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「文脈の多様性」が競争力を創る
昨日の続きで東京工業大学の妹尾先生のお話からです。

まずは、「場」という言葉について。
日本語の「場」はいろいろな意味で使われます。単純にスペースといった意味になる場合もありますが、「場を読む」「場違い」など物理的スペースとは違った使われ方もします。

さて、同じものを見ても人によって解釈が異なることってよくありますよね。その人が持つ文脈によって、引き出す意味は変わってきます。1人1人、人が変われば解釈する文脈が変わってきます。これが人の面白いところであり、優位性なのだと私は思います。1人1人で解釈する文脈は違うのだけども、それを共有することそのものが「場」なのです。ですから、文脈の共有がうまくできない相手には「場違い」という評価が下されます。転職した際などは、このあたりが難しいですね。

さて、ちょっと話を変えます。
私たちは会社に勤めて、大勢で仕事をしています。これは1人1人で仕事をするよりも、大勢で仕事をした方が良い仕事ができるからにほかなりません。では、個人に対する組織の優位性とは何なのでしょうか?どうして良い仕事ができるのでしょうか。

パラダイムが「情報処理型」から「知識創造型」に移り変わった話を昨日しました。

「情報処理型」社会における個人に対する組織の優位性は、1人ではとても処理できないような多くの情報を処理できることでした。しかし、このパラダイムにおいては、同じ処理スピードであれば1人の労働単価が安い方が絶対的に有利です。つまり、日本はどうやっても中国に勝てなくなってしまいます。

これに対して、「知識創造型」社会における個人に対する組織の優位性は、「文脈の多様性」(variety of context)になります。1人で解釈するよりも多くの解釈が生まれ、そこから何か新たな価値、創造性が生まれるという考え方です。これであれば、労働単価の問題になりませんから、日本は中国に勝負できます。

ということは、日本企業にとってはいかに「文脈の多様性」を担保できる仕組みを作り上げるかは重要な課題だということになります。ダイバーシティが大切だといわれているのもこの話の延長上で解釈できるでしょう。そして、職場を活性化させ、行動パターンを変貌させるクリエイティブ・オフィス創り、従来の「情報処理型」オフィスからそういったオフィスにオフィス変革をすることも、「文脈の多様性」を触発させる大切な仕掛けなのです。

クリエイティブ・オフィス化というのは、何となく快適さを求めているバブリーな話でもなく、フリーアドレスにしてオフィス面積を少なくすること狙いのコスト削減の話でもなく、実は企業競争力強化のテーマなのです。

《2009年8月23日》 朝から終日、徹底的に自宅でお仕事。新聞を取りに行ったのは夕方です。でも、終わりません。そんなもんか。


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【2009/08/23 18:18】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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