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一橋大学加藤哲郎ゼミ
私のゼミ指導教官である加藤哲郎一橋大学教授が退職され、先週の土曜日に最終講義が国立でありました。

特任教授で残る道を選択せず、より研究にドライブをかける道を選ばれました。最終講義も加藤先生の思いがこもっており、ゼミテンOBのみを対象にしたものでした。これに応えるように忙しい中を縫って、各期の代表が心温まる場を準備していました(いろいろと提出が遅れてすみません)。最後のゼミテンとなる現役4年生も同様です。加藤先生が就職活動に関心を示さない(?)ので、ここ数年は就職活動期にお邪魔しておせっかいな話なんかもしていたので、社会人歴のまだ浅い彼ら彼女らがしっかりと働いているのがとてもたのもしかったりもします。

私はゼミの4期生です。1983年進学入ゼミですから27年が経過しますが、逆算すると当時の加藤先生は33歳。すごい人に見えていたのですが、若かったんですね。その後ずっと一橋大学にいてくださり、綿々と後輩ゼミテンを世に出してくださったことにも感謝しています。当時の著名ゼミの先生方はとっくに退官されてOBも途絶えてますからね。

一橋大学というと金融セクターに人材を送り込む大学のイメージですが、加藤ゼミはかなり異色のゼミです。358名の卒業生のうち、金融関連は40名のみで、メディア関連で働いている66名よりも少なく、大学教員・シンクタンク研究員などと同じような人数です。マスコミに強いゼミといくつかのプレスにて紹介されたこともあります。NP0/NGO・生協で働く人も10名ほどいて、医者、パイロット、弁護士、市議会議員、バティシエ、画家、俳優、さまざまな職種のOB・OGがいます。まさに多様化しています。おそらく学内一の多様性ゼミでしょう。

また、かねてから一橋大学で一番転職率の高いゼミともいわれていました。20年前の段階で早期転職率3割を誇っていました。一橋のゼミでは突出しています。しかし、近年では世の中が追いついてきてしまいましたが。また、おそらく学内一、留年生の多いゼミでもあったのではないかと思います。時期によって違いますが、年間10~15名ほどのゼミテンをとりますが、たいていは数名が留年しています。8年生までやった人も2人いるそうです。ただ、今年あたりは就職難で「希望留年」者がどこのゼミでも多数に上り、こちらも時代に追いつかれてきているともいえます。
もともと自由で自律したところが魅力の大学ですが、その中でも突出していたゼミかもしれません。

一橋大学は中央線の国立駅にありますが、国立という街自体が、学びのプレイスとしての趣を作っています。駅舎が改修中であったり、その裏にマンションがたったりとかはありますが、それでも街自体が学びの雰囲気に包まれています。こういうのって大きいなぁと感じます。最終講義の当日はほんとうにうららかなお天気。国立は寒いに違いないと思って暖かめの服装をしていきましたが、いい意味で裏切られました(中央線は「寺」という字がつく駅を過ぎるごとに1度気温が下がるといわれています。「高円寺」「吉祥寺」「国分寺」「西国分寺」とありますがら、新宿よりも4度低いのが国立です)。

ここのところ東京大学の本郷キャンパス、大岡山の東京工業大学、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス、三田キャンパスなどに比較的頻繁に行きますが、やはり国立の空気感は異なります。単にノスタルジィだけではない、本当の違いがどこかあります。

加藤先生が1997年8月15日に開学したネット上の大学である「ネチズンカレッジ」は今後も健在です。この中では1998年度進学組以降の全ゼミテンの卒業論文が全文公開されています。加藤ゼミの卒論の評価基準は、①創造性、②実証性、③論理性、④形式性、⑤努力、です。ネット公開することにより、一般に見られてもはずかしくない卒論を書かねばならないというプレッシャーは卒論の水準をかなり高めているはずです。グーグル検索などから卒論がヒットして、引用されたり、問い合わせがあったりということも少なからずあるそうです。少ない論文でも月に30程度はアクセスがあり、多い論文では数100のアクセスがあるというからなかなかなものです。

最終講義のあと、マーキュリータワー7階にて「あすの会」。今後も2年に1回のペースで続けられます。それから、100名近くで居酒屋にて二次会。最後は同期だけで「さかえや」で軽く飲んで帰りました。都合、6時間以上は飲んでいたことになりますか。皆、仕事と家庭、それぞれで大変な役割を日頃は担っているはずですが、あの街に行くと学生に戻れるというのが、また国立です。

《私の好きなSF小説 その40》  私の卒論は「日本SF史」です。先生の講評は今でも覚えていますが「読み物としては非常に面白いが、社会性に乏しい」でした。ワープロなんてない時代ですから、原稿用紙に手書きです。各章の扉にはコピーした主要作品の表紙絵を使いました。確かこの本は第一章か二章あたりの扉を飾っていたと思います。もちろんハルキ文庫ではなく、ハヤカワJA文庫版ですけど(アマゾンには画像がないんですよね)。

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
(1997/12)
小松 左京

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《2010年3月24日》 一日中、結構な雨でしたね。しかも、寒い。そんな日のあとには春が必ず来ますから、頑張りましょう。改めて1つ1つの仕事を丁寧にやろうと思った日でした。


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【2010/03/24 23:27】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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