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ちょっと整理です…3月後半編
とうとう2009年度が終わってしまいました。
やり残したこともたくさんありますが、次年度に向けてそれなりの仕込みはできたようにも思います。
あとは心の持ちようが大切です。

さて、半月に一度の振り返りです。学びYAからの話をはじめ、いろいろと仕入れた話を記憶のために記録しています。昨日書いた「CCAスーパーバイザー養成・認定プログラム」についても、ポイントは記録しておこうと思います。

3月16日 日本の企業に輝きがないのは、人に輝きがないからだ
3月17日 今年もあります慶應丸の内「ラーニングイノベーション論」
3月18日 デジタル化の怖さをこのあたりで確認した方がいい
3月19日 リトル小岩井
3月20日 学びYA 第3回
3月21日 社会人教育の歴史変遷①1950年代まで
3月22日 社会人教育の歴史変遷②1960年代~1980年代
3月23日 社会人教育の歴史変遷③1990年代~
3月24日 一橋大学加藤哲郎ゼミ
3月25日 1995年
3月26日 内視鏡検査
3月27日 元気なシェアード・サービス・センター
3月28日 GCDFの資格更新です
3月29日 キャリアアドバイザー養成講座アドバンス2010
3月30日 CCAスーパーバイザー養成・認定プログラム

明日4月1日は企業人にとっては元旦のようなものです。
人事担当者としては、入社式という年中行事が待っています。新人の思いに負けぬよう、明日からの2010年度、頑張りましょう。

《私の好きなSF小説 その47》 この方の作品のタイトルはすべて叙情的です。


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《2010年3月31日》 年度の末日。バラエティに富んだ仕事がありました。まあ、いいか。


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【2010/03/31 23:44】 | 振り返り | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
CCAスーパーバイザー養成・認定プログラム
キャリアカウンセラーの資格であるGCDFを取得して6年になりますが、どうにもカウンセリングスキルは一向に上達しません。自部署のメンバーにも3名GCDF取得者が出てきており、自分ももう少しレベルアップしなきゃなぁと思っていたところに、協会の方からお誘いをいただき、キャリアカウンセラー協会主催の「スーパーバイザー養成・認定プログラム」なるものに参加することにしました。既に3月22日からスタートしており、9月末までの20回、200時間のプログラムです。実はこれ、今回が初回の企画です。昨年の「ラーニングイノベーション論」といい、初物チャレンジは大好きです。

何とこれを受講するにも受講「試験」というものがありました。まったく自信がなかったのですが、何はともあれチャレンジと、平日の仕事後に協会本部まで赴きました。試験は30分間程のヘルピングと面接からなります。

この試験官がとっても豪華です。缶コーヒーの「BOSS」のコマーシャル並みの贅沢さです。

最初に面接をやりましたが、面接官はあの渡辺三枝子先生に協会の花田会長。そう、このコースは渡辺三枝子先生の思いがかなりギュとこもったコースのようです。今年も新卒採用選考がはじまっており、面接する立場は続いていますが、逆に面接をされるとなるとなかなか機会がありません。面接をされる人の立場を実地で思い出すよい機会でした。

そして、面接のあとはいよいよヘルピングです。クライアント役の方と30分のセッションをします。当たり前ですが関係構築だけで終わらず、クロージングまでを30分でやることになるのですが、25分過ぎにはもう終わらせてしまいました。まずい。また、内容もどうにも不出来で、表面をなめているだけのような気弱で無難志向のヘルピングに終始してしまいました。
このヘルピングはおそろしい環境で実施されます。クライアントと対面している横に、橋本先生と内田先生がお座りになり、ヘルピングを観察しているのです。そして、終了後にはいろいろと質問をいただき、ヘルピングを振り返ります。自分が何をしていたのか、それをどう認識しているのかを問われます。それにしても豪華な布陣です。橋本先生なんかビデオでしか見ていないGCDFの方だってたくさんいるのに……ですね。

こりゃやばいなと思いながらラーメンを食べて帰途につきましたが、ありがたいことに受講資格はいただいたので、なんとか受講にこぎつけたという次第です。

受講者は8名の少人数クラスです。せっかくなので最後までしっかりと学び、素敵なスーパーバイザーになりたいなぁと思います。復習の意味をこめて、時折ここでもリフレクションさせていただきます。

《私の好きなSF小説 その46》 とても仕事が忙しい時期だったと思いますが、一気に読んだ記憶があります。


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《2010年3月30日》 今日から入社前合宿。2日間の合宿で、社会人へのスタンスの切り替えを少しでもして新社会人としての良いスタートを切られてあげたいです。


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【2010/03/30 23:33】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
キャリアアドバイザー養成講座アドバンス2010
昨日、GCDFの継続学習の話の中で、慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリーが主催する「キャリアリソースラボラトリー登録キャリアアドバイザースーパービジョン」のことを書きましたが、私は3年ほど続けてこれに参加させていただいています。これは、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで開催される「キャリアアドバイザー養成講座アドバンスコース」を卒業したメンバーが希望して参加するものです。

毎回、当然ですが花田光世先生がご担当をされますが、ケースの研究をする会と、最新のトピックスを取り上げる会が半々くらいの感じです。2カ月に1度の開催ですが、毎回とても楽しみにしています。この会の参加資格であるキャリアリソースラボラトリー登録キャリアアドバイザーになるには、前述のとおり「キャリアアドバイザー養成講座アドバンスコース」を受講して終了する必要があるのですが、2010年度の具体的なカリキュラムが確定し、既にHP上で案内が出ています。今年からは夜の開催となり、基本は毎週火曜日の18:30~21:30のようです。場所は丸の内です。

本当にお薦めのコースです。私はこれに行くことによって、かなり自分自身の人生観も変わりましたし、学ぶことも大変多い会です。また、素敵な大勢の方と出会うこともできました。

花田光世先生以外では、箕輪先生やヒューマンエデュケアの津村さん、メンタル・コンシェルジュの野口さん、そしてトランスパーソナル心理学の諸富先生ら、かなり豪華の講師陣です。

HPの内容をちょっとご紹介いたします。ご興味があれば是非、お問い合わせしてみてください。



プログラムの概要〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

「キャリア・アドバイザー養成講座」と同様、組織内にてキャリア開発を担当している方々を対象に、キャリアアドバイスを実践する過程においての問題や経験を共有しながら、キャリア・アドバイザーとしてのレベルをさらに高めることをねらいとしたプログラムです。

キャリア・アドバイザーとしてクライアントに適した手法を用いて、適切なアドバイスを実際に行うとともに、組織開発の手法についてのスキルや知識の習得をめざします。

キャリア自律の重要性は、「個人の意識」「組織の人材マネジメント」の双方の視点で着実に浸透してきたと言われています。一方で、個人が描くキャリアビジョンと組織が期待する役割や仕事内容をどのようにして統合していくか、個の自律と組織全体の活力向上をどう両立させていくかが大きな課題となっています。組織の中にあって、個人のキャリア開発支援と組織の活性化という両面からのサポートを担う「新たな役割と機能」が求められていることは間違いありません。

「キャリア・アドバイザー養成講座」は、その新たな役割として「キャリア・アドバイザー」を提唱するとともに、キャリア・アドバイザーに必要な知識とスキルを養うことを目的とします。本アドバンスコースでは、対個人、対組織の両面において、より専門的なアプローチ方法を習得し、実際のキャリアカウンセリングやアドバイスの事例を題材に受講生相互の議論を深めることにより、「キャリア・アドバイザー」としての知見と専門性を高めます。

アドバンスコースで学ぶこと〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

基本となる理論やスキルを中心に学ぶベーシックコースからさらに進み、事例による実践演習や受講者間でのディスカッションを通した相互の意見交換を中心に、「組織」・「コミュニケーション」・「カウンセリング」という3つの視点からキャリア・アドバイザーとして「キャリア・アドバイザーと組織の関わり方」「キャリア・アドバイザーにとって必要なコミュニケーション技法」「各派理論から実際に活用するためのカウンセリング知識と手法」等の専門性をさらに深めます。

セッションの内容〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

Session1 キャリア・アドバイザーとして(1)アドバイザーの役割
1.キャリア・アドバイザーの重要性
2.キャリア・アドバイザーの仕事・役割
3.米国におけるキャリア自律
4.これからの人事サービス

Session2 キャリア・アドバイザーとして(2)アドバイザーの責任と自覚
1.必要とされる経験・バックグラウンド
2.必要とされる能力・資質・適性と知識
3.組織の活性化と個人への動機付け
4.キャリア・アドバイザーとキャリアカウンセラー

Session3 キャリア・アドバイザーの活動を活性化するサポートインフラ
1.人事業務との接点づくり、教育部門との役割分担
2.研修の活用
3.メンター制度の構築
4.これからの組織を支えるインフラ

Session4 コーチングとコミュニケーション(1)
1.コーチングの基本的な考え方の確認
2.コーチングスキルの理解
3.コーチング演習1

Session5 コーチングとコミュニケーション(2)
1.現場におけるコーチングの活用
2.コーチング演習2

Session6 コミュニケーション演習
1.キャリア・アドバイザーにとってのサービスとは
2.現場とのかかわり方について
3.キャリア自律プログラム(CSR)の展開方法について
4.キャリア自律(CSR)を通した行動変容

Session7・8 テスト・サーベイ開発の演習(1)(2)
1.アンケート調査の手法
2.さまざまなテストの開発と評価方法
3.テスト・サーベイ項目の作成演習

Session9 企業内臨床心理士の活動/カウンセリングにあたっての心構え
1.企業内臨床心理士の位置付けと役割
2.企業内臨床心理士の組織内ネットワーク
3.事例からみる企業内臨床心理士の活動

Session10 ユング派の心理療法
1.ユング派心理療法
2.ユング派心理療法のプロセスと「解釈」

Session11 専門家との連携 メンタルヘルスの予防、克服、復職支援
1.ユング派心理療法
2.ユング派心理療法のプロセスと「解釈」

Session12 ロジャースの来談者中心療法
1.カウンセラーとアドバイザー
2.カウンセリングとは
3.ロジャースの理論
4.ロジャースの来談者中心療法

Session13 ゲシュタルト心理学のカウンセリング
1.さまざまなカウンセリング手法
2.人間性心理学のカウンセリング
3.ゲシュタルト的なカウンセリング手法を考える
4.アサーションの考え方

Session14 キャリア・アドバイザーの評価と育成
1.キャリア・アドバイザー自身の行動のあり方
2.キャリア・アドバイザーとしてのレベルアップ
3.キャリア・アドバイザーに対する評価
4.キャリア・アドバイザーとカウンセラーのマネジメント

Session15 ライフキャリアの課題/キャリア・アドバイザーの役割
1.キャリア・アドバイザーの能力レベルを高める組織内インフラ
2.キャリア・アドバイザーの能力レベルを高めるプラットフォーム
3.これからの人事教育の役割とキャリア・アドバイザー

《私の好きなSF小説 その45》 やっぱり名作ですね。短編と長編の両方があります。表紙はダニエル・キース文庫のより、これの方がいいですね。



アルジャーノンに花束をアルジャーノンに花束を
(1989/04)
ダニエル キイス小尾 芙佐

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《2010年3月29日》 クレームを処理しにわざわざ夜に大勢で訪問して、さらに火をつけてしまうというのは、仕事としてむなしいですよね。相手が何を問題にしているのか、そこを聞き取る力が大切です。それがなければ、ピンボケな報告書が出てくるだけで、ますます会社の信頼を失いますよね。


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【2010/03/29 23:26】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
GCDFの資格更新です
私がキャリアカウンセラーの資格であるGCDFを取得したのは2004年、受講開始は2003年4月だったのですが、実技試験に一度不合格になったため取得は翌年でした。で、今年が2度目の更新の年です。

GCDFでは3年間で45時間の継続学習が義務付けられています。これがクリアされないと資格更新をすることができません。継続学習を義務つけることにより水準を一定以上に維持する考え方ですが、正直いって45時間ではレベルの維持・向上にはなかなか難しいものがあるでしょう。でも、逆に45時間勉強するのも大変なんですよね。

月末までに手続きしなきゃいけないようなので、今日はあわててあっちこっちから継続学習証明書を探し出して、申請書類を整えました。みつかった継続学習証明書の総合計時間は95時間。たぶん他にもあるように思いますが、時間的には十二分にクリアしているので、深追いはしませんでした。

ちなみに、内訳は以下の感じです。

①「慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリー主催キャリアリソースラボラトリー登録キャリアアドバイザースーパービジョン」

いやあ、登録する関係があり正式名称を確認して書きましたが長いですね。これは慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで花田光世先生が担当されているキャリアアドバイザー養成講座アドバンスコースを卒業した人が任意で参加しているスーパービジョンです。2カ月に1回のペースでメンバーが花田先生のもとに集まります。最近は人数が増えたこともあり六本木ヒルズのアカデミーで開催されています。これだけで64.5時間ありますので、既にクリアです。しかも、これは事務局が年間をとりまとめた継続学習証明書を作成してくださるのでとても手続き的に楽です。

②協会主催講座

協会が継続学習の講座を提供しています。私は受付の手伝いなどもやったりしているので、結構な回数参加しているはずなのですが、この継続学習証明書は小さいのですぐになくなってしまいます。で、今回はわずかに1枚見つかったのみ。通常の継続学習会とは別にクライアント役トレーニングに行った奴は2枚見つかりました。

③自主勉強会

一定の基準を満たすと自主勉強会も継続学習として認められます。ここのところさぼっていますが、2003年度東京Aグループの継続学習会では、必ずしっかりとした継続学習証明書を作成してくれる方がいるので、助かっています。ただ、自分が講師を担当した分は学習として認められませんので注意が必要です。そのほかにも他のクラスの方が主催してくれた学習会への参加や、慶應丸の内の仲間が主催する学習会への参加などの証明書が発見されました。

これらの証明書を集めた上で、WEB上で申請登録をするのですが、その際に12のコンピテンシー別に学習時間を割り振ります。これが分類が微妙で……。ちなみに今回はこんな感じになりました。

18.0時間 キャリア・ディベロプメントに関する理論・モデル(Career Development Models)
44.5時間 ヘルピング(Helping Skills)
00.0時間 キャリア・アセスメント(Assessment)
02.0時間 法律とGCDFとしての倫理(Ethical&Legal Issues)
00.0時間 多様な人々(特別なニーズを持つ人々)との協働(Diverse Populations)
14.5時間 労働市場情報・キャリア情報(LMI)とその情報源(Labor Market Information&Resources)
00.0時間 テクノロジー(Technology)
00.0時間 エンプロイアビリティ・スキル(Employability Skills)
04.0時間 クライアント及び同僚のトレーニング(Training Clients&Peers)
08.0時間 キャリア・ディベロプメント・プログラム(CDP)のマネジメント(Program Management/Implementation)
00.0時間 プロモーションと広報活動(Promotion&Public Relations)
00.0時間 コンサルテーションを受ける(Consultation)
04.0時間 ストレスマネジメントとメンタルヘルス(Stress Management&Mental Health)
00.0時間 ファイナンシャルプランニング(Financial Planning)

コンピテンシーの分類はいろいろと解釈が成り立ちますね。

《私の好きなSF小説 その44》 確かこれ、高田馬場ビックボックスの古本市で単行本を買ったんですよ。高校生だったように思いますが、海外SFを単行本で買うってなんかわくわくしたものです。


九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫SF)九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫SF)
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R.A. ラファティR・A・ラファティ

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《2010年3月28日》 日曜日ですが終日、出勤してのお仕事。人事の仕事をやっているとなかなか花見をする時間がとれません。春休みも遊びに行くのはとても難しいです。全国で同業者が頑張っているわけですから、仕方がないですね。それもまた喜びですね。


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【2010/03/28 23:15】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
元気なシェアード・サービス・センター
シェアード・サービス・センター(以降、SSC)に元気があまり感じられなくなって久しいですが、久しぶりに元気なSSCのリーダーにお会いしました。

この木曜日に大阪の日本綿業倶楽部というところで、関西系の人事の皆さんの集まりがあり、ご縁あって参加してきました。私の友人に何人かお声をかけたので、接着剤的役割で…という感じです。人事戦略研究所(だったっけ?)の楠田さんの声掛けで始まった会で、今回は第3回です。もともとは東京でもう2年くらいやっている奴の関西版です。東京ではもう大人数になってますが、関西はほどほどの規模です。

で、こちらに電鉄系のシェアードの方がいらっしゃったのですが、とても元気です。そんなこんなで、元気なSSCの条件というか、こういうSSCは元気がでやすいというか、そんなのをちょっと考えてみました。前提は人事系のシェアードに置いています。

①リーダーが元気なこと
  …これって絶対条件。
②リーダーがオープンな組織運営を志していること
  …SSCでは実務担当者がチャンピオンです。
③リーダーが面白い仕事を取ってこようと四苦八苦していること
  …面白い仕事の方が元気がでます、ただ人によって面白さが違うのだが…
④採用や能力開発をシェアードに取り込んでいる
  …これらと人事・給与とのバランスが良いといいですね
⑤本体と良好な関係をリーダーが作っている
  …これも絶対条件ですかね
⑥組織の存在意義が明確になっている
  …これを明示するのはリーダーです
⑦業務範囲・価格体系が明確になっていながら、臨機応変なサービスを心掛けている
  …この両立っていうのが本当に難しい
⑧品質ミスについて厳しい目が光らされている
  …うやむやは駄目ですね、SSC失格です
⑨価格を下げることによってグループ事業貢献しようという機運がしっかりとある
  …SSCが儲かっても何の意味もないのです
⑩仕事の価値を高めることによってグループ事業貢献しようという機運がしっかりとある
  …SSCの存在・存続が自己目的化してしまっては最低です

まだまだ列挙できそうですが、大半の項目がリーダーに依存していますね。SSCでなくても、組織っていうのはリーダー1人でがらっと変わるものですから、やむを得ないのかもしれません。しかし、リーダーだけではいくら何でも駄目です。SSCの本質をしっかりと理解して、こんなリーダーを支えてくれるフォロワーを何人作れるかが、リーダーの本当の勝負どころです。

《私の好きなSF小説 その43》 「惑星ソラリス」「ソラリス」として映画化されましたね。古典ですねぇ。


ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)
(1977/04)
スタニスワフ・レム

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《2010年3月27日》 昨日は終電近くに帰宅してから、3時くらいまで飲んでしまいました。でも今日も早起きで大忙し。朝マックがかざすクーポンでとっても安くて小さな幸せを味わいました。


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【2010/03/27 21:15】 | シェアード・サービス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
内視鏡検査
また金曜日ですが、金曜日だけは呑気に食べ物の話を書いてます。

今日は同じ口に入れるものですが、内視鏡のお話です。

実は先週、生まれて初めて内視鏡検査をしました。胃カメラとは今はいわないのですよ。「上部消化管内視鏡検査」です。医薬の進歩はすごいです(昔は知らないのですが)。

前日は21時以降の食事は禁じられました。ということで、本当に残念ながら、20時半集合のあん肝ツアーは欠席しました。そこまでして臨んだ検査です。検査に至るまでは、かなり痛かったのです……。

当日は2時間前からは水も禁止。2時間前には腹部エコーを受けてました。

で、内視鏡検査室の前で順番待ち、名前が呼ばれます。3つならんだ椅子の真ん中に座ります。最初、何かよくわかりませんが、紙コップ一杯の薬を飲みます。あまりおいしくありませんので何口かに分けて飲みます。

その次に看護師さんがチューブの薬を取り出します。それを口に入れて、喉の奥にしぼります。ゼリーみたいな感じの薬が喉の奥にへばりつきます。へばりつきつつも流れそうで…、と思っていると、次に私が来るまで飲み込まないでそのままにしていてくださいね、といって看護師さんは立ち去ります。4~5分もしたでしょうか。多少飲み込んじゃったよなと思ってたところで、看護師室でキッチンタイマーがなります。看護師さんがやってきて、飲み込んでくださいとの指示。これも別に美味しくないですが飲み込みます。実はこれは麻酔薬。喉に入れられた直後から舌の感覚がおかししくなります。でも、麻酔が効かないと困りますから、これは嬉しいことです。

で、看護師さんに連れられて、いよいよ検査室に。こちらでまずは筋肉注射を一本打たれます。これは人間ドックなんかでも最近は使う、胃の働きを止める薬ですね。そうして、ペットに横になって先生を待ちます。

先生登場です。では、始めますというや否や、口の中にスプレーを噴射されます。少し辛いですよ、いや苦いですよ、と味を言い直されますが、どちらにしてもおいしくはありません。このスプレーも麻酔なんですね。

で。左を下にして横になります。エプロンのようなのをして、口の下には唾液が流れていいように洗面器みたいなお皿が置かれます。そして、マウスピースをします。マウスピースの中に内視鏡のチューブを通して、はじまりはじまりです。

最初はなんだか面喰います。そして、喉を通す時にオエッときます。文字通りオエッです。喉を通過するとそれは収まります。気持ちが内視鏡に集中しないように、目は閉じないでと指示されます。壁のあの辺をみるといいですよといわれますが、あのへんもそのへんも病院ですから、どれも白い壁でどこがあのへんなのかよくわかりません。喉を通過するまでは、看護師さんがやさしくさすってくれます。リラックスしなさい、ということなのでしょう。喉を通過すると立ち去ります。そして、何本も注射器みたいなものが用意されます。これの中味は水だそうです。内視鏡のチューブの中に通して、胃液を洗浄して胃壁を撮影しやすくするためみたいです。この水は不思議な感覚がします。普通、水を飲むときは、口の中、喉、食道、胃と水は流れます。冷たい水であれば、この流れが感覚として伝わってきますす。しかし、この場合はダイレクトに水が胃に入ります。結構、冷たいです。

あれこれ10分以上は撮影していたと思いますが、検査は終了です。内視鏡の引き上げに入ります。またまた喉を通過するときにオエッです。しかし、無事に内視鏡は外に出され、すべては終了です。

かなり面倒ではありましたが、医学の進歩と有能な医師・看護師の皆さまのおかげで比較的楽に過ごすことができました。閉所恐怖症のためにいつも恐怖にさいなまれるCTスキャンに比較すれば天国のようです。検査結果は今度の月曜日です。

《私の好きなSF小説 その40》  これも映画化されましたね。キアヌ・リーブスでした。実写をアニメ処理した映画ですが、ディックらしい世界の逆転があるお話です。


スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF)スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF)
(2005/11)
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《2010年3月26日》 日本中の人事部が最繁忙期を迎えてますね。昇格、昇給、異動に加え、採用、入社、新人研修、昇格研修……、そんなときに結構トラブルも起こったりして。段取りと絶対やってやるんだという気概の勝負ですね。これが年をとると衰えがちになるものなのですが。


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【2010/03/26 23:41】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1995年
昨日ご紹介した一橋大学加藤ゼミは、1980年から2010年の30年にわたって存在し続けました。加藤先生の最終講義のタイトルは「世界の中の日本の現在」。この30年間を振り返りつつ、現在の日本の希望を探索します。そんな最終講義から印象に残ったお話をご紹介します。1995年のお話です。

この30年間の日本における分岐点はどこでしょうか。それはまさに1995年だったといえるでしょう。

1月には阪神大震災がありました。そして3月にはオウムサリン事件がありました。バブル経済は1991年頃には崩壊していましたが、まだその余韻が残り、なんとかまたどうにかなるだろう的な雰囲気もあったところが、本当にバブル気分が払拭されたのも1995年頃だといえるでしょう。
阪神大震災を契機として「ボランティア」という活動の仕方が一般的になった年でもあります。そして、インターネットの商用化が始まり、電子メールが使われ始めた年でもあります。日経連は「新時代の日本的経営」を示し、非正規雇用の拡大を提言しました。

さびしい表現をすれば、日本が上り坂から下り坂に転換した年が1995年だったといえます。そして、その後の日本は15年を経ても世界の変化に対応することができていません。

加藤先生が教えるメキシコの大学では、10年前はまだ日本的経営に興味を覚えて集まる学生がかなりいたそうです。学生の構成も男女半々。それが現在では集まるのはほとんどが女子学生であり、興味の対象は経済ではなく、アニメ・アキバという日本の文化です。ソフト・パワーは確かに21世紀のキーワードたりうるとは思いますが、それに関する戦略は見えてきません。というか、経済大国を謳歌してきた旧来的な日本人は日本のソフトパワーを過小評価、もしはく無視しているというようにも感じられます。

日本が中国に抜かれたという報道がさまざまな観点からされています。しかし、かの国は10倍の人口を抱える人口大国です。冷静に考えるとようやく10分の1に達したという見方もできます。その観点では脅威なのは韓国かもしれません。いずれにしても、センセーショナルな報道に惑わされずに事実をしっかりと押さえて自分の頭で判断していくことです。

上り坂の世界は1つのビジョン、1つの価値観で束ねていきやすいものです。下り坂の世界は多様化した混沌とした世界になりがちです。一人ひとりの生きざまも難しくなってきます。それは多様化した社会には選択の機会がたくさんあることと裏腹だからだともいえます。

《私の好きなSF小説 その41》 今週はここまで日本SFを続けています。卒論タイトルからの関係ですかね。七瀬3部作です。


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(1975/02)
筒井 康隆

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《2010年3月25日》 午後だけ大阪。とても実りのある出張でした。


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【2010/03/25 23:29】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
一橋大学加藤哲郎ゼミ
私のゼミ指導教官である加藤哲郎一橋大学教授が退職され、先週の土曜日に最終講義が国立でありました。

特任教授で残る道を選択せず、より研究にドライブをかける道を選ばれました。最終講義も加藤先生の思いがこもっており、ゼミテンOBのみを対象にしたものでした。これに応えるように忙しい中を縫って、各期の代表が心温まる場を準備していました(いろいろと提出が遅れてすみません)。最後のゼミテンとなる現役4年生も同様です。加藤先生が就職活動に関心を示さない(?)ので、ここ数年は就職活動期にお邪魔しておせっかいな話なんかもしていたので、社会人歴のまだ浅い彼ら彼女らがしっかりと働いているのがとてもたのもしかったりもします。

私はゼミの4期生です。1983年進学入ゼミですから27年が経過しますが、逆算すると当時の加藤先生は33歳。すごい人に見えていたのですが、若かったんですね。その後ずっと一橋大学にいてくださり、綿々と後輩ゼミテンを世に出してくださったことにも感謝しています。当時の著名ゼミの先生方はとっくに退官されてOBも途絶えてますからね。

一橋大学というと金融セクターに人材を送り込む大学のイメージですが、加藤ゼミはかなり異色のゼミです。358名の卒業生のうち、金融関連は40名のみで、メディア関連で働いている66名よりも少なく、大学教員・シンクタンク研究員などと同じような人数です。マスコミに強いゼミといくつかのプレスにて紹介されたこともあります。NP0/NGO・生協で働く人も10名ほどいて、医者、パイロット、弁護士、市議会議員、バティシエ、画家、俳優、さまざまな職種のOB・OGがいます。まさに多様化しています。おそらく学内一の多様性ゼミでしょう。

また、かねてから一橋大学で一番転職率の高いゼミともいわれていました。20年前の段階で早期転職率3割を誇っていました。一橋のゼミでは突出しています。しかし、近年では世の中が追いついてきてしまいましたが。また、おそらく学内一、留年生の多いゼミでもあったのではないかと思います。時期によって違いますが、年間10~15名ほどのゼミテンをとりますが、たいていは数名が留年しています。8年生までやった人も2人いるそうです。ただ、今年あたりは就職難で「希望留年」者がどこのゼミでも多数に上り、こちらも時代に追いつかれてきているともいえます。
もともと自由で自律したところが魅力の大学ですが、その中でも突出していたゼミかもしれません。

一橋大学は中央線の国立駅にありますが、国立という街自体が、学びのプレイスとしての趣を作っています。駅舎が改修中であったり、その裏にマンションがたったりとかはありますが、それでも街自体が学びの雰囲気に包まれています。こういうのって大きいなぁと感じます。最終講義の当日はほんとうにうららかなお天気。国立は寒いに違いないと思って暖かめの服装をしていきましたが、いい意味で裏切られました(中央線は「寺」という字がつく駅を過ぎるごとに1度気温が下がるといわれています。「高円寺」「吉祥寺」「国分寺」「西国分寺」とありますがら、新宿よりも4度低いのが国立です)。

ここのところ東京大学の本郷キャンパス、大岡山の東京工業大学、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス、三田キャンパスなどに比較的頻繁に行きますが、やはり国立の空気感は異なります。単にノスタルジィだけではない、本当の違いがどこかあります。

加藤先生が1997年8月15日に開学したネット上の大学である「ネチズンカレッジ」は今後も健在です。この中では1998年度進学組以降の全ゼミテンの卒業論文が全文公開されています。加藤ゼミの卒論の評価基準は、①創造性、②実証性、③論理性、④形式性、⑤努力、です。ネット公開することにより、一般に見られてもはずかしくない卒論を書かねばならないというプレッシャーは卒論の水準をかなり高めているはずです。グーグル検索などから卒論がヒットして、引用されたり、問い合わせがあったりということも少なからずあるそうです。少ない論文でも月に30程度はアクセスがあり、多い論文では数100のアクセスがあるというからなかなかなものです。

最終講義のあと、マーキュリータワー7階にて「あすの会」。今後も2年に1回のペースで続けられます。それから、100名近くで居酒屋にて二次会。最後は同期だけで「さかえや」で軽く飲んで帰りました。都合、6時間以上は飲んでいたことになりますか。皆、仕事と家庭、それぞれで大変な役割を日頃は担っているはずですが、あの街に行くと学生に戻れるというのが、また国立です。

《私の好きなSF小説 その40》  私の卒論は「日本SF史」です。先生の講評は今でも覚えていますが「読み物としては非常に面白いが、社会性に乏しい」でした。ワープロなんてない時代ですから、原稿用紙に手書きです。各章の扉にはコピーした主要作品の表紙絵を使いました。確かこの本は第一章か二章あたりの扉を飾っていたと思います。もちろんハルキ文庫ではなく、ハヤカワJA文庫版ですけど(アマゾンには画像がないんですよね)。

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
(1997/12)
小松 左京

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《2010年3月24日》 一日中、結構な雨でしたね。しかも、寒い。そんな日のあとには春が必ず来ますから、頑張りましょう。改めて1つ1つの仕事を丁寧にやろうと思った日でした。


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【2010/03/24 23:27】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
社会人教育の歴史変遷③1990年代~
学びYA第3回の「社会人学習の過去・現在・未来」の続きです。
今日は1990年代以降の「社会人学習」の歴史変遷をたどります。

その前に復習です。

【1960年代】ST(sensitivity training)の大流行
【1970年代】OD(organizational development)
【1980年代】パッケージ型プログラムの登場

ときていました(昨日のブログ参照)。
では、続きます。

【1990年代】グロービスによる革新

私もクリティカルシンキングのみ行きましたが、本当によくできたプログラムであり、運営の仕組みです。堀義人社長のグロービスが設立されたのは1992年です。
グロービスは3つの意味での革命をもたらしたといえます。
まずは、そのコンテンツですが、ケースメソッドを多用したMBAのコンテンツを一般の企業教育の中に紹介したのはグロービスが最初だといえます。そして2つ目の革命は、未開の市場であった個人市場を開拓したことです。それまでの社会人教育における個人市場向けの商品としては、唯一通信教育があっただけです(それもユーキャン以前は企業の自己啓発制度の傘の下での個人市場が大半でした)。グロービスのクラスは、は最初こそ法人契約によって会社負担で受講する人が多いものの、グロービスの世界に魅せられて、その後の講座を個人負担で受講し続ける人が相当数います。こういった機会も受講動機もそれ以前にはなかったものです。そして3つめの革命は「学びをなんとなくおしゃれで格好良いものにしたこと」でしょう。何といってもこれは大きいです。これがあったからこそ、個人市場というものが確立したともいえますし、学びの動機自体を変えるインパクトがそこにはあります。

【2000年代】諸子百家の時代

発展期ととらえるのがいいのか混迷期ととらえるのがいいのか、わずかな期間にさまざまな手法、切り口が誕生しました。そしてそれはまだ続いています。いずれも時代の風はとらえているのですが、時代の風自体が多様化したということでしょう。
コーチングが企業教育の中でも一般的になりました。パッケージ型量産対応モデルの継承者として、リンク&モチベーションなどの新興勢力が生まれてきました。教養回帰の流れも強まっています。慶應MCCのアゴラなんかもそうでしょうが、MBA型育成だけでなく、社会的視点にたった次世代リーダー育成のニーズに呼応しています。また、WEBが社会人教育の世界に登場してきています。Eラーニングは真の定着をみませんでしたが、ビジネスブレイクスルーは新しい世界を生み出しました。パッケージ型とは逆のアプローチで、セルムのような購買代理業モデルも生まれています。

昨日からここまで振り返ってきたように、10年毎にさまざまな流れが生まれているのですが、ポイントはいずれも新陳代謝ではないということです。産業能率大学も日本能率協会も日本生産性本部もいまだに健在ですし、STやODのアプローチもしっかりと残っています。流行が変わったのではなく、まさに多様化してきたのですね。日本社会の変遷の鏡のようでもあります。

多様化されたサービスが存在する世界では、それを選択する側、企画する側の眼力が問われます。いにしえの能力開発担当者とは異なり、今の能力開発担当者は膨大な情報の中で、取捨選択をしてコーディネートをする力なくしては職務をまっとうすることができなくなってきているといえます。おのずと求められるコンビテンシーも変わってきています。

そして、意識すぺき一番大きな変化と感じられるのは、社会人教育の受講動機、実施動機の変化です。
ここまで振り返ってきたとおり、最初は国策として取り入れられてきました。そして経済の成長とともに企業戦略の中に落とし込まれてきました。もちろんこの企業戦略の流れは健在ですが、新たな潮流として個人のキャリア動機が台頭しています。個人市場はますます拡大しています。背景には会社と個人の関係が変わってきたことが間違いなくあります。会社の境界線が強固で1つのワールドを作っていた時代は終わりました。会社が書いた人材育成シナリオに素直に乗っている日本人ビジネスパーソンは今や相当の少数派でしょう。

さて、なぜ人は学ぶのか、私たちの学びはどこにいくのか。

液状化した社会の中で漂流することを余儀なくされている私たちは、何かのよりどころを求めています。その1つが学びでもあるのですが、「学びと遊び(楽しさ)と仕事が重なる人が勝つ時代」だという中原先生の言葉は心に響きますが、はたして「何に勝つ」時代なのか、「何に勝つ」のが幸せなのかということ自体がちょっとわからなくなってきます。

《私の好きなSF小説 その39》 「奇想天外」誌出身ですよね。多作です。


上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
(1995/04)
夢枕 獏

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《2010年3月23日》 やること、決めることが多いですが、何とかしなければいけないときは、なるものです。分厚い4冊の課題図書も何とかなるかな。


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【2010/03/23 23:01】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
社会人教育の歴史変遷②1960年代~1980年代
学びYA第3回の「社会人学習の過去・現在・未来」の続きです。
今日は1960年代以降の「社会人学習」の歴史変遷をたどります。

【1960年代】ST(sensitivity training)の大流行

これまでの社会人教育が導管モデルとしての限界を露呈して「机上の空論である」「実践的ではない」との批判を受けたことに対して、目に見える効果への期待にこたえるかたちで一世を風靡したのが、この時期のSTだそうです。高度経済成長期の火の玉ビジネスマンの育成訓練にもとてもフィット感があったのでしょう。しかし、その劇的な効果ゆえに行きすぎも招きブームは早期に終焉、しかしSTの亜流としての「地獄の特訓」「自己啓発セミナー」は今でも根強く展開されています。おそらく全日本人が一丸となってある方向に向かっていた時代観も背景にはあったのでしょう。逆に多様化した今の世の中でも、この手のものは一定のニーズがあると感じます。個人的には苦手だけど。

【1970年代】OD(organizational development)

私が社会に出た1985年当時もまだ主流だったかもしれません。谷垣総裁みたいな「みんなで一緒に頑張ろう」的な奴です。労使一体型の経営がペースであり、ある意味とても日本的な思想です。しかし、コンテンツ的にはアメリカから導入した科学的なメソッドが活用されていました。チーム作り、組織一体感を目指すこのアプローチは今でも健在です。確かにスコラコンサルタント、ジェイフールさんなんかは、その流れかもしれませんし、若手・新人育成もこの流れの延長上のものが大半でしょう。こういったパワーによって、日本はオイルショックやドルショックを乗り越えてきたのですね。ODの教科書といってもいい「クリエイティブOD」という超高価な本がありました。私もよく活用しましたが、いろいろな研修ゲーム、アイスプレーキングの原型の大半はここにありました。誰が作った本だったんだろう?

【1980年代】パッケージ型プログラムの登場

本格的に人材育成が産業になってきた時代ともいえるでしょうか。最盛期には単体で15億円を売ったというおばけプログラムである「PSS」を提供する富士ぜロックス総合研究所ができたのは1982年、モジュール型のメソッドで一世を風靡したウィルソン・ラーニングが設立されたのは1981年。両社ともにそれまでとは一線を画した優れた営業スキル研修を提供しました。コンテンツの多くはやはりアメリカで開発されたものですが、標準化された教材を用いたパッケージのライセンス展開という手法により、研修の量産化が可能になりました。研修対象者が拡大した時期でもあります。
また、この時期のもう一つの動きとしては、MSCとリクルートによるアセスメントの登場です。大卒社員であっても課長になれないということが現実になった時代であり、年次横並びの出世が崩れ、選抜・選別が必要なことが誰の目にも明らかになってきた時代だったともいえます。

なんて感じで続きますが、城取さんのお話はとても面白かったです。適当に私の意見が加わっていますので、何か誤認などがあれば、私の責任ですのでご了承ください。

ということで、ちょっと疲れたので、続きは明日。

《私の好きなSF小説 その38》 ハルキ文庫は日本SF初期作品群の受け皿になった感じですね。大御所のお一人ともいえます。


モンゴルの残光 (ハルキ文庫)モンゴルの残光 (ハルキ文庫)
(1999/11)
豊田 有恒

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《2010年3月22日》 キャリアカウンセラー協会のスーパーバイザー養成講座に通い始めました。今後、半年間、日曜日の大半を費やしますが、やるからには効果を最大限にと思います。ここでもいろいろ復習をしていきます。


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【2010/03/22 23:42】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
社会人教育の歴史変遷①1950年代まで
学びYA第3回から。

昨日は楽しかった日記みたいな紹介だけでしたが、今日は「社会人学習の過去・現在・未来」と題した城取さんの講義を簡単に整理します。このブログは私の備忘録の役割が大きく、何かあったときに「そういえばその話聞いたよな」「なんか使えるネタないかな」と思い、ブログ内の語句サーチで情報に簡単にアクセスができるように、気になったことや役立ったことについては、簡単に書き留めておくようにしています。これって、ものすごく便利です。記憶力の低下をみごとに補ってくれています。ただ、常にパソコンが手元に必要になりますが。

さて、本題です。日本の社会人教育というのはまさに「国策」としてはじまったといえます。昨年やっていた「官僚たちの夏」の世界ですね。官僚が本当に光っていた時代です。今とはまったく違います。

最初にその担い手となったのは、いくつかの非営利団体です。今でも競合関係にある「産業能率大学」と「日本能率協会」はともに昭和17年に設立され、その役割を担っています。テイラーの科学的管理法を「能率」という言葉でとらえ、両団体ともにこの2文字が組織名称にも含まれていますね。産能大創始者の上野陽一さんの「ムリ・ムダ・ムラ」の世界もそうです。
そして、戦後にはまさに国策として2つの非営利団体が生まれます。一つは「日本産業訓練協会」、そしともう一つは「日本生産性本部」。いずれも昭和30年に創設されています。「日本産業訓練協会」が官僚主体で設立された団体であることに対して、「日本生産性本部」は官僚・財界・労働界の一体型で設立されています。「日本生産性本部」はその後、社会経済国民会議と合併して社会経済生産性本部となったものの、また「日本生産性本部」に戻り、渋谷で健在です。

これらの団体が、戦後の日本経済復興支援策の1つとして企業人教育の一翼をになったわけです。

そこで教えられたコンテンツはアメリカからの輸入に頼っています。それは、今でも大きくは変わらないじゃないのと揶揄する声もありそうですが…。

経営史の教科書にもありそうですが、MTPとTWIという2つの代表的な講座がありました。MTP(Management Training Program)は通産省主導で1950年からとりあげられたもので、米軍立川基地の監督者訓練コースに産業界の優秀な人材13人を送りこむことから始まります。TWI(Training With in Industry)は労働省主導で1948年から始まり、アメリカの戦時動員局が開発した職務指導教育プログラムを翻訳導入したものだそうです。これら2つのコースはいずれも日本産業訓練協会が認定育成機関となり、1950年代に製造業を中心とした大企業では爆発的に普及したそうです。

何となく、高度経済成長期の息吹が感じられるお話ですね。成功モデルを移植するのですから、当然的に手法は「導管モデル」になります。

《私の好きなSF小説 その37》 よくこれだけのショートショートが書けるものだと思いながらも、中学生の頃には読みふけりました。

ようこそ地球さん (新潮文庫)ようこそ地球さん (新潮文庫)
(1972/06)
星 新一

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《2010年3月21日》 昼間は暖かかったのが、夕方からは厳しい冷え込み。着る服のチョイスを間違えると風邪をひきかねない時期です。


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【2010/03/21 21:45】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
学びYA 第3回
慶應義塾大学丸の内シティキャンパス(慶應MCC)で昨年開催された東京大学の中原淳先生がメイン講師をつとめられた第1回「ラーニングイノベーション論」の卒業生による学びの組織「学びYA」の第3回のセッションがありました。

前2回は飲み屋を舞台に学びのスペースとする趣向でしたが、今回は場所をMCCキャンパスに戻し、「ラーニングイノベーション論」スタイルです。かつ、「Learning Bar」的な志向もこらします。

「ワークプレイスラーニング2009」のあとの打ち上げでも大活躍をされていたフードコーディネーターのたかはしよしこ氏をお招きし、埼玉県は小川町の野菜を中心にした素敵な料理が学びのお供になります。勉強会⇒打ち上げ、の流れではなく、「Learning Bar」のようにちょっとビールを飲みながらのお勉強でもなく、あらなたかたちです。ケータリングお料理による場づくり、アイスプレーキングというオープニングによる、美味しくも新しい取り組みです。たかはしよしこさんをお連れ頂いたのは中原先生。そう、今回は前回の抽選で中原先生にも幹事団のお一人をお願いしています。

集合時間はあるものの忙しい皆さんなので三々五々集まりますが、まずはたかはしよしこさんの手による野菜中心の前菜的料理をいただきます。この時点では学びの前なのでアルコールはなし。「Learning Bar」とは違います。幹事のお一人からいただいたコカコーラ製品がお供です。そうこうしているうちに、大半の参加者が集まります。次はメインコンテンツ、講師からお話をいただきます。

今回の講師は慶應MCCの城取さん。半ば内製化ですね。夕学五十講に出られたことがある方は、あの司会者の方です。慶應MCCの同僚の方も実は聞いたことがないという城取さんの講演のタイトルは、「社会人学習の過去・現在・未来」。最後は、慶應MCCの思いにつなげます。何事も歴史を知ることが大切だと感じていた今日この頃でありタイムリーです。個人的には80年代あたりからは同時代体験をしているわけでもあり、初心を思い出す上でもよい機会でした。今日はこのお話の内容を整理しようと思ったのですが、なぜか話がずれていますね。

白鳥さんは大忙し。20時からはお隣の部屋で開催されている「キャリア・アーキテチャ論」卒業生の勉強会でまた話し手をされるとのことで立ち去られます。「キャリア・アーキテチャ論」は、やはり慶應MCCのいにしえの伝説の講座で、神戸大学の金井先生が2002年にされたものです。8年を経ても勉強会を続けられていることはさすがです。キャリア系で集まるメンバーはつながりが強固な傾向がありますね。

ただ、歴史は浅いですが、学ぶだけでなく、素敵な学びの場をつくることに対するどん欲さでは、こちらも負けてはいません。城取さんのお話を受けて、3グループに分けてのディスカッション。これからの学びはどうなるか、といった大きなお題が出ています。これについて、各グループからの発表があります。机にはお決まりの研修ツールである模造紙とポストイットと色とりどりのペンが用意されているものも、時間不足のため今回は口頭どまりです。そして、最後に中原淳先生のおまとめ。

というころには、またいい香りがしてきます。そうです、たかはしよしこさんの手による「生鮪のずけ丼」が準備されています。一緒のお汁がまたおいしい。ここからはアルコールタイムです。プレミアムモルツにチューハイにワイン、各卓での会食の開始です。おつまみになるのは、参加者の皆さんの近況報告。一人ずつ前に出て近況報告をした上で巨大あみだくじに名前を書きます。これで次回の幹事団が決まる仕組みです。近況報告も、沖縄転勤のサプライズ・ニュースがあったりと、内容もりだくさんです。そうこうしているうちにお開きの時間となります。

ながながと反芻してきましたが、要は「楽しかった」ということがいいたかっただけです。

中原淳先生のお話の中にあった「学びと遊び(楽しさ)と仕事が重なる人が勝つ時代」とのフレーズが目茶目茶気に入っています。勉強会もただの勉強会にはしない、飲み会もただの飲み会にしない、毎回の幹事団の心意気にも敬服です。確かに「ラーニング・イノベーター」の皆さんの集まりです。

慶應義塾大学丸の内シティキャンパス(慶應MCC)の「ラーニングイノベーション論」は第2期生の募集を開始しています。ちょっとお値段は高いですけど、こんな私たちの後に続きませんか。でも、いつまでたっても、私たちも皆さんの一歩先を行く努力を続けますよ。

《私の好きなSF小説 その36》 読み応えのある力作です。


ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811))ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811))
(2005/08/25)
山田 正紀

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《2010年3月20日》 いい天気ですね。今日は国立の一橋大学に行ってきます。ということで、珍しく朝にアップしておきます。


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【2010/03/20 09:50】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
リトル小岩井
外からみると入口の陳列台の姿からサンドイッチのテイクアウトの店にも見えますが(このサンドイッチのディスプレイもなかなか素敵です)、炒めスパゲティの店です(勝手にジャンル名を作りました)。場所は大手町ビル(たぶん)の地下。

まだ、パスタという言葉が日本に生まれていなかった頃のスパゲッティです。アルデンテであるとか、デュラムセモリナ100%だとか、ディチェコはメタルダイスなんだよとか、そんな話はけっ飛ばしてくれるようなスパゲッティです。そうです、有楽町の名店「ジャポネ」と同じ感じです。そして、なんとここにも「ジャポネ」というメニューがあります。でも「ジャリコ」はありません。この手のお店では、茹で置きしたスパゲッティをフライパンで具材と一緒に炒めに炒めます。常に店には炒める音が鳴り響きます。

最初に「インディアン・カレー」みたいにキャベツ酢漬けが小皿で出てきます。メニューに「別盛り」というのがあるので何かなと思っていたら、この小皿が大皿で別盛りになって出てきます。小皿も出てくるので親子のようです。

そして、スパゲッティは「ジャポネ」のような非常識な盛りではなく、それなりに普通です。でもどれも500円台です。この手のお店のスパゲティにはたっぷりと粉チーズとタバスコをかけます。何にでも粉チーズは山盛りにかけます。カラになるほどかけます。その結果、お姉さんが粉チーズを補給して歩きます。

レイアウト的に客層を考えるとカウンターがいいのではと思うのですが、妙に相席しにくい感じの4人テープルです。しかし、当然、相席です。

この手のお店はたまに行きたくなります。

《私の好きなSF小説 その35》 実はディックの短編ていいんですよね。いろいろな編集で出ているので、同じ作品を何冊も買ったりしちゃいます。


まだ人間じゃない (ハヤカワ文庫 SF テ 1-19 ディック傑作集)まだ人間じゃない (ハヤカワ文庫 SF テ 1-19 ディック傑作集)
(2008/03/07)
フィリップ K.ディック

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【2010/03/19 23:42】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
デジタル化の怖さをこのあたりで確認した方がいい
今日は、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスの「ラーニング・イノベーション論」第一期生の会である「学びYA」でした。今回で三回目、毎回趣向をこらすので幹事団は大変です。ということで、昨日、ちょっと宣伝めいてますが今年の「ラーニング・イノベーション論」の紹介をしたために、1日あきましたが、12日に聞いてきた「JMA2010年経営革新提言」のパネルディスカッションから、元花王株式会社代表取締役会長常盤文克氏のお話をもう一つ。

*******************************************************************************

デジタル化の怖さをこのあたりで確認した方がいい。
見える化、測る化、ばかりでいいのか。このプロセスの中で失われているものがあるのではないか。

都合のいい部分だけ抜き出してデジタル化する。そしてアナログな何かはあとに残される。
デジタル化のプロセスでは、必ず省略と変形が起こる。
省略と変形が起きているにも関わらず、それがあたかも真実のごとく一人歩きをする。

鶏ガラスープをつくったとする。見えているのは骨と皮。
それだけ引き出して「これがスープだ」ではない。
デジタル化は肝心のスープを捨ててしまう。残った骨と皮を鶏ガラスープだと称してしまう。
そんなところがある。

アナログは曖昧だといわれる。そうすると、そこに価値があることが理解できなくなる。
曖昧という言葉の中には同時に「多義的」という意味がある。
曖昧さの中では、いろいろな解釈ができる。
その曖昧さの中にこそ、我々が取り組む腕のみせどころが隠れている。
大きな可能性とエキスが曖昧さの中にはある。

デジタル化は常にアナログとセットにして行う必要がある。
企業の中では「もっと科学的に説明しろ」「これは数字にできないのか」というやり取りが日常に繰り返されている。これは、デジタル化の弊害の一つだ。

「どこに行こうか」というのをはっきりさせないで、急げ急げをやってはいないだろうか。
あわてて商品を開発してクレームを出す。その対処でまた手一杯になる…。
こんな繰り返しはしていないだろうか。

時間をとってじっくりといい物を作るという考え方もまた大切なことだ。
市場は逃げない。あわてていかなくてもそこにある。
あとからじっくりとよりいいものを出せば、お客様の評価を勝ち取りひっくり返すこともできる。
スタミナ切れになる急げ急げまでやってはいないか。

*******************************************************************************

デジタル化とアナログの重要性(=曖昧、多義性の重要性)については、そのとおりだと感じます。ただ、「急げ急げ」をやらないと勝てない、もしくは生き残れない分野も増えているのではないかと感じます。競争が完全にグローバルになった今、ちょっとおもしろい分野にはものすごい資本力でマーケットを取ろうという人たちが闊歩しています。それらに伍して戦うには品質もそうですが、スピードは非常に重要要素です。

しかし、アナログな要素が入っていないと、それこそ早期にキャッチアップされてしまうものしかできないように感じます。実はアナログな部分こそがノウハウであり、独自性であり、簡単には模倣されないものなのではないかとも思います。デジタルは容易にコピーできます。

《私の好きなSF小説 その34》 なぜか創元SF文庫でしか読めませんでした。ニューウェーブなんて言葉がありましたね。


結晶世界 (創元SF文庫)結晶世界 (創元SF文庫)
(2000)
J・G・バラード

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《2010年3月18日》 ということで、本日は第三回「学びYA」でした。昨日ご紹介した慶應義塾大学丸の内シティキャンパス主催の「ラーニング・イノベーション論」第一期生のその後の勉強会です。大人の学びは続くのです。今回の幹事団にはなんと中原淳先生(ロシアン・ルーレットで前回負けたため)もいらっしゃり、素敵なケータリングをご担当されていました。学びの内容はまた後日整理してみます。


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【2010/03/18 23:25】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今年もあります慶應丸の内「ラーニングイノベーション論」
今年も中原淳先生の「ラーニングイノベーション論」が慶應丸の内シティキャンパスで予定されています。5月17日開講で10月までのロングランです。既に募集が始まっています。

私は昨年の栄えある一期生。明日はまたOB会「学びYA」が予定されています。素晴らしい講師陣、中原先生はもちろんフル登場、慶應丸の内スタッフと中原先生で練り込んだ内容、工夫された進行、そして素晴らしい受講生の仲間、最高の講座の1つですよ。当社からも人材育成の担当責任者を派遣します。今年はかなり早く満員御礼になるのではないかと思いますので、ご興味のある方はただちに慶應丸の内シティキャンパスにアプローチを。

宣伝サイトではないので、特に連絡先は明記しませんが…。

ということで、今年度の内容です。さすが中原先生、かなりいじくってますね。第一期生も登壇しますよ。

Session1-1
イントロダクション~働く大人の学びを科学する
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
プログラムの目的と意義を明確にし、働く大人の学びについて解説する。

Session1-2
経験学習とOJT研究の現在~働く大人が学ぶメカニズムを探求する
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]
[ゲスト講師]松尾 睦 神戸大学大学院経営学研究科教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
不確実、不安定、そして矛盾に満ちたビジネスの世界では、机上の学びだけではなく、現場でのオン・ザ・ジョブ・ラーニングを通した経験知の獲得が大きな効果を発揮する。個々が他者との関わりや経験から学び、成長するためには何が必要なのか。経験からの学習メカニズムとともに、学習を促すOJTのあり方を考察する。

Session1-3
「大人の学び」ワークショップ
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
大人の学びと子どもの学びの違いとは何か。大人にとっての成長とは何か。LEGOブロックなどを活用したワークショップと参加者同士の交流を通して、“大人の学びの本質”を考える。

Session2
日本型戦略人的資源論とはなにか
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]
[ゲスト講師]守島基博 一橋大学大学院 商学研究科教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
企業の競争力や組織能力を高めるには、中長期的な観点による人材育成が重要であり、そこには企業目標の達成という「経営側の視点」とともに、社員の意欲を維持し、継続的な学習をモチベートするための「働く人の視点」も必要となる。働く人の成長と戦略達成をどう連動させていくのか、そしてその結果、組織全体としてタレントマネジメントにどのように取り組んでいくのか、組織と社員の両方にとって価値のある戦略人材マネジメントについて考える。

Session3-1
ラーニングピクニック:やる気をひきだすマネジメント~社員自ら考え創るわたしたちの働く場
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]
[ゲスト講師]矢部輝夫 鉄道整備株式会社 常務取締役経営企画部長
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
新幹線などの車内整備を行う鉄道整備株式会社では、『さわやか、あんしん、あったか空間の創造』をキーワードに、「自ら考え、自ら実行する」社員の育成を行っている。多様な経験や社会背景を持つ社員のやる気をいかに引き出し、自らが働く場を創りあげることができるのか。実際に東京駅構内の“働く場”を見学し、そのマネジメントについて考える。

Session3-2
働くみんなの動機論
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]
[ゲスト講師]山下 京 近畿大学 経営学部キャリア・マネジメント学科准教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
人が学び、変化する上で、その原動力となるモティベーションは欠かすことのできない問題であり、従業員のモティベーションを高めることは、組織の利益に大いに貢献すると考えられ、企業人材育成における永遠のテーマでもある。モティベーション論の基礎を解説し、目に見えないモティベーションを測る方法を検討するとともに、さまざまな組織調査データをもとに、従業員のワーク・モティベーションと企業業績や組織文化との関係について考える。

Session4
ラーニングピクニック:イノベーティブな人材が育つ場~博報堂大学
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]田沼泰輔 株式会社博報堂 人材開発戦略室室長代理兼キャリア開発部長、博報堂DYホールディングス イノベーション創発センターKSP推進グループグループマネージャー
[ゲスト講師]田村 大 株式会社博報堂 イノベーション・ラボ上席研究員
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
博報堂では、「博報堂大学」というコーポレートユニバーシティ(企業内大学)を設立し、イノベーティブな人材の育成に、特色ある方法にて取り組んでいる。実際にコーポレートユニバーシティを訪問し、イノベーティブな人材育成の背景とそこでの活動について伺い、人材育成における組織と個人の新たな関係について議論する。

Session5
知識創造理論の現在~知識創造をめざす場のデザインとは
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]妹尾 大 東京工業大学 大学院社会理工学研究科経営工学専攻准教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
社会人の学習や教育への関心が高まっているなか、いかに働く大人の学びの場を再編成するのかについては未だに議論が尽くされていない。働く大人が知識を生み出す場はどのように創り出すことができるのか。ワークプレイスのデザインとともに、知識創造の場について深める。

Session6
ネットワーカーとしての人材開発部門のあり方
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]アキレス美知子 株式会社あおぞら銀行 常務執行役員人事担当
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
ひとつの部門で人材開発が完結しない今、組織の壁を取り払い、さまざまな部門と連携し巻き込みながら人が成長するプロセスを進めていく必要がある。ゲスト講師自らが人材開発部門の変革を行った経験をお話いただくとともに、ネットワーカーとして組織プロセスを構築し、社内外に信頼されるパートナーとしての人事組織・人材開発部門のあり方について考える。

Session7
プロセス・コンサルタントとしての人材開発部門のあり方
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]金井壽宏 神戸大学 大学院経営学研究科教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
企業の中で人が大事なこと、人を育てなければならないことは明白であり、学びたい、成長したいと願っている人は多い。問題は、誰がどうやって人を育てるかであり、学ぼう、成長しようとしている人たちを誰がどのようにサポートするかである。プロセス・コンサルテーションの視点から、人を支援するとはどういうことか、いま人事組織・人材開発部門に求められている役割について考える。

Session8
ラーニングシアター:身体をつかって学ぶ~体験!インプロビゼーション(即興演劇)
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]高尾 隆 東京学芸大学 芸術・スポーツ科学系音楽・演劇講座演劇分野特任准教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
身体を使った学びには、私たちを取り巻く序列関係や権威関係を容易に逆転したり、平等の関係をつくり出す効果、そして、ロゴスから私たちを解放する効果がある。近年、研修方法の一つとして注目を集めているインプロビゼーション(即興演劇)で、身体を使った学びを体験する。

Session9
組織文化を変える~自分の言葉で語り合うよい仕事とは
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]渡辺雅也 三井物産株式会社 人事総務部人事企画室 兼 ダイバーシティ推進室次長
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
組織変革の拠り所とするのが「組織理念」である。三井物産では「あなたにとっての“よい仕事“とは何ですか?」の問いからはじまり相互に語る「よい仕事ワークショップ」を全社あげて開催し、組織理念の共有への効果をもたらした。同社のアプローチより、どうすれば、組織理念を社員一人ひとりが語り、全体で共有することができるのか考える。

Session10
ダイアローグチェンジ~対話による学びの可能性
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]
[ゲスト講師]長岡 健 産業能率大学 情報マネジメント学部 教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
結論を急いだり、評価を下すことを目的にするのではなく、メンバー相互が、自分の考えを述べあい、それぞれの考えの背景をさぐり、理解を深め合う探求型の会話形式、いわゆる「対話:ダイアローグ」が近年、注目を浴びている。対話をビジネスの場面に導入することによって、どのようなメリットが得られるのか。組織理念の共有、組織文化のマネジメントを対象に、対話の可能性について考える。

Session11
“日本で最も人材を育成する会社”をつくる
[ファイナルトラック:未来をつくる]
[ゲスト講師]酒井 穣 フリービット株式会社 戦略人事部ジェネラルマネジャー、経営企画グループ グループリーダー(兼務)
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
これからの人材育成の実務は、「研修のデザイン」ではなく、「経験のデザイン」という方向に向かう。人材育成における実務の根幹が変化している今、企業の存続になくてはならないイノベーションを起こすことのできる人材をいかに育て企業としての競争優位性を確保していくか。育成プログラムの設計思想とともに、人を育てる社風の形成について考える。

Session12
これからの人材育成を考える~企業内人材育成家の挑戦
[ファイナルトラック:未来をつくる]
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
最終課題の発表・講評を行い、プログラムのふりかえりとともに、これからの人材育成のあり方、そして自身の人材育成プロフェッショナルのチャレンジについて考える。参加者全員が、人材育成のプロフェッショナルとしての変革・挑戦に腹をくくるセッションとする。

《私の好きなSF小説 その33》 もうずいぶんと昔の作品なのですね。読んだときは結構、ぶっとんだけどなぁ。


ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)
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《2010年3月17日》 朝から内視鏡検査。胃カメラとはいわないんですねぇ、もう。この年で初めてやりましたが、科学の進歩は凄いですね。近日中に整理してレポートしてみたいと思います。


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【2010/03/17 23:19】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
日本の企業に輝きがないのは、人に輝きがないからだ
月曜日のアクセス数が凄く上がっていたので調べてみたら、中原淳先生のツイッターからの日曜日のブログへのリンクでした。影響力さすがですね。ということで、日曜日に書いた12日に聞いてきた「JMA2010年経営革新提言」のパネルディスカッションからもう1つ行きます。元花王株式会社代表取締役会長常盤文克氏のお話です。

*******************************************************************************

バブル後、日本が下をむいていた時代にアメリカはニューエコノミーを謳歌していた。日本はあまりにも自信をなくし、米国流の経営に傾斜し続けてきた。そして、金中心の経営、株主市場主義に経営の軸が行き過ぎた。お金お金といっている間に社員の顔がみえなくなった。お金の行き着く先に何があるのか。リーマンショックがこのことを教えてくれた。よいきっかけだった。

企業は金だけではない。その対極にある人をもっと見なければ駄目だ。人を軸足に置く経営。人の働く喜び、活きる幸せ、これは金では替えられない。

人中心というのは、人を効率よく使うということではない。人って何だろう、これをはっきりさせないままで人だといっても議論は進まない。人・もの・金が経営資源というが、この3つをと同一に比較するものではない。尊厳ある存在というところから議論する必要がある。今、日本の企業に輝きがないのは、人に輝きがないからだ。

*******************************************************************************

似たようなことは多くの方がいいますが、迫力がありました。
私もよく似たようなことをいってます。人・物・金・情報が経営の4資源だとすると、やはり人は一段違うところに置くべきです。人は物を作ることも、金を調達することも、情報を得ること駆使することもできます。他の3つとの決定的な違いはここだと思います。

天然資源のない国「日本」の最大の経営資源は人です。これまでは「日本人」が巨大な単一マーケットとして日本経済の成長に貢献してきました。また「日本人」の勤勉性や集団で発揮するパワーも欧米企業からみると脅威だったと思います。
しかし、既に人口増が過去のものとなり、市場としての魅力は急速に衰えていきます。労務コストでも新興国に対して完全に競争力を失っており、いかに勤勉に働いても勝てる状況にはありません。「勤勉」では倍の差をつけるのがせいぜいですが、労務コスト(労働単価)はその何倍も差がついてしまっています。

しかし、日本は「人」の力で戦うしかありません。やや極端なことをいえば、そんな「人」を傷め続けてきたのがバブル後の各施策だといえるかもしれません。

難しい道のりではありますが、チャレンジする以外に道は残されていません。で、何をやる?公私に渡って、それぞれが真剣に考えましょうよ。

《私の好きなSF小説 その32》 これは新版の表紙絵の方がいいかもです。海外SFを買う楽しみの1つは昔から表紙絵です。


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《2010年3月16日》 会議と会議の間の時間がないので、結果的になかなかトイレに行く暇もないという日が結構あります。会議は減らしたいと思うものの、やはりいろいろとみんなで話し合う時間も欲しいし…。難しいです。


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【2010/03/16 23:12】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ちょっと整理です…3月前半編
さて、3月前半の振り返りです。いろいろなことに手をかけており、深刻な時間不足に悩まされていますが、それはそれでやりよう、さらに効率をあけて一石二鳥を実現させるしかありません。ただ、体調不良は大きな敵ですね。
昨日のはなんとなく気持ち的には力作でしょ。

3月1日 優秀なコンサルタントとそうでないコンサルタントの違い
3月2日 鳴くコオロギ、あまり鳴かないコオロギ
3月3日 会社説明をしない会社説明会
3月4日 仕事の生産性を上げて早く帰ることの効能
3月5日 レコーディング・ダイエット
3月6日 不適合を起こす人の原因を考える~会社に迷惑な5つのタイプ
3月7日 低活性型依存タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ①
3月8日 孤立型攻撃タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ②
3月9日 自己中心的無配慮タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ③
3月10日 興味本位迷惑タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ④
3月11日 誇張型虚偽タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ⑤
3月12日 博多うどん
3月13日 「困った人」とは実は「困っている人」
3月14日 待つことができなくなった社会は希望がなくなった社会だ


《私の好きなSF小説 その31》 数年前に映画化された「サウンド・オブ・サンダーー」が収録されています。意外と面白かったですね。それにしても、アマゾン。帯を外した写真使ってくれないかな。


太陽の黄金の林檎 (ハヤカワ文庫NV)太陽の黄金の林檎 (ハヤカワ文庫NV)
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《2010年3月15日》 週の初日から朝は病院です。結局、水曜日にまた精密検査でお邪魔することに。手間がかかります、具合が悪くなると。もっと健康に留意します。といいつつ食事もとらずに22時まで残業。


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【2010/03/15 23:06】 | 振り返り | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
待つことができなくなった社会は希望がなくなった社会だ
12日に「JMA2010年経営革新提言」というを聴いてきました。

これは「聞く⇒聞く⇒聞く⇒帰る」という従来パターンのものですが(ラーニングバーに行ってないと何のことだかわかりませんね)、その中のパネルディスカッションがとても面白かったです。

今年のテーマは「潜在能力の組織的発揮~働く人の喜びを生みだす経営~」であり、ここ3年間「潜在能力の組織的発揮」の問題を追いかけているようです。

パネラーは以下の4名。それぞれ全く違う分野の専門家で、個々に詳しくお話を聞いたことはなかったのですが、大変に面白いセッションになりました。

□東京大学生産技術研究所教授 合原一幸氏(脳科学、カオス工学)
□筑波大学大学院人間総合科学研究科教授 安梅勅江氏(発達保健学)
□元花王株式会社代表取締役会長 常盤文克氏
□総合研究大学院大学教授 長谷川眞理子氏(人類学)

昨日、人材育成には「待つ」ということが必要だという話を書きました。しかし、「待つ」ことがなかなかできなくなったのが今の日本だともいえます。

玄田有史先生が書かれた「希望学」の内容が引き合いに出されて議論が広がっていきました。

日本人は、とにかく「待つ」ということがなくなってきています。パソコンの反応が遅いといってすぐにいらいらする日本人。街中に「待つ」ことに対するいらいらが充満しています。
実は「待つ」というプロセスがあるから、そのうちに何かが出てくるものです。「待つ」というプロセスをとっぱらって「希望」というものはありえないといのが玄田さんの主張だそうです。それはそうだと同感します。その意味では、「待つ」ことができなくなった社会は「希望」のない社会だということになります。「時間をかけて何かに取り組む」というかつての日本企業のよさがなくなったのが、日本企業の伸び悩みの要因なのかもしれません。

「待つ」というのはじっくり時間をかけて育てることであり、目先にとらわれずじっくりと思いをはせることです。「待つ」ことができない社会では、究極的には子供を育てるのがいやになります。今の母親は本当に、待つことができなくなっているそうです。子供の手をつないでゆっくり歩いてあげることができない親が多くなったといいますが、親だけが先に歩いて子供が一生懸命にそのあとをついてくるなんて光景を確かに見かけることは多いです。一生懸命語りかけて育てる、じっくり手を掛けて待ちながら育てるというのは、本当に人間に必要なことなのでしょう。働くだけでなく、子育ても含めて、すべてに見直しが必要だと長谷川先生は話されていましたが、これも同感です。ただ、だからといってスローライフに戻ろうというのは短絡的であり、第3の方法がどこかにあるのだと思います。

最後にもう一つ、印象に残った言葉。

  日本では「大丈夫だ」という人が少なくなった。
  「お前大丈夫か」と問う経営者が増えた。
  「お前大丈夫か」はものすごく不安を人に与える。
  「大丈夫だ」は大変に勇気を与える。

《私の好きなSF小説 その30》 SFってなんて素敵なタイトルが多いのでしょうか。旧版の表紙です。


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《2010年3月15日》 木曜日あたりから腹痛があり、金曜日の朝からかなり強くなっています。今日もまだおさまっていないのですが、やるべきことてんこ盛りで活動を続けていました。やっぱり治らないので、明日もこのままだったら、検査に行きます。今日のブログの最後にありますが、私はなんでも「大丈夫だ」と思うようにしちゃうのが身体にはよくなかったりして…、とも思います。


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【2010/03/14 18:57】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「困った人」とは実は「困っている人」
昨日はのん気に「博多うどん」の話を書きましたが、木曜日までこの1週間は「困った社員」についての話を書いていましたね。

金曜日に日経ホールで開催された「JMAM経営革新低減」に参加したのですが、そこで「困った人」についての話を聞きました。とても良い観点をいただけたと思ったので、残しておきます。

会社における「困った人」はある意味、組織のお荷物のように感じてしまいがちです。どうすればこの「困った人」をまともにするのかと思い、いろいろな指導をすることになります。でも、なかなかこれはうまくいきません。そこで思考を転換してみます。

「困った人」とは実は「困っている人」なのです。

周囲も困っているのですが、実は本人が一番困っているのです。困っている人に対応するには、月並みではありますが、その人の強みはなんだろうと見つける努力をしてあげる必要があります。エンパワーメントがされないと「困った人」から抜け出すことはできません。そのためにまず必要なのは、どうやら「共感」のようです。「困った人」に共感するためには、「困った人」とは実は「困っている人」なんだ、ということに気づくことが第一歩です。そして、「共感」を生むためには、何事もそこから学ぶ姿勢を持つことが必要だといわれていました。けして、何とかしなくてはいけないと思い過ぎない、相手の生きざまを理解しようとして相手の生きざまを教わろうとする。すべてが学びの場だと思う。そして相手に対して、「教えてくれてありがとう」との気持ちを持つ………。GCDF的な「共感」の整理とはまったく違う切り口ですが、なるほどと感じました。

ただ、このやり方には大変な忍耐が必要ですよね。よくよく考えると人を育てることには、そもそも忍耐が必要なのですが。

《私の好きなSF小説 その29》 「ゲド戦記」が有名になりましたが、こちらが代表作でしょうか。


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《2010年3月12日》 本日は久しぶりにメンタリング研究会に参加。学生も増えていて、社会人のいい感じの構成の会になってました。今回は私がお話をする担当だったのですが、コンテンツを用意し過ぎで、ちょっと話すぎました。腹痛を抑えながらなので勘弁してください。


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【2010/03/13 23:36】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
博多うどん
はい、金曜日は何となく食のテーマです。

八重洲地下街にある「博多うどん」のお店です。そのままの店名も「博多うどん」です。

小幡さんが経営されています。博多ラーメンはよく知られていますが、博多うどんはそれほどメジャーではないですね。麺はなんといいますか、ふわっとした柔らかな食感です。腰はないのですが、けしてへたへたということではありません。独特の感じがあります。

そして、博多うどんを特徴つけるのはやはり「丸天」ですね。

「丸天」って「ごぼう天」みたいに、何かの天ぷらが出てくるに違いない、「丸」っていったい何だろう……と思って待っていると期待は裏切られます。初めて食べたときは何のことだかわかりせんでした。とある問屋の社長に「丸」って何だか当てて御覧といわれて食べたのですが…。

「丸天」と並ぶメニューは「ごぼう天」です。

これは普通の「ごぼう」のてんぷらが乗ってます。「丸天」と「ごぼう天」の両方を贅沢に乗せるなんていいですねぇ。

ということで解答ですが、「丸天」とは魚のすり身を丸くして(球じゃないですよ、平面の丸です)油で揚げた水産練り製品です。どうみてもさつま揚げです。

皆様、東京駅の地下でお試しを。

ということで、八重洲地下の「博多うどん」にちょっと前に初めて夜に行ってきました。東京大学で開催されたラーニングバーの後にチムニーでたまたまばったりと飲んだ皆様同士の集まり、生涯でいえば40分くらいしか会ったことがないのですが、ヤエクラの会という会がなぜかその40分の間にでき、「博多うどん」を食べるのが使命感のように感じられ集まりました。二次会はこれもなぜか「空箱」。R社さんの社内施設ですが、あのシースルーのエレベーターはいただけません。とても本気で怖いです。素面では乗れません。そこでW誌の編集長以下精鋭の皆様とばったり会い(計画的に乱入したとの話も…)、フラスコの日本酒次々とあけました。という感じで世界とネットワークは広がっていきます。いろいろなネットワークが交流していくのもダイナミズムです。

《私の好きなSF小説 その28》 どうです、このタイトル。気づいてみたら、金曜日はディック・デーですね。


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《2010年3月12日》 一昨日から激しい腹痛で困ってます。空腹時や立ち上がった時の痛みが強いように感じます。早く寝ないと。
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【2010/03/12 22:02】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
誇張型虚偽タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ⑤
竹野輝之氏の著書「進化する人、しない人」にある「会社に迷惑な5つのタイプ」、いよいよ今日が最終回です。

タイプⅠ「低活性型依存タイプ」…活性度が低く、常に依存的に約束が履行されないタイプ。
タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」…周囲との摩擦を引き起こすタイプ。
タイプⅢ「自己中心的無配慮タイプ」…周囲への配慮をまったくしないタイプ。
タイプⅣ「興味本位迷惑タイプ」…自分の興味がすべてに優先するタイプ。
タイプⅤ「誇張型虚偽タイプ」…気分の変化が激しく平気で嘘をつけるタイプ。

今日は最後のタイプⅤ「誇張型虚偽タイプ」をとりあげます。

一言でいうと「その場しのぎ」に終始する人です。

その場限りの出まかせを多用するのですが、そのペースにあるのは強い自尊意識です。もともと嘘をつきたくてついているわけではなく、「よりよい自分」を見せたい思いが自然と嘘をついたり、自分を誇張して見せたりという行動に走らせてしまうのです。格好の悪い自分が許せないのです。外ずらがよく、プライドが高い人です。相手に評価してもらいたいという欲求も強く持っています。

これまでの4タイプとの大きな違いは、相手に関心がないのではなく、相手を意識するあまり必要以上に自分をよく見せようと思ってしまう点です。自分を誇張して見せること自体が悪いわけではありません。自分を誇張し見せ、それに至る実績を作るために必死に努力する、これは素晴らしいことです。しかし、このタイプの人は、努力を伴わず誇張だけに終始します。努力へのエネルギーを持つことができない人たちです。嘘はさらに嘘を呼びますから、いずれどうにもならなくなります。自らのストレスを高めることとなり、自分を追い詰めていく結果にならざるをえません。

こんな人、皆さんのまわりにはいるでしょうか。

ということで6日間に分割して、「会社に迷惑な5つのタイプ」を見てきました。処方箋まで導くことができなくてすみません。

《私の好きなSF小説 その27》 時間物日本SFを代表する短編ですね。この表紙絵は気に入らないですが。


美亜へ贈る真珠―梶尾真治短篇傑作選 ロマンチック篇 (ハヤカワ文庫JA)美亜へ贈る真珠―梶尾真治短篇傑作選 ロマンチック篇 (ハヤカワ文庫JA)
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《2010年3月11日》 やることが次々と増えますが、それを楽しむのにも少し慣れてきました。曖昧さとぎりぎりさの許容度なのですが、これはある意味、経験からくるものです。そうではない若手と一緒に仕事をしているわけですから、これはもう少し配慮しなければなりません。



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【2010/03/11 23:22】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
興味本位迷惑タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ④
さらに今日も続きます。竹野輝之氏の著書「進化する人、しない人」にある「会社に迷惑な5つのタイプ」、5つとは以下のとおりです。

タイプⅠ「低活性型依存タイプ」…活性度が低く、常に依存的に約束が履行されないタイプ。
タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」…周囲との摩擦を引き起こすタイプ。
タイプⅢ「自己中心的無配慮タイプ」…周囲への配慮をまったくしないタイプ。
タイプⅣ「興味本位迷惑タイプ」…自分の興味がすべてに優先するタイプ。
タイプⅤ「誇張型虚偽タイプ」…気分の変化が激しく平気で嘘をつけるタイプ。

今日はこのうち、タイプⅣ「興味本位迷惑タイプ」をとりあげます。

このタイプは自分の興味や関心がすべてのことに優先します。周囲の状況などおかまいなしです。本の中で紹介されているこのタイプの典型的な上司とのやりとりを引用しましょう。

上司:「この前、修正を依頼した企画書、最後まで完成した?」
タイプⅣ:「ええ、でも指摘していただいた点がどうも自分にはしっくりこなくて、もっと違う視点を加えた方がよいと思っているんです」。
上司:「でも、提出期限は明日だよね。今の調子で間に合うの?それに修正を指摘した点は、私が事前に先方の上司に確認しておいた重要な個所なんだけどね!」。
タイプⅣ:「ええ。でもどうしてもしっくりこないんで、このまま提出しても価値がないと思うんですよね」。
上司:「じゃあ、先方には提出期限を延ばしてもらったの?」
タイプⅣ:「いいえ、まだです。これからやろうと思ってました」。
上司:「まだって、期限は明日なんだよ!延長をお願いするならもっと早くお願いするべきなんじゃないの」。
タイプⅣ:「ええ、よくわかっていますが、やはり企画内容がしっくりこなくて……」。

疲れますよね、上司も。こんな会話が延々と続きます。

このタイプの人の関心は「自分に企画内容がしっくりとくるかどうか」のみになっており、期限の問題、相手がどうとるかの問題、期限を過ぎた場合どんなまずいことが起こるかといった問題にはまったく関心がないわけです。上司が先方に確認して指示した修正もまったく受け入れようとしません。この手のタイプの人の困ったところは、結果的に周囲に大きな迷惑をかける点です。しかし、本人はそれをほとんど自覚していません。また、このタイプの人は比較的強いエネルギーを持っているケースが多く、その分だけ迷惑も大きなものになります。やはり周囲から学ぶということができないタイプです。

こんな人、皆さんのまわりにはいるでしょうか。

《私の好きなSF小説 その26》 超古典です。これも稲荷台小学校の図書館で読みました。


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《2010年3月10日》 ヤエクラ&ソラバコでした。何の事だかわかる人は数人ですが、結構やんちゃでした。



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【2010/03/10 23:12】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
自己中心的無配慮タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ③
さらに今日も続きます。竹野輝之氏の著書「進化する人、しない人」にある「会社に迷惑な5つのタイプ」、5つとは以下のとおりです。

タイプⅠ「低活性型依存タイプ」…活性度が低く、常に依存的に約束が履行されないタイプ。
タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」…周囲との摩擦を引き起こすタイプ。
タイプⅢ「自己中心的無配慮タイプ」…周囲への配慮をまったくしないタイプ。
タイプⅣ「興味本位迷惑タイプ」…自分の興味がすべてに優先するタイプ。
タイプⅤ「誇張型虚偽タイプ」…気分の変化が激しく平気で嘘をつけるタイプ。

今日はこのうち、タイプⅢ「自己中心的無配慮タイプ」をとりあげます。

自己中心的という点では、タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」に近いところもありますが、このタイプの自己中心的部分のコアとなるものは、理屈や考え方ではなく、気分や感覚になります。また、タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」のような他者に攻撃的になるのではなく、他者にはまったく無関心・無配慮であるという特徴があります。

自分が気分的に快か不快かというのが何よりも大事で、他人がどう思うか、他人がどんな状況なのかということには見事なまでに無頓着です。しかも、気分にムラがあり、それを制御してコントロールすることが上手にできません。

喜怒哀楽のはっきりした人間味ある人、という見方もできますが、周囲はなぜ気分がいいのか悪いのかがわからないため、常に振り回されてしまいます。

気分がすべてのペースなので、いうまでもなくロジカルシンキングは苦手です。また、全体的にものをみることができず、常に部分的・局所的な視野になってしまいがちです。

このタイプの人は、周囲がどんなに大変な状況であろうと、それには関わらずに自分のペースを守ることを優先します。情報の共有化、プロセスの共有化というものにもまったく関心を持ちません。行動も発言も一貫性がないため、周囲がまじめにこのタイプの意見を受け止めて、何らかの行動に移そうとすると徒労に終わることも少なくありません。

こんな人、皆さんのまわりにはいるでしょうか。

《私の好きなSF小説25》 かなり初期に読んだSF小説の1つです。小学校の図書館、邦訳タイトルは「トリフィドの日」でした。私をSF好きにさせた一冊だともいえます。


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《2010年3月9日》 みぞれ交じりの雨の中帰宅。びしょびしょです。今晩は過酷な(?)チャレンジをしてきましたが、結果が良かったらご報告しますね。


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孤立型攻撃タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ②
さらに今日も続きます。竹野輝之氏の著書「進化する人、しない人」にある「会社に迷惑な5つのタイプ」、5つとは以下のとおりです。

タイプⅠ「低活性型依存タイプ」…活性度が低く、常に依存的に約束が履行されないタイプ。
タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」…周囲との摩擦を引き起こすタイプ。
タイプⅢ「自己中心的無配慮タイプ」…周囲への配慮をまったくしないタイプ。
タイプⅣ「興味本位迷惑タイプ」…自分の興味がすべてに優先するタイプ。
タイプⅤ「誇張型虚偽タイプ」…気分の変化が激しく平気で嘘をつけるタイプ。

今日はこのうち、タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」をとりあげます。

「自分の考えが一番正しい」と思い込んでいるタイプです。何よりも、自分の考えを曲げて相手と協調することを否定します。協調は妥協でしかないとの感覚の持ち主です。ただし、考え方が斬新で画期的な場合もままあり、年齢の離れた上司などからは、高い評価を受けることもあります。少ないですが、非常に優秀な人であるケースもあります。ただ、扱いにくそうですねぇ。

自分が正しい、自分は完ぺきと思っているわけですから、何か問題やトラブルがあると自分にも責任があるにもかかわらず、すべての責任を他者に求め、相手を強く攻め立てる傾向があります(外罰性)。

また、自分が正しいと思っているのですから、他者を馬鹿にし、軽蔑する傾向もあります。その結果、地道な努力や情熱をかけた自己探求といったことはできません。自分の考えを客観的にみたり、疑って問い直すこともしません。リフレクションや、アンラーニングなどという言葉とは、無縁になってしまう人たちです。

こんな人、皆さんのまわりにはいるでしょうか。

《私の好きなSF小説 その24》 「奇想天外」新人賞出身でしたよね。「奇想天外」誌は大好きでした。

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《2010年3月8日》 行ってきました【ちゑや】。しかも私たちのための特別ライブまでしていただき、あっという間の2時間でした。中村ご店主はじめとする皆様に感謝です。【ちゑや】からは浅草に直行、今週ご紹介している本の著書である竹野さんと2時間半に渡る打ち合わせ。いろいろ仕込みはできつつありますが……。


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低活性型依存タイプ~会社に迷惑な5つのタイプ①
昨日の続きです。竹野輝之氏の著書「進化する人、しない人」にある「会社に迷惑な5つのタイプ」。この5つです。

タイプⅠ「低活性型依存タイプ」…活性度が低く、常に依存的に約束が履行されないタイプ。
タイプⅡ「孤立型攻撃タイプ」…周囲との摩擦を引き起こすタイプ。
タイプⅢ「自己中心的無配慮タイプ」…周囲への配慮をまったくしないタイプ。
タイプⅣ「興味本位迷惑タイプ」…自分の興味がすべてに優先するタイプ。
タイプⅤ「誇張型虚偽タイプ」…気分の変化が激しく平気で嘘をつけるタイプ。

今日はこのうち、タイプⅠ「低活性型依存タイプ」をとりあげます。

人間としての気力や活力が低く、本人の意思や決意とは別に、何かを自分の力でやり遂げたという結果や実績を残すのが難しい人です。約束をしても気持ちの上では守ろうとするのですが、結果的には守り切れず、周囲からの信頼を失い、一緒に組む相手としては敬遠されてしまいます。しかし、本人が悩んでいるかというとそんなこともなく、普通の人がこだわるようなプライドや自尊心には乏しい傾向があります。自分に課せられた役割を自分に無理をさせてまで期限に間に合わせようということができません。

このタイプの最大の特徴は、人の話をほとんど聞いていないことです。表面上は聞いているのですが、何を話されたのか、その意図や要点を再生・再現することができません。復唱をさせても、意図や要点については的外れな内容が返ってきます。要は、相手がいうことを、その意図や要点を理解して自分に取り込んでいくという観点から聞けていないのです。自分以外の人に対する関心や理解の姿勢、相手に対する尊重の姿勢が常に希薄で、本人の関心は自分自身に向けられているのです。

タイプⅠの象徴的な会話を引用します。

質問者:「ねえ、○○社とのアポイントは取れた?」
タイプⅠ:「取ろうと思ったんですけど、先方の担当者が今相当悩んでおり、自分も相談に乗っているんですけど、その悩みがなかなか解決できなくて、ちょうど誰かに相談しようと思っていたんです」
質問者:「質問しているポイントは、アポイントが取れたかどうかなんだけど!」
タイプⅠ:「よくわかってます。ですから、相手も相当悩んでいるので、それをどうしようかと相談したいと思っていたんです」

質問者が知りたいことよりも、自分の状況が優先している会話に終始してしまうのです。他者を理解しようとする姿勢がないので、相手の話の意図を理解できないわけです。ある意味では強烈な自己中心性を持った人だともいえます。

関心が自分だけに向いていますから、全員に同じ負荷がかかっている状況でも、自分に関する負荷だけが気になり、他者にかかる負荷には関心を持ちません。さらに、自分のミスや遅れで周囲に迷惑をかけても、他者に加わる負荷量を認識することができず、自分の都合を優先し続けます。

「今、一番、負荷がかかっているのは自分なんだ」「自分は一生懸命やっているのだが、周囲が応えてくれない」「こんな阻害要因があるのだから、できなくて当たり前だ、自分はいつも損をしている」と思い込むことによって、「頑張って実行するだけのエネルギーと能力が不足している自分」というものを認めたくない防御行動を本能的にとっている人たちだといえます。

こんな人、皆さんのまわりにはいるでしょうか。

《私の好きなSF小説 その23》 あれ、創元SF文庫から出てたんですね。


消滅の光輪 上 (創元SF文庫 ま 1-2)消滅の光輪 上 (創元SF文庫 ま 1-2)
(2008/07)
眉村 卓

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《2010年3月7日》 深夜というか未明というか、そんな時間に携帯が鳴り、急いで病院へ。とりあえずは大事に至らなかったのですが回復のめどもたたないという状態。携帯は枕元に置いておかねば。終日、眠かったです。


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【2010/03/07 13:34】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
不適合を起こす人の原因を考える~会社に迷惑な5つのタイプ
イーファルコンという会社を立ち上げた竹野輝之さんと打ち合わせを何度かしていますが、竹野さんの著書「進化する人、しない人」の中で、「不適合を起こす人の原因を考える」という箇所で「会社に迷惑な5つのタイプ」が紹介されています。会社に適合できていない人の行動や意識を分析したところ、5つの因子軸が発見できたとのことでそれの解説になります。

その5つとは以下のとおりです。

タイプ?「低活性型依存タイプ」…活性度が低く、常に依存的に約束が履行されないタイプ。
タイプ?「孤立型攻撃タイプ」…周囲との摩擦を引き起こすタイプ。
タイプ?「自己中心的無配慮タイプ」…周囲への配慮をまったくしないタイプ。
タイプ?「興味本位迷惑タイプ」…自分の興味がすべてに優先するタイプ。
タイプ?「誇張型虚偽タイプ」…気分の変化が激しく平気で嘘をつけるタイプ。

そして、これら5つのタイプには共通点があるそうです。共通点も5つあります。

?社会的かかわりに消極的で、ともすると回避する傾向がある。
?興味関心が自分に向いており、自己軸で行動する。
?未来への関心が薄い。
?活動性が低く、エネルギーを使いたがらない。
?学習への意欲が低く、学びたがらない。

いかがでしょうか。あなたの職場にも該当するような人はいるでしょうか。備忘録的にブログに残しておきたいので、明日から各タイプの解説をしてみます。

《私の好きなSF小説 その22》どうです。タイトルも表紙絵も古き良きSFそのものですよね。


発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF (222))発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF (222))
(1977/01)
フレドリック・ブラウン

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《2010年3月6日》 ホツピービバレッジ社の100周年記念&社長交代のパーティ。とうとうホツピーミーナが社長になってしまったわけですが、実に心がこもった宴でした。新卒1期生も丸3年が経ち、とても成長しています。みなさん、ホツピーを飲みましょう。


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【2010/03/06 21:34】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
レコーディング・ダイエット
金曜日なので食べ物の話ですが、今日はレコーディング・ダイエットについて。

あの新進作家の近江屋太郎さんが成功したことで気になっていたレコーディング・ダイエットですが、本来の方法は毎日何を食べたかを細かく記録し、さらにはそのカロリーも記録することによって、食生活に対する意識改革を果たし、結果的にダイエット効果を得るというものですね。

今年、正月からやってみました。もちろん見事に三日坊主です。こんな面倒なもの仕事が始まったらやっていられるわけがありません。

で、簡易レコーディング・ダイエットというのを勝手に編み出して実践中です。

記録するのは、以下のことだけです。

①朝一番にシャワーを浴びる前の体重
②今日は飲んだか飲まないか
③今日は何歩歩いたか(新型の万歩計を買いました)
④3食、どこで食べたか

これだけ記録するだけでも大変です。土曜日に1週間分思い出してつけることも、しばしばあります。万歩計は7日分がメモリに保存されているので助かっています。

で、結果ですが、体重は微減にとどまっています。でも、増えていないので効果ありでしょうか。万歩計はこれまで1万歩を歩けなかった日はわずかに2日だけと、意識することでだいぶ歩数を増やしています。意味もなく電車待ちでホームを歩いたり、エレベーターをやめて階段を下りたり、タクシーは使わなくなったり……、などなど。現在のところの唯一の運動といっていいでしょう。アルコールもたまには抜けています。忙しくて飲む暇があまりないというのもありますが、連続アルコールが抜けなかったのは13日間でとどまっています。年に360日飲んでいた頃に比べると非常に健康的です。自宅での夕食摂取率も25%にのぼり、週末はかなり自宅で食事ができていることになります。年齢とともに少しずつ健康は気になるものです。

《私の好きなSF小説 その21》 実はディックの作品ではこれが1番好きです。とてもディックらしい素晴らしい作品です。何回、読んだかな。


ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)
(1978/10)
フィリップ・K・ディック

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《2010年3月5日》 オリコさんにお邪魔して女性活躍推進連絡会。今回はゲストに厚生労働省の方をお招きいたしました。懇親会までご参加いただき感謝です。懇親会は途中退席して、近所でやつている別の会に。気づいたら「文字平」さんの隣あたりの店なので、仲間を連れて酔っ払って中野さんにご挨拶に行きました。


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【2010/03/05 23:02】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
仕事の生産性を上げて早く帰ることの効能
仕事の生産性をあげて早く帰ることの効能について、東京大学の佐藤博樹先生がとても良い話をされています。うろおぼえでかなりアレンジが入りますが、整理してみます。

だらだらとした習慣的な慢性残業に陥ってしまっている場合、どうしても時間意識が希薄になります。遅くまで仕事場にいるのは疲れますから、自然と生産性が落ちます。21時くらいから終電が気になってようやく仕事のペースがあがり、終電ぎりぎりで帰宅。なんら自己充電することなく、よく朝は「空っぽの状態」で出社し、また深夜まで残業で疲れた体がさらに効率を低下させます。知識もネットワークも増やす努力をしていませんから、何をするにも時間効率は向上しません。

これに対して、ある時間にきちんと帰ることを意識している人は、夜の時間をネットワーキングや情報収集、トレンド把握、自己啓発などに活用することができます。もちろん心身のリフレッシュに充てることも可能です。これらが翌日からの仕事にもプラスに作用しますから、仕事の生産性はぐんぐん上がります。

ちょっときれい過ぎる話ではありますが、仕事の生産性をあげるには何よりもまず職場を出ることを目標にするのが一番いいのかもしれません。一般的にいわれる理想的な手順としては、業務改善をしっかりと行って、その結果として時短ができるということになるのかもしれませんが、そういった正統派の手順は意外とこの問題を解決には導きません。まず、何時に帰ると決めて、その時間を目指して死にもの狂いで仕事をやって、夜はしっかりとネットワークングと自己啓発に費やすということを数年続けるとその差はきっと激しいものになるに違いありません。昼食を食べずに働いてでも早く帰れ、という人もいます。

ワークライフバランスという言葉はやっぱり誤解を生みます。早く帰ることによって、ワークとライフのバランスを取るのではけしてなく、ライフの時間もワークに活きる活動を積極的にやることによって、ワークとライフを統合(インテグレーション)をするのです。それが仕事のできる人になる近道です。仕事は趣味にするのが一番だと思いますが、それは昨日と同じスタイルで遅くまで職場にいることを意味しません。それはただの習慣です。このあたりの理解が難しいところです。本当の意味で仕事が趣味になったのであれば、きっとライフにも充実感を感じられるようになっているはずです。

《私の好きなSF小説 その20》 日本SF第一世代の大御所ですが、アメリカSF黄金時代を彷彿させるストレートなSFです。


復活の日 (ハルキ文庫)復活の日 (ハルキ文庫)
(1998/01)
小松 左京

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《2010年3月4日》 ダイバーシティからみでの厚生労働省の勉強会に入れていただき初参加。いろいろとつながっていきます。


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【2010/03/04 23:49】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
会社説明をしない会社説明会
当社の今年の採用セミナーも終了です。

いろいろな立場でセミナーでお話をするのですが、今回は社長の代わりに事業戦略について話す回が2度ありました。本来、経営トップが話す方がいいテーマですから、どこまで染み入る話ができたかわかりませんが、面白いことを体験しました。

私はこの手のセミナーでは、就職活動に関する個人的なメッセージ性の強い話を必ずします。この時も事業戦略を話終えた後に、就職活動をする皆さんへのメッセージを付け加えました。そこで本当に面白いのですが、話が就職活動に対してのメッセージに変えた瞬間に顔をパッとあげる学生がたくさんいるのです。250名規模のセミナーでしたが、会社の事業戦略の話から就職活動に関する話に変わった瞬間に、前で話していて少し空気感が変わるのがよく判ります。これは心に染み入るようなレベルで事業戦略についての話が十分にできなかったことをまずは反省しなければなりませんが、就職活動中の学生の皆さんが本当に悩み、不安でいるんだということの表れでもあるのだと思います。たぶん、就職活動に対してのメッセージがその部分に強く訴求したのだと思います。

今日は今日で今年最後のセミナー(の予定)があり、やっぱり最後にお話しをしたのですが、これもとっても学生の皆さんの食い付きというか反応が良かったです。最終的にどこに就職するにしても、印象に残る会社になることは大切だと思っています。アンケートを見るのが楽しみです。

会社説明を一切しない会社説明会というのを実験的にやってみてもいいかなとすらちょっと思っています。

《私の好きなSF小説19》 もう今は26年後の未来なのですね。ゼミの3年生の合宿の課題図書でした、確か。


1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
(1972/02)
ジョージ・オーウェル新庄 哲夫

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《2010年3月3日》 ひな祭り。なんか公私&サードプレイスともに目茶忙しいです。


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【2010/03/03 23:47】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
鳴くコオロギ、あまり鳴かないコオロギ
鳴くコオロギ、あまり鳴かないコオロギ、という話を読みました。

オスのコオロギが鳴く理由は、メスを呼び寄せるためです。ですから、コオロギは良く鳴くほどメスとの出会いの機会が増え、子孫存続の可能性が高まります。逆にいえば種の断絶のリスクが低くなります。

しかし、あまり鳴かないコオロギというのがいるそうです。実はコオロギには天敵がいます。その1つは空中から狙っている鳥類、そしてもう1つはコオロギに卵を産みつける寄生バエだそうです。オスのコオロギは鳴くことによって、これらの天敵に居場所を知らせるリスクを高めることになります。従って、あまり鳴かないコオロギという発想が出てきます。あまり鳴かないコオロギはメスとの出会いの可能性は低めますが、天敵に見つからないことにより生存可能性は高まります。生存可能性を高めることにより、種の断絶のリスクを下げているとも考えられます。あまり鳴かないというのは立派な戦略です。

何となく人情的には天敵を呼び寄せるリスクを感じつつも、鳴くことによって種の存続を図ろうとする鳴くコオロギの健気さに拍手をしたくなります。ただし、進化論的には良い・悪いはありません。しかし、いずれこのどちらかが淘汰されるのだそうです。コオロギに関しては、進化はまだ結論を出していません。

これをビジネス社会に置き換えてみると、「チャレンジする人間」「依存する人間」との間での比較ができるでしょう。いろいな困難にぶつかるリスクをかけてでもチャレンジする人間、リスクをさけて組織にぶらさがり依存する人間、誰がどう考えても「チャレンジする人間」が優勢に感じますね。しかし、「依存する人間」がビジネス社会にはまだまだ多数いるという事実は、進化論的にはこの両者の優劣に結論が出ていないということになります。

「チャレンジする人間」は組織内で出世する可能性は高いでしょう。しかし、チャレンジが故に失脚する可能性もあります。また、徹底的に働くことにより、ワークライフバランスが崩れたり、体調を崩したりするというリスクも「依存する人間」よりも高いでしょう。ですから、一概に「チャレンジする人間」がすべてよいとはいえない現実があります。
また、昨今の世相では「チャレンジする人間」よりも「依存する人間」が増えているようにも感じます。人間界から進化によって「チャレンジする人間」が淘汰され、「依存する人間」だけになるなんてこともあるのかもしれません。それを「進化」ではなく「退化」と呼びたいメンタリティこそ、この「進化」の問題の難しさを語っています。

《私の好きなSF小説18》 去年読んだ日本SFでは一番おもしろかったかな(あまり数は読んでないけど)。4冊あっという間に読めました。


ハイドゥナン〈4〉 (ハヤカワ文庫JA)ハイドゥナン〈4〉 (ハヤカワ文庫JA)
(2008/06)
藤崎 慎吾

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《2010年3月2日》 お通夜でした。亡くなる直前まで普通におられて、テレビのリモコンを握ったままの大往生だったとのこと。急に亡くなるのも、長い闘病の果てに亡くなるのも、いずれもそれぞれの悲しさがあります。


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【2010/03/02 23:02】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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