11月も暮れていきます。
下期も1/3が完了しました。今年度も残すところ4カ月です。つきなみですが、早いです。12月は師も走るのでさらに早いです、きっと。 半月毎に簡単に何を書いたかを振り返らないと、重複して同じことを何度も書いてしまうので、このように整理をしています。HRカンファレンスでの長岡先生のお話、レアリゼさん、アメニモさんの話が中心でした。まだ、ワークプレイスラーニングについては、詳しく書けていません。 11月16日 今、人事は組織を活性化させるためになにをすべきか 11月17日 正しい動機付けとは 11月18日 正しい人材育成!! 11月19日 正しい方向付け?! 11月20日 「天音」 11月21日 インプロ 11月22日 エンロール 11月23日 ワールドカフェ 11月24日 図書紹介:『32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!』真田茂人著(クロスメディア・パブリッシング刊) 11月25日 相手の不完全さを受け入れる 11月26日 攻撃的相談論 11月27日 「インディアンカレー」 11月28日 図書紹介:『35歳からの生きかたの教科書』小倉 広著(アスコム刊) 11月29日 心を丸く and 三振しませんように 《2009年11月30日》 午後から名古屋のチェザリにて真のナポリピッツァ協会日本支部の講習会。今年の認定作業を終え、離日間近のガエターノがサービス精神一杯に指導をしてくださいました。55名のピッツァヨーロが集まりましたが、皆さんの熱い思いにさらに答えていかなければならないと思いを新たにした日でした。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を スポンサーサイト
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昨日ご紹介した「35歳からの生き方の教科書」の中で、「三振しませんようにと祈ると必ず三振する」というのがありました。これは、潜在意識は「××するな」という複雑な言葉を理解できないからだ、と小倉さんは指摘されています。
「三振しないぞ」と祈るとき、頭の中には三振をしている自分の映像がどうしても浮かんでしまいます。これでは逆に三振をしてしまうのです。センター前に素直に打ち返す映像などを浮かび上がらせる必要があるのでしょう。 同じようなことをあるお医者様がお話されていました。 「××しない」という命令を人間の潜在意識や脳は聞くことはできないので、必ず「××する」というように願わなければならないというのです。そこで出ていた例は「怒らない」。 すごく怒ってしまって後味が悪いことってありますよね。今日はもう怒らないようにしようと思ってもなかなか簡単にはいきません。「怒らない」というイメージを潜在意識と脳が受け取ってくれないのです。そこで「心を丸く」と念じます。心は見えるものではないですから、野球のバッターのようにシンプルではありません。でも、丸い地球やいろいろな象徴を思い出しながら、心を丸く丸くと念じていると不思議と怒りは遠のいていきます。是非、お試しあれ。 祈りや願いは、否定形ではなく肯定形がいいということですね。どうりで小学校で「廊下を走るな」というのが守れなかったわけです。
《2009年11月29日》 なんとラクロス、一橋大学が大学日本一ですよ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
フェイスホールディングスの小倉社長の最新書です。私が今いる会社ではフェイスグループにリーダー絡みの研修をかねてからお願いしており、太いお付き合いがあります。魅力的なメンバーが大勢いる素晴らしい会社だと思っています。綺麗ごとだけでは終わらせない、現場感覚を強く意識したカリキュラムとファシリテーションは魅力的です。
本書は最近はやりの年齢本です。みずからも苦しい時期であった30代半ばを既に生き抜いてきた小倉社長から、まさに苦しみの真っ只中にいる若きリーダーたちへのメッセージが詰められています。明治大学の野田先生らはミドルを「多重債務者」と呼びましたが、まさにそんな立場で必死に頑張っている人たちがエールを送る対象です。 仕事、恋人、家族、すべての問題は1つ、それは自分自身の生き方であり、自分自身の生き方に「軸」があれば、揺るぐこともないし、心穏やかに入れる、これが本書の基本主張です。「生き方」と大きく出られると、まず何をやればいいのかがちょっとわからなくなるものです。そこで本書では小倉社長自身の経験から整理した、35歳でぶつかっている「7つの壁」を整理し、この7つの悩みにどう立ち向かっていくか(すなわち、それが生き方そのもの)をそれぞれ10、合計70のポイントに分けて説明をされています。 「7つの壁」とは、以下のとおりです。 1.心配事が頭から離れない 2.最初の一歩が踏み出せない 3.決めたことが継続できない 4.夢や目標が見つからない 5.他人の評価が気になる 6.相手が思うように動かない 7.人間関係がうまくいかない それぞれに10個ずつの立ち向かい方が書かれています。おのおの2つずつ、見出しを抽出してみましょう。 1.心配事が頭から離れない -本当に悩む価値があるのは、たった5% -「三振しませんように」と祈ると必ず三振する 2.最初の一歩が踏み出せない -高いハードルは自分に負け癖をつけるだけ -「後でやろう」は実現しない 3.決めたことが継続できない -継続している人は100%を目指さない -最後のひと頑張りをしてから、休憩にしよう 4.夢や目標が見つからない -幸運は、目の前のことに集中した人にだけ訪れる -君の手帳に書いていることを実行するだけで、君の夢は実現するだろうか 5.他人の評価が気になる -自尊心が足りないと他人に人生を支配されてしまう -君が失敗したことななんて、みんなとっくに忘れているさ 6.相手が思うように動かない -変わらなければならないのは相手ではなく僕だった -相手が大切にしていることを大切にする 7.人間関係がうまくいかない -相手が間違っていると声高に叫んではいけない -小さな約束をおろそかにしない 全体に貫かれているのは「弱くていいじゃん、失敗してもいいよ」という救いのメッセージです。あとになれば、「失敗」も「経験」に必ず昇華されます。しかし「失敗」のさなかにいる若きリーダーは、ただただ失敗に打ちひしがれ、そんなことを感じている余裕などありません。合理的に理詰めで解決しようとするのではなく、ちょっと自分の生き方を変えてみることにより、問題は自分から解決していくものなのです。
《2009年11月28日》 書留の配達時に不在だったので、郵便局に取りに行きました。妙に並んでいると思うと、先頭で若い男性が郵便局員に激怒しています。私も不誠実な店員等には時折やってしまうのですが、まわりからみるとあまり格好よくはないことに気付きます。でも、その時は真剣だから無理もないんですが…。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
昨日のワールドカフェのワークショップは、株式会社レアリゼの真田社長の出版記念講演に付随したものでした。いい組み合わせの企画ですね。ということで今日はその本の紹介です。
最近とてもはやりの「年齢本」です。 ただ、著者としてはなかなか好きになれないタイトルだと話されていました。そもそも「人は強制的に動かすことはできない」というのが同社の研修のコンセプトであり、それには確かに相反するタイトルです。表紙デザインもけばけばしく好きではない…などと著者である社長は語られていました。 どうも、商業出版の本については、ある意味ではその作品は、著者の作品という以上に編集者の作品であり、著者は編集者が作りたいものを作るお手伝いをする役割だとも語られていました。確かにある種のビジネス書をみると、それはとても感じます。できる編集者は売れる方程式を持っているのでしょうね。おそらく著者の思いが前面に出たタイトルやデザインだと、売上結果は惨憺たるものになることが多いのでしょう。 年齢本にしても「32歳」というのは半端で珍しいです。32歳というのは大学卒業後10年目、ビジネスパーソンとしては一通り一人前になった時点を指します。そんな時に本当に仕事を楽しめているかを問います。 本書では前半は対上司、後半は対部下の構成になっています。 「使い倒す」というのはとてもキャッチー過ぎて逆に誤解を得やすい表現ですが、「上司や部下から役に立ちたい、協力したいと思ってもらえること」を目指しています。もっといえば「使い倒して欲しいと上司や部下が自然と思う」ことを目指しています。 何かを変革しようと思った時には、上も下も上手に巻き込んでいく必要があります。周囲が自ら協力したいという状態にさせないと真の変革リーダーにはなれませんね。誰もついてこなければ、すぐれたアイデアを持っていたとしても、人は1人では何もできません。 さて、このポイントは2つです。 それは、「思考を変える」ことと「行動を変える」ことです。 よくいわれることですが、自分と現在は変えられるが、他人・環境・過去は変えられません。しかし、他人は変えることはできませんが、他人に影響を与えることはできるわけです。他人によりよい影響をあえれば、相手を巻き込むこともできます。そのために、自分の思考と行動を変えて、よりよい影響を与えていこうとするアプローチです。 他人を変えようとする外的コントロールに根差した「ボスマネジメント」から、他人は変えることができないとする内的コントロールをベースとした「リードマネジメント」への転換の大切さはよく認識できます。 ヒューマンスキルをOSとアプリケーションに分けて考えようというのも面白い話でした。 アプリというのは、いろいろな手法・ツールです。「コーチング」なんかがまさにそうですし、今回活用した「ワールドカフェ」なんかもそうです。アプリがうまく使えない場合は、実はOSがバージョンアップされていないケースが多いとの指摘がありました。 OSは人間観そのものです。外的コントロールに根差した古いOSのままで人を操る道具として「コーチング」を使ってもうまくいくわけがありません。いうまでもなく、内的コントロールに根差した新たなOSへのバージョンアップがあってこそ、これらのアプリは活きてきます。
《2009年11月24日》 京セラドームにて毎コミ主催の採用イベント。ものすごい学生の入りで、今年の就職戦線の厳しさが改めて伝わってきます。こちらも真剣に向き合わなければなりません。夕方からは、南海電鉄さんに赴き、労働基準法改正への対応に関する情報交換会。多くの企業の担当者が集まり、結局は時計の針が翌日をつげても情報交換は続くのでした。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
4日目になりますが、野田先生の基調講演の続きです。今日で最後にします。今日も勝手に補足していますので、何が野田先生がいったことか、何が私が勝手に書いているのかが区分しにくいところもあるかと思いますが、申し訳ありません。
組織力=(やるき×能力×方向性)の最大化 …個人の観点 組織力=(動機付け×人材育成×ビジョン)の最大化 …マネジメントの観点 またしても組織力の公式ですが、今日は「正しい動機付け」「正しい人材育成」に引き続き、「正しい方向付け」です。 今の時代、何よりも方向付けができるリーダーをつくることは大切です。 著書「経営組織」の中で金井先生は、 ①将来に関する夢のある大きな絵を描く ②変化の動向をかぎわけて、なぜその変化が起こるのかを説明できること ことが大切だと指摘されています。この「方向付けができるリーダー」というのは、ごく一握りのエリート的に選抜された人間だけのことではなく、現場の各リーダーがこうなる必要があるのです。トップダウン型イノベーションだけではなく、現場双発型イノベーションが起こせる組織は、間違いなく強いでしょう。 そんなリーダーが打ち出すビジョンは「人の心を動かすビジョン」です。 プロジェクトXの富士山レーダーの話を引用されていましたが、良いビジョンには二重構造があっていいとの指摘はそのとおりだと思います。何かをやるには、大きな大義名分が必要です。それとともに、自分たちが心からコミットできるようなものも必要です。富士山レーダーにおいては、以下のような二重構造があったといいます。 ①伊勢湾台風の悲劇を繰り返してはいけない。富士山レーダーができれば、我々はあの悲劇を繰り返すことがなくなるのだ。 ②男たるものは子孫に自慢できるような仕事を残したくないか。この富士山レーダーは東海道を通る人すべてから見える、末代までも残る仕事だ。 よいビジョンは無理に絞りださずとも、ある瞬間に自然にわき出てくるもののように感じます。そのために必要なのは、学びと良質な体験、そして体験を内省により整理体系化して連鎖する取り組み、そんなことの連続ではないでしょうか。多くの人は1人では内省ができません。そのためにも、リーダー同士の語り合いの場は必要です。ミドルマネージャーは本当はヨコにつながりたいのです。これを仕掛けるのも人事の役割でしょう。 野田先生の講演の〆の言葉は「感情」でした。 日本は、もう一回、心の時代を迎えてきているようです。MBA的考え方至上主義、成果主義至上主義では無理だということには、既に大半の人が気づいています。ネガティブな組織感情をポジティブな組織感情に変えていくのが何よりも大切です。 そもそも私たちは、温暖湿潤な人間関係に慣れている国民です。 「感情に配慮せよ」 鳩山首相が唱える「友愛」。これも馬鹿にしてはいけません。今の時代、結構、勇気のある発言です。そして、今の時代、実は本当に求められているものなのかもしれません。
《2009年11月19日》 オフィスのレイアウト変更があり、お引っ越しの準備を1日早いですがやりました。机の上はすっきりきれい。やればできるということです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
野田先生の基調講演の続きです。かなり勝手に解釈・補足しています。
組織力=(やるき×能力×方向性)の最大化 …個人の観点 組織力=(動機付け×人材育成×ビジョン)の最大化 …マネジメントの観点 昨日も書いた「組織力の公式」ですが、まずは「正しい動機付け」というのがマネジメントの視点からは必要になります。 動機付けを「外発的動機付け」と「内発的動機付け」に分けて改めてみてみましょう。 「外発的動機付け」というのは、「動機付け要因」は仕事の外にあるという考え方で、報酬のような経済的見返り、昇進・昇格、罰(恐怖)などがあてはまります。悪しき成果主義というのは、これですね。バブル以降、日本企業はこの誘惑にのってしまいました。 「外発的動機付け」の明らかなメリットは2つです。 メリット① 即効性がある メリット② 万人に聞く このメリットが明確かつ強力なだけに、ついつい誘惑にかられます。 しかし、報酬にしても、昇格にしても、どうしても他人との比較が着目されてしまいます。絶対値ではなく、相対比較で満足をする傾向があります。ですから、この誘惑にのった人事制度は、差をつけることに執着した人事制度になってしまいます。その結果、格差は拡大していきます。また、絶対値ではなく相対比較で満足するため、インフレ傾向にしていかないとだんだんと満足感が持続しなくなってしまうという危険性もあります。 「外発的動機付け」の中でも「罰」を中心としたものは、さらに危険です。 人は誰しも恐怖を避けたいう本能的なものがありますから、恐怖の先延ばしをしようとします。絶対にばれるに違いないにもかかわらず、架空の売上げ計上等をして一時をしのぐ際の心理状態などはまさにこれでしょう。「罰」を中心とした「外発的動機付け」に頼ると、「隠ぺい」という行為を通じて、逆に会社の中で不祥事が発生する可能性が高まるわけです。 何の外的報酬や外的罰も与えられないのに、自発的に行動が生じている場合、こんなときには「内発的動機付け」が働いています。ある意味「内発的動機付け」は仕事そのものの中にあります。 ここでキーになるのは、まず「期待」。「ピグマリオン効果」のとおり、期待すること、期待を形にすることによって、メンバーの行動は確かに変わります。 そしてもう1つのキーは「コミットメントの引き出し方」。 カッツェンバックの「コミットメント経営」では、コミットメントを引き出すための5つのバランスパスがあるといっています。 ①MVPパス―ミッション、価値観、誇りによる手法 ②P&Mパス―業務プロセスと評価尺度による手法 ③ESパス―起業家精神による手法 ④IAパス―個人による達成の手法 ⑤R&Cパス―認知と称賛による手法 このなかではやっぱり。「MVP」ですね。すなわち、Mission Value Pride。これは確かに大切です。 【過去のブログから】 ピグマリオン効果 内発的動機付けと外発的動機付け
《2009年11月17日》 他社の人事の仲良しで、今はカナダに赴任している方が超短期の一時帰国。忙しいさなかに時間をいただき、24時から飲み会を開始。総長会議で5時起きだったのでかなり眠いですが、元気なお話をいろいろと聞けました。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
月並みですが、「早い」ですね。時間がたつのは。
この下期も既に3/12、つまり1/4が終了しました。まだまだテーマが山積みです。これからさらにスパートが必要です。 このブログも既に600日以上連続で書いているという、なかなかの根性です。でも、書く都度から忘れているので(備忘録として書いているのでそれでいいのですが…)、少しは何を書いたかを脳に刻み込むために、半月に1回振り返りをしています。 今回はワークプレイスラーニングから始まりましたが、肝心の中身についてまだ書いていません。近日中には整理したいと思います。最近、アウトプットをする機会が結構あるので、いろいろと深く考えます。いいことだと思います。リフレクションするために、アウトプットの場をつくるというやり方もありですね。 11月1日 ワークプレイスラーニング2009 11月2日 思いを実現させるには~稲盛語録から 11月3日 コミュニケーション不全 11月4日 良い「受け手」である以上に良い「送り手」でありたい 11月5日 コミュニケーション不全の他責思考 11月6日 「永利 本店」 11月7日 日本企業の人事部~その役割の本質と課題~ 11月8日 人事部は何をやっているときに評価されるのか 11月9日 知識創造型人材に対応できる人事 11月10日サーバント・リーダーシップ 11月11日ちょっと暗くなるけれども目をそらしてはいけないデータ 11月12日ストレス耐性の強い上司は… 11月13日「レストラン七條」 11月14日人事施策検討season2キックオフ ※本文とは何も関係ありませんが、私のSFオールタイム・ベストからです。まさにSFというイマジネーションの異世界が描かれています。※
昔の表紙絵の方が好きでした。 《2009年11月15日》 キャリアカウンセラーの資格gcdfのヘルピング(一般にいうカウンセリング)のクラス・クライアント役のお手伝い。今回のクラスは15名で、なんとうち女性は4名という珍しい構成。また、比較的年齢層も高めです。第3回のセッションに参加しましたが、皆さん真剣です(当たり前)。 あらためてこちらも勉強になります。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
「サーバント・リーダーシップ」についてです。
この言葉は1970年にロバート・グリーンリーフによって提唱された言葉だそうです。ニュアンスの微妙に違う解釈が成り立ちそうですが、金井先生の「サーバントリーダーシップ入門」の紹介文にある「リーダーが掲げるミッション・ビジョンを実現すべくメンバーはついてくる。そんなメンバーをリーダーを下から支え尽くす。これがサーバント・リーダーシップの考え方だ」というのが、とりあえずしっくりとくるでしょうか。 さて、神戸大学とJMAの共同での人事部長対象の調査によると、52.4%の人事部長が「サーバント・リーダー」という考え方を知っていると回答したとのことです。これって低い数字ですよね。ただし、そのうち「サーバント・リーダーとして役割を果たすことに同意する」と回答した人事部長は61.3%だそうです。これは結構な数字です。 経営行動科学学会のシンポジウムでの金井先生のお話の中でも「サーバント・リーダー」の話は何度も出てきましたか、サーバントであるためには、志・ミッション・ビジョンがベースにあることが何よりも大事だとの指摘がありました。確かに、ただのサーバントは単なる後追い人事ですからね。言われたことをなんでもやってあげることをサーバントだと勘違いしてはいけません。ビジョン・使命・活動の方向付け・意味づけがはっきりしないまま、他の人に本当に奉仕することなど本来できないものだとの指摘にはうなずけます。本当にラインの役に立つ人事になるためにも、志・ミッション・ビジョンを明示・共有することは大切です。
《2009年11月10日》 昨日に引き続き体調不良。にもかかわらず、9時30分~17時30分まで何と1分も間をあけず会議の連続。パソコンとノートをもって会議室ジプシー生活。で、仕事はいつするかというと、当然に会議中しかありません。そして、夜はお得意先と会食。体調不良のため通常の1/3程度しか飲めませんでしたが、それでも人並みには飲んでおり、完食もしており、明日は回復するかな。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
昨日の経営行動科学学会のシンポジウムでは、金井先生と守島先生のお話はかなりシンクロする部分がありました。
守島先生の冒頭の問いは、 「人事部は何をやっているときに評価されるのか」 「人事部はどういう状態のときに評価されるのか」 です。 ふと思うのですが、昔の日本の会社の人事部は経営からも社員からも評価されていたのではないかと思います。少なくとも私が1980年代の半ばに初めて社会人になった時に入った会社(メーカー)の当時の人事部はそうでした。営業現場にいた私からみて、評価と尊敬に値する人事部でした。 これが様変わりして、守島先生が冒頭に言われるように「人事部門は今、批判にさらされている」というような事態にまでなり下がったのは、人事部の怠慢だけではなく、評価される基準やルールが変わってしまった点も大きいはずです。 金井先生は話の中で「何をすると人の役に立つのかを知らないので、今の人事部は人(従業員、ライン、経営、…)の役に立つのが難しい」といったことを話されていました。まさにそんな状態なのかもしれません。 今回のシンポジウムでは、ディビッド・ウルリッチの「HRチャンピオン」にある人事部の4つの役割の話が改めて頻繁に出ました。 □戦略のパートナー □変革のエージェント □効率のエキスパート □従業員のチャンピオン これらの切り口は「何をすると人の役に立つのか」を知る上での大きなポイントになります。しかし、解答まではくれません。 いうまでもなく解答は企業の数だけあり、そのために企業の数だけ人事部があるのでしょう。
《2009年11月8日》 イルギオットーネにてランチ。たまにはいいですね。明日からはまた忙しい。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
東京工業大学にて開催されていた経営行動科学学会の年次大会に参加してきました。
といっても人事担当者向けに公開されたシンポジウムをショット買い(1000円)して聞きに行った感じです。講師陣は超豪華で、一橋大学の守島先生、神戸大学の金井先生と平野先生、そして指定討論者としてシティグループ証券の中島豊さんといったメンバーです。 タイトルは「日本企業の人事部~その役割の本質と課題~」です。 ちょうど来週の火曜日に新しい人事内プロジェクトのキックオフをやる予定で、その仕込みを練っていたところでもあり、タイムリーです(私が用意していると同じネタを金井先生が使っていました)。キックオフについては仕掛けを思案していたところ、一緒に取り組んでくれるパートナーが忽然と現れたり、何かにつけて真剣に考え始めると、ネタが舞い込んできたり、支援者が出てきたりするところが、ビジネスの面白いところです。 「日本企業の人事部~その役割の本質と課題~」というタイトルは、人事部が大きな変革を求められて久しいにも関わらず、それに対する解が描き切れていないことからの問題提起でしょうか。守島先生のレジュメには冒頭に「人事部門は今、批判にさらされている」とすらあります。 さて、いわゆる昨今の人事部改革論は2分されるでしょう。いずれにしても、いわゆる昔ながらの採用・研修・給与・評価・異動などの人事のお仕事を粛々とやっているような人事部ならもういらないということです。これは間違いありませんね。 ①人事部不要論 八代 尚宏氏による「人事部はもういらない」が発刊されたのは1998年。既に10年が経過しています。人事部をなくしてどうするのかというアプローチにはこれも2つあります。 分権化アプローチ…人事部が掌握してきた人事機能をラインに委ねる。 市場化アプローチ…会社主導の指令的人事配置を個人の選択を起点にした社内市場メカニズムにかける需給調整機能に委ねる。 いずれも、まったく人事機能はなくならないでしょうが、シェアードサービス、アウトソーシングを用いれば、人事部は本当になくても回るのかもしれません。 ②戦略型人事部もしくはビジネスパートナー型人事部への転換 ディビッド・ウルリッチの「HRチャンピオン」(この本の日本語訳が出たのは1997年です)でいうところの「戦略パートナー」「変革推進者」としての人事の機能を推し進める考え方ですね。金井先生や守島先生はかねてからご指摘されていることですが、しかし本当の戦略型人事部・ビジネスパートナー型人事部となるまでのロードマップは、まだ誰も描けていないといってもいいと思います。 誰も描けていないのであれば、描いてみて、そして実践してみたいと思うのが、実務家の気概です。といった思いで下期に突入しています(が、トラブルも多く時間予算のやり繰りに苦労する今日この頃です)。
《2009年11月07日》 初東京工業大学、初大岡山でした。今日もいろいろな方に出会えました。かなり久しぶりの方も多く、この手のイベントにお邪魔する楽しみでもあります。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
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