早くも半月がたち、今年2回目の振り返りです。この間に、職場も変わり、ブログも1周年を迎えました。いずれも早いものです。
山形大学と母校のOB会で、学生といろいろ話す機会もありました。職場が変わったので、人事のあり方についてもちょっと考えたりしました。いずれにしても、今回も脈略のあまりない内容が並んでいます。 1月16日 1周年!!~ちょっと続きと「認知」の話 1月17日 パワー・ピクチャーとソウル・フード 1月18日 ギャップ・アプローチ 1月19日 ポジティブ・アプローチ 1月20日 GCDFホルダー 1月21日 人の持つ感情で最も強いもの 1月22日 動之以情 1月23日 医療費控除を忘れずに 1月24日 山形大学工学部 1月25日 派遣切り、って言葉、確かにどうなんでしょうか 1月26日 人事で一番大事な言葉 1月27日 加藤ゼミOB会から 1月28日 過度の一般化は思考停止を招く 1月29日 人事関係の専門誌を3誌選ぶとすると 1月30日 好きな言葉は「打ち上げ」 これからも可能な限り、毎日、何かを発信していきたいと思います。 ※《2009年1月31日》 始発の次ののぞみで大阪に行き、終電の1つ前ののぞみで帰京しました。朝の新大阪では危うく乗り過ごすところでした。営業中心の社内研修の立会いでしたが、終了後には某社の人事マンと牛タンを食べながら語り合いましたが、自分の舌も噛んでしまい、痛いです。チョコラBBは効くでしょうか。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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1月14日に「1周年!!」というブログを書いたところ、「はじめての課長の教科書」「あたらしい戦略の教科書」の著者である酒井穣さんから、お祝いのコメントをいただきました。「可能であれば、いつかお会いできると嬉しいです」とまで書いていただいています。
なんか嬉しいですね。凄い!と思った本を書かれた方から、このような言葉をいただけるとは。改めて人に「認知」してもらうことの嬉しさというか、心理的効果というものを自らで実感しました。 私も管理者になって久しく、常に大勢のメンバーを抱えて仕事をしています。メンバー1人1人をしっかりと「認知」することの重要性は常々感じていますが、時間との兼ね合いだといって言い訳をしてはいけませんが、完全にうまくやることはなかなかできません。でも、「認知する」というのは、長々と時間をとらなくてもできるんですね。一言だけでもいいですし、ある意味ではちゃんと挨拶するとか、ありがとうをいうとか、そんなことも大事ですね。まずいのは、ズレた「認知」の表現。「認知」しようと思うがための、無理に作った言葉。 そういうと、やはり昨年に読んで、そうだ!と感じた本の1つである「不機嫌な職場」の中で、実はネットの社会は「認知」に溢れている、といったような指摘がありました。確かにブログ1つをみても、訪問者数の増加や、肯定的なコメントは、立派な「認知」です。でも、私はリアルな社会で、大切な人達を「認知」し続けて、自らも価値を創造して他者からの「認知」を勝ち取る戦いを続けたいと思いますけど。 いずれにしても、お祝いの言葉をいただいたからには、このブログもしっかりと続けます。 実は12月24日から訪問者数が激増しました。それまでは平均50/日程度だったのが、ここ最近は結構、100~200/日の勢いです。24日というのは、前職の会社で皆さんに退職をオープンにした日。このブログについては社内では別に特に話していなかったのですが、退職の連絡メールにURLをひそかに入れておきました。多分、昔のメンバーや後輩が読んでいてくれるのだと思います。もちろん徐々に読んでくれる人の数は減っていくわけですが、それでもきっと読み続けてくれる人はいると思うので、自分が学習したことと、思いを伝え続けるのは、ある意味では義務でもあると任じています。
※《2009年1月16日》 明日からセンター試験。大雪は大丈夫そうですね。すべての受験生に実力を発揮して欲しいと思います。 ![]() ![]() |
今年最初の、毎月2回やっているから都合24回目の振り返りです。
『あたらしい戦略の教科書』からの引用的な日が、3回。あとは、前会社の退職からみでちょっと回顧的な内容もありました。それにしても、1週間以上前になると何をとりあげたのか、かなり記憶がなくなっているものですねぇ。困ったものです。まぁ、だからこうやって書き連ねている意味があるという話もありますけど。 1月1日 この世界は子供たちからの借り物… 1月2日 シェアードサービスセンターの創設時を思い出して ~SSC談話035~ 1月3日 シェアードサービスセンターの陥りやすい落とし穴 ~SSC談話036~ 1月4日 図書紹介:『あたらしい戦略の教科書』 酒井 穣著(ディスカバー21刊) 1月5日 貴重な情報とは、それ自体が「商品」である 1月6日 知識共有のジレンマ 1月7日 内的キャリアの時代 1月8日 人々が目標のために存在するわけではない 1月9日 事務系の仕事は名前が残らない? 1月10日 経営の問題とは、つまるところ人間の問題 1月11日 言葉はやはり力です 1月12日 迫力と説得力の両方が 1月13日 ゆるコミュ「CDC」 1月14日 1周年!! ※《2009年1月15日》 1万歩歩いて健康の第一歩キャンペーンを年初からやっていますが、本日は16280歩。これで10勝5敗。まずまずという自己評価は甘いでしょうか。午前中に渋谷に行く件があり、帰り際に「はやし」でラーメン、夜は面白い鶏料理でしたよ。 ![]() ![]() |
実はこのブログ、初回が2008年1月14日ですので、本日でめでたく1周年です。
1日も休まずにとりあえず1年書き続けたのはなかなか我ながら立派なものです。結構な蓄積ですね。過去にどこかで自分が聞いたり話したりしたことを思い出したい時には、自分のブログで語句検索をすると結構、わかったりして便利ですし。 初回のテーマは「実践コミュニティ」でした。たまたまですが、昨日も「実践コミュニティ」について書いていましたので、不思議な感じです。この1年間では、世界経済も私の周辺でもとってもいろいろなことがありました。 ちなみに、これを書き始めた理由については、以下のブログに書いていますので、興味があればご確認ください。 ※「真似は最高の創造」2008年01月21日 ※「何かに取り組む動機と、世代継承欲求」2008年01月28日 ※「初心を持ち続けること」2008年08月02日 とりあえずは、内容は相変わらず固めですが、気持ちは「ゆるめ」で書き続けます。結構、ご無沙汰している人が見てくれていたりすると、近況報告みたいな効果もありますしね。 ※《2009年1月14日》 朝からあれこれありましたが、夜はベトナム料理。ベトナムは一度しか行っていませんが、街角のたいしたことのないパン屋でフランスパンを焼いているのをみて、あぁここはフランス領だった時期があったんだなぁと思ったことが印象に残っています。冷静に考えてみると、今日、飲んだメンバーは不思議なメンバーだったともいえます。 ![]() ![]() |
東京大学の中原淳先生がネットにあったどこかの記述で「ゆるコミュ」という言葉をお使いになっていました。私の参加している実践コミュニティの1つである「CDC(キャリア・ディベロップメント・コミュニティ)」もそんな「ゆるコミュ」で成功しているものの1つではないかと思います。妙な拘束力なく、本当にゆるく、楽しく、自由に集えて、得られるものは非常に大きいものがあります。「ゆるコミュ」があるからこそ、ハードな仕事に耐えられるって、感じもありますね。
参考:過去のブログから ※「実践コミュニティ」2009年01月14日 ※「CDC」2009年年日02月16日 私は最近では趣味は「実践コミュニティ」だと言っているくらい、いくつもの「実践コミュニティ」に参加しています。主宰しているものや、中心メンバーとして動いているものもありますが、たまに行く人、周辺メンバー、半幽霊メンバーなどいろいろな立場で参加しています。 いくつもの「実践コミュニティ」に参加していると、何となくこのような「実践コミュニティ」が成功する要件というのが、見えてくるような気がしています。 ○多様な出身元のメンバーが集っているが、それを束ねている何かの「思い」(テーマ)があること。 ○幹事力があるメンバーがいること。 ○単に集まっているだけでなく、何らかの目的意識があること。 ○明確なルールだとか、会費だとか、面倒な規則・しきたりを極力少なくすること。 ○物理的な開催場所の提供者があること。 ○参加者全員が自主的に参加していること。義務もなければ、権利も主張しないこと。 ○出入りは自由なこと。ただし暗黙のうちに価値観の異なる人は紹介しないような雰囲気があること。 ○真面目一辺倒ではないこと。例えば、会合の後には必ず飲み会をするとか、バーベキュー大会をするとか、温泉に行くとか、香港に行くとか。 ○実践コミュニティの場以外でも、個別に連絡をとりあう別働隊的なメンバーが生まれてくること。 ○単なる飲み会に流れないこと。 今年はこのあたりを多少は学術的な観点から整理してみれたらいいなぁと思っています。「実践コミュニティ」参加者にそれなりのN数で定量的な問いかけをしてみても面白いでしょうし。 それにしても、Eメールとメーリングリストがなければ、「実践コミュニティ」の運営は100倍も大変ですね。歴史のある「実践コミュニティ」の幹事役の方に聞くと、連絡に往復はがき使ってたり、なんて話もありますしね。このような電子ツールが、人と人とのつながりを密接にしている点も、なかなか面白いことです。 ※《2009年1月13日》 新会社出社初日。何はともあれ、体調がギリギリレベルまでは回復してよかったです。やっぱり今年のキーワードは健康かな。体調が不調では迫力も出ませんし、効率も上がりません。年初から万歩計をつけて「最低10000歩」を心がけていますが、本日現在で8勝5敗と勝ち越しこそしていますが、まだまだです。 ![]() ![]() |
昨日に引き続き、ナレッジマネジメントについて考えてみましょう。
小樽商科大学の松尾睦先生は、著書「経験からの学習」の中で、「知識共有のジレンマ」について指摘をされています。社内の知的資源を効率的に利用しようとするナレッジマネジメントの副作用といっていいでしょう。 「多くの企業が、現場から様々な知識を吸い上げ、整理し、組織で共有する仕組みを整えている。しかし現在、多くの企業がある種の壁にぶつかっている。例えば、問題に遭遇しても自分で何か考える前に、まずシステム上で答えを探そうとしたり、成功事例を安易にコピーして使う傾向が強まったという話しは少なくない」。 知識共有のためのナレッジマネジメントが、若手・中堅社員が経験から学ぶことを阻害していとの指摘です。社内のデータベースに蓄積されている知識に頼りすぎると自分の頭で解決策を考える機会が少なくなり、結果的に経験学習の機会を逸することになります。もちろん、そういった事態を招くということは、ある意味ではナレッジマネジメント自体は成功しているともいえますが。 知識共有は業務の効率化に役に立つものの、その副作用として自分の頭で考える習慣を弱らせるという点があることは、忘れてはいけません。
過去の関連ブログ 2008年07年13日 コルブの「経験学習モデル」 《2009年1月6日》 パルテノペ広尾店を貸しきって、営業部門中心での送別会をしていただきました。営業時代に大変お世話になった上司・先輩、苦楽をともにした方、人事担当として採用をしたメンバー、出向先で一緒だった仲間、とにかくいろいろな人が来て、とても暖かく見送ってくれました。素直に嬉しいですし、感謝いたします。 ![]() ![]() |
私のいる会社でも営業情報の共有化のために、CRM(customer relationship management)システムの導入作業中ですが、情報の共有化だとか、ナレッジマネジメントだとかというのはシステムに依存するだけでできるものではありません。
昨日、紹介した「あたらしい戦略の教科書」の中に、情報に関する「その通り!」という一節がありましたので、昨日に引き続き引用をさせていただきます。 「同僚に金をくれとせがむのがナンセンスなように、同僚に一方的に情報を求めるような態度もやはり間違っている」 「貴重な情報はある意味では商品である。何かを得るためにはその代償を払わなくてはならない、という等価交換の法則が働いている」 「合理的に貴重な情報を入手するためには、価値が等価といえるような別の貴重な情報と物々交換ならぬ情報交換をすることが必要になってくる」 「同じ会社の仲間だからという理由では情報は巡ってこない、人間の営みとは情報を巡る政治の力学によって成り立っている」 そうなのです。貴重な情報というのは、それ自体もう「商品」なのです。ですから、同じ会社にいるからとか、システムに入力することが義務つけられたからとかいうことで簡単に流通するものではありません。もちろん「本当に貴重な情報」未満の情報を集積させるためには、CRMシステムは活用余地が十分にあります。そのレベルの情報でも容易に入手できるような環境を作ることは大切なことでし、大幅な業務改善につながります。インターネットの検索の世界の恩恵に浸っている人であれば、誰でも理解できる話しだと思います。 貴重な情報を得るためには、自らも貴重な情報源になることが一番の早道です。ある分野の事情通になれば、その分野の情報が黙っても集まってくるようになります。皆が情報を求めて、自分の情報を持ってやってきてくれるようになるからです。ただし、そういうレベルにはなかなかなれません。では何をするべきか。とにかく日頃から「GIVE&TAKE」を徹底することです。「GIVE」のないところに「TAKE」はありえません。「GIVE」を10回でも20回でも繰り返してやっと貴重な情報に近づけることもあります。例えば、毎日CRMシステムに情報を入れ続けるようなことも努力の第一歩です。 以前にこのブログでも紹介した「コミュニティ・オブ・プラクティス」(翔泳社刊)の中では、ナレッジマネジメントの本質についた指摘がありました。 「ナレッジマネジメントは情報を集めることではない。人と人をつなぐことだ」 まさに実感できますね。
《2009年1月5日》 仕事始め。挨拶回りで都内をまわりましたが、道路は混雑してましたね。夜は人事シェアード時代の送別会。大半が今は別の会社で働いているメンバーが集結です。中には在籍期間がかぶってなくて、はじめましての挨拶もあったり、とにかくいい感じのメンバーです。 ![]() ![]() |
素敵な本です。本当に。
世の中に戦略論はたくさんありますが、「教科書」と名打っているだけあって「平易」で「網羅的」で「実践的」なものを指向されて書かれていると感じます。この著者の前著である「はじめての課長の教科書」を以前に読み、次の作品が出たな、買って読んでみようと思いつつ、なぜかタイミングを逸していました。もったいない時間を過ごしたものです。 まず、何といっても本書の考え方で賛同できる点は以下の部分につきます。 「現代における戦略とは、現場に近い各分野の専門家が、ボトム・アップ的な方法で、その立案以前の段階から積極的に関わっていくべきものになったのです」 「『戦略のプレゼンは完成したのだがら、あとは戦略の実行だけだ』では順序が逆で、『優れた戦略の実行には何が必要なのか』という視点が必要なのです」 若手ビジネスパーソンの頃に、戦略の立案プロセスに参画できず、出てきた戦略の実行部隊を命じられ、自分が立案段階から参画していればどれだけ違った(より優れた)戦略が描けただろうかと、悔しい思いをした人は大勢いるのではないかと思います。戦略を練る経営者、戦術を磨く現場といった経営者にとってすわり心地の良いロジックによって駄目になった戦略がどれだけ日本中にあったことか。 しばらく前から多くの戦略立案プロセスに自動的に入れるような立場になりましたが、当時の上司達と同じ過ちは犯したくありません。また、当時の私と同じ気持ちをメンバーに抱かせたくはありません。立場が部長だから、課長だからということで、良い戦略の立案ができるわけではないのです。良い戦略の立案には、実行部隊の現場感と、仕事への思いは必須だと思います。各部署横並びでリーダークラスだけを並べたプロジェクトが世の中にはたくさんありますが、本当に戦略立案のために必要なメンバーを戦略的に募らないで、戦略的な戦略が作れるわけがありません。ただし、戦略プロジェクトに募られるためにも、メンバーの方も戦略についての基礎的な知識は平素から勉強しておかなければなりません。勉強もしておらず、参加させろということほど格好の悪いものはありませんから。 さて、戦略プロジェクトのメンバーについて、次のような記述もあります。 「戦略プロジェクトのメンバーに必要な資質があるとすれば、それは現状維持を嫌い、大きな危機感を持ちながらも、希望を失わない態度です」 「『我々は変わらなければならない』という点において同意できない人が、戦略プロジェクトの中心メンバーになることは、戦略には致命的です」 あるポジション以上の人ばかりを集めて戦略を練ることの意味のなさが改めてわかりますね。あるポジション以上になると当然のことながら現状維持を無意識に好む人が増えるのはどこの組織でも当然にあることですから、そのこと自体を責めることはできません。そういった人を戦略プロジェクトに選任することは責められてしかるべきなのですが。 どうも拾い読みのようになってしまい、本書の全体像が伝えられていませんが、書評を適切に書く能力はないと開き直っていますので、最後もまた素敵な「肝に銘じておきたい一文」の引用で締めくくります。こういったことも、あるポジション以上を得てしまうとどうも忘れてしまいがちなことです。 「戦略の立案を密室で行うことは、犯してはならない『現代社会のタブー』なのです」。
《2009年1月4日》 今年は三が日ではなく、4日までがお休みですね。ただ、今日は午後からですが残務処理があって初出社をしてきました。部署によっては、結構、人がいましたから大変です。年賀状でも、特に金融関係の友人からは未曾有の経済危機ということが現実であるとひしひしと感じられる内容のものが多かったです。2009年、それでも明るい年にしたいですね。 ![]() ![]() |