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選択肢のある時代に生きるということ
慶應義塾大学丸の内シティキャンパスのキャリアアドバイザー養成講座仲間の横内さんが、株式会社テクノケアーでキャリア事業部を展開されています。そのホームページが「SUCCESS SUPPLI」。素敵な名前ですね。この中に「コラム」のコーナーがあり、慶應MCC関係者が書き連ねています。初回が花田光代先生ですから、ここに書かせていただけるのは光栄なことですが、先日更新された第4回は私が担当させていただきました。

テーマは「選択肢のある時代に生きるということ」。これはかねてから私が感じていることです。本ブログにも再録させていただきますが、是非、「SUCCESS SUPPLI」にアクセスして他の方のコラムもご覧ください。

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「選択肢のある時代に生きるということ」

営業途中でお昼時にちょっと小さな駅に降り立ったとします。次のアポまで少し時間があるから食事でもしようかと思い、駅前広場に出たところ、小さな駅なので駅前広場には定食屋が一軒あるだけでした。悩むことなく、その定食屋に入りますよね。

翌日も営業途中で駅に降り立ちますが、今度はもう少し大きな駅です。次のアポまでに腹ごしらえをと思って広場に出ると駅前商店街が続き、飲食店も何十店かあります。いずれのお店も個性豊かで魅力的なメニューをアピールしています。ちょっと迷いますよね。

実は選択肢と情報があるということが、人を悩ませているのです。

今、キャリアの問題で揺れている企業人がたくさんいます。これは選択肢と情報がこの世に溢れてきた結果だともいえます。第二新卒マーケットが成熟していない頃は、新卒で入った会社で頑張るしかありませんでした。公募制度・FA制度・自己申告制度がなかった時代には、命じられた職場で頑張るしかありませんでした。

一見、世の中には選択肢が溢れています。でも、いざ選択しようとするとなかなか決められません。勇気を出して選択したのに相手に拒絶されることもあります。一見、世の中には情報があふれています。でも、いざ深く読みこんでみると何が真実であり、何が役に立つ情報なのかはよくわかりません。こんな世界で私たちは日々を過ごしています。選択肢や情報が乏しかった時代は、悩みも乏しかったわけです。もちろん、選択肢が豊富であり、情報が豊富であるというのは、本当に素敵なことです。でも、誰かの支援が欲しい…。

選択するということは、選択されなかったオプションを捨てるということです。これが実は簡単にはできないのです。本コラムの一番手をつとめておられる慶應義塾大学の花田光世先生から「判断と決断の違い」についてのお話を伺ったことがあります。私の解釈ですが、「判断」とは合理的・客観的な意思決定であり、メリット・デメリット分析の結果出せるようなものだと理解しています。これは、ちょっと頭が良い人であれば上手にできることです。ロジカル・シンキングの世界です。これに対して「決断」とは時に合理的とは思えなくても自分としてどうしてもこっちなんだと決めるようなことです。
私たちはビジネスの世界で、日々と莫大な数の「判断」を下しており、私たちの脳は「判断」に慣れ親しんでいます。でも、ビジネス分野でも時折、「決断」を求められることがあります。これは難しいですね。

キャリアの問題の大半は「判断」では決められません。何故かって? キャリアに関する意思決定は将来についての意思決定です。将来のことは、すべての判断要素を集めて「判断」することができないからです。あとで思ってもみなかったようなファクターが出現することもあります。転職先の職場上司が実はすごく苦手なタイプだったりとか。「判断」ベースでこれを決めた場合、もの凄く後悔をすることになります。それはそうです、そんな情報があらかじめあったら、転職なんかしていなかったのですから。つまり、違う「判断」をしていたのですから。
でも、「決断」ベースでものごとを決めていたら、簡単にはこれは揺るぎません。何せ、自分の全身全霊を込めて自分自身で選択したことなのですから。苦手なタイプの上司くらい何とかするさ、と思えるのです。

私たちキャリアアドバイザーの役割の1つに、こんな「決断」のお手伝いをすることもあると思っています。ご本人の思い込みを修正したり、不安を和らげたり、論点を一緒に整理したり、異なる視点を提示したり、方法は様々です。でも、最後に「決断」するのは、本人に他なりません。そして、「決断」はいつもドラマチックとは限りません。「今の立場でもう少し頑張る」という泥臭くベタな結論こそ大切な「決断」だともいえます。周囲はすぐには気付かないかもしれませんが、「決断」をしたその日から、きっとその人は変わり始めているはずです。キャリアという言葉にドラマチックな期待を抱く人もいますが、真のキャリアとはとっても泥臭くベタなものであるというのが私の考えです。だって、キャリアとは人生そのものなのですから。

《2010年12月11日》 GCDF2003年東京Aグループ継続学習会。今回も豪華(?)3本立て&飲み会。ただし、体調不良のため飲み会は1次会のみ。せっかく治ったんだけどなぁ。早く寝よう。


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【2010/12/11 21:20】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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