11月も終わりです。っていうことは、今年もあと1カ月。毎年毎年、通り過ぎるのが早くなりますが、今年も本当にいろいろなことがありました。
で、この半月の振り返りです。「職場学習論」からの引用、支援塾からの話、中原先生絡みが多いですねぇ。 11月16日 認知的徒弟制 11月17日 私にとっての業務支援・内省支援・精神支援 11月18日 「職場における能力向上」私の場合 11月19日 現場を支援し、経営に資するための問題解決法~支援塾② 11月20日 日本企業は人を育てる以外に生きる道はない 11月21日 社会人がMBAに行く動機、MOTに行く動機 11月22日 大型投資によって学習が強制される 11月23日 日本型戦略人事の要 11月24日 課長、イキイキ働いていますか~NHKクローズアップ現代 11月25日 ギャップアプローチによる切り離された就職教育 11月26日 互報性規範 11月27日 けど、これで終いやない、これからや 11月28日 内定がとれない~新・就職氷河期 11月29日 我々に残されている時間はもうない~「人材教育」12月号から 《2010年11月30日》 喉が痛くて声が出ない、といっていつつ、あと今年も1カ月。明日もまた病院行こうかなぁ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を スポンサーサイト
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ちょっと前のことですが、ある人材ビジネスの会社関係の方が訪れ、企画中の新商品についての意見を求められました。就職難にあえぐ、大学生向けの企画です。就職支援サービス・ビジネスですね。
就職活動を成功に導くには、まずはギャップの理解・把握が大切だといわれます。 そして、「内定獲得に必要な条件」をどれだけ充足しているのかを測るアセスメントを開発中とのことでした。この「内定獲得に必要な条件」には、企業を問わずに普遍的なものと、特定的企業におけるものと、2つがあります。なるほどです。前者は社会人基礎力に近いものになるのでしょう。 アセスメントでは、志望先企業の「内定獲得に必要な条件」と、今の自分自身とのギャップを資質・能力等にわたって明確化します。ビジネス界でもよくとるギャップ・アプローチですね。まあ、ここまではありかなあとも思います。 当然、ギャップをみつけたからには、問題解決フェーズに移ります。 アセスメントによって明らかになったギャップに対して、社会人基礎力ならぬ「就職基礎力的」なるものの強化と、必要な資質の習得・強化、当該企業に求められる能力の習得・強化を図るプログラムを提供するとのことです。そして、その提供先として想定しているのは、あくまでも大学ではなく、就職予備校的な人たちのとこと。ここがどうなんでしょう。 確かに今の企業の入り口、すなわち採用戦線はかなりテクニカルなものになってきてしまっています。それは問題であり、テクニカルであるがゆえに、この手の手法が有効になる面は残念ながらあります。しかし、新入社員がリアルにつく仕事はけしてそうではありません。テクニカルだけで切り抜けられないものなのです。 また、仮にギャップ・アプローチでいくにしても、そのギャップは就職予備校で埋めるのではなく、大学生活そのものの送り方で埋めて欲しいとは思わないのでしょうか。 ちょっと前にご紹介したS女子大学のキャリアセンター長の方から聞いた『外注業者が提供するキャリア教育のメニューは良くできており、それなりの「気づき」を学生にもたらすものの、あくまでもパターン化された「気づき」であり、実生活から得られる「気づき」とはまったくレベルが異なる』という言葉を改めて思い出します。 大切なのは、大学生活そのものから得られる「気づき」であり、私たちはそれを促進させる必要があります。けして、切り離されたところで、ギャップアプローチでそれをやってはいけません。ますます就職が自己目的化してしまいます。 ギャップ・アプローチの反対にあるのは、ポジティブ・アプローチです。 ポジティブ・アプローチというものの流れは、以下のようになります。 強み・価値を発見する ⇒ どうありたいか、最大の可能性を描く ⇒ 現実的達成状態を共有化する ⇒ 新しい取り組みを始める 「ギャップ・アプローチ」が問題点を解決して常に平衡を保とうという作用をしがちなのに対して、「ポジティブ・アプローチ」は拡張的意識を持った考え方だともいえます。できない点、駄目な点に着目して改善するのではなく、「何が大切なのか」「何が可能なのか」を考えていきます。いきおい、他責的な発言は陰を潜め、自責的・自律的なトーンが強まります。こんなアプローチで頑張っている学生をふるい落とすような採用活動はやりたくありませんね。 《過去の関連ブログから》 2009年01月08日 ギャップアプローチ 2009年01月19日 ポジティブアプローチ 2010年11月11日 パターン化された気づきと実生活から得られる気づき 《2010年11月25日》 徳島大学で採用セミナー。4社合同での手作りセミナーです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
いきなりタイトルバックは夜の新橋でした。
11月22日(月)のNHK「クローズアップ現代」のタイトルは「課長、イキイキ働いていますか」、東京大学の中原先生がなんとスーツ姿で出演されていました。特にお役には立てなかったのですが、私も何回かディレクターの方からお電話をいただき勝手なことを話させていただきましたが、それにしてもテレビ番組を1つ創るのにどれだけのスタッフの労力がかかっているのかは、常々感心します。 で、課長の話なのですが、本当に古くて新しい課題です。これだけ繰り返し繰り返し、時代を超えて何度も課長がテーマになるということは、やはりこれが日本企業の強みの源泉の1つであることは間違いないのでしょう。 私にとっても「課長」は非常に思い入れのあるテーマです。 このあたりの経緯を過去に書いたブログから引用します。 ****************************************************** 私は1994年に1年間、当時の社会経済生産性本部の経営アカデミー人事労務コースに1年間通わせていただきました。まったくこの1年間が私の仕事人生を変えたといまえす。私は1992年に営業から人事に異動、2年間採用と若手教育を担当したところで、営業への配転希望を上司に伝えたのですが、当時の上司が「採用だけをやって人事経験者ですなんて顔をした奴をつくるわけにはいかない」といって、さわやかにこれを拒否。その時に経営アカデミーに通うように合わせて指示をいただきました。経営アカデミーでは第一級の講師陣から人事全般の極めて広範囲にわたる講義を聴き、メンバーによるグループ研究が1年間にわたって毎週行われます。当時のノートは大事にとってあります。合宿、自主合宿なども盛んで、とにかく考えに考える1年間でした。私たちのグループが選んだ研究課題は「課長の機能と実態~飛び出せ課長」でした。中間管理職不要論が活発になる中、直感的に課長は必要、ミドルは大切と感じていたのが、テーマ選定の理由です。まだまだミドルというよりも課長というのがしっくりときた時代です。 ****************************************************** 今回の番組では、あえて「ミドル」とはいわずに「課長」といっていましたが、これによって情緒度が増してきます。 今の課長を取り巻く典型的な問題は、冒頭の2人のサラリーマンへの街頭インタビューで語りつくされていたともいえます。すなわち、次の2つの問題です。 ①課長は上と下の板挟み ②自分のこともやりつつ下も束ねなければならない(課長のプレマネ化) このことが課長にプレッシャーだけでなく、精神的な孤独をもたらします。課長のプレーイングマネージャー化について、たまたま「人材教育」の最新号にデータがありますが、1985年にはプレマネ課長が16.8%しかいなかったのが、2005年には91.3%とか。でも、個人的にはプレマネだから、面白いというのもあるようには思うんですけどね。 経営が掲げた課題を自分の職場にあったように解釈し、自らが大きなビジョンを描いて、メンバーに腹落ちさせて行動させる、これが課長の役割であり、これが機能していたからこそ、日本の組織は強固でいられた、中原先生はそんな整理をされていましたが、そのとおりだと思います。で、これをプレマネでやるのが素敵なように思うのですが…。ただ、いずれにしても闇雲で一方通行的な会社から課長への期待感では、中原先生のいう「課長オチ」をもたらすだけで、何も解決にはなりません。。 実はこのプレッシャーと孤独感、本質的には部長になっても、執行役員になっても、常務取締役になっても、基本的には組織で雇われ人としてのサラリーマンをやっている限りは変わらず続きます。でも、いつもテーマにあがるのは課長です。島耕作も「課長」の時が一番面白かったですし。これは適度な現場感がリアルな情感を招いているからでしょうか。それもプレマネだからのように思うのですか。 2010年05月21日 人事の書棚から 037-039 《2010年11月24日》 風邪にはとても良い生姜のホットカクテルでした。ありがとうございます。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
11月も半ば、気候も寒くなってきました。
今年もあっという間に終わってしまいますね。 で、今月前半のブログの振り返りです。 お好み焼き検定、28日(日)です。今週はニッポン放送をお楽しみに。 「てっぱん」も開かずの間が開き、いよいよこれからです。 11月1日 試験直前大復習~SV講座:初回面談 11月2日 試験直前大復習~SV講座:全体 11月3日 新卒採用の現状をどう考えるか 11月4日 人事の書棚から107-109 11月5日 人事の書棚から113-113 11月6日 ワークライフインテグレーション再び 11月7日 人事の書棚から114 「職場学習論」中原淳著 東京大学出版会" 11月8日 今年の一文字 11月9日 第2回お好み焼き検定~11月28日(日)に迫りました 11月10日 親しみの法則 11月11日 パターン化された気づきと実生活から得られる気づき 11月12日 就職活動があるので留学に行けない 11月13日 組織社会化論~新卒新入社員について 11月14日 組織社会化論~経験者採用者について 《2010年11月15日》 人形町の名店「我や」閉店。何はともあれ、駆けつけますよね。で、深夜まで飲みました。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
今日も組織社会化論についてです。
昨日と同じ引用ですが、東京大学の中原淳先生の最新著作「職場学習論」では、組織社会化論の定義として下記の2つを紹介しています。 「個人が組織の役割を想定するのに必要な社会的知識や技術を習得し組織の成員となっていくプロセス」 「新参者が、参入する組織の新たな役割や規範や価値を習得し、変化し、適応していく過程」 昨日は新卒新入社員の組織社会化について考えましたが、今日は経験者採用者の組織社会化について考えたいと思います。経験者採用者の組織社会化というのは、新卒新入社員のようにシンプルではなく、また極めてリアルなものがあります。 どんな会社にも「風土」というものがあります。それに馴染まずに、その組織で生活をするのは楽なことではありません。ですから、ある程度は組織社会化してくれないと、軋轢からつぶれるリスクがあります。しかし、組織社会化し過ぎると面白みがなくなりますし、何よりも新たな価値を持ち込んでもらえません。これは人事担当として悩むところです。 あるヘッドハンティング会社の社長は、入社して半年間はその企業のやり方で徹底的に働き、疑問に思ったこと、腹に据えかねたことは、手帳に書い連ねておくこと、けして表には出さない、という指導をした上で、送り出す際に手帳をプレゼントしているそうです。そして、半年たってから、いろいろと考えて手帳に書き連ねていたことを建設的に出していく、そのときには周囲はあなたの意見を聞いてくれるようになってくれているはずだ。というようなことをいわれていました。これは、新参者たるもの、まずは自らの組織社会化をまずは優先させろというメッセージでもあります。 もう一つこのテーマで思い出すのは、慶應義塾大学の高橋俊介先生が何かの著作で書かれていた「適応すれども、同化せず」という言葉です。 社会組織化というのは、基本的には「適応」のプロセスなのだと思いますが、それが行き過ぎて「同化」まで求めてしまっている傾向はないか。これは、意識しなければなりません。
《2010年11月14日》 日本の女バレが勝ちました。32年ぶりのメダルだそうだから、高校生のとき以来ですね。こういうトップレベルの試合をみていると、明らかに「流れ」というものがあり、それをどうつかむか、離さないかで勝負が決まります。これはビジネスでも同じですよね。スポーツ以上に「流れ」が見えにくいだけです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
組織社会化論は、私たち企業で人材教育に関係する者として、非常に大切な観点です。
東京大学の中原淳先生の最新著作「職場学習論」では、組織社会化論の定義を2つ紹介しています。 「個人が組織の役割を想定するのに必要な社会的知識や技術を習得し組織の成員となっていくプロセス」 「新参者が、参入する組織の新たな役割や規範や価値を習得し、変化し、適応していく過程」 企業において、組織社会化をもっとも理解しやすい存在は、新卒新入社員でしょう。 新卒新入社員における組織社会化とは、二面性があるように思います。すなわち、社会全般に対する組織社会化と、当該組織に対する組織社会化です。前者はビジネス社会一般に対する適応であり、後者は入社した固有企業に対する適用です。強いていえば、前者は「社会社会化」、後者は「会社社会化」とでもなるでしょうか。 そのいずれもが、入社した企業において行われるところがポイントです。 「組織社会化とは、組織という制約の中で、組織にとって益のある現実的行動を発達させる、組織参入時のプロセス」との記述が「職場学習論」の中にもありますが、ポイントは「組織にとって益のある現実的行動」ですね。ですから、「組織にとって益のないもの」はこの時点でスポイルされるわけです。尖っていた新入社員が入社した後に急速に角が取れていく、なんていう現象は、企業にとって組織社会化が成功したということなのかもしれません。それを称して「成長したな」という先輩もいるわけですから、組織の同一化機能はきわめて強いものがあります。 近年は新卒内定者研修を強化する傾向があり、これは組織社会化の早期化・強化現象だといえます。 企業が新卒新入社員の組織社会化を急ぐ理由は何でしょうか。 企業の面からみれば、組織社会化できた新卒新入社員は「適応」できた新卒新入社員です。上手に組織社会化ができない新卒新入社員は「不適応」者です。そして、不適応者の多くが、早期退職の道を選択したり、メンタルヘルス的問題に陥ったりすることを現実経験から知っています。企業にとってこれらは是非とも避けたいことです。組織社会化を急ぐことにより、新入社員が「小さくまとまってしまう」リスクを持つとしても、組織社会化されないことによるリスクよりもベターであるとの意識があるわけです。 新卒新入社員の組織社会化を考える際に、どうにも私にはわからないことがあります。 企業は明らかに組織社会化の促進を強化しています。採用段階・内定段階での取り組み、内定者教育の強化、入社時研修の再強化、メンター制度の導入、OJT制度の見直し、いずれも組織社会化の促進施策だともいえます。 よくわからないのはその背景です。 従来よりも新卒新入社員の組織社会化が容易ではなくなったという現実があるのかどうかという点です。危険なほどに組織社会化(この場合は会社社会化)しやすい新卒新入社員が増えているのではないかという疑念と、企業生活ができるだけの組織社会化(この場合は社会社会化)をするには相当に鍛えないと駄目だなとう新卒新入社員が増えているのではないかという疑念と、そのはざまで組織社会化の必要性は高まっているのか。 逆の観点からみると、強固に組織社会化されないと、耐えがたい組織が増えているのかもしれないという疑念もあります。ソーシャルサポートの力が低下した組織では、深く組織社会化しないと組織に溶け込むことができないのかもしれません。 果たして新卒新入社員育成担当者は、このあたりをどうとらえて業務設計をしているのでしょうか。
《2010年11月13日》 今日はこれから大学の同期会、行ってきまーす。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
さて、再度「にっぽんお好み焼き協会」が主催する「第2回お好み焼き検定」のご案内です。私も理事として、当日は受付か試験監督をやってます。
ちょっと話は変わりますが、本日はニッポン放送のイマジン・スタジオにお邪魔して「看板娘ホッピー・ミーナのHOPPY HAPPY BAR」の収録を立ち会ってきました。ホッピービバレッジの石渡美奈新社長が長らくやっているラジオの帯番組です。 今日のゲストはわれらが「にっぽんお好み焼き協会」の佐竹会長。来週1週間分の収録を手早く行いました。 放送時刻は下記のとおりですよ。 ニッポン放送 月~金 21:57-22:00 ラジオ大阪 月~金 20:26-20:29 東海ラジオ 月~金 21:57-22:00 垣花アナの軽妙な振りと、ミーナの明るいノリもあり、最初は緊張気味だった佐竹会長も後半はノリノリでした。ミーナも佐竹会長も3代目、そして一度は外に出て家業に戻った仲、さらには2人とも間違ったお好み焼き、間違ったホッピーの飲まれ方に心から哀しんで正しい本物を広げようとしている、そんなつながりがありました。それにしても、この3名、ホッピー飲みながら収録するんですよ。 さて、今日の放送での1番の話題は、きたる11月28日(日)に実施予定の「お好み焼き検定」でした。昨年に第1回を実施して、実に540名もの合格者を輩出している検定です。私もちゃんと合格しました。 検定料は3150円で、盛りだくさんのお土産付です。現在のところ、日清フーズのお好み焼き粉、ブルドックソースのお好み焼きソース、ホッピービバレッジのホッピー、正田醤油のタバスコ醤油(?)などが予定されています。これだけでかなり検定料のもとが取れます。 試験は50問のマークシート方式、4択です。WEBから申し込みをすると、要点集というテキストがダウンロードされますので、これを使って学習してください。ちゃんとやれば、必ず合格するはずです。もっと学習したい方は「関西焼き完全読本」で学んでください。ただ、今回は初級なので要点集レベルで十分に合格できます。 で、特別大サービスで今日は昨年の問題例をいくつかご紹介してみます。試験のイメージを固めてみてください。 問題: 関西風お好み焼きの特徴は外はカリッと、中は何でしょう? ①ふわっ、②べたっ、③もちっ、④とろっ 問題: お好み焼きをふっくら焼き上げるための大切なポイントとなるのは何ですか? ①油、②天かす(揚げ玉)、③空気、④醤油 問題: お好み焼きをふっくらと焼くこつで間違っているものはどれでしょうか? ①生地は厚みを持たせておく、②鉄板温度は高めに、③押さえない、④よく叩く 問題: 最初にお好み焼きをひっくり返すタイミングは、お好み焼きがどんな状態のときでしょうか ①焦げたにおいがしてきたとき、②ぱちぱちと音がしてきたとき、③縁が黄色くなったとき、④煙が出てきたとき 問題: お好み焼きを焼く時間の目安は、裏○分、表○分、裏○分。○の中の数字で適当なのは? ①2:5:3、②10:10:10、③5:5:5、④8:8:8 問題:日本で1番、人口1人あたりのお好み焼き店が多いのはどこですか? ①北海道、②富山県、③徳島県、④福岡県 問題:日本全国にはお好み焼き店が何軒ありますか? ①5000軒、②18000軒、③50000軒、④80000軒 さて、いかがでしょうか。何問くらい自信がありますか。これらの問題がマスターできれば、お好み焼きのうんちく王にもなれますし、美味しいお好み焼きをつくるポイントはしっかりと理解できます。答えを知りたい方は、今すぐに検定を申し込んで、要点集をダウンロードしてみてください。 では、28日(日)に検定会場でお会いしましょう。 お申し込みは、コチラまで。
《2010年11月9日》 ニッポン放送のイマジン・スタジオ、素敵でした。でも、仕事の展開は素敵にはいかず、日本大学に行けずに夜が終わってしまいます。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
この1週間、ツイッターの世界では日本郵政の「今年の一文字」の話がずいぶんと行きかっていましたね。これは日本郵政が年賀状販売促進のために作ったサイトで、自分のツイッターのアカウントを入れると、画面上で自分の書いた今年のツイッターが日付順に流れていき(これがいいリフレクションになるのです)、最後に自分が今年これまでのツイッターで一番多く使った「今年の一文字」が出るという仕組みです(トップ10まで出ます)。
皆さんがこの結果をツイートするのですが、中原淳先生や金井寿宏先生は、なるほどさすがに「学」、糸井重里さんは「思」、であるとか、それぞれその人らしいなるほど!という文字が選ばれています。 で、私の場合は「会」。203文字つぶやいていたらしいです。 これもなるほどなぁと思いました。 たまたま先日、中原淳先生とLearning Barについて話をする機会があったのですが、Learning Barでお話をうかがった方のうち、かなり多くの方に直接お話をまた聞きに会いにいっていることに気づきました。その結果、ビジネスになった方もいます。つまり、聞くだけでなく、もう一度会うというのを自然とやってたということです。 これに限らず、何かあると私はよく人に会いに行きます。何か新しいことをやる場合、まずは近いことをやっている人に会いにいきます。考えているよりも、知っている方、経験をされている方の知恵をお借りしようということです。また、何かでご一緒した方も、できる限り別の場所で改めてお会いするようにつとめています。もちろん限界はありますが。 あらためて、これが自分の仕事のスタイルであり、ライフスタイルなんだなぁと感じました。だから、夜の予定がなかなか空かないんだなぁとも思いました。 《2010年11月8日》 一昨日の戸山高校同窓会、昨日の銀座手打ちうどんの会と、いろいろな意味で激しい会が続いたので、今日はちょっと力が抜けた状態。でも、気合い入れて働きました、とさ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
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……僕は君の「未来」を思う。 君が大きくなる頃、この国の企業や組織はどうなっているだろうか。君が勤務する職場は、どのようになっているのだろうか。君は、君自身を成長させてくれる素敵な他者、ともに働き汗を流せる仲間に、何人巡り会えることができるだろうか。 そんなことを密に思いながら、今は、筆をおこう。 きっと「未来」は明るい。否、「明るくしなければならない」。私たちの後に続く世代のために、我々の力で、それを明るく照らし出す他にはないのである。 ************************************************************* 東京大学の中原淳先生の新著にして初の単独執筆本「職場学習論」は、こんな言葉で締めくくられています。本書は、東京大学出版会から発刊された、いわゆる学術書です。先行研究の整理から始まり、統計処理を駆使した分析・考察により仮説を検証するというプロセスを踏んだ本です。ただ、それに豊富なインタビューによる定性的でリアルなエッセンスが見事に織り込まれており、極めて読みやすい学術書に仕立てあがっています。 そして、読んで感動できる学術書に仕上がっています。すべての人材育成関連者だけでなく、ラインマネージャーに読んで欲しい本です。素直な読後感は、「やっぱり会社って素敵じゃないか」「やっぱり仕事って素敵じゃないか」、そして「やっぱり日本って素敵じゃないか」ということです。そんなことを学術的な見地からいってくださることは、実務家にとってもものすごい心の支えになります。 冒頭でご紹介した中原先生の結びの言葉にはとても驚きました。 実は、この言葉は私の仕事に対する動機そのものなのです。365日24時間仕事のことを考える原動力は、まさにこの気持ちです。自分みたいな小さな存在が何をできるのかはわかりませんが、次の世代のために未来を明るくしなければならないという思いがかけねなしで仕事の原動力になっています。転職した理由もそこにあります。そして、日々あれこれと学びを彷徨い歩いているのも、次の世代のために未来を明るくすることにもっと上手に寄与できることはないかというのを模索しているためでもあり、少しでもそういったことに寄与できるように自分を育てるためでもあります。小さいことでもいいですから、今の大人の世代に属する人たちが、特に人材育成という未来を創る仕事に携わっている人たちが、こういった思いを共有できたら、これはもの凄い可能性が拓けることだと思っています。 こんなに情緒的に学術書の紹介をしていいのかよくわかりませんが、情緒的な紹介をされる学術書というのは、なかなかないと思います。 多くの方に読んでいただきたいので、もう少しだけちゃんとした紹介も付け加えます。 本書が解き明かそうとしているのは、主に以下の2点です。 ①人は職場において、どのような人々から、どのような支援を受けたり、どのようなコミュニケーションを営んだりしながら、能力の向上を果たしているのか。 ②職場における人々の学習を支える他者からの支援やコミュニケーションに影響を与える、職場の組織要因にはどのようなものがあるのか。 視点はあくまでも「他者」にあります。 本書は6章構成になっています。 第1章は『「職場における学習」の背景をさぐる』として、広く先行研究の紹介があります。中原先生の教えを受けている人であれば、いずれも耳にはした理論が、改めて整理されています。日本のHRを取り巻く環境の変化を歴史的におったり、組織社会化論・経験学習論・組織学習論のおさらいがあります。職場学習論というのは、経験学習論に職場を取り巻く上司・上位者・同僚・同期・部下などの他者からの作用の要素を強く加えたものだとも解釈できます。 第2章から第5章までが、本論になります。 まずは、第2章で職場における多くのタイプの他者の、誰からどのような支援を得ているのかが丁寧に分析されています。その結果、支援の種類を「業務支援」「内省支援」「精神支援」の3つに区分します。その上で、誰がどのような支援を多くしているのかを整理します。 第3章では、職場における能力向上に着目します。向上する能力を「業務能力向上」「他部門理解向上」「他部門調整能力向上」「視野拡大」「自己理解促進」「タフネス向上」の7つに区分します。 そして、何といっても読み応えがあるのが第4章であり、第2章と第3章の結果から、誰がどのような能力向上に寄与しているのかを解き明かします。この章からは、私たちが取り組むべきことをたくさん示唆いただきました。それらについては、またおいおいい整理してブログにも書きます。 そして、第5章では『職場コミュニケーションと能力向上』と題して、業務経験談と能力向上の関係等を解き明かします。ここではマネージャーの振る舞いについても言及されます。 最後の第6章では感動的なまとめとなるのですが、越境学習についても触れられます。これはたぶん次のラーニングバー本(学術書ではないですが)で少し趣を変えて引き継がれるのではないでしょうか。 かなり整理して文字に残しておきたい内容があることと、リフレクションしながら考えを深めたいことがあるので、何度かにわけてまたこのブログでも取り扱わせていただくことになるかと思います。 本書の第2章から第4章までの調査のベースになった富士ゼロックス総合教育研究所と神戸大学の松尾睦先生との共同研究の結果がまとまった際に、富士ゼロックスの営業が「絶対に興味を持たれる調査が出ましたよ」と持ってきていただいたことを思い出します。また、中原先生には、弊社にもインタビューにお出でいただき、私と人事の若手メンバー、営業の若手リーダーにインタビューをいただきました。明らかにそれと思われる引用が何箇所もあり、うれしい限りです。また、他者の目から自社の良さを改めて指摘された感じもし、勇気が出ます。 気づいたらまた情緒的になってきました。 ある意味、この本は中原先生の「働く大人の学習・成長」に関するここまでの6年間の取り組みの集大成であり、これからの一歩への宣戦布告的な本です。 本書は、先般ご来社いただいた際に頂戴したのですが、その際に添えられたレターには「次作の専門書では、何年か先になりますが、経営学習論についてまとめていきたいと考えております」とこれまた凄いことが宣言されています。職場というのは「場」ですから、ある意味では「学習論」は成り立たせやすい概念ではないかと思いますが、「経営」にそれを語るとなると、また一段違ったご苦労があると思います。 いずれにしても、大学という場に身を置かれる専門家である先生方が、実業にどっぶり漬かっている私たちとの交流を続けながら、双方に刺激的なアウトプットがなされるということが当たり前のようになってくると、日本という国の中で、まだまだ魅力的な化学反応が生まれるはずです。それが冒頭の先生の思い、そして私自身の働く動機というか、生きている意義、にきっと結びつくはずだと信じています。 『君は、君自身を成長させてくれる素敵な他者、ともに働き汗を流せる仲間に、何人巡り会えることができるだろうか』。そんな場と仕掛けを作るのは、間違いなく、私たちの仕事です。それが企業内ラーニング・イノベーターが取り組むべき大切な仕事です。 読了後、すぐにブログを書いたのは初めてですかね。酒井穣さんがメルマガの増刊号を出した気持ちがとってもよくわかりました。
《2010年11月7日》 あまりにも感動できたので、夜をまたずにブログをアップ。もうじき、【やゑくら】派生企画、手打ちうどんの会です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
もう1日、「人事の書棚から」です。
人事の書棚から:113 「これからの思考の教科書」 遅くなってしまいましたが酒井穣さんの最新著作です。素敵な表紙ですよね。さすが。 タイトルとおりに思考法の本です。ちまたの思考本といえば、ロジカルシンキングを突き詰める本、創造性的な方面の本に2分されているように感じますが、本書はそれらを包括したまさに本当の思考法の本です。 全体は3つの章立てになっています。①ロジカルシンキング(垂直思考)、②ラテラルシンキング(水平思考)、③インテグレーティブ・シンキングの3つです。 ロジカルシンキングについては、簡潔にわかりやすく全体像が整理されています。ロジカルシンキングの入り口を平易に理解したいという人は、ロジカルシンキングだけを書いた本を買うよりも、本書を買って第1章を読んだ方がいいんじゃないでしょうか。ラテラルシンキングについては、書籍でこれを伝えるのはかなり難しいところがあります。これに果敢にチャレンジされています。そして、本書の本質は何といっても第3章、インテグレーティブ・シンキングにあります。酒井さんも言及されていますが、インテグレーティブ・シンキングこそ、人間が人間である営みだと私も感じます。 本書の内容はこのくらいにします。 酒井さんの書籍は一通り読んでいますが、共感できることが多く、基本的な思想や思いに近いところをいつも感じます。本書の記述の中で、いくつかそんなところをピックアップしてみます。 ①『近年「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をよく耳にするようになりましたが、私はこの言葉があまり好きではありません。ワーク・ライフ・バランスとは、それを求める者に、各場面で「仕事」と「人生(家庭)」の二者択一を迫るものだからです』(P176) 本当にそのとおりです。慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリーの花田光世先生や高橋俊介先生は、早くから「ワーク・ライフ・インテグレーション」という言葉を使われていました。ここにこそ、インテグレーティブ・シンキングの発揮が望まれます。二者択一で生きていては、本当に幸せになることは難しいと思います。 ②「意識的か否かにかかわらず、この世界には、それを求めている人にしか見えないことがたくさんある」(P125) テーマを持って生きることの重要性を説明する中での言葉ですが、これも実感できます。常にテーマを持ち、意識していると、世界からいろいろな情報が入ってきます。そして、情報と情報をつなげることにより、発想が生まれます。仕事についてはまさにそうで、18時の終礼チャイムと同時に仕事脳をしまってしまうのでなく、24時間オープンにしておくことによって、自らを助けてくれる発想が生まれてくるものです。仕事ができる人と、仕事ができない人の差は、そんなところにあります。 ③「創造力だけで勝負できる場所などどこにも存在しないのであって、地道に積み上げたスキル(基礎)」の上に、そのスキルの文脈の範囲内においてのみ花咲くのが価値のある創造性だということです。 うーん、またまた同感。価値のある創造性というのは、夢想ではなりませんから、リアルな積み上げの上で初めて意味をなすわけで、リアルな積み上げをいかにできるかが大切になります。天才的と見える人も実はしっかりとした積み上げもしていたりするのです。創造性というのは、ふわっとしたものではないのです。
このコーナー、私の書棚にある本から毎回3冊選んで、一言コメントをするのが趣旨ですが、今回はついつい長くなったので、1冊だけにしておきます。特別ですね。 《2010年11月5日》 さて、明日は普通に出社して研修立ち合い。ただ、途中で抜けて同窓会です。東京都立戸山高校、素敵な高校だったな。学校内で、戸山祭で各クラスが競って作った映画を何本か見るらしいよ。そのあとは、高田馬場。私は城北会に入っていないみたいで行方不明卒業者らしいが、開催されるのを友達から教えてもらえた。来週は大学の同窓会。年をとると同窓会は増えるらしい。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
かなり久しぶりですが「人事の書棚から」です。この企画は今年の5月の連休から始めていますが、私の部屋の書棚にある人事関連の本をランダムに紹介しているものです。バックナンバーに興味のある方は、左側にある「カテゴリー」の「書籍案内」をクリックしてください。
人事の書棚から:110 「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」 「支援塾」第1回の金井壽宏先生の課題図書の1冊でした(課題図書は3冊もありました)。 ポジティブ心理学の本です。世の中にはポジティブ本はあふれています。変なポジティブ信仰がはびこり、どうもポジティブはすべて肯定されるべき良いものと理解されてしまい、『全国民が躍起になってなんだか見当違いの痛々しい明るさをそれはそれは忙しく演じてきた』というような状況を引き起こしてきてしまった感じがします。本書ではこれを冷静にとらえています。 『人間の脳に不意に浮かび上がる気分に無価値なものはひとつもない。すべてが重要な役割を持っている。暗さ、寂しさ、怒り、このようなネガティブな気分は、そのときのその人にとって、しても必要だからわいてくるのである。(中略)そんな脳のシグナルを無視して、やたらに「ポジティブが一番」と大声で笑い合い、心の奥と対峙せずに自己をもみ消す毎日。(中略)それはジワジワと心身を蝕み、病理へとつながっていく危険な生き方である。』 実証研究から、ポジティビティ:ネガティビティ=3:1を黄金比率と導いています。本書202ページにはポジティビティ:ネガティビティの算出表あります。定期的にこれをやってみて、自己チェックをすることも有効かもしれません。
人事の書棚から:111 「人材育成とキャリアデザイン支援」 川喜多喬先生の著書です。キャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座にお出でいただいたのを機会に頂戴してしまいました。サブタイトルに「人材マネジメントの基本哲学」とありますが、そのとおりで、川喜多哲学のエッセンスが詰まっています。語り口調もいつもの川喜多節です。少しキャリアのことを考えた後に読むのに適していると思います。
人事の書棚から:112 「チームを活性化し人材を育てる360度フィードバック」 HRアドバンテージの相原さんと南雲さんの著書です。360度評価ではなく、360度フィードバックであることがポイントです。当社でも何度もご一緒に議論させていただき、若干のトライアルなどもしているのですが、どううまく活用していくのがいいのかが、まだ整理しきれていません。360度に興味がある人には適した本です。
《2010年11月4日》 今日は3件、印象的な来客が。忙しい中で時間を確保するだけの意味があります。ありがとう、と感謝日誌っぽく終わります。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
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