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図書紹介:『パフォーマンス・コンサルティング』ディナ・ゲイン・ロビンソン著(ヒューマン・バリュー刊)
本書の以下のサブタイトルが、本書がいいたいことのすべてを語っています。

「人材開発部門は研修提供から成果創造にシフトする」

より良い研修を提供すること自体を人材開発部門のミッションだと信じている人はさすがにいなくなってきているだろうとは思いますが、実行レベルまで変容できている人もまた多くはないでしょう。

本書は「成果と人材開発を結びつけるための実践マニュアル」との位置づけで、大きく2つのメッセージを伝えてくれています。

①「人材開発部門はよい研修をたくさんやっていればいいのか?」という問題提起。

②「パフォーマンス・コンサルティングを実践して、業績向上に貢献する人材開発部門になろう」という提案。

「パフォーマンス」・コンサルティング」という横文字言葉が、どうも今一つしっくりとこないため、メッセージが刺さりにくい面はありますが、要は現場に徹底的に入り込み、成果創造に結びつくサービスを提供できる部門に人材開発部門は生まれ変わらなければいけないという、ある意味では今ではしごく当たり前とも思えることをいっていると考えていいでしょう。

ただし、本書が原著で発刊されたのは1995年です。今でこそ、かなりの人材開発部門のメンバーが同様のことをいうようになっていますが、14年前のこの指摘はなかなか鮮やかなものだったと思います。

本書では「パフォーマンス・コンサルティング」実践のためのノウハウがいろいろなツールを交えて書かれていますが、そのうちから「パフォーマンス・コンサルタント」として成功するための「4つのスキル・知識」について紹介します。

①事業・ビジネスに関する知識
②ヒューマン・パフォーマンス・テクノロジー
③パートナーシップを築くスキル
④コンサルティング・スキル

ちなみに「ヒューマン・パフォーマンス・テクノロジー」とは、「適切で多様な手段や解決策を利用することで、職場におけるパフォーマンスを分析、改善、管理していくシステム的なアプローチ」と本書では定義していますが、これには手法としての「研修」に関するスキル・知識も含まれると考えてよいでしょう。

いずれにしても、人材開発担当者に求められるものも変わってきているということですね。これら①~④に自信が持てるようでなければ、これからの人材開発担当者はつとまらないと考えると、なかなか大変なことですよ。

最後に、本書の中から、名言を1つ引用して終わります。

「トレーニングが最も重要だというわけではない。パフォーマンスこそが、重要なのである。このことを忘れないでもらいたい」
                 マーク・ローゼンパーク

はい、忘れずにいたいと思います。

《2009年7月18日》 パティシエ・シマのクレーム・アンジュ、美味しいです。


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【2009/07/18 23:48】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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