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前年比較がない戦略立案の楽しさ
2012年度新卒採用がいよいよ本格化してきました。

予期せぬ長期化により、ちょっと学生はしんどそうな感じもしますね。採用担当者側も気持ちをつなぐのが結構、大変だったようです。いずれにしても、ダラダラと夏・秋までつながっての採用が続きそうです。人数あわせの採用をしている企業(目標人数を取ることを是としてい企業)は、内定の確定の自信が持てずに結構、つらい状況に陥りそうにも感じます。

従来ですと、そろそろ来期(2013年度)の検討を開始する時期です。今はまだ2012年度にかかりきりですから、採用戦略立案自体がだいぶ遅れることになります。ちょうど2カ月くらいは遅れるとしたら、2013年度の採用活動を12月1日からにせよ、といっている日経連の倫理憲章は、たまたまの結果ですが合理的なものになるかもしれません。

今年の採用活動の時期自体も震災でバラバラになりましたし、倫理憲章で2カ月遅れのスタートを余儀なくされるとすると、2013年度の採用戦略は「前年比較」の思想で作ることができなくなります。これは実によいことです。

「今年は出足が遅くでライバル企業に結構、人材を取られたから、来年度は今年よりも2週間早いスケジュールにしたいと思います」
なんていうように、他社をにらみつつ前年比較で戦略を練れないわけです。ですから、自ずと採用担当者の自主性が問われる年になります。

新卒採用担当者は、全体スケジュールは世間が規定して、それの早め・遅めくらいの判断をすればよく、巷で闊歩する採用ベンダーの作るその年の流行に乗ればよかったので、自主性があまり育ちにくい環境にあったといえます(なんていうと文句をいう人もいるでしょうが)。その結果が、日本の文化ともいえる「つまらない新卒採用」を生んだともいえます。どこの会社も横並びで同じようことをやるので、学生はみんなが横並びで同じような格好をして、同じような面接を志します。画一的な学生を生んでいるのは、新卒採用担当者の仕事のやり方の影響かもしれません。

是非、2013年度は新卒採用担当者も自立してみませんか。これから採用担当者向けの様々なセミナーが始まり、採用ベンダーが今年の流行作りに奔走します。これはいにしえの大量消費時代にアパレルメーカーがその年のファションの流行を作っていたのと同じようなことです。しかし、世の中はかわり、ファッションもより草の根的な状況になりました。ほとんどの世界で「マス」の時代は終わりを告げつつあります。

にも関わらず、新卒採用の世界だけが旧態依然といった感じがちょっとします。若手が腰掛で2年くらいやる仕事なので、採用ベンダーの口車にのってしまうのもわかります。でも、2013年度は「前年比較」が容易にはされないものすごくやりやすい年です。多少の失敗も比較対象が曖昧だとわかりません。

是非、楽しい新卒採用戦略を練ってみませんか。

【参考】採用選考に関する企業の倫理憲章

企業は、2013年度入社以降の、大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考にあたり、下記の点に十分配慮しつつ自己責任原則に基づいて行動する

1.公平・公正な採用の徹底
公平・公正で透明な採用の徹底に努め、男女雇用機会均等法に沿った採用選考活動を行うのはもちろんのこと、学生の自由な就職活動を妨げる行為(正式内定日前の誓約書要求など)は一切しない。また大学所在地による不利が生じぬよう留意する。

2.正常な学校教育と学習環境の確保
在学全期間を通して知性、能力と人格を磨き、社会に貢献できる人材を育成、輩出する高等教育の趣旨を踏まえ、採用選考活動にあたっては、正常な学校教育と学習環境の確保に協力し、大学等の学事日程を尊重する。

3.採用選考活動早期開始の自粛
学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用選考活動の早期開始は自粛する。具体的には、広報活動ならびに選考活動について、以下の期日より早期に行うことは厳に慎む。
なお、以下の開始時期に関する規定は、日本国内の大学・大学院等に在籍する学生を対象とするものとする。

(1)広報活動の開始
インターネット等を通じた不特定多数向けの情報発信以外の広報活動については、卒業・修了学年前年の12月1日以降に開始する。それより前は、大学が行う学内セミナー等への参加も自粛する。また、広報活動の実施にあたっては、学事日程に十分配慮する。

(2)選考活動の開始
面接等実質的な選考活動については、卒業・修了学年の4月1日以降に開始する。
4.広報活動であることの明示
12月1日以降の広報活動の実施にあたっては、当該活動への参加の有無がその後の選考に影響しないものであることを学生に明示する。

5.採用内定日の遵守
正式な内定日は、卒業・修了学年の10月1日以降とする。

6.多様な採用選考機会の提供
海外留学生や、未就職卒業者への対応を図るため、通年採用や夏季・秋季採用等の実施など、多様な採用選考機会の提供に努める。

7.その他
(1)高校卒業予定者については教育上の配慮を最優先とし、安定的な採用の確保に努める。
(2)インターンシップは、産学連携による人材育成の観点から、学生の就業体験の機会を提供するために実施するものである。したがって、その実施にあたっては、採用選考活動(広報活動・選考活動)とは一切関係ないことを明確にして行うこととする。

《2011年5月10日》 石田さんのメンタリング研究会。社会人と学生ほぼ同数で語ります。テーマはなんとなく、それぞれの3.11に。


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【2011/05/10 23:08】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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