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私たちも「仲間内の揉めごと」への対応が上手にできることを仕事だと勘違いしていないか
昨日書いた『新卒採用面接での「再現性」以前の問題として』というブログについて、FBでいろいろな方からご意見をいただきました。このブログはFBに連動させているのですが、この連動がよくわからず、ちゃんと反映されるときとされないときがあるようです。されないなぁと思っていると、どどっと1週間分くらいがいっぺんに反映されたり…、まったくもってよくわからないのですが、まあ、それについては気にしてもよくわからないので、特に気にしていません。今、書いているのもいつFBに反映されることでしょうか。

さて、昨日の話の中で、トライアンフの樋口社長から指摘された「仲間内の揉めごと」への対応が学生時代のハイライトである学生が少なくないとの話についてです。

これは、「仲間内の揉めごと」というのは、学生が「選べる」「同質」のコミュニティ内での話であり、「自己中心」の価値観で判断し結果も「自分」で評価できてしまう話であることから、仮にこの再現性が面接の中で確認できても、そもそも学生同士の揉めごとに対処できるということが、仕事ができそうな人であるということの論拠にはまったくならないという話です。

学生同士という村社会でいかにヒーローであっても、企業社会という多様性の世界で力が発揮できるかはまた別の問題なのです。

しかし、ここで私たちはこの問題を「自分ごと」として考える必要があります。「学生同士という村社会」は、「自分の会社という村社会」、「自分が仕事としている人事の社外ネットワークという村社会」、「自分の属している業界という村社会」そして「日本という村社会」にも置き換えられるわけです。学生にあーだこーだいう前に、自分達はどれだけリアルな他流試合をしているかです。あえて、村社会を出るチャレンジをしているかです。

私たちも「仲間内の揉めごと」への対応が上手にできることを仕事だと勘違いしていないか、を戒めなきゃいけないなと思いました。

私たち社会人がそれぞれの狭い社会で生きる姿をみせている限りは、学生に対して話す言葉も説得力を持ちません。私たちは学生を何とかして支援していきたいと切に思っていますが、それが単なる先輩の上から目線での思い上がりにならないためにも、まず何よりも自分のビジネスの中で多様性を取り入れていく必要があります。徹底的に自分のビジネスに傾倒する必要があります。

反省をこめてそんなことをちょっと感じました。

で、もう一度、学生のことに戻りますが、やっぱりこれってやばくないですか。こんなに超同質的文脈社会「日本」においてさらに同質的な仲間としかつきあわずに大学4年間を過ごしてしまうのは。

牛島先生がFBに書いてくださったことの勝手引用です。

「かねてから私が主張している<テニサー亡国論>(同じ世​代・同じ大学の仲間内による,仲間内のためだけの活動を​最大限の労力を注いで維持拡大しようとする「テニサー」​文化批判 笑)に通じる社会人の声をありがとうございます 笑 (学生の行動様式の象徴としてテニサーが目立つので​分かりやすいというだけで,具体的なテニサーを批判する意図はありません)
カウンターカルチャーとして「意識の高い学生」が組織す​る「学生団体」文化が登場しましたが,案外同じような問題を抱えているところもあるようです。主な活動場面を学外に求める文化ということもあり,この辺りはまだよく分からないので今後調査してみたいと思います。大学そのものは,これらに対抗できる文化を生み出せず苦慮しています。」

狭い島国の中で、さらにマイクロ島国を創って「ごっこ」をしているようにも感じます。これでは同質性の拡大再生産(縮小再生産?)ではないかとも思いますが、若者は大人の鏡。そんな選択を彼ら彼女らにさせているのは、私たちの行動かもしれません。もちろんまったくそんなではない学生もたくさんいることは忘れてはいけませんが。

最近、自分の越境学習がちょっとテニサー化していないか、気になっています。


《2011年7月31日》 日曜日の夕方から幹部会議をするのはお洒落です。せっかくなので、昼から出社して少しは思考の時間がとれました。仕事が好きな人にはあまり苦にならないことです。仕事を好きになるって大切だなぁと改めて思います。仕事を時間売り的感覚で考えちゃうとつらいでしょうね。


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【2011/07/31 22:33】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
新卒採用面接での「再現性」以前の問題として
「面接での再現性が落ちている」。
先日、トライアンフの樋口社長からうかがったお話です。恵比寿でとあるOB会を開催いただいた際のお話です。

学生と社会人の違いは、以下のとおりに整理できます。

最も大きな違い⇒ 学生:選べる、社会人:選べない
コミュニティ⇒ 学生:同質、社会人:異質
考える環境⇒ 学生:自己中心、社会人:顧客中心
取り組みの同期⇒ 学生:やりたい、社会人:やるべき
責任⇒ 学生:個人、社会人:企業
評価⇒ 学生:自分、社会人:他人

私たちは、面接の中で、学生生活の行動を様々な観点から確認し、それらの行動が企業に入っても再現性があるかどうかをチェックします。

そこで確認したい行動というのは、理不尽に対峙した体験であり、競争経験であり、自分で考えて行動した経験であり、価値観が対立したような経験であったりします。

そういった体験・行動を聞いて、それへの対処がたまたまできたことではなく、再現性のあることであることを確認し、その結果としてその学生自体を評価するというのが、今の面接の主流でしょう。

しかし、そもそもこういった経験・行動をしたことがない学生が増えてきているというのです。そういった経験が足りないため、マニュアルで面接対応をせざるを得ない学生が増えていると。

さらに、樋口社長は「仲間内の揉めごと」への対応が学生時代のハイライトである学生が少なくないと指摘されていましたが、確かにそんな面接が今年もいくつもありました。

「仲間内の揉めごと」は、学生が「選べる」「同質」のコミュニティ内での話であり、「自己中心」の価値観で判断し結果も「自分」で評価できてしまう話です。ですから、いくら「仲間内の揉めごと」の話を聞いても、社会人として「仕事ができるか」を判断する材料は得られないのです。これは「再現性」以前の問題です。

おそらく本能的に学生もこれを理解しているため、マニュアル的な防御を積み重ねるのでしょう。

こうなってくると「面接」というのが、本当に新卒採用における選考手法とて適切なのだろうかという疑問に行きつきます。ここ最近ずっと主流であった構造化チックな面接はそもそも掘り下げるだけの経験があってのことです。

学生にそのような経験を促すことが、先輩である社会人には一番大切なことのように感じます。また、それぞれの行動にしっかりとした意味づけを一緒にしてあげることにより、単なる「仲間内の揉めごと」的ではない経験に育て上げることもできそうな気がします。これも経験者である私たちにできることです。

素晴らしいことに、このような思いをもって仕事とは別の場面で学生と相対する社会人が本当に増えています。また、優秀な新卒採用担当というのは、自社の採用うんぬんとは別にそこまで踏み込みたくなるものではないかと思います。

まだまだ日本はやれると思います。


《2011年7月30日》 4月17日に亡くなった父の納骨をようやく本日執り行うことができました。1つ、節目を迎えましたが、まだまだ考えるべきことはたくさんあります。


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【2011/07/30 22:55】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
【上を向いて唄おう〜楽器で笑顔基金 キックオフライブ】
3月11日の震災後、九州の学生が内定を辞退してきました。担当者が電話で何度も話し込んだのですが、親と真剣に出した結論です。真剣に決めたことは、すべて良い決断だと思います。今まで九州を出たことがない学生が、あの時期に東京に1人暮らしを前提で出てくるというのは、相当な決意が必要だったのでしょう。

当社では入社直前である3月末に1泊2日で入社直前合宿をやって入社式になだれ込むということを伝統的にやっています。4月1日には合宿を経て、一段としゃきっとして意識も高まった顔が並ぶのです。でも、今年は余震もおさまっていない中、まだ社員ではない内定者を集めて宿泊して、何かあった場合に企業としての責任をとれるのかという考えから、これを中止にしました。

もう、あの日々がずいぶん前のことのように思いますが、これを心の中で風化させては絶対にいけません。あの時期、内定者のみんなはそれぞれに強い不安を感じていたはずです。「社会に出る」というだけで大きな不安があるというのに。

そんな新入社員に何か元気がでるプレゼントをしたいと思っていました。入社前合宿が中止になったので、新入社員研修のカリキュラムも全面的に見直しを入れました。そんな時にふと浮かんだのが、ベッカーさんの笑顔です。

ベッカーさんとは、人事仲間の紹介で震災のちょっと前に初めてお会いしました。私は存じ上げなかったのですが、日本でも有数のパーカッショニストであられ、またリズムを使った企業向け社内研修を「ビート・オブ・サクセス」という会社を通じて提供しています。このカリキュラムは神戸大学の金井先生も絶賛されています。

たまたま震災のちょっと前に、この研修の短時間デモのようなものを大勢で押しかけてやっていただきました。「これはいい!何かに使おう」と瞬時に思いました。ただ、震災の対応などでベッカーさんの笑顔も頭の隅に追いやられてしまいました。でも、新入社員研修の中で、何か新入社員に元気になるプレゼントをあげたいと思ったときにベッカーさんの笑顔がパッと浮かんだのです。ベッカーさんを新入社員研修に呼ぼう、そう決めた瞬間です。

せっかくなので、新入社員研修には他社の人事担当者の皆様もオブザーバーとして招きました。ベッカーさんの研修の良さは実体験しないとなかなかわかりません。無理なスケジュールを押して来ていただいたベッカーさんへのせめてもの恩返しです。でも、オブザーバーも輪の中に入って一緒にセッションは進みました。そう体験しなければわからないのです。

皆が笑顔になり、皆が1つになり、皆が元気になった時間でした。

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さて、前置きが長くなりましたが、ここからが今日のブログの本番です。

そんなベッカーさんが、もっともっと笑顔を被災地の子供たちに届けようと、立ち上がりました。そんなプロジェクトの立ち上げに本当に光栄なことに私も参加させていただきました。そこには同じ思いをもった素敵な仲間が集っています。そんな仲間がベッカーさんのホームページも制作しました。

あの津波は本当にたくさんのものを流し去りました。多くの学校で子供たちが慣れ親しんだ楽器も流されました。ベッカーさんの思いは、子供たちに楽器を贈り支援することで、子供たちに笑顔を取り戻そうというものです。

そんな思いを世の中に伝える最初の機会として、8月16日から18日までの3日間、キックオフライブをやります。是非、ベッカーさんとともに、たくさんの笑顔をつくる機会に参加しませんか。

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上を向いて唄おう〜楽器で笑顔基金 キックオフライブ

巨大津波で多数の学校の子供たちが慣れ親しんだ多くの楽器が流され失われました。私たちの音楽活動を通して楽器を贈り支援することで、子供たちに少しでも、笑顔を取り戻して欲しいと考えています。

8月16〜18日の3日間、賛同していただける音楽家が集まり、その基金活動のキックオフライブを開催します。

日時: 8月16〜18日
場所: 原宿クロコダイル  渋谷区神宮前6-18-8 ニュー関口ビルB1
時間: 18時OPEN ;19時START
入場料: 前売り・予約3000円、当日3500円

なりふり構わず、分かりやすく考えてみますとおひとり様の前売り、予約入場料は、240円の教育用カスタネット12個分に相当します。1000円のトライアングル、3個分に相当します。5名様の入場料で一つの小学校の音楽室のカスタネットが購入できます。 ご来場をお待ちしています。

■8月16日 ヒーリング&エコロジーデイ

出演者(バンド) 出演順
1.千代正行 G +多田周子 Vo
2.O2T (オーツーティー)  松宮幹彦 ウクレレ +渡邊ナベケン賢一ギター
3.津村泰彦 ウクレレ+ヒロ(ウクレレ)+マリ(フラ​ダンサー)
4.Trini Cafe 原田芳宏 steelpan +石川智percussion
5.コンフント グアラポ    Vo : MACHAKO、Yuqui-lah. Tp:田中龍司 Tb:土方はっけよい隆志 bs:工藤秀利 pf:菊地郁子 Per:吉岡泉With 後藤嘉文Per、尾崎あゆみTp From JAZZBATA

■8月17日 Ainote Day

出演者 バンド (出演順変更あり)
1.ペッカー、高橋ゲタオ、木村キムチ 
2.「saigenji」
3.harco
4.popoyans 
5.Pure kiss

■8月18日 

出演者 バンド 出演順
1.松武秀樹&HIS Orchestra  シンセサイザー 松武秀樹、氏家克典、Vo 比山貴咏史 +大儀見元Per, ペッカーPer, 武田和大Sax
2.Lily Vo+Yoji g DUO
3.パンタVo (頭脳警察)
4.庄野真代Vo+田中章G DUO

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『楽器で笑顔基金(仮)』 設立趣意書

3.11、子ども達は多くのものを失いました。家族、家、友達、学校――。計り知れない程の大きな心の傷を負いました。そして、その傷を癒やしてくれるであろう、「音楽」も失いました。入学式で買ってもらったハーモニカも、音楽室のオルガンも、講堂のグランドピアノも、あの津波が押し流してしまいました。
――震災から日が経つにつれて、目に見える大きなモノから順に復旧されはじめています。しかし、目に見えない心の傷はどうでしょうか。どこまで癒やされれば復旧されたと言えるでしょうか?我々は、子ども達が新しい楽器を手にし、音楽を奏でることを心から楽しめるようになるところまでを、心の復興と位置づけ、長い支援を目指すことにしました。音楽を楽しむ子ども達のはじける笑顔が、復興のたくましいエネルギーになってくれますように!!

○活動内容
ライブやコンサート、あるいは関連企業・学校にいる音楽を愛する人・楽器の好きな人達からの善意を、楽器/音楽という形を通じて、現地支援につなげます。
きめ細かに被災各地と連携し、楽器が必要なところには楽器を贈り、教え手のいないところには教える人を向かわせ、音楽を大勢と楽しみたい子ども達には全国の子ども達とつながれるよう手助けをします。

[活動予定詳細]
・賛同ミュージシャンによる復興支援ライブでの募金活動
・音楽関連企業/学校からの義援金集め
・楽器/音楽に関する現地のニーズ収集
・被災学校の楽器修復/購入支援
・被災学校への音楽指導者派遣
・被災地の子ども達と全国の子ども達との相互交流

2011年6月27日   発起人:橋田"ペッカー"正人


《2011年7月29日》 小松左京さんが亡くなった。日本SFを創った第一世代。

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)果しなき流れの果に (ハルキ文庫)
(1997/12)
小松 左京

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アマゾンにハヤカワ版がありませんでした。残念。


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【2011/07/29 22:43】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
内定辞退が生んだ素敵な会
毎日コミュニケーションズの調査によると、採用担当者が抱えている「採用に対する不安」の上位は下記のとおりだそうです。

①内定の歩留まり率 66.7%
②選考の参加人数  36.1%
③長期化による負担 30.8%

圧倒的に内定の歩留まり率がトップです。要は、内定を出した学生が来てくれるかどうかということですね。確かにこれは担当者としては心配ですし、せっかくここまでやってきて内定を出して採用した学生が他社に行ってしまうのは、担当者として切ないのはよく理解できます。

でも、採用責任者としてはスタンスが違います。内定を出したあとは、ボールは会社から学生に移ります。複数の内定を持っている学生であれば、自らがボールを持ち、決断をする必要があります。この状態の学生を無理に誘うことは絶対にしません。拘束なんかはもってのほかです。決断をするために学生が「材料」を必要とするのであれば、惜しみなく提供します。求められれば、社員にも合わせます。ただし、要望に対しては節度を求めます。そして、絶対に無理には誘いません。これが大事です。学生が自らの意思で決断して、来るか来ないか決める必要があるのです。そうやって、就職活動は締めくくらなければなりません。

どんな会社でも、仕事の中では大変なこともつらいことも起こります。その時、自分が決めたんだというのが、それを乗り越える原動力になります。あのときに拘束されて他の会社にいけなかったからなんて言い訳を許してはいけません。だから、徹底的に本人に考えさせます。こちらにお出で的な美辞麗句はいっさい並べません。

私は、内定を出した学生を呼ぶ際に必ず短時間でもいいから同席するようにしており、内定通知を手渡しています。そしてその際に学生に対峙する時に、このスタンスを貫きます。それが、双方にとって幸福だと思っているからです。

仮に当社の内定を辞退しても、それで付き合いが終わるわけではありません。世の中、つながっています。少なくとも生活者として当社のユーザーであり続けますし、それ以外でもつながることは十分にあります。今年の5月に私が企画した勉強会には、昨年当社の内定を蹴って他社に内定して人事に配属になった奴が来てくれました。

そして、たまたま昨晩なのですが、とても素敵な会がありました。

今をさかのぼる8年前。私は食品メーカーにいましたが、私のいた会社が内定を出した学生が、他の食品メーカーと悩んだ末に私のいた会社に入社することになりました。話をする中で、相手の企業の担当者の話が出たのですが、会社を超えた飲み仲間でした。その学生は、そちらの会社の担当者にすごく魅力を感じていたようですが、確かに学生に魅力的にみえる素敵な人事担当者です。

で、たまたま後日、その担当者と飲んだ際、昔のことなので個人情報のお話は少し勘弁させていただき、その学生の話になりました。何となく学生(既に新入社員)もその会社の担当者もその後どうなったか会いたがってたようなので、そのときの乗りで3人で飲もうよという話になり、それを聞きつけた他社の採用担当者も、それは面白いと勝手に参加して、その新入社員を囲んだ5社合同の飲み会に発展しました。

で、その飲み会1回で終わらず、7年を経た今も続いており、今年初めての会が昨日開催されました。当時は新入社員だったのがめでたくも今年結婚、初回で飲んだくれていた人は3歳児をつれて参加、そして誰しも等しく7歳年をとっています。会の名前は「ノルウェー会」。

1つの内定辞退が7年を経ても続く、素敵な飲み会をもたらしてくれています。内定辞退ですべてが終わるわけではなく、世の中はつながり続けているのです。


《2011年7月28日》 朝から特例子会社。月に1回のランチ会&面談。みんな頑張ってます。そのあとはトライアンフさんにお邪魔して「経営幹部養成講座同窓会」。初めてライフネット生命の出口社長の話を聞きましたが、めちゃ魅力的です。勉強会に話に来てくれる権をいただいたので、是非、どこかの会にお招きしたいと思います。


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【2011/07/28 23:18】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人事部ほど外に開いている部署はない
本日はメンバー6名を引き連れて、他社の人事部訪問。

現在、給与アウトソーサーの見直しをかけており、6社のコンペを実施中なのですが、その中の有力1社について、既にユーザーになっている企業にお邪魔していろいろとお話を聞きます。大きな買い物をする際には必ずやっている行為で、営業担当のいっている内容をいい意味でも悪い意味でも裏をとる必要があります。この場合、候補になっている給与アウトソーサーにヒヤリング先を紹介していただくのはご法度です。何といっても、都合のいいクライアントしか紹介されていない可能性があります。あれやこれやで導入会社を割り出して、そこにいる知人にお願いをすることになります。結果として、すごく安心できる話を聞く場合もあるでしょうし、悪い話を聞く場合もあるでしょう。たまたま1社のヒヤリングですから、あたり・はずれもあります。でも、仕事の実態を聞いたり、帳票や画面を見せてもらったりすると、だいたいの真実がわかります。

私も今の会社、以前の会社で何度もヒヤリングを受けましたし、積極的にできる限り対応をしようと思っています。世の中「GIVE&TAKE」です。「TAKE&GIVE」ではありません。GIVEをしていない人には、TAKEをねだる資格はありません。もちろんたいしたGIVEなど日頃できてはいないのですが、少なくとも心がけをもっているかどうかだけでも違いがあります。

本日の訪問企業もほんとうにオープンに実感をもってお話をしていただけました。実担当者の皆様にも同席いただき、確認したかったことはほぼ網羅的に確認することができました。

人事部ほど外に開いている部署はないと私は思っています。相互に縦横無尽に情報交換をしているのが人事部です。もちろん個人情報を除いてですが。でも、まだ一部に人事部は内に閉じているという人もいます。今、ちょうど日本には2つの種類の人事部があるのだと思います。

ものすごく乱暴にいうと、管理・権力機構としての人事部と、支援機構としての人事部でしょうか。管理・権力機構であれば、内にこもっていてもまったく問題がありません。ですが、支援機構としての人事部にとっては、外とのネットワークが命綱になります。1時間後に現場が何をいってくるかわかりません。適切な支援をし続けるためには、内部リソースだけではとても無理です。外部にいかにリソースを持つか、これが今の人事部にとっては、一番大切なことかもしれません。


《2011年7月27日》 「ノルウェー会」。早くも7年目なります。すごい。


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【2011/07/27 23:58】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「仕事にはつながりがあるんだってことが…」
ちょっとテーマ的には昨日の続きになります。

以前に書いたとおり、この7月の週末を3日投資して、デジタル・ストーリー・テリング「キャリアの風景」というワークショップに参加しました。そして、投資したかいが実にあった3日間でした。

1960年代生まれの社会人4名が、それぞれのキャリアを語り、それを4分程度の映像作品に仕上げます。スクリプトを作り、ナレーションを入れ、写真を選択し、写真を処理し、テロップを入れ、音楽や効果音を加え、…といったプロセスで映像作品ができていきます。

MACのファイナル・カット(だったかな)というソフトを活用して、映像作品を作ります。ズームをしたり、フェイドインをかけたりとか、いろいろと画像の処理をするのですが、当然ですがまともにソフトを扱うことができない私たち1人ひとりに学生が担当でついてくれます。青山学院大学でこの手のことを学んでいる学部生です。

学生と二人三脚というか、技術的には頼りきりで作業は進みます。

で、当たり前のことなのですが、当然あれこれと学生に語りながら作業は進むのです。このときはこんな気分だったから、こういう感じの画像処理にしたいなぁとか、いろいろ語るのです。そうしないと進まないので。今回は「キャリアの風景」というタイトルで、私たち社会人側がキャリアを振り返り、考える場であったのですが、実はこのプロセスを経て、学生の側にも良質の「キャリア教育」の機会になっていたのではないかということを後で感じました。結果的なのかもしれませんが、これはすごい手法です。

中原淳先生がツイッターで引用していた学生の言葉です。

「仕事はひとつひとつわかれていて、それをこなすことなんだ、と思っていたけれど、つながりがあるんだってことがわかりました」

1960年代生まれの社会人の4名すべてが、これまでのキャリアを連続的なものとして表現し、さらにはまだまだこれから果てしなく続けるんだという思いを持っているということが、学生には伝わったはずです。そんな小さなことが、何か少しでも学生の職業観、仕事観にゆさぶりをかけたのであれば、嬉しい副次的効果です。

私たち社会人が、説教にならず、教訓にならず、淡々と自分の来た道を語ることが、彼ら彼女らにとっては何か意味をつむぐのではないでしょうか。そんなことを思った次第です。

《2011年7月26日》 なかなか仕事が直線で進まないですが、だから大間違いしないということもありますよねぇ。



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【2011/07/26 23:58】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「就職後の情報はほとんどないわけです」
通称「丸の内界隈の怪しい人たち」仲間で、慶應丸の内シティキャンパス主催「ラーニングイノベーション論」2期生に、とても姿勢に厳しい方がいます。1期生である私と高田さんは、常に注意を受け、その場では背筋がピンと改善するのですが、なかなか根本的には変わるにいたりません。で、その姿勢に厳しい方が、広尾の女子大で大学生向けに話をしたということをフェイスブックで共有化してくれていました。

「職業社会学」なる授業で、ばっちり語ったようです。格好いい。詳細のレポートをしてくださっているのですが、その中で実に印象的にフレーズがありました。

『彼女たちの周りには「就活」の情報は、デマも含めてたくさんあるけど、就職後の情報はほとんどないわけです』

そうそう、それです、いつも感じるのは。だから、仕事への期待とか、仕事を楽しもうというポジティブな感覚が出てこないのも無理はありません。

『「働く」は楽しいことだし、「働く」でたくさんの喜びを得られるから、早い段階でキャリアの選択肢を狭めないで。』と姿勢に厳しい方は続けていましたが、まさにそのとおりです。

で、同じことを感じている社会人が実に大勢いるんです。この1~2カ月だけでも、学生に対して社会人の立場から何かができないだろうかという思いで立ち上げたフェイスブックのグループが5つもあります。それぞれ立ち上げ人は別々の方ですが、思いには強い共通性があります。

何となく、時代が変わる時ってこういう前触れがあるように思います。小さなうねりが各地に自発的にでき、それらが相互作用しながら気づいてみたら、大きな流れが変わっていく、そんな前触れが2011年の夏のような気がします。今のスタイルの新卒一括採用活動が世界に誇れる日本のモデルだと断言できる採用担当者はおそらくいないのではないかと思います。ただ、そんな問題意識がこれまではなかなかうねりになることはありませんでしたが、この夏を契機に少し何かが変わりそうな雰囲気を感じています。

そして、その後押しをしているのが、ソーシャル・ネットワークとリアルなネットワークの融合にゆる活動です。

私たちは日々、仕事にリアルにあたりながら、常にもっと良くもっと素敵にと、前を向いています。もちろん時には後ろを向いて仕事をしなければならないとき、泣きたくなるような時、1人で酒を飲みたくなるような時もあります。でも、それでも日々は続きます。いくつになっても、まだまだ次を考えています。仕事はこなすものではなく、つなぐもの、つぐむものです。そんなことを上手に伝えることができれば、働くことに期待感が持てるでしょうし、就職活動の意味づけも変わってくるのではないかと思います。

姿勢には気をつけます!

《2011年7月25日》 赤坂にてタレ部会。ニッポン放送の放送収録はあるや、TBSの方はいるやでしたが、「古典酒場」の倉島編集長と飲めたのが何よりの喜びです。年内に次号は出ないとの話でしたが、濃縮された次号が楽しみです。


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【2011/07/25 23:58】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
悩ましいんだけど絶対に採用できない人
新卒の最終面接選考をやっていて思うことがいくつもあるのですが、悩ましいんだけど絶対に採用できない人っていうのがいます。

それは、選考はすべて終わったのですが、結局どういう人なのかを自信持って判断ができない人です。

もちろん限られた時間の中ですから、応募者のすべてを理解して採用することなど絶対にできません。ただし、最終面接官の責任として、少なくとも自分としては、この応募者はこういう人だと判断できるので、採用することを決断できるという流れが作れないと採用するのは難しいのです。

おそらく投資案件に最後にGOを出す経営者の気持ちに似ているのではないかと思います。その投資案件が絶対にうまくいくかどうかの保証などどこにもありません。でも、様々な材料を集めて判断し、最後は経営者としての決断を下すわけです。その際にこの投資案件の内容については判断しきれない部分がたくさん残っていては、最後の決断はできないでしょう。

二次面接官のコメントにたまにみるものとして、「この学生は○○と○○では非常に秀でていると感じるが、××の面での不安が残るがそれは確認しきれなかった。ただし、二次選考で不合格にする人材ではないので、次の段階で最終的に判断いただきたい」みたいのがあります。気持ちはわかるんですが、最終面接官としてはつらいですね。仮に最終面接官が同じ状況で面接を終えたとすると、もうリファーできる人はいないわけで、結果的には「不合格」とせざるをえません。

そんなことにならないために、面接スキルを磨いたり、あれやこれやと工夫はするのですが、なかなか万能の面接官への道は程遠く、わかりきれずに判断できないので決断ができないという結果にいたるケースは少なくありません。また、学生が面接で素を出さない傾向もあるので、さらに世の中は複雑になっています。

時折、「面接の途中まではいつもいいのですが、どうしてもなぜか最終選考で不合格になってしまいます」という学生の方に出会いますが、こういったことが原因かもしれないのでよく振り返ってみるといいと思います。

「わかりきれなかった」学生の大半は、面接がかなり上手な学生です。面接が上手でそれなりにそつなく答えてしまうのでその人が本当にどういう人なのかに、自信が持てません。もちろんもう少しかわいいパターンとしては、面接がプレゼンになってしまう学生というのがいて、何を聞いても用意してきたパワポのスライドにある内容に結び付けて答えようとしてしまい、面接がコミュニケーションにならず、結局、用意したパワポのスライド数はわかっても、その人のほんとがわからないというのもありますが、こういったパターンだと、わかろうがわかるまいが合格するのは難しいですね。

よくいうのですが、一番よい面接というのは、途中から面接が「世間話」に近くなります。「世間話」というのは、極めてナチュラルなコミュニケーションの場を意味しています。等身大のその人がみえて、その人の言葉で、その人の関心があることを語っています。そういった面接になると、こちらも安心して採用の決断をすることができます。

最終面接というのは、採用する・しないの二択の結論しかありません。分析評価をしてみても、点数化をしてみても、意味がない、しんどい世界です。最終面接をしていて何となく感じたことを少し整理してみました。


《2011年7月24日》 世の中すごいことに我が家の夕食メニューもカレーだったのですが、突然「一之江二郎」に行くことになったものの開いておらず(日曜定休だったっけ)、新小岩の「燈郎」に回り込もうと思ったら超長蛇の列で断念、一応「一燈」も覗いたら同様に長蛇の列、で小岩の「澤」にて食べたとさ。明日の朝ごはんはカレーです。


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【2011/07/24 23:24】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
丸の内界隈のあやしい人たちからのお誕生日メッセージ
今日は朝から世界の事務局Hさんの誕生日です。「朝から」というのは、朝起きたら10分に渡るお誕生日おめでとうムービーが届けられていたからです。

何のことだかわからないと思いますが、自称「丸の内界隈のあやしい人たち」、つまり慶應丸の内シティキャンパス「ラーニングイノベーション論」卒業生・現役生の有志がメッセージを寄せあって、それをいつものあの方がムービーにしあげて、メッセージとして届けたんですね。びっくりしました。やるなぁ。

で、お届け先はというと、第1期から事務局をつとめられているHさん。私にとっては、7年前に花田先生の「キャリアアドバイザー養成講座」を受講してからのお付き合いですが、私がいうのも何ですが、常にご自身も成長され、そして多くのコミュニティを創られてきました。

中原淳先生のメッセージからの言葉を借りますが、「事務局」の概念を単なる「アドミ」から「プログラムのコーディネーター」へ、そして「コミュニティ・ビルダー」へと進化させてこられた方だと思います。一度、「ラーニングイノベーション論」を知ったメンバーが参加する講座の事務局は、期待レベルが上がってしまい大変でしょう。

それにしても「コミュニティ・ビルダー」でもある事務局は、講座の本質を変えるパワーを持ちます。おおげさにいうと講座にきた人の人生を変えるパワーを持ちます。

長岡先生のメッセージには『ステージと客席を分断する境界線を消し去り、観客をステージに、役者を座席へと誘う。そして、制度に支配された「劇場」が解体され越境者たちの集う「学びのサードプレイス」が出現する』と、長岡先生のお顔が浮かぶような内容がありましたが、まさにこの感覚です。その瞬間に、私たちは受講生としての立場から脱皮することができています。

講座の紹介を受けた際に、その豪華な講師陣の顔ぶれではなくHさんからの「かけがいのない人の繋がりができますよ」という一言にいざなわれたというメッセージを寄せられた方もいました。そして「かけがいのない人の繋がり」をまったく前面にしゃしゃり出ることなく、がっちりとプロデュースされているのが事務局です。Hさん自身がいざなうから、この言葉には魔力があったのだと思います。

先日、たまたま関西出張で日曜日に前泊した際に、京都で人事の仲間が集まってくれて飲んだのですが、その会の接着剤役をしていただいたのは、関西地区でJMAが主催して、花田先生・高橋先生らが中心となっている講座の事務局の方でした。やはり、慶應丸の内同様に、卒業生が集う場が恒常的にあり、そして「コミュニティ・ビルダー」としての事務局Tさんがいるのです。HさんもTさんも、最初は花田先生の事務局で相当に鍛えられたというのも共通項のような気もします(?)。

以前にとある出版社の方と飲んだ際に聞いた話です。

世の中には埋もれているが1冊・2冊ならば素晴らしい本を書ける人がたくさんいる。ただ、その人だけの力ではなかなか本にはならない。編集者の仕事はそんな人を発掘して、本にまで仕上げること。いずれ、著者ではなく、編集者の名前で本を選ぶ時代が来てもおかしくないと思っている。

ちょっと本質部分は異なりますが、事務局の話を考える際にいつも思い出す話です。講座を講師の名前ではなく、事務局の名前で選ぶ時代が本当にくるかもしれません。Hさんが事務局をする講座だったら、クオリティは安心できるし、アフターも楽しそうだから受けてみたい!てな軽いのりの感じでしょうか。

コミュニティは創るよりも維持する方が大変です。そして、事務局という仕事がら、毎年当然のように維持するべきコミュニティの数は増えていきます。そこで「維持」が自己目的化すると、これは面白いことがたぶんできなくなります。また、受講終了後のコミュニティへの関与は、もう仕事ではありませんから、事務局自身も楽しめないとなかなか続かないのではないかと思います。
ですから、講座が終了した時点から、私たち受講生も事務局の一員です。Hさんにも楽しんでもらえるような企画をかわるがわる繰り出すのが、素敵な場を構築してくれた「世界の事務局」へできる恩返しです。

そんな思いを皆がもっているから、こんなあったかいメッセージ映像ができるんですね。

《2011年7月23日》 気づいたら今週はラーメンを1杯しか食べていなかったので、昼も夜もラーメン。昼は目黒の田丸、夜は大島のりんすず食堂。


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【2011/07/23 09:50】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人はあくまでも整数でしか語れない
どうでもいいんですが、人事の仕事をしていて気持ちのよくないものっていくつかあります。
今日はそんな仕事をちょっとしていました。

それは、人の人数です。例えば、毎年10%管理職が増えると10年後には全社の管理職は何人になるのかとか、全体的に人員を15%減らしましょうとか、人の試算を率ですることがあります。10年後のシミュレーションなんかを考えると、毎年毎年の端数処理をどうするかで、結構、10年後の姿は変わってきます。

誰しもがこの手の仕事をエクセルでやると思いますが、エクセルの場合、特に計算式を入れない限り、小数点以下を無限に持ちながらも、表示は整数値です。でも、見かけ上は同じ整数値でも、関数を入れない結果と、round関数で求めた場合と、rounddown関数で求めた場合では、10年後には結構な人数差が生じます。

何がいいたいのかというと、人という世界を小数点付きで考えざるを得ないところに違和感がするわけです。毎年1/3ずつ増えれば、3年で1人になります。でも、それはどうなんでしょうか。

人はあくまでも整数でしか語れない存在なんじゃないかとつまらないところを気にしてしまうわけです。


《2011年7月22日》 夜は終わり間際に「日本の人事部」が主催される「HRクラブ」にお邪魔して、そのまま皆様と飲んできました。今日のスピーカーは昔からの知人でしたが、それ以外も大半の方を存じ上げていることと、様々な集団からこの会に集まられていることに不思議な感覚を受けしまた。さらには、とある事例から越境学習に「越境婚」という新たな価値を見出すことができました。



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【2011/07/22 23:59】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
大阪での新卒採用選考で考えたこと…
本日は大阪にて、新卒最終面接と内定者の面談。

常に人事部では聖域なきコスト削減を推進していますが、今までは最終面接をすべて東京でやっていたものを見直すこととしました。最終選考だけは旅費を学生に支給していたのですが、結構な費用になります。で、関西の学生については、私ともう1人が大阪にいって最終面接をすることに。1日で10名の面接をやれば、10名分の旅費が2人分ですみますからコストは5分の1に。ただ、学生にとっては最後まで本社を見ずに就職先を決めることになるのですが、その分逆に徹底的にリアルな話をしてあげればいいと割り切りました。まあ、大阪のオフィスを見るだけでも雰囲気はわかるはずですし。

で、今日は朝から夕方まで最終面接と、既に関西在住で内定を出した学生の個別面談をずーっとやりました。その合間にも結構な仕事を東京と連携でやっていましたが。

内定を出した学生との面談で、やはり内定を獲得できたある大手企業との間でどちらに行くか悩んでいる子がいました。細かいことは書けませんが、そういった学生に期限を切って無理に決めさせることは絶対にしてはいけません。あくまでも、自分の決断できめさせるのです。さらには自分でいつまでに決めるかも考えさせるのです。

もちろん内定を出した学生ですから、とても来て欲しいわけです。でも、無理に決めさせて入社させても、お互いが幸せになれるわけではありません。どこの会社も同じですが、仕事を始めたらつらいこと、しんどいこと、辞めてしまいたいと思うことが絶対にあります。そんな時、無理に就職先を決めさせられたなんて思いが微塵でも残っていたら、それが自分の逃げ道になってしまい、困難と真正面から闘えなくなってしまいます。それは当社に入社しても、向こうの会社に入社しても同じことです。のちのちの逃げ道をなくすためにも、徹底的に自分の力での決断を促す必要があるわけです。そして、それが当然にできると思った人にしか内定は出しません。社会へのスタートを他人に決めてもらってはいけません。私には内定拘束をする企業の採用担当者の神経が理解できません。どのような職業倫理をもって人事・採用の仕事をしているのでしょうか。目標採用数の確保をコミットしているのはわかりますが、どこかで目的がすりかえられてはいないでしょうか。

内定を断ってきた学生がいても、それはそれでとてもすがすがしいものです。そして、自社にとってはリスクが1つ減ったと思ってもいいのかもしれません。無理やりその学生を入社させても、お互いに不幸になった可能性もあるのです。そして大切なことは、そんなスタンスを熱く語る当社に対しては、仮に就職先としては別の企業を選択したとしても、ずっと1人の生活者としてファンになってくれることと思っています。

けしてこれは綺麗ごとではなく、ポリシーです。人事の専門家、1人のキャリアカウンセラーとしての。そして、会社にとっても結局はメリットがあると信じています。

《2011年7月21日》 朝はマック、昼はお好み焼き「きじ」、夜は「松葉」と新梅田食堂街で3食食べました。思い出してみると、昨日の二次会も2階の土佐料理やでした。ニュー新橋ビルをしのぐ素敵なところです。


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【2011/07/21 23:47】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「ワークライフバランス」という言葉が嫌いな2つの理由
今日の夕方は大阪にて「成果につながる次世代ワークライフマネジメントとは」というシンポジウムにパネラーとして参加させていただきました。

主催はウェールズ大学の社会人MBA講座であり、基調講演をワコールの人事の知人がされ、それを受けてパネルディスカッションをします。基調講演のワコールの方とは以前からの知り合いであり、そのご縁で依頼をいただきました。共通の知人も会場にはお出でになり、またパネリストの皆さん、進行の中西様も素敵な方で、気軽な雰囲気で参加させていただきました。

テーマは「ワークライフバランス」なのですが、最後のまとめでお話したことを整理しておきます。以前にこのブログでも似たようなことを書いたような気がしますが。

私は「ワークライフバランス」という言葉が嫌いなのですが、今回、パネリストをしながら「なぜ嫌いなのか」の再整理をしました。理由は2つあるようです。

1つは「バランス」という語感です。何でもそうですが、バランスをとって生きていくのは大変です。綱渡りや平均台の上を歩くようなイメージがあります。多くの人が「バランス」といって思い浮かべる映像は「シーソー」ではないかと思いますが、「シーソー」の世界では左右に「ワーク」と「ライフ」があることになります。となると、「ワーク」が重くなったときには、必ず「ライフ」を軽くせざるを得ません。世の中のお父さんがいわれて一番つらい言葉は、「家庭と仕事とどっちが大事なの」という奴でしょうが、どっちも大事なのです。けして、片方が重くなって自動的にもう一方を軽くできるものではないのです。

これに対して、慶應義塾大学キャリアリソースラボラトリーの花田光世先生達は「ワークライフ・インテグレーション」という言葉を使われています。ワークとライフの統合、です。私にとってはとてもしっくりとくる言葉です。

もう1つ「ワークライフバランス」という言葉のいやなところは、自分を「仕事」と「家庭」の二択で考えるようなイメージがあるところです。スターバックスの企業理念に「サードプレイス」というのがありますが、これは家庭でもない職場でもない第三の場所の大切さを示す概念です。家庭と職場の二者選択ではなく、第三の場所を持つことが、家庭にも職場にも良い影響を与えることはきっとあるはずです。今日の勉強会に集うのもある意味では「サードプレイス」かもしれせん。

「ワークライフバランス」という言葉が嫌いな2つの理由でした。


《2011年7月20日》 結構、大勢の方にお出でいただき、終了後には立食での懇親会もありました。また、新たな出会いがたくさんあり、お呼びいただいた皆様に感謝です。 


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【2011/07/20 23:58】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
特例子会社連絡会に初参加しました
本日は午後から特例子会社の仕事で千葉県の特例子会社連絡会に初参加しました。

今回は初めての企画だそうですが、全体を6つのグループに分けて、各社の情報交換会&グループディスカッションです。当社からは3名で参加しましたので、3グループに参加して、それぞれいろいろなお話を伺うことができました。特例子会社のこのような会は初めての参加でしたが、これまで多くの先輩会社にヒヤリングでお邪魔しています。いずれの会社もとても心のこもったご対応をしていただき、ほんとうに感謝に堪えません。今日の会でも、いずれの会社も胸襟を開いて、実にオープンな情報交換、アドバイスが繰り広げられます。あれ、この会社とこの会社は本業ではライバルではないかな、と思うような会社同士でもフランクに情報交換をします。

各社ともに特例子会社としての様々な苦労、工夫をしており、様々なドラマが垣間見られます。多くの参加者の方は、親会社からの出向者であり、特例子会社の運用を若い頃から志してきた、障害者の支援を若い頃から志してきた、という方ではないでしょう。そういった方達が、社命で担当につき、ひたむきに学び、実践をされている姿が実に素敵に感じられました。

ある意味、特例子会社のマネジメントというのは、会社の中では異端的業務です。社内の人と話すよりも他社の特例子会社の方と話す方が、わかりあいやすいというところがあるでしょう。固定組織における異端者同士は連帯しやすいのです。シェアード・サービス・センターの黎明期もまったく同様でした。でも、そういったことを超えた、自らの役割に対する思い入れとか使命感といったものを感じられる素敵な方々でした。

固定組織における異端者同士は連帯しやすいというのを、越境学習者の連帯に結び付けて考えてみようかなと思ったのですが、これは何かちょっと違うような気がしました。まず、前提として、越境学習者は自組織における異端者になってはいけません。ある意味、自組織における本流・本道にいるからこそ、越境学習の意義があるのではないかと思います。越境学習に逃げずに、越境学習に溺れずに、越境学習を趣味にせずに、自らの所属組織の本来的役割があるからこその越境ではないかと、なぜか今日は強く思いました。


《2011年7月19日》 ということで終了後に、特例子会社の管理社員2名(=全部)と千葉にて飲んできました。特例子会社としては、あまり他社にはない若手2人、自慢の2人です。会社を運営するということは、まだまだあれこれと大変な道のりがまっているはずですが、しなやかに頑張ろう。



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【2011/07/19 23:05】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
昨年、どうしてスーパーバイザー養成講座を受けたのかな
デジタル・ストーリー・テリングのワークショップ「キャリアの風景」最終日でした。無事に上映会もしたのですが、そのあたりのリフレクションはちょっとやらずに、昨日のキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座の懇親会で思ったことなどを忘れないうちに残しておきたいと思います。

昨晩は、コリドー街にてキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座の懇親会でした。私は、昨年受講した一期生なのですが、今年の二期生が来週で修了されると聞いて、史上初の二期生、一期生合同の懇親会です。そして、ありがたいことに橋本先生にもお出でいただきました。なんか、やっていることの根っこは、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスのラーニングイノベーション論に近いですが。

で、夜も更け、二次会の場で二期生の方から、一期生への問です。「なぜ、皆さんはスーパーバイザー養成講座に大金をはたいてまで通ったのですか」、実はかなり素敵なクエッションだったりするのです、これが。実は一期生同士もあまり深くは聞いていません。そして、皆さんの答えは、それぞれなりに本当にキャリアそのもの、生き方そのものが出てこの上なく素敵でした。

ということで、自分もきちんとリフレクションしてみたいと思います。その場で答えたこととほとんど変わってはいないと思いますが。

私が昨年度にキャリアカウンセラー協会のスーパーバイザー養成講座に大金をはたき、半年近くの日曜日をつぶしてまで通おうと思った動機について、1年を経た今から考えるとどうであるか、です。

① 過去にない新たな講座であること。今年ならば「1期生」になれる、パイオニアになれること。ラーニングイノベーション論に一昨年に一期生として行って本当に良かったと思った余韻も影響したかもしれません。

② 人事マネージャーとして、メンバーから社員との面談内容についての報告・相談を当然数多く受けるのですが、ある意味その部分でのスーパーバイザーの役割をよりきちんと果たすために、体系的に学びたいと思ったこと。

③ いまだに自分の面談能力については、はなはだ自信がない中で、メンバーは日々、面談数を重ね、実面談という意味では自分よりもはるかに経験を持つようになりつつあります。また、心あるメンバーは自らも自費でGCDFに通うなどしており、自分の知識・経験・能力・ネットワークの面での優位性をスーパーバイザーとしてきちんと保つためには、何か体系的に学ぶことは大切だと思っていたこと。

④ 転職して1年少々が経過し、会社の事情もあってそれまでは特に人事企画的な業務に傾かざるを得ない日々が続いていました。すなわち、制度設計などの人事業務のハード面に注力せざるを得ない状況であり、本来、人事が機能すべきソフト面といえる個別社員対応について、自分の取り組みができていませんでした。これには当然キャリア支援も含まれます。そんな状況の中で逆に、キャリアであるとか、カウンセリングであるとかの分野のインプットをきちっと改めてやりたいと切実に思っていたこと。

⑤ とにかく個人的にGCDFが好きであること。GCDFをかつぐキャリアカウンセリング協会の勝手営業担当であることを自負していますが、キャリアカウンセリングの資格の中で、GCDFが光り続けていてほしいという気持ちを強くもっています。自分が取得した資格であるということもあるし、素晴らしい仲間がいるということもあるし、事務局スタッフメンバーの頑張りを観る機会があるということもあるし……。1級キャリアコンサルタント認定試験が現実味を帯びており、ここでの合格者をGCDFから多数出して欲しいという思いも漠然とありました。スーパーバイザー養成講座というのは、明らかにそれを視野に入れた講座であり、自分が1級を受験するかどうかはわからないものの、盛りたてていきたいと思いました。

⑥ たまたま事務局の人からきいたところでは、受講申込者(この中から試験を受けて合格した人が実際に受講できるのです!)の中には企業人事の人があまりいないと聞いたのですが、キャリアカウンセリングの世界における「企業」の位置づけはますます高くならざるを得ない中で、それではまずいのではないかと感じました。だから俺がやろうといったのでは、格好良すぎますが。

⑦ そして何よりも、橋本先生が毎回参加の責任監修であり、内田先生も毎回ではないものの大半の回にお出でくださり、渡辺三枝子先生が気合いを入れてカリキュラムに関与した上で3回ご登壇されるといったことも聞いたので、これはすごいぞ、と思った。

⑧ でも、最後に後押しをしてくれたのは2つ。1つは自分よりももっと学びに貪欲な仲間が周囲にたくさんいること。例えば、初めて参加したラーニングバーでたまたま同席になり、その晩に飲みに行き、その後もお付き合いをしている2人はすでに社会人大学院で学んでいた。学ぶことに対する刺激を多くの社外の仲間から得ていた。もう1つは、いうまでもないが、家族の理解。

ただ、申し込もうと思う時には、このような分析的な発想はまったくないんですね。あれこれあってまぁ自分は申し込むんだろうなぁという流れまかせで決めた感じです。

リフレクションというのは、ある時は情緒的にするものですが、時によっては分析的にしてみるのも面白いですね。ただし、実際にものごとを決める際にはこのように分析的な思考は一切していません。後付けです。その時は流れにしたがったのみです。

《2011年7月18日》 ってわけで「キャリアの風景」についてのデジタル・ストーリー創りました。公開予定は今のところありません。三連休はすべて飲んで過ごしました。明日も明後日もですが。


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【2011/07/18 22:25】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
定食屋のメニューには流れが感じられない
ここ数日書いている「キャリアの風景」ワークショップから感じた自分のこと。

私は飲食店にいってメニューを決めるのが大の苦手です。定食屋なんかにランチで入ると、何を食べるのかなかなか決めることができません。我ながら小さな決断力に劣ると思っています。

でも、高校受験、大学受験、就職、結婚、自宅購入、46歳での転職といった人生の大イベントでは、あまり決めることに対して悩んだ記憶がありません。就職活動の中で内定をもらった企業に行こうかどうか真剣に悩んでいる学生の皆さんをみると正直いってちょっと申し訳なくなります。

なんで定食屋のメニューは決められないで、人生の一大事は決められるのか、「キャリアの風景」ワークショップの初日の30分間自分語りの中で少し整理ができました。

それは「流れ」です。私はおそらく無意識に「流れ」というものを大切にしています。

私の「小さなこだわり」の1つとして、止まって客待ちをしているタクシーは拾わないというのがあります。タクシーは流しているのを拾うように心がけています。交差点の角などに止まって蟻地獄のように客が来るのを待ち受けているような根性の運転手のタクシーに乗ってしまっては、自分の「流れ」さえも止められてしまいそうな気がするのです。

人生の転機では、何か「流れ」のようなものがそうさせているのだと思います。何かを振り絞って決断をしなくても、時期が近くなればおのずと結論が出てくる……、流れをつくるのは多分それまで自分がやってきたすべてのこと、それまで自分がかかわってきたすべての人なのでしょう。多少軸がぶれているといわれようと、その時の「流れ」でしなやかにものごとを決めていく(もしくは決めていかない)ということが、今までの自分にはあっていたのだと思います。それは、信念とかポリシーとかいうものよりも、もっと深いところで流れているもののように感じます。

こんなことを考えただけでも、ワークショップに参加した価値はあったように思います。

最初、映像作品を創る際のスクリプトの中で、こんな話を語っていました。でも、これは語ることではないと思い、一切削除しました。作品全体のテイストで感じてもらえればと思っていますが、そこまで制作能力がなく、たぶん見た人には伝わらないだろうなぁと思っています。でも、公開用に創っている作品ではありませんから、それはそれでいいんだと思います。

そう、話は戻って、定食屋のメニューはなぜ決められないのか。

壁に書かれている定食屋のメニューには「流れ」が感じられないのです。

《2011年7月17日》 珍しく朝のアップです。素敵過ぎる天気です。夏は暑くてもいいから、青空です。今日は予定が目白押しで大忙しの1日です。ありがたいことです。


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【2011/07/17 08:55】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
テーマは「キャリアの風景」
東京大学にて「デジタル・ストーリー・テリング」のワークショップ2日目。明後日が最終日です。

一言でいうと、かなり面白かったです。今回は慶應義塾大学丸の内シティキャンパスのラーニングイノベーション論で同期だった方のいざないで参加していますが、ワークショップの参加者はわずかに4名(それ以上は不可能です)。それに対して、本日ご対応いただいたスタッフの皆様は優に10名以上、まったくもって恐縮のしかりです。

テーマは「キャリアの風景」。

1960年代生まれの4名がそれぞれのキャリアを振り返り、その内容を3~4分のデジタル・ストーリートしてとりまとめます。基本的には静止画を利用して、自分の声でナレーションを入れ、1つの映像作品を作ります。

映像作品を作るというのが目的ではありますが、もちろん副次的な目的としては自らのキャリアの深いリフレクションというのがあります。というか、こちらがメインかもしれません。

私は面倒くさがりや&恥ずかしがり屋なので、自らのキャリアをリフレクションするようなことはあまりないのですが、今回は初日に各自30分間の告白タイムがあるので、そこであれこれと自らについて話をしました。たまたま最初の方がそうだったからかもしれませんが、全員が比較的、時系列に従って自らのキャリアについての話をしました。結構、いろんな話をしました。

その内容を3~4分の映像ストーリーにまとめるというのですが、まっとうにやったら不可能です。ナレーションにしても文字数にして400~600文字がいいとこです。まずは時系列に緻密にやることを放棄しなければなりません。そもそも履歴書や職務経歴書は時系列に書けるものですが、自らのキャリアは時系列に書いて説明がつくものではありませんし、そんなにわかりやすいものではありません。

3~4分の映像作品を作るためには、30分に渡る語りの内容から、何を取り入れて何を取り入れないのかと考えるのが普通なのかもしれません。でも、私の場合はそういう取捨選択の思想はまったく出てこずに、何を「背骨」にしようかなということを考えました。そこで出てきたのは、「青い空」「SF」「太陽の塔(岡本太郎)」の3つです。なぜ、この3つなのかはよく説明ができませんが、そうならざるを得ないという感じがあったということなのだと思います。もちろん、腹に落ちるように説明してくれといわれると、自分でもあとから考えた3つそれぞれが表していると思われるメタファーはそれなりに綺麗に説明ができます。でも、映像作品の中では一切そんなことは語りません。私の構成力がもっと高ければ、説明がなくても見る人にそれが伝わるのでしょうが、ちょっと無理です…。

あと、とにかく説明はやめようと思いました。必要に応じて事実の説明はするにしても、少なくとも感情や解釈の説明は極力やめようと。また、使用する画像についても、思い出のシーンの写真等はつかわずに、やや抽象度の高いというか普遍性のある写真を使うことにしました。どうしてかといわれると困るのですが。

そして、昨晩、一生懸命にスクリプトを作成(20分間、集中しました)。今日のワークショップの中でも赤入れを行い、実際にナレーションをする際も、いくつかアドリブで変更をしました。たぶんスクリプトに完成系はありません。その時によって、自分にとってよいスクリプトは変わるのです。これがまたキャリアを考える際に難しい点です。

まったくもって納得のいく「でき」ではないのですが、とにかくプロセスを楽しめました。ほんとに楽しいです。ほんとはもう少し自分に対峙する苦しみを味わうべきだったのかもしれませんが、楽しみと好奇心が上回りました。

画像は「ファイナルカット」というMACのソフトで編集します。当然、これを使いこなせるわけもなく、ありがたいことに青山学院大学の学生の方が、私たち1人に1人、指南役としてついてくれます。というか、ほとんど創り込みはお願いする状況です。で、ここはもう少しこうしてとか勝手なことをいうわけです。素晴らしい学生の皆さんが集まってくださりました。なんせ、MACでクリックってどうやるの(結局、マウスを持ってきていただきました)という質問や、かな入力はどうやってすればいいの、というレベルから始まるので、これは大変な騒ぎです。

それにしても「画像」の効果は大きいです。同じテーマでエッセイを書いてくれといわれると、たぶんかなり違うものになっていたと思います。ブログを読んでいただいてもおわかりかと思いますが、私は説明をしすぎてしまうところもあり、常に文は長文になりがちです。画像ではこれはできません。
あと、何といっても「画像」は入手しないことには使えません。ということで、この2週間はカメラを持ち歩いていました。「画像」とスクリプトの往復をイメージしながら、写真を撮るような感じもありました。そうすると、少し日常が違ってみえます。それがまた楽しく感じられました。

18日(月)には最終日を残しています。とても、こっぴずかしいものではありますが、せっかくいただいた機会をより素敵なものにして締めくくりたいと思います。

※今回の作品の中で、自分にとって今までできなかったことに1つだけチャレンジしました。それができただけでも、よかったんじゃないかと1人で悦に入っています。


《2011年7月16日》 はい、3連休。3日ともに夜は外飲みです。今日は地元、葛西にて。明日はキャリアカウンセラー関連で銀座、明後日はデジタル・ストーりー・テリングの打ち上げです。ほとんど平日とやっていることは変わりませんねぇ。


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【2011/07/16 23:05】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
「デジタル・ストーリー・テリング」つうやつ
何となく、流れとたまたまで生きていて、そんな流れとたまたまの結果、この3連休は2日間を東京大学の本郷キャンパスで過ごすことになりました。LIN論仲間が主催する小さな(4名)のワークショップです。でもメンバーの何倍も取り巻きというかスタッフがいるという不思議な空間なんです。

でやっているのは「デジタル・ストーリー・テリング」つうやつ。テーマは「キャリアの風景」。参加者の1人ひとりが、自分自身のこれまでのキャリアの歩みの中で「経験した何か」を通じて「育んできた想い」を3分くらいのデジタル・ストーリーにMACを使ってまとめて映像作品を創ります。なんか、カッコイイでしょ。

で、初日は先々週だったのですが、4人がかわるがわる「自分のキャリアのストーリー」を語ります。あらまぁという感じです。姿勢のいい高田さんもメンバーにいます。そして夕方までにナレーションを書きあげるというカリキュラムでした。タッティ作の論文作成ソフト「レポレコ」を使ってこれをやるのですが、MACがさくさくと扱えずペースがあがりませんでした(単なるいいわけ)。それにしてもこんなソフトを自分で作るなんて凄い。ということで、明日までの宿題として持ち帰ったのですが、さきほどから再開している次第です。ブランク2週間。

デシタルといっても、今回は動画ではなく、静止画像です。ということで、たくさんの写真が必要です。意外と写真というのは保管しておらず、デジカメ時代以降のものしかありません。あとは題材となる素材の写真とか、メタファーとしての何かとかが欲しいので、この2週間はスクリプトの作成はほったらかしでしたが、カメラを持ち歩いていました。でも、撮影したのは「崎陽軒」や「551蓬莱」ばかり。明日は学生のヘルパーがついてくれるといので頼ってなんとかしたいと思います。

明日は午前中のうちにトーク・スクリプトを完成させ、ナレーションを録音し、午後には映像を決めます。そう、いよいよデジタル・ストーリーの編集ですね。高校の時には80年戸山祭最優秀作品となった名画「有意水準はゼロじゃない」をクラスで撮り、大学では一橋津田塾大学広告研究会CMパートのメンバーとして東広連に映像作品を出展していたものの、自分では何もやらなかったので、ほとんど初めての体験です。とても楽しみ。

ということで、明日は暑い中、頑張ってきます。

《2011年7月15日》 こだわると時間がかかる、でもこだわらないと、たいていはあとで手間がかかる。だから仕事にはこだわる方がいい、というよりも、ついついこだわってしまうんですねぇ。


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【2011/07/15 23:16】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
制度でマネジメントするのか、運用でマネジメントするのか
過去に星の数ほど、様々な人事制度を作りましたが、どんな制度を作る際にもいくつか「キモ」になる要素がありますね。その1つに「どの程度の緻密さで作るのか」というのがあります。これは、裏返せば、制度でマネジメントするのか、運用でマネジメントするのか、のどちらに重きを置くかの判断でもあります。

例えば海外駐在員規程のような規程は、適用対象者が限られることと、地域特性が多く細かいところを決めきることにリスクがあることなどから、緻密度が低い制度をつくり、運用でマネジメントをする方針にするのが普通でしょうか。基本的なことは明確にしておいて、あとは例外管理をするわけです。例外管理は、前例管理とあわせて行う必要があります。制度に明確にされていない場合、前例を参考にせずに決めると痛い目にあいます。ある意味、人事制度運用の前例は法判断の場合の判例に近いものがあります。例外管理を中心にした場合は、担当者が交代した際に運用がぶれる可能性があります。また、判断者が1人ではない場合も、運用がぶれる可能性があります。

このあたりをリスクとして気にしだすと、制度がどんどん細かくなります。また、制度設計者が自分の思いを曲げずに後世まで運用して欲しいと思ってあえて制度を細かく作りこむこともあります。でも、あまりに運用の幅が狭いと、あとの担当者が困ることもあります。日本のつまらない法律にも見られる傾向です。また、あまりにも細かくルールを作ると、素人にはそのルールが読み込めず、逆に担当者が変わると何だかわからなくなってしまうという本末転倒のリスクもありえます。

いずれにしても、自社が制度によるマネジメントと運用によるマネジメントのどちらに適しているのか、ここを制度設計者は十分に意識する必要があります。これは、作る制度によっても異なります。このあたりの判断が的確な人は、「センスのいい」人事制度設計者といわれるはずです。

《2011年7月14日》 昨日・今日と久しぶりに数字をずっと見てました。数年前に全社の出荷分析をしてつじつまを合わせることに四苦八苦していたのを思い出します。「地合い」「天候」……。


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【2011/07/14 23:56】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
共通項を探す
共通項を探すという話です。

初対面の方と上手にコミュニケーションができる人は、お互いの共通項を探すのにたけています。人は不思議なもので、共通項をみつけた瞬間に、互いの距離がぐっと縮まります。ですから、優秀な営業担当であれば、商談相手のことを事前に調べて、興味のある分野や知り合い関係を確認し、共通項の話題を用意してから商談に臨みます。これはプレゼン内容を用意すること以上に大切だったりします。

一番、簡単な共通項は「住んでいる場所、住んでいた場所」です。私は幸いなことに小学校・中学校では2年に一度転校していたので、他の人よりも住んでいた場所が多いので、相手にあわせて出身地を変えることができます。転校はいやでしたが、こういう形で役に立つとは思いませんでした。

共通の知り合いというのも大きな共通項です。これを次々と教えてくれるのがフェイスブックですね。どうして、彼と彼女が知り合いなんだろうと理解できない関係も教えてもらえます。普通だとかなり話が進まないとわからないようなことが、いともたやすく表示されているのですから、これは凄まじいツールです(出社学校や前職なども聞かなくてもわかるからすごいですよね)。

どうしても共通項がない場合には「今、ここにいる」という共通項があります。これは初めての勉強会にいったときとか、立食パーティに行ったときとかに使えます。というか、準備なく会うとそのくらいしか、確実にわかっている共通項はないわけです。そして会話の中でできるだけ早く、もっと深い共通項を見つけ出し、関係を深めていくことになります。

でも、私は立食パーティというのが、とても苦手です。

《2011年7月13日》 慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで2年前に学んだ「ラーニングイノベーション論」のOB合同企画。現3期生のクラスのあとに、2期生3名が「その後のアクションブラン」をプレゼンし、1期生・2期生混じっての懇親会に突入します。素晴らしい仲間です。深夜までツイートのやりとりが続いていました。立食パーティですが、ぜんぜんつらくはありませんでした。


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【2011/07/13 23:56】 | 仕事の進め方 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人事の人が仲のいい7つの理由
人事同士の勉強会とか、飲み会とかにいくと、よく「人事の人達って、どうしてこんなに会社を超えて仲がいいんですかね」とか、「人事の人達って、どうして外に出るのが好きなんですかね」とか聞かれることがあります。

理由はいくつかあると思います。まだまだ綺麗に整理ができていないのですが、とりあえず思いついた7つを書いてみます。

①自社内に立場が同じ話し相手がいない

典型的なのは人事部長ですが、これは会社に1人です。営業部長であれば、地域ごとにいるので、同じ立場で話せますが、管理部門では中央集権化・シェアード化が進んでしまったため、人事の場合は本社にいる自分たちと同じ立場の人が社内にいないという会社が大半ではないでしょうか。でも、外に出れば「人事部長」はそれこそ五万といます。

②業界内のネットワークがある

だいたいどこの業界でも人事労務担当者のネットワークはあります。そもそも春闘なる風習がまだ残っているわけで、組合側も業界で群れますが、会社側も負けじと業界で群れるわけです。これら業界のネットワークに自然に入り込んだ人は、他社と腹を割って話し合うのは当たり前と感じます。

③ネットワーク型の研修が多々ある

Learning Bar以前にも、単発ではなく10回程度のシリーズ物の人事担当者向け講座というのは、数多くありました。私が人事担当者として自覚をもった「経営アカデミー」もそうですが、必ず合宿が組み込まれており、飲み会があり、グループ研究があります。そりゃ仲良くなります。また、人事担当者というのは、この手の外部講座にかなり社内では優先的に行かせてもらっているのではないでしょうか。なお、近年では、個人参加型のこの手のものも増えており、こちらは自腹で志ある人が参加しています。

④他社事例が貴重

誰でも人事案件には口をはさめますが、経営者は専門家ではないため、最終決断の場面では判断が鈍ります。そこで出てくるキラー・ワードは「で、他社はどうしているの?」、もしくは同業界の企業名をあげて「○○社はどうしているの?」って奴です。これに効率的に回答するためには、電話やメールですぐに情報をくれる他社のお友達をたくさん持つことが必要です。志の低いベンダーや雑誌は、他社事例だけでコンテンツをつくっちゃいますが、それが売れるという現実が何よりもこれを物語っています。

⑤勉強が好き

やっぱりこの傾向ってあると思います。

⑥お酒が好き

とってもこの傾向ってあると思います。でも、飲めなくてもokですよ。

⑦機会が増えた

ここ数年さらにこういった機会が増えました。ある意味、「Learning Bar効果」といっていいでしょう。
実は、一昔前は外を出歩いていた人事パーソンは、役職者が中心であり、また大手企業の人が中心でした。それが今では、会社とは関係なく個人の立場で、いくらでも外に出て交流をし、情報交換ができる機会が満ち溢れています。新入社員であっても、中小企業に属していても、志しさえあればこのネットワークに入れます。あまりに機会が増え、満ち溢れている機会の1割もいけないのが現状です。また、ソーシャル・メディアがこれをいい意味で助長してくれます。社外で同じ志を持つ人ととてもつながりやすい世界が開けたのです。

また、人事という職種も同職種内転職が頻繁にある職種です。その意味では、社内ローテーションで異なる職種につくのではなく、転職により他社の同職種につくという選択をすることが一般的な職種です。こうなってくると、人事界全体が1つの会社のような感じすらします。

でも、こういった時代の潮流に乗らない人もいます。
もちろんそれは自由です。あれこれと出歩いていると、同じ人に違う場所で出くわすことが多くなります。そう、ネットワークに頻繁に出てくる人と、めったに出てこない人、絶対に出てこない人がいるのです。もちろんどれがいいということはありません。ただ、人事の世界では、ネットワークが一昔前よりも非常に活性化しているために、出てくる人と、出てこない人のコントラストがかなりはっきりしてくるように感じます。

繰り返しになりますが、どちらがいいということではありません。外に行きゃいいのかというと、絶対にそんなことはありません。足元の仕事をきちんとできずに、外でふらついているのは堕落でしかありません。ただ、「どちらが楽しいか」という観点でいえば、間違いなく、ネットワークに出ていった方が楽しいです。その楽しみを味わっていない方、まだまだ人事の仕事の醍醐味の半分を経験できていないともいえます。忙しくてヘロヘロでも、無理して外に出てみると元気になることもあります。


《2011年7月12日》 にっぽんお好み焼き協会の理事会。佐竹会長が示された遠大な計画に感動。炊き出しばかりが、私たちの支援ではない。戦後の日本でお好み焼きが果たした役割を東北地方で少しでも果たすことができれば、それは凄いことだと思います。


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【2011/07/12 22:01】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
越境飲酒
今日は「越境学習」の続きではありません。

大阪で朝から面接選考をやってました。19時くらいには仕事を切り上げオフィスを出ました。予約している新幹線まで約1時間あることを確認。青山で未来に向けた建設的討議をしている仲間に思いを馳せつつ、新梅田食堂街に立ち寄ります。

ここは浅草のホッピー通りよりも、大森のミート前川のあたりよりも、どっぷりと昭和かもしれません。今まで3軒しかいったことがなく、しかもふらりと1人で立ち寄るのは初めてです。そして目指したのは、以前に「お好み焼き きじ」に行った際に向かい側にあった関西テイスト満載の串カツ屋です。いつか勝負してみたいと思っていました。「松葉総本店」といいます。

立ち飲みの店なのですが、満員のカウンターに詰めていただいて立ったもの流儀がわかりません。カウンターにあげた串カツやキャベツがあるのですが、手を出していいのかもわかりません。でも、立石の「宇ち多」に1人でいったらもっとそうなのかもしれないですね。まさに「越境」の感覚です。

こうなると隣の人と仲良くなるしかありません。で、隣に立つ自分より少し年配の1人飲みしているお父さんにちょっと投げかけると、待ってましたとばかりに介入してくださります。最初に、肉豆腐を頼んで、その汁でエビとイカは食べるといい、マグロはソースでなくこのカラシの入った醤油、絶対にカマンベールは食べな、しかも塩で、といった感じで、完全なるガイドツアーをしてくださいました。転勤で東京に2回済んだこともあるとのことで、わずか40分程度の滞在でしたが、あれこれと話がはずみました。

「越境学習」もいいですが、「越境飲酒」も楽しいです。
新幹線には間に合いました。駅で551蓬莱を買って、二次会です(仕事もしましたよ)。


《2011年7月11日》 気づいてみれば、関西もだいぶ暗かったです。すっかりと慣れましたが。


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【2011/07/11 23:57】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
越境の原点のお話し、かな
なぜ私は「越境学習」をするのかという話を昨日は書こうとしたのですが、私は「越境学習」をしているという認識はないという話になってしまったので、書けませんでした。

今日は朝からで何ですが、「越境学習」よりももう少し原点の話を書きたいと思います。以前ちょっと書いたことのある部分もありますが。

私は1985年に社会人になり、最初に業務用小麦粉の営業という仕事につきました。そして7年後に人事部に異動。採用と研修が担当になりました。当時の採用の大半は新卒採用です。2年間、目一杯これをつとめ(本当に目一杯やっており、採用のピークシーズン3カ月ほどは1日もお休みをとっていなかったと思います)、2年後に営業に戻りたいと上司と話をしました。

採用・研修の仕事も好きでしたが、営業も天職だと思っていました。また、採用・研修以外の人事の仕事は隣でみていてあまり面白そうに見えなかったことと、営業のブランクがあまり空くのが怖かったことから、そんな気持ちになったのだと思います。

ただ、上司は素晴らしい方で、私の甘い話を一蹴し「採用だけやったような人間が元人事部ですなどといって社内に存在してもらっては迷惑だ、きちんと人事の仕事をやってから改めて考えろ」といったようなことを言われたと記憶しています。

不承不承でありながらも、環境に素直なところのある人間なので、そんなもんかなと思っていたところに、1つ餌をいただきました。それはほぼ1年間に渡って日本生産性本部が主催する経営アカデミーに派遣いただけるという話です。この人事労務コースに約1年間通ったのですが、そこで私の人事業務観はがらっと変わります。

経営アカデミーに参加している多くのメンバーが自社をどうしたいのかを真剣に考えています。私は採用と研修しかやっていないので、賃金議論1つも知りません。仲間が楠田丘先生の物まねをして盛り上がっていても、そんな人すら知りません。で、一生懸命に勉強しました。何といっても「人事」という共通のテーマで、他社の人と議論ができることにもの凄い面白みを感じました。そして、自社の当たり前が他社では当たり前ではないこと、他社の人が考えている(自社からみると)とんでもないこと、に驚かされ、自分が自社の中ででやりたいことが、行列をなすようになってきました。この行列は今でも絶えることがありません。

今から考えるとこれは「越境」効果ですね。ただ、お金を払ってくれたのは会社ですが。でも、通っていた期間中に自分が買った書籍代は10万円を優に超えていたと思います。当時はアマゾンがなかったので、本を買うのも大変でしたね。

営業という仕事は、日々外の人と接しています。ザラ場の業務用小麦粉の営業というのは、基本的には中小企業の社長の皆様が商談相手です。商談や接待の場は若い営業担当にとっては、もの凄い学びの場でもあります。営業をしながら、ある意味「越境学習」させていただいているような効果がありました。黙っていても25日に給料が振り込まれるんだという幻想は、幸せなことにこの頃になくしました。

そんな醍醐味が人事の仕事にはないんだろう(採用の仕事にはそれなりにあったのですね)と勝手に思っていたんだと思います。

「経営アカデミー」に行かせていただいてから10年以上人事の仕事を続けることになりました。ローテーションのあるその会社ではかなり異例のことです。

人事と営業と、という2つの仕事を経験した者の強みは、今やっている仕事と別のホームがあることです。今やっている仕事と別のスタイルを持っていることです。つまり、越境を身体の中に持っていることです。私の人事としてのスタイルは、10年以上前からとにかく外に出て人に会うこと、です。営業であれば嫌でも毎日やっている当たり前のスタイルです。

何か新しい企画を考えるとき、面白そうな会社にすぐに聞きに行きます。ある制度の見直しをしている際に某社の例を直接聞きたいと思って、人事に飛び込み電話をかけてアポをいただいてから、その企業が大阪にあることに気づき、出張の了解をあわてて上司にとったこともありました。これらは「越境」でも何でもなく、当然に必要としてやってきたことです。

そうやって会った人の何割かとは、意気投合します。今度は飲みに行きましょうということになります。一緒に仕事やりたいね、とか、仕事以外で一緒に何かやりたいね、とかいうことになります。これは自然な流れです。そんな流れでやっていることのいくつかは、他人からみると「越境学習」にしか見えないものもあるのでしょう。

ただこれらは「越境学習」をしようと思ってするのではなく、自然と生きている結果としてそうなるのです。ですから、上手に動機を説明することができません。本当に「流れ」だとしかいえません。

そして、自分の部署のメンバーにも自然にそれが生まれるように「いざなう」のは、外に出ているマネージャーの役割だと思っています。成果を求めたり目的思考ではなく、「場」さえ楽しめば自分の中に何かが生まれていくのです。たぶん。そして、自らもそんな「場」を作るのも楽しみです。

おそらく私のいう「越境」と岸さんのいう「越境」は同じであり、違うのかもしれません。まだ、今日書いているストーリーも30歳までしか進んでおらず、自ら投資した越境の話も何もありませんが、本日はこれから京都に行くので、ここまでにしておきます。

明日に続きを書くかどうかは決めていません(たぶん明日は書かない)。あと20年近くストーリーがあるのですが、そんな年輪になったんだなぁということです。昨日、大学の仲間と飲んでおり、あらためてそんなことも感じました。

《2011年7月11日》 京都で人事飲み。ある会でスーパー事務局といわれている方もご一緒でしたので、世界の事務局の話をしたところ、ご存知でした。東京に転勤されるとのことなので、事務局飲み会を企画しなければと勝手に思っています。


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【2011/07/10 09:43】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「越境学習」について考えたりみたりしちゃったりして…
「丸の内界隈の怪しい人たち」の間で、改めて「越境学習」がテーマになっています。私は何事も体系的に学んだことがないので、「越境学習」の真の定義をリアルに理解しているとはいえません。で、中原・長岡イズムから心に浸みこんだ認識で語ることになります。そもそも今回の再燃の発端も、岸さんが長岡先生のクラスで語ったことによるのですが。

人は何のために「越境学習」をするのか。私が「越境」し始めたきっかけは。…などという表現にそもそも何となく違和感があります。

ただ、林さんとのFBのやりとりで「越境しはじめたきっかけは」と聞かれたので、ちょっと整理してみよかなと思います。

「学習」とは何かを経験することによって人がプラスの方向に変わることなんだと個人的には思っています。経験・プラス・変わるがキーワードです。

そうそう、突然思い出しましたが、「発酵」と「腐敗」は科学的には同じ作用だという話を聞いたことがあります。人にとってプラスのものを「発酵」、プラスでないものを「腐敗」というそうです。パンが発酵したり、発酵して納豆ができたりするのは、明らかに人類にとってプラスです。ですから、「越境学習」というのも、境を越えて何かを経験して自分にプラスの変化があるということなんでしょう。

私たちの日常にはたくさんの境があります。

例えば、家庭と職場。これは大きな境です。でも、会社で働いて家に帰ってきたときに「今日は職場で目いっぱい越境学習してきたぞ」とはいわないでしょう。なんていうか、家庭と職場というのは、異なる世界が流れていて、それぞれでたくさんの経験をしてプラスの方向に変化しているのだろうし、実はとっても相互作用しているんだけど、あまりにそれらが当たり前過ぎているのでしょう。

話がずれました。とにかく、せっかく外にでるんだから「腐敗」じゃなくて「発酵」したいですね。

「越境学習者」は基本的に自分の時間と自分の金を使って学習しています。そして明らかに「腐敗」ではなく、「発酵」の価値を得ています。

岸さんのブログからですが「越境学習を個人に強いている(自腹、自分の時間…)日本はひどい国だ。越境学習者が増えることでイノベーションが生まれる、だからこれは社会政策に関わる問題だ」という議論もあったとのことですが、気持ちはわかるものの、この発想は私にはちょっと理解できません。「越境学習者」が「強いられている」という仮定がまず間違っていますし、そもそも社会政策で「越境」するなんて気持ちの悪いことを人は楽しめるものでしょうか。

厚生労働省がキャリアコンサルタント5万人計画を打ち立てたので、キャリアコンサルタントの資格を取りましたなどというキャリアコンサルタントがいたとしたら、そいつはろくなものではないでしょう(言い過ぎ?)し、下手をすると有害なキャリアコンサルタントである可能性大です。もっと内なる動機から多くの人が休みの日に大枚はたいてGCDFやCDAのクラスに通ったはずです。しかも、自分のお金で。そして、キャリアカウンセラーの資格なんかとってもお金になんかならないよ、ということを十分に理解しながら。

大人にとっては合目的的な学習というのは、たぶんつまらないのです。子供・生徒・学生にとっては、ある程度、学習は合目的的だったんだと思います。いい高校に入るため、行きたい大学にいくため、赤点取って補習に呼ばれないため、そんな目的が常にはありました。社会人になると若手初期教育が終わると、大人の学習はおおむね個人にゆだねられます。そこで人は初めて合目的的でない学びと対峙します。合目的的でないということは、学びという行為そのものに魅力がある必要がありますが、貴重な時間と資金を投入するのであれば「やって良かった」「いって良かった」感がやはり必要です。そして、不思議なもので、結果的には大きな目的にそっていたりするものです。

「越境」というのですから、自分のホームじゃないところに行くという前提があるんでしょう。先の家庭と職場の話でいうと、両方とも「ホーム」なので相互に越境感がないんですね。

で、私のことに戻りますが、「越境学習者」といわれることも多いですが、自分自身は「越境学習」をしているという認識がありません。ですから、皆さんの議論がピンとこないんだと思います。もちろん自分の定義の中で小さな「越境感」を感じる瞬間はよくあります。「越境感」を感じる瞬間というのは、違った視野を得られたと思った瞬間でもあり、「学習棄却」の作用が頭と心の中で起こった瞬間でもあります。でもそういうのは、何かをした上での「瞬間」の話であり、何かをする行為自体が「越境学習」であると感じるとか、今日は「越境するぞ」という感覚だとか、ましてや社会政策でそれを促進するべきだということだとかとは、何かしっくりとこないものがあります。

以前に書いたような気がしますが、土曜日や日曜日も「越境学習」に繰り出すのは、土曜日や日曜日も疲れた身体をもろともせずに朝早くから草野球に出かけるお父さんとほとんど違いがないんだと思っています(ユーミンの「まぶしい草野球」を思い出してください)。

大人になった私たちは、もう誰かに強制されて学ぶ立場ではありません。ただ、学びたいというのは、人間の本能の1つなのだと思います。生物としての人間には「進化したい」というDNAがあるはずです。

なので、とても自然に私は学び続けるでしょうし、環境が許す限りは「越境学習」というこの贅沢極まりない趣味を持ち続けるのではないかと思います(すべての国民がささやかに越境できるだけの生活を営めるような基本的な社会政策ならばあってもいいかもしれません。もちろん越境を目的にしてはいません)。

自分が「越境しはじめたきっかけ」をリフレクションしようと思ったのですが、話がそれました。かつ、ものすごく散漫になったのですが、修正を入れずにアップしちゃおうかと思います。それだけまだ「大人が学ぶ」という概念は、混沌として体系化されていない素敵なものなのだということなんでしょうから。

と思ったところで、1つ追加。
「越境学習」のもう一つのキーワードには、仲間というと恥ずかしいですが他者との相互作用というのがあります。1人で有栖川公園の図書館に行って、今まで接したことがない本を1日没頭して読んだとしても、それを誰も「越境学習」とはいわないでしょうから。

もしかすると、これが「越境学習」の醍醐味かもしれませんね。そして、その醍醐味を味わった人は、まだ味わっていない人を「いざない」、さらには自ら「場」を作っていく…。そんな連鎖がいつもあると思います。でも、自ら作った「場」が「越境」であるというのは、既に言葉上の矛盾を感じないでもないですけど…。

《2011年7月9日》 大学のサークルの仲間と赤坂で飲み会。年をとるにつれて会う機会が増えています。だらだらと4時間くらい一軒で飲みましたが、最近は長時間一軒のみが多いように思います。この傾向は、飲み屋に勝ち組と負け組をつくりやすい傾向だとふと感じました。


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【2011/07/09 15:12】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ソーシャルリクルーティングの社内勉強会
今日の夜は、ソーシャルリクルーティングの社内勉強会。

グーグル検索数で、2004年比で「転職」が2分の1、「リクナビ」は3分の1以下、「人材紹介」も3分の1になっているのに対して、2009年から爆発的に増えているのが、例えば「ソーシャルメディア」。既存の採用サービスの検索数ははっきりと減少しているわけです。そして、採用に使えるサービス多様化しており、業種・職種により人材がいる場所が様々になっている中で、採用する側も多様な手法を駆使する必要がでてきているわけです。前年同様の採用戦略を立てるというのは、もうありえないことです。

そして、今、一番気になるのが、やはりソーシャル・リクルーティングでしょう。

マス広告で志望度がけして高くない採用母集団を作るのではなく、ターゲットが集る場所に効率的にアプローチする、という採用担当者が求めていることが、ひょっとするとソーシャルリクルーティングで実現できるのかもしれません。

ただ、ブームだからやる、というのでは効果はおそらく期待できません。まずは、求める人物像の人間が、ソー
シャルメディア内にいるのかという極めて基本的なところを押さえる必要があります。さらには、その求める人物像の人間がそのソーシャルメディアを活用しているのか、これも大切です。そもそも体育会系人材を中心に採りたいという会社は、まだソーシャルリクルーティングなんか意識する必要はあまりないでしょう。

ツイッター、フェイスブック、フォースクエア等を駆使して、スカイプで面接をする…、これらのツールは無料!です。うまい組み合わせ活用ができれば、採用コストは劇的に下がる可能性があります。

ただ、繰り返しになりますが、安くなりそうだから、流行っているから、といっただけの理由でソーシャルリクルーティングを始めても効果は出ません。今まさに、採用活動の原点に戻り、求める人材像をまず明確にして、その人材像の人間にアクセスするための採用戦術を練る、まさにこの基本動作が大切になります。半端な採用コンサルに躍らせられている採用担当者も多いと思います。あくまでもソーシャルメディアの活用は、採用戦術の新しいひとつのものです。ブームに踊らされて、手段が目的化してしまわないようにしなければなりません。

なんて話から始まり、現実の例もたくさん出していただきながら、社内勉強会は進みました。あと何日分かブログががけるような充実度です。たぶんメンバーもいろいろと新しい考えを始めてくれるのではないかと思います。

今回のスピーカーは、知人の紹介で5月7日に初めてあった方です。よくよく考えたら取引先の方なので、営業担当を通して一応は依頼をしましたが、こういう結びつきができるのは仕事の醍醐味です。

《2011年7月8日》 勉強会終了後は新橋のホルモン屋。すごく美味でした。メンバーはキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座の期生。妄想とたくらみの夕べ。


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【2011/07/08 23:58】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
特例子会社の社長さん
先月の半ば過ぎから、特例子会社の社長を兼任で担当しています。

総務の責任者も兼任になり、もともとの人事とあわせて3つの担当になるのですが、中でも特例子会社にはかなり意識をしないと時間がなかなか避けません。1つの問題は、そもそもの本社が都内にあるのに対して、特例子会社は千葉駅前にに設立したという立地上の課題があります。もちろん採用優位性などを考えると、この立地戦略は今のところ大成功なのですが、少々行くのに時間がかかります。

特例子会社の社長を親会社の人事部長なんかが形式上兼任しているケースは世の中に非常に多くあるかと思います。その意味では当社もまさにそうなのですが、思い入れをもって作った会社なので、そこは意地でも「形式上」にはしたくはありません。とはいってもなかなか時間がとれません。で、とりあえず今月から決めたのは、最低でも週に半日以上は特例子会社にいること、行ったらなるべく個人面談をすること、です。比較的本社で定例会議のない木曜日には可能な限り直行で千葉に行き、本社に戻らなければならない時間まで特例子会社にいることにしました。

今日はその初回なのですが、いきなり朝一番に本社で急な会議が入り、千葉についたのはもう昼休みの直前、午後から3名と面談をしたら、もう次の仕事のために出なければいけないという少し寂しいスケジュールになりました。現在の社員は障がい者が10名、管理スタッフが2名、管理支援の派遣スタッフが1名という構成です。今年の1月に創立させたばかりの会社ですが、今のところはえっちらほっちらと何とか順調に進められています。

就任した際に、メンバー全員から「おめでとう&よろしく」の寄せ書きをいただきました。とても期待して楽しみにしてくれているのを感じるとともに、ちゃんと見ていてくれているか見ていますよ、というメッセージだとも思います。その意味では、きちんと目を配っていきたいと思います。それが私の大切な仕事です。

特例子会社の経営で一番大切なのは何か、という質問に対しては最近はこう考えています。

「親会社の経営を安定させること。親会社を100年続く会社にすること」

親会社の人事部長だからの回答だと思います。
私たちは入社する障がい者に対して「まず1年は勤め続けよう」と迫っています。それを守ろうとメンバーは律儀に取り組んでくれています。もちろんその先に、2年、3年……があって欲しいわけです。そのためにも、親会社が元気であり続ける必要があります。親会社がどんどん儲けて社員数を増やせば、結果として特例子会社も社員数を増やすことが求められるでしょう。結果として、特例子会社は大きくなります。もちろん特例子会社自身も親会社に依存しない生き方を模索するという考え方もあります。ただ、私たちにとってはまだそれは次のステップです。今は、担当させてもらっている仕事の品質を高め、さらに新たな仕事を親会社から勝ち取ることに注力すべき時期です。親会社が外部委託をしている仕事に対して、品質とコストの双方での優位性を提示して、仕事を勝ち取っていきます。

この仕事、どうしても片手間にならざるを得ないところはあるのですが、今日も面談をして自分自身のやる気をたくさんもらいました。他社で同じ仕事を思いをもって真剣にやっておられる方がたくさんいる分野でもあります。私たちは新参者として、真剣に一生懸命に学ばせていただきたいと思っています。

《2011年7月7日》 七夕です。健康保険組合の総会後の懇親会、人材発展支援塾の特別追加会食で、楽しく過ごしました。


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【2011/07/07 23:58】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
展示会が好きです
本日より3日間の予定で「ヒューマンキャピタル2011」が始まっています。

職場から会場の東京フォーラムからは5分程度ということもあり、今日の午前中に1時間ほど空き時間があったので、いってきました。セミナーよりも展示会が目当てです。私は昔から大の展示会好きです。以前であれば、ホテレス、フーデックス、モバックショー、めん産業展、ラーメン産業展……、いくらでも行く展示会もあったのですが、HR関係のまともな展示会はこれくらいしか、今ではありません。

で、これが結構、楽しみなのです。

過去にもヒューマンキャピタルで初めて知ったのがご縁で取引ができたことがいくつもあります。この会社、去年よりもブースが大きいなとか、工夫がちょっと足りないなとか、好き勝手なことを思いながらみるのも楽しいです。また、展示企業のうち相当数の方を存じ上げているので、そういった皆様とお会いして、最近のお話を聞くのも楽しいものです。

今日はたまたま初日の午前中にいったためか、各ブースともに知っている担当者の方がほとんどいたため、知っている方の話を聞くだけでほとんど時間がなくなり、新たなネタの収集があまりできていません。ということで、また金曜日に行こうと思っています。

展示会は結構、出展費用がかかります。出展されている企業の皆様は真剣です。私もほんとでしたら出展側の仕事の方がさらに好きなのですが、そうまでは行きません。担当の皆様、3日間、足が疲れるとは思いますが、しっかりとお客様をつかんでください。

《2011年7月6日》 本日も外食の日。初めてお邪魔する人事の会に。珍しく昨日に続いて、初めての会続きなのですが、今日は若手の会です。完全に最年長なのですが、思いは一緒なのです。たぶん…。



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http://expo.nikkeibp.co.jp/hc/201107/
【2011/07/06 23:58】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
給与アウトソーサーの選択
給与委託先の再選定をしており、今週は連続コンペをしています。

いずれの会社も時間を割いて真剣にコンペをしていただけているので、こちらも真剣に選定をしなければなりません(当たり前です)。銀行系OSから完全BPOまで、かなり幅広い提案をいただいています。当社のメンバーがどんな結論を出したがるのか、実に楽しみです。

給与業務のようなルーティン業務は外出しして、本来業務に集中すべきというのが、世の中に流れている1つの考え方です。ただそうなると、今まで給与業務をしていた人は本来業務をしていなかったのか?という問題が生じます。確かにルーティンであり、給与計算をすることによって会社に利益をもたらすことはないかもしれませんが、人事としては社員との貴重で濃厚な接点を担ってきてくれたことは間違いありません。問題が顕在化して相談が来る前に、給与のインターフェースで何かを察することもできるかもしれません。社員からみると、対応のいい人事部というイメージを作ってくれていたかもしれません。何事も100と0の世界ではありません。そこに注意が必要です。

ただし、だからといって半端な判断をしてしまっては、効果も半端なものになります。

給与を完全に外出しすると、数年後には給与実務をわかる人事担当者はいなくなります。ただ、給与実務をわからなくても人事業務はできますし、そこで穴を出さないアウトソーサーがいればいいのかもしれません。税制や社会保険がわからなくても賃金制度は作れますが、少し怖いような気がします。このあたりも問題です。

一番大切なことは、このコンペを通じて当社の担当者全員が、今までの業務がすべてではないという当たり前のことを改めて強く認識して、自分ごととして、これからの自分たちの仕事を誰にゆだねてどう設計しようかということを真剣に考えることです。ここにちょっと書いたようなことを1人1人が悩み考えることです。

そのプロセスがうまく作れなければ、どこと組んでも圧倒的な成功を得ることは難しいだろうと一番最初から思っています。

《2011年7月5日》 人事関連の飲み会。8名で飲みましたが知っているのは2人だけ。まだまだ狭いようで広いこの世界。ただ、話していると広いようで狭いこの世界。話題の結構な比率がフェイスブックでした。


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【2011/07/05 23:58】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
目的とおりに手段を使っているかが
先週に聞いたサイバーさんの話から感じたことです。

当日は20代で子会社社長になられた方ご自身もお見えになったのですが、やっぱり大組織の部門でやっているのと会社のトップというのは違いますよね。と、素直に思ったのですが、よくよく考えるとそれですべて良しということではないはずです。

多くの企業が持株分社というのをしましたね。果たして成功している会社と、効果を発揮していない会社はどちらが多いのでしょうか。

分社して事業を子会社として切り出しても、親会社・子会社双方の意識が変わらないと何も変わりません。というよりも、間接経費が重複したり、判断に屋上屋を重ねるといった弊害がでるだけでしょう。本来、意思決定を早くするために分社したものが、グループガバナンスという名のもので親会社に気を使った意思決定を続けているようでは、逆に判断階層が増えただけということにもなりかねません。間接経費の重複を避けるために作ったシェアード・サービス・センターが一般のアウトソーサーよりも高い委託料を請求してきていたりしたら、もう何をやっているのかわかりません。

会社をわけることがすべて良いこととは限らないのは当然です。会社を分けることは、より高い目的のための手段ですが、果たして目的とおりに手段を使っているかが一番問題です。サイバーさんの場合は、たぶんそこが機能しているのだと思います。

ほんとはリーダー育成の話を書こうと思って始めたのですが、まったく違う話になりました。書くことを始めると自分の意思に関係なく言葉が降りてきて流れが変わってしまうことが結構あります。決めたことを書くというのが「書く」ことではないのが、書くことの醍醐味です。とっても眠いいいわけでしょうか。

《2011年7月4日》 今日の午後は東京大学でした。それはいいんですが、とても眠いんです。やらなきゃいけないことはあるのに。


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【2011/07/04 23:00】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ちょっとしたこだわり
昨日のデジタル・ストーリーテリング・ワークショップ「キャリアの風景」の中で出た話の1つ、「ちょっとしたこだわり」。

誰しも「ちょっとしたこだわり」ってありますよね。私も結構、多くて困ってます(?)。でも、この「ちょっとしたこだわり」というのは、その人の考え方が意外と推察できて面白いです。

で、私の「ちょっとしたこだわり」からいくつかを。

①定期券は買わない

会社からは通勤費が支給されますが、基本的に定期券は買わない生活を続けています。首都圏は鉄道網が網の目状に発達しているので、誰しもが通勤ルートを複数持つことができます。震災直後はいろいろな通勤ルートを考えましたよね。毎朝、行く会社は変えれませんが、通勤ルートくらいその日の朝の気分で決めたいじゃないですか。定期券はそれを邪魔します。以前の会社では、むかしむかしは何と定期券の現物支給というのをやってました。それがなくなり通勤費支給になってからは、定期券を買うのはやめました。実は買うのが面倒だということもあります。なくすのが怖いというのもあります。そもそも通勤定期の値引き率ってあまり魅力的なものではないですしね。回数券でコストダウンを図っている人も聞きますが、これは絶対に途中でなくすので私のとってはコスト高になるため、これもやっていません。パスモは何度かなくしましたから。ちなみに中原先生も定期券は買わないそうです。

②止まっているタクシーはひろわない

よく交差点の角なんかでアリ地獄のようにお客を待っているタクシーっていますが、そういうのは極力、ひろわないようにしています。もちろんタクシー乗り場の場合はokです。で、どうするかというと流してるタクシーをひろいます。何となく止まって客を待つという発想が許せないですし、そういう人の車に乗ると自分自身が持っている良い流れさえも止められてしまいそうな感じがします。けれんみもなく流しながらお客様を探している運転手の方がよっぽど素敵です。これも前の会社の話ですが、一時期(といっても10年くらい続いてかな)はほぼ毎日深夜残業でタクシー帰りという生活でした。飲み会があっても必ず会社に戻って、残業していましたから、なかなかなものです。で、そんな社員がたくさんいるのを知っていますから、その会社の前にはタクシーが蟻地獄のように2時になっても3時になってもはっていたりします。例えば2時過ぎに会社から出ると、目の前にタクシーたちがいるのですが、そいつらには絶対に乗らず、大通りまで歩いて流している車を待ちます。そんな時間に流しているタクシーは非常に少なく、下手をすると10分も20分も乗れないのですが、それでも我慢します。そんな私をみて、遠くで蟻地獄をしていたタクシーが無礼にもするするっと私の前にいいよってくることがありますが、そうするとタクシーなんか探してないよ、って顔して歩きだします。そんな意味のないことを深夜にやっているくらい、止まっているタクシーを拾うのは嫌です。

③書籍に書き込みはしない

私はたぶん読書よりも本が好きなんだと思います。本は読むために買っているというよりも、集めるために買っているのかもしれません。読むよりも買って満足してしまったりします。特にSFものはそうで、日本でもそこそこのレベルの蔵書になっていると思います。ということで、本にマーカーをひいたり、ページの角を折ったりするという行為は、本に対する冒涜なのです。でどうするかというと、ポストイットが活躍します。大きめのポストイットを用いて、それにメモをして該当ページに挟み込みます。でも、あとで気になったフレーズなんかを探すとき、やっぱりマーカーとか引いていると楽だな、なんて感じることもあるのですが、そこはやせ我慢をしています。
昔はどんなにつまらない本でも売ったり捨てたりすることができなかったのですが、最近ではさすがにスペース的な問題もあり、ブックオフに売りにいくことができるようになりました。これは自分としてはものすごい進歩というか、何というか、です。

まだまだ「ちょっとしたこだわり」、あれこれとあります。
これ書いてて自分が面白いので、いずれ第2回をやりますね。

「ちょっとしたこだわり」ワークショップなんかをやっても面白いように感じます。

《2011年7月3日》 「スーパー・エイト」みました。今年は結構、本数みてます。


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【2011/07/03 23:45】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
デジタル・ストーリーテリング・ワークショップ
今日は、デジタル・ストーリーテリング・ワークショップ「キャリアの風景」の初日でした。ラーニングイノベーション論の同級生が企画したワークショップで、1960年代生まれのサンプルの1人としての参加です。このあとまだ2回続きます。

デジタル・ストーリーテリングというのは、「短くて、一人称で語る、ビデオを使ったナラティブ(物語)」だそうで、今回は静止画像と音楽そして語りで4分程度の映像作品を創ります。このプロセスで自分自身への内省を深めていくわけです。とてもキャリアとは親和性の高い手法だと感じます。

初日の今日は、一通りのオリエンテーションを終えた後、参加者4名が順番に「ストーリー・サークル」で自らのキャリア・ストーリーを語ります。1人約30分間、その後に3名から質問や感想が投げかけられます。場のイメージとしては、海岸の浜辺。仲間とキャンプ・ファイヤーを楽しんだ余韻の残る浜辺です。夜の9時頃、まだキャンプファイヤーのたき火は消えてはいません。その火を囲んで、1人1人が自分のストーリーを話し始めるという状況です。

私は午後一番3人目で語らせていただきましたが、なかなか上手には語れませんでした。あまり準備はしておらず、話があれこれと飛んでわかりにくかったんじゃないかと思います。話しているときは気にならないのですが、丸く座っているメンバーの周囲に10名近い聴衆がいます(中原先生も)。普通だとこれが気になってもいいはずですが、不思議と気にならずに話せました。

そのあとは2時間近く、「語り」の原稿作成です。で、これが難しい。画像イメージが固まっていないので、語りがとても陳腐になります。画像は伝えたいことそのものというよりも、一種のメタファーになるのではないかと思います。その意味では、画像があって語りが決まるという部分も強くあります。で、本日の仕上げはかなり半端なものとなっています。これからしばらくは、カメラを持って歩いているかと思いますが、画像集めなので怪しがらないでください。

なかなか楽しい進行だったのですが、私は珍しく胃痛に苦しんでおり、結構、しんどい1日でした。飲み過ぎを薄めようと冷たい飲み物を早朝から飲み続け過ぎたのがいけなかったようです。でも、わざわざ買ってきていただいたガスター10を飲んだら痛みが治まりました。

次回はナレーション入れを行い、画像も決めます。2週間後になるので、その間はあれこれと思案したいと思います。この2週間という期間がある意味、絶妙であり、この期間にしっかりと内省が深められそうな予感があります。

《2011年7月2日》 胃痛はやや収まりましたが、飲みにでかけることとなりました。また、負担をかけてごめんねストマック。


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【2011/07/02 18:31】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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