毎月、月中と月末に半月分のブログを振り返っていますが、今年も既に1カ月が過ぎたことになります。こうやって、ものすごい速さで時が流れていきます。もっと、今やりたいことがあるはずなのにできない、そんな葛藤など振り向いてもくれません。でも、その中でぎりぎり何だけはやっていくかが、時を生きているということなんだと思います。
ここのところ外部に出る頻度がなかなか上がらないのですが、この半月は少ないながらも大変にインパクトをいただく機会が3回ほどありました。ブログも書くことに悩まないですむ状況が今のところ続いています。 何となく最近、タイトルが長いのが気になります。なんでだろう。 1月16日 休学して海外に出る若者を応援しよう 1月17日 ビジネスは説得のゲームである 1月18日 本当の自分を理解してもらう採用面接 1月19日 経団連の出した2013新卒採用の方向性について 1月20日 「なんべん言ったらわかるんじゃ」は上司の敗北宣言 1月21日 あなたの中の最良のものを 1月22日 1日に夜が2回くる国に行きたい 1月23日 コロキウム 1月24日 講座からのコミュニティの誕生 1月25日 ロジャースが提唱する自分らしい生き方への10か条 1月26日 会社は学ぶところではない、学んだことを使うところである 1月27日 人がえらくなっていくのは、フィードバックが減っていくプロセスである 1月28日 "キャリアデザイン学会へのお誘い 1月29日 キャリアラボSV~本日の紹介図書 1月30日 何に対して寄り添ってラポールを形成するのか 《2011年1月31日》 今週の土曜日に日本キャリアデザイン学会の今年最初の研究会があります。テーマは『演劇に生きる―演劇人キャリアの現実を見る』で、講師として越光照文氏(演出家:桐朋学園芸術短期大学学長)がご登壇されます。私は結婚式とぶつかっており行けないのですが、まだ若干ですが空きがあるようなので、興味のある方はキャリアデザイン学会HPよりお申込みください。学会広報も大切なお仕事です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を スポンサーサイト
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本日は午前中に社内研修、午後は慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソース・ラボラトリー(正式名称は長い)のスーパービジョン、そして夜は病院に。
花田光世先生のスーパービジョンの今回のタイトルは「働きがい:満足から前向きに生きることを通した働きがいの支援」でしたが、久しぶりにメンバー同士でのロープレ実習もあり、非常に充実していました。まあ、難しいです。 で、本日は内容にふれず、今日のクラスの中で花田先生が紹介された図書を記録に残しておきます。
恥ずかしながら既読書は1冊だけなのですが、いずれも読んでみたいものです。 で、この7冊をみて、今日はどんなお話だったのか想像がつきますか? 《2011年1月29日》 外部講師を招いた社内の研修。休日の自由参加研修にもかかわらず、様々な部署から大勢が参加してくれました。いつも冒頭で簡単な挨拶をするのですが、私の挨拶のあとで講師がいったこと。「普通、人事の方の挨拶はマイクを使ってぼそぼそとされるので、そのあとに私がマイクを使わずに大きな声で研修を始めることでインパクトをとれるのですが、今日はマイクもつかわず大きな声で挨拶をされるので、それができませんでした。元気な会社ですね」。普通の人事と違うといわれるのは、最高のほめ言葉です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
「人がえらくなっていくのは、フィードバックが減っていくプロセスである」
EQ(心の知能指数)研究で名高いダニエル・ゴールマンが、このような警告をされているそうです。増田弥生さんと金井壽宏先生の共著「リーダーは自然体」で紹介されていた話です。 そして、フィードバックが減っていることに気づかないものです。また、気づいても、立場が上がれば上がるほど、容易にフィードバックを引き出すことが難しくなります。マネージャーに360度評価を入れるのは、こういった意味では極めて適切なことなのです。 中にはフィードバックをくれる部下や、現場社員がいます。こんな人たちはマネージャーにとっては大切な財産です。また、そんな意味では昔の部下や、仕事仲間というのも大切なものです。
《2011年1月27日》 今日は最終日で那覇入りです。ホテルに入ってすぐにモバイルで仕事をしようとしたのですが、インターネットにはつなぎるもののどうにも会社のデータベースにアクセスできません。仕方がないので、あきらめて24時から飲みに出ましたとさ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
今年最初の振り返りです。
どうも何を書いたのか、書いたはしから忘れてしまうので、月に2回こういった振り返りをしています。2011年のはじめは、いろいろな人の日本を元気にしたいという思いが露出されていました。年明けから2週間が過ぎ、果てしなき日常の中でその気持ちは忙しさの中で薄れがちですが、けして忘れてはなりません。 あとは、「考える力を伸ばす教科書~ダイアローグと論理で思考力を高める」「人を助けるとはどういうことか」「リーダーは自然体」という読んだ3冊の本はいずれも年の初めに気持ちを高めるのにプラスに作用しました。 仕事的には、この半月では特例子会社の立ち上げが一番心に残ります。人事制度説明のキャラバンを開始したりと、仕事的にもあれこれと日程が詰まっており、プライベートも合わせて既に1月の夜は完全完売、2月も残日わずかという状況で、予定が入り過ぎている閉塞感みなたいものを感じています。 1月1日 あけましておめでとうございます 1月2日 対話から始まる2011年 1月3日 リデンプション(超回復)する日本 1月4日 人事の書棚から115 「考える力を伸ばす教科書~ダイアローグと論理で思考力を高める」岸本光永・渡辺三枝子著 日本経済新聞出版社 1月5日 人事の書棚から116 「人を助けるとはどういうことか」エドガー・H・シャイン著 英知出版刊 1月6日 クライアントは一段低い位置にいるため、力が弱く、支援者は一段高い位置にいるため、強力である 1月7日 本当の協力関係をつくる7つの原則 1月8日 "ラーニングイノベーション論2期生" 1月9日 特例子会社の設立に際して 1月10日 AAA3.0 1月11日 夏への扉2011 1月12日 オフショアBPOに思う 1月13日 日本人であることが付加価値になる 1月14日 3周年!! 《2011年1月15日》 本日のメンタリング研究会、登壇者は前三井物産副社長。学生半分、社会人半分のメンバーはかなり盛り上がった話し合いを続けました。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
今日の夕方、たまたま昔の仕事の仲間がお2人別々に来社されました。いずれも、社外のパートナーでしたが、本当に頼れる人達でした。あらためていろんな人の支えで仕事をしていることを再認識。こういった外のパートナーとの仕事は、なんというか仕事の本質というか、醍醐味みたいなものをとても感じます。
ありがとうございます。 ところで、今日は記念日です。このブログを初めて書き始めたのは、2011年01月14日、つまり3年前の今日です。ということは、今日1097日目がめでたいことにブログ3周年の記念日なわけです。 初回のテーマは「実践コミュニティ」でした。 2008年01月14日 「実践コミュニティ」ってご存知ですか 当時、私は前職企業からグループ会社に出向しており、営業部長の仕事をしていました。当時はあとからHRプロフェッショナル(まだまだいまだに成りきれませんが)としての浪人期間と位置付けている時期だったのですが、このブログはそんな時期にアウトプットの場を求めて始めたものです。それにしても今から思うと、あの浪人期間はいかに自分の人生を豊かにしてくれたかと感謝しています。絶対に、寄り道はするべきですね。 さて、ブログを書き始めてしばらくたった2008年01月21日には、「真似は最高の創造」の創造というタイトルでブログを書いています。 2008年01月21日 真似は最高の創造 「真似は最高の創造。3年やればオリジナル」。これはホッピービバレッジの石渡社長が師と仰ぐ、株式会社武蔵野の小山社長のお言葉です。このブログは何かアウトプットをしたいと思っていた私が、以前に私の部下だったメンバーが始めたブログに触発されたのが直接のきっかけでスタートしています。今でもトッキーには本当に感謝をしなければなりせん。そして、小山社長の言葉を信じて3年間だけは1日も欠かさず続けよう、そうしたらきっとオリジナルのブログになると違いないと思って続けてきました。そして、今日がその3年目の日です。 過去を振り返ると面白いもので、けじめの日にはちゃんとそれを題材ブログを書いてるのですね。そして、いつもなぜブログを書いているのかということについて振り返りをしています。 2009年01月14日 1周年!! 2010年01月14日 2周年!! 2010年10月09日 祝!1000日連続ブログ更新…ブログを書くということのリフレクション 2周年と1000日の際にはブログを書くことのリフレクションをしています。微妙に内容が変わっているのが面白いところです。で、今日もかなり内容は重複しますが、なぜブログを書くのか(もしくはブログを続ける効能)3周年版を整理してみたいと思います。内容的には昨秋の1000日連続の時のものに加筆しています。さすがに3カ月しかたっていないので、そう大きくは変わっていません(でも、こまごまとは変わっていますよ)。 ①アウトプット欲求の充足 ブログ開始時の一番強い欲求はこれでしょうね。先にふれた浪人時代、人事の業務を離れて営業に戻っていたことがありましたが、ブログを始めたのはそんなさなかです。異動のちょっと前に不惑を迎えたときに、人事関連の仕事を自分の生涯の仕事にしようと決めていたので、浪人時代でも、さまざまなところに出かけ、さまざまな人と交流して、インプットは続けていました。でも、アウトプットのない学習ほどむなしいものはありません。今は人事の仕事に戻ったので、日々、アウトプットの場に恵まれていますが、当時はそれが難しかったわけです。もちろん、営業のマネージャーとして役立つインプットもたくさんあるにはあったのですが。 で、浪人期間中にやったのが、このブログで不特定多数にアウトプットするということと、学会での発表へのチャレンジでした。たぶん、ずっと人事にいたら学会発表なんかはチャレンジしなかったかもしれません。キャリアデザイン学会で、2年続けて発表をさせていただきましたが、それだけのことでものすごく世界が広がりました。そんなキャリアデザイン学会の企画委員を昨年末から務めさせていただくことになったのもありがたいご縁です。 しかし、日常的なアウトプットのペースは、やっぱりこのブログでした。 ②リフレクションの場 アウトプットを文字で行うと、想像以上にリフレクションが進みます。文字で他者に理解されるように書くという行為は本当に大切だと実感します。書きながら、初めて気付くことも少なくありません。特に「実は理解していなかったこと」に気づかされることが多いです。書こうと思って自分が理解していないがためにブログにならなかった題材がいくつあったことか。 また、これは想定外だったことですが、自分の書いた過去のブログを読むことによっても、リフレクションが深まるのです。あの頃はこんなことを考えていたのか、今より深いじゃんとか、こんな観点でみてたんだ、今の自分と何が違うんだろうとか、ブログを通して過去の自分と対話し、過去の自分と競い合います。過去の自分に負けないようにという思いが生まれるのも、日々を頑張れる原動力になります。 ③備忘録として、そして検索データベースとして この効果は日々、実感しています。常時、PCでは自分のブログを立ち上げておき、頻繁にブログ内検索をしています。学習したことの大半は、このブログに簡単でもいいので書くようにしているので、この話ってどこかで聞いたような気がするよなとか、これって以前調べたよなということがあれば、ブログ内検索で語句サーチをします。これは本当に便利です。当初から想定していた効能ではありませんが、情報は蓄積するとデータベースになる、検索という機能が雑多の情報をデータベースに変える、ということを実感します。当たり前ですが、加齢とともに記憶力が衰えています。それをカパーしてくれているのがこのブログでもあります。ですから、何かインプットしたことは備忘録的に書くように心がけています。 ④「書く」こと自体が好き 子どもの頃から書くことは好きでした。一時期は新聞記者になりたいと思っていました。おじが北海道新聞の記者だったことも影響しているかもしれません。ある時期、あれこれあって逆に一番嫌な職業の1つになりましたが……。 「書く力」は大切です。「書く力」が向上すると、自然と「考える力」「読む力」も向上します。私は書くこと自体が好きなので、何か目的をもって書く場が毎日あることは苦痛よりも喜びです(たままに面倒になる日もありますが…)。ただ、人に読まれない前提のものを書くのは気持ちが続きません。ですから、日記というのは続いたことがありません。書くからには、読んでもらうことを前提にするべきだと思っています。その適度な緊張感がいいです。以前いた会社で人事の仕事をやっていた頃は、毎週月曜日の朝に必ず人事関連の知識を全メンバーにレポートを作成して送信していました(「MONDAY REPORT」)。それを作成する日曜日の夜が好きでした。 ツイッターも魅力的だと思いますが、「つぶやく」のではなく「書く」という少し折り目をただすところに、よりリフレクションが生まれるように感じます。 ⑤世代継承欲求 前項の毎週月曜日の夜にメンバーに向けて人事関係の知識をレポートしていたというのも、基本的には自分が学んだことを後輩に伝えたい、残したい、自分だけで終わっては意味がない、という思いが強かったのだと思いますが、この気持ちは年齢を経るごとに強くなります。これが「世代継承欲求」なのだと思います。 自分が吸収したこと、悩み・考えたことを誰かに伝えることによって残したいという欲求は、「人生の正午」である40歳を過ぎるくらいから強くなってきました。今の会社に転職した理由の1つもこれです。不思議な転職理由ですが。 このブログはどなたが読んでいてくださるかわかりませんが、ブログを通じて不特定多数の方に対して学んだことを伝えることができています。初めて会った方が、このブログで学んだといってくださるケースが最近は結構ありますが、実はものすごく励みになっています。 ⑥近況報告の場 匿名でやっているブログですが、誰が書いているかは当然知っている人には知られています。昔、ある時期に一緒に仕事をした社内・社外の仲間の多くがありがたいことに読んでくれているようで、そういった皆さんに対しては、これは私の近況報告でもあります。元気でやっているよ、というメッセージでもあります。日本にいようが、海外にいようが伝わるのが、インターネットの素敵なところです。 ⑦新たなネットワークの起点 これは昨年くらいから、ちらほらと出てきました。いろいろなところでブログ読者の方にお会いします。本当にありがたいです。書評めいたことを書くと、著者の方から書き込みをいただいたりもします。著書をお送りいただいたこともありました。昨夏にはブログで書いた「同期力」というのをネタに1つのセッションを開催してくださった方もおられました(年初にその続きの飲み会があったのですがいけませんでした…)。ツイッター・フェイスブックのような動的な効果はないですが、静かな伝播力のようなものを感じます。 ⑧続けること自体がキャリア 今回このブログを書くにあたって、過去のものをいくつか読み返しました。過去の自分に今の自分が負けている部分にも気づきました。キャリアとは馬車が前に進んだ後に残る轍だというメタファーがあります(というか語源ですかね)。その意味では、このブログは私の「学びの轍」だといえます。そして学びを通した「出会いの轍」だともいえます。 「真似は最高の創造。三年やればオリジナル」という言葉に従ってきて本当によかったと思います。継続しなければ轍はできません。 で、3年を経過して、当初の約束からいえば、いつこれをやめてもOKということになりました。 さて、どうしましょうか。 《2011年1月14日》 ご愛読、本当にありがとうございます。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
何となく日本人に元気がありません。
英語の社内公用語化に踏み込む企業が出ています。これは、けして国民性を否定する問題ではなく、汎用的に使用されている言語にあわせる行為ですから、日本人を否定するものではありません。1億数千万人しか使用していないローカルな言語で仕事をしようというところには確かに無理があります。 しかし、それと同時に日本人というもの自体をグローバルに合わせなければならないという雰囲気がちょっと世の中にあるようです。アメリカからコピーして入れてきた各種の人事制度もまさにそれです。日本人らしさというのが、ビジネス上では良くないものだと、日本人の国民性そのものを否定するような風潮は確かにあるように思います。 しかし、それで日本は世界に貢献できるのでしょうか。 元リーバイス、元ナイキの増田弥生さんが神戸大学の金井壽宏先生と書きあげた「リーダーは自然体~無理せず、飾らず、ありのまま」の中で、増田弥生さんは次のように語っておられます。 『私はリーバイスにいたときから、日本人の日本人らしさが、欧米人を中心とした組織の中では付加価値になるのではないかと薄々感じていました。日本人らしさとは、奥ゆかしさ、思いやりの深さ、謙虚さ、柔軟性、良くも悪くも空気を読んでしまいがちなこと、そしてしばしば悪い所だといよれる曖昧さ、物事の白黒をはっきりさせずに何でも受け入れてしまうことなども含まれます。そういったものを私たちが日本人の付加価値なのだと自覚して発信すれば、世界のバランスはよくなる。もっと言うと、日本人が自分たちの付加価値を発信しないことで、世界は損をしている、そんな考えをもつようになっていました。』(128ページ) とても素敵な観点ではありませんか。 さらには、リーバイス時代に会議のファシリテーションに対して好評価を得ていたことに関しても以下のように語っておられます。 『私がファシリテーターを務めるときには、まず部屋の空気がふわっと緩むのが感じられました。私が繰り出す質問一つ、コメント一つで、議論のペースがゆったりとしたものとなり、参加者が話しやすい空気がつくられていくようでした。日本人である私は「この意見はいい」「この意見は悪い」といった白黒をつけません。いつも全体を見ながら、「なるほど、それはそうですよね」「うーん、そういうこともありますね」「ああ、そうか。そうも言えますよね」などとすべて受け入れます。そういう「なんでもあり」の感じ、よく日本人自身が日本人の悪いところだと言う「玉虫色の決着を好む」キャラクターによって、会議のすべての参加者に「自分は間違っていない」と感じてもらえ、あらゆる意見を引き出せていたようでした。』(93ページ) 私たちは生まれた民族を変えることはできません。日本人に生まれ、日本人の中で育ち、日本人として得た感覚は容易には捨てることはできません。増田さんのような、それこそ「自然体」の考え方こそがこれからは大切なように感じられます。本書の中でも金井先生が引用されていますが、ランボルト・ニーバの祈りを改めて思い出させられます。 ただし、「自然体」と「相手を受け入れない」ということとはまったく違います。「鎖国」はけして自然体ではありません。 それにしても本書、とてもお薦めです。 タイトル的にはリーダー本ですが、私個人としてはHRの道を志す20代、30代の若手中堅には是非、読んでいただきたい本だと思います。自らが進む道を考えるにあたって様々な示唆をいただけます。
《2011年1月13日》 障がい者特例子会社訪問。この世界は奥が深い、そして距離が近い(?)。私たちの使命は、障がい者のメンバーの職業人としての自立と、特例子会社としての自社のビジネスとしての自立、だととりあえず定義。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
先週の金曜日、大阪出張中にポスターを見つけました。なんと「夏への扉」が舞台化されるんですね。ポスターは、もろにピートの正面からの顔です。
アメリカSF黄金時代の御三家といえば、アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークとロパート・A・ハインライン。そのハインラインの不朽の名作が「夏への扉」です。特に日本のSFファンの支持度は高く、しばしばオールタイムSFベストのファン投票でトップの座に輝いています。 SFジャンルとしてはタイムマシンものです。 実は調べてみると、過去にこのブログでも2度も取り上げているみたいです。好きなんですねそれにしても、ブログで語句検索できるのは実に便利です。 2008年08月31日 図書紹介:『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン著 (ハヤカワSF文庫) 2010年03月01日 優秀なコンサルタントとそうでないコンサルタントの違い で、今日はこのSF小説の時間軸について考えてみたいと思います。 「夏への扉」が出版されたのは1956年。既に半世紀以上の昔です。 そして、描かれた未来の舞台は1970年。出版された当時からみれば14年後の未来です。その世界では「コールドスリープ」という技術が確立され、生きたまま冷凍されて当時の若さを保ったまま未来にいくことができています(冷凍で寝ているだけですけど)。また、主人公はこの時点で家事用ロボットを発明しています。 そして、私が初めてこれを読んだのがたぶん高校1年生だから1977年。小説の舞台よりも7年先の未来ですが、コールドスリープも家事用ロボットもまだ世の中にはかけらもありませんでした。 そして小説の中では、あれこれと紆余曲折の末に主人公は30年間の眠りにつきます。目覚めたのは2000年。今から11年前です。そして、ここでまたあれこれとあって、結果、まだ完成されていないタイムマシンを使い、主人公は過去(1970年)へとさかのぼります。 そして、今は2011年、主人公が過去に旅立って10年が経過していますが、タイムマシンなんてないですね。 土曜日のAAA3.0(昨日のブログ参照)で話題にのぼったのですが、今年の正月の新聞の記事広告で100年後の未来(だったかな)という日立の記事広告があったそうです。これに対して、慶應義塾大学の牛島先生は、昔いっていた未来とあまり変わらないなという鋭いコメントを。そうです、私も感じたのですが、ほとんど同じような絵を大阪万博を特集する子供向けの雑誌でみたような気がします。リニアモーターカーはもちろんエアカーが飛びまわる未来の交通の図です。 フィリップ・K・ディックの不朽の名作「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」。これを映画化したハリソン・フォード主演の「ブレード・ランナー」。公開は1982年、そしてこの年以降、映画の世界では未来はユートピアではなく、ディストピアとして描かれることが普通になりました。「ブレード・ランナー」に登場する未来は荒廃が進む退廃的な未来です。 2011年になっても「夏への扉」が好まれて読まれるのは、未来というものに皆が期待を持ちたいからかもしれません。そして、その未来を自分で創っていきたいからかもしれません。これは非常に大切なことです。 以前のブログでも紹介していますが、山下達郎がずばり「夏への扉」という曲を作っています(名盤「Ride On Time」に収録)。こんな歌詞です。 ひとつでも 信じてることさえあれば、扉はきっとみつかるさ もしか君 今すぐに 連れていけなくても 涙を流すことはない 僕は 未来を創り出してる 過去へと向かい 遡る そしてピートと 連れ立って 君を迎えに戻るだろう だから リッキー ティッキー ティビー その日まで おやすみ
《2011年1月11日》 溜池山王にてラッキーピエロの会。いやぁ、みんな大人の階段を上っていました。それにしてもいろいろな会に参加してますね。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
金曜日の夜にツイッターでまたまたラーニングイノベーション論2期生がにぎやかにつぶやきあっていました。ラーニングピクニック番外編として、某中央銀行に訪問したとのこと。さらには、誕生日が近かったお2人へのサプライズ企画もあったとか。またまた飲み会では、20以上の番外企画ができたとか。とにかく、すごいパワーなんです、この集団。
ラーニングイノベーション論というのは、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスが開催する東京大学の中原淳先生がやられている講座です。2009年度からスタートし、今年度が2期目です。で、私は前年度の第1期に参加した1期生です(えへん)。 ちなみに今年のカリキュラムはこんな感じです。 この講座、コンテンツや登壇される皆様が素晴らしいのは横に置いておいて、講座終了後に受講生全体がラーニング・イノベーターを自称して、学ぶ集団として機能するのがすごいところです。学びにはたぶん何段階かがあるのだと思いますが、中原先生らが「導管教育」と称する大学の大教室で繰り広げられるような一方的に講師が知識を話し受講生はそれを吸収するというタイプが第1段階だとすると、インタラクティブなワークショップ的な仕掛けが本当に機能するのが第2段階(ラーニングイノペーション論自体はこれです)、そしてさらには自らがそれを主体となって実行しようというのが、第3段階。このメンバーはまさに第3段階を実践しています。そしてその内容が1つひとつ工夫されているだけでなく、メンバーのキャリア(仕事だけでなく人生に近い意味で使っています)に何らかの影響をきっと与えている、これはまさにラーニングイノベーターです。 実はツイッターも、フェイスブックも、私はラーニングイノベーション論2期生の影響で始めています。昨年12月には1期生、2期生合同でのダイアローグ・イン・ザ・ダーク企画で、2期生と1期生もつながり始めています。こんなつながりができたのも、何といっても第1期生として参加したからこそ。あぁ良かった。先物買いは絶対に吉です(ちなみに一期生も「学びYA」というその後企画を続けています)。 そして、講座終了後にも続くこんな集団が形成される触媒役を果たしてくれているのが、研修事務局という存在です。黒子でありながら影のファシリテーターでもある、前に出すぎないけれども、密やかなリーダーシップを発揮するそんな存在。 ラーニングイノベーション論のようなコース講座は、講師(ファシリ)と受講生と事務局の3者で作り上げるものなのだと思います。そして、それが素敵な出来栄えであれば、講座は最終日では終わりません。最終日が新たなスタートになるのです。 いずれにしても、常に暖かい刺激を送ってくれるラーニングイノベーション論2期生に、改めて感謝です。そして、それをもたらしてくれた中原先生と、世界の事務局Hさんに。 ※ラーニングイノベーション論は、来期もあるそうです。興味のある方は、時折、慶應MCCのサイトをチェックください。 《2011年1月8日》 小倉百人一首第57期名人戦、見事に西郷六段が前人未到の13連覇を達成です。今、確か32歳でいらしたはずですから……、とにかくすごいです。おめでとうございます。再来週お会いする時には祝杯ですね。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
ここ2日間紹介しているシャイン先生の「人を助けるとはどういうことか(原題:HELPING)」には、「本当の協力関係をつくる7つの原則」というサブタイトルがついています。
今日はこれについて整理してみます(235ページ)。 原則① 与える側も受け入れる側も用意ができているとき、効果的な支援が生じる。 原則② 支援関係が公平なものだと見なされたとき、効果的な支援が生まれる。 原則③ 支援者が適切な支援の役割を果たしているとき、支援は効果的に行われる。 原則④ あなたの言動のすべてが、人間関係の将来を決定づける介入である。 原則⑤ 効果的な支援は純粋な問いかけとともに始まる。 原則⑥ 問題を抱えている当事者(オーナー)はクライアントである。 原則⑦ すべての答えを得ることはできない。 それぞれの原則に対して、いくつかのコツが整理されています。例えば、原則⑥を例にとると以下の感じです。 コツ⑯ 関係を構築するまでは、クライアントの話の内容に関心を示しすぎないように注意すること。 コツ⑰ あなたがすべて知っていると思う問題とどれほど似ているようでも、それは他人の問題であって、あなたのものではないことを絶えず思い出そう。 これらのコツはセルフアウェアネスのポイントでもありますね。セルフアウェアネスが大事とただ漠然と意識するのではなく、自分が陥りがちな点をいくつか具体的に意識するというのは、有効な方法のように感じます。 この1つ1つの原則で、それぞれ1日分のブログを書きたくなります。ただ、7日間も続けると飽きるかな。どうするかは、明日考えます。
《2011年1月7日》 大阪出張から帰還。いい出張でしたが、身体的にはちょっと疲れました。明日も予定が目いっぱい。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
昨日、紹介したシャイン先生の「人を助けるとはどういうことか(原題:HELPING)」の中で、支援者とクライアントの位置関係の話があります。
「そもそもどんな支援関係も対等な状況にはない。クライアントは一段低い位置にいるため、力が弱く、支援者は一段高い位置にいるため、強力である。支援のプロセスで物事がうまくいかなくなる原因の大半は、当初から存在するこの不均衡を認めず、対処しないせいだ」(69ページ)。 昨年はキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座であれこれ建設的な苦悩をしたのですが、この要素は非常に重要です。キャリアカウンセラーは、当人が望む望まないにかかわらず、クライアントに比較して一段高いポジションにいてしまいます。しかし、経験の浅いカウンセラーはこの感覚がよくわかりません。わからないのならばまだいいのですが、困ったことに中にはこの感覚が好きだという、カウンセラーには最も向かないタイプの人も、GCDFホルダーになってしまうケースがあるのが現実です。 一段低いポジションにいるクライアントは、カウンセラーに嫌われたくないのです。カウンセラーに期待しているのです。カウンセラーを恐れているのです。そんな感情から出る言葉は、正しい言葉ではありません。だから関係構築が大切なのです。そして、関係構築をするためにも、クライアントの本当の課題を一緒に探し整理するためにも、シャイン先生のいう「控えめな質問」は大切です。 安易な支援は、クライアントの低いポジションをさらに下げることもあります、両者の関係を固定化してしまうこともあります。このことは明らかに依存関係を招きます。そして、真の解決から遠のくことを意味します。 支援者に求められるのは、クライアントのポジションを高めことです。そのために傾聴をし、控えめな質問をし、信頼関係を構築します。その先にしか自律的に意思決定と行動ができるクライアントは生まれません。
《2011年1月6日》 夜に大阪に移動。東京駅まであと数100メートルというところで京浜東北線がストップ。東京駅のホームで火災で消火中とか。すぐ消えるものと思っていたのですが、結局40分近く缶詰になりました。そろそろと東京駅まで移動し、最初の車両だけホームに到達。全員が車両の中を歩いて、先頭車両から下車をしました。いい経験です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
昨年の秋から始まっている日本生産性本部の「人材発達支援塾」は、東京大学の中原淳先生が企画・運営をされている企業の人材育成担当者の勉強会です。理論を実践の中で活かすことを前提とし、各社2名で参加し、学んだ理論、学んだ事例を実践に活かすことを考えつつ、カリキュラムは進みます。かなり実験的な手法です。
その初回に神戸大学の金井壽宏先生がおいでになり、さまざまな問題提起をされました。その1つとして強くインパクトが残っているのが、「アンヘルプフル・ヘルプ」という概念です。 私たち人事の仕事をする人間は、当然ですが、経営の、そして社員の役に立つことをしたいと思って、日々の仕事をしています。でも、それが独りよがりになり、提供側は役に立つ支援だと思っているのが、提供させる側には何も役に立っていないということが果たしてないでしょうか。人事制度しかり、研修カリキュラムしかり……。これがまさに「アンヘルプフル・ヘルプ」、役立たずの支援です。 これは日常生活でも多々発生します。よくある家庭内での風景でも。 子どもが父親に勉強を教えてとやってきます。自宅で仕事をしていた父親は、嫌な顔もせずに開かれたページの勉強を教えて、役割を果たします。でも、ほんとうは子どもは勉強なんかどうでもよく、父親に学校であった話をしたかったのかもしれません。その切り口として勉強を使っただけだったのかもしれません。父親がしたのは、役立たずの支援でしかありません。 奥様がでがけに2つの洋服を指して、どっちが今日の外出にはいいか、旦那に聞きます。自宅で仕事をしていた旦那は、嫌な顔もせずに、今日の外出先の要件を聞いて、それにふさわしいと思った洋服を明示して、役割を果たします。でも、奥様がいいたかったのは、最近新しいフォーマルな洋服を買っていないので、そろそろ次のバーゲンでも買いたいなということだったのかもしれません。来週のお休みは一緒にショッピングでも行こうかと誘って欲しかったのかもしれません。そんな話を控えめに切り出そうとしたのに、見事に旦那に封殺されてしまったわけです。旦那がしたのは、役立たずの支援でしかありません。旦那は奥様が1日ご機嫌斜めの理由すらわかりません。 2011年に読んだ1冊目の記念すべき本、エドガー・H・シャイン先生の「人を助けるとはどういうことか」は、役立たずの支援に陥らないためのお話です。原題はまさにストレートに「ヘルピング」。 GCDFでは面談のことを「ヘルピング」といいますが、この「ヘルピング」の場でも、1人よがりの「アンヘルプフル・ヘルプ」をやってしまっているキャリアカウンセラーの卵の多いこと。もちろん、私もその1人です。私の気づきは、クライアントが自分の課題だといってきていることは、基本的に疑うこと、というものです。先の家庭内の2つの逸話もまさにそうです。私たちは、相手がいっていることに解をしめすことが支援だと勘違いしてしまっているところがあります。 でも、まず大切なのは本当の問題を突き止めること。シャイン先生は、そのために「控えめな質問」の大切さを説いています。 誰かを支援したいと思っている人、支援することが仕事でもある人、夫婦関係・恋人関係・親子関係・友人関係がどうもしっくりといかないと漠然と悩んでいる人、そんなすべての人にお薦めの本です。 ※本書、発刊された時に気づきませんでした。先日、たまたまご協力をした英知出版の方から御礼にといただいたものです。相手の志向などをお考えの上なのでしょうか。見事なチョイスです。本当のありがとうございました。
《2011年1月5日》 特例子会社の営業開始、午前中は開所式です。感動ものの内容はいずれまた書きます。夜はCOMPANYの導入打ち上げをワークスアプリケーションズの皆様と。昨日も今日も帰りは午前様で在社中は30分おきにミーティングがびつしり。お正月は遠いはるか過去へ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
考える力をつけるためにロジカルシンキングが必要だ、というのは極めて当たり前の話ですが、本書ではロジカルシンキングだけではなく、ダイアローグこそ、考える力をつけるために必要だと主張します。
本書の著者お2人は現在、立教大学大学院に籍を置かれます。 渡辺三枝子先生は、私たちキャリア関連の世界に興味を持つ人であれば、誰でも存じ上げている方ですが、専門分野はいうまでもなくカウンセリング心理学、職業心理学といった分野です。昨年は、スーパーバイザー養成講座で直接、ご指導をいただいたのですが、暖かくも厳しい姿勢に感動を覚えました。 そして、岸本先生は、民間企業、コンサルティング会社経営を経験されているファイナンス、事業再生、地域再生などの分野を専門とされる方です。 本書では、「考える力」を「時代の変革期を乗り越えて、新たな時代を創出す、という抽象的な、しかし、差し迫った課題を解決するのに必要な力」の総称であるとしています。課題を解決するために必要な考え力には、大きくわけて2つあるとしており、1つは「論理的に考える力」、そしてもう一つは「創造的に考える力」です。そして本書では、トレーニングによって向上可能である「論理的に考える力」に焦点を当てています。 日本人は比較的「意識的に考える」ことがそれほど重視してこなかった国民だといえます。国際化の進む社会において、以心伝心、時が自然に解決する、という手法が通用しなくなってきた今、それでは明らかに無理がきています。日本の停滞の原因の1つはここにあるともいえます。 伝統的な日本の教育は、座学が中心の導管教育・一斉授業の形式のものでした。つまり、教師が一方的に生徒に知識を効率よく伝達する手法です。これでは考える力が強まるわけがありません。マイケル・サルデル教授の「白熱教室」と比較してみれば、一目瞭然です。生徒から、それぞれの考えを引き出し、他の生徒の考えから自己の気付きを促すのが、考える教育の基本でしょう。まさに、ダイアローグとリフレクションの世界です。 ダイアローグが成立する前提として、1人1人が明確に考え、意識的に話す努力をする、というものがあるでしょう。そして、個々の人の考えには違いがあることを前提として認めることも必要となります。単一的価値観の集団出ない限り、これらは絶対に必要なことです。国際紛争の解決にはダイアローグのアプローチしかないといわれるのは、このあたりからくることなのだと思います。 そして、このために必要な要素が、クリティカル・シンキングとリフレクションだと本書では指摘しています。確かに、リフレクションなきクリティカル・シンキングは単なる相手への攻撃に終始してしまう可能性があります。 ダイアローグは、組織メンバー全員が学習し、気づき、考え、知恵を生むことを招きます。そんな組織こそ、「学習する組織」そのものです。 そんな組織を増やしていきたいものです。
《2011年1月4日》 仕事スタート。夕方からは深川不動尊にて昇段祈願。いよいよ明日から、新会社も始まります。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |