戦略の教科書』からの引用的な日が、3回。あとは、前会社の退職からみでちょっと回顧的な内容もありました。それにしても、1週間以上前になると何をとりあげたのか、かなり記憶がなくなっているものですねぇ。困ったものです。まぁ、だからこうやって書き連ねている意味があるという話もありますけど。

1月1日 この世界は子供たちからの借り物…
1月2日 シェアードサービスセンターの創設時を思い出して ~SSC談話035~
1月3日 シェアードサービスセンターの陥りやすい落とし穴 ~SSC談話036~
1月4日 図書紹介:『あたらしい戦略の教科書』 酒井 穣著(ディスカバー21刊)
1月5日 貴重な情報とは、それ自体が「商品」である
1月6日 知識共有のジレンマ
1月7日 内的キャリアの時代
1月8日 人々が目標のために存在するわけではない
1月9日 事務系の仕事は名前が残らない?
1月10日 経営の問題とは、つまるところ人間の問題
1月11日 言葉はやはり力です
1月12日 迫力と説得力の両方が
1月13日 ゆるコミュ「CDC」
1月14日 1周年!!


※《2009年1月15日》 1万歩歩いて健康の第一歩キャンペーンを年初からやっていますが、本日は16280歩。これで10勝5敗。まずまずという自己評価は甘いでしょうか。午前中に渋谷に行く件があり、帰り際に「はやし」でラーメン、夜は面白い鶏料理でしたよ。

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【2009/01/15 23:34】 | 振り返り | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1周年!!
実はこのブログ、初回が2008年1月14日ですので、本日でめでたく1周年です。

1日も休まずにとりあえず1年書き続けたのはなかなか我ながら立派なものです。結構な蓄積ですね。過去にどこかで自分が聞いたり話したりしたことを思い出したい時には、自分のブログで語句検索をすると結構、わかったりして便利ですし。

初回のテーマは「実践コミュニティ」でした。たまたまですが、昨日も「実践コミュニティ」について書いていましたので、不思議な感じです。この1年間では、世界経済も私の周辺でもとってもいろいろなことがありました。

ちなみに、これを書き始めた理由については、以下のブログに書いていますので、興味があればご確認ください。

「真似は最高の創造」2008年01月21日
「何かに取り組む動機と、世代継承欲求」2008年01月28日
「初心を持ち続けること」2008年08月02日

とりあえずは、内容は相変わらず固めですが、気持ちは「ゆるめ」で書き続けます。結構、ご無沙汰している人が見てくれていたりすると、近況報告みたいな効果もありますしね。


※《2009年1月14日》 朝からあれこれありましたが、夜はベトナム料理。ベトナムは一度しか行っていませんが、街角のたいしたことのないパン屋でフランスパンを焼いているのをみて、あぁここはフランス領だった時期があったんだなぁと思ったことが印象に残っています。冷静に考えてみると、今日、飲んだメンバーは不思議なメンバーだったともいえます。

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【2009/01/14 23:18】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
ゆるコミュ「CDC」
東京大学の中原淳先生がネットにあったどこかの記述で「ゆるコミュ」という言葉をお使いになっていました。私の参加している実践コミュニティの1つである「CDC(キャリア・ディベロップメント・コミュニティ)」もそんな「ゆるコミュ」で成功しているものの1つではないかと思います。妙な拘束力なく、本当にゆるく、楽しく、自由に集えて、得られるものは非常に大きいものがあります。「ゆるコミュ」があるからこそ、ハードな仕事に耐えられるって、感じもありますね。

参考:過去のブログから
 ※「実践コミュニティ」2009年01月14日
 ※「CDC」2009年年日02月16日

私は最近では趣味は「実践コミュニティ」だと言っているくらい、いくつもの「実践コミュニティ」に参加しています。主宰しているものや、中心メンバーとして動いているものもありますが、たまに行く人、周辺メンバー、半幽霊メンバーなどいろいろな立場で参加しています。

いくつもの「実践コミュニティ」に参加していると、何となくこのような「実践コミュニティ」が成功する要件というのが、見えてくるような気がしています。

○多様な出身元のメンバーが集っているが、それを束ねている何かの「思い」(テーマ)があること。
○幹事力があるメンバーがいること。
○単に集まっているだけでなく、何らかの目的意識があること。
○明確なルールだとか、会費だとか、面倒な規則・しきたりを極力少なくすること。
○物理的な開催場所の提供者があること。
○参加者全員が自主的に参加していること。義務もなければ、権利も主張しないこと。
○出入りは自由なこと。ただし暗黙のうちに価値観の異なる人は紹介しないような雰囲気があること。
○真面目一辺倒ではないこと。例えば、会合の後には必ず飲み会をするとか、バーベキュー大会をするとか、温泉に行くとか、香港に行くとか。
○実践コミュニティの場以外でも、個別に連絡をとりあう別働隊的なメンバーが生まれてくること。
○単なる飲み会に流れないこと。

今年はこのあたりを多少は学術的な観点から整理してみれたらいいなぁと思っています。「実践コミュニティ」参加者にそれなりのN数で定量的な問いかけをしてみても面白いでしょうし。

それにしても、Eメールとメーリングリストがなければ、「実践コミュニティ」の運営は100倍も大変ですね。歴史のある「実践コミュニティ」の幹事役の方に聞くと、連絡に往復はがき使ってたり、なんて話もありますしね。このような電子ツールが、人と人とのつながりを密接にしている点も、なかなか面白いことです。


※《2009年1月13日》 新会社出社初日。何はともあれ、体調がギリギリレベルまでは回復してよかったです。やっぱり今年のキーワードは健康かな。体調が不調では迫力も出ませんし、効率も上がりません。年初から万歩計をつけて「最低10000歩」を心がけていますが、本日現在で8勝5敗と勝ち越しこそしていますが、まだまだです。

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【2009/01/13 23:51】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
迫力と説得力の両方が
昨日の続きのような感じですが、後輩に指摘された「私からの言葉」の1つです。実はこれもどのような局面で言ったのか記憶がはっきりとないのですが(本人が読んでいたらごめんなさい)、私がいいそうなことではあります。

後輩が私に対して仕事の仕方や中身について暑苦しいくらい(当人の表現です)熱く訴えたのに対して、

「思いや熱意は迫力にはなるけれど、勉強しなければ説得力がない、その両方が必要なんだ」

といったそうです。多分、人事系の仕事に来て間もない後輩だったんだと思います。何の気なしにいったことですが、確かに私がいいそうな話です。その後輩はこれに衝撃を受けて、それ以降も仕事をする上で大切な言葉にしてくれているとか。

思いも、勉強も、努力をしなければ続きません。私も負けずに思いと熱意を持ち続けたいと思いますし、勉強もし続けたいと思います。何といっても「迫力と説得力」の両方がなければ、改革はできませんからね。


※《2009年1月12日》 美浜のツシマのシュークリーム、電話で取り置きをしてもらえることを発見。あとは、髭剃りと掃除機が壊れたので買い換えました。毎月、家電が何か壊れています。体調か戻らないので、おとなしくしていました。

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【2009/01/12 23:36】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
言葉はやはり力です
前の会社の退職が決まって、いろいろな人からいろいろな話をいただきましたが、その中で多いのが、「昔、○○といっていただいた言葉は忘れられません」というパターンの奴です。採用を長くやっていたので、採用局面での言葉などは特に残りますね。また、配属面談の話も数多く出ました。飲み会で言われたことなんてのも結構ありました。いずれにしても、1つ1つの言葉が相手には深く突き刺さる可能性があるということは、肝に銘じなければならないですね。特に人事なんていう仕事ではそうだ、と改めて感じました。

でも、相手にとって何か心に残る言葉を残せるということは幸せなことです。

このブログでも、いわゆる名言的なものの引用をしばしばしますが、言葉はやはり力です。カウンセリングなんかで人が元気になっていけるのも、1つには「言葉に出す」効果があるのだと思います。今日の午後は、gcdfのクラスの手伝いをしてきましたが、皆さん真剣にヘルピングに取り組みつつ、言葉の難しさを実感されていたことだろうと思います。

実は「昔、○○といっていただいた言葉は忘れられません」と言ってくれることのなかで、完全にシーンまでありありと記憶しているものもありますが、確かに俺が言いそうな話だけど、はっきり記憶してないなぁというものまであります。私は大勢の新入社員のうちの1人として対処していますが、彼ら彼女らからは自分の採用担当者であり、自分の新入社員研修担当者であり、自分の配属面談者なのですから、このギャップはある意味では当たり前だと思うしかないのですが、とにかく一場面、一場面を常に真剣にやらなければならないと改めて感じさせられました。


※《2009年1月11日》 のどがぎりぎり回復し、gcdfの手伝いが何とかできました。でも、かなり不調で満足せず。もちろん体調のせいだけけにしてはいけません。勉強になりました。いずれにしても、風邪には煮込みうどんですね。

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【2009/01/11 21:19】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
経営の問題とは、つまるところ人間の問題
1週間、深夜まで飲み続けたのですが、よく体が持つなぁと思います。でも、やはり限界が…。朝から喉が痛く、最悪の状況です。明日の午後は、キャリアカウンセリング協会の研修のお手伝いで、しゃべり続けていなければいけません。今日中に治さねば。

ということで、本日は極めて短く。

 経営の問題とは、つまるところ「人間の問題だ」

                     金井 壽宏

そうですよね。だから?、でも?、難しいんですね。


※《2009年1月10日》 ささささ寒いです。お粥くらいしか喉を通りません。既にのどぬーるスプレーをボトル半分くらいはスプレーしました。

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【2009/01/10 23:22】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
事務系の仕事は名前が残らない?
もう10年以上前、研究所勤務の技術系同期と飲んでいた際に出た話です。

技術系社員(特に研究者)の場合、自分の仕事内容で特許を申請したり、学会で自分の名前で発表したりといった具合に、自分の名前が固有名詞で仕事として残るけど、事務系ってそういうのないよねぇ。  そんな話です。

確かにそうなんです。あの企画は俺のなんだ、あの制度は俺が作ったんだという主張はできても、銅像ができて名前が刻まれるようなことってないですからね。何となく悔しくなりました。

それからしたことが2つ。

人事系の情報検索システムを導入しました。この名称をこっそりですが自分のイニシャルにしてみました。「Jシステム」というのですが、一応、人事の「J」だということにしています。さらには、先のブログでも書きましたが、2001年に設立したシェアード・サービス・センターの名称を「J-center」にしてみました。いずれも奥ゆかしい名前の残し方ですね。「J-center」はシェアード機能の子会社化によって消滅しましたが、「Jシステム」は今でもWEB化して残しています。私は明日付で退職しますが、その意味では名前はちょっと残っているわけです。

あとのもう1つは学会発表です。その時から事務系だって学会くらい出られるんじゃないだろうかという漠然とした思いはありましたが、いろいろと外と交流してみると事務系の企業人でも学会で活躍している方はたくさんいました。それらの皆さんと比較にはなりませんが、一昨年・昨年と私も学会発表などもさせていただきました。

事務系ですが、さらに本当の意味で名前を残せる仕事をしたいなぁと思います。


※《2009年1月9日》 現会社の最終出社日。午後半日かけて本社地区の全オフィスをまわりましたが、なかなか1人ひとり全員とは言葉を交わしきれないものですね。これで今週は5日間、とにかく飲み続けでした。3連休でゆっくり…、といいたいところですが、やることがいろいろ目白押しです。

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【2009/01/09 23:22】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人々が目標のために存在するわけではない
送別会続きでもあり、今日は短く。

ご紹介済の書籍「あたらしい戦略の教科書」からは多くの共感と知恵を得られました。そうそう、確かにそうなんだよなということがいろいろとありました。また、1つ引用をさせてください。

目標は何のためにあるかという話です。

「優れた目標というのは、まず第一にそこにいる人々のモチベーションを有効に高めることができるものです」

「目標は人々の気持ちを一つにして、チーム全体のモチベーションをあげるためにあるのであって、人々が目標のために存在するわけではありません」


こういう思いのもとで、組織全体をストレッチさせるような目標を掲げられるようなリーダーになりたいです。


※《2009年1月8日》 CDCの今年最初の会合。またいろいろと今年もできそうです。早めに切り上げて、新年会兼臨床心理に合格したメンバーのお祝会兼私の壮行会。新橋のすごくいい店でしたよ。特に、まぐろ。

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【2009/01/08 23:24】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
内的キャリアの時代
「外的キャリア」と「内的キャリア」という言葉をご存知でしょうか。

ごくごく簡単にいえば、「外的キャリア」とは履歴書に書けるような仕事上の職歴や経歴であり、また給料の金額・肩書き・勤務している会社や業界のステイタスといった表面的に見えるものです。

これに対して「内的キャリア」とは、仕事観・仕事のやりがい・使命感・個人としての生き方・興味といったもので、実際にその人をよく知ってみなければ、わからないものです。その人がどんなことに達成感を感じるのか、どんなことであれば徹夜してでもやり遂げたいと思うのか、そんなことです。


今の時代「内的キャリア」に関心が高まっています。

食べるために働く必要がない時代、「外的キャリア」の象徴だったような一流企業が一夜にして潰れたり、不正を働いていたりしたことが現実にわかってきてしまった時代。全員ゼネラリストという人事管理ができなくなった時代。黙っていてもばら色の未来があるなんて幻想を誰も抱けなくなった時代。様々な要素が「外的キャリア」の意味を小さくしています。

同じ仕事をしていても、自分で自律的かつ積極的に動く人と、漠然と目標もなく指示とおりに動いているだけという人がいます。これは「内的キャリア」の違いです。

同じ花形ポストについても、嬉々として活躍する人と、何となく楽しくなさげな人がいます。これも「内的キャリア」の違いです。

「外的キャリア」には共通の物差しがあります。社長⇒専務⇒常務⇒平取締役⇒部長⇒次長⇒課長⇒課長補佐⇒係長、これは「外的キャリア」における明確な物差しです。ですから、「外的キャリア」の世界には「キャリアアップ」という言葉が存在します。ある意味では競争第一の世界です。これに対して「内的キャリア」には物差しはありません。人によっては、課長の方が社長よりもいいわけです。十人十色そのものです。ですから「内的キャリア」の世界では「キャリアアップ」という言葉も「キャリアダウン」という言葉もありません。

「内的キャリア」をしっかりと持つことは、キャリア自律に繋がります。「内的キャリア」をしっかりと自分で理解をしていれば、いろいろな悩みに遭遇しても自分で解決することが容易になります。キャリア自律ができている人材は、いろいろな意味でブレません。そして能動的に物事に対処します。「内的キャリア」志向の人材を適切に活用することは、企業の競争力の源泉にもなってきているといえます。

日本社会に地殻変動が起きています。

戦後綿々と日本企業では、年功賃金・終身雇用という人生の安定と、忠誠心と自らのキャリアのトレードオフのシステムに則って、組織運営がされてきました。しかし「内的キャリア」の時代にはこれはまったく通用しなくなってきます。いままでの十把一絡の人事管理から十人十色の人事管理への転換が求められますが、そんなことが容易にできるわけがありません。

しかし、「外的キャリア」だけではもう働かない層が、年代を超えて相当の比率で存在する世の中になったことを早く実感できた企業は、何かの手を打てるはずですし、打ち始めています。これが人材に関する「時代への適合」に他なりません。「内的キャリア」を組織課題としてどう受け止めるか、そんな時代です。


《2009年1月7日》 会社を超えた思いの強い人の会、称して「熱有会」でした。最高の人達です。


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【2009/01/07 23:47】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
知識共有のジレンマ
昨日に引き続き、ナレッジマネジメントについて考えてみましょう。

小樽商科大学の松尾睦先生は、著書「経験からの学習」の中で、「知識共有のジレンマ」について指摘をされています。社内の知的資源を効率的に利用しようとするナレッジマネジメントの副作用といっていいでしょう。

「多くの企業が、現場から様々な知識を吸い上げ、整理し、組織で共有する仕組みを整えている。しかし現在、多くの企業がある種の壁にぶつかっている。例えば、問題に遭遇しても自分で何か考える前に、まずシステム上で答えを探そうとしたり、成功事例を安易にコピーして使う傾向が強まったという話しは少なくない」。

知識共有のためのナレッジマネジメントが、若手・中堅社員が経験から学ぶことを阻害していとの指摘です。社内のデータベースに蓄積されている知識に頼りすぎると自分の頭で解決策を考える機会が少なくなり、結果的に経験学習の機会を逸することになります。もちろん、そういった事態を招くということは、ある意味ではナレッジマネジメント自体は成功しているともいえますが。

知識共有は業務の効率化に役に立つものの、その副作用として自分の頭で考える習慣を弱らせるという点があることは、忘れてはいけません。

経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス-
(2006/06/23)
松尾 睦

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過去の関連ブログ
2008年07年13日 コルブの「経験学習モデル」

《2009年1月6日》 パルテノペ広尾店を貸しきって、営業部門中心での送別会をしていただきました。営業時代に大変お世話になった上司・先輩、苦楽をともにした方、人事担当として採用をしたメンバー、出向先で一緒だった仲間、とにかくいろいろな人が来て、とても暖かく見送ってくれました。素直に嬉しいですし、感謝いたします。

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【2009/01/06 23:58】 | 仕事の進め方 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
貴重な情報とは、それ自体が「商品」である
私のいる会社でも営業情報の共有化のために、CRM(customer relationship management)システムの導入作業中ですが、情報の共有化だとか、ナレッジマネジメントだとかというのはシステムに依存するだけでできるものではありません。

昨日、紹介した「あたらしい戦略の教科書」の中に、情報に関する「その通り!」という一節がありましたので、昨日に引き続き引用をさせていただきます。

「同僚に金をくれとせがむのがナンセンスなように、同僚に一方的に情報を求めるような態度もやはり間違っている」

「貴重な情報はある意味では商品である。何かを得るためにはその代償を払わなくてはならない、という等価交換の法則が働いている」

「合理的に貴重な情報を入手するためには、価値が等価といえるような別の貴重な情報と物々交換ならぬ情報交換をすることが必要になってくる」

「同じ会社の仲間だからという理由では情報は巡ってこない、人間の営みとは情報を巡る政治の力学によって成り立っている」


そうなのです。貴重な情報というのは、それ自体もう「商品」なのです。ですから、同じ会社にいるからとか、システムに入力することが義務つけられたからとかいうことで簡単に流通するものではありません。もちろん「本当に貴重な情報」未満の情報を集積させるためには、CRMシステムは活用余地が十分にあります。そのレベルの情報でも容易に入手できるような環境を作ることは大切なことでし、大幅な業務改善につながります。インターネットの検索の世界の恩恵に浸っている人であれば、誰でも理解できる話しだと思います。

貴重な情報を得るためには、自らも貴重な情報源になることが一番の早道です。ある分野の事情通になれば、その分野の情報が黙っても集まってくるようになります。皆が情報を求めて、自分の情報を持ってやってきてくれるようになるからです。ただし、そういうレベルにはなかなかなれません。では何をするべきか。とにかく日頃から「GIVE&TAKE」を徹底することです。「GIVE」のないところに「TAKE」はありえません。「GIVE」を10回でも20回でも繰り返してやっと貴重な情報に近づけることもあります。例えば、毎日CRMシステムに情報を入れ続けるようなことも努力の第一歩です。

以前にこのブログでも紹介した「コミュニティ・オブ・プラクティス」(翔泳社刊)の中では、ナレッジマネジメントの本質についた指摘がありました。

「ナレッジマネジメントは情報を集めることではない。人と人をつなぐことだ」


まさに実感できますね。

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コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (ハーバード・ビジネス・セレクション)コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (ハーバード・ビジネス・セレクション)
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《2009年1月5日》 仕事始め。挨拶回りで都内をまわりましたが、道路は混雑してましたね。夜は人事シェアード時代の送別会。大半が今は別の会社で働いているメンバーが集結です。中には在籍期間がかぶってなくて、はじめましての挨拶もあったり、とにかくいい感じのメンバーです。

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【2009/01/05 23:18】 | 仕事の進め方 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
図書紹介:『あたらしい戦略の教科書』 酒井 穣著(ディスカバー21刊)
素敵な本です。本当に。

世の中に戦略論はたくさんありますが、「教科書」と名打っているだけあって「平易」で「網羅的」で「実践的」なものを指向されて書かれていると感じます。この著者の前著である「はじめての課長の教科書」を以前に読み、次の作品が出たな、買って読んでみようと思いつつ、なぜかタイミングを逸していました。もったいない時間を過ごしたものです。

まず、何といっても本書の考え方で賛同できる点は以下の部分につきます。

「現代における戦略とは、現場に近い各分野の専門家が、ボトム・アップ的な方法で、その立案以前の段階から積極的に関わっていくべきものになったのです」

「『戦略のプレゼンは完成したのだがら、あとは戦略の実行だけだ』では順序が逆で、『優れた戦略の実行には何が必要なのか』という視点が必要なのです」


若手ビジネスパーソンの頃に、戦略の立案プロセスに参画できず、出てきた戦略の実行部隊を命じられ、自分が立案段階から参画していればどれだけ違った(より優れた)戦略が描けただろうかと、悔しい思いをした人は大勢いるのではないかと思います。戦略を練る経営者、戦術を磨く現場といった経営者にとってすわり心地の良いロジックによって駄目になった戦略がどれだけ日本中にあったことか。

しばらく前から多くの戦略立案プロセスに自動的に入れるような立場になりましたが、当時の上司達と同じ過ちは犯したくありません。また、当時の私と同じ気持ちをメンバーに抱かせたくはありません。立場が部長だから、課長だからということで、良い戦略の立案ができるわけではないのです。良い戦略の立案には、実行部隊の現場感と、仕事への思いは必須だと思います。各部署横並びでリーダークラスだけを並べたプロジェクトが世の中にはたくさんありますが、本当に戦略立案のために必要なメンバーを戦略的に募らないで、戦略的な戦略が作れるわけがありません。ただし、戦略プロジェクトに募られるためにも、メンバーの方も戦略についての基礎的な知識は平素から勉強しておかなければなりません。勉強もしておらず、参加させろということほど格好の悪いものはありませんから。

さて、戦略プロジェクトのメンバーについて、次のような記述もあります。

「戦略プロジェクトのメンバーに必要な資質があるとすれば、それは現状維持を嫌い、大きな危機感を持ちながらも、希望を失わない態度です」

「『我々は変わらなければならない』という点において同意できない人が、戦略プロジェクトの中心メンバーになることは、戦略には致命的です」


あるポジション以上の人ばかりを集めて戦略を練ることの意味のなさが改めてわかりますね。あるポジション以上になると当然のことながら現状維持を無意識に好む人が増えるのはどこの組織でも当然にあることですから、そのこと自体を責めることはできません。そういった人を戦略プロジェクトに選任することは責められてしかるべきなのですが。

どうも拾い読みのようになってしまい、本書の全体像が伝えられていませんが、書評を適切に書く能力はないと開き直っていますので、最後もまた素敵な「肝に銘じておきたい一文」の引用で締めくくります。こういったことも、あるポジション以上を得てしまうとどうも忘れてしまいがちなことです。

「戦略の立案を密室で行うことは、犯してはならない『現代社会のタブー』なのです」。

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《2009年1月4日》 今年は三が日ではなく、4日までがお休みですね。ただ、今日は午後からですが残務処理があって初出社をしてきました。部署によっては、結構、人がいましたから大変です。年賀状でも、特に金融関係の友人からは未曾有の経済危機ということが現実であるとひしひしと感じられる内容のものが多かったです。2009年、それでも明るい年にしたいですね。

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【2009/01/04 21:13】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
シェアードサービスセンターの陥りやすい落とし穴 ~SSC談話036~
さて、昨日は少々昔話をしましたが、2001年から2005年6月までの私の趣味は、シェアードサービス(と人事給与システムのCOMPANY)だったといっても過言ではありません。そのくらい、多くの会社のシェアードサービス関係者とカンカンガクガクの議論を重ね、内部でも小さいながらもいろいろなチャレンジをしました。

今日では、シェアードサービスはやや下火になってきたと感じています。ある意味では成熟化・一般化したともいえます。

この背景を私なりに簡単に分析してみます。多くのシェアードサービスセンター(以降、SSC)を見てきましたが、おおよその共通項としての「落とし穴」のようなものがあるように感じます。もちろん上手な運用を続けているSSCも数多くあるわけで、それらのSSCは以下の「落とし穴」にはあまり入らずに進めてこれたのだと思います。以下、5つの落とし穴を整理してみます。

①単機能SSC(人事だけとか、経理だけとか)から大きなSSC(スタッフ部門全体とか)へと潮流が変わり、SSC内の一体感が損なわれ、リーダーシップが分散し、道標が不明確になった。また、間接部門であるSSC内にSSC運営のための間接部門を持つという自己矛盾も生み、コスト体質を弱体化させた。

②設立数年を経て、SSCがグループ各社に振り回されはじめ、主体的・効率的な運用をすることがなかなかできず、組織が疲弊し始めてきた。それとともに、業務の主体性を確保できないことにより、業務の効率化・コストの削減が順調に進まなくなってきた。

③SSCの最大のミッションは、グループ各社が間接業務に煩わされず本業に特化できる環境を提供することであるが、SSCのコスト削減・業務効率化が自己目的化し、逆にグループ顧客に業務上の負担を強いる、サービスレベルを低下させるなどといった自己矛盾施策が散見され出し、グループ各社からの信頼を失い始めた。

④SSCが過去の間接部門機能分社会社(不動産子会社、保険子会社等)と同様にとらえられ、ある種の人材再活用機能を期待され始めたため、SSCメンバー全体の専門性が低下し、高レベルの企画・サービスを提供できなくなってきた。あわせてもとからいるメンバーのモチベーションの低下も招いた。その結果としてグループ各社からの信頼と期待感を失い始めた。

⑤設立時はどこのSSCも新規事業立ち上げタイプのリーダーを擁していたが、第二世代・第三世代に移るにつれ、メンテナンス方のリーダーに移行していった。同時にメンバーも変わっていったが、これら新メンバーにSSCの理念と行動原則を適切に継承することがなかなかできなかった。

どうでしょうか。上手に運営できているSSCも、苦戦しているSSCも、こういった「落とし穴」を再検証してみてはいかがですか。

きちんとブラッシュアップさえできれば、まだまだ日本においてはSSCは期待できるビジネスモデルだと思っています。特に未曾有の経済危機を迎えて、各事業部門・事業会社は徹底的にその経営資源を本業と成長分野に投入して戦い抜く必要があります。その環境を支援するこそが、間接部門の役割であり、まさにSSCの役割だと思います。今年のような時こそ、しっかりとしたSSCが求められている時期はないように思います。


※《2009年1月3日》 今年も初詣は亀戸天神へ。真昼間から「ホルモン青木」でホッピーを飲んで、バスでぐっすりと眠って帰りました。

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【2009/01/03 22:06】 | シェアード・サービス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
シェアードサービスセンターの創設時を思い出して ~SSC談話035~
来週一杯で仕事を変わるため、元旦の晩に引継書を書いていたのですが、煮詰まってきたので(もう少し正確に表現するとすぐに飽きてきたので)、このブログのタイトルまわりなどを少々変更してみました。

タイトルに「ブログJ-center」というのを入れたのですが、この「J-center」というのは今いる会社が持株分社した際に設立した人事シェアードサービスセンター(以降、SSC)の呼称と同じです。時は2001年、ようやくシェアードサービスという言葉が世の中で普通に語られ始めた頃です。持株分社もまだまだ走りでした。

2000年の夏に持株分社後の人事業務の運営方法をどうしようかと真剣に考えていた中で、シェアードサービスという概念に出会い、いくつかの先輩会社の皆さんに話を伺いにいき、やっぱりこれだという気持ちを持ちました。しかし、当時の会社幹部でシェアードサービスという言葉を理解していた人はおらず、それでも何人かの共感者のおかげと、分社間際のドサクサのおかげで強引に設立まではこぎつけられました。単なる機能子会社設立論もあったようですが、持株会社内にプロフィットセンターとしての仕組みを持ったSSCを設立するという目的は何とか2001年7月に実現できました。私の転出後の2006年に子会社として外出しされるまでの5年間の短い歴史でしたが、持株会社内でプロフィットセンターとしての仕組みを持ったユニークなSSCとして、グループ内にそれなりの貢献はできたと思っています。

このSSC運営時に「J-center HP」「J-center News」(メルマガ)といった形でグループ内に人事・マネジメント関連の情報提供をしていたことにあやかって、このブログも「ブログJ-center」に名称変更してみました。この「J」というのは人事の「J」だという隠れ蓑を利用してはいますが、私のイニシャルの「J」からとったものですので、ちょうどいいかなと思います。

さて、思い出話はこれくらいにして、SSC論です。

設立当初のSSCに期待したもの。
それは間接部門にいてはなかなか徹底することが困難であった「3つの意識」が、SSCに変容することにより、容易に実現できることです。その「3つの意識」とは、
    ①顧客意識
    ②品質管理意識
    ③コスト意識
です。詳細にわたる契約書と業務フローを整理し、日々のマネジメントをきっちりとすることで、この3つの意識は浸透します。ただし、そのためには膨大な量の対話(経営とメンバーとグループ各社と)が必要です。何せ間接部門でかつ権力部門であった人事組織でしたから、メンバーにとっては世界が逆転するような話でもあります。
でも、この①②③を実現させることにより、顧客であるグループ企業から「ありがとう」をいってもらえることができます。それがある意味ではSSCにとっての最大の報酬です。特に意識したのが、コスト削減とそれに伴う委託料金の引下げでした。継続的な委託料金の引下げを実現できてこそ、SSCの存在意義があります。アウトソーサーとは異なり、SSCは自らがグループ各社と連携をとりながら業務改善を行うことができる自律的な組織だからです。

今日も昨日に引き続いて夕方から引継書を書いていたせいか、どうも過去のことについて説明口調っぽく書いてしまいました。引継書も未校正のまま打ちっぱなしですが、20ページを超えました(またしてもすっかり飽きて中途半端になっていますが)。いずれにしても、今晩はこのくらいにしておきます。

※「SSC談話」のシリーズは、私が人事SSCを立ち上げ、リーダーとして3年間試行錯誤の経験をしたことをベースに書いています。すでに異動して3年を経ていることと、あくまでも事業範囲が人事・給与・教育・採用のSSCであったことを割り引いてお読みください。不定期に思いつきで書いています。SSCに興味のある方は、左側の「カテゴリー」欄から「シェアード・サービス」を選択し、過去のバックナンバーも是非、ご参照ください。


※《2009年1月2日》 まったく嫌になるくらいはっきりとした晴天が続きます。今日は実家にいってイクスピアリに少し立ち寄ったくらい。夕方からは引継書の執筆です。それにしても最後の最後まで休日つぶしてお仕事でご奉仕です。

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【2009/01/02 23:22】 | シェアード・サービス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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