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パターン化された気づきと実生活から得られる気づき
来月早々に「経験学習論と大学生の学びについて」というタイトルでしゃべらないといけないことになっているので、今日はちょっと考えてみました。そもそもこのオファーをいただいたのは、2007年と2008年のキャリアデザイン学会でCDCという企業横断的な人事担当者の会で行った発表内容がご縁ですので、それを単に振り返っただけなのですが…。

この研究では、816名の大学生に対する定量調査と、6つの大学のキャリアセンター担当者、大学へのキャリア支援施策販売をビジネスにする企業、企業に対する採用業務支援をビジネスにする企業、参加メンバー企業の若手好業績社員19名へのインタビュー、という定性的な調査を行ったのですが、特にインタビューを見直してみると、実に本質的な語りがいくつかあります。

そんな中から1つ。

『外注業者が提供するキャリア教育のメニューは良くできており、それなりの「気づき」を学生にもたらすものの、あくまでもパターン化された「気づき」であり、実生活から得られる「気づき」とはまったくレベルが異なる』。

某大学のキャリアセンターの責任者の方の言葉です。キャリアカウンセリング協会のメルマガにこの方が寄稿している文章を読み、この人にならば素敵なインタビューができると確信し、キャリアカウンセリング協会の事務局にご紹介の労を依頼し、その上でお会いした方です。本当に強い思いと信念をお持ちの方でした。

この「パターン化された気づき」の怖いのは、本人がその気になってしまうことと、「パターン化した採用面接」しかしていない大半の企業には「就職活動」という局地戦では通用してしまうことが比較的頻繁にあることです。しかし、実際に社会に出て試練にぶつかった後は「パターン化された気づき」では応用が利きません。これはあくまでも「気づきの疑似体験」でしかないからです。

で、私たちの使命は、1人でも多くの大学生に「パターン化された気づき」ではなく、「実生活から得られる気づき」を伝えることです。私がインターンシップを大切にしているのもこのためです。私たち1人1人が影響を与えられる学生はほんの数名かもしれませんが、1人でも多くの企業人が同じ思いを持てば、これを日本中に拡げられます。

就職のための切り離されたキャリア教育ではなく、大学での学習生活・課外活動全体が実は優れたキャリア教育になりえるものであり、それを機能させることが大切でなのです。ただ、昨今の就職難を誤ってとらえている人たちが、善意を持ってそれをさらに良くない方向に誘導しようとしている風潮が心配です。

《2010年11月11日》 今日は「立ち飲みの日」。でも、飲まずに病院でした。ソーシャルワーカーとお話しましたが、難しいですねえ。


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【2010/11/11 22:50】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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