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図書紹介:『死にゆく子どもを救え』吉岡秀人著(冨山房インターナショナル刊) ③
昨日の続きの図書紹介です。昨日もミャンマーの話だけで書籍の内容には入らずに終わってしまいました。今日は少し入ります。

ミャンマーの吉岡医師の病院には、多くの日本人医師・看護士が働いています。吉岡医師を含めてこれらすべてがボランティアであり、無給での貢献です。

ちょっと今年の採用活動の話に飛びます。

今年は久しぶりに新卒採用面接に大量に入りました。基本的に最終面接に横串を刺そうと思い、可能な限り最終面接に入ってみました。面接で出る一般的な話題の1つに「学生時代に力を入れたこと」というのがあります。これに対して、「海外でのボランティア経験」をあげる学生が相当数います。これを深堀りして聞くと、こちらからみると「ボランティア経験」とはとてもいえず、しいていえば「ボランティア体験」といった感じのものがほとんどです。世の中には「ボランティア体験」のパッケージ・ツアーがたくさん生まれており、大学生協でそれらが予約できるような時代になっているそうです。もちろん「体験」は貴重であり、そこから次の何かが生まれる可能性はあります。これらの体験否定するつもりはまったくありませんし、多くのことを得ている学生が多いと思っています。でも、面接の場でそんな「ボランティア体験」を学生時代に1番力を入れたこととして話されると、ちょっと違うんじゃないか、3年間の学生生活のその他の時間については何を考えて何をやっていたのかを本当は聞きたいのだけれども…、と思ってしまいます。中には、就職活動でセールストークをするための「ボランティア体験」という趣もあったりするのかもしれません。そこまでいくと、本末転倒になります。

これに対して、吉岡医師のボランティアに対するスタンスは、明快かつ強烈です。ちょっと長くなりますが、前文から引用をさせてください。

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私の元にボランティアを志し、やってくる若者の多くは「困っている人を助けたい」と言って訪れてきます。
しかし、彼らが言いうことは本心だろうか? と私は思うのです。
彼らは自分が他人を助けられるほどの人間かどうかをまだ、自分では知らないのです。
ここでの活動を通して、やがて彼らはその価値がある人間だと認識しますが、ここに来た時点ではそれがわかっていないのです。
では彼らの本心は何なのか?
私は、彼らの、困っている人たちを助けたいという気持ちを、すべてうそだとは思っていません。一部は本当で一部はうそです。その隠れている本当の心の声を、私が炙り出します。ここでの活動の中で、徐々に彼らはその答えを見つけてゆきます。
朝から夜遅くまで毎日働き続けて、彼らはへとへとになっていき、皆、苦しそうにしています。そのとき私は「こんなに多くの人たちのために働けているのに、どうしてそんなに苦しそうなのですか? あなたの願いが叶っているのになぜ苦しいのですか? 喜んでください」と言います。彼らは何も答えることができません。
ここへ来た目的の人助けを、思う存分、行っているのに、どうしてこんなにつらいのか分からないのです。しかし、やがて彼らは答えを見つけていきます。
「人助けをすることによって、自分自身が価値ある人間、生きている意味のある人間であることを知りたかったからここにきたので。そのために人を助けるという方法を選んだのだ」と。
そして、彼らはおごりを捨て、謙虚になっていきます。助けているのではなく、助けさせてもらっている。自分が存在価値のある人間だと、認識する機会をあたえてもらっている。だから、自分のお金や時間や技術を使うのは当たり前なのだと納得するのです。
ここに至って、彼らは真のボランティアとして生まれ変わります。

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明快で強烈なスタンスは人の心を打ちます。そんな活動の日々を描いた本です。

死にゆく子どもを救え―途上国医療現場の日記死にゆく子どもを救え―途上国医療現場の日記
(2009/07)
吉岡 秀人

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《2009年8月10日》 本日の夜は以前の職場での歴代発令担当者の会です。発令担当者は、すべての人事業務の要であり、給与はもちろんのこと、採用・退職などの業務設計は発令担当者がしっかりとイニシャティブをもって行うと効率的で効果的になりますが、今の職場ではなかなかこの理念が伝わりません。まぁ人事マスタの概念もなかなかないので無理もないですが。でも、来年の今頃はきっと違っているでしょう。ところで、この会、「ラッキーピエロの会」といいます。日本でマクドナルドが攻めあぐねている街が2つあるのでするが、それは佐世保と函館です。その函館を守っているのが名店「ラッキーピエロ」のチェーンです。


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【2009/08/10 23:14】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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