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ちょっと整理です…3月編
このブログでは、毎月2回、振り返りをしています。
実は何を書いたのか忘れてしまうのです。

毎月15日と末日に振り返りをしているのですが、今月は月中15日にはそんな気分になれずにただ書き続けていました。ということで、1カ月分を振り返っておきます。

3月1日 探しているのは仕事?職?就職先?
3月2日 ワーク・ライフ・ラーニング
3月3日 特例子会社の朝礼から
3月4日 学習とは困難や葛藤を秩序化するプロセスである
3月5日 キャリアゼミ、素敵な来訪
3月6日 「J-center」にリフレクション
3月7日東京と地方の学び
3月8日 合理的選択
3月9日 失敗は予測できる
3月10日 まなざしの再構成
3月11日 恐ろしい地震でした
3月12日 一夜明けて
3月13日 2日が経ちましたが
3月14日 私たちは職場にきました
3月15日 今こそ、フォロワーシップを
3月16日 私たちが経済活動を止めないこと
3月17日 外ランチのすすめ
3月18日 1週間が経ちました
3月19日 「アド街ック天国」と「てっぱん」に、ありがと
3月20日 希望、自粛、就職活動…私たちが身近でできる間接的復興支援
3月21日 入社式、新入社員研修について考える
3月22日 「ひまわり」と「てっぱんダンス」
3月23日 ペッカーさんと出会いました
3月24日 「レジリエンス」~今、もっとも求められる言葉
3月25日 「想定外」と「想定以上」
3月26日 もうすぐ4月1日ですね
3月27日 第83回選抜高校野球選手宣誓
3月28日 立ち止まる自由~立教新座高校渡辺校長メッセージから
3月29日 価値の遠近法~大阪大学鷲田総長祝辞から
3月30日 「愛嬌力」

《2011年3月31日》 今日で今年度も終わり。あれこれ満載の1年でしたが、お疲れさまでした。明日からの1年、意地でもいい年にしなきゃね。


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【2011/03/31 23:52】 | 振り返り | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「愛嬌力」
大阪大学鷲田総長の卒業式祝辞からの続きですが、祝辞の中でパナソニックの創業者である松下幸之助氏がリーダーシップに関して自社の管理職を前にして語った言葉を紹介されています。

『松下幸之助さんは「成功する人が備えていなければならないもの」として、「愛嬌」と「運が強そうなこと」と「後ろ姿」という、意外な三つを挙げました。理由はあえて説明せずに、です』。

松下政経塾を立ち上げた際の一期生の面接の際に、どこをみて決めたのですかという問いに対しても、「面接室を出ていく時の後ろ姿」と答えたという話も聞いたことがあります(真偽不明ですが)。

さて、この3つのうちの「愛嬌」ですが、これは本当に大切だと思います。小さな赤ちゃんがあんなに自然に「愛嬌」を振り撒けるのは、明らかに人間としての生存本能です。赤ちゃんにとっての武器は、「愛嬌」と「泣き声」しかないのです。その2つで生き延びているわけです。

赤ちゃんほどではありませんが、新入社員にも「愛嬌」はとても大切です。

何といっても「愛嬌」があるとかわいがられます。これは赤ちゃんの「愛嬌」に近い効果です。かわいがられると、いろいろなことを教えてもらいやすくなります。そうすると、成長もしやすいわけです。普通の新米社会人にとっては、もっとも大切なのは「愛嬌力」だとも思っています。おとなしい人や、照れ屋、こわもてな人、こんな人達の「愛嬌」はさらに効きます。新入社員にはまだ「後ろ姿」は難しいですね。

《2011年3月30日》 今晩は大遅刻してですが、多胡輝先生を囲む勉強会に参加。1926年スマトラ島生まれとのこと、目茶目茶頭脳明晰、好奇心旺盛でお元気です。「頭の体操」を私が幼少の頃に呼んでいたとき、先生は既に私の年齢に近かった……。何はともあれ、元気度が増しました。その勢いで、神田の「亀吉」へ。二年ぶりでしたが相変わらずのマスターとの会話。それにしても客足が少し心配な感じですが、行ってよかったと感じました。頑張っているお店を応援して歩きたいですね。



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【2011/03/30 23:19】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
価値の遠近法~大阪大学鷲田総長祝辞から
3月25日に行われた大阪大学の卒業式での鷲田総長の祝辞について昨日は書こうと思っていたのですが、そこまで至りませんでした。

鷲田総長の祝辞は、この週末にはかなりネットを駆け巡っていたので読まれた方も多いかと思います。震災後、本当に素晴らしいことを発言される方を多くお見受けします。おそらく震災だから素晴らしいことを語られているのではなく、もとより素晴らしい発信をされている方ばかりなのだと思いますが、それがたまたまこの時期だからクローズアップされているということかと思います。

このあとは、入社式、入学式と行事が続きます。

当然ですが、組織トップはそこで祝辞を述べるわけです。逆にいえば今こそ祝辞の内容が注目されている時期もないわけであり、語る方にはちょっとしたプレッシャーもあるかもしれません。感動を呼び起こす祝辞は、いずれも語る人の人間性と人生観に満ち満ちています。原稿を担当スタッフに書かせていてはこの感動は呼び起こせません。入社式を前にした日本中の社長の皆様、そのあたりにぬかりはないでしょうか。今年の挨拶は例年の挨拶とはたぶんちょっと違うのです。

鷲田総長の祝辞では、いくつかのことが書かれています。

1つは「隔たり」について。

「生き残った」と「生き延びた」の感覚的な隔たりを筆頭に、被災地の方々と私たちの「隔たり」、被災地の中同士での「隔たり」…。これらの「隔たり」は埋めようとするよりも、感じた上で自分なりに何をやればいいのかを考えるしかなさそうです。自分ができることを愚直にやることが一番なのでしょうか。

次に「プロフェッショナル」について。そしてそこから「リーダーシップ」について。

ここでのリーダー論は明確です。いくつかを引用します。
「リーダーがいなくていい組織を作れるのが真のリーダーだと言えるかもしれません」
「市民社会、その公共的な生活においては、リーダーは固定していません。市民それぞれが社会のそれぞれの持ち場で全力投球しているのですから、だれもいつもリーダー役を引き受けられるとはかぎりません」
「日々それぞれの持ち場でおのれの務めを果たしながら、公共的な課題が持ち上がれば、だれもがときにリーダーに推され、ときにメンバーの一員、そうワン・オブ・ゼムになって行動する、そういう主役交代のすぐにできる、しなりのある集団です。その意味では、リーダーシップとおなじくらい、優れたフォロワーシップというものが重要になってきます。自分たちが選んだリーダーの指示に従うが、みずからもつねに全体を見やりながら、リーダーが見逃していること、見落としていることがないかというふうにリーダーをケアしつつ付き従ってゆく、そういうフォロワーシップです」

指摘されているのは強いリーダーシップではありません。そして、リーダーシップと同じ、もしくはそれ以上にフォロワーシップの重要性を指摘されています。

さらには、良きフォロワーであるためには、フォロワー自身のまなざしが確かな「価値の遠近法」を備えていなければならないと説きます。

「価値の遠近法」とは、
①絶対なくしてはならないもの、見失ってはならぬもの
②あってもいいけどなくてもいいもの
③なくてもいいものと、
④絶対にあってはならないもの
この4つを見分けられる眼力のことだといいます。

映画監督の河瀬直美さんの言葉では「忘れていいことと、忘れたらあかんことと、それから忘れなあかんこと」という具合に整理されているそうですが、これをきちんと仕分けることのできる力こそが「教養」だとも言われています。まさにそのとおりだと思います。そのために私たちは学んでいるのです。

そして「真に教養のあるプロになっていただきたい」という願いで挨拶を締めくくられています。

《2011年3月29日》 期末の超繁忙期。4月導入の人事制度からみの運用準備に、4月の大組織改正。震災の影響も濃い中で、あれやこれやと突発も起こる。こういう時こそ、丁寧に丁寧に、仕事をさばきにいかないようにと何度も言い聞かせないと。カズよりそんなに年上なわけではないので。


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【2011/03/29 23:04】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
立ち止まる自由~立教新座高校渡辺校長メッセージから
震災後、様々な場面で様々な方か、本当に心に浸みいる発言をされています。そんな人たちがいる日本をとても素敵な国だと思います。

大学・高校の卒業式での学長・校長の挨拶でも、そうです。立教新座中学・高等学校の渡辺憲司校長が卒業式を中止にした高校3年生に向けて発信したメッセージは、もうしばらく前にですがネットの世界を駆け巡りました。大学に行くということ、大学生として時間を過ごすということを「海をみる自由」「立ち止まる自由」という表現で語ってくださいました。

今をさかのぼる30年前。大学1年生になった私に確か情報処理の講座の先生だったと思いますが、似たようなお話をしてくださいました。

渡辺校長の言葉では「大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時なのだ」となりますが、これは教育者としては勇気のいる発言です。多くの大学生が、今では高校時代同様に時間をしっかりと管理してもらって生活している実態もあります。でも、今でも人生の中で一番、大学時代が「時間を自分が管理できる煌めきの時」であることは間違いありません。だから、大学時代の友人とは一生続くのです。

「時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな」

このメッセージをそれぞれの学生に合わせて語ってあげることから、大学生のキャリア教育を始めてもいいように思います。でも、このメッセージを読んで心が震える大学1年生には実は何の心配もいらないのです。

そうでない人に、その人の心に浸みいるように翻訳して思いを伝えることこそが、大人の仕事です。

今日はまったく違うことを書こうと思っていて、前振りに渡辺先生の話を使ったら、その流れで思いが噴き出してしまいました。こういうこともありますね。

《2011年3月28日》 結構、会社帰りに送別会のグループをみました。花束を抱えた方、エールをやっている団体。送別会のシーズン、そしてもうすぐ4月です。


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【2011/03/28 23:05】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第83回選抜高校野球選手宣誓
浦安の実家は昨日から下水道が使えるようになりました。ガスも通じました。

ただ、場所によって被災状況にはかなり差があり、まだまだライフラインが整っていない家庭がたくさんあります。浦安南高校は当面のあいだ船橋に移転をするそうです。ここのところ急に浦安の被災状況が報道されるようになったので、実家にはお見舞いの電話がたくさんきているようです。下水道不通の期間中は、簡易トイレの作り方と凝固剤が各宅に配布されました。その中らは、優先的に物資を東北地方の被災地に送っているため、最小限の配布しかできない旨をわびる言葉もありました。浦安の被災状況を語るハッシュタグがありますが、概ね市役所の対応に対しては好意的な声が多いようです。

今日の午前中は管理組合の総会。普段よりも熱心な質疑応答がありました。お昼を過ぎるまで続きました。小学校の寒い体育館での開催でしたが、改めて当たり前のことに気づきますが避難所というのはそういうところばかりなのです。しかも緯度はもっと東京よりも高いところです。テレビで見ているだけでは感じられないことがたくさんあります。

そうそう、気づいたら、甲子園が開幕しています。ここ何年も興味をあまり持っておらず、今回もまったく見ていません。ただ、今日の午前中のニュースバラエティで選手宣誓を聞いて、まじめに感動しました。すぐに動画サイトで確認して、テープ起こしをしました。著作権というのがあるのがどうかわかりませんが、収録します。

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宣誓。

私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。

いま、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。

被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。

人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗りきることができると信じています。

私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。

「がんばろう!日本」。

生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。

2011年03月23日 第83回選抜高校野球選手宣誓
創志学園高校 野山主将

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短い中に様々な思いが込められています。
明日からまたビジネスが始まります。今週は年度末と年度始め。入社式、新入社員研修も始まりますし、期末処理もあります。4月から導入される新人事制度の運用立ち上げも。4月1日付組織改正と人事異動の最終段階も。震災対応業務や日常業務も当然継続です。
精いっぱい元気を出して仕事をしましょう。

《2011年3月27日》 日曜日の夜には翌週の仕事の段取りを組みます。もともと20年くらい前にタイムシステムで始めた習慣ですが、今はエクセルで簡易版の一覧を作ってやっています。



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【2011/03/27 16:12】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
もうすぐ4月1日ですね
もうすぐ4月1日ですね。

今年もいつもと同じように新卒新入社員が入ってきます。そして入社式が執り行われます。多くの大学では入学式を延期する話が伝えられていますが、入社式はほとんどの会社が通常とおりに実施するようです。

入社式のあとは、新入社員研修です。今年の新入社員は超氷河期の採用戦線を勝ち残った(?)面々ですが、過去にない状況の中での入社となります。

先週、担当者から全内定者に電話を入れましたが、それなりに不安を感じている人も少なくないように感じられました。社会に出ること自体が不安であるのは当然のことです。しかし、今年はそれ以外に漠然とした不安が蔓延しています。漠然としているからこそ、これは難しいのです。

数名からは「内定取り消し」があるんじゃないかと心配していたという声を聞きました。そんなことを内定者が思っているとは考えてもみなかったのですが、内定者の方が私たち社会人よりも危機意識が強いことに少しはっとさせられました。それだけ彼らは厳しい環境の中で就職活動を進めてきたのかもしれません。

就職で初めて地方から東京に出てくる新入社員の不安も小さくありません。

これには個人差がかなり激しいと思いますが、福島の原子力発電所の放射能のニュースが続くことや、計画停電やモノ不足のニュースなど、東京の実態がよくわからない中で、身寄りや知り合いもなく、地理もわからない東京に1人で出てくること自体が不安であるのは当然のことです。また、おそらく本人以上に親御さんが心配されているのではないでしょうか。

そんな中で入社式、そして新入社員研修が始まります。

カリキュラムも配属先も走りながら決めていく、変えていくという部分がかなり出てきています。決められたカリキュラムを粛々とこなすというのは、研修ではありません。日々の状況の変化、新入社員の状況を見ながら必要な修正を常に考えなければなりません。担当者にはかなり厳しい対応を強いることになりますが、プロのはしくれであれば、当然対処をしなければなりません。

新入社員研修の開講挨拶で何を訴えかけるか。例年以上に考えなければなりません。あと数日ですが、その日までの状況によって話す内容も変わってくることと思います。

《2011年3月26日》 先週に続き、朝の葛西臨海公園めぐり&朝マック。ソーセージエッグマフインセットは本当に完成された食べ物ですね。


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【2011/03/26 23:26】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「想定外」と「想定以上」
震災後、いろいろな流行り言葉が出てきています。

ACのコマーシャル起因の流行り言葉はツイッターを席巻していますが、これはこれで微笑ましいものがあります。最初の1週間はほとんどテレビを見れなかったので、タイムラインに流れるつぶやきが何の意味だかまったくわからなかったのですが…。

で、気になる流行り言葉の1つに「想定外」という奴があります。

そもそもビジネスの世界に「想定外」はないはずです。
あるとすると「想定以上」。
「想定外」とは非連続的な概念、「想定以上」は連続的な概念。

ビジネスですから、当然のこととして、ある経済合理性の中で「想定」をして何事も設計します。何事にも100%、完璧はありません。ですから、そんな「想定」を超えたものは「想定以上」なのであって、けして「想定外」ではありません。リスクとコストのトレードオフの中で「想定」は決定されているはずです。

「想定外」は責任転嫁の色合いが強く出ている他責の言葉ですが、「想定以上」は自分達の想定が十分ではなかった悔しさのにじみ出る自責の言葉です。この違いは大きいと思います。

もちろんルールを根底から変えてしまうようなことが発生した場合は、これは「想定外」です。サッカーの試合でフォワードの選手がボールを持ってゴールまで走って得点しても審判が咎めなかったなどということが起こればこれは「想定外」でいいでしょうし、ゴジラやキングギドラが暴れたのであれば、これも「想定外」です。

しかし、今回の災害は確かに過去最大のものであることは間違いないのですが、やはり電力会社の幹部の方などには「想定以上」だったといって欲しいなぁと思います。現場で戦っている人も、おそらくその方が納得がいくような気もします。もちろん現場で戦う方々の行為は、そんな言葉の遊びの世界を超越しているほど、尊い行為なのですが、現場にいない人が「想定外」という言葉で物事を片付けるのを聞くのは、ちょっと聞いててつらいです。

《2011年3月25日》 今週は4日間の割には長かったです。来週はもっと長い週になりそう。これ、4月1日までにやるべき仕事は果たして無事に終わるのでしょうか。そんな帰宅時に気づいてみると、葛西臨海公園の観覧車のライトが消えてました。いつから消えてたのかな。駅を降りて振り向かないと見えない位置にあるのですが、今日まで振り向くだけの余裕がなかったのかもしれません。


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【2011/03/25 23:36】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「レジリエンス」~今、もっとも求められる言葉
今の状況に最も求められる言葉は、「レジリエンス」ではないでしょうか。

「レジリエンス」という言葉には、神戸大学の金井壽宏先生のお話の中で初めて出会いました。日本語に訳すると「回復力」とか「しなやかさ」とかいう意味なのだそうですが、金井先生のお話から解釈すると「どんな困難な状況であっても、けして悲観的にはならず前を向いて、元気を回復していく力」という感じに受け止めています。

3月11日以降、本当にいろいろなことが起こります。

今、大切なのは、悲観的になりすぎずに(かつ能天気な楽観主義にも逃げずに)、「しなやか」に現実を認識し、自らの、そして組織の元気を保ち回復させていくことです。すべてのリーダーにこれが求められますし、すべてのメンバーにもできればそんなスタンスを理解して欲しい、それがまさに今です。

さらには、金井先生は「レジリエンス」を「リデンプション(超回復)」とセットで使われていました。「リデンプション」は訳すると「超回復」になるようですが、V字回復なんてレベルでなく、落ち込む前よりもさらに高いところまで回復して上り詰めるという意味です。

今回、様々な局面で、いったんはしゃがまなければならない判断も出てきます。これは場合によると震災そのものよりもつらいことかもしれません。しかし、そんなときにこそ「レジリエンス」を発揮して、けして遠くはない将来に「リデンプション」を実現できるように、しなやかに策を練ることが大切です。

そのためにも、あきらめない、逃げない、やるべきことはとことんやる、の精神が大切です。これを個人としてではなく、組織としてやるのです。

《2011年3月24日》 朝は千葉の特例子会社へ。雪が舞っていました。いつものことですが、彼らからは元気をもらいます。「レジリエンス」を結構、体現している素敵なメンバーです。自宅を通過して会社に戻り、残業の上で帰途に。駅からの道が暗いなぁと思ったら、なんと電灯が全部消えています。計画停電でもないのに。結構、この道は人通りが少なく怖いのですが…。深夜の節電は蓄電ができないのですからあまり意味はないはずです。せめて23時には点灯してもらわないと、なんて思いました。



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【2011/03/24 22:45】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ペッカーさんと出会いました
震災のちょっと前なのですが、ペッカーさんと出会いました。

私は存じ上げなかったのですが、大変に著名なパーカッショニストだそうです。あといろいろなCMのナレーションもされているので、誰しもお声は聞いたことがある方です。底抜けに明るく、そして暖かい方です。一緒にいるだけで人生が豊かになるような気持ちになります。

そんなペッカーさんが取り組まれているものの1つが「ドラムサークル」。「ドラムサークル」とはわかったようなわからないような理解なのですが、世界各国のドラムや打楽器を使って、文字どおり輪(サークル)になって皆で即興音楽を楽しむイベントです。富士山をバックにやるものもあるそうで、なかなか魅力的ですよね。

そんな要素を社員研修に取り入れようという取り組みをペッカーさんは進めています。この分野は「ビート・オブ・サクセス」という企業が窓口になっていますが、震災前に他社の仲間と一緒に押しかけ体験実習会をお願いしてきました。内容についての詳細の記述はしませんが、これが実にいい。興味のある方はHPをご確認ください。こんな機会を提供してくれる仲間には本当に感謝をしなければなりません。

人事界で音楽といえば神戸大学の金井壽宏先生を思い浮かべますが、さすがですよね。既にペッカーさんと金井壽宏先生はつながっていました。

震災があり、新入社員研修の内容について、さらに前向きな感じで練り直しが必要だと思って考えていた際、ペッカーさんのお顔が浮かびました。そう、こんな時こそ音楽、こんな時こそリズム、そんなことを思いました。

私はまったくリズム感がない方なのですが、ペッカーさんにいわせればリズム感のない人はいないそうです。人は誰しも心臓がリズムをきっちりと刻んでいるので、生命が続く限りリズム感がないということはありえないのだそうです。そして企業(組織)にもリズムがあるそうです。リズムに乗っている企業、乗っていない企業、これは業績に結び付きます。そして、動かないことはにリズムは生まれません。

《2011年3月23日》 東京の元気と日本経済の元気のために、麹町の「文字平」さんで飲んでいました。店主の中野さん、頑張っておられます。継続して応援したいです。今日は、慶應MCC事務局からみの方と、「人材教育」編集部からみの方とご一緒でした。両者初対面ですが、お互い講師・取材先がかぶっているので、共通の話題が多くなかなかおもしろかったです。素敵な仲間と話すと、とっても元気になりますよ。テレビばかりみているとふさぎこみます。テレビをちょいと止めて街に出ましょう。


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【2011/03/23 23:20】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「ひまわり」と「てっぱんダンス」
NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。いよいよフィナーレが近づいています。最終収録の日にスタジオにお邪魔させていただいたので、あの日に撮影した画面が放映されるのが楽しみでもあり、また番組自体が終了してしまうのが寂しくもあるという微妙な感覚です。

「てっぱん」の影の主人公はお好み焼きです。尾道焼きと関西焼きの双方が登場していますが、放送を裏で支えてこられたのが、にっぽんお好み焼き協会の佐竹会長です。NGが出るたびに新しいお好み焼きをセットに運ぶ必要があるわけですから、なかなか大変な話です。既に収録はだいぶ以前に終わられていますが、本当にお疲れさまでした。

「てっぱん」の主題歌は葉加瀬太郎の手による「ひまわり」です。

オープニング映像ではこの「ひまわり」に合わせて「てっぱんダンス」が放映されています。この「てっぱんダンス」の振り付けは近藤良平さん率いるコンドルズです。番組が始まってしばらくたってから、視聴者が踊る「てっぱんダンス」のビデオ投稿が募集され、今は毎朝毎朝日本各地から寄せられた映像がオープニングを飾っています。

これが本当に素敵なんです。

「ひまわり」と「てっぱんダンス」、どちらもものすごく暖かくなります。私はこの「ひまわり」を今回の震災に復興ソングとして取り上げてほしいと思うのですが、いかがでしょうか。

まん丸のお好み焼き、てっぱんを囲む仲間、そんなこともすべて含めて、今の日本にとても大切なものを感じさせるように思います。

《2011年3月22日》 「人材教育」4月号、書評書いてます。


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【2011/03/22 22:58】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
入社式、新入社員研修について考える
今日までの3連休が終わり、明日からは通常のビジネスデー。とはいっても、この3日間も被災地支援、インフラ維持、社内の混乱立て直しなどのために多くの方が仕事をされていたことと思います。ただでさえ忙しい期末ですしね。

明日は22日、10日後には4月、新年度が待っています。

多くの学校では卒業式が中止されました。今後、入学式や新学期がどのくらいの影響を受けるのか今の時点ではまだよくわかりませんが、早稲田大学が入学式を中止し授業開始も一カ月遅らせるという報道がされています。浦安の明海大学なども液状化の影響で授業再開は未定のようです。そんなことはあっても、リスクを考えるときりがありませんが、卒業式・入学式くらいはやって欲しいとついつい情緒的には思ってしまいます。ただし、事務局の立場をみると、これまた中止にする気持ちもわかります。

新卒採用活動は「しばらく遅延」で大きな流れができました。今週、決断を求められることの1つに入社式と新入社員研修があります。基本的には粛々とやればいいと思いますが、いろいろな面での配慮が必要になります。ご自身もしくはご家族が直接震災に遭われた方への配慮はいうまでもありませんが、難しいのは地方出身者への配慮です。

東京本社の企業では、当たり前ですが入社式は東京の本社で行います。帝人が大阪で入社式を行うことにしたという報道がありましたが、普通の東京本社企業では無理なことです。

また、ほとんどの企業で入社式に引き続き新入社員研修に入ります。宿泊施設を伴う研修所を持つ企業、宿泊施設込みで外部会場を確保している企業であれば、そこに全員を缶詰にして研修を実施できますが、そうでない場合は、地方出身者はホテルやウイークリーマンションなどから通いで研修に通うことになります。もちろん独身寮が十分にある企業であればこれも問題ありません。就職して初めて東京に出てくるという新入社員も少なくはありません。周囲に身寄りもなく、交通機関にも精通していない中で、社会人へのスタートを切るのはかなり不安があるでしょう。何々線が計画停電が止まっているから迂回路をどうしようなんてのも知らない場所だと大変です。近所のどこにどんな店があるのかもわかりません。何よりも不安を分かち合う知人がいません。

こんな不安を会社はきちんと受けとめて、和らげてあげる必要があります。本人の不安もそうですが、送り出す側の親御さんの不安も小さくはないでしょう。

そんなことを考えつつものごとを決める必要があります。

安易なリスク・ゼロ化思想(言葉かを変えれば事なかれ主義ですね)、自粛思想(これもある意味では事なかれ主義かもしれません)でなんでもやめればいいという発想には絶対に反対です。私たちの役割は、節電には徹底的に配慮をした中で経済を通常にまわすことです。その観点からみれば、入社式も新入社員研修もしっかりとやるべきです。

しかし、意地になって何でも予定とおりに続けるというのも適切な発想ではありません。状況判断力が何よりも大切です。

新入社員研修の中味も再吟味する必要があります。近年では新入社員に強いプレッシャーを与えることによって意識変革を迫るタイプの新入社員研修が多くなっていますが、果たして今の状況にそういった研修が必要でしょうか。また、研修の期間についても再考の必要があります。場合によっては、早期に現場に送り出し、お客様の支援業務につかせた方が、新入社員研修よりも大きな学びと成長が得られるかもしれません。

この問題に関わらず、今は様々な人の気持ちになって、様々な観点から発想して、慎重にかつしっかりと担当責任者が腹決めをして決断をし続ける必要があります。これは、日常のほんの小さなことについても同じです。

《2011年3月21日》 小雨の中、朝の葛西臨海公園を次男と散歩。観光客があまり立ち入らない「鳥類園」の方は誰にも出会わずほんとうに静かでした。それからマックで朝マックの朝食。まぁ、いい感じの朝でした。


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【2011/03/21 11:45】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
希望、自粛、就職活動…私たちが身近でできる間接的復興支援
震災の影響は様々なところに出ています。

超氷河期といわれる就職戦線、この行方にも明らかに影響が出てきます。既に多くの企業が就職活動の一時凍結して、5月もしくは6月以降に再開の予定とのリリースを出しています。被災地の学生に配慮するとともに、首都圏の交通機関の混乱が決定の背景にありますが、もう1つの要素として、現状では採用予定数をどう仕切ればいいのか判断がつかないという切実な事情もあると思われます。

今、一番怖いのは、震災後の経済の停滞です。自粛ムードが強まることにより消費が低迷し、リーマンショック以上の経済の停滞を招く可能性は否定できません。私たちは日本人として何としてもこれだけは回避しなければなりません。それが就職氷河期をさらに悪化させないための唯一の方法です。

911のあとでジュリアーニNY市長がされたというスピーチを今回の震災後には多くの人が引用しています。原文がみつからなかったのですが、~救援・復興活動が最優先だが、それに直接携わらない残りの人達は、今までとおりに(いや今まで以上に)消費活動を続けて欲しい。安易な自粛ムードはNY経済の低下を招き、テロの二次災害を招く。普通に出勤前に珈琲を飲み、楽しく仕事をして、仕事が終わったら食事や酒を楽しみ、遊んで欲しい。経済活動や商業活動を維持することが卑劣なテロに対する最も有効な対応手段だ。~という感じの内容のようです。その通りだと思いますし、これを発言された勇気と使命感は大変なものかと思います。

もちろんテロと震災は違います。ただ、経済が受けるインパクトと、そのあとにくるかもしれない別の意味での社会不安には同じようなものがあります。ですから、今の私たちにも同じことがいえます。

村上龍は「希望の国のエクソダス」の中で「この国には何でもある。だが、希望だけがない」と語りました。そして、今回の震災後には次のように語っています。

「全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく」。

何て熱い言葉でしょう。私たちが従来のゲームのルールを変えて、新しい日本を作る作業に着手しなければ震災の犠牲者は浮かばれません。いろいろなところでいろいろな動きが出てくるはずです。「自粛」はこれまでの日本人的には美徳だったのでしょうが、今、それだけが正しい行動だとは思いません。もちろん震災に直接会われた皆様、今なお避難所にいる多くの皆様、そしてそんな人を支援されている皆様、そして何よりも福島原発で戦っている皆様及びその家族・関係者の皆様、こういった皆様への配慮を欠いてはいけません。そして、電力消費削減には最大の配慮が必要です。(その意味ではセリーグは許せません。ヤクルトの宮本前選手会長の「復興が見えた時に野球で勇気づけることはいいと思うが、今勇気づけられると思っているなら思い上がりだと思う」との発言には重みがありますが、議論のポイントの第一はあくまでも電力に置いてほしいと思います。消費電力がピークになる夏場のナイターなんか絶対に駄目です、デーゲームです)。

今晩は家族で西葛西に飲みに行きます。今、次男とあれこれ検索してお店を決めました。日中は桑田さんの新アルバムをBGMにして自宅で仕事を進めます。来週は仕事の都合もあるので毎晩とまで行かないかもしれませんが、存じ上げている都内のお店に繰り出したいと思います。これも身近な間接的な復興支援だと思っています。誰かジュリアーニ市長のようにお墨付きをくれると社会全体が動きやすいのではないかと思うのですが…。でも、誰もやらなきゃ、自分たちでできるところからやるまでです。

龍さんのいう「希望」を次世代につなげるため。そして、全国の就職活動生のためにも。



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【2011/03/20 10:40】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「アド街ック天国」と「てっぱん」に、ありがと
今夜の「アド街ック天国」は、800回記念での1時間半の特番。題して「あの時のあの街BEST30」。過去の膨大なアーカイブを活用して、今のあの街とあの時のあの街を紹介しました。なんともまぁ懐かしい映像がたくさん。番組を観終わって感じたのは、わずかこの20年間で東京は大きく変貌したことです。いろいろな思い入れのあるスポットがたくさん紹介されました。やっぱり東京は素敵な街です。

合間に入るCMはほとんどがAC。

実はここ1週間くらいはほとんどテレビみていなかったのですが、昨晩から今日の午前中、そして今夜と結構、テレビをつけていると、噂には聞きましたがコマーシャルの大半はACなんですね。しかもバラエティが非常に限られている。結構、ACには隠れた名作もあるといいますから、どうせなら過去の名作も引っ張り出してやればいいのにと思いますが、著作権とか難しいのでしょうか。こればっか観ていると気持ちが滅入りますね。結果、チャンネルはNHKへとたいていなってしまいました。これ1週間、観ていた人は大丈夫でしょうか。この状況は社会悪のような気もしますが…。

テレビというと、NHKの連続テレビ小説「てっぱん」も再開されました。フィナーレ間近で大展開が続きます。終わってしまうのがもったいないくらい、素敵なドラマでした。みんなでお好み焼きの「鉄板」を囲んで食事をしているシーンが何とも素敵ですが、その裏では「にっぽんお好み焼き協会」の佐竹会長が率いるお好みチームが、何枚ものお好み焼きをスタジオ横のせまい部屋で焼き続けるという苦労がありました。撮影のある日はNHK大阪はお好み焼きの香りで包まれていたようです。
あと「てっぱん」でいうと、冒頭の通称「てっぱんダンス」がまた素敵です。視聴者投稿ものが差し込まれていますが、これをみると元気になりますね。

被災地の皆様のことを思うと自分が何をすればいいのか、とても難しい気持ちになりますが、何よりも間違いないことは2つです。

①しっかりと働いて自分の役割を果たすこと。日本経済を止めないこと。
②そのためにも、自分が元気であり続けること。心身ともに。

これがなければ、支援も義援金もボランティアも成り立ちません。

そんな意味では、「今夜のアド街ック天国」「てっぱん」にはささやかな元気をいただきました。たまにはテレビも悪くはありません。これらの番組にありがとう、ですね。感謝日誌でも始めようかな。ポジティブ心理学的なアプローチはいいかもしれません。

《2011年3月19日》 このブログを書き始めた時から、絶対に「日記」にはしたくなく、学んだことを記録する場所であると位置付けてきました。でも、気づいてみるとこの1週間ほどはもろに日記になってしまっています。これは、落ち着いて学んだことを記録していくだけの気力がなかった(もしくはそれが適切ではないと無意識に判断していた)こともありますが、実はこの1週間を生きること自体が何よりも学びであったということなのかもしれません。ただ、日記的に書き連ねるだけでは、本当のリフレクションになりません。いずれいろいろと整理をしなければならないと思っています。


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【2011/03/19 22:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
1週間が経ちました
地震発生から1週間が経ちました。

被災された皆さまには改めてお見舞い申し上げます。
また、現地で救援活動、支援活動についておられる皆様、福島原発で戦っておられる皆様には、本当に頭が下がります。本当に感動的なものを感じています。

東京にいてもいろいろなことがありました。長く、またあっという間の1週間でした。この1週間、感じたことをランダムにメモリます。

○1人でいるのは、本当に寂しい、不安だ。
○笑い声は、人を元気にさせる。
○ののしり合うのは、実に醜いものだ。
○人の親切は何ともいえずに嬉しい。
○意外と人って歩けるものだ。
○健康と体力は何よりも大事だ。
○返事や説明が早いとそれだけで安心できる、信頼できる。
○自分に軸を持たないと情報に振り回される。
○小さい判断でも、きちんと腹を括らなければならない。
○仲間がいるって、本当に素晴らしいことだ。
○良質の情報は精神安定剤だ。
○職住近接の人は羨ましい。
○今までの東京は明る過ぎた、絶対に。
○今こそ、感謝日記法だ。
○リアルタイムで情報をやりとりできる他社の仲間は大切。
○こういうときほど、今までの学びと経験が活きる。それも意外と間接的に。
○時間とおりに電車がくる幸せ、そして凄さ。
○怖がっている自分を否定してはいけない、怖いのは当たり前のこと。
○民放ってこんなにたくさん必要なのかな、必要ない。
○家に帰るとほっとする、それが家庭かな。
○日本語を丁寧に考えて情報発信をしなければならない。
○職場って素敵だ。
○美味しい食事は、人を元気にさせる。
○僕は東京が好きだ。僕は日本が好きだ。

こんなレベルで感じることができている自分は、ほんとに幸せな立場だといえます。ただ、この機会にしっかりと考えたいと思います。考えることにより、人は冷静になれるようにも思います。

《2011年3月18日》 今日はかなり交通が安定していました。これだけでものすごく心理的に安定するものですね。帰り道にみた有楽町界隈の飲み屋は、満席にはほど遠いものの、それなりに人が入っていました。けして不謹慎なことではありません。東京が、被災地以外の日本がきんち元気に機能しないと、被災地の支援もできません。何となく気になる人は食事料金の1割を義援金に寄付するというルールを自分で決めてはどうでしょうか。義援金箱を置くお店も増えています。


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【2011/03/18 22:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
外ランチのすすめ
大規模停電の可能性がある、とのことで、都心は相当に人が減っています。
ツイッターとかからの情報では、各ターミナルは大混雑のよう。相変わらず、こういうときの茅場町駅は悲惨な状況です。多くの会社で16時くらいには退社奨励があったようですが、私のいる会社もかなり今日は残業者は少ない状況です。節電のためにも、残業についてはシビアにみていく必要があります。

それにしても、矢継ぎ早にいろいろなことが起こり、心理的にはかなりダメージを受けますね。持久戦だと腹をくくるしかないのですが、日々はしんどいものがあります。

そんな中でも結構な飲食店は営業を続けています。
スーパーにインスタントラーメンがなくても、街のラーメン店ではちゃんとしたラーメンが食べられます。スーパーでお米がなくても、街の定食屋では美味しいご飯が食べられます。夜は交通機関が心配で…という人も少なくないかと思いますが、せめてランチを外で楽しみませんか。コンビニの棚の状況と反比例をするように、飲食店には食材がまだまだ安定的にありますし、寂しいことにどこも結構すいています。職場仲間との外ランチから日本を少しずつ元気にできるといいなぁと思います。



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【2011/03/17 21:53】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
私たちが経済活動を止めないこと
今日も1日が終わろうとしています。

何がどうあろうと、今回は持久戦になります。持久戦の中では、気持ちの問題が大切です。一番よくないことの1つは、悪意のある風評、善意だが間違った情報、そんなものの中で神経をすり減らしてしまうことです。

私たちは東北地方の皆さんにどう支援できるか、私たちにできることは何か。

なかなか個人が直接できることが少ないのが現状です。でも、間違いなくできることが1つあります。それは、首都圏が元気であり続けることです。首都東京が元気であり続けることです。東京が、首都圏が元気でなければ、東北地方を支援することもできなくなります。もちろん無駄はいけませんし、電力の節約は最優先事項です。でも、私たちが内にこもって経済活動、消費活動から遠ざかってしまっては、徐々に東京は、首都圏は元気を削っていってしまいます。それでは現地で闘っている皆さんを支援することはできません。

私たちが冷静になること、私たちが元気であること、私たちが経済活動を止めないこと。これらは節電と同様に私たちの誰しもができることです。



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【2011/03/16 23:11】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今こそ、フォロワーシップを
今日も朝早くから夜までいろいろとありました。

過去に経験のない状況の中で、さまざまな判断が求められます。判断をするということは、ものすごい疲れをもたらします。経営トップであればさらに大変にストレスフルなことでしょう。改めて今回の事態で切実に感じることです。ましてやこれが国をリードする立場であれば、その苛酷さは想像ができません。

良いリーダーにはよいフォロワーが必要です。
良いフォロワーは良いリーダーを育て導きます。

今、私たちに求められている役割は、良きフォロワーとして機能して日本を守っていくことです。リーダーを批判するだけのような無責任なことはけしてしません。だてに私たちは長いこと中間管理職をやってきたわけではありません。私たちは日本という国の中間管理職です。良きフォロワーシップと、リーダーシップを今こそ発揮しないといけません。これはかなりの胆力が求められることです。でも、やるしかありません。



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【2011/03/15 22:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
私たちは職場にきました
月曜日になりビジネスが本格的に始まりました。

朝、早めに出たにも関わらず、ルート選択ミスにより、会社には遅れて到着。今日だけの結果だと、あれこれと動くよりも、じっと待つ方が早いともいえます。会社は6割程度の出社状況でしょうか。皆、朝起きて動かない電車に驚きつつも、大変な混雑の中を耐えたり、必死にルートを探したりして出社しています。

私たちの大切な役割として、日常のビジネスをとめないこと、があります。そのために必死に会社までみんな来ました。

まだ今日は疲れていませんが、だんだん疲れてくるはずです。そこが頑張りどころです。先が見えるまではまだまだ日がかかるでしょう。でも、私たちがビジネスを止めないこと、そして自分たちのビジネスの中で被災者支援になる何かを考えること、そんな努力をしている社員を支援すること、さらには被災されたお客様を支援すること、それが今、私たちが職場でまずやるべきことです。だから、私たちは職場まで来ました。

ただ、何が正しいのかはわかりません。自宅待機を全社員がした方が適切なのかもしれません。会社ごとに必死に考えて、職場ごとに必死に考えて、その場その場で判断を下すしかないのです。何せ誰も経験をしたことがないことですから。政府の人も東京電力の人も誰も経験したことがないことです。必死に疲労に耐えて頑張っていることは間違いありません。心ない言葉をかけることは、彼らを委縮させ、判断を鈍らせる危険性があります。相手を困らせることが仕事、不安をかき立てることが仕事だと勘違いしている一部のマスコミの方、平和な時代はそれで飯を食えました。今、何をするべきか過去との延長上ではないところでじっくりと皆で考えないといけないようです。



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【2011/03/14 22:22】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
2日が経ちましたが
2日が経ちましたが、地震被害の全貌はまだつかめていません。懸命の捜索・救援活動が続き、さまざまな支援活動も始まっています。

自分自身を振り返ると、もっとあんなことを早くできたのではないかとか、あの人に連絡をとっていなかったとか、反省することしきりです。ただ、そう感じたのであればまずはこれから何かをすることだと思っています。

被災地と比べれば比較のレベルにもなりませんが、ベイエリアの液状化現象も結構深刻でした。私の実家は舞浜ですが、住宅街のあちこちに砂泥の山ができています。地震直後から泥がわき出し、いくつかの家では塀が傾き、道路にはひびが入り、歩道のアスファルトもめくり上がり、といった状況になっています。庭中が砂泥まみれの家もありました。水道は未だに止まっており、一部ではガスも止まっています。水の配給を得るために小学校まで行って整理券をもらう必要があります。新浦安の海側のマンションでは下水道が使えなくなり、つまり自宅トイレが使えなくなっていたりしていているところもあるそうです。ディズニーランドも似たようなことが起こっているはずですから、復旧には時間がかかることと思います。液状化現象という言葉は何度も聞きましたが、このわき出た砂泥があった部分は陥没するのではないかという恐怖も残ります。ただ、舞浜では地域同士の助け合いの精神が息づいていました。

まだまだベイエリアはよいですが、ライフラインに影響が出ている地域はかなり多いようですし、その大変さは経験しなければわかりません。

夕方以降は既にネオンを消している店舗が多くなっていました。20時前には菅首相自らが国民向けメッセージを出し、計画停電の実行を明らかにしました。メッセージの中では、今回の震災を戦後最も厳しい危機だと位置付け、これを乗り越えられるかどうかは1人ひとりの日本人に問われている、私たちは過去においても平和で繁栄した社会を作り上げてきた、必ずや国民が力をあわせることでこの危機を乗り越えていくことができると確信をしている。1人ひとりがそうした覚悟をもって、しっかりと家族・友人・地域のきずなを強めて、よりよい日本を改めて作り上げようではないか、とありました。メッセージは素直に受け入れたいと思います。計画停電の影響は、経験してみなければわかりませんが、過剰対応ではなく、静かな対応が求められると思います。

いくつかマスコミでは上げ足取り的なな報道や無責任な発言もありました。日常ではそれで仕事になったのでしょうが、そういった言動は徐々に少なくなってきたように感じます。とにかく一生懸命にやっている人を攻めたり、上げ足をとったり、したり顔で批判したりすることだけはやめてほしいと思います。

新卒採用はピーク時を迎えています。明日以降、採用業務をどうするかということが企業人事にとっては1つのテーマになります。既に1週間程度の休止を宣言した会社もあります。私のいる会社は月曜日については使用予定の外部施設の安全性の問題もあり、中止・延期しました。当然、被災地に関係のある皆さんが不利を被らないような施策は考えたいと思いますが、どういう対処が良いのか思案しています。「頑張れ、東北就活生!プロジェクト」なども立ち上がっています。



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【2011/03/13 20:28】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
一夜明けて
昨晩、私はオフィスに泊りました。

各フロアで相当数の社員が宿泊したと思います。何度も余震が訪れ、何度も「緊急地震速報」のメール受信音がオフィス中で響き渡りました。誰もがあまり口にはしませんが、経験をしたことのない不安感を心に抱いていた一晩だったと思います。夜半から、都営地下鉄、東京メトロと少しずつ交通が回復してきました。それを待って深夜に帰途につく人も出てきます。もちろん早いうちから家族のもとに数十キロの道を歩んでいた人もいます。

メンバーの利用する交通機関の復旧報道を待って、朝7時前に会社を出ました。日比谷線は何とか良かったのですが、茅場町で東西線に乗り換える時点では、ホームへの入場規制が。そして来る列車は既に満員状態ということで、いつになったら乗れるのかわかりません。待ってても仕方がないので歩くことに。

昨晩のうちに家族の安否は確認できたのですが、病院にいる父だけは確認ができていませんでした。丁度、帰宅途中の南砂町の病院にいるので、茅場町から南砂町まで歩きました。

小諸そばも、すき家も、シャノアールも朝からきちんと営業をしていました。商品が乏しくなったコンビニも同様です。なんか、とてもそれが凄いことのように感じられました。夜を徹して復旧作業を行い、深夜のうちから運行を開始した鉄道会社の皆さんも凄いと感じました。超満員の駅では、多くの駅員が必死に動いています。ホームへの入場制限なんか多分経験のない駅で、大声を出して駅員同士が指示を出しあい、報告をし合い、それでも不安な時は走って確認に行っていました。ここにはコミュニケーション不全なんて言葉はありません。混雑した日比谷線では若い女性が立っていた老婆の腕をひっぱって席を替わっていました。東北地方の現場では、それこそ多くの方が夜を徹して何かに取り組まれていたことと思います。

南砂町の病院では、主治医の1人がたまたま病室に来てくれました。当直なのかなと思って聞いたら、自宅に帰れなかっただけのことだとか。今日も昼番なのでこれからこのまま勤務につきますと笑って話されていました。大変な夜を過ごされたようです。父はきわめて普通の状態ですやすやと眠っていました。ありがたいことです。

たくさんの報道が伝えている現状に対しては、何を書けばいいかわかりません。ただ、日本が頑張れる国だということ、素敵な国だということを多くの普通の人が自然とみせてくれているのが救いです。

上げ足取りやメンツのぶつけ合いが仕事だと勘違いしているんじゃなかと思われる日本の政治家の皆さんが、今回を機に本当に日本のために真剣になっていただくことを願います。問責決議案を連発することや、自分たちが選んだ党首を攻めることが今、やるべきことではないはずです。「政治でなくて政局だ」といった言葉を聞くたびに幻滅感を感じていました。

でも、今日を境に何かが変わらなければ、今回の被災者の皆さま、そのご家族の皆さまが救われません。そんなことを感じている人はとても多いように感じます。1人ひとりが何かをできるに違いないと思います。

《2011年3月13日》 実家のある舞浜は液状化現象が激しい状況です。断水も続いています。


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【2011/03/12 21:48】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
恐ろしい地震でした
恐ろしい地震でした。
果てるともない揺れ。

被災にあわれた方にはどんなお言葉をかければいいのかわかりません。

私は会社にいました。
1人で外で地震にあっていたらどんなに心細かったかと思います。
それが地下鉄の中だったりしたらどんなに心細かったかと思います。



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【2011/03/11 23:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
まなざしの再構成
先週のイブニング・ダイアローグ。

「交流」「対話」「アンラーン」がキーワードとなるこの会も第8回、今期最後の会となりました。産業能率大学の長岡先生のキャラクターが前面に出た、素晴らしい会です。人事関係者の勉強会、飲み会というのは昔から多いですが、ここのところそれがさらに増加し、もはや行きたいなぁと思うものにすべて行くのはどうあがいても不可能な状況、そんな中でもとっても大事にしたい会の1つですね。

さて、冒頭の長岡先生からの語りの中で、「アンラーン」に対して新たな日本語訳を適用されていました。

「アンラーン」はもともとわかりにくい概念です。

日本語では「学習棄却」と堅くいったり、「学びほぐし」とやまと言葉でいったりしてきました。

「学びほぐし」というのは、ヘレンケラーが使用した「unlearning」という英語を哲学者の鶴見俊輔さんがこう翻訳したのがこの言葉の始めだと聞きます。英語を知らない者からみると「unlearning」の反対は「学ばないこと」じゃないかという気がしますが、そうではなくある種の批判的思考による「学習棄却」こそが「unlearning」になります。ただ、「棄却」を「ほぐす」としたのが秀逸だなと感じていました。

今回、長岡先生が使った日本語もやまと言葉です。

それは、「まなざしの再構成」。

とても甘い香りのする言葉です。さらにはそれが「熟練の獲得」と対語で使われています。すなわち、「熟練の獲得からまなざしの再構成へ」という乗りです。

「自分自身が埋め込まれた状況から一歩抜け出す、日々の仕事のルーティーンとは距離をおく、無意識にとっている自分の考え方・振る舞い方を見つめ直す」

以前、長岡先生は「職場でも研修でもない、自己啓発とも違う、《学びほぐし》のための《サードプレイス》」の大切さを語られていました。いうまでもなく、イブニング・ダイアローグもそんな場です。ただ、よくよく言葉をとらえると「学びほぐし」よりも、「まなざしの再構成」の方が、相当に能動的であり、相当に範囲も広く感じられます。サードプレイスでほぐすだけではなく、再構成する、そして再構成したからには何か新しいことをやるんだからね、きっと、という感じが伺えます。

ここのところ、学びブームとでもいっていい状況が続いていますが、学びが自己目的化することが懸念され、自分にも戒めていました。でも、学びは何よりも楽しむ必要もあります。このあたり、学びを問い直す切り口をいただいた気もしています。

《2011年3月10日》 【ちゑや】的な動きをしている6社が集まって「場」作りを考えつつも「場」を考える会。これゃ、凄い人達です。


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【2011/03/10 23:49】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
失敗は予測できる
「失敗は予測できる」という本を読みました。

結構、話題になった本だと思います。著者の中尾政之氏はエンジニア的な観点から、徹底的に過去の失敗を分析されています。そうすると失敗の要因は見事に類型化されて、世の中にはもはや新しい失敗など起こり得ない、逆にいえば失敗はすべて予測できる……、と断言されていますが、本書を読んでみるとなるほどそのとおりかもしれないと感じてきます。

本書の中で、技術的な要因による失敗に加え、組織的な要因による失敗についても分析がされています。
「組織の失敗シナリオ」としては、以下の5つが抽出されるそうです。

 ①コミュニケーション不足
 ②安全装置の解除
 ③企画変更の不作為
 ④倫理問題
 ⑤企画不良

「③企画変更の不作為」とは、一度決めた方針があきらかにおかしいと誰もが思い始めてもストップをかけることができずに突っ走ってしまい失敗を拡大することです。「⑤企画不良」は企画自体に問題があるということです。「②安全装置の解除」は安全装置を十分に準備しながらもそれを活用しないケースです。現場の効率重視の姿勢や従業員のモラルダウンがこれを招きます。コンプライアンス指針を守らないというのもこれに入るかもしれません。

それにしても最大の要素はやっぱり「①コミュニケーション不足」でしょう。②~⑤のシナリオもこの①との合併症のケースがかなりあるのではないでしょうか。人が2人以上で仕事をする場合、必ずこの危険性があります。

さらに著者はこのシナリオ「①コミュニケーション不足」にもいくつかの典型的なパターンがあると分析をされています。

 ①他人依存・同意体質……誰かがやるだろうは誰もやらないと同じ
 ②自信過剰・ワンマン……その道のプロである私の判断が正しい、すべてはオレが決める
 ③情報遅延・誤判断………現状がわからずに遠隔操作していた
 ④齟齬多発…………………伝えなければならない人が多かった
 ⑤干渉発生…………………効率的に仕事をしたつもりが干渉していた

これらはいずれも少人数のフラットな組織で顔をつけあわせて仕事をしていれば回避できるものでしょう。これが組織の難しいところです。

本書ではこれらのことが豊富な事例とともに紹介されます。事例の多くは、私たちがニュースで聞いた覚えのある事件です。その意味では納得感をもって読み進めることができる良書だといえます。

失敗は予測できる (光文社新書)失敗は予測できる (光文社新書)
(2007/08)
中尾 政之

商品詳細を見る


《2011年3月9日》 今晩は10社近くの人事の仲間とペッカーさんを訪ねました。音楽を人材育成の場として活用できるのではないかとの取り組み。飲みながらお話を聞くと、神戸大学の金井先生なんかともつながられておられます。何にしても一流の人、そして思いの明確にある人からは、様々なことが吸収できます。素晴らしい体験でした。必ず、つなげます。



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【2011/03/09 23:45】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
合理的選択
昨日の続きになります。「学びYA」からです。

この会は慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで開催された東京大学中原淳先生担当の「ラーニングイノベーション論」一期生のOBOG会です。毎回、洗練された学びの場を演出し続けてきています。これはもう、その輪の中に自分がいること自体が幸せだという感じです。

で、今回のお題は東京と地方の学び。

昨日も書いたとおりに、この対比には、本社と支店、親会社と子会社、総合職と現地採用一般職と類似関係があります。

東京は本社は親会社は総合職は、地方や支店や子会社や現地採用一般職に対して、真ん中にいる立場から、なぜもっと学ばないのか、なぜもっと向上しないのか、なぜもっと変えようとしないのか、そんな思いを持ちます。

まず、地方や支店や子会社や現地採用一般職に対して十把一絡げでそんな思いを持つこと自体が傲慢なのですが、それは置いておいて、その傾向がまったくないとは確かにいえません。中原先生のラップアップでは、仮にそんな状況があるとすれば、それはその人たちの「合理的選択」の結果なのではないかと投げかけられます。

そして「合理的選択」にいたる理由のいくつかを考察しました。

①リセットボタンのないキャリア………これって誰が議論の中でいったのかわかりませんが、刺さるコピーです。この方たちはずっと同じ場所で働き続けるわけです。そうなると、前年120%とかの売り上げをあげちゃうとあとが大変です。ですから、常に微増が一番いいわけです。キャリアの転換という可能性が非常に乏しい中、常に今の場所でのキャリアアップが黙示的に求められます。となると、前年120%ではなく、前年101%を目指すことが合理的な選択なのです。なんか個人的には、一般職にとてもこれを感じてしまいます。一般職という制度をひいている企業は社会悪だと強く思うのですが、優秀でありやる気もある社員を身分制度の中で殺しています。そして、そのやる気も10年20年は持ちませんから、いずれ本当に向上心のない年輪だけ重ねた一般職を連続的に製造してしまいかねません。これは社会的損失であり、人権蹂躙だというのは、ちょっと言い過ぎでしょうか。

②人間関係の固定化………ずっと同じ人間関係の中で生活し、働くことを考えると、出るクイは打たれる、という言葉がどうしても浮かんできます。ほどほどに活躍するのが美徳になるのはわかるような気がします。子会社といわず、気をつけないと規模が小さくローテーションがしにくい中小企業全体にこれはいえるかもしれません。

③また来た、新しい変化が………地方支店の場合、支店長は一般的に本社のローテーションポストです。ですから、何年か周期で新たな支店長がやってきます。やる気のない人、やる気に満ちた人、いろいろでしょう。やる気に満ちた人についても、やる気を発揮する場所はいろいろです。債権管理を重視したり、人材育成を重視したり、その人の思いと思いつきでの治世が始まります。3年毎にくるこの流れにすっかりと地方支店のメンバーは慣れるわけです。そして、そこそこお付き合いをしながら次の3年を待つというメンタリティになっても不思議はありません。これは大手企業の子会社にも当てはまる図式です。

やや皮肉的に書きました。
これら以外にもいろいろな要素があり、その結果として「合理的選択」を人は無意識にするという考え方には、はっとさせられます。

「あいつ、やる気ないな」と部下に思った場合、「やる気を出さない」ということを「合理的に」選択した部下の、その選択の理由を考える……というのは、役に立つアプローチです。やる気がないことに直情的に反応しても何も進歩はありません。人の行動には無意識下の「合理的選択」があると思うと何かが見えてくるように思います。

《2011年3月8日》 ここのところ前泊付の出張ばかりで、都内で夜の学びの時間をなかなか確保できませんでした。で、今週はそんな余波で立て続けにあります。日中は濃厚に業務です。本日は、慶應MCCにお邪魔してのキャリアアドバイザーの勉強会。テーマは大学生と就職/採用。六本木のハローで支援をしている仲間と私が問題提起者。詳しくはいずれ書きますね。


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【2011/03/08 23:31】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東京と地方の学び
このブログでは記憶(記録)にとどめておきたい学びをランダムに記しているので、日々、時系列が前後しますが、今日はまた先週月曜日の「学びYA」からです。

東京と地方の学びをテーマにしたのですが、そもそも地方の学びってあまり話にのぼることがありません。中原淳先生は「経営学(学問)の偏り」と称して、大企業中心・正社員中心・中央中心の3つの中心を指摘されました。これは実に顕著です。また、これは学問だけでなく、マスコミ等の興味の対象も同様であり、かくして学生の志望先も大企業中心に陥るのも無理がないところです。

で、今回はそんな地方の学びをテーマ化しました。実はかなり遅刻して到着したので、正しいレポートにならないところはあるのですが、当日は昨年転勤して沖縄在勤のメンバーが、DVDにて問題提起をしてくれました。

前提として、地方は東京よりも学びに満ちていないという認識があるわけですが、これはそうかなぁと確かに感じます。これは機会が少ないということもありますが、あまり必要性が大きくないという面もありえそうです。

先日書いたとおり、学習の定義を「困難や葛藤を秩序化するプロセスである」という視点からとらえると、地方ではこのニーズに乏しいのかもしれません。また、学習による挑戦、向上という目線が求められていないのかもしれません。

この東京と地方というのは、本社と支店、親会社と子会社、総合職と現地採用一般職にもあてはまる図式です。なぜ、総合職の人に比較して現地採用一般職の人は学習しないのか(もちろん全員がそうではないのはいうまでもありませんが)、という問いと重なります。逆に場が少ないからこそ、学習に飢えている人もいるかと思います。中原先生のユーストリーム中継なんかには、かなり地方からの視聴者が集まるようです。さらには、地域性、県民性ということもあるでしょう。

単純な図式ではありません。

私たちは東京で働いている限りは、東京の目線でしか物事をみることはなかなか困難です。そんな際に1ついえることは、自分が東京の目線で見てしまっている可能性があるというセルフアウェアネスを常に持つことと、ステレオタイプな目線で地方を一括りにみないということでしょう。3年間だけですが子会社に出向して、私自身にもとても多くの学びがありました。これはそんなセルフアウェアネスを自分なりに少し持てていた結果だと勝手に自負をしています。

《2011年3月7日》 慶應MCCでお世話になっている精神科医のN先生と会食。最近知り合ったお仲間も2人お連れいただき、メンタルヘルスや特例子会社の話など。私たちとしては、何か新しいモデルをしっかりと作りたいとの思いがあります。それによって少しでも世の中を変えたいと思いますが、N先生に成功モデルになっていただくことによっても、世の中は変わるのではないかと改めて思いました。もちろん、人ごとではなく、こちらも一緒に頑張ります。


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【2011/03/07 23:39】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「J-center」にリフレクション
なんかものごとがつながるのってとっても好きなので、「J-center」という名前の由来を説明しますね。

これは、①中原研究室の「hakonyan」 ⇒ ②今は慣れたけど最初はなんだこの名前と思った「三日月姫」、がそれぞれ名前の由来を続けて語っておられるので、ついでに続けてみたいと思っただけです。お2人のようなケースとは異なり、とてもビジネスチックなのですが。

私は社会学部出身です。大学時代には胸を張れるような勉強はしてきませんでした。ゼミは政治学でしたが、卒論は「日本SF史」でした。指導教官の加藤哲郎先生からは「読み物として抜群と面白いが、社会性にかける」という微妙な論評をいただきました。そうです、社会学士としての卒論だったことを忘れていました。

で、何も考えずに大学を卒業するとお次は会社というものに入るものだと思い、食品メーカーに入りました。最初の配属は営業でした。素直だった私は仕事にのめり込みました。シェアが100%になるまで仕事は終わらないといって週末も働いていました。今から考えるとシェアが100%になるほどの工場の供給能力はなかったのですが。当時の営業部長の評価は「新規獲得数は抜群に多いが、既存のフォローがずさん」でした。まさにそのとおりです。今でもこの傾向は変わりません。

で、29歳の時に自己申告書というのに希望を書いて人事部に異動しました。採用というのがやりたかったのです。採用チームのスローガンは「採用は愛とマーケティングだ」にしました。スローガンを創るのが好きなのです。人事部では採用と人材育成を担当していました。

で、3年近くたった時、営業に戻る希望を出しました。新卒採用は3年以上やってはいけません。これは今でも持論です。希望に対して当時の課長は怒りました。一言でいうと「採用と教育だけをやって人事にいた何ていう奴を作るわけにはいかない」というのが彼の論拠でした。で、いろいろお話をして生産性本部の経営アカデミーというのに1年間通わせていただけることになりました。そして、担当は人事制度の企画・運用ラインにシフトしました。で、経営アカデミーのコース案内冊子をみるとたくさんの面白そうなのがあります。勝手に「マーケティングコース」に申し込もうとしました。また怒られました。当たり前ですが「人事労務コース」に申し込みをさせられました。

ここからが人生の転機です。

経営アカデミーの人事労務コースで他社の人達の取り組みと思いをきくにつけ、ものすごくこの世界にのめりこみ始めました。もの凄い勢いで本を読み、読んだ本の内容は毎週月曜日にレポートにして人事部員全員に報告していました。単純です。そして、他社の人と夜を徹して飲んだり歌ったりしているにつけ、日本中のすべての企業で同じ「人事」という仕事があることに何かとても心動かされるものがありました。営業でも同じようなことがいえますが、営業よりもなんかとっても人事の仕事が外に開いている仕事のように感じられました。

人事のことを内にこもっている仕事だという人や、人事が外に出るのは珍しいですからねという人や、人事の人の集まりって少ないですよねという人がいますが、私には理解できません。人事の仕事の魅力の20分の1も理解されていないと思います。というか本質を理解されていないと思ってしまいます。

で、気づいたら13年間同じ会社で人事の仕事をやってました。

で、気づいたら話がすっかりと脱線しています。話を戻します。

私の最初に入った会社はメーカーですから、事務系と技術系の人間がいます。研究職の同期と飲んでいたとき、こんな話が出ました。

「技術系の仕事は名前が残る」。例えば新たな技術を開発した場合に特許を申請しますが、これは個人名です。また、技術系の同期は学生時代から関連する学会に参加しており、企業に入っても人によっては頻繁に発表をしています。会社でやった研究内容をベースに発表するにしてもこれも個人名です。それに対して、確かに事務系の仕事には名前は残りません。この大口の顧客は私が獲得したんだということは先方の記憶には残るでしょうが、私がとったお客だという名前はどこにも残りません。私が設計した人事制度にも私の名前は残りません。なんとなくそれがとても悔しく感じられました。

当時、人事情報検索システムのリニューアルが進んでいました。ここで少し遊び心を入れました。システムの名称を「Jシステム」としました。表向きは人事のJだとしていますが、これは私の名前のイニシャルです。自分のイニシャルをシステムの名前に残したわけです。

そして、2001年に人事シェアードサービス組織を立ち上げました。1つの丸ごとの組織を責任もってマネジメントした初めての機会でした。組織名は「人事給与事務センター」。なんか格好悪いですし、地味です。シェアードサービスという概念がまだ浸透していない頃です。こんな名前では地味な事務屋さんが暗く仕事をしているというイメージになりかねません。立ち上げを前に一生懸命にプランディング戦略を考えました。組織のホームページを立ち上げ、ロゴを作り、そして決めた愛称が「J-center」です。徹底的に呼称には愛称を使うことにして、電話も「J-center」で出ることとしました。多くの人(特に社外の人)に自分の名前だろ、といわれましたが、一応は人事のJですということにしました。そうそうホッピービバレッジにお願いして、「J-center」地ビールというのも作り、関係者に配布したこともありましたっけ。

仕事に名前を残す必要はないのかもしれません。名もない1人の企業戦士というのも悪くはないかもしれません。でも、ちょっと感じた悔しさを大事にしたかったんでしょう。

そんな「J-center」という組織は、私の転出後にシェアードサービスセンターの大同団結の中でなくなりました。当時掲げていたシェアードへの思いとは相当に異なる組織に今はなっています。

「J-center」は徹底してネットワーク化で生きる道を志していました。正社員比率は極力さげる、派遣スタッフを上手に活用する、信頼する外部パートナーを作り協働する、これがシェアードサービスセンターの生きる道だと考えていました。社員を減らし固定費を下げ、季節毎に変動する業務ボリウムに応じて、柔軟に外部人材・アライアンス先を活用する、これが究極のシェアードだと思っていました。マネージャーは手配師です。4000名くらいの企業であれば、正社員が3名いれば人事シェアードはできるだろうという手ごたえがありました。そんな折に急に異動になり、また営業に戻ることになったのですが。

自分が初めて任された組織であり、自分のイニシャルをつけた組織であるということから「J-center」という名前には愛着があります。そして何よりもあの頃の自分には負けたくないという思いがあります。また、「J-center」はネットワークの起点になる場所だというイメージもあります。そんなこんなでブログの名前に「J-center」を使い、その後あれこれと匿名ものについてはこの名前を流用させていただいています。

hakonyanのおかげて週末にちょっと長いリフレクションができました。そろそろ病院に行く時間なので、このくらいにしますね。

《2011年3月6日》 久しぶりに休日。お天気なのですが……。



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【2011/03/06 13:37】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
キャリアゼミ、素敵な来訪
木曜日に、関西の某私立大学の2年生5名の訪問を受けました。

これは大学の春休み期間の特別講座としての「キャリアゼミ」の活動とのこと。3泊4日で東京を訪れ、最初の2日間は講義とグループワーク、ワークス研究所の大久保所長が担当されるという豪華版です。3日目には、各5名のグループに別れ、企業訪問。訪問先は自分たちで決め、アポ取りもあらかじめ自分達で行います。

2週間ほど前に、会社の代表アドレス宛にメールで連絡をいただき、何度かやりとりをした上での訪問でした。私たちのところに訪れたグループは、昨日1日で3社に訪問したそうです。訪問先企業の選定は「20年後を牽引する企業」。これに選んでいただいたのは大変に光栄です。

当日は私たちからの説明は一切なし。基本的に彼らが訪問先を調べこんできており、彼らからの質問にざっくばらんに答えるかたちをとります。質問は、すべての企業に統一して聞いている質問と、当該企業のために用意している質問の2つに別れ、これらを彼らはグループワークの中で一生懸命に考えてきます。あらかじめ、役割分担を決めているのだと思いますが、運営もそこそこしっかりとしています。

2年生ということもあり、まだまだな点も多々あるのですが、そんな中でもひたむきさと一生懸命さには好感が持てます。彼らからの質問の中に「今の学生をどう見ていますか」というようなのがありました。彼らからみれば気になる質問なのでしょうが、私の回答はややそっけありません。「今の学生全体をとらえて××ととらえるというのに意味があるとは思わない」です。

私たちはリアルな実業の中で必死に戦っています。そんな世界では「今の学生は××だよね」という外野評論家的な論調に興味はありません。目の前にいる学生がどうであるかを真剣に考えるのが仕事です。そもそも学生を総体としてとらえることにあまり意味がありません。私たちは統計的に学生を把握するのではなく、個々の人材として学生を把握する必要があります。

いよいよ新卒採用シーズンも本番に入りますが、今年もそんな1人の学生として、しっかりと面接をしていきたいと思います。

なお、余談ですが、学生が訪問する1時間ほど前に、キャリアセンター担当の先生がお見えになりました。学生が訪問するすべての企業にそうやって訪れているのだそうです。今回のキャリアゼミ全体の趣旨をご説明いただき、初日・二日目で学生がどんな学びをしていたのか、今回の訪問者はどんな感じなのかということを語ってくださいました。まさにはじめての買い物を見送る親のような感じです。正直いって、そこまで気にしなくてもきっと大丈夫ですよ、電話の応対なんかもしっかりしていました、といいたくなりますが、なんとなく仕事を超えた愛情を感じてうれしいものもありました。学生たちは、いろんな人の支援の中で育てられているのです。そんな支援を受けられることを幸せと思って、残り2年間の有意義な大学生活を送って欲しいと改めて感じました。

《2011年3月5日》 土曜出勤のあと、下北沢に。大学時代のサークルのメンバーとの飲み会。二次会は博多焼き鳥、三次会は静岡おでん。それぞれの思いがある地です。


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【2011/03/05 23:55】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
学習とは困難や葛藤を秩序化するプロセスである
ちょっと前になりますが、月曜日に「学びYA」という勉強会がありました。

これは、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで開催されていた東京大学中原淳先生の講座「ラーニングイノベーション論」一期生のOBOG勉強会です。今回は、事務局のはからいで二期生も加わっていただき、素敵な学びができました。

このメンバー、ある意味、学びのプロだと感じました。学び自体を楽しむことができ、自ら楽しい学びを仕掛け・仕込むことができ、そしてその内容も高いレベルと気づきをもたらし、個人個人の仕事にフィードバックされます。さすが、ラーニング・イのベーターです。

今回の幹事が用意したテーマは、東京と地方の学びの違い。この2つの関係は、本社と現場、親会社と子会社、本店と支店、主流部門と傍流部門、いろいろな置き換えができます。メンバーの中に1人、沖縄に転勤した人がいて、彼がDVD出演してくれて見事な問題提起をします。そしてグループ討議。さらにグループ討議終了後は、サプライズ企画として沖縄とライブでつないで質疑・討議を行いました。ネットが地方と東京の距離感を変えることも自然と実感できる仕掛けです。

いつものことですが、最後に中原先生の素敵極まりないラップアップをいただけるのですが、その中で語られた学習の定義には、なるほどと改めて感じました。

「学習とは困難や葛藤を秩序化するプロセスである」。
つまり、まずは困難や葛藤がなければならない、そしてそれを秩序化したいという思いがなければならない、ということになります。私たちが人材育成を考える場合、困難や葛藤を健全に持ってもらう必要があるわけです。ラーニングイノベーション論的には、この困難や葛藤を「もやもや」と称することがありますが、ある意味ではもやもやをすっきりと自らすることが学習なのかもしれません。「もやもや」を作るような、ゆらぎや揺さぶりをするのが、人材育成担当者のまず最初の仕事なのかもしれません。そう、初めからすっきりとしていては学びは起こりません。

こんなことを書いていて改めて思い出すのが、立教大学の渡辺美枝子先生の叱責の言葉。

昨年受講していたキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー要請講座の終盤の会で、「まだもやもやしてるんです」という話をしたメンバーに対して、安易にもやもやなどという言葉を使ってはいけない、と厳しくおっしゃっていました。

今から考えると、スーパーバイザーを志してここまでしっかりと学習してきた立場の人間が、安易に「もやもや」という言葉は使わない、そろそろそのもやもやを自分の中ですっきりしなければならない段階ではないか、という意味だったのかもしれません。そう、講座も終盤になり、先生は我々の成長度合いに非常に関心をもたれていたのでしょう。そろそろ私たちの中で「もやもや」が秩序化されている姿を期待していたのでしょうか。

《2011年3月4日》 本日で全国行脚終了です。



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【2011/03/04 23:38】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
特例子会社の朝礼から
特例子会社には週に1回、行けるかどうかという感じになってしまっていますが、行くと朝礼があります。そこで、毎回交代で何か「お題」をメンバーが出します。それに対して全員が真剣に考えて何か話します。いろいろな人の持ち味がわかってきて、素敵な企画だと感じています。人数が増えてくると運営が少し難しいかもしれませんが。

先週に行った際のお題ですが、具体的な表現は忘れましたが、私の影響を与えたもの、みたいな話でした。映画とか書籍とか、自分が影響を受けたものについて皆、語りました。

私も語るのですが、これ結構難しいです。私は環境に素直なところがあるので、影響は受けやすい方だと思います。ただ、受けやすいと逆に特に受けたものがわかりにくくなります。とりあえず書籍から選択したのですが、結局は影響を受けたものではなく、くりかえりくりかえり読んでいる本、になりました。

私はあまり繰り返し同じ本を読まない方ですが、その際に紹介した2冊は、オリンピックと同じくらいの周期で再読してます。いずれも、SF小説であり、非常にその筋の人にはポピュラーな作品です。

①「夏への扉」 ロパート・A・ハインライン

愛と勇気と希望のお話です。SFにおけるセンス・オブ・ワンダー満載のストーリーです。そのまんまですが、愛と勇気と希望をもらえます。いつも夏への扉を探しています。やはり、人生を生き抜くための基本的に必要なことは、いくつになっても愛と勇気と希望であることは間違いありません。

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
(1979/05)
ロバート・A・ハインライン

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②「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」 フィリップ・K・ディック

ディックの作品はどれもそうなのですが、現実を疑うこと、疑問を持つことを改めて意識させられます。本作品における自分は人間ではなくアンドロイドではないのかという疑問は究極的かつせつない疑問ですが、私のように環境に素直な人間としては、この精神を忘れないようにしています。ずいぶん昔ですが、「企業と人材」の書評に書かせていただきました。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
(1977/03/01)
フィリップ・K・ディック

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2作品とも、このブログでは何回かとりあげています。
ってことはやっぱり好きなんですね。

※アマゾンで「夏への扉」は昔の表紙絵がありましたが、「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」は昔の表紙絵がありませんでした。なんてセンスのない表紙になってしまったのでしょう。


《2011年3月3日》 昨日は京都、今日は神戸泊。今日は昨日よりもさらに遅く、神戸飲みは断念。


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【2011/03/03 23:54】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ワーク・ライフ・ラーニング
ここのところなかなか週末に時間がとれません。

個人的にいろいろと親の状況などでばたばたしているということもあり、また社内研修・面接が週末に集中的に入っていることもあり、週末は結構、大忙しです。

昨年は毎週末にキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座に通うなど、いろいろな越境学習ができていたのですが、今年はなかなか行けずにいます。いろいろな企画のお誘いや案内をいただき、行きたいなぁと思うのですが諦めています。また、自分が主宰している勉強会もしばらく開催できていませんし、入っている実践コミュニティの活動にもなかなか注力できません。

で、結構、週末にアクティブに学習している方をみていると、ついつい人間の弱さが出て、うらやまし~となってしまいます。

キャリアカウンセリング的には、うらやまし~と思う感情は自然に出てくるものなのでそれが良い悪いと判断して抑え込むのはどうかと勝手に考えていますが、うらやまし~がネガティブに向かないようにすることは必要です。

ワーク・ライフ・バランスという言葉がありますが、これにラーニングを加えます。ワーク・ライフ・ラーニング、この3つを理想的にバランスをとることはなかなかできませんし、それには意味があるとは思えません。

もう少し詳しくいうと、ラーニングというのが、単独で存在することに意味があるとあまり感じられません。ラーニングはワークかライフにフィードバックされて初めて活きるものであり、ラーニング自体が自己目的化しては本末転倒であるというのが私のスタンスです。これは、人事を離れている時期に人事関連のラーニングを重ねていた際に感じたものですが、その際の妙なもやもや感が、転職するという自分の判断にまで至っています。

で、ここ数カ月の状況として、週末がワーク100%であったり、ライフ100%であったりという日々が大半になってしまっています。自由にラーニングが入り込む余地がなかなかない…これがつらいところです。でも、ラーニングというものが独立して存在することに意味がないと考えれば、ワーク100%の日でもそのワークの中にラーニングは入り込む余地があるわけであり、ライフ100%の日であっても同様です。

何度もこのブログでは書いていますが、ワーク・ライフ・バランスというバランス思考の概念で生きていくのは難しいことであり、自己消耗的になる可能性をはらんでいます。どちらかが偏重すると、それはよくない状況なのだということになってしまいかねないからです。ワークもライフもラーニングもインテグレーションされた日々、これら3つはそれぞれ独立して存在するのではなく、渾然一体となって存在しているというのが、私のイメージです。ですから、これは仕事なの?学びなの?といった問い自体がなんら意味をなさないわけです。
ただし、ここに至るには仕事に対するスタンスが、自分の時間を組織に売っているというサラリーマンではなく、成果を顧客に売っている個人事業主的な意識に変わるということでもあるので、結構、簡単ではない話です。

なんてことを先週末のラーニングが一切立ち入れなかった日に考えていたのですが、何をやっていても脳は自分の好きなように働かせることができるわけです。脳というのは、便利でものすごい器官です。

《2011年3月2日》 三都物語出張、今日はまずは東京⇒大阪⇒京都。そして明日は、京都⇒東京⇒神戸。あいだに東京が入るのがちょっとじゃまくさいという話もありますが、人生、じゃまくさいものが大切なのです。


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【2011/03/02 10:25】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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