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私にとっての業務支援・内省支援・精神支援
1冊の本から何日もブログを書いていますが、また東京大学の中原淳先生の「職場学習論」からです。本書の中では、「職場における他者からの支援」を3つに類型化しています。

「業務支援」
「内省支援」
「精神支援」

今でこそ、すーっと受け入れられますが、3年前にこの話を聞いていたら、「業務支援」「精神支援」というのはよくわかるけど、「内省支援」というのはたぶんしっくりこなかったでしょうね。それだけ、ここ数年で「内省」「リフレクション」という言葉は私たちの中でも一般化しています。大昔から、PDCAサイクルを回すためには「振り返り」が大切だという言い方はしていましたが、「振り返り支援」では様になりませんので、言葉は大切です。

で、それぞれの支援を主に職場において誰から受けているのか。職場を取り巻く人として「上司」「上位者・先輩」「同僚・同期」「部下・後輩」の4つについて調査をされています。

「業務支援」…「上司」が1番。以下「上位者・先輩」「同僚・同期」「部下・後輩」の順。
「内省支援」…「部下・後輩」を除く3者から同様に得ている。
「精神支援」…「同僚・同期」が最大。以下「上位者・先輩」「部下・後輩」「上司」の順。

あとの章でこれらの支援がどう能力開発に結びついているのかという分析が入るのですが、今日のところはそこまで行かずに支援の提供者にとどまって考えたいと思います。

そこで、自分はどうであったかということを考えてみたいと思います。
これは明らかに自分の成長のステージによって違ったと思います。

入社してとにかく我武者羅に24時間働いていた頃、当時はテレビコマーシャルでも「24時間働けますか」といっていたぐらいですから、それが当然のことと感じていた頃です。そう、20代後半までですね。

「業務支援」はやっぱり「上司」かな。「上位者・先輩」も大きかったですね。私はモデリングの力が優れているというか、心酔した方のスタイルを無意識に取り入れるところがあるようで、当時の上司の行動様式・思考様式にはものすごい影響を受けています。

「内省支援」は難しいです。果たして当時の自分がどれだけ内省していたものか。おそらく無意識にしてしいたのでしょうが、明確な認識はありません。ただ、変に内省しなきゃと意識する最近の風潮よりも、最初のうちは無意識に内省するだけでもいいんじゃないかと思います。行動の中で内省をしてひたすら回すことによって十分に成長できた時期だと思います。また、それで疲弊しないだけの「精神支援」があったということでもあるのでしょう。実は、一番「内省支援」を受けたのは、社内の誰でもなく、何といっても「お客様」です。会社の上司に言われることとまったく同じことでも、お客様から言われたことは嫌でも染み入ります。これがあるので「営業職」というのは、企業社会へのエントリーには最適な職種だと思っています。

本当だともっと大局的な内省をする機会をもった方がよかったのかもしれません。場合によると、それが人事の育成担当の役割だったのかもしれません。

「精神支援」は何と言っても「同僚・同期」、特に同期ですね。これは大きい。同期がたくさんいる時代・会社に最初に入ったことは何といっても幸せです。会社の前に大型バスを横付けさせて同期スキーツアーとかもよく行ったものです。「精神支援」には充ち溢れだ時代であり、会社でした。

次は、リーダー職、マネジメント職になるあたりからの話です。
これは30代半ばから現在まで続いています。

まず「業務支援」ですが、もう支援を受けている立場ではないのですが、実は「部下・後輩」が大きいと思います。たまたまかもしれませんが、既に「上司」「上位者・先輩」から業務において学ぶべきことはあまりなく、逆に「部下・後輩」からはいろいろと学ぶことがあるという日々か続いてきたように思います。ただ、当然だと思いますが、経年とともに「業務支援」のニーズは大幅に小さくなりますね。

「内省支援」は「業務支援」と反比例して重要度が増します。逆にいえば、もう今必要なのはこれがほとんど、という感じもあります。「内省支援」の担い手になってくださる人は多いです。「上司」「上位者・先輩」「同僚・同期」「部下・後輩」いずれもありますが、社内では一番は「部下・後輩」でしょうか。でも、社内全部をたしたよりも「社外」の位置づけが大きいかもしれません。「社外で同じ仕事をしている仲間」と協働することによる「内省支援」には絶大なものがあります。

「精神支援」も経年とともに大幅に減ってきます。でも、とても大事なものです。ただこれも立場上もあり、今更「上司」「上位者・先輩」「同僚・同期」「部下・後輩」のいずれにも強く依存するわけにはいきません。でも、一番はといえばやっぱり「部下・後輩」かな。そして何といっても「内省支援」同様に「社外」ですね。また、職場をさらに離れますが、究極的には「家族」でしょう。経年とともにさらにワークとライフは分断できないものになってきますから。



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【2010/11/17 23:18】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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