半月に1度の振り返りです。
思いつくままに書いているので、何を書いたか忘れてしまい、ついつい同じことを何度も書かないように、半月に1回の振り返りをしています。振り返ると、少しは記憶に刻まれやすいものです。この半月の内容も結構ばらばらですが、ここのところ常に人事制度・能力開発制度をどうつくるか、人事の役割とは何か、役割を果たすためにどうすれば人事はレベルアップできるのか、ということを考えていますので、それに関した内容が結構、続いています。一時期「効果」シリーズが続きましたが。 それにしても、もう明日から4月。新入社員も入ってきますし、新年度も始ります。気持ちを新たにして働きたいですね。 3月16日 自頭力 3月17日 人事部員の他流試合 3月18日 改めて、GCDFをお勧めします 3月19日 エンゲージメント 3月20日 競争に勝つための究極の武器 3月21日 SSCメンバーのキャリアプラン ~SSC談話044~ 3月22日 ハロー効果 3月23日 ピグマリオン効果 3月24日 バンドワゴン効果 3月25日 不況下の人材育成 3月26日 人材育成からみたパフォーマンスの公式 3月27日 メンタルヘルス・マネジメントの4つのアプローチ 3月28日 今年の新入社員は「エコパック」型 3月29日 ベターとベスト 3月30日 コミットメントを引き出す「5つの引き出し」 《2009年3月31日》 南阿佐ヶ谷の路上で4名でたたずんでいたら、ビラを渡されて、気づいてみたら焼き鳥屋へ。鳥居がある不思議な店でしたが、期せずにして年度末の打ち上げとなりました。打ち上げは大事ですね。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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野田稔さんの新著「あたたかい組織感情」の中でコミットメントを引き出す「5つの引き出し」というのが紹介されています。アメリカの経済学者であるカッツェンバッグという人が提示したものだといいますが、そのとおりだと思います。人事制度構築の検討・運用の検討の際には、この「5つの引き出し」には十分に留意した方がいいでしょう。
①プロセスと尺度の明確化 まず、人は努力に見合う見返りを求めるものです。見返りの保証がない仕事にはなかなか力が入りません。さらには、具体的にどういうようにやれば成果に結びつくかという方法論が明確になっていれば、やる気はさらに出やすいのものです。 ②認知および賞賛 「あなたの仕事には意義がある」「あなたは実にいい仕事をしている」と褒められれば誰だって気分はいいですし、やる気も出ます。もっとやってみようという気にもなります。それに対して「あなたの仕事はあってもなくてもどっちでもいいので、適当にやっておいて」といわれて真剣に仕事をやる人はいないでしょう。 ③個人による成長実感 「この会社にいてこの仕事を続けていても自分は進歩しないな」と思うことにより、会社を去る人は少なくありません。会社はそんな人たちに良い仕事を与えていく必要があります。 ④起業家精神 自分が作った仕事だと思えば、わが子のように可愛いものです。「自分のもの」だと思うと、仕事という感覚ではなく、本気になれるものです。 ⑤MVP ミッション、バリュー、プライドの略です。要するに、使命感、価値観、誇りを持つことです。これが持てれば、最強のコミットメントの引き出しになります。 こんなことを引き出せる制度、運用がいいですね。
《2009年3月30日》 今日から当社は一足早い新入社員研修。阿佐ヶ谷で場所を借りてやっており、午前中のみ参加。午後は採用面接があるので本社に戻りましたが、せっかく外に出たので阿佐ヶ谷でラーメンを。「支那そば たなか」、良かったですよ。海老ワンタンメン。 ![]() ![]() |
多くの企業がメンタルヘルス対策に力を入れています。EAP産業もそれなりの大きさになっているようです。しかし、本当に本腰を入れたメンタルヘルス対策をやっている企業はまだまだ少数であり、他社もやっているからとか、社会情勢がそうだからといって、とりあえずやっているという受け身のレベルがまだまだ多いのではないかとも感じられます。
メンタルヘルスに対するマネジメント側のアプローチは4つに大別できます。この4つはおおよそメンタルヘルス対応の進化段階だともいえます。 ①「見て見ぬふりアプローチ」……気にはなっても周囲は何もしないパターンです。さすがに、このタイプの企業はあまりなくなっているはずです。明らかに何かあった際には、安全配慮義務違反に問われますね。ただし、職場レベルではかなりまずい状態になるまで、このアプローチを続けているケースもまだあるのではないでしょうか。 ②「自己解決アプローチ」……何とかしようとは思うのですが、マネージャーが自己流での解決方法に走るパータンです。自分がこうやって乗り越えたから、などといった自分の経験からくる自己流の対処は危険です。マネージャーがしっかりと自己の問題としてとらえるのは良いことなのですが、自己流だけで解決しようとはせずに、専門家の意見を参考にし、時には専門家と連携をとって対処する姿勢が求められます。 ③「医療依存アプローチ」……メンタルヘルスに取り組んでいる企業の多くが陥りがちなアプローチです。メンタル不全を疾病としての見地からばかりとらえ、現場や人事が過度に医療に依存してしまうケースです。本来であれば、職場改善、職場のマネジメントで改善できるケースも、職場問題の改善は棚に上げて、医学的な問題にすり替えて表面的な解決を図ろうとする考え方です。専門家への適切なリファーは大切ですが、右から左へ専門家に流すだけでは真の解決には至らないケースが多いでしょう。 ④「適応アプローチ」……メンタル不調の原因をまずストレスに求め、職務におけるストレスを軽減させることによって状況を改善させようとする考え方です。もちろん、多くは医療的なサポートを併用させますが、現場のマネジメントやリーダーシップという領域にまで入り込み、不調者がストレスにうまく適応できるように全体を適応させていく考え方です。もちろん深追いし過ぎずに、ケースによっては早期に医療アプローチに切り替えことも必要です。メンタル不調のすべての原因が職場に起因するとは限りませんしね。 人事主導でメンタル問題に取り組み始めた企業は、ハード面から入ると「医療依存アプローチ」に陥りがちです。さらに踏み込んでソフト面での対処(「適応アプローチ」)ができるようになると、単にメンタル問題の解決だけでなく、職場の活性化につながり、企業競争力を高めることが可能になるのではないでしょうか。ただ、この実現にいたるまでにはいろいろな課題があります。そのあたりは、またいつか。 今日の内容は以下の図書を参考とさせていただいています。
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3月前半の振り返りです。
食品SS連絡会で簡単な講演をさせていただいたこともあり、シェアード・サービス・センターからみの内容が冒頭に並んでいます。そのあと、めずらしく続けざまに図書紹介をしました。その図書に関連したことを書いていたら半月終ってしまったという感じですね。時が流れるのは早いですね。切実にもっと時間が欲しいなぁと思います。 3月 1日 シェアード・サービスが日本を救う ~SSC談話040~ 3月 2日 よいシェアード・サービス・リーダーになるために大切な3つのこと① ~SSC談話041~ 3月 3日 よいシェアード・サービス・リーダーになるために大切な3つのこと② ~SSC談話042~ 3月 4日 よいシェアード・サービス・リーダーになるために大切な3つのこと③ ~SSC談話043~ 3月 5日 図書紹介:『上司の教科書~「新しい悩み」への処方箋』 石山恒貴著(洋泉社刊) 3月 6日 図書紹介:『新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか~失敗しないための採用・面接・育成』 樋口弘和著(光文社新書) 3月 7日 図書紹介:『目に見える議論~会議ファシリテーションの教科書』 桑畑幸博著(PHP研究所刊) 3月 8日 人事部進化の3段階 3月 9日 図書紹介:『地頭力を鍛える~問題解決に活かすフェルミ推定』 細谷 功著(東洋経済新報社刊) 3月10日 頭の良い人とは~地頭力から考える 3月11日 地頭力の構成要素 3月12日 改めてリーダーシップについて 3月13日 動機は自分らしさの基本 3月14日 派遣デスクの同窓会 《2009年3月15日》 真のナポリピッツァ協会の認定審査でナポリから審査員を迎えて全国を歩いています。今日は神戸と池田の関西の候補店2店のピッツェリア。そして、十三と京橋でディープに飲んでました。 ![]() ![]() |
人材派遣会社は、事務派遣についても新規受注数は前年比で半減と非常に厳しい状況にあるようです。
そんなさなかにですが、私が以前にいた会社で「派遣デスク」を導入して派遣業務を委託していた人材派遣会社の有志が、当時の「派遣デスク」関係者OBOGを集めた会を催してくださいました。「派遣デスク」10年程の歴史に携わったメンバーが集まり、とても暖かい会でした。 「派遣デスク」とは、派遣関連業務を専任的に遂行するセクションもしくは担当者のことで、私が当時いた企業では1999年に導入しました。 今では多くの企業が類似の仕組みを取り入れてきましたが、純粋日系企業では極めて早い導入であったといえます。また、現場支援・派遣スタッフ支援による派遣活用の効率化・高度化を基本コンセプトに、「面談」「導入教育」「人選の確度アップ」を重視した非常に徹底したスキームをとりました。この企業では従来の正社員中心の雇用戦略を転換させ、90年代後半から急速に派遣スタッフを多用し始めていました。初期の段階では現場でも様々な軋轢があり、短期終了する派遣スタッフも多かったのですが、人事担当者がそれらに直接関与して対処してきました。派遣スタッフ数の増加により、それにも体力的な限界がきていたため、新たなスキームでより高度化・効率化された派遣業務を行いたいと考えて実行したのがこの「派遣デスク」の導入です。 まずは当方でオリエンをした上で、付き合いが太くあった大手派遣会社3社のコンペ形式で提案をお願いしました。1社はパワポで説得力のあるプレゼンをし、副社長以下大勢のプレゼン部隊を率いていろいろとディテールのツールまで具体的に提示をいただきました。もう1社も説得力のある内容を社長みずからが乗り込んで情熱をもってプレゼンをしてくれました。最後の1社はワードのやや見劣りするお手製っぽいプレン文書を支店長と初めて来社してその場で名刺交換をした担当者が説明をされました。 なぜか最後の3社目と契約することにしたのですが、理由は「これまで日本にないような素敵な派遣デスクの仕組みを一緒に作れそうな相手」だということ。とにかく新しい価値を生む仕事をしたかったので、ありものを入れるよりは自社にフィットして世の中の例になるような仕組みを作りたいと考えたわけです。 派遣デスクの導入というかたちで派遣関連業務全般の委託を開始するにあたって、単に契約業務の処理だけではなく、派遣スタッフとの面談、出社初日のガイダンス、派遣部署の日常的フォローを役割に付与して、現場支援機能を強化することを何よりも志しました。ただ、なかなか導入スキームの検討はうまく進まず、途中で先方のメンバーを増強していただくなどのプロセスを経たものの、最終的には満足のいくモデルを構築することができました。本当に感謝をしています。私が人事から異動した後に、不幸な行き違いがあり契約は2007年に解消にされるにいたってはいますが、人材派遣の効率的効果的活用を根付かせることができ、現場からも大変に感謝される仕組みを入れられたと自負できています。多くの企業から先行事例としてのヒヤリングも受けました。派遣デスク導入後、派遣スタッフに関するトラブルは非常に少なくなり、派遣スタッフの継続期間も派遣会社から高い評価をされるほど長くすることができました。また、人事として常に大切なことなのですが、派遣デスクを通じて現場情報をタイムリーに把握することができるようになりました。 そんな仕組みを作った頃のメンバーから、その後に担当をしてくれたメンバーまで、昨日は幅広いメンバーと再会することができました。もちろん飲み会のスタートは派遣会社時間ですから20時過ぎからです。先方の社内でもバラバラの部署に今は皆さんいらっしゃるので、そうそう合わないメンバーが私たちのために集まってくれたのだと思いますし、既に辞めた人も来てくれましたし、名古屋からとても温かいメッセージもいただきましたし、こういうかたちで仕事があとに残ることは本当にうれしいものです。 これからも、人事という業務を通してこういったかたちであとに残る仕事をしたいと常に思っています。 《2009年3月14日》 円周率にちなんで今日は数学の日らしいです。雨の中、久しぶりにコストコへ。ちょっと新味がなくなってきたな、さすがに。 ![]() ![]() |
リーダーシップについて勉強をしたいと思って書店に行くと、あまりにもこの分野を取り扱った書籍が多いことに困惑します。リーダーシップに対するニーズが多いことの表われでもありますが、誰でも一家言を持てるテーマであるという側面もあります。極端な話でいえば、うまくやれたリーダーが自らの経験を書けば、一冊のリーダーシップ本ができあがるというわけです。ただし、経験論は感動はできますが、なかなかそれを読んだだけでは再現が普通の人にはできません。そこで単なる体験論ではない、理論と実践を結びつけた書籍が必要になるわけです。
そんな中で1冊を薦めるとすれば、金井壽宏先生の「リーダーシップ入門」(日経文庫)でしょうか。理論家だけでなく著名な実務家も含めた古今東西の様々なリーダーシップに対する考え方を紹介しつつ、読者が身を置く実務の世界に結びつけようという意思が貫かれています。「入門」というタイトルと、日経文庫という発売元が少々安っぽくみせるところがありますが、なかなかどうして高いレベルでかつ取り組みやすい素晴らしい内容です。 先日紹介した石山恒貴さんの「上司の教科書」も当然にリーダーシップを扱いますから、その中でリーダーシップに関する基本的な考え方を抑えています。同書でもやはり金井壽宏先生の「リーダーシップ入門」が紹介されていますが、上手に一言で以下のようにリーダーシップについて整理してくれています。 「リーダーシップとは、わくわくする絵が描かれ、それに向かって人々を巻き込み実現を目指す、ということだ」 この短い文にリーダーシップの本質が詰まっています。 よく読めば一目瞭然ですが、この短い文には2つの異なるメッセージが込められています。すなわち「わくわくする絵を描く」ということと、「人々を巻き込み実現を果たす」ということです。前者は組織の課題・めざすべき道を明確にする(それも魅力的に)ということであり、後者はメンバーとの関係を大切にしていくということです。 ですから「わくわくする絵が描かれ、それに向かって人々を巻き込み実現を目指す」なんてレベルの高いことをいわれたって自分にはできないよ、といいそうな人もいるかもしれませんが、実はもっともっとベーシックな表現でいえば、「仕事の指示をきちんとして、部下たちとの関係を大切にする」というシンプルなことなのです。 別に企業におけるリーダーにはカリスマ性が必要なわけではありません。「仕事の指示をきちんとして、部下たちとの関係を大切にする」という当り前のことを愚直に取り組める人であれば、良いリーダーになれるものです。ただし、当り前のことを愚直にすることがいかに難しいものか、良いリーダーになりたいと志した人であれば、誰しもが知っています。
《2009年3月12日》 人事のメンバーに私がくどくどいうことはけしていいことではないと思い、人事のメンバーは他流試合で育てる、ことを進めたいと思い、人事部交流会というのを最低月に1回はやることにしました。今日は初回で旭化成ホームズさんを訪問して、双方の人事メンバー数名同志のディスカッション&懇親会。予想通りというか予想以上というか、得られるものはあったと思っています。第2回も決まっているので、第3回はどうしようかなぁ。 ![]() ![]() |
昨日、一昨日の続きで「地頭力」についてです。「地頭力を鍛える~問題解決に活かすフェルミ推定」(東洋経済新報社刊)が提示している「地頭力」の構成要素について確認してみます。なかなか腑に落ちる整理がされていますよ。
「地頭力」をまず最初に「地頭力の直接的な構成要素となる3つの思考力」と、「それら3つの思考力のベースとなるもの」の2つに区分します。さらに「それら3つの思考力のベースとなるもの」についても2階層に分けています。ベースとなる部分が2階層あり、その上に「地頭力の直接的な構成要素となる3つの思考力」が乗るという感じです。 さて、まずは「地頭力の直接的な構成要素となる3つの思考力」から見ていきましょう。 これは下記の3つです。とてもうなずけますね。 ①「結論から考える力」…仮説思考力 ②「全体から考える力」…フレームワーク思考力 ③「単純に考える力」……抽象化思考力 確かにこのような思考特性をもっていない人は、業務効率が大きく損なわれます。何度レポートを出しても上司のOKをもらえなない場合、自分の思考方法にこの3つの要素がかけていないかをよく考える必要があります。 世の中に結構多いのが、ディテールから積み上げたり、プロセスから積み上げたり、ある一部分だけを詰めて検討したりするミスです。一見、細かく検討がされているようにみえても、全体として何をいいたいのか、結論として何がしたいのか、それがみえていない検討です。私はそういった話をメンバーが持ってきたときには、たいてい「全体の絵をシート1枚で書いてみて」と言っています。 今はどうなのかわかりませんが、私が学んだ学校の日本史の授業がまさにこんな感じでした。学校の日本史の授業は縄文時代や弥生時代から始まります。そうして大化の改新で誰がどうしたとかいうディテールを年代別に積み上げていくのですが、たいていは3月の学年末までに最後まで行き着くことができません。江戸時代の後半くらいから急にスピードがあがって、本来であれば一番大事なんじゃないかなぁと思う近代から現代に関しては駆け足、小学校でも中学校でも高校でもこんな感じだったと思います。ですから、現代に生きる自分の目線から日本の歴史の全体観を持つことがなかなかできず、ましてや世界史の中での日本史観といったものも持てません。これはある意味で日本人の欠点ではないかとすら感じます。 でも、こんな感じで仕事をしてしまっている人、少なからずいるんじゃないでしょうか。多分、人は本能的にディテールが好きなんだと思います。ディテールをいじくっていると妙に安心するんじゃないでしょうか。実は、ディテールは手さえ動かしていれば、知恵を絞らなくてもなんとか書けるものなのです。だから、ディティールをいじっていると仕事をしているように気分になれるのです。 それに対して「結論から考える力」「全体から考える力」「単純に考える力」というのは徹底的に頭を使わなければ発揮できません。 例えば、レポート何かを書くとき、いきなり序章から書き始めてはだめですね。まずは、目次を考えるものです。私は目次ができるとなんかすべて終わったような気がいつもするのですが、目次を考える部分でレポートの8割は終わっているとも思います。「結論から考える力」「全体から考える力」「単純に考える力」とは、仕事の目次を考えることにほかなりません。 「地頭力」はけして先天的なものだけで決まるものではありません。これまでの説明でご理解いただけるとおり、「地頭力の直接的な構成要素となる3つの思考力」というのはあくまでも思考のプロセスと習慣なのです。ですから、本気になって日々、訓練と努力を続ければ鍛えることは可能です。ただし、強烈に意識をすることが必要です。 「地頭力の直接的な構成要素となる3つの思考力」の紹介が長くなりましたが、そのベースとなる部分は冒頭の説明のとおりに2階層になっています。上位階層は「論理的思考力」と「直観力」になります。「結論から考える力」「全体から考える力」「単純に考える力」をうまく発揮させるためにも「論理的思考力」と「直観力」は必要です。 そして、さらにそのベースとなるもの、「地頭力」のOSとでもいえるもの、それは「知的好奇心」です。やはり「好奇心」がすべての原動力ですね。
【今日の朝礼から】 私の所属する会社では経験者採用は常時やっていますが、応募者数がうなぎ登りです。実に2月は11月の4倍にたっしています。書類選考だけでも大変です。といったあたりの話でした。 《2009年3月11日》 3月から新たに仲間入りしたメンバーの歓迎会。熱いメンバーが加わってくれました。人事という部署は、全員が熱いと暑苦しいですが、ある程度は熱い人が必要です。 ![]() ![]() |
昨日、地頭力に関する書籍紹介(「地頭力を鍛える~問題解決に活かすフェルミ推定」)をしたものの、肝心の「地頭力」の定義の説明にまでは至りませんでした。いろいろな角度がら定義化可能な概念だと思いますが、本書での定義はかなり腹落ちできますのでご紹介させてください。
ただし、その前に「頭がいい」とはどういうことか、といったことから整理をする必要がありそうです。これには以下の3つの要素があります。 ①「物知り」…知識力が高い人。クイズ王や、語学の達人等もこのパターン。 ②「機転が利く」…人の気持ちを察して行動できる対人感性の高い人。 ③「地頭がいい」…考える力が強く、問題解決にたけている人。 「頭がいい」人とは上記の①~③のうちの1~3個の要素を持ち合わせている人です。学校時代はおそらく①「物知り」だけでも「頭がいい」と賞賛されたことでしょう。しかし、企業人としては①「物知り」だけでは十分ではないことは説明の必要がないかと思います。知識というのは、ある意味では「過去」のものです。また、今やインターネットその他の情報ツールにより容易にキャッチアップすることが可能なものになりました。どんなに頭が良く見えても、①「物知り」だけではこれまでにない新しいことへのチャレンジを成功に導くことはできません。 そこで③「地頭がいい」の要素が大切になります。問題の解決や新たな価値の創造には「考える」という能力が何よりも必要です。インターネットを検索して「コピー&ペースト」をして、体裁をきれいに整えてレポート完成、などといった発想の人には新たな価値を生み出すことは期待できません。また、IT技術者等のケースにみられるように、①「物知り」が拠り所とする知識というものは時代とともに間違いなく陳腐化します。これに対して、③「地頭がいい」というのは基本的には陳腐化しない概念であると考えられています。 しかし、③「地頭がいい」だけでよい仕事が進められるかというとそうではありません。しかに良い問題解決施策を考えても、いかに素晴らしい発見、素晴らしいビジネスモデルの創出ができても、それを軸に人を巻き込んで、人を動かしていかなければビジネスとして結実させることは難しいといえるでしょう。つまり、ビジネスとは1人ではなかなか進められないものです。そこで大切になるのが、②「機転が利く」要素であり、対人感性力の強さです。この力が強い人は「人を巻き込む」「人を動かす」ことができる人です。この力も③「地頭がいい」と同様に基本的には陳腐化するものではないでしょう。 この3つをすべて完璧に備えた人がいれば問題ありませんが、なかなかそうもいかないことかと思います。そうなると、自分の弱点を理解して弱点を補強することや、自分の強みを理解して強みを活かした活躍を志すといったことが必要になるのでしょうが、なかなか短期間での弱点の補強というのは容易ではないと思います。そこで大切になるのが、チームの組み合わせで解決するという方法です。③「地頭がいい」が強いメンバーを②「機転が利く」が強いリーダーが率いるプロジェクト、なんてパターンですね。 一言で「頭がいい」というのも分解してみると、いろいろな気づきがあります。ただ、これの分類だけではMECEには必ずしもまだなっていないかもしれませんね。
【今朝の朝礼から】 地頭力についてです。地頭力を構成する3つの要素についてのお話をしました。これは、明日のブログで書きます。 《2009年3月10日》 昨日に引き続き、真のナポリピッツァ協会日本支部のナポリピッツァセミナー。今日は一般のピッツェリアの方が対象です。まだまだこなれた運用ができずに、ご迷惑をおかけしましたが、何とか無事に終了です。その後、戻って残業ですが、何とはなしに妙に疲れました。 ![]() ![]() |
今いる会社で「地頭力」というのが1つのキーワードになっていますので、「地頭力」について書かれた本を読んでみようと思って最初に手にとったのが本書です。結構、いくつも「地頭力」というタイトルのついた書籍はあるのですが、副題にあった「問題解決に活かすフェルミ推定」というにが気になり、この書籍を選んだ次第です。
「フェルミ推定」というのは、本書では「地頭力」を鍛えるツールとして紹介されていますが、ノーベル賞も受賞した物理学者であるエンリコ・フェルミにちなんでつけられた名前だそうです。「東京都内に信号機はいくつあるか?」「シカゴにピアノ調律師は何人いるか?」といった把握することが難しく、ある意味では荒唐無稽ともいえる数量について、何らかの推定ロジックを積み重ねることにより短時間で概数を求める手法をいいます。エンリコ・フェルミは、こうした物理量の推定にきわめてたけていたそうで、教鞭をとっていたシカゴ大学の講義の中でも、学生達にこのような課題を与えていたことから、命名されたというのが定説です。 「フェルミ推定」が活用されている場として有名なのが、コンサルティング会社や外資系企業での採用面接試験の場だといいます。私は経験がないのですが、応募者の「地頭の良さ」を確認するには確かに恰好の手法かもしれません。正解がない(仮にあったとしても出題者もわからない)ような質問について、純粋に思考するプロセスが問われるわけであり、「フェルミ推定」はまさに実業の中での問題解決の縮図だともいえますから、面接ツールとしては適していると思われます。 さて、肝心かなめの「地頭力」の定義についてはまた明日以降にでも書くとして、気づいたことというか感じたことを1つ。 それは本書で書かれている内容が、グロービスのクリティカルシンキングの授業で得られたこととまったく同じだということです。もちろん説明の仕方や切り口はいろいろと違うのですが、根っこの考え方は同じです。その意味ではグロービスのクリティカルシンキングのクラスは「地頭力」を高めるためには大変適したカリキュラムを擁しているクラスだといえます。クリティカルシンキングのクラスを終えてしばらくしてから、復習がてらに一読されることをお薦めします。
《2009年3月9日》 真のナポリピッツァ協会日本支部主催のナポリピッツァセミナー。なんだかんだいって今年で3年目です。今日は全国の加盟店とプレス対象の日。何せランチ終了からセミナー開始まで1時間しかないので、準備がばたばたです。終了後は中目黒のイル・ルポーネにて懇親会。ピッツァを中心にした素敵なコミュニティです。運営はあれこれ大変ですが…。 ![]() ![]() |
実は会議ファシリテーションについて体系的に学んだことがありません。
自己流であったり、いろいろな人のやり方をみてぱくったりして、そこそこいろいろなスキルは身についているような気もしますが、やっぱり体系的に学び、それを体現化している人には勝てません。 会議を効果的・効率的に進めることによって、大きな組織改革ができると思います。ある意味では、会議ほど非効率に進められている仕事はあまりないのではないでしょうか。自分の業務であれば、非効率であれば自ら改革・改善が可能ですが、大勢が関与する会議については、なかなか手を出せないために非効率をあきらめている人も多いでしょう。その結果、居眠りをしたり、内職をしたりといったことになり、さらに会議は非効率さを増していきます。 以前にいた会社を辞める際に、いくつか置き土産的に研修や外部派遣の道を開いたのですが、そのうちの一つが慶応MCCの会議ファシリテーション講座に1人送り込んだこと。その講座でのテキストがこの書籍であると、派遣した元メンバーが連絡をくれました。著者の桑原氏は慶応MCCの講師でもあります。 なんとなく昨日・一昨日とビジネス書の紹介が続きましたので、最近読んでこれまで紹介していなかった書籍について、続いて紹介してみたくなり、今日は書いています。 本書の内容的としては、チャート等を多用して、読みやすく、わかりやく、会議ファシリテーションの基礎を教えてくれています。かなりとっつきやすい本です。 本書に書かれている事項は、基本的には心構え(もしくは意志)からくる部分と、ツールからくる部分があります。もちろん、ツールは知らないとまったく使えませんから、こういった書籍で補うことが大切です。ただし、ツールも心構え(意志)がなければ活用できませんから、やはり大事なのはなんといっても心構え(意志)の部分でしょう。 何でもそうなのですが、まずは「いい会議にするぞ!」という気持ちを持つことが大切ですね。その気持ちをもったら、次は「いい会議」ってどんな会議なのかを具体的にイメージすることです。 本書を読んでいて「そうだ!」と思うことは多くありますが、何といってもうなずけるのは「成果」と「プロセス」の両方に満足する会議が良い会議だという基本部分の論点です。会議はよい結論がでれば参加者が満足するのではなく、そのプロセスが確かに大事です。プロセスに満足することによって、はじめて結果に気持ちよくコミットすることができるということもあります。
《2009年3月7日》 ららぽーと豊洲で午後をあれこれと過ごしていました。温かい午後でデッキはぽかぽかしてました。それにしても、このららぽーと豊洲にあるスーパー青木では、いつでも荒川製麺の富士宮焼きそばや、黒はんぺんが購入できるので便利です。 ![]() ![]() |
トライアンフの樋口社長の著書です。樋口社長は横河ヒューレットパッカード(現 日本ヒューレットパッカード)退職後に、採用OS・コンサル会社であるトライアンフを設立し、業界内でも存在感のある規模の会社になるまで育て上げておられます。私のいる会社もこちらに仕事を依頼させていただいている関係で、先般ご来社された際にありがたく新刊書を頂戴しましたので、敬意を表しつつ、読んでみました。
タイトルは最近の新書本にありがちなパターンで、ちょっとキャッチー過ぎるところがありますが、採用・若手育成に携わる企業人には大変に良い本だと思います。 最初の章で、時代の変化とそれにともなって若者の意識が変わっていることに対してついていけていない管理者の意識を指摘し、次に採用ミスによって入った「期待はずれ」の新人のカテゴライズ、その次はは逆に一流の人材とは、といった内容で前半は構成されています。いずれも、ニヤリとしながらうなずける内容です。 本書の中心部分はそれに引き続いて書かれている「どうすればよい人材を採れるのか」という部分です。手法としては、どの採用本でも取り扱っているコンピテンシー面接なのですが、今まで読んだ多くのコンピテンシー面接を取り扱った採用本の中では、一番すっーと入ってきました。極めて平易に上手に例示も入れつつ書いているからだと思います。多くの面接官が、これなら自分にもできそうだ、今年の採用で試してみよう、と思うのではないでしょうか。また、「コンビ-シー面接」という単語は一切使用せずに、「雑談面接」と称しているのもポイントです。名づけ方でかなりイメージは変わります。確かに、いい面接って、いい雑談だった時なんですよねぇ。 今年は久しぶりに大量に面接に入るつもりですが、私は人事の仕事の中では、面接はけして得意分野ではないと自認しています。そもそも1日に10人と会うとかいうペースについて行き難いところがあります。疲れちゃうんですね、途中で。4名くらいだとなんとかなるのですが…。疲れるとどうしても、イメージ面接になってしまいます。表面的に質問でなめながら、なんとなくイメージで○・×をしてしまうような…。今年はそうならないようなマンイド・セットをきちんとして、大量面接のある日の前日は早めに寝て、真剣にやってくる学生に負けない真剣さで面接に臨もうと思っています。
【今朝の朝礼から】 MINI-PROというのをいくつか立ち上げることにしました。人事業務の中から、あるスケジュール感で解決したい案件について、リーダーを指名して小さな正式プロジェクトとします。リーダーは数名のメンバーを決めて活動を開始します。私からは、期待内容と期限を明示します。縦割りを超えて仕事をする習慣をつけることが1つの目的ですが、何よりもプロジェクトは人を育てます。 《2009年3月7日》 残業後、2時間遅れにて赤坂の裏道のピッツェリアに。遅れてマルゲリータを焼いていただけました。今週もやり残した仕事があれこれとあるので、週末に少し頑張りたいところです。 ![]() ![]() |
石山恒貴さんの書籍です。彼の思いがたくさん詰まっています。
石山さんとは大学のサークルが一緒で、私が4年生の時に1年生として石山さんが入ってきました。「KAREN」というテニスを中心としたスポーツサークルという衣を着た、飲んだり遊んだりするサークルで、私の大学の遊び仲間と大学3年生になるときに設立したものです。ですから、私たち初代生は創業者であり、4年になっても一向に引退などはしないため、4年生と1年生という関係ではあっても、それなりに濃い関係です。ちなみに「KAREN」という名前は、大滝詠一の名曲「恋するカレン」からとっています。あの時代を代表する歌の1つかと思います。 石山さんは、NEC入社後、GE時代も含めて現職までずっと一貫して人事労務畑であり、結構、途中は付き合いが途切れていたりもしたのですが、私が以前の会社にいた際に海外人事のヒヤリングにお邪魔したり、セミナーでばったりと会ったりとか、人事屋としてのつながりもあり、最近ではキャリア関係の人達と定期的に会う場でご一緒します。 そんな石山さんが選んだテーマが、リーダーシップ開発です。 ちょっとキャッチーなタイトルに対しては本人も照れていましたが、ここ最近、中間管理職・ミドルに対する応援本(?)がかなり出ている中で、これをリーダーシップ開発の側面から行おうという試みかと感じます。 ぼやぼやしている間にマネジメントの現場はすっかりと変わってしまいました。大変に難しい時代です。そういった変化した現状を最初の第1章で整理した上で、次に「上司が失敗する5つのパターン」を第2章で提示してくれています。本書のハイライトは、「5STEPプロセス」というリーダーシップ開発を促すためのモデルを提示している第4章なのですが、結構、第2章にはまる読者が多いのではないでしょうか。 「上司が失敗する5つのパターン」とは、①指示過信型マネージャー、②自分のキャリアを大切にしないマネージャー、③無関心型マネージャー、④マイクロマネジメントマネージャー、⑤以心伝心型マネージャーの5つです。この章の最後の部分に「5類型の発生原因は長所の裏返しでもある」とありますが、まさにそうなのだと思います。自分の型・癖・手法といったものをしっかりと疑うことがマネージャーには必要です。また、そういった意識だけでは解決できないために、リーダーシップ開発という「仕組み」が必要だと、石山さんは投げかけてくれています。 本書に貫かれている思いがいくつかあるなぁと感じるのですが、私が強く感じたものとして2つ、整理してみます。 1つは、部下を元気にして、部下を幸せにしたい、という思いです。そして、人事労務部門はそのために何ができるのかという思いも根底にあるように感じます。 部下を幸せにしたい、というこの動機がある限り、自己流であっても素晴らしいマネジャーに大半の人がなれるはずだと私は思っていますが、やはり自己流には限界がありますし、スピードも遅いですから、本書のような書籍を参考にしつつ、自分の持論と照らし合わせながら、日々の工夫を重ねて、自分なりのリーダーシップ論をブラッシュ・アップしていくことが大切なのだと思います。 もう1つは、リーダーシップ開発とキャリア開発とを結びつけて考えようという試みです。まだまだリーダーシップという言葉は誤解されており、一部のトップ層に必要なものととらえられているきらいがあります。しかし、あらゆるビジネスパーソンにとってリーダーシップは必要なものであり、それが密接に自らのキャリア開発と結びつくものだという指摘はまったく同感です。リーダーシップ開発によって、キャリア自律はかなり根づくように思います。 それにしても、人事労務畑の仕事で出会った知り合いではなく、10代の昔から知っている人、ただ馬鹿みたいに若いころに飲んでいた人の著書の紹介を書くのは、なぜか非常に難しい(というか書いている方も恥ずかしい)ものですね。本当はもっと早く、ここでも紹介したいと思っていたのですが、遅れてしまって、石山さん申し訳ありません。 皆さん、是非、手にとってみてください。何か、気づきはある本だと思います。
《2009年3月5日》 昨日の午後から大阪。新卒採用セミナーです。大阪って、カレーのスタンド、多くないですか。 ![]() ![]() |
昨日までの続きで先日の食品SS連絡会のエキスパート研修で食品各社のシェアード・サービス・センター(以降、SSC)の次代を担うリーダーの皆さんにお話した内容から少し。
よいSSCリーダーになるために、絶対必要なこととして以下の3つをあげ、一昨日・昨日と「信頼」「学習」について書きました。 ①信頼 ②学習 ③意識 ということで、3日目の今日は「意識」についてです。ちょっと一般的な内容ですが、ご容赦ください。 「意識」については2つの角度から3つずつを提示しました。 まずは、リーダー全般に求められる3つの意識、そしてシェアード・サービスというビジネスモデルを旧来的管理間接部門と差別化させるために必要な3つの意識です。2×3で6つの意識になります。 リーダー全般に求められる3つの意識とは、 ①問題意識 ②危機意識 ③当事者意識 であり、すべてが大切ですが、その中でもやはり大切なのは「当事者意識」だと思いいます。もちろん、地に足のついた問題意識、健全な危機意識を持てているリーダーもけして多くはないのが現実だとは思いますが、どんな意識を持っていても、最後はそれが当事者意識として腹に落ちていないと何にもならないという意味では、「当事者意識」は本当に重要になります。特にSSCという他社の仕事をするという組織である特性上、比較的当事者意識が持ちにいく傾向があるようにも感じますので、意識していただきたいと思います。 また、「危機意識」も比較的シェアードには薄いように感じられます。それに対して「被害者意識」のようなものを感じることもあります。 話は少し変わりますが、シェアード・サービス・センターの最大のライバルは誰でしょうか。 アウトソーサーと答えた方は「×」ですね。正解は(これには正解があります)、「顧客である事業会社」です。顧客である事業会社が、シェアードに任せるより自分達でやった方がより高いレベルのものがリーズナブルなコスト水準でできると判断してしまっては、シェアード・サービス・センターの存在意義はゼロになります。特に採用業務をシェアードしてきたグループではこれが起こりつつあるように感じます。その他の業務でも、シェアード・サービス・センターが健全な危機意識をもって日常業務を遂行していかないと、この業務はシェアード・サービスからの引き上げよう、といった事態を招くことも意識しておく必要があります。 さて、次にシェアード・サービス・センターを旧来的な管理間接部門と差別化するための3つの意識、言い換えればシェアード・サービスの存在意義の源になる3つの意識です。 ①顧客意識 ②コスト意識 ③品質管理意識 これらの3つは管理間接部門ではなかなか持てなかったものですが、サービスを提供してその対価を得るという仕組みを導入することによって、自然に生まれてきます。ただ、人の意識を自然には変わらないので、よくよくメンバー全体に継続的に意識をさせていく必要があります。 これら3つの意識については、過去のブログであれこれと取り扱っています。興味のある方は、左側の「カテゴリ」のところから、「シェアード・サービス」を選択して、パックナンバーを見ていただけると幸いです。 では、3日間のシリーズになってしまいましたが、この件は今日でおしまいです。 ※「SSC談話」のシリーズは、私が人事SSCを立ち上げ、リーダーとして3年間試行錯誤の経験をしたことをベースに書いています。すでに異動して3年以上を経ていることと、あくまでも事業範囲が人事・給与・教育・採用のSSCであったことを割り引いてお読みください。不定期に思いつきで書いています。SSCに興味のある方は、左側の「カテゴリー」欄から「シェアード・サービス」を選択し、過去のバックナンバーも是非、ご参照ください。 【今朝の朝礼から】 月・火と朝から打ち合わせで朝礼は欠席。今日のテーマは、人事部の三段階進化論と、自組織のポジションについて。これって、過去にこのブログに書いていないですよね。近いうちに整理して書きます。 《2009年3月4日》 丸の内近辺で働く人材関連の人で月に1回、ランチを食べながら情報交換をする会をスタート。丸の内ビジネスランチ(MBL)です。初回はたまには豪華に(?)2009円ランチです。当然、2009年にあやかっているのですが、税・サービス料別なんです。毎回、いろいろな方に声をかけたいと思います。 ![]() ![]() |
昨日の続きで先日の食品SS連絡会のエキスパート研修で食品各社のシェアード・サービス・センター(以降、SSC)の次代を担うリーダーの皆さんにお話した内容から少し。
よいSSCリーダーになるために、絶対必要なこととして以下の3つをあげ、昨日は「信頼」について書きました。 ①信頼 ②学習 ③意識 今日は続きで「学習」です。 よいシェアード・サービス・リーダーになぜ「学習」が必要なのかですが、まずはシェアード・サービスというものを熟知し、さらには自社のシェアード・サービスの発展ステージを他社との比較も交えて理解・把握することが最低限必要です。これがなければ、自組織の指針をたてることもできませんから、当然といえば当然です。 次に、リーダーが自ら「学習する」姿勢をメンバーに見せること、それ自体が大切です。学習をしている人の言葉には重みがありますが、学習をしないで吐く言葉には魂が宿りません。そして、学習によって引出しを増やすことによって、さらに迫力は増していきます。そういった迫力がリーダーシップには間違いなく必要なのです。 学習をしていくと、自然と「持論(自論)」が持てるようになります。人を引っ張っていくのは一般論ではなく、「持論(自論)」です。リーダーは、自ら経験学習のサイクルをしっかりとまわして、そこから「持論(自論)」を導き出し、それをもってメンバーに語ることが必要です。このあたりの経験学習と「持論(自論)」については、ビジネス・ブレイク・スルーの組織人事ライブで松尾陸先生がわかりやすい説明をされていたので、また改めて整理したいと思います。 では、引き延ばすわけではないですが、「意識」は明日に続きます。 ※「SSC談話」のシリーズは、私が人事SSCを立ち上げ、リーダーとして3年間試行錯誤の経験をしたことをベースに書いています。すでに異動して3年以上を経ていることと、あくまでも事業範囲が人事・給与・教育・採用のSSCであったことを割り引いてお読みください。不定期に思いつきで書いています。SSCに興味のある方は、左側の「カテゴリー」欄から「シェアード・サービス」を選択し、過去のバックナンバーも是非、ご参照ください。 《2009年3月3日》 始発に近い電車で出て、終電に近い電車で帰ってきました。眠いはずです、ひな祭り。 ![]() ![]() |
先日の食品SS連絡会のエキスパート研修で食品各社のシェアード・サービス・センター(以降、SSC)の次代を担うリーダーの皆さんにお話した内容から少し。
当日は講師が3人で、お1人は管理会計的視点からのシェアード・サービス研究では第一人者といってもいい慶応義塾大学の園田先生で、シェアード・サービスの基礎知識から最新の情報までを包括的かつ網羅的にお話いただきました。もうお1人はメンバー企業でもあるシェアード・サービス会社の社長の方で、歴史的・マクロ的視点からシェアード・サービスをとらえていただきました。そこで私は、バランス上ということではありませんが、シェアード・サービスの次代のリーダーに期待すること、といった感じの内容で、あれこれとしゃべったのですが、主なところをご紹介します。 よいSSCリーダーになるために、絶対必要なこととして3つをあげました。 ①信頼 ②学習 ③意識 ということで、まずは最初に「信頼」です。 リーダーは人を動かすことが求められる役割ですから、SSCに限ったことではないですが信頼の醸成が大前提となります。ここでの信頼の対象はメンバーだけではなく、上司、顧客、取引先、ホールディング等のSSCリーダーのステークホルダーすべてです。 では、信頼を醸成するために何をすればいいのかなのですが、これは非常に難しい問題です。今回は特に対メンバーに主眼を置いて、「関心を持つこと」→「そしてそれを伝えること」が何よりも大切だとお話しました。さて、これをどのように実践するかですが、まず簡単にできることは、職場をうろうろと歩き回ってメンバーの様子と顔をみることです。これだけでも、今の組織の実情に関する情報がかなり入手できます。もちろん適宜、声もかけます。あとは、とても大切なのは相手が関心を持っている事項に関心をもってあげる、相手の「好き」を好きになる、といったことです。結構、意識すればこれはできるものです。 また、信頼を考えるとき、CSの視点が役に立ちます。SSCリーダーのステークホルダーのそれぞれを顧客にみたてて、CSの視点を応用させてたち振る舞いを考えてみればいいわけです。 ここで提示したCSの視点は、あるところからのパクリですが、「感謝」「約束の遵守」「迅速」「公正さ」「親切心」「気配り」の6つです。これらそれぞれの視点で、例えばメンバーに対してどう応用するかといったことを考えます。 引き延ばすわけではないですが、「学習」と「意識」は明日に続きます。 ※「SSC談話」のシリーズは、私が人事SSCを立ち上げ、リーダーとして3年間試行錯誤の経験をしたことをベースに書いています。すでに異動して3年以上を経ていることと、あくまでも事業範囲が人事・給与・教育・採用のSSCであったことを割り引いてお読みください。不定期に思いつきで書いています。SSCに興味のある方は、左側の「カテゴリー」欄から「シェアード・サービス」を選択し、過去のバックナンバーも是非、ご参照ください。 《2009年3月2日》 「日本の人事部」が主催する「HRカンファレンス」にいってきました。基調講演の高橋俊介氏は、何度も聴いたネタでも聴かせるのはさすがです。あとはスポンサー講演が3本と懇親会。スポンサー講演はいずれも使えそうな可能性があり、収穫でした。人事担当者は他の職種に比較しして会社間交流が激しい人種だと思いますが、主催者側がこのような人事担当者が出会う場はめったにないといっていたのに、とても違和感を感じました。でも、普段からであるかない人事担当者も多いんでしょうね。終了後は門前仲町、貸切専門の「40」です。 ![]() ![]() |