2009年も本日をもって半分が終了しました。
早い!!! 慶応MCCの「ラーニングイノベーション論」のおかげもありますが、最近、また結構、本を読んでます。移動があると本が読めるのでうれしいです。 6月16日 図書紹介:『見どころのある部下支援法』 谷口智彦著(プレジデント社) 6月17日 「新卒採用」業務は人を育てる 6月18日 プロジェクトは人を育てる 6月19日 お好み焼き憲章10カ条 6月20日 リーダーシップ・ロマンス 6月21日 リーダーシップ開発の目的 6月22日 プログラムとプロセス 6月23日 図書紹介:『戦略サファリ』 ヘンリー・ミンツバーグ著(東洋経済新報社) 6月24日 図書紹介:『燃え立つ組織』 野田稔著(ゴマブックス) 6月25日 企業が求める人材のポイント 6月26日 ジャポネ 6月27日 GCDFヘルピング~不合格時アドバイスシート 6月28日 GCDFヘルピング~ヘルピング備忘録① 6月29日 GCDFヘルピング~ヘルピング備忘録② 《2009年6月30日》ちょっと遅くから本郷まで行き、東京大学で開催されている労働大学の出席者の引き合わせ飲み会。ベトナム料理です。バーバーバーはクーポン対象外なので注意です。ベトナム料理といえば、やはりルイモアを飲まないといけませんね。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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新しくプレジデント社から出た「ワークス人と組織選書」の第1弾3冊のうちの1冊です。いずれも興味深いテーマに言及されており、これからが楽しみな「選書」です。
「見どころのある部下育成」というのは、いってみればリーダー育成のテーマです。自らがリーダーである人にとっては、部下を次のリーダーに育て上げることは実に重要なことですね。 本書では、リーダー育成のポイントとして「経験学習」に着目しています。どうも最近はちょっとした「経験学習」流行りではありますが、「経験学習」について平易にコンパクトに確認をさせてもらった上で、実践にビジネス社会で展開するにあたってのヒントを得るためには、良い本だといえます。また、リーダー育成のテーマも深めていくとやはり「キャリア」との兼ね合いが出てくるのもなるほどなと感じます。 いずれも、「○個の××」という整理をされているので、いくつか引用をしてみます。 ~リーダーを育む「8つの経験」~ 以下の8つの経験でいわゆる「一皮むけた経験」の8割以上を占めているといいます。 ①初期の仕事経験 ②上司から学ぶ経験 ③人事異動の経験 ④プロジェクト型の仕事経験 ⑤管理職になる経験 ⑥海外勤務経験 ⑦立ち上げの経験 ⑧修羅場の経験 8割どころからほとんどすべてではないかと感じてしまいますが、④⑥⑦⑧などはこのような経験に恵まれるかどうかは大きな成長へのポイントですね。ただし、待っているばかりで、「恵まれた」、「恵まれない」とぶつぶついっているのでは生産性がありませんから、いかにして巡ってくるように働きかけるかも大切です。結構、働きかけによって日本の会社なんて変わってくるものです。 ~上司による4つの学習支援法~ 部下が日常の仕事の中で、経験学習のサイクルをうまくまわしていくことを上司としてサポートする方法(というかアプローチ)を4つに整理されています。 ①師弟愛を忘れずに、教え導く指示型支援 ②先人の知恵から始める理論解決型支援 ③共に考え、意味を引き出す共創型支援 ④タイムリーな助け舟が命、委任型支援 部下によってアプローチは違いますし、同じ部下でもテーマと状況によってアプローチは変わります。もちろん上司によって得意なアプローチ、苦手なアプローチというのもあります。たまにはこのような概念を意識して、アプローチを使い分けてみるのもいいのではないかと感じます。 大量のインタビュー調査をベースに書かれている本であるとともに、平易に様々な理論を紹介するなど、構成面を含めて、読者の側への配慮もしっかりとされており、読みやすく、かつ内容のある本です。ボリウムも少なく、軽い本なので、新幹線でのちょっとしたビジネス出張なんかの際にいいかもしれません。
《2009年6月16日》 赤穂から姫路までは在来線です。出張で在来線に乗る機会って実はあまりありません。車窓に広がる山間の田んぼが妙に日本人心を揺さぶるものです。姫路までいくと、新大阪よりはだいぶ乗りでがあります。帰りは途中下車ありでしたが、車中の仕事もはかどります。それにしても、イーモバイルはストレスがあまりなく新幹線でもつながります。 ![]() ![]() |
6月前半の振り返りです。
このブログは私のインプットの備忘録を兼ねているのですが、何を書いたかすぐに忘れてしまうので、半月に1回、このように整理をしています。それにしても、あと半月で今年も半分終わってしまうんですねぇ。 6月1日 キャリアとモティベーション 6月2日 忌野清志郎さん 6月3日 スルー上司とブロック上司 6月4日 人事担当者に求められる資質・姿勢 6月5日 モティベーションの自己測定 6月6日 GCDF継続学習勉強会 6月7日 GCDFの12のコンピテンシー 6月8日 スローキャリア 6月9日 看護管理者教育の教育効果 6月10日 ブログ~松尾先生⇒中原先生 6月11日 ファストトラッキング 6月12日 もつのカレー煮 6月13日 なぜビジョンが機能しないのか~7つの典型的問題点 6月14日 ビジョンが感じられるとき 忘れっぽいことをアンラーニングと称して逃げるのは、やっぱりいけませんねぇ。金曜日の「もつのカレー煮」について書いたので、毎週金曜日はゆるく食べ物談義にしちゃおうかなぁ。 《2009年6月15日》 赤穂駅前の珈琲館にて真のナポリピッツァ協会日本支部の理事会。29日の総会を前に真剣な打ち合わせです。なぜ、赤穂までいって珈琲館なのかというのは、月曜日なので「さくらぐみ」がお休みなので…、支部長も落ち着いて参加できます。そのあとは、支部長のブログでときどき拝見する「くいしん坊」にて瀬戸内の味を満喫。ワインを痛飲して21時30分くらいからの記憶がどうもありません。それにしても、本当に良かったです、「食いしん坊」。 ![]() ![]() |
「組織開発ハンドブック」(東洋経済新報社)は、人事教育担当者が組織開発を自らの業務領域であると任じて取り組むにあたって、わかりやすい示唆を与えてくれます。
この中で、「なぜビジョンが機能しないのか」というテーマについて、7つの典型的な問題点を整理していました。ここにきてまたビジョンは脚光を浴びているように感じますが、参考になります。 ①業務課題ビジョン ビジョンの内容が業務課題の羅列になっており、提示される社員の側が夢を感じることができず、士気もあがらない。 ②借り物ビジョン 上手なビジョンを作るために、他社の事例を集めて、すわりごごちのよいフレーズを作り上げる。いうまでもなく、ビジョンは独自のものであり、自分たちのものでなければならないのに。 ③漠然ビジョン ビジョンの内容が漠然としてい過ぎて社員に何の示唆も与えない。確かに方向性すら伝わらないビジョンは論外であるが、そもそもビジョンとは具体的過ぎて良いものでもない。ビジョンは戦略や計画とはまた違った次元のものであり、漠然としていることは当たり前だともいえる。それを自分のものとして理解し、自分の立場でやるべきことをイメージできるだけの力と努力が社員の側にも求められる。 ④複雑ビジョン ビジョンが複雑すぎて理解できない、また記憶できない。資料を手元に取り寄せないとビジョンを思い出せないようでは、ビジョンが役割を果たすことはできない。 ⑤ワンフレーズビジョン ワンフレーズであること自体が悪いわけではないが、あまりにシンプル過ぎて社員が将来をイメージすることができない。 ⑥インセンティブ付きビジョン そもそもビジョンはアメとムチのような外発的動機付けでごまかすのではなく、ビジョンそのものが社員の動機付けとなるような内容を目指すべものである。 ⑦朝令暮改ビジョン 戦略や戦術を機敏に変更することと、ビジョンを変更することを同次元で考えてはいけない。ビジョンは、もう一段高いレベルで将来を見渡す必要がある。 いかがでしょうか。なかなか苦笑いしてしまうものが多いですね。
《2009年6月13日》 大学時代の友人に不幸があり、小平にて告別式に。帰りに何人か仲間が集まったので、今は校舎のない学園西町の旧小平校舎に訪問。カフェテリアがまだ営業していたので、ビールとつまみ、それから駅の近くで二次会を。コストパフォーマンスは高く、武蔵野うどん大盛りのなかなかいい店でした。 ![]() ![]() |
昨年、一昨年と続けた大学生のキャリア支援からみのグループ研究について、神戸大学の松尾睦先生にみていただく機会がありました。極めて光栄なことです。さらに光栄なことに、松尾先生のブログ「ラーニング・ラボ」でとりあげていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/mmatu1964/e/5945ca6613d7de384cb80f7b295125b0 それを読まれた東京大学の中原淳先生もまたブログ「NAKAHARA-LAB.NET.U-TOKYO」で引用してくださいました。これまた極めて光栄なことです。 http://www.nakahara-lab.net/blog/2009/06/post_1515.html こんなことが当たり前になるというインターネットの世界はやはりすごいです。まだまだいくらでも新たな活用がありそうです。今は一応IT企業にいますので、自分のビジネスとしても最近はとみに考えるところがあります。 でも、今回の件でいえば、このスタートはリアルな出会いであったという事実も忘れてはいけません。 ※ところで昨年の発表内容のダイジェストを紹介したブログです。ただし、今回先生方がとらえていただいたのは、どちらかというと一昨年の研究が主かもしれません。 2008年10月05日 大学生活で社会人基礎力は伸びている 2008年10月06日 学生の成長に影響を与える人のタイプ 2008年10月07日 経験の印象から… 2008年10月08日 大学時代の経験と学習の因果関係 2008年10月09日 経験学習モデルから 2008年10月10日 好奇心がキーワード 《2009年6月10日》 大阪から戻り、にっぽんお好み焼き協会の理事会へ。かなり企画が拡大しています。秋の検定をお楽しみに。そのあとは神田のはずれの不思議なお店に。 ![]() ![]() |
さて、先週の火曜日のGCDF継続学習会での高橋俊介先生の「スローキャリアのすすめ」です。書き始めてようやく3日目にしてたどり着くことができそうです。
高橋俊介先生における「スローキャリア」というのは、2004年に「スローキャリア~上昇志向が強くない人のための生き方論」を著されていますから、既に取り上げられたどちらかというと懐かしいテーマです。今回の講演では、このスローキャリアから入って、最近よくお話をされている沖縄の話、そしてこれも最近の講演では必ず出る「やる気・やりがい・動機」の関係といった話をつなげられていました。コミットメント系動機のダースベーダー化の話は好きです。いずれも別のところで一度は聞いた話ですが、それでも楽しく聞けるのが、高橋俊介先生の凄いところです。 私は毎日24時前に自宅に帰ることはまずないという目茶目茶のハード・ワーカーですが、でも自分ではスローキャリアを実践しているつもりです。スローキャリアは、「単にゆっくり出世するとか、金を稼ぐこと自体を否定し、田舎暮らしをするとか、スローライフ優先で仕事はミニマムという意味ではない」わけです。 「スローキャリア」はそもそも「スローフード」という言葉から触発されて作られた造語なのだと思いますが、「スローフード」はイタリアのピエモンテ州ブラから発祥した運動で、ローマのスペイン広場にマクドナルドができたことが運動の契機だともいわれており、いわゆる「ファーストフード」に対する概念ではあるのですが、単にゆっくりと食べることを意味しているわけではなく、食が経済合理性だけで語られることを見直し、質にこだわり、良い食事、伝統的な料理といったものを見直す活動です。1966年のスローフード法令には、具体的な活動における3つの指針が以下のように明示されています。 □守る:消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。 □教える:子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。 □支える:質のよい素材を提供する小生産者を守る。 さて、話は「スローキャリア」ですが、「目的合理性、上昇志向、見た目の効率性、計画と実行の分離という産業化社会のパラダイムを、キャリアの世界に持ち込むことへのアンチテーゼ」と高橋俊介先生はまとめておられます。キャリアを道具にしない、仕事を手段にしない、仕事そのものを楽しむ、コミットメント系の動機とは違う部分で徹底的に働く、そんな感じではないでしょうか。最後にレジュメから、「スローキャリア」のポイントです。 ・キャリア形成を上昇志向や目標で考えない、日々の仕事の積み重ねとして考える ・キャリア形成を合理性と効率で考えない、これをやって何のためになるのかではなく、目の前の仕事そのものにはまる ・キャリア形成をあせらない、回り道がキャリアを強くする ・キャリア形成で職種マッチングばかりで考えない、プロセスにおける動機マッチングや顧客定義や仕事の意味付けによる価値観マッチングを重視する ・キャリア形成で計画と実行を分離しなない ・日々の仕事は何のためにやっているのか、何が目的か意識し、計画的に行うことも重要だが、仕事とキャリアは予測可能性と管理可能性が全く異なる キャリアについてはいろいろな考え方があり、大変に混乱する部分もあるかと思います。金井先生の「持論」ではないですが、まずは自分にしっくりとくるものと付き合うというのがいいのではないでしょうか。この「スローキャリア」は皆さんにはしっくりときますか?
《2009年6月8日》 真っ赤な色のイタリア文化会館の高層階から夜景をみつつ、経営理念のお話。なかなか出られなかった会ですが、何か貢献したいのですが。 ![]() ![]() |
慶応MCCで受講している「ラーニングイノベーション論」での金井壽宏先生の講義の中で、日々のモティベーションのデータ収集をされたというお話がありました。
100名以上のビジネスパーソンに何日間も連続的にその日の自分のモティベーションを3段階で記録してもらってデータ化をされたそうです。今日は上かな、今日は中だな、今日は低かったよな、ってな感じなのでしょうか。 自分でつけてみたらどうなるでしょう。 日々の変動の部分と、もう少し中期的な変動傾向の部分の両方があるような気がします。日々の変動の部分はその日に起こった出来事にかなり依存するでしょうが、中期的な変動傾向にはもう少し大きなイベントというか節的なものが影響するのだと思います。キャリア研修などでよく使用する「ライフ・キャリア・チャート」などを書くときも、多くの人はまず頂点(変節点)にドットを記してからグラフ化するといいます。つまり単なる「波」ではなく、ある出来事という節目があって、チャートはアップダウンするということですね。 ところで、私は以前からあまり素直に「ライフ・キャリア・チャート」を描けない傾向があるのですが、なぜでしょうか。
《2009年6月5日》 今日はスケジュールにあらかじめビルトインしてあった徹底残業日。ですが、志半ばにてメンバーと飲みに。年内にクニギワ完全制覇をするのも目標の1つです。 ![]() ![]() |
5月2日にご逝去されたRCサクセションの忌野清志郎さんですが、僕ら世代にはやっぱり格別の存在でした。5月9日とり行われたロック葬「忌野清志郎 AOYAMA ROCK'N ROLL SHOW」に、4万人を大きく超える弔問者が訪れたのは、ある意味では当然のことです。何となくその当時に書き損ねていたので、ちょっと今日はふれたいと思います。
忌野清志郎さんが2006年に喉頭癌で入院する際に、音楽活動を休止するにあたって、次のようなコメントを出されたそうです。 「何事も人生経験と考え、この新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念できればと思います」 そして、2008年2月には日本武道館で『忌野清志郎 完全復活祭』を開催して活動を再開するのですが、その年の夏には、癌の転移を発見。 「全然へこんでいないから。ブルースはまだまだ続いているというわけだ。すぐ帰ってくるから」 その際にはこんなセリフを吐かれたといいます。格好よくもあり、凄まじくもあり、けなげでもあり、今から考えると痛ましくもあります。 没後にいろいろと特集番組があり、高校時代までは比較的地味な生徒だったこと、「ぼくの好きな先生」ははやり実在の先生でありかつ人生に大きな影響を与えられた方だったこと、三浦友和と同級生だったこと、などなどいろいろな素顔があらためて報じられました。 ちなみに5月11日の「iTunes Weekly Chart-Top Songs」(集計期間:5月4日~5月10日)では、「雨上がりの夜空に」がトップだったようです。「THE TIMERS」作品も含めると清志郎ものが4曲もトップ10に入っています。 1.雨あがりの夜空に/RCサクセション 2.虹/コブクロ 3.夢を味方に/絢香 4.キミに贈る歌/菅原紗由理 5.デイ・ドリーム・ビリーバー/THE TIMERS 6.Someday/EXILE 7.M/つるの剛士 8.Share The World/東方神起 9.スローバラード/RCサクセション 10.トランジスタ・ラジオ/RCサクセション
《2009年6月2日》 gcdfの継続学習会。なぜか会場整理係の担当です。イベント運営は楽しいですね。ただし、激しい寝不足で、高橋俊介さんのあのスピード感ある話でも、眠さとの戦いでした。でも、そのあとは新富町で…。 ![]() ![]() |
金井壽宏先生の「働くみんなのモティベーション論」にキャリアとモティベーションの関係について言及されている個所があります。
モティベーションは「今、がんばる」という瞬発力の世界で、キャリアは「長期的な生き方、働き方の意味付け」という持続力の世界。両社はばらばらではない。毎日の頑張りの積み重ねなく、長期的に意味のある生き方は難しいし、今打ち込んでいることが長い目で見て意味の感じられる生き方につながると見通せるなら、そのことがいっそう今がんばる気を万全なものにしてくれる。 なるほどですね。今日はこれで終わります。
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