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図書紹介:『企業変革のマネジメント』 一條和生著(東洋経済新報社)
基本的に特定企業の成功秘話的な書籍はあまり好きでないので読まないのですが、たまたまNTTデータの山下社長にお会いできる機会が得られそうだったこともあり、本書は読んでみました。また、同社については、以前に社内SNSの見学をさせていただいた折に、あれこれと社内改革の取り組みについて聞く機会もあり、注目していたことも読んでみようと思った理由の1つです。

本書に書かれている変革の内容1つ1つはとりあげませんが、上から変革ではなく社員主導での変革を狙ったこと、非常事態時ではなく平時といってもいい時期に変革を実施したこと、オーナー企業ではない経営陣でかなり急速な変革を実現させたこと、あれだけの規模・社員数の会社で変革をスピーディに実現させたこと、いずれもなかなかできないことです。凄いと思います。

前半部分ではNTTデータのビジョン作成、ビジョンの浸透化活動が書き連ねられているのですが、一番素敵だと感じるのは、その次のステップである「ビジョンを実行に移す」ステージです。公募で集まった年齢層も仕事内容も違う社員の皆さんが、本業の傍らで打ち合わせを重ね、いくつかのアイデアを具現化させます。

その一つが社内SNSの「Nexti」。社長もきちんと書きこんでおられます。コンセプトは、ネット上のたばこ部屋です。比較期真面目な人の多い会社なのではないかと思うのですが、ONとOFFが微妙に織り交ぜられたコンテンツになっています。

また、合わせて社内ポータル「NTTDATA EGG」をパロって、カジュアル社内情報サイトとして「裏EGG」も立ち上げています。これらの運用は、ボランティア・チームが努めているようです。いずれも、内容的にはガチガチではなく、こんなの仕事中に書きこんでいいのぉというような遊び心に満ちたものも多分に含まれています。また、在宅勤務やワークライフバランスへの取り組みもこの変革運動の中から出てきています。

ソフト化、サービス産業化、ホワイトカラー化、いろいろな言葉で仕事のやり方の変化が言われていますが、日本の労働法制はいまだに工場労働者がベースとなっています。私も基本的には365日、24時間、仕事のことは考えているつもりです。私たちの仕事は、時間で区切られるものではないのですが、なかなかこれが法律的には難しい。ワークとライフを無理してバランスさせるのではなく、インテグレートするような生き方が主流になるのはいつでしょうか。サラリーマンでありながらも、個人事業主のような仕事の進め方をできる範囲で進めたいと思います。

企業変革のマネジメント―社員の、社員による、社員のための変革企業変革のマネジメント―社員の、社員による、社員のための変革
(2008/01)
一條 和生NTTデータ

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《2009年7月1日》 ヘイ・グループの田中会長とディナーをご一緒させていただきました。素敵な実力派コンサルの方もご一緒に3人で。1998年にヘイ・システムをベースにした人事賃金制度を導入する際からのお付き合いですが、7~8年振りではないかと思います。当時は本当に勉強をさせていただきました(いずれ詳しく書きますね)。このような機会をもたらしてくれた30歳台前半の自分の頑張りにも真剣に感謝です。また、ご縁を大切にしてくださる田中会長のお人柄には改めて本当に素敵だなと感じました。


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【2009/07/01 23:07】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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