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感情労働化する社会の中で
昨日は「感情労働」について書きましたが、自分たちの仕事を振り返って見ましょう

「感情と看護~人とのかかわりを職業とすることの意味」の中では、アメリカにおける仕事はすでに3分の1が「感情労働」になっていると書かれていましたが、果たしてそんなものでしょうか。

私個人としては、世の中の大半の仕事はすでに明らかに「感情労働」になってきていると感じています。

自分で長らく経験をしてみて感じるのですが、マネージャーの仕事の大半はすでに「感情労働」です。「感情労働」の特徴として「労働者と顧客のあいだにやりとりされる感情に商品価値がある」との話がありましたが、まさにマネージャーとメンバーのあいだでやりとりされる感情には大きな価値があります。そのやりとりの結果、メンバーがやる気になったり、反省したり、やる気を失ったりします。マネージャーは仕事の進捗以上に、メンバーの心のありように配慮をしなければ、職場マネジメントができなくなっています。

一般のメンバーも同様です。自分ひとりで完結する仕事などもはやありません。他社・自社を問わず、誰かに動いてもらって自分の仕事を推進する必要があるわけです。そこでは力関係、論理的説得力も有効でしょうが、何といっても感情の占める比率には大きいものがあります。あいつのためにやってやろう、話のもってき方が納得できないから対応できない、などといったのは、論理ではなく感情の世界です。

こうやって考えると、ほぼすべての仕事が「感情労働化」しているともいえます。「肉体労働」⇒「知的労働(頭脳能動)」⇒「感情労働」と労働のパラダイムがシフトしていると考えた方がいいように思います。

肉体労働が労働の主体であった時代、製造業の現場では多くの事故が発生しました。そして命を失った方、障害が残られた方、そんな犠牲者を経済成長の中で多く日本も出してきました。そして、国も労働安全衛生に注力し、企業も様々な取り組みを行い、労働災害は激減しました。

今、問題になっているのはメンタル疾患です。「感情労働」が労働の中心になったとすると、感情労働ゆえのメンタル疾患が増加するのは、当然のことです。肉体労働の難易度が増した時期に発生していた労災の増加と同じことなのかもしれません。

「感情労働」をいかに上手に扱うかの処方箋はまだできていません。そしてこれこそが今世紀の人事の最大の課題かもしれません。

感情と看護―人とのかかわりを職業とすることの意味 (シリーズケアをひらく)感情と看護―人とのかかわりを職業とすることの意味 (シリーズケアをひらく)
(2001/03)
武井 麻子

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《2011年2月25日》 遅くまで面接しておったんでBa Design Talk Live、みられんかった。再度チャンスはあるのかな。


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【2011/02/25 23:15】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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