2月後半の振り返りです。
公私ともに極めて多忙な時期でしたが、結構、流さずに濃密なことも書いています。書くことがパワーになり、またペースメーカーになっているのかもしれませんね。 2月16日 事務局は人を育てる 2月17日 記憶機能の外部化 2月18日 「てっぱん」 2月19日 組織活性化って何だろう?~HRカンファレンスから 2月20日 職場メンバーが目的価値を共有すること 2月21日 あなたは第三者から短期的処方箋によって元気にされたいと願うのか 2月22日 人生が愚痴の対象になるか それとも道場として受け取れるか 2月23日 人材発達支援塾のセッション5から 2月24日 感情と看護~人とのかかわりを職業とすることの意味 2月25日 感情労働化する社会の中で 2月26日 ラーニングイノベーション論~あなたが変われば 人が変わる 組織が変わる 2月27日 キャリア・アドバイザー養成講座アドバンス~キャリア・アドバイザーとしてのさらなるレベルアップを図る 《2011年2月28日》 今日も仕事は盛りだくさん、でもってMCCへも遅刻です。ラーニングイノベーションⅠ期生の学びの場「学び舎」です。今回は沖縄と結んでの企画。距離を超える学びで、テーマは地方の学びと東京の学び……、さらに深いものが。今回嬉しいのはフェイスブック経由でⅡ期生も入っていただいたこと。新鮮な刺激になります。次回はラーニングお花見だとか。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を スポンサーサイト
|
昨日は「感情労働」について書きましたが、自分たちの仕事を振り返って見ましょう
「感情と看護~人とのかかわりを職業とすることの意味」の中では、アメリカにおける仕事はすでに3分の1が「感情労働」になっていると書かれていましたが、果たしてそんなものでしょうか。 私個人としては、世の中の大半の仕事はすでに明らかに「感情労働」になってきていると感じています。 自分で長らく経験をしてみて感じるのですが、マネージャーの仕事の大半はすでに「感情労働」です。「感情労働」の特徴として「労働者と顧客のあいだにやりとりされる感情に商品価値がある」との話がありましたが、まさにマネージャーとメンバーのあいだでやりとりされる感情には大きな価値があります。そのやりとりの結果、メンバーがやる気になったり、反省したり、やる気を失ったりします。マネージャーは仕事の進捗以上に、メンバーの心のありように配慮をしなければ、職場マネジメントができなくなっています。 一般のメンバーも同様です。自分ひとりで完結する仕事などもはやありません。他社・自社を問わず、誰かに動いてもらって自分の仕事を推進する必要があるわけです。そこでは力関係、論理的説得力も有効でしょうが、何といっても感情の占める比率には大きいものがあります。あいつのためにやってやろう、話のもってき方が納得できないから対応できない、などといったのは、論理ではなく感情の世界です。 こうやって考えると、ほぼすべての仕事が「感情労働化」しているともいえます。「肉体労働」⇒「知的労働(頭脳能動)」⇒「感情労働」と労働のパラダイムがシフトしていると考えた方がいいように思います。 肉体労働が労働の主体であった時代、製造業の現場では多くの事故が発生しました。そして命を失った方、障害が残られた方、そんな犠牲者を経済成長の中で多く日本も出してきました。そして、国も労働安全衛生に注力し、企業も様々な取り組みを行い、労働災害は激減しました。 今、問題になっているのはメンタル疾患です。「感情労働」が労働の中心になったとすると、感情労働ゆえのメンタル疾患が増加するのは、当然のことです。肉体労働の難易度が増した時期に発生していた労災の増加と同じことなのかもしれません。 「感情労働」をいかに上手に扱うかの処方箋はまだできていません。そしてこれこそが今世紀の人事の最大の課題かもしれません。
《2011年2月25日》 遅くまで面接しておったんでBa Design Talk Live、みられんかった。再度チャンスはあるのかな。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
父親が長らく入院生活を続けており、また先日退院できたものの母親も別の病院に入っていたこともあり、病院には最近とても縁があります。そして、病院に行くたびに頭が下がるのは看護師の皆様の働き。失礼ですが、ある程度の期間が続く入院患者(及び家族)にとっては、お医者様よりも看護師の皆様の方が日常的に頼りにさせていただいているところがあります。
最近「感情と看護~人とのかかわりを職業とすることの意味」という本を読みました。この本のことは慶應義塾大学の花田光世先生のスーパービジョンで聞きました。キャリアアドバイザー養成講座のOBOGで構成する会です。 ホックシールドという方が名づけた言葉だそうですが、本書でとりあげられている「感情労働」という言葉にはなるほどと感じました。まさに看護師の皆様がしてくださっているのは、医療行為以上に感情行為であり、その仕事は「感情労働」そのものです。 感情労働は、従来の肉体労働、頭脳労働といった職業分類にはあてはまらず、次の3つの特徴をもっているといいます。 ①対面あるいは声による人々との接触が不可欠であること ②他人の何らかの感情変化(感謝の念や安心など)を起こさせなければならないこと ③雇用者は研修や管理体制を通じて労働者の感情活動をある程度支配すること あらゆる仕事に感情管理は必要ですが、労働者と顧客のあいだにやりとりされる感情に商品価値があることも感情労働の特色だといいます。 看護師の代表的な感情管理の方法として「表層演技」があげられます。 患者はささいなことでナースコールを鳴らします。看護師は「忙しいのにつまらないことで呼ばないで」「少しぐらい我慢したらどうなの」「またいつもと同じ話なんだから」「ああ、もううんざり」などといった感情を実は持っているかもしれません。しかし、看護師はこういった言葉や態度をすべて消し去り、もう1人の自分を演じることによって、患者との仕事は波風たたず、スムーズなものになるわけです。これは看護師という職業を成り立たせるためには必要不可欠な要素ともいえます。しかし、これを続けるということは「本当の自分」と「演じている自分」の二重生活を続けることに他なりません。演じている自分が「良い看護師」であり、本当の自分は「悪い看護師」であるという思いに悩まされる人や、演じ続けるがあまり本当の自分を失ってしまう人もいるといいます。 さらには単に「ふり」をするだけにとどまらず、自分自身に働きかけ、自分自身の感じ方そのものをかえようとする、意識的・無意識的に適切な感情を自分の中にかきたてようとする行為を「深層演技」というそうです。 緊急時にパニックになりそうな自分を押し隠して、患者に「大丈夫ですよ」というとき、看護師は半分は自分に「大丈夫ですよ」と言い聞かせてもいるといいます。そのうちに「大丈夫な自分」を演じることにより、自分でも大丈夫な気になってきます。ポジティブ・シンキングというのもこれと同じことです。 「感情労働」という観点で仕事をみていくと、いくつかの気づきが得られます。
![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
2月も半分が終わりました。ということは、今年も3/24、つまり1/8が終わったということです。ここのところ出張続きです。本来ならば読書のチャンスなのですが、体調が芳しくなかったので、移動時間は睡眠時間にとられ、読書はあまり進まず、とはいっても通常よりは少し読めたでしょうか。
2月1日 子供が家庭で聞く話で、職業意識に与える影響が特に大きいもの 2月2日 人事の変遷から考えるキャリア・アドバイザーへのアプローチ 2月3日 相互支援・相互啓発をベースとした資産価値の向上に力点を置いた人事パラダイム 2月4日 ダイナミックな踏み出し論~新たな視点からのモチベーション理論 2月5日 "組織と部下はリーダーの人間観の鏡である 2月6日 IT化が人材育成の大切なものを遠ざける 2月7日 20代社会人は父親と仲がいい? 2月8日 大学生の親の世代へのキャリア教育 2月9日 信頼蓄積理論 2月10日 なぜか書評を:「人を助けるとはどういうことか」エドガー・H・シャイン著 2月11日 人事の書棚から117 「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」中原淳著 英知出版刊 2月12日 人事の書棚から118 「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」中原淳著 英知出版刊 その② 2月13日 経営者の仕事は環境適応業~TPPには賛成でも反対でもない 2月14日 CCA認定スーパーバイザー証明書 《2011年2月15日》 今朝、ホテルで起きたら声が出なかった。飴をなめまくったら、少しずつ出るようになった。新卒セミナーでは、声が裏返ったり、かすんだりしたが、何とかしゃべりとおした。まじ、あせよるね。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
数日前のツイッターですが、思わず拍手喝さいをしたくなったつぶやきがありました。TPPに対するある農家の方のつぶやきです。藤沢で養豚業を営むみやじさんです。みやじさんとは数年前に慶應義塾大学の花田先生の研究会のOB会でお会いしてから、ひそかに注目を続けさせていただいていました。
**************************************************** TPP賛成か反対かについて。宮治「一農業経営者としては賛成でも反対でもない。経営者の仕事は環境適応業。よって、参加しようがしまいがやっていける仕組みを創るのが経営者の仕事。」 **************************************************** もちろんTPPに賛成、反対との意見を持つのは良いことです。これはどんどん議論をすればいい。ただし、一経営者としては、それらの意見とはまったく別の次元で、どちらになってもやっていける仕組みを作るのが仕事です。そして、それこそがプロフェショナルとしての経営者です。 普通のビジネスだとそんなことは当たり前なのですが、なぜか農業となると日本中が情緒的になる傾向があります。農耕民族の血が騒ぐのかもしれませんが、今回のTPPの議論では、ちょっと情緒は横に置いて冷静な検討が必要ですね。元気に頑張っている農家は、自らの販路を開拓しています。今は個々の農家がちょっとした創意工夫をすることによって独自の販路を持つことができる時代です。逆にそんな時代であっても旧態依然の経営をしている企業が生き残ることが難しいのは、どこの業界でも同じです。そして、意欲的な農家はけしてTPPに反対はしていません(たぶん)。 みやじさんのような農業経営者が増えることによって、日本の農業は変わります。国のするべき大切な仕事は、このような農業経営者の育成支援でしょう。そうそう、間違ってはいけませんが、国がやるべきなのは育成ではなく、育成支援ですから。 《2011年2月13日》 札幌です。雪祭りの最終日でした。すごいイベントになってます。夜に入ったのですが、チラ見。36年ぶりですかね。向陵中学校に通っていた頃です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
中原先生の新著「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」ですが、今日はちょっと違った側面からのお話を。
実は私も少し出演させていただいています。「第6章 他社の目から見たラーニングバー」なる箇所で、対談2というのに参加させていただきました。結果的にはラーニングバー参加者代表みたいな感じになってます。なんせ、対談1が提供者側のタッティーらで、対談3が長岡先生ですから。 まったくのん気な話ですが、中原先生にご来社いたたぎ、お話しを終わったときには、これが対談なのだとは認識していませんでした。ラーニングバーの本を書くのでお話を聞かせてということだったので、いろんな人に話をきいて構成でも考えてるんかなぁ程度の感じで、お会いしていました。その日の午前中には長岡先生にお話を聞いてきましたと聞いたので、おそらく長岡先生のことだから、絶対にストレートではない方向からのコメントをたくさん吐かれているに違いないと思い、私もちょっと意地悪で正直なコメントをしなきゃと意識したのもよく記憶してます。で、しばらくして原稿の確認があったときも、特に気にとめずに「へぇそれなりにうまくまとまってるなぁ」と思い、発刊された本をみてちょっとびっくり。結構、責任重大な役割だったんですね。 私の対談箇所は、「かつてはアングラっぽかった」「あらゆるセミナーのラーニングバー化」「転職の決断を支えたもの」と項目がつき、トータルで10頁くらいあります。それなりには客観的にラーニングバーもみてきたとは思います。かつ強い思い入れもあります。他のセミナー類との比較もできる立場にもいると思います。そんなことをつらつら話したものがともて上手に掲載されています。 改めて読み返してみて、やはり考えてしまうのは、「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」を自分はどうしてやりたいと思っているのか。また、「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」している自分は何が楽しいのか、ということです。これについてはしっかりと語れていません。また、語るだけの整理がついていないというのが実際のところです。 他社の人事仲間で45歳以降のキャリア意識について研究している人がいます。自分はこのカテゴリーに既に数年前から入っています。先日少し一緒にお話をしていて、中年期以降については「人がつながる場」を外に持っていることは大切だなと改めて感じました。そしてその「場」が「知がめぐる」タイプのものであると、それはさらに発展的な感じがします。これは1つのヒントになると思っています。 あともう1つ、単に勉強会を開催するというのと、「デザインする」の差についても考えさせられます。この本からは私たちが感じている以上の緻密な準備とデザインが裏でなされていることが伝わってきます。そして、良いデザインとはデザインを感じさせないものかもしれません。その場の即興はあってもけして結果オーライであってはいけません。自分がやっているような勉強会もそれなりにはデザインしているつもりですが、場の流れと参加者のパワーに依存しているところも大です。何がいいのかはわかりませんが、考えさせられるところです。 それにしても、ラーニングバーは今後も開催されるのでしょうか。 本書を読んで初めてラーニングバーを知った人が、わくわくした面持ちで福武ホールに集まるのはとても素敵なことです。でも、主催者側にはものすごいプレッシャーになるのではないか、といらぬことを考えてしまったりします。もちろんラーニングバーがもう開催されなくても、既にラーニングバーの浸透と拡散は始まっていますから、誰も寂しがることはありません。中原先生ご自身も次々と新しいことを手掛けられることと思いますし。10年後に1夜限りのラーニングバー復活公演なんてのもあるかもしれませんし。
《2011年2月12日》 なんか半端な日だったなぁ。何かとすっきりしません。もう一息って感じなんだけど。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
東京大学の中原淳先生の「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」が英治出版から出ました。サブタイトルは「働く大人が学び続ける"ラーニングバー"というしくみ」そう、まさにラーニングバー本です。
ラーニングバーが何のことだがわからない方は、過去のブログ「ラーニングバー(Learning Bar)のプロモ映像」で【ちゑや】の会の映像を引用して簡単な説明をしていますので、そちらをご覧ください。それにしても、自分のこのブログで「ラーニングバー」で検索をかけたら、40日分以上のブログがヒットしました。大変なご縁です。 この本、いろいろな読み方ができます。 単純にラーニングバーの作り方、という側面からまず読むことができます。何を考えて、中原先生が場をデザインし、現実にどんな場を作っているのかについて、微に入り細に入り内幕を公開されています。ある意味、ノウハウの提供であり、共有化でもあります。ありがたいことです。 そして、もちろんその前提としてある中原先生の思いに注目して読むこともできます。プロフェッサーとしてではなく、プロデューサーとして、1人の実践者としての思いを、私たち「実務家」に実にストレートにぶつけてくださっています。さらにいえば、少々中原先生の私小説的に情緒的な読み方もできます。 もちろんラーニングバー参加経験者としては、あのラーニングバーの舞台裏を覗き見する的な面白みの側面からも読めます。そして、掲載されている写真の中に、自分の姿を探したり、知人の姿を探したりすることもできるでしょう。 そして何よりも、日本の各地で「実践者」としての活動に、手弁当で自分の時間を削ってひたむきに取り組んでいる多くの人に対して、勇気と希望を与える書として読むことができます。利己的な目的など持たずに、何かを生み出したいと考えている多くの人たちに対して、ものすごいエールになると思います。 そして、僕自身もそんな1人です。 日本は人材立国だともいわれていました。おそらく学校教育と企業内教育が機能していた時代が過去にはあったのです。その背景には、やるべきことが決まっていた、追いかけるべきロールモデルがあったという高度成長経済期の時代背景があるのでしょう。 しかし、失われた10年が20年になってしまった今、その面影を追うことには何も意味がありません。そんな中で、この本は、今、日本のあちらこちらで起きつつある新しい動きの中でも代表的なものであるラーニングバーについて書いた本です。そして、この本がまさにそんな動きが爆発的に拡大する触媒になるのではないかとさえ期待させます。 この国のあちらこちらに「ラーニング・イノベーター」であり、「ラーニング・プロデューサー」でありたいと思っている人がいます。そして、その数は間違いなく増えているように感じます。「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」、それを実践しつつある人が増えています、関わってみたいと思っている人たちが増えています。そんな人たちに知恵と勇気を与える本です。 そして本当に「知がめぐり、人がつながる」ことができたら、きっと日本は少し変わってくるのではないかと思います。うまくいえませんが、なんかとっても日本的なやり方で新たな人材立国を成し遂げることができそうな気がします。学校教育や企業内教育が中心ではなく、個人が中心であり、それに様々な法人・団体が絡み、つながっていくような世界です。 この概念とSNSには非常に親和性があります。この両者が絡まって様々な動きが生まれるはずです。ただし、「ラーニング・イノベーター」であり、「ラーニング・プロデューサー」であるのは何のためなのか。ここを個人個人がしっかりと持つ必要があります。 多くの「実務家」にとって、ビジネスでいかに成果を出すのががあくまでも第一義的なものであるべきです。「実務家」として、「ラーニング・イノベーター」であり、「ラーニング・プロデューサー」であるためには、ビジネスとの相互関係が必要です。もちろん直接的な相互関係である必要はありません。ものすごく間接的でもまったく問題はありません。ここでいう学びは趣味であってはいけない、というか趣味であっては面白くも何ともないはずです。「ラーニング・イノベーター」であり、「ラーニング・プロデューサー」であることは、確かにやってみるとそれ自体が大変に楽しく魅力的なものなのですが、それゆえに戒める必要があります。「ラーニング・イノベーター症候群」「ラーニング・プロデューサー症候群」に陥ってはいけません。もちろん、これは「実務家」としての学びについての話です。学ぶことが趣味になるような安易なラーニング・ブームは本質を壊してしまう可能性があります。越境学習の末に勘違いして、安易に精神的移住をしてしまうことがいいこととはあまり思えません。 そうならないようにするためには、常に受け身で学ぶのではなく、自分の意見を持ちながら学ぶことが何よりも大切でしょう。常に自分で考えて、自分の意見を表明していれば、何を学んでも実はビジネスと相互作用を生むのです。 そして、ラーニング・バー的な仕掛けは、必ずそれを呼び起こすように実にうくまできています。それは本書を読めば理解していただけることかと思います。
《2011年2月11日》 寒い雪の日でした。でも、行列のできるラーメン屋は行列でした。絶対に空いてると思って行ったのに、ラーメンマニアはおそるべしです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
なぜかまじめに書評です。
夫婦関係、恋人関係、親子関係、職場関係、友人関係などで悩んでいる心優しいすべての人たちにお勧めしたい本です。 そして、気づかないうちにアンヘルプフル・ヘルプをもたらしてしまいがちな、まじめで相手のためになりたいと思っているキャリアカウンセラーの卵たちにも……。クライアントのことを思って一生懸命に支援をしようとしているのに、なかなか思うようなキャリアカウンセリングができないと悩んでいるとき、きっと何かヒントがあるはずです。 本書の以下の言葉は、私たちがキャリア・カウンセラーとして、もっともっと鍛錬をしていく心の支えにもなります。 『われわれが、支援者としてもっと有能になれたら、誰にとっても、人生はよりよいものになる』。 ****書評*********書評**********書評*********書評********* 「人を助けるとはどういうことか~本当の協力関係をつくる7つの法則」 エドガー・H・シャイン著 英知出版刊 日曜日に自宅で仕事をしている父親に小学生の子供が勉強を教えて欲しいといいよる、嫌な顔一つせずに勉強を教えて仕事に戻る優しい父親。 でも、本当に子供が求めていたのは、学校であったことを父親に思いっきり話すことだったのかもしれない。勉強の件は子供なりに一生懸命に考えたきっかけ作りだけだったのかもしれない。優しい父親は見当違いの支援を子供にしたのかもしれない。 本書は「支援学」の本である。著者であるシャイン氏は、組織心理学の大家だが、本書では「アンヘルプフル・ヘルプ」、つまり役に立たなかった支援を扱っている。そして、そう陥らないための心構えを伝えてくれている。 人事部の役割は、経営層、社員の双方に有効な支援を提供することだといってもいいだろう。研修を企画するのも、参加する社員にそれが役立つと思うからであり、評価制度を見直すのも、それが社員のモチベーションを喚起し、会社業績の向上に貢献すると思うからだ。 でも、よくよく考えてみると、独りよがりの支援をしてはいないだろうか。それは本当に相手が求めていることなのだろうか。ピントのずれている支援はしていないか。提供する側が役に立つと思っているだけで、提供される側には迷惑なだけなどという支援をしてはいないだろうか。 本書では本当の支援関係をつくるためのポイントが整理されているが、中でも最大のアドバイスは「控えめな質問をする」ということだ。 本当の支援は相手との対話なくしてはできない。対話のきっかけをつくるのが「控えめな質問」だ。最初に相手が言ってきたことに反射的に対応することが本当の支援になるとは限らない。問題の真の解決のために何を支援すればいいのか、実はこれがわかっておらずに「アンヘルプフル・ヘルプ」を提供してしまっているケースは多い。仕事でも、家庭でも。それでは信頼関係も作れないし、相手の満足も得られない。 日曜の朝、外出前の妻が2着の洋服を指して「どっちがいいかしら」と聞く。さて、あなたはどんな返答をするだろうか。
《2011年2月10日》 最後は門前仲町でした。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
| ホーム |
|