7月も終了です。それにしても、暑い夏です。
今月後半の振り返りです。毎月2回、直近2週間に書いたブログをタイトルだけ振り返っています。 キャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座の復習をブログでも改めて始めました。今後はしばらくはその比率が高まると思います。あとは、日本の人事部の「HRクラブ」でさせていただいたお話を再録したりしました。 7月16日 内定時期というトランジション 7月17日 「ファミリーマートらしさ」推進運動 7月18日 ファミマシップ゛ 7月19日 企業内スポーツ選手の転身 7月20日 僕はこの会社が好きだから 7月21日 人事の書棚から094-096 7月22日 キャリアをめぐる状況の変化 7月23日 継続性・連鎖性・発達性~キャリアの3つの特徴 7月24日 女性活躍推進連絡会 その歴史と思い 7月25日 スーパーバイザー養成講座、折り返し地点 7月26日 新卒採用ほど、素敵な仕事はない ~「第1回HRクラブ」から 7月27日 こんな採用業務はNG ~「第1回HRクラブ」から 7月28日 新卒採用に関わる持論 ~「第1回HRクラブ」から 7月29日 自己紹介、ネタ4つ 7月30日 24時間働くということ 《2010年7月31日》 明後日から長男がしばらくアメリカに旅立つので、アパートの引き払いやら引っ越しやらもからみ親もなんとなくバタバタした気分。渡航前日まで研究会の発表があるというから大変だ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を スポンサーサイト
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7月9日に「日本の人事部」のアイキュー社が主催する「HRクラブ」でお話した新卒採用についての話について2日間に渡って振り返ってきましたが、今日は「持論」について。
神戸大学の金井先生は、「持(自)論」を持つことの大切さを常々お話されていますが、新卒採用のような業務では特に必要だと思います。「持論」を持ち、それをキャッチーでわかりやすい言葉で伝えることはリーダーの役割の1つですね。けして社内に周知する必要はありませんが、新卒採用担当は全社を巻き込んで採用活動をするわけですから、自分の中でこうだという「持論」はしっかりと持っておくべきです。そうすれば、長丁場の採用活動の中でのブレは最小限にとどめることが出来ます。 私が採用実担当をしていたのはバブル末期ですが、当時に掲げていた「持論」は以下のとおりです。チームのスローガンというかたちで壁に貼ってました。 《採用担当チームのスローガン》 ・採用は、愛だ ・採用は、マーケティングだ シンプルですが的確だと今でも思っています(自画自賛)。 そして、今は、以下の言葉を大事にしています。 「採用は、企業にとっても、学生にとっても、「決断」の場だ」 これについては、以前のブログでかなり詳しく書きましたので、よろしければご参照ください。 2009年04月08日 就職活動における決断と判断 あと、「持論」といっていいのかわかりませんが、もう1つ。 昨今の採用活動・就職活動には多くの問題があると思いますが、これを単に嘆くのではなく、最近ではちょっと解釈を試みています。 学生から訴えられる話として多いことに「採用の基準・やり方が不透明なこと」があります。これは確かにそうだよなぁと思うのですが、別の角度からみると、これには実は意味があるのかもしれません。学生生活では、シラバスが与えられ、はっきりした時間割があり、明確な課題が出て、締め切りも明示され、何単位取れば卒業できるかの基準も明示されます。学生はこれに慣れきっています。 でも、社会に出れば違います。この社長はどうすれば当社の商品を買ってくれるのかの基準などは当たり前ですが明示などされません。どうすれば買ってくれるのかを真剣に考え、あれこれとチャレンジして動く、少なくともそんなことが求められるわけです。 確かに就職活動は不透明な世界です。そして不公平な世界かもしれません。でも、社会に出ればもっと不透明で基準が明示されない中でもがくことが「仕事」だと気づくはずです。それに文句をいったり、嘆いたりして何にもなりません。 就職活動の不透明さは、学生から企業人への橋渡しのためにあるのかもしれません。 ちょっと強引ですか? 《2010年7月29日》 夜の名古屋で人材育成談義です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
だいぶ前になりましたが、7月9日に「日本の人事部」のアイキュー社が主催する「HRクラブ」で、新卒採用についての話をしてきました。「HRクラブ」については、以前にブログに書いていますので、そちらを参照してください。第2回はサイバーエージェントの曽山さんが担当されますが、募集が始まっていますよ。 2010年07月10日 第1回「HRクラブ」 今日は、そこでお話したエッセンスをご紹介したいと思います。 全体構成は、こんな感じです。途中でペア・ディスカッションなども入れさせていただきました。最近は、多くの研修がラーニング・バー化していますよね。 Ⅰ.2011年度新卒採用を振り返ってみましょう Ⅱ.採用業務を考える Ⅲ.当社流採用業務思想 Ⅳ.こんな採用業務はNG Ⅴ.今、採用担当者に求められること Ⅵ.私の持論 この中から、今日は「Ⅱ.採用業務を考える」についてちょっと整理します。サブタイトルは「新卒採用ほど、素敵な仕事はない」です。これには5項目あります。 ①採用は人事業務の中でもっとも外に開いた業務である どんな仕事でも気の持ちようで外に開いた仕事にできるのですが、採用というのは嫌でもこれをやりますし、自然にこれができます。何といっても、大学がある街であれば、どこに出張してもいいんですから、すごい仕事ですよね。採用担当が内にこもってはいけません。 ②採用は人事業務の中でもっともエントリーに適した業務である 他業務(特に営業)から人事に異動した社員が最初にやる業務としては、とても適した業務です。新卒にも適した仕事ですが、これはちょっと勘違いする可能性があるので微妙です。 ③新卒採用は極めて経営に近い業務である 会社を代表して会社を語るのですから、これはまさに経営者の代弁者です。また、企業によって違うかもしれませんが、採用担当者自らが経営層に採用総括報告をしたり、採用戦略の説明をしたりする企業も多いでしょう。当社では、担当者から直接社長にプレゼンをさせます。かなり緊張していましたが。 ④新卒採用は担当者が多大な権限を持てる仕事である 実は人事の責任者は新卒採用のことは詳しく知らない人が大半です。私のようにいまだに新卒採用が好きな人は例外かと思います。新卒採用という業務は、良い悪いは別として、上司の目が光りにくい仕事なのです。担当者が決めたことが会社の結論になりやすい仕事なのです。これはとても有利で楽しいことです。何でもそうですが、主流の仕事よりも傍系の仕事をした方が、自由に裁量を持てる可能性が高いので、とってもお得で楽しいものです。 ⑤新卒採用は、打ち上げがあるタイプの仕事である 年間でまわす仕事なので、必ず打ち上げが出来ます。最近の新卒採用活動はかなりだらだらと長期戦の様相をみせていますが、それでも年度の切り替わりというのがあります。というか、無理にでも作るべきです。「打ち上げ」というのは、本当に素敵な風習です。 《2010年7月26日》 今日は慶應義塾大学丸の内シティキャンパスでラーニングイノベーション論があったみたいです。で、私は昨年の卒業者なので参加してないのですが、終了後に特に女子がツイッターで盛り上がってます。あおぞらのアキレスさんが講師だったみたい。確かに人事女子のロールモデルの1人ですよね。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
ちょっと間が空きましたが、「人事の書棚から」です。今回は比較的ここ最近に読んだ本を3冊選んでみました。
ところで、遅まきながらBOOKLOGというサイトの存在を知ったので、本棚構築中です。いずれ時間ができたら、レビューとかも入れておこうかと思います。でもでも、「いずれ時間ができたら」レベルの消極的な目標が叶うことはほとんどありません。目標のステイタスを「必ず時間を作って」に格上げできるかが実現のポイントです。 人事の書棚から:094 「人材の複雑方程式」 5月に発刊された一橋大学の守島先生の最新書です。人材マネジメントについて幅広くわかりやすく書かれているので、人事関連の入門書としてはお薦めです。本書の中で説明されている「職場の4つの機能」については、実に考え方を整理させていただきました。その他にも、過度の権限移譲の弊害の話、現場リーダーの話、会社と従業員の心理的契約の話、人的ネットワークの話、働きやすさと働きがいの話、などなど、平易な内容ながら幅広く考えのフックになるような指摘が散りばめられています。何となく、この夏に人事の勉強してみようかなぁという人には特にお薦めかな。
人事の書棚から:095 「チーム脳にスイッチを入れる質問会議」 アクションラーニングってなんかちょっと興味があるけど、よくわかんないなぁという人には良い本です。日本アクションラーニング協会代表でもあるラーニングデザインセンターの清宮さんの著書です。初めてお会いしたのはSFCでした。「質問会議」という名称で、アクションラーニングのセッションを説明しています。確かにうまくまわると、課題解決をしながら、組織コミュニケーションの問題、メンバーの自律性の問題、メンバーのモチベーションの問題まで一緒に改善させるだけのポテンシャルのある手法だと思います。何かで試したいと思っているのですが、タイミングと機会を探っているところです。
人事の書棚から:096 「課長の品格」 編集者がとってつけたようなタイトルですが、日本の高度経済成長を支えた在日米軍発のMTP(マネジメント・トレーニング・プログラム)のエッセンスの紹介本です。温故知新ですが、マネジメントの本質は大きく変容したわけではありません。著書の梅島さんは、みずから在日米軍人事訓練部訓練コンサルタントのご経験があり、マネジメントサービスセンターの元社長。今でこそ、アセスメントセンター方式の代表会社のような同社ですが、実は設立は1966年と古く、管理者教育が中心の会社だったそうです。私はMTP世代とは1~2世代くらい違いますが、どうせなら前書きに書かれている思いのように、もっとMTPを前面に出した作りにして欲しかった感じがします。このあたり、編集者とのせめぎ合いもあるのでしょうか。でも、マネジメントのおさらいに役立ちます。やっぱり本質の本質はあまり変わっていないものです。
《2010年7月21日》 それにしても時間がなく、読む本がたまっています。読んだ本も部屋を占領しつつありますが、未読本がこれだけたまるとどうしましょうという感じになります。いろいろな方から紹介された本、講座で聞いた本をついついアマゾンで大人買いしたり、立ち寄った書店で掘り出し物を見つけたり、読むことよりも、これ欲しいでまずは買ってしまうのがいけません。本以外ではそういう消費行動をしないのですが不思議なものです。また、最近は本をいただくことも多くなりました。取引先の研修団体の方から自社関係本いただくことが一番多いですが、突然、知らない方から送っていただくこともあります。これはブログのおかげみたいなので、日々の努力に対するささやかな報酬でもあります。ありがとうございます。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
はい、7月も半ばになりました。
半月に1回の振り返りです。 採用テーマで講演をすることもあって、結構、新卒採用について考えてたみたいですね。あとは、夏の文庫本紹介。自分でも何だかわからないですが、まあ読書は大切です。 「日本の人事部」のメルマガを購読されている方、ライターは名字だけ名乗られていますが、阿部さんです。文面だけだと男性か女性かも特定しにくいのですが、先日、一緒に飲ませていただく機会がありました。たまたま帰り道が一緒の地下鉄でお話していたのですが、鞄にたくさんの本もお持ちでした。本屋であれこれと選んで仕入れているそうです。大事なことですよね。私は最近はついついアマゾンで必要な本をピンポイントでという購買活動に変わってきてしまっているのですが、書店での本漁りもときにはやらなきゃという思いもあって、最後の3日間の企画になりました。 7月1日 私は社会人になることができません 7月2日 内定時期の二面性 7月3日 I will not complain 7月4日 「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」 7月5日 首尾一貫性が一番の強み~小林製薬の開発から 7月6日 新卒採用活動三重苦 7月7日 人事の書棚から076-078 7月8日 目標達成のための戦略的行動 7月9日 交差点の先頭に停止している自動車 7月10日 第1回「HRクラブ」 7月11日 なりゆきによる改革 7月12日 人事の書棚から【番外編】 079-083 7月13日 人事の書棚から【番外編】 084-088 7月14日 人事の書棚から【番外編】 089-093 《2010年7月15日》 ガイアックス社の「同期力」についてのセッション、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスのラーニングイノベーション論Ⅱ期生の会とはしご。多くの熱い思いをもった育成担当者と新たに出会えた日でした。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
各出版社による夏の文庫本販促キャンペーン、第3弾です。
ちょっと気分を変えて、人事の書棚番外編として、各フェアで取り上げられている本から、お薦め本を5冊ずつ選んでいく企画を一昨日からやってますが、夏の文庫本フェア、今日は新潮文庫です。 《新潮文庫 新潮文庫の100冊》 人事の書棚から:089 「点と線」 松本 清張 時刻表もののミステリ。もともと小さい頃から鉄道や時刻表は好きでしたが、これを読んでますます火がつきました。4分間(でしたっけ)だけあのホームが見える…、凄いですね。でも、飛行機になかなか気づかないのは時代ですね。いずれにしても、鉄道ダイヤが正確な日本だからこそ成り立つミステリジャンルです。鉄道も遅れるのが当たり前のお国がらでは、アリバイ工作には使えません。
人事の書棚から:090 「海辺のカフカ」 村上 春樹 特にこの作品が好きということでもないのですが、村上春樹も1冊くらいとりあげないとなという感じの選択です。もう1冊「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」も新潮文庫では選ばれています。村上春樹はなんだかんだいって、出版されると必ず買って読んでしまう作家の1人です。もう今では、そんな作家は全部で5人くらいしかいませんけど。
人事の書棚から:091 「心の処方箋」 河合 隼雄 ユング心理学の日本における第一人者で、晩年には文化庁長官もつとめられていました。専門書に限らず、一般の人が気軽に読める書籍もたくさん書かれています。温かみのあるユーモア一杯の方で、文化庁長官になったときは、実に適任と感じたものです。河合先生の本は、力をつけてくれますよ。
「江戸川乱歩傑作選」人事の書棚から:092 江戸川 乱歩 ミステリではなく、探偵小説というのが似合うでしょうか。耽美的な恐怖小説でもあります。私は、シャーロック・ホームズ⇒江戸川乱歩⇒金田一耕助という順番をたどりました。SF小説では、星新一⇒筒井康隆⇒その他日本の第一世代SF作家作品⇒ハヤカワ海外作品読みまくり、という順番をたどりました。
人事の書棚から:093 「檸檬」 梶井基次郎 新潮文庫は日本文学の古典?がうまい感じで揃ってます。雪国/川端康成、坊ちゃん/夏目漱石、羅生門/芥川龍之介、春琴抄/谷崎潤一郎、ヴィヨンの妻/太宰治、金閣寺/三島由紀夫、ビルマの竪琴/竹山道雄、たけくらべ/樋口一葉、蟹工船/小林多喜二、友情/武者小路実篤、黒い雨/井伏鱒二、砂の女/安部公房、海と毒薬/遠藤周作、銀河鉄道の夜/宮沢賢治…………。記憶の深さは別として、大半は読んだことがありますから、若い頃の読書量は今の数倍あったんですね。でも、頭と心にはあまり残っていないのは、なぜでしょう。と、書棚に檸檬を置く。
もっともっといい作品が紹介されています。本屋で冊子をもらいましょう。 内定者なんかに聞いても、まったく本を読まないという学生さんも結構いますね。書籍で読むか、電子で読むかの議論は別にして、「読む力」というのは大切だと思います。 読書で夏を乗り切りましょう。 《2010年7月14日》 本日はスタート21時で、大手町→赤坂のはしご。いずれも2軒ずつ。いずれの会もはずせない素敵な会なのです。ねぇ、ノルウェー ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
毎年この夏になると、書店ではいくつかの出版社による夏の文庫本販促キャンペーンが繰り広げられます。今年でいえば、集英社文庫が「ナツイチ2010」、角川文庫は「発見!角川文庫」、新潮文庫は「新潮文庫の100冊」。昨日から、各社の対象作品から5冊ずつ好きな本を紹介するという趣味的な企画を「人事の書棚 番外編」としてやってます。
今日は角川文庫です。 《角川文庫 発見!角川文庫2010》 人事の書棚から:084 「麻雀放浪記」 阿佐田 哲也 高校の頃は皆でバイブルかのごとく読みふけっていました。過ぎ去った時代への憧れというのでしょうか、終戦直後や安保闘争時期には高校の頃は変な憧れを持っていたように思います。今やそんな青臭いパワーはありませんけど……。亡くなられたつかこうへいの「初級革命講座飛龍伝」とこの「麻雀放浪記」はそんな気持ちに火をつけてました。休み時間にはよくチンチロリンやってました。ツバメ返しの練習とかもしたよなぁ。不器用なのでうまくできなかったです。
人事の書棚から:085 「人間失格」 太宰 治 大学最後の春休み。卒業旅行の予約というものを完全に失念していた私は、同じ境遇の友人と一緒に友人の実家である八戸に旅立ちました。そして、八戸から津軽をスケジュールもなくまわり、太宰が住んだ金木町の「斜陽館」にも泊まりました。今は旅館業はやめて記念館になっているようですね。この「人間失格」は、なぜか集英社・新潮文庫・角川書房の3つのフェアすべてに選出されています。「走れメロス」は選ばれていないのに…。
人事の書棚から:086 「変身」 フランツ・カフカ 誰でも中学校くらいの頃にSF作家になりたいと思ったら、カフカの「変身」のパロデイをついつい書いてしまうものでした(そんなことないですかね)。カフカ文学の本質など理解しない楽天的な発想で、この奇想天外な舞台設定だけをいただいて、自分のイマジネーションを拡げるんですね。悪いことではないと思います。
人事の書棚から:087 「きまぐれロボット」 星 新一 今回、角川文庫が取り上げている唯一のSFです。日本SF作家の大半の版権はハルキ文庫にいっているということでしょうか。中学1年の春から夏にかけて、星新一を読みふけっていました。誰でも中学校くらいの頃にSF作家になりたいと思ったら、星新一みたいなショート・ショートにまずはチャレンジするんですね(そんなことないですかね)。自分で書いてみて、ショート・ショートの難しさと、それを量産していた星新一の凄さがわかるのです。
人事の書棚から:088 「こころ」 夏目漱石 この手の日本の名作が必ず選ばれているのが、夏のフェアの特徴です。若者に古典を読んでもらう良い機会にはなっていると思います。コレは違いますが、毎年ちょっとそぐわないんじゃないのというカバーで発刊され、書店を賑やかにしています。これも若者対策ですね。高校2年の頃、部員が1人もいなくなった「文学部」にクラスメートと10名くらいで入り、ある意味、乗っ取りました。名前が文学部なので何か文学をやる必要があるということで、夏目漱石の研究を学園祭でやった気がしますが、定かではありません。あとは、筒井康隆のラジオドラマをやりましたね。実はこの本も、集英社・新潮文庫・角川書房の3つのフェアすべてに選出されています。
もっともっといい作品がたくさん紹介されています。本屋で冊子をもらいましょう。 《2010年7月13日》 長男が1年間アメリカに行くことになり、自宅に戻ってきましした。あれこれ段取りの相談のために、早々に帰宅(といっても22時ですが…)。しょうがないのでお金は出しますが、いい時間を過ごしてきてほしいです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
毎年この夏になると、書店ではいくつかの出版社による夏の文庫本販促キャンペーンが繰り広げられます。今年でいえば、集英社文庫が「ナツイチ2010」、角川文庫は「発見!角川文庫」、新潮文庫は「新潮文庫の100冊」。いずれも無料で内容紹介が書かれた小冊子が配布されています。そうそう、そして我らがハヤカワ文庫も「夏のSFフェア」を開催中です。
今回は、ちょっと気分を変えて、人事の書棚番外編として各フェアで取り上げられている本から、お薦め本を5冊ずつ選んでいきます。まったくもって趣味的な話ですが3日間やってみたいと思います。 それにしても暑い夏ですが、専門書、小説まじえて、じっくりと幅広く読書に励んでみてはいかが。 《集英社文庫 ナツイチ2010》 人事の書棚から:079 「シャーロック・ホームズ傑作選」 コナン・ドイル 「赤毛連盟」など6編を収録しているようです。シャーロック・ホームズは小学生の時にとにかくひたすら読みました。ジュブナイルで読んで、一般書も読んでました。私のイギリス観、ロンドン観は、ホームズの世界から形成されていますが、15年ほど前に1カ月半ほど滞在する機会を得ましたが、イメージとは大きく異なっていなかったのが不思議です。ミステリの原点であり、憧れでした。
人事の書棚から:080 「週末のフール」 伊坂 幸太郎 大胆な設定のもとの、とても哀しくも怖いストーリです。それでも、淡々と読めるのは、世界の終わりを前にして妙に冷静な登場人物たちの生き様と、伊坂幸太郎の洒脱な文体によるものでしょうか。「8年後に世界が終わる」と聞いて、どう行動できるのか、人間の器はそう大きくはないですね。自分の後に残される子供の心配をしなくてすむので気が楽になったという親の話にはじんと来ました。
人事の書棚から:081 「マイナス・ゼロ」 広瀬 正 オールタイム日本SFのベスト5に絶対入れますね。タイムマシンものがお手のものの広瀬正の代表作です。長生きをされたらもっともっと名作を残されたのでしょうが…。広瀬正全集を文庫で再収録された集英社さんには感激です。でも、私が20年前にビックボックスの古本市で入社したハードカバー版の全集の市場価値は下がってしまったのでしょうか。
人事の書棚から:082 「となり町戦争」 三崎 亜紀 結構まじで楽しく読めました。設定はとんでもなく不思議のですが、それを日常として受け止めて行動する主人公達に、妙なリアル感が逆にあります。最初はそれこそテレビで遠い外国の戦争をみているかのごとく、広報誌で戦死者等のデータだけをみていたのが、自分の身にじわりと降りかかってくる、そんな怖さがあります。
人事の書棚から:083 「光の帝国~常野物語」 恩田 陸 ものすごい量産家の恩田陸さんですが、常野物語シリーズが一番好きです。その中でも、これがやはり一番好きですね。半村良の伝奇小説、もしくは「岬一郎の抵抗」あたりを少しイメージさせる内容です。いわゆる超能力者の一族の話なのですが、とても情緒的な小説に仕上げています。 もっともっといい作品が紹介されています。本屋で冊子をもらいましょう。集英社文庫って、特に最近の作家ものはいいバランスで揃えていますね。
《2010年7月12日》 今日も公私ともどもいろいろなことがありました。こうなると、意地でも大事にしたいものが何なのかという、見極めが本当に大切になってきます。とにかく時間不足ですし、公私ともに突発がありますので。昔からなのですが、個人的には仕事で悩みこんでしまう人の気持ちが正直、心底からわかりません。仕事で命までとられることはないのに。でも、そう思えないからつらいんですよね。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
8日ぶりですが「人事の書棚から」です。まだまだ本は大量にありますが、ちょっとこのスタイルに飽きてきて頻度が下がっています。
人事の書棚から:076 「感じるマネジメント」 リクルートHCソリューショングループが、デンソーで取り組んだ理念浸透、いいえ理念共有への取り組みのレポートです。今はジェイフィールに合流されている高津尚志氏が中心となった取り組みです。上智大学の神父との対話なんかの箇所はちょっと感動ものです。このお話は、東京大学の中原先生のラーニングバーで高津さんから直接、うかがいました。 その後、リクルートHCソリューショングループの皆さまにご来社いただいたり、またジェイフィールさんにお邪魔して高津さんご自身にもお話を伺ったりしましたが、遠くないうちにわが社でも取り組むテーマになると思っています。 たぶん高津さんがこの話をされた回が、私が初めて参加したラーニングバーだったんじゃないかと思います。その時に三人机に座ったお二人とは、いまだに交流が続いています。ありがたいことです。
人事の書棚から:077 「上司の教科書」 石山恒貴さんの本です。 今は某社で人事の責任者をしつつ、法政大学の諏訪先生のもとで大学院生をという二足のわらじをはいています。実は彼とは大学のサークルが一緒です。一橋大学KARENというテニスサークルで彼が3年後輩でした。4年生の時の1年生なので、普通は縁が薄いケースも多いのでしょうが、何せこのサークル、私たちが3年生の時に作ったサークルですから、4年の最後まで関与してました。で、一生、石山さんの先輩なのです。KARENというサークルの名は、当時の大学生なら誰でも持っていた大滝詠一のアルバム「ロングバケーション」の中の「恋するカレン」からとっています。「キャンドルを暗くして、スローな曲がかかると…」って奴です。 すみません、本の紹介何一つしてないですが。
人事の書棚から:078 「人事管理入門」 学習院大学の今野浩一郎先生と、東京大学の佐藤博樹先生の共著です。キャリアカウンセリング協会のスーパーバザー養成講座の課題図書でした。当日は今野先生がおいでになり、8時間にわたるセッションをしていただけました。本書は、まさに入門書です。初めて人事の仕事につく人には、全体がながめられるので良いでしょう。久しぶりにこの手の本を読んでみると、自分の志向の偏りがよく理解できます。
《2010年7月7日》 七夕。雨。ヒューマンキャピタル2010始まりました。お隣のビルなので、会議の合間の1時間とかでいけます。展示会大好きです。ここ数年の流れとして、教育系ブースの比率が高いです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |