次に大規模な戦争がおこるとすると場所はどこでしょうか。
歴史的に新たに発見された大陸で戦争は繰り広げられてきました。アメリカ大陸しかり、アフリカ大陸しかり。しかし「新たに発見された」というのは一方的な歴史観であり、発見された側からみればそちら側が旧世界なので、まったく迷惑な話だったりするのですが。勝手に発見して勝手に戦争されるのですから。 いにしえのSF小説での次の戦争の舞台は、宇宙でした。異星人との戦争テーマが多いですが、宇宙で地球の東西世界が戦争をするという話もあったりします。常に新たな陣地を奪い合うというのは、戦争の代表的な要因の1つです。 しかし、地球上の国家同士が宇宙の天体を奪い合うというのはどうも起こりそうにありません。 アポロ11号が月面に初めて人類を送ったのは1969年でした。私は小学生だったはずですが、ほんとに小さい頃からSF少年だった私は、自分が生きているうちに人類はどこまでいけるのだろうか、恒星間旅行くらいあるかななどとずっと思っていました。そんな未来観を持っていた私たちはアポロ世代です。でも、その後の宇宙進出熱は冷めるばかりです。そして、今後はますますその傾向に拍車がかかるのではないかと思います。 その最大の理由は、人類は宇宙空間に匹敵する広大な空間を見つけてしまったからです。そして宇宙開発よりもはるかに低いコストでその空間を闊歩することができるからです。 それが「サイバー空間」です。そして、次に戦争がおこるのはまさにこの「サイバー空間」ではないかといわれています。すでに小競り合いとみられる動きが出ているのはご承知のとおりです。 さて、実はここまでは長い前置きなのですが、昨日の土曜日、朝の9時という早い時間から慶應義塾大学三田キャンパスにまで赴き、牛島先生が中心にされている「ソーシャライズ!自分の旗を立てる」という学生対象のワークショップをオブザーブさせていただきました。趣旨もクオリティもなかなか感動ものの企画でした。 昨日のメインはブログ「女。MGの日記。」で有名な玉置沙由里さんのセッションです。そして彼女の語りの中で出てくるのが「サイバー領土」という概念です。 玉置さんはこの「サイバー空間」を「サイバー領土」と称して、この存在のとてつもなさに気づいている人、何となく気づいていない人、重要視している国家、たかをくくっている国家があるといいます。気づいている国の代表の1つはアメリカでしょう。そして、国家レベルだけではなく、個人レベルでもこの重要性は同じだといいます。個人レベルでも自分ができるところから、この「サイバー領土」に居場所、自分の家を創ることの大切さを玉置さんは語ります。ブログ、ツイッター、それらは「サイバー領土」における「家」であり、「資産」になります。それは「自己表現」を通じて建設している「家」です。今、ここに住民として登録をしておかないと、次の代に乗り遅れるに違いありません。 もはや、21世紀をより良く生きるためにもブログを書くことは当たり前だと続きます。今回のワークショップでは、皆がこの「サイバー領土」に自分の旗を立てることになります。まずはブログという旗であり、ツイッターとフェイスブックがそれに絡みます。「サイバー領土」でいかに自分の居場所を創るかは、次の時代を生きるためのリテラシーです。そしてその環境はものすごい速さで変化しています。ツールもまだまだ変遷を重ねるでしょう。当然ですがこれらについていけていない人が多数出てきます。それは、逆についていっている人に大きなチャンスをもたらすという意味にもなります。 ここにきてライフスタイルは変化の可能性を秘めています。玉置さんは「創職」という言葉を使われていましたが、「就職」をするのではなければ「起業」をするというのがこれまでのロジックでした。「起業」というのは新しい「企業」を創ることですから、主語が異なるだけ(大きな違いではありますが)で「会社組織」というもので働くことには変わりありません。でも、「サイバー領土」に建てた家が、マーケットにつながり、大きな規模ではないですが、収入を得られるいろいろな機会がもたらされることが増えてきます。けっして、1つひとつは大きな収入を伴いませんが、確かに「創職」です。これは働き方もライフスタイルも変える可能性につながります。 「サイバー領土」におけるマーケットのもう一つは、ぶつぶつ交換の世界です。玉置さんワードでいえば「八百屋2.0」という奴になります。八百屋というのは対面販売の世界です。webの世界では不特定多数との対面販売が可能になります。これはリアルの世界とはケタ違いの話です。フォロワーが1000名の人がツイッターに××が欲しいとつぶやくと、何人かはそれに応答します。そんな中から、web対面販売は始まります。家庭教師をやるときだって、トライのような業者に中間搾取されずに、生徒を見つけることが可能、というのが玉置さんの使っていた例でした(ちなみに私たちの時代は、スーパーの掲示板に「家庭教師やります」という連絡先の短冊をたくさんつけた案内を出すのが主要ルートでした。南麻布のナショナルスーパーに掲示したら韓国大使館の職員のご子弟の家庭教師をすることになり、大使館にしばしば通っていたことを思い出します)。 「サイバー領土」の拡大の中で、最大の危機は国家という存在でしょう。国境というものがとろけ出します。中国はこれと賢明に闘っていますね。しかし、国家にとって最大の危機は別にあります。それは「サイバー領土」の中で本当に「八百屋2.0」が浸透してしまうことです。国家の基本的機能の1つは健全な税収を確保してそれを再配分することです。ですから、国家にとっては国民が一生懸命に働いて、せめて1000万円プレーヤーにはなりたいなぁという将来期待を持っていることが、もっとも健全であり安心なのです。「八百屋2.0」的な経済の中で「ノマド」的価値観を持つ人が増えると、この前提が崩れます。ぶつぶつ交換によって、住む場所も食べるものも着るものも得られるにもかかわらず貨幣的には収入がない人は、今の規定では生活保護の対象になるでしょう。そんな矛盾が随所に出てきます。ですから、国家は「サイバー領土」で新しい秩序、税制を取り入れることにやっきになるはずです。そのための陣取り合戦は、ある意味では「戦争」と呼ばれるかもしれません。 私も3年半ほど、1日も欠かさずにブログを書いていますが、昨日のワークショップで玉置さんのお話しに引き続いて聞いたようなテクニック論は何一つ知りませんでした。でも、最低限、少し遅れてでも世の中にキャッチアップしたいと思う気持ちは強く持っています。昨日集まっていたようなメンバーが、自らの発信をしていくことによって、逆説的な感じでもありますが、日本という国家、日本人という国民が変わってくるように感じます。 「サイバー領土」の波が押し寄せてくることは、もはや避けるとか逃げるとかそういうレベルの議論を待ちません。どう、自らを進化させ対応させるかだけです。 アポロの月到着に未来への夢を馳せた私たちですが、「サイバー領土」にきちんとした居場所を持つことによって、次世代とともに生きていきたいと思います。少なくとも、そのささやかなつなぎ役のようなことはしていきたいと思います。 《2011年8月28日》 ついに今日、NPO法人『楽器で笑顔基金』設立総会です。ペッカーさんのぶれない熱い思いと、それに呼応した志を同じくした仲間たちの努力が、ここまでこぎつけさせました。いよいよ始まります。ホームページよく見てください。「楽器で笑顔」という文字自体が笑顔をみせています。私たちがやりたいのは、音楽を通してそんな自然な笑顔を自然に増やしそれが普通になることです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
今日はトリプルヘッターです。
朝9時から慶應義塾大学三田キャンパスにて「ソーシャライズ! 自分の旗を立てる」というワークショップ。学生向けの企画にオブザーブさせていただいたのですが、内容的にも、そもそもの趣旨的にも素晴らしい会でした。後日、じっくりと書きますね。 そして午後からは慶應義塾大学丸の内シティキャパバスにて、花田光世先生によるキャリアアドバイザーのスーパービジョン。ロープレに関するグループ・ディスカッションでしたが、やっぱり時間不足に…。このスーパービジョンは、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで開催されているキャリアアドバイザー養成講座のベーシックコースとアドバンスコースを卒業した人だけが参加できるもので、素晴らしいメンバーの中で初心を思い出しながら、切磋琢磨ができています。 さて、その慶應義塾大学丸の内シティキャンパスの「キャリアアドバイザー養成講座ベーシックコース」がまたこの秋に開講されます。本日、世界の事務局にうかがったところ、まだ空きがあるようですので、この場を活用して広報させていただきます。よいものは人に勧めたいものです。 個人的にご質問がある方は、お問合せください。 ホームページの内容を抜粋引用します。 *********************************************************************** 慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー(CRL)共催 「キャリア・アドバイザー養成講座~個人のキャリア自律と組織活性化のサポートをめざす」 組織・人事のパラダイムが大きく変わろうとする中で、人を「資産」と捉え、個人のキャリア自律をベースにした組織・人事・教育を展開することが企業の成長に不可欠であるとする「ヒューマンキャピタル論」が注目されています。一方で、既存の組織構造や人事システムの有効性は依然として存続し、新しいシステムとの融合や相互補完関係の構築が必要だとも言われています。組織の中にあって、しかしあくまでも個人の側に立って、個人のライフキャリアサポート支援を担う「新たな役割と機能」が求められていることは間違いありません。 本講座は、その新たな役割として「キャリアアドバイザー」を提唱するとともに、キャリアアドバイザーに必要な知識とスキルを養うことを目的とします。つまり、企業戦略や組織・人事システムと自律型キャリアデザインシステムの融合と相互補完活動を担う、従来にない組織内プロフェッショナルを育成することをめざします。 具体的には ・キャリア開発に関わる考え方や理論 ・価値観やパーソナリティといった内面理解に関わる知識 ・ライフキャリアサポートに必要なヒューマンスキルやテクニカル情報 ・キャリアアドバイザーの具体像 の4つのフェーズに分かれる講義編と、心理検査やコーチング、カウンセリングなどの実習を行う演習編で構成され、キャリアアドバイザーに必要な実践的な知識とスキルを身につけることができます。 【参考:人材教育2004年8月号】組織の活性化と個人のキャリア自律の統合を図るキャリア・アドバイザーとは 本プログラムは企業から独立した存在での活動を前提とする他のキャリアカウンセラー講座とは異なり、組織内での活動を主眼に置き、個人のキャリア自律支援とともに組織全体の活性化を視野に入れ、人事制度の潮流やOD(組織開発)など組織・人事分野に関わる実践的な知識とスキルの習得をめざします。 2011年度日程 10/4(火) 10/12(水) 10/18(火) 10/25(火) 11/1(火) 11/8(火) 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 13:30-19:00 16:00-21:30 11/15(火) 11/22(水) 11/29(火) 12/6(火) 12/13(火) 12/20(火) 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 1/19(木) 1/24(火) 1/31(火) 2/7(火) 2/14(火) 2/21(火) 13:30-18:00 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 15:30-21:30 18:30-21:30 セッションの内容 Session1 キャリア開発・キャリアデザイン・ライフキャリア・ライフデザイン・生涯現役とは Session2 キャリア・アドバイザーの活動 1 Session3 変化の激しい時代におけるキャリア開発の課題 Session4 キャリア開発の諸理論 Session5 多様なコーチング Session6 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(1) Session7 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(2) Session8 多様な個人の可能性の発揮支援による個と組織の共生 Session9 キャリア開発/キャリア・カウンセリング Session10 キャリア・アドバイザーの活動 2 Session11 コンピタンシーの活用 Session12 キャリアコンピタンシーと人間力 Session13 人間のパーソナリティと心理 Session14 【演習】人事部門で活用するデータ Session15 メンタルヘルスとストレスマネジメント Session16 企業内カウンセリングの現場から ―今、職場で起きていること Session17 【演習】キャリア・アドバイザーのためのコミュニケーション演習 Session18 これからのキャリア・アドバイザー 慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー キャリア・リソース・ラボラトリ(以下CRL)は、慶應義塾大学SFC研究所の中に設立されたキャリアに関する包括的な研究を行う組織です。CRLは、企業の人事、教育、組織設計の専門家として、個人のキャリア開発を社会、組織、個人の立場から研究しています。 従来、企業は自社にとって必要なスキルを企業主導で提供してきましたが、組織と個人との関係が変わり、個人主導で自分たちのライフスタイルや価値観に適合したキャリアを創造・開発するというパラダイムシフトが起きています。このような状況において、個人のキャリア競争力づくりをリードし、且つ実践する機関はこれまでありませんでしたし、充分な理論的な裏付けもなされていなませんでした。こうした問題意識のもとで組織と個人との新しい関係、個人のキャリア開発を考察することを目的としてCRLは設立され、単に企業組織に限定せず、将来的には自立した個人のサポート、意識変革に関するさまざまな研究を実践しています。 キャリア・アドバイザー養成講座<アドバンス>と同時申込で15%割引 当プログラムと『キャリア・アドバイザー養成講座<アドバンス>』と同時にお申し込みいただいた場合に限り、参加費を15%割引いたします。お支払い名義は法人・個人いずれもご利用になれますが、参加者は同一人物に限ります。各¥420,000 → 2プログラム合計¥714,000(税込) ご利用方法:インターネットでのお申込手続きの際、「支払い方法」画面の末尾にある「その他の記入欄」に「アドバンス同時申込希望」とご記入下さい。 ※お申し込み後の変更やキャンセルについては、通常の複数申込割引およびキャンセル規定と同一の条件が課されます。 参加者アンケート ●実際のキャリア面談のケースが多く取り上げられており、現場のイメージが良く理解できた。キャリア面談のハウツーに限らず、コンピタンシー・マネジメントなどのプログラムがあったことで、キャリアアドバイザーの役割が理解することができ、大きな視点からキャリアアドバイザーの役割をとらえることができた。各回でなくても良いですが、講義の前に事務局によるショートブリーフィングがあっても良いと思いました。 ●色んな方の色んな視点を聴けた。「これが答えです」というあり方が1回もなく、逆にモヤモヤもしましたが、自分の答えを持つように促されている感じがしました。多様性を尊重されているのを強く感じました。講義内容や仕事としての枠組みだけではなく、色々と考える刺激を与えていただきました。ありがとうございました! ●18回のセッションが、広がり×奥行きの大きな構成で、一回一回進んでいくのがとても面白かった。ラーニングファシリテーターの対応(MLへのメッセージ配信やビデオ補講の受付など全般)には高い期待をもって参加しましたが、その期待通りにすばらしく良かった。前田先生が折を見てこちらの理解度の確認や質問をうながすお声掛けをしてくださったのが大変ありがたかった。またコーチングのセッションでは自己開示をさせていただく機会をいただき、その後のセッションにもオープンマインドで臨むことができました。 ●「キャリア自律」というテーマで、現在企業においてどのような問題が起こっているかリアルに知ることができた。また、実際に花田先生が実施されているワークショップを体験できたことは貴重な経験でした。キャリアアドバイザーに対する花田先生の情熱に心打たれました。また、野口先生、箕輪先生といった第一線で活躍されている講師の方のお話を聞けた点も現実的な支援を学ぶ機会となりありがたかったです。もう少し受講者間でディスカッションできる時間があると、現場の話を共有できたり、プログラムの理解促進につながったのではないかと思います。今回は清水の舞台から飛び降りる思いで受講させていただきましたが、支援者としての世界が広がったように感じます。事務局および前田先生の温かく丁寧なサポートにもいつも感激しておりました。特に、毎回いただく「振り返りメモ」はリフレクションに大変役立ちました。参加している方の意識も高く素敵な仲間に出会えたことも宝物です。本当にありがとうございました。 ●良かった点は、キャリアについて、対個人だけでなく組織や心の側面から立体的に学べたこと、花田先生が考え方やスタンスを提示される際のスタイルが大変勉強になったこと、第一線で活躍されている講師や受講者の方々から大きな刺激を受けられたこと。より良い人生を生きるためには、という視点で人を支援することを考えた半年間でした。多様な価値観を受け入れつつ自分もしっかり持つのは大変難しいと感じておりますが、アドバンスコースで引き続き深めていきたいと思います。ありがとうございました。 ●色々な講師の方が体験談も含めて熱心に講義して頂けました。有難うございました。内容は本当に身に迫る点が多々あり考えさせられました。実践していくのは難しいと思いますが、踏み出していこうと思っております。 ●18回終えてみて、全回がつながっているんだということがわかります。その道の専門家のお話は刺激的でした。「カウンセラー」ではなく「キャリアアドバイザー」でありたいと強く思いました。 ●各講師の専門性に裏付けられた、毎回とても密度の濃いカリキュラムでした。講座の内容に無駄がなく、体系的に組み立てられていて充実していたと思います。花田先生の考え方、生き方が現れていたキャリアアドバイザー像、高橋先生の時代を先取りしたキャリア論、津村先生の人間味あふれるコーチング論、女性としてずっと活躍し続けてこられた箕輪先生の仕事への向き合い方等個性あるしかも人間味あるそれぞれの先生からインスパイアされました。キャリアアドバイザーの必要性は学校、ジョブカフェ、NPO等でもあると思うので、企業内事例以外の一般的なキャリアアドバイザーの具体像についても学びたかったです。 ●花田先生をはじめ、各領域のプロフェッショナルな皆様より最新の情報をご教授いただけたことが良かったです。お話に引き込まれてしまい、時間があっという間に過ぎていました。自分自身、積極的に質問ができなかったことが反省ですが、講義形式で進むスタイルに驚きました。講師の方はあくまでファシリテーターで、受講生同士でのディスカッションやワークが主なのではないかと勝手に想像していたためです。どちらが良い悪いというわけではありませんが、膨大な情報量に圧倒されてしまい、消化不良であったことは否めません。 受講前に花田先生の講演を聞き、「キャリア・アドバイザーの役割」や「キャリアストレッチ論」といったお考えに共感し、受講を決めました。講義を通して、花田先生のお考えに更なる共感を覚えたものの、今後、自社や自分自身にどのように落とし込んでいけばいいのか模索しています。本受講をきっかけに今後も良きアドバイスをいただければありがたく存じます。花田先生のように生き生きとしたワークライフを実現していきたいと考えております。ありがとうございました。 ●個人的にはレベルの高い内容と感じました。あまり易しい内容でも意味がありませんので、追いつくのが大変位でよかったと思います。今後の大きな糧になると感じています。さらに精進して参ります。 ●one wayではなくクロスセッション・スタイルで進められたので気づきが倍増された。事務局の対応の的確さによりストレスを感じることなく受講できた。花田先生をはじめとする講師陣が素晴らしかった。現在の自分の環境では、なかなか接点のない分野の講師の方のレクチャーを伺えたことは本当にありがたかった。初回から花田先生のコーディネートによる軸をもった18回であった。受講のひとつの理由に『生・花田先生』を観たい&講義を受けたい、というのがあったので18回終了して本当に受講して良かったと心底思っています。先生のキャリアに対しての軸、温厚なお話しぶりの内側にあるぶれない軸、想いを強く感じることができる感銘する回ばかりでした。受講前には不安が多かったですが、事務局の方に背中を押して頂いたおかげでとても特別な半年間を過ごすことが出来ました。受講してもしなくても半年間という時間の流れは同じですがもし受講しなかったらと想うと・・・それぐらいbefore afterで自分の中に新しいものがうまれた気持ちがしています。 ●実践と知識、王道と最先端の考え方をそれぞれの立場からの視点で講義が構成されていて、社内でじっとしているだけでは得られなかった見方や考え方ができるようになった。学んだことがすぐに役立つのかわかりません。でもそれは自分次第だと思っています。先生方の人に対する接し方も勉強になりました。 ●論理的に体系付けられている。強烈な知的刺激を受けました。今までキッタハッタの仕事をしていた身には刺激が強すぎました。色々な先生が代わるがわる出てこられて飽きなかった。印象に残ったのは、花田先生の「コミュニケーション演習」でのラポールの考え方、津村先生の「コーチング演習」、高橋先生の歯切れの良い話し方、箕輪先生の「とにかく休ませないことが大事」という話。ラーニングファシリテーターの方の振り返りメールは大変参考になりました。あれがなければ、理解は今の半分ぐらいだったと思います。 ●花田先生はいつでも受講者の位置まで降りてきていただいており、ややこしい質問に対しても、質問者が自分の質問の意義を再度かみしめられるよう、明確にしてくださいました。ワークの進め方が間違ってしまった時も、間違いを指摘なさらずにそれを活かす方法を教えてくださいました。後から考えてみると、先生のご指導される姿そのものがカウンセリングマインドを体現されていて、すべてにそういう姿勢を取られていることに深く感銘を受けました。 《2011年8月27日》 三田キャンパスに9時だったのですが、ちょっと早目についたのでラーメン二郎をのぞきに行きました。9時30分くらいには開店するような話を聞いていたので、並んでいる人とかいるのかなぁと思ったので。で、8時40分よりも少し前くらいについたのですが、すでに角を回り込むように数十人の列ができていました。もう数年、三田では食べていません。がっつり時間がある時にしか食べられない、贅沢な食べ物になってしまっています。二郎の列はなかなか進まないですから。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
今年は岡本太郎生誕100年。改めて紐解いてみましょう。
と思って読んだのですが、そのパワーに圧倒されました。解釈、コメントは別の機会に譲るとして、「うっ」ときたところをいくつかメモしました。 ***************************************************************** 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれかわって運命をひらくのだ。それには心身ともに無一物でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。(P11) 自分に忠実に行きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は安易で、甘えがある。ほんとうに生きていくためには自分自身と闘わなければだめだ。自分らしくある必要はない。むしろ「人間らしく」生きる道を考えてほしい。(P12) 俗に人生の十字路というが、それは正確ではない。人間は本当は、いつでも二つの道の分岐点に立たされているのだ。この道をとるべきか、あの方か。どちらかを選ばなければならない、迷う。一方はいわばすでに馴れた、見通しのついた道だ。安全だ。一方は何か危険を感じる。もしその方に行けば、自分はいったいどうなってしまうか。不安なのだ。しかし惹かれる。本当はそちらの方が情熱を覚える本当の道なのだが、迷う。まことに悲劇の岐路。こんな風にいうと、大げさに思われるかもしれないが、人間本来、自分では気づかずに、毎日ささやかではあってもこの分かれ道のポイントに立たされているはずなんだ。(P14) 何をすればよいのか、それがわからない、と言うかもしれない。それが、ごく一般的なのだ。誰もが何かをしなきゃいけないと思っている。ところがその「何か」とは、いったい何なのか。よく考えてみると、てんでわからない。こういう悩みは誰もがもっている。多くの人がそうだ。では、どうしたらいいのか。ひとに相談したって仕様がない。まず、どんなことでもいいからちょっとでも情熱を感じること、惹かれそうなことを無条件にやってみるしかない。情熱から生きがいがわき起こってくるんだ。情熱というものは、「何を」なんて条件つきで出てくるもんじゃない。無条件なんだ。何かすごい決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないで、そんなに力まずに、チッポケなことでもいいから、心の動く方向にまっすぐに行くのだ。失敗してもいいから。何を試みても、現実ではおそらく、うまくいかないことのほうが多いだろう。でも、失敗したらなお面白いと、逆に思って、平気でやってみればいい。とにかく無条件に生きるということを前提として、生きてみることをすすめる。無条件に生きけぱ、何かが見つかる。だが、必ず見つけようとガンバル必要もない。見つかってもいいし、見つからなくてもいい、と思えば目の前に何かが浮き上がってくるに違いない。見つからないというのは、自分がそう思っているだけなのだ。自由になれば、ほんとうはそこから何かが見つかるんだ。(P36~P37) 「いまはまだ駄目だけど、いずれ」と絶対に言わないこと。「いずれ」なんていうヤツに限って、現在の自分に責任をもっていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。(P51~P52) ほんとうに生きるということは、いつも自分は未熟なんだという前提のもとに平気で生きることだ。それを忘れちゃいけないと思う。(P72) ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。ぼくは幸福という言葉は大嫌いだ。ぼくはその代わりに「歓喜」という言葉を使う。危険なこと、辛いこと、つまり死と対面し対決するとき、人間は燃えあがる。それは生きがいであり、そのときわきおこるのがしあわせでなくて「歓喜」なんだ。しかし、自分は幸福だと思っている人でも、なにか自身のなかに、心の底のほうには、逆の面-つまりなにかを求めている、ほんとうにしあわせじゃない部分がある。つまり、これでしあわせなんだと自分を納得させているが、一方にほんとうにしあわせなんだろうかというマイナスの面をあわせ持っている。人間として当然だ。(P74) 自分は内向的な性格で、うまく話も出来ないし、友人もできないと悩んでいる人が多い。だが、内向的であることは決して悪いことではない。そう思いこんでこだわっているから暗くなり、余計、内向的にしているんじゃないだろうか。内向的ということをマイナスと考えたり、恥じちゃいけない。生きるということを真剣に考えれば、人間は内向的にならざるを得ないのだ。(P80) よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人には難しいという人がいる。そんなことはウソだ。やろうとしないから、やれないんだ。それだけのことだ。もう1つ、うまくやろう、成功しようとするから、逆にうまくいかない。人生うまくやろうなんて、利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変いやしい根性だと思う。繰り返して言う。世の中うまくやろうとすると、結局、人の思惑に従い、社会のベルトコンベアーの上に乗せられてしまう。一応世間体もよく、うまくはいくかもしれないが、本当に生きているのではない。流されたままで生きているにすぎない。(P120) 自由に、明朗に、あたりを気にしないで、のびのび発言し、行動する。それは確かにむずかしい。苦痛だが、苦痛であればあるほど、たくましく挑み、乗りこえ、自己をうち出さなければならない。若い時こそそれが大切だ。この時代に決意しなければ、一生、生命はひらかないだろう。(P124)
《2011年8月25日》 ちょっと重い日中でした。それが仕事ですし、職場ですし、生きるということなのでしょうけど。時に楽なのもいいなぁと思ってしまいますが、仕事を真剣にやっていると、どうしても楽でない方の選択肢を選んでしまいます。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
『質問で「知識」ではなく「知恵」を手に入れる』
『グーグルより「人」に聞きなさい』 本書の帯にある言葉です。そして、帯には著者の清宮さんをイメージしたに違いない女性が厳しく相手を指さすイラストが………。このイラストは本書のいたるところに出てきます。けして清宮さんに似ているわけではないのですが、顔の角度とメガネへの手のやり方が清宮さんなのです。だからどうしたというわけではないのですが、私はそれでついつい書店で購入してしまいました。 清宮さんはアクションラーニングの一人者です。これを一般ビジネス向けにさらにわかりやすくプレイダウンさせた「質問会議」というスタイルで世に広めておられます。私も以前に2日間のコースに通わせていただきましたが、環境さえ整備させることができればうまく使えるという感覚を得ています。「質問会議」というのは、一言でいうと「質問」だけで会議を進める会議です。興味のある方は、清宮さんが率いる株式会社ラーニングデザインセンターのホームページをまずはご覧ください。キリンビールさんがコーチングとともに風土改革に取り入れられて成功されたのが有名ですね。 で、本書ですが20代の若手ビジネスパーソン向けに書かれた本です。20代で意識すべきこと、身につけるべきことのほとんどは「質問力」によって解決するという流れになっていますが、実はそのとおりだと私も感じます。 質問力が高いと人間関係がうまくいきます。 質問力が高いと問題解決がうまくいきます。 質問力が高いと人を動かすことができます。 質問力が高いと自己成長につながります。 ほんとかよという感じですね。 日本が欧米のキャッチアップによる成長を謳歌していた時代ははるか過去になりました。今や誰しもが正解のない世界の中で戦っています。昨日まで機能していたビジネスモデルが明日には通用しなくなるような時代です。昨日までの正解が今日では正解ではなくなっている時代です。正解がどんどん変化している時代の中で、今や多くの正解を学んで知っていることよりも、自分で「考える力」を持っているか否かが大切になっています。 「考える力」は「なぜ問題が起きているのか」「どうしたらうまくいくのか」と自問自答したり、まわりの人に投げかけることによって養われます。清宮さんはそのスイッチを押すのがまさに「質問」なのだといいます。「~か?」と問いかけられると、人の脳は作動をはじめ、自分なりの答えを考え始めるのです。 本書は20代の普段はあまり本を読まない人にも読みやすいように書かれています。 20代のように若い世代ほど、質問をしやすい環境にあります。若いうちは多少的外れであってもどんどん質問をしても許されます。何かあったらすぐググるだけで終わるのではななく、自分にそして周囲に問いをなげかけてみるのは大切なことだと思います。そして、自分で「考える」のです。 《2011年8月17日》 本日は天気にも恵まれ涼しく快適な1日。今回の北海道は札幌近場の小学校の修学旅行や林間学校に行ったような先がメイン訪問地です。1日1㌔ペースで体重が増えているようです。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
酒井穣さんの著書です。何となくこちらで紹介するのが遅れていました。ごめんなさい。
実は震災後にしばらく本を読む気がしない時期がありました。人生であれだけ本を読まなかった時期はありません。そして、震災後に初めて読んだのがこの本でした。ただ、本は読めるようになったのですが、それについて書くということがなかなかできずに、紹介が大変に遅れました。いろんな意味で、今は世の中は「普通」になってきたのかもしれませんが、あの頃の心持ちは時折、反芻して忘れないようにしています。風化させてはいけないものがたくさんありますし、なんかいろいろと本質的なものがみえた時期でもありました。そして、いまだに終わっていない現実が山ほどあります。 さて、本の話に戻ります。 普通「リーダーシップ」に関係する本を手に取ろうとする人はどんな人でしょうか。 多くは、自らが何らかのかたちで「リーダー」として期待され、職場なり何なりの集団の中で「リーダーシップ」を発揮することを求められ、にもかかわらずそれがどうもうまくいっていない、こういった状態の人が「リーダーシップ」に関係する本を書店で手に取るのではないかと思います。 いわゆる経営学的な見地からのリーダーシップ論、いやもっといえばハウツー的なリーダーシップ論が世の中では求められており、それに応えようとしている書籍が本屋に大量に並んでいます。しかも、次々と出たり消えたりしながら。 そんな思いで本書を開くと、素敵な裏切り感が突きつけられます。そう、本書は「リーダーシップ」の本ではけしてなく「人生」の本なのです。もっとも典型的にこれを語っているのが以下のフレーズでしょうか。 「私にとって、人間のリーダーシップとは、孤独を受け入れ、他の誰でもない、自分自身の人生を誠実に生きる力のことであり、リーダーとは、その力を持っているか、また持とうとしている人のことです」。 さらには「リーダーシップとは、自分の価値観どおりに行動すること」とまで言い切られています。 ノウハウ本的な色彩を求めた中でたまたま本書に出会った人は、どう生きるかの腹を括っていない人がいわゆるリーダーシップを発揮できるはずもないことに気づくでしょうし、それ以上に本書における「リーダーシップ」なくしてこれからの世界で生き残るのがいかに困難であるかを知り、上っ面のノウハウの取得で何かが解決できるわけではないのが今の時代だということにも気づくでしょう。この本が3月20日に発刊されたことにも、結果的には何かの意味があります。 それだけ、大切な本ですよ。
《2011年8月16日》 今日もなつかしの札幌です。昨晩、お持ち帰りした大量のウニとイクラをホテルの朝食ビュッフェに持ち込んで朝からウニイクラ丼、昼はスープカレー、夜はジンギスカン。で、飲み過ぎです。合間にわが母校、宮の森小学校にも立ち寄りました。周囲はまったく変わっちゃっています。ていうか、小学校のときのサイズ感と今のサイズ感が違うんですよねぇ。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
すごいタイトルですね。
NECの人事から某大学に転身された菊池先生の某大学での奮闘記になります。菊池先生には京都産業大学で開催されたキャリアデザイン学会の際に、私たちの発表の司会者とコメンテーターをしていただいたご縁があります。 菊池先生は、民間人からの転身者としてある公立大学(誰が読んでも一瞬でどこだかわかりますが…)のキャリア支援室の責任者を6年ほどつとめられました。 ある種、批判本、暴露本ともいえなくないのですが、真摯な筆で「これがおかしい」というシンプルなことを実経験を交えて書き連ねておられます。「前例主義」「形式主義」「性悪説」「人件費はタダ」「コスト意識ゼロ」といった言葉が随所に頻出し、いかに職員がまっとうに仕事をしていないか、やるべきことを単に先送りしているか、新しいことをやらないために膨大な仕事をしているのか、ということを切々と訴えています。もちろん真偽のほどはわかりませんが、なるほどねぇと感じるところは多々ありました。 ただ、気をつけなければいけないのは、それでは民間がすべてうまくできているかという点です。私たちもちょつと間違えると、本書の内容まではいかないにしても「前例主義」「形式主義」「性悪説」「人件費はタダ」「コスト意識ゼロ」をベースにした仕事をしかねません。おそらくそういった仕事は楽であり、リスクをとらなくてすみやすいのでしょう。また、大学においては、1人ひとりの職員の問題以前に、単年度予算などの仕組み的な問題点も多々あるでしょう。いずれにしても、あまり垣間見れない世界の内容を書き連ねていただけたことは意義あることとして、大学の方からの反論であるとか、変えるべき仕組みについての建設的な議論であるとかが生まれてくると素敵だと思うのですが、それはなかなか難しいと本書を読むと素直に感じてしまいます。それにしても、人をここまで憤らせるだけの何かがあったことだけは間違いないですね。
《2011年8月15日》 久しぶりに出身地である北海道に来ています。千歳から、支笏湖経由で札幌に入りました。支笏湖は小中学校の頃によく来ました。雰囲気は変わりません。チップがやたら高級になっていました。夜はすすきののはずれのお店で美食三昧。通風の薬を大量に持ち込んできています。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |