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プレスリリース:真のナポリピッツァ秋の企画
ちょっと前にこんなブレスリリースを出しました。

9月16日(金)~17日(土)「Napoli Pizza Festa 2011」は誰でも参加できます。当日は本格的な薪窯を2台設置し、イタリアと日本の腕利きピッツァヨーロが真のナポリピッツァを提供します。お楽しみに。

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「この秋、真のナポリピッツァ協会本部より幹部を招聘しナポリピッツァイベントを企画」

この度「真のナポリピッツァ協会日本支部(東京都中央区、会長西川明男略称D.V.P.N.)」はナポリにある協会本部より、マッシモ・ディ・ポルツィオ協会会長代行以下の協会幹部を招聘し、連続的にイベントを開催します。

協会日本支部は、ピッツァ発祥の地ナポリに本部を置き、ナポリピッツァ(Pizza Napoletana)の品質と伝統をかたくなに守る「真のナポリピッツァ協会(略称A.V.P.N.)」の世界で2番目の支部として、2006年9月に誕生しました。それ以来、国内での新規認定店の事前審査、ナポリピッツァの広報等に取り組んでおり、現在の国内加盟店は35店を数えます。また、日本で初めてのナポリピッツァの技術書籍として旭屋出版より発刊した「真のナポリピッツァ技術教本」も好評のもと重版を続けています。このたびの来日では、複数のイベントを連続的に企画いたします。すでに新規出店するピッツェリアのほとんどがナポリピッツァを提供しているといっていいほど、ナポリピッツァは日本に定着していますが、この秋にさらに話題性が高まることでしょう。

9月16日(金)~17日(土) 「Napoli Pizza Festa 2011」

汐留イタリア街広場(港区東新2-17-1)にて開催される「Napoli Pizza Festa 2011」(主催:汐留町会、運営主体:NPO法人コムーネ汐留・イタリア街イベント実行委員会、協力:JRAウインズ汐留、後援:イタリア大使館・真のナポリピッツァ協会日本支部・フードアクションニッポン推進本部)に全面協力いたします。

「Napoli Pizza Festa 2011」は汐留近隣住民及び勤務者の交流と、ナポリピッツァの啓蒙を目的に今年初めて開催されるものですが、協会日本支部では、会場に薪窯を持ち込み、全国から集うピッツァ職人たちの手による本格的なナポリピッツァを提供します。当日は他のブースも多数出店され、様々な企画も予定されており、汐留の街並みがひとときナポリに変わり、賑やかさをみせることでしょう。なお、開催時間は下記の予定です。どなたでも自由に参加できます。
9月16日(金)17:00~21:00
9月17日(土)11:00~21:00

9月18日(日) 「Napoli Pizza Contest 2011 in Japan」

同じく汐留イタリア街広場にて「Napoli Pizza Festa 2011」の一環として、9月18日(日)には日本国内では初めてのナポリピッツァ職人のコンテストを実施します。日本中から集った腕利きのピッツァ職人たちがその技を競い合います。なお、この日は一般のお客様は対象とせず業界関係者のみへの告知となっています。
9月18日(日)10:00~16:00

9月19日(月) 記者会見及びナポリピッツァセミナー

都内「パルテノペ広尾店」にて、第8回ナポリピッツァセミナーを開催するとともに、協会記者会見を執り行います。記者会見では、世界的に整備を進めている「真のナポリピッツァ職人名簿」の日本国内での運営等についての発表をさせていただきます。なお、セミナーはプロ向けの内容のものとなりますのでご承知おきください。
記者会見15:00~15:40
セミナー16:00~18:00

9月20日(火)~23(金) 新規認定候補店、最終審査

今年度の新規認定候補店の最終審査を実施します。候補の4店はすでに日本支部幹部による事前審査を通過しており、今回の審査に合格すれば晴れて真のナポリピッツァ協会の加盟店となり、協会の看板が貸与されます。最終審査員は今年もガエターノ・ファツィオ主任技術委員・日本支部役員がつとめます。


おのおののイベントにつきましては、詳細が確定次第、改めてリリースをさせていただきます。なお、今回の来日予定者は下記のとおりです。

マッシモ・ディ・ポルツィオ会長代行、
ラファエレ・スラーチェ副会長
ガエターノ・ファツィオ主任技術指導委員、
バスクアーレ・バルツィアーレ氏


「真のナポリピッツァ協会日本支部」
所在地:東京都中央区日本橋小網町10 番2 号丸国ビル5 階フレッシュ・フード・サービス株式会社内

http://verapizzanapoletana.jp/  (日本支部のサイトです)
http://www.pizzanapoletana.org/  (本部のサイトです)


《2011年8月31日》 本日、全社一斉外食の日。一軒目は銀座で同期会、二軒目は渋谷で大学時代のサークルの後輩と。終電、間に合いました。



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【2011/08/31 23:49】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今月の名言
なんとなく、今日は名言です。
目を閉じずに、転がる石になって、頑張ってブルースを楽しみ続けたいと思います。きっとそうすれば、うまくいきます。

『目を閉じちゃいけない。
 目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。
 目を閉じて何かが消えるわけじゃないんだ。
 それどころか、次に目を開けたときにはものごとはもっと悪くなっている。』

      (「海辺のカフカ」より、村上春樹)

『頑張っていることは格好いいことなんだと、
 頑張っているたくさんの人に伝えたい。』

     (大友康平)
 
『転がる石に苔はつかない』

     (杉本祥郎、㈱シナジック代表取締役)

『ローリング30、動けない花になるな、ローリング30、転がる石になれ』

     (「ローリング30」吉田拓郎)

『何事も人生経験と考え、
 この新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念できればと思います』

     (喉頭癌で入院することを発表した際の言葉、忌野清志郎)


《2011年8月30日》 キンミヤの一升瓶を飲みほしたので、結果的にはホッピー目茶飲みしました。


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【2011/08/30 23:55】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
「人材発達支援塾」の簡易振り返り
昨年度、日本生産性本部が開催する東京大学の中原淳先生の「人材発達支援塾」に参加していたのですが、実はこれは今年度も続いており、最終回がいよいよ来週行われます。前回が2月だったと思いますので、実に半年振りのことです。来週は、この半年間の課題・施策への取り組みを相互共有する場になります。

で、本日、最終案内のメールをいただいたので、2月のプレゼン資料を見直してみました。初回の金井先生のセッションから様々な学びを続けてきましたが、最終的にコンパクトに整理すると、この3つの取り組みが何より大事だと再認識しました(全部、金井先生の言葉じゃんとはいわないでください。そのとおりですが、その後のセッションをすべて丸めると改めてこういうことに頭の中でなったのです)。

①サーバント・リーダーシップ
  ・自らビジョンを持ち、傾聴できる人事
②ドゥアブル、デリバラブル
  ・経営と社員に付加価値を提供する人事
③管理と支援
  ・支援を望まない相手には支援できない

これだけ書くとよくわからないかもしれませんが、例えば「③管理と支援」のところでいうと、私たちが意識すべきことは、次の2つです。

 ・常に事業の良き支援者であり続けること
 ・常に事業の適切でささやかな管理者であり続けること

人事の強い企業では「管理」に偏った日常が繰り広げられていることでしょう。そこでは、デリバラブルではなくドゥアブルが重視された独りよがりなマネジメントが横行していることでしょう。でも、「管理」は大切です。「支援」だけしていても会社は成長しないでしょう。ただし大切なのは「適切でささやかな管理」です。

人事機能の両軸の1つである「支援」はもっと難しいです。何といっても、支援を望まない相手には本当の支援はできないのです。支援する側の一人よがりでは相手の喜びは引き出せません。どうすれば支援を望んでもらえるか、期待してもらえるか。そして、望んでもらったときにタイムリーな支援ができるように、平素から何をしておくのがいいのか。

来週、久しぶりに他社の仲間にお会いできるのがとても楽しみです。

《2011年8月29日》 うーん、政治のことは書きません。


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【2011/08/29 23:07】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
アポロ世代と、サイバー領土
次に大規模な戦争がおこるとすると場所はどこでしょうか。

歴史的に新たに発見された大陸で戦争は繰り広げられてきました。アメリカ大陸しかり、アフリカ大陸しかり。しかし「新たに発見された」というのは一方的な歴史観であり、発見された側からみればそちら側が旧世界なので、まったく迷惑な話だったりするのですが。勝手に発見して勝手に戦争されるのですから。

いにしえのSF小説での次の戦争の舞台は、宇宙でした。異星人との戦争テーマが多いですが、宇宙で地球の東西世界が戦争をするという話もあったりします。常に新たな陣地を奪い合うというのは、戦争の代表的な要因の1つです。

しかし、地球上の国家同士が宇宙の天体を奪い合うというのはどうも起こりそうにありません。

アポロ11号が月面に初めて人類を送ったのは1969年でした。私は小学生だったはずですが、ほんとに小さい頃からSF少年だった私は、自分が生きているうちに人類はどこまでいけるのだろうか、恒星間旅行くらいあるかななどとずっと思っていました。そんな未来観を持っていた私たちはアポロ世代です。でも、その後の宇宙進出熱は冷めるばかりです。そして、今後はますますその傾向に拍車がかかるのではないかと思います。

その最大の理由は、人類は宇宙空間に匹敵する広大な空間を見つけてしまったからです。そして宇宙開発よりもはるかに低いコストでその空間を闊歩することができるからです。

それが「サイバー空間」です。そして、次に戦争がおこるのはまさにこの「サイバー空間」ではないかといわれています。すでに小競り合いとみられる動きが出ているのはご承知のとおりです。

さて、実はここまでは長い前置きなのですが、昨日の土曜日、朝の9時という早い時間から慶應義塾大学三田キャンパスにまで赴き、牛島先生が中心にされている「ソーシャライズ!自分の旗を立てる」という学生対象のワークショップをオブザーブさせていただきました。趣旨もクオリティもなかなか感動ものの企画でした。

昨日のメインはブログ「女。MGの日記。」で有名な玉置沙由里さんのセッションです。そして彼女の語りの中で出てくるのが「サイバー領土」という概念です。

玉置さんはこの「サイバー空間」を「サイバー領土」と称して、この存在のとてつもなさに気づいている人、何となく気づいていない人、重要視している国家、たかをくくっている国家があるといいます。気づいている国の代表の1つはアメリカでしょう。そして、国家レベルだけではなく、個人レベルでもこの重要性は同じだといいます。個人レベルでも自分ができるところから、この「サイバー領土」に居場所、自分の家を創ることの大切さを玉置さんは語ります。ブログ、ツイッター、それらは「サイバー領土」における「家」であり、「資産」になります。それは「自己表現」を通じて建設している「家」です。今、ここに住民として登録をしておかないと、次の代に乗り遅れるに違いありません。

もはや、21世紀をより良く生きるためにもブログを書くことは当たり前だと続きます。今回のワークショップでは、皆がこの「サイバー領土」に自分の旗を立てることになります。まずはブログという旗であり、ツイッターとフェイスブックがそれに絡みます。「サイバー領土」でいかに自分の居場所を創るかは、次の時代を生きるためのリテラシーです。そしてその環境はものすごい速さで変化しています。ツールもまだまだ変遷を重ねるでしょう。当然ですがこれらについていけていない人が多数出てきます。それは、逆についていっている人に大きなチャンスをもたらすという意味にもなります。

ここにきてライフスタイルは変化の可能性を秘めています。玉置さんは「創職」という言葉を使われていましたが、「就職」をするのではなければ「起業」をするというのがこれまでのロジックでした。「起業」というのは新しい「企業」を創ることですから、主語が異なるだけ(大きな違いではありますが)で「会社組織」というもので働くことには変わりありません。でも、「サイバー領土」に建てた家が、マーケットにつながり、大きな規模ではないですが、収入を得られるいろいろな機会がもたらされることが増えてきます。けっして、1つひとつは大きな収入を伴いませんが、確かに「創職」です。これは働き方もライフスタイルも変える可能性につながります。

「サイバー領土」におけるマーケットのもう一つは、ぶつぶつ交換の世界です。玉置さんワードでいえば「八百屋2.0」という奴になります。八百屋というのは対面販売の世界です。webの世界では不特定多数との対面販売が可能になります。これはリアルの世界とはケタ違いの話です。フォロワーが1000名の人がツイッターに××が欲しいとつぶやくと、何人かはそれに応答します。そんな中から、web対面販売は始まります。家庭教師をやるときだって、トライのような業者に中間搾取されずに、生徒を見つけることが可能、というのが玉置さんの使っていた例でした(ちなみに私たちの時代は、スーパーの掲示板に「家庭教師やります」という連絡先の短冊をたくさんつけた案内を出すのが主要ルートでした。南麻布のナショナルスーパーに掲示したら韓国大使館の職員のご子弟の家庭教師をすることになり、大使館にしばしば通っていたことを思い出します)。

「サイバー領土」の拡大の中で、最大の危機は国家という存在でしょう。国境というものがとろけ出します。中国はこれと賢明に闘っていますね。しかし、国家にとって最大の危機は別にあります。それは「サイバー領土」の中で本当に「八百屋2.0」が浸透してしまうことです。国家の基本的機能の1つは健全な税収を確保してそれを再配分することです。ですから、国家にとっては国民が一生懸命に働いて、せめて1000万円プレーヤーにはなりたいなぁという将来期待を持っていることが、もっとも健全であり安心なのです。「八百屋2.0」的な経済の中で「ノマド」的価値観を持つ人が増えると、この前提が崩れます。ぶつぶつ交換によって、住む場所も食べるものも着るものも得られるにもかかわらず貨幣的には収入がない人は、今の規定では生活保護の対象になるでしょう。そんな矛盾が随所に出てきます。ですから、国家は「サイバー領土」で新しい秩序、税制を取り入れることにやっきになるはずです。そのための陣取り合戦は、ある意味では「戦争」と呼ばれるかもしれません。

私も3年半ほど、1日も欠かさずにブログを書いていますが、昨日のワークショップで玉置さんのお話しに引き続いて聞いたようなテクニック論は何一つ知りませんでした。でも、最低限、少し遅れてでも世の中にキャッチアップしたいと思う気持ちは強く持っています。昨日集まっていたようなメンバーが、自らの発信をしていくことによって、逆説的な感じでもありますが、日本という国家、日本人という国民が変わってくるように感じます。
「サイバー領土」の波が押し寄せてくることは、もはや避けるとか逃げるとかそういうレベルの議論を待ちません。どう、自らを進化させ対応させるかだけです。

アポロの月到着に未来への夢を馳せた私たちですが、「サイバー領土」にきちんとした居場所を持つことによって、次世代とともに生きていきたいと思います。少なくとも、そのささやかなつなぎ役のようなことはしていきたいと思います。

《2011年8月28日》 ついに今日、NPO法人『楽器で笑顔基金』設立総会です。ペッカーさんのぶれない熱い思いと、それに呼応した志を同じくした仲間たちの努力が、ここまでこぎつけさせました。いよいよ始まります。ホームページよく見てください。「楽器で笑顔」という文字自体が笑顔をみせています。私たちがやりたいのは、音楽を通してそんな自然な笑顔を自然に増やしそれが普通になることです。



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【2011/08/28 14:12】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
キャリアアドバイザー養成講座のベーシックコースの紹介です
今日はトリプルヘッターです。

朝9時から慶應義塾大学三田キャンパスにて「ソーシャライズ! 自分の旗を立てる」というワークショップ。学生向けの企画にオブザーブさせていただいたのですが、内容的にも、そもそもの趣旨的にも素晴らしい会でした。後日、じっくりと書きますね。
そして午後からは慶應義塾大学丸の内シティキャパバスにて、花田光世先生によるキャリアアドバイザーのスーパービジョン。ロープレに関するグループ・ディスカッションでしたが、やっぱり時間不足に…。このスーパービジョンは、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで開催されているキャリアアドバイザー養成講座のベーシックコースとアドバンスコースを卒業した人だけが参加できるもので、素晴らしいメンバーの中で初心を思い出しながら、切磋琢磨ができています。

さて、その慶應義塾大学丸の内シティキャンパスの「キャリアアドバイザー養成講座ベーシックコース」がまたこの秋に開講されます。本日、世界の事務局にうかがったところ、まだ空きがあるようですので、この場を活用して広報させていただきます。よいものは人に勧めたいものです。

個人的にご質問がある方は、お問合せください。

ホームページの内容を抜粋引用します。

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慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー(CRL)共催
「キャリア・アドバイザー養成講座~個人のキャリア自律と組織活性化のサポートをめざす」

組織・人事のパラダイムが大きく変わろうとする中で、人を「資産」と捉え、個人のキャリア自律をベースにした組織・人事・教育を展開することが企業の成長に不可欠であるとする「ヒューマンキャピタル論」が注目されています。一方で、既存の組織構造や人事システムの有効性は依然として存続し、新しいシステムとの融合や相互補完関係の構築が必要だとも言われています。組織の中にあって、しかしあくまでも個人の側に立って、個人のライフキャリアサポート支援を担う「新たな役割と機能」が求められていることは間違いありません。

本講座は、その新たな役割として「キャリアアドバイザー」を提唱するとともに、キャリアアドバイザーに必要な知識とスキルを養うことを目的とします。つまり、企業戦略や組織・人事システムと自律型キャリアデザインシステムの融合と相互補完活動を担う、従来にない組織内プロフェッショナルを育成することをめざします。

具体的には
・キャリア開発に関わる考え方や理論
・価値観やパーソナリティといった内面理解に関わる知識
・ライフキャリアサポートに必要なヒューマンスキルやテクニカル情報
・キャリアアドバイザーの具体像
の4つのフェーズに分かれる講義編と、心理検査やコーチング、カウンセリングなどの実習を行う演習編で構成され、キャリアアドバイザーに必要な実践的な知識とスキルを身につけることができます。

【参考:人材教育2004年8月号】組織の活性化と個人のキャリア自律の統合を図るキャリア・アドバイザーとは

本プログラムは企業から独立した存在での活動を前提とする他のキャリアカウンセラー講座とは異なり、組織内での活動を主眼に置き、個人のキャリア自律支援とともに組織全体の活性化を視野に入れ、人事制度の潮流やOD(組織開発)など組織・人事分野に関わる実践的な知識とスキルの習得をめざします。

2011年度日程
10/4(火) 10/12(水) 10/18(火) 10/25(火) 11/1(火) 11/8(火)
18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 13:30-19:00 16:00-21:30

11/15(火) 11/22(水) 11/29(火) 12/6(火) 12/13(火) 12/20(火)
18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30

1/19(木)  1/24(火)  1/31(火)  2/7(火)  2/14(火) 2/21(火)
13:30-18:00 18:30-21:30 18:30-21:30 18:30-21:30 15:30-21:30 18:30-21:30

セッションの内容
Session1 キャリア開発・キャリアデザイン・ライフキャリア・ライフデザイン・生涯現役とは
Session2 キャリア・アドバイザーの活動 1
Session3 変化の激しい時代におけるキャリア開発の課題
Session4 キャリア開発の諸理論
Session5 多様なコーチング
Session6 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(1)
Session7 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(2)
Session8 多様な個人の可能性の発揮支援による個と組織の共生
Session9 キャリア開発/キャリア・カウンセリング
Session10 キャリア・アドバイザーの活動 2
Session11 コンピタンシーの活用
Session12 キャリアコンピタンシーと人間力
Session13 人間のパーソナリティと心理
Session14 【演習】人事部門で活用するデータ
Session15 メンタルヘルスとストレスマネジメント
Session16 企業内カウンセリングの現場から ―今、職場で起きていること
Session17 【演習】キャリア・アドバイザーのためのコミュニケーション演習
Session18 これからのキャリア・アドバイザー

慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー

キャリア・リソース・ラボラトリ(以下CRL)は、慶應義塾大学SFC研究所の中に設立されたキャリアに関する包括的な研究を行う組織です。CRLは、企業の人事、教育、組織設計の専門家として、個人のキャリア開発を社会、組織、個人の立場から研究しています。
従来、企業は自社にとって必要なスキルを企業主導で提供してきましたが、組織と個人との関係が変わり、個人主導で自分たちのライフスタイルや価値観に適合したキャリアを創造・開発するというパラダイムシフトが起きています。このような状況において、個人のキャリア競争力づくりをリードし、且つ実践する機関はこれまでありませんでしたし、充分な理論的な裏付けもなされていなませんでした。こうした問題意識のもとで組織と個人との新しい関係、個人のキャリア開発を考察することを目的としてCRLは設立され、単に企業組織に限定せず、将来的には自立した個人のサポート、意識変革に関するさまざまな研究を実践しています。

キャリア・アドバイザー養成講座<アドバンス>と同時申込で15%割引
当プログラムと『キャリア・アドバイザー養成講座<アドバンス>』と同時にお申し込みいただいた場合に限り、参加費を15%割引いたします。お支払い名義は法人・個人いずれもご利用になれますが、参加者は同一人物に限ります。各¥420,000 → 2プログラム合計¥714,000(税込)
ご利用方法:インターネットでのお申込手続きの際、「支払い方法」画面の末尾にある「その他の記入欄」に「アドバンス同時申込希望」とご記入下さい。

※お申し込み後の変更やキャンセルについては、通常の複数申込割引およびキャンセル規定と同一の条件が課されます。

参加者アンケート

●実際のキャリア面談のケースが多く取り上げられており、現場のイメージが良く理解できた。キャリア面談のハウツーに限らず、コンピタンシー・マネジメントなどのプログラムがあったことで、キャリアアドバイザーの役割が理解することができ、大きな視点からキャリアアドバイザーの役割をとらえることができた。各回でなくても良いですが、講義の前に事務局によるショートブリーフィングがあっても良いと思いました。

●色んな方の色んな視点を聴けた。「これが答えです」というあり方が1回もなく、逆にモヤモヤもしましたが、自分の答えを持つように促されている感じがしました。多様性を尊重されているのを強く感じました。講義内容や仕事としての枠組みだけではなく、色々と考える刺激を与えていただきました。ありがとうございました!

●18回のセッションが、広がり×奥行きの大きな構成で、一回一回進んでいくのがとても面白かった。ラーニングファシリテーターの対応(MLへのメッセージ配信やビデオ補講の受付など全般)には高い期待をもって参加しましたが、その期待通りにすばらしく良かった。前田先生が折を見てこちらの理解度の確認や質問をうながすお声掛けをしてくださったのが大変ありがたかった。またコーチングのセッションでは自己開示をさせていただく機会をいただき、その後のセッションにもオープンマインドで臨むことができました。

●「キャリア自律」というテーマで、現在企業においてどのような問題が起こっているかリアルに知ることができた。また、実際に花田先生が実施されているワークショップを体験できたことは貴重な経験でした。キャリアアドバイザーに対する花田先生の情熱に心打たれました。また、野口先生、箕輪先生といった第一線で活躍されている講師の方のお話を聞けた点も現実的な支援を学ぶ機会となりありがたかったです。もう少し受講者間でディスカッションできる時間があると、現場の話を共有できたり、プログラムの理解促進につながったのではないかと思います。今回は清水の舞台から飛び降りる思いで受講させていただきましたが、支援者としての世界が広がったように感じます。事務局および前田先生の温かく丁寧なサポートにもいつも感激しておりました。特に、毎回いただく「振り返りメモ」はリフレクションに大変役立ちました。参加している方の意識も高く素敵な仲間に出会えたことも宝物です。本当にありがとうございました。

●良かった点は、キャリアについて、対個人だけでなく組織や心の側面から立体的に学べたこと、花田先生が考え方やスタンスを提示される際のスタイルが大変勉強になったこと、第一線で活躍されている講師や受講者の方々から大きな刺激を受けられたこと。より良い人生を生きるためには、という視点で人を支援することを考えた半年間でした。多様な価値観を受け入れつつ自分もしっかり持つのは大変難しいと感じておりますが、アドバンスコースで引き続き深めていきたいと思います。ありがとうございました。

●色々な講師の方が体験談も含めて熱心に講義して頂けました。有難うございました。内容は本当に身に迫る点が多々あり考えさせられました。実践していくのは難しいと思いますが、踏み出していこうと思っております。

●18回終えてみて、全回がつながっているんだということがわかります。その道の専門家のお話は刺激的でした。「カウンセラー」ではなく「キャリアアドバイザー」でありたいと強く思いました。

●各講師の専門性に裏付けられた、毎回とても密度の濃いカリキュラムでした。講座の内容に無駄がなく、体系的に組み立てられていて充実していたと思います。花田先生の考え方、生き方が現れていたキャリアアドバイザー像、高橋先生の時代を先取りしたキャリア論、津村先生の人間味あふれるコーチング論、女性としてずっと活躍し続けてこられた箕輪先生の仕事への向き合い方等個性あるしかも人間味あるそれぞれの先生からインスパイアされました。キャリアアドバイザーの必要性は学校、ジョブカフェ、NPO等でもあると思うので、企業内事例以外の一般的なキャリアアドバイザーの具体像についても学びたかったです。

●花田先生をはじめ、各領域のプロフェッショナルな皆様より最新の情報をご教授いただけたことが良かったです。お話に引き込まれてしまい、時間があっという間に過ぎていました。自分自身、積極的に質問ができなかったことが反省ですが、講義形式で進むスタイルに驚きました。講師の方はあくまでファシリテーターで、受講生同士でのディスカッションやワークが主なのではないかと勝手に想像していたためです。どちらが良い悪いというわけではありませんが、膨大な情報量に圧倒されてしまい、消化不良であったことは否めません。
受講前に花田先生の講演を聞き、「キャリア・アドバイザーの役割」や「キャリアストレッチ論」といったお考えに共感し、受講を決めました。講義を通して、花田先生のお考えに更なる共感を覚えたものの、今後、自社や自分自身にどのように落とし込んでいけばいいのか模索しています。本受講をきっかけに今後も良きアドバイスをいただければありがたく存じます。花田先生のように生き生きとしたワークライフを実現していきたいと考えております。ありがとうございました。

●個人的にはレベルの高い内容と感じました。あまり易しい内容でも意味がありませんので、追いつくのが大変位でよかったと思います。今後の大きな糧になると感じています。さらに精進して参ります。

●one wayではなくクロスセッション・スタイルで進められたので気づきが倍増された。事務局の対応の的確さによりストレスを感じることなく受講できた。花田先生をはじめとする講師陣が素晴らしかった。現在の自分の環境では、なかなか接点のない分野の講師の方のレクチャーを伺えたことは本当にありがたかった。初回から花田先生のコーディネートによる軸をもった18回であった。受講のひとつの理由に『生・花田先生』を観たい&講義を受けたい、というのがあったので18回終了して本当に受講して良かったと心底思っています。先生のキャリアに対しての軸、温厚なお話しぶりの内側にあるぶれない軸、想いを強く感じることができる感銘する回ばかりでした。受講前には不安が多かったですが、事務局の方に背中を押して頂いたおかげでとても特別な半年間を過ごすことが出来ました。受講してもしなくても半年間という時間の流れは同じですがもし受講しなかったらと想うと・・・それぐらいbefore afterで自分の中に新しいものがうまれた気持ちがしています。

●実践と知識、王道と最先端の考え方をそれぞれの立場からの視点で講義が構成されていて、社内でじっとしているだけでは得られなかった見方や考え方ができるようになった。学んだことがすぐに役立つのかわかりません。でもそれは自分次第だと思っています。先生方の人に対する接し方も勉強になりました。

●論理的に体系付けられている。強烈な知的刺激を受けました。今までキッタハッタの仕事をしていた身には刺激が強すぎました。色々な先生が代わるがわる出てこられて飽きなかった。印象に残ったのは、花田先生の「コミュニケーション演習」でのラポールの考え方、津村先生の「コーチング演習」、高橋先生の歯切れの良い話し方、箕輪先生の「とにかく休ませないことが大事」という話。ラーニングファシリテーターの方の振り返りメールは大変参考になりました。あれがなければ、理解は今の半分ぐらいだったと思います。

●花田先生はいつでも受講者の位置まで降りてきていただいており、ややこしい質問に対しても、質問者が自分の質問の意義を再度かみしめられるよう、明確にしてくださいました。ワークの進め方が間違ってしまった時も、間違いを指摘なさらずにそれを活かす方法を教えてくださいました。後から考えてみると、先生のご指導される姿そのものがカウンセリングマインドを体現されていて、すべてにそういう姿勢を取られていることに深く感銘を受けました。

《2011年8月27日》 三田キャンパスに9時だったのですが、ちょっと早目についたのでラーメン二郎をのぞきに行きました。9時30分くらいには開店するような話を聞いていたので、並んでいる人とかいるのかなぁと思ったので。で、8時40分よりも少し前くらいについたのですが、すでに角を回り込むように数十人の列ができていました。もう数年、三田では食べていません。がっつり時間がある時にしか食べられない、贅沢な食べ物になってしまっています。二郎の列はなかなか進まないですから。


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【2011/08/27 23:56】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
研修アンケート
私の若い友人の@tsuka_0814さんは、ちょっと変わったそうめんの食べ方をするのが微妙ではあるものの、ある教育機関につとめているとっても素敵な若者なのですが、彼が昨日ツイッターでつぶやいていました(無断掲載です)。

「先週実施した新規の研修で、受講者のアンケート結果が全員(22名)満点の5だったとのこと。担当者からは、まずありえないことと喜んでもらえたけど、なぜか素直に喜べなかった・・。なぜかな~。ようわからん。」

なんかありますよね、こういうのって。
で、私は酔っ払って帰宅途中の東西線で「毒が乏しい寂しさじゃないかい、研修に」といい加減なリプライをしたのですが、人事が実施するアンケートって難しいですね。

新卒採用セミナーでも終了後に学生にアンケートをとります。「セミナーの結果、志望度が高まりました」。なんて回答が100%であったら、それは駄目なセミナーです。セミナーではリアルな自社を見せるのであり、それによってアトラクトもしなければなりませんが、逆に間違ったイメージを持った学生にセルフ・スクリーニングをしてもらい、以降の選考の場には来ないという選択をしていただく場でもあります。ですから、「セミナーの結果、志望度が高まりました」が7割くらい、「イメージしていたものと違いました」が30%くらいというのがいい採用セミナーではないでしょうか。もちろんこれは企業によって違います。

研修のアンケートはさらに難しいです。
何かの知識を正しく伝えて理解していただくことが目的である導管教育的な研修の場合、全員が満点をつけるのは、ある意味ではゴールといっていいでしょう。誰しもが同じく知識を身につけて帰って欲しいわけですから。このタイプの研修で評価が低いのはちょっと問題です。

しかし、そういう導管型ではない研修が世の中では主流になっています(導管型のものはe-learningで事足りる時代です)。そういった研修の場合は、研修が終了した時点が完了ではなく、終了してからが苦闘が始まるものです。ですから、研修終了時にとるアンケートの点数に意味を求めること自体がどうかという感じがします(もちろんアドミ的な部分、テクニカルな部分の評価はもらう必要があると思います)。丸の内用語である「もやもや」が心にあふれている状態でアンケートをつけることになるのですが、そうなるとなかなか綺麗に「5」が並ぶわけにもいきませんでしょうし、「5」点満点なのに「8」点をつけるわけのわからない人も出で来るかもしれません。なかには「てんで馬鹿らしかったよ」「なんだよ、あの結論のない半端な講師」「わけがわからない」なんてコメントもあるかもしれません。

かくして、研修評価はさらに難しいものになってきています。そうなると大切なのは、アンケートに書かれた定性的な言葉と、あとは自己評価です。アンケートに書かれた定性的な言葉の中に、しっかりと毒が伝わったことを確認してほくそ笑むというのが、育成担当者の姿でもいいんじゃないでしょうか。

とはいっても、客観的な指標は欲しいものです。@tsuka_0814さんのおられる組織で何か開発されないでしょうか。

《2011年8月26日》 Company User Committeeでした。関西ユーザー会主宰の三次会まで終了。まだまだ行ったんだろうな奴ら。


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【2011/08/26 23:54】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
メモ: 「自分の中に毒を持て」岡本太郎著
今年は岡本太郎生誕100年。改めて紐解いてみましょう。
と思って読んだのですが、そのパワーに圧倒されました。解釈、コメントは別の機会に譲るとして、「うっ」ときたところをいくつかメモしました。

*****************************************************************

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれかわって運命をひらくのだ。それには心身ともに無一物でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。(P11)

自分に忠実に行きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は安易で、甘えがある。ほんとうに生きていくためには自分自身と闘わなければだめだ。自分らしくある必要はない。むしろ「人間らしく」生きる道を考えてほしい。(P12)

俗に人生の十字路というが、それは正確ではない。人間は本当は、いつでも二つの道の分岐点に立たされているのだ。この道をとるべきか、あの方か。どちらかを選ばなければならない、迷う。一方はいわばすでに馴れた、見通しのついた道だ。安全だ。一方は何か危険を感じる。もしその方に行けば、自分はいったいどうなってしまうか。不安なのだ。しかし惹かれる。本当はそちらの方が情熱を覚える本当の道なのだが、迷う。まことに悲劇の岐路。こんな風にいうと、大げさに思われるかもしれないが、人間本来、自分では気づかずに、毎日ささやかではあってもこの分かれ道のポイントに立たされているはずなんだ。(P14)

何をすればよいのか、それがわからない、と言うかもしれない。それが、ごく一般的なのだ。誰もが何かをしなきゃいけないと思っている。ところがその「何か」とは、いったい何なのか。よく考えてみると、てんでわからない。こういう悩みは誰もがもっている。多くの人がそうだ。では、どうしたらいいのか。ひとに相談したって仕様がない。まず、どんなことでもいいからちょっとでも情熱を感じること、惹かれそうなことを無条件にやってみるしかない。情熱から生きがいがわき起こってくるんだ。情熱というものは、「何を」なんて条件つきで出てくるもんじゃない。無条件なんだ。何かすごい決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないで、そんなに力まずに、チッポケなことでもいいから、心の動く方向にまっすぐに行くのだ。失敗してもいいから。何を試みても、現実ではおそらく、うまくいかないことのほうが多いだろう。でも、失敗したらなお面白いと、逆に思って、平気でやってみればいい。とにかく無条件に生きるということを前提として、生きてみることをすすめる。無条件に生きけぱ、何かが見つかる。だが、必ず見つけようとガンバル必要もない。見つかってもいいし、見つからなくてもいい、と思えば目の前に何かが浮き上がってくるに違いない。見つからないというのは、自分がそう思っているだけなのだ。自由になれば、ほんとうはそこから何かが見つかるんだ。(P36~P37)

「いまはまだ駄目だけど、いずれ」と絶対に言わないこと。「いずれ」なんていうヤツに限って、現在の自分に責任をもっていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。(P51~P52)

ほんとうに生きるということは、いつも自分は未熟なんだという前提のもとに平気で生きることだ。それを忘れちゃいけないと思う。(P72)

ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。ぼくは幸福という言葉は大嫌いだ。ぼくはその代わりに「歓喜」という言葉を使う。危険なこと、辛いこと、つまり死と対面し対決するとき、人間は燃えあがる。それは生きがいであり、そのときわきおこるのがしあわせでなくて「歓喜」なんだ。しかし、自分は幸福だと思っている人でも、なにか自身のなかに、心の底のほうには、逆の面-つまりなにかを求めている、ほんとうにしあわせじゃない部分がある。つまり、これでしあわせなんだと自分を納得させているが、一方にほんとうにしあわせなんだろうかというマイナスの面をあわせ持っている。人間として当然だ。(P74)

自分は内向的な性格で、うまく話も出来ないし、友人もできないと悩んでいる人が多い。だが、内向的であることは決して悪いことではない。そう思いこんでこだわっているから暗くなり、余計、内向的にしているんじゃないだろうか。内向的ということをマイナスと考えたり、恥じちゃいけない。生きるということを真剣に考えれば、人間は内向的にならざるを得ないのだ。(P80)

よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人には難しいという人がいる。そんなことはウソだ。やろうとしないから、やれないんだ。それだけのことだ。もう1つ、うまくやろう、成功しようとするから、逆にうまくいかない。人生うまくやろうなんて、利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変いやしい根性だと思う。繰り返して言う。世の中うまくやろうとすると、結局、人の思惑に従い、社会のベルトコンベアーの上に乗せられてしまう。一応世間体もよく、うまくはいくかもしれないが、本当に生きているのではない。流されたままで生きているにすぎない。(P120)

自由に、明朗に、あたりを気にしないで、のびのび発言し、行動する。それは確かにむずかしい。苦痛だが、苦痛であればあるほど、たくましく挑み、乗りこえ、自己をうち出さなければならない。若い時こそそれが大切だ。この時代に決意しなければ、一生、生命はひらかないだろう。(P124)

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
(1993/08)
岡本 太郎

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《2011年8月25日》 ちょっと重い日中でした。それが仕事ですし、職場ですし、生きるということなのでしょうけど。時に楽なのもいいなぁと思ってしまいますが、仕事を真剣にやっていると、どうしても楽でない方の選択肢を選んでしまいます。


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【2011/08/25 23:58】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
内定者行事、野外企画
来年4月に入社予定の新卒内定者を初めて集める会でした。

例年よりは2カ月少々遅い時期です。震災の影響で2カ月以上、採用活動を停止していたことによります。また、人数的にも例年よりもやや少なめです。採用時期を遅らせたことにより、母集団が流失したことによりますが、人数確保の採用は意味がありませんので、こんな結果になりました。でも、今日のワークなどをみて、なかなか面白い人材が採用できたのではないかと感じています。

立場上、冒頭に話をします。

今回、話したのは下記のようなテーマです。

「3月11日」「パナソニック」「グーグル」「ツイッター」「フェイスブック」「決断と判断の違い」「9時から18時まで大学の講義を聴いたことが何回あるか」「こんなはずじゃなかった」「こんなはずのわけがない」「内定時期の2つの意味」「同期力」「好奇心」「文房具としてのPC」「自分で考える」「頼りになる人はいますか」「体調」「好きということ」

こうやって並べるといったいどんな話なんでしょうね。

で、今日の会は例年とはだいぶ違う立て付けになりました。

企画にあたって私が担当につぶやいた要件はおおよそ以下の感じです。

□何か新しい感じのがいいなぁ。いっつもと違う感じ。去年をベースに考えるんじゃ駄目だよね。
□内定者の素が出るようなのがいいなぁ。同期力が自然と生まれるようなのがいいなぁ。
□人事もコスト削減しなきゃね。効率的な予算配分をしたいもんねぇ。

例年は、会社近くの会議室を借りて、ほぼ終日ワーク等をした上で、夕方からはそれなりのレストランで懇親会というパターンでした。内容的にはなかなか良いのですが、会議室代などが馬鹿になりません。

で、今回の場所は「葛西臨海公園」。

そしてバーベキュー。雨が降ったらどうなるんだという話もありますが、ターフを借りてやるのもいいでしょうというのりで。ただし、ワークをすべて外でやるわけにもいかないので、公園内にある江戸川シーサイトホテルの会議室を借りて実施。さすが江戸川区立、価格はなかなかお安いです。企画が企画なので、リクルートスーツは禁止、最低限のドレスコードは示した上で、服装は自由。内定者の私服の姿は初めてみるので、イメージが変わる内定者もありますが、より個性がわかりやすく伝わります。

バーベキューもただ普通に焼いて食べるのではなく、チーム毎に調理を競います。あれこれとそこに仕掛けがあり、最後に表彰があります。それらを夕暮れのバーベキュー広場で飲みながら進めます。

担当者の創意工夫に拍手です。

《2011年8月24日》 並行してあれこれが起こりますが、雑にならないように、雑にならないように、と自分に言い聞かせなければなりません。


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【2011/08/24 23:23】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
人形町の夕餉
私の社会人の振り出しは、人形町でした。
営業マンとして社会に飛び込み、日夜激しく楽しく働いていました。

接待や何かイベントがない限りは、夕食は営業所でとっていました。残業食という仕組みがある会社で、夕食代に補助が出ました。コンビニがまだそこかしこにない時代ですから、残業食は店屋物です。人形町のあちこちのお店の美味しいものを毎晩楽しんでいました。

けして美味しくはない「まる賀」のカツ丼、
今はなき「キカク」(漢字忘れた)の美味なるカツ重、
「キラク」(今の「キラク」ではなく「そよいち」の方)のポークソテー、
「来福亭」の洋食各種、
「都亜」のサンドイッチ、
そうそう「玉ひで」の親子丼も出前可能でした。

残業食を頼むのは若手の仕事です。皆が三々五々営業先から戻り、事務作業に着手してしばらくたった頃に夕餉の時間になります。応接スペースを囲んで、その日あった営業先での話を交換する時間は、よくとらえればOJTの時間そのものでもありました。話がはずみ残業食が1時間を過ぎることも多くありました。全員が自動車で営業していましたので、いざとなったら営業車で帰宅するので終電を気にせずに仕事ができました。

残業食が終わったら、今日は疲れたから帰ろうとか、腹もいっぱいになったところで飲みに行こうとか、よくわからない行動もしていました。濃厚な職場でした。

《2011年8月23日》 あれっまだ火曜日?もの凄く濃厚にボリウミィな仕事をしているような気がします。へたへた。

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【2011/08/23 23:55】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ギャップに悲鳴を上げている社会?
渡辺憲司氏の著書「時に海を見よ」からの引用ですが、日本青少年研究所の高校生の生活意識調査(2011年2月発表)による日本・アメリカ・中国・韓国の高校生のアンケート結果だそうです。

「私は価値のある人間だと思う」
日本:7.5%/アメリカ:57.2%/中国:42.2%/韓国20.2%

「自分を肯定的に評価するほう」
日本:6.2%/アメリカ:41.2%/中国:38.0%/韓国18.9%

「私は自分に満足している」
日本:3.9%/アメリカ:41.6%/中国:21.9%/韓国14.9%

「自分は優秀だと思う」
日本:4.3%/アメリカ:58.3%/中国:25.7%/韓国10.3%

2011年版の原典にはあたれなかったので数字のマジック等があるかどうかはわかりませんが、寂しい結果であることは間違いありません。

でも、私たちが高校生の頃に調査をしたら、どんな結果だったのでしょうか。実はそんなに違いがなかった可能性もあります。私たちも別に自分が優秀だと思ったり、自分に満足していたりはけしてしていなかったように思います。また、価値ある人間かと聞かれると、照れもあって素直にyesとはいえた人はあまりいなかったでしょう。
でも、漠然とした未来への期待感というものはありました。オイルショックを子供の頃に経験はしたものの、見事にそれを乗り切った日本において、たぶん明日は今日よりも素晴らしいんじゃないかという漠然とした思いがありました。
あの頃の未来は今よりも固定的なものであり、世の中も多様性に乏しいものでした。そこそこの大学を出た人であれば、最初に入った会社にずっとつとめるのがまだ常識でした。野球といえば大半が当たり前のように巨人ファンでした。誰もがキャンディーズの引退に泣き、ピンクレディを踊れました。

未来を選ばなきゃいけなかったり、個性を発揮しなければならないことは、結構ストレスフルです。もちろん未来を選択できることや、個性を発揮してそれを活かせることは良いことであり、1段階社会が高いステップにあがったことを意味します。ただ、日本の中のもろもろのものが同時に次のステップに上がれていない、既得権益により上がることをはばんでいる人たちがいる、このギャップに悲鳴を上げている実態が、このアンケートの結果の背景にあるように感じられます。

最初に書こうと思っていた内容とまったく違う内容になりました。
言葉を紡ぐことって面白いものです。

《2011年8月22日》 ここんところケーススタディの宝庫です。


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【2011/08/22 23:33】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
スペキュレイティブ・フィクション、好奇心
私は子供の頃からSF小説が好きでした。

SFというのは言うまでもなく「サイエンス・フィクション」のSとFからなりますが、1960年代に起こったSFニューウェーブ運動の中では「スペキュレイティブ・フィクション」のSとFであるというとらえ方がありました。日本では、SF小説には「空想科学小説」という訳語があてはめられましたが、こちらのSF小説は「思弁小説」などという訳語が付けられていました。ごくごく簡単に説明すると、もともとのSFが能天気で大衆迎合的なものとみなされていたことに対するアンチテーゼとして、より思弁的・哲学的な世界を求めたものだといっていいでしょう。日本においても前衛的SF雑誌「NWSF」誌などが発刊されていました。

ただし、いずれもSFです。SFは人が持つ素晴らしい能力である空想力を用いて、まだ見ぬもの、まだ知らぬものを世界化する文学です。「サイエンス・フィクション」はそれが「未来」に向かいます。「スペキュレイティブ・フィクション」はそれが「心」に向かいます。私はそんな乱暴な感覚を持っています。科学の進歩によりいろいろなことが明らかになってきましたが、いまだに「未来」と私たちの「心」は、手につかむようにはわからず未知の世界です。そんな未知の世界への好奇心がSFの原動力です。しかし、こう考えると、純粋私小説以外の小説はすべてSFに分類されてしまうことになりかねず、これが逆にジャンルとしてのSFの衰退を招いた大きな要因です。

「好奇心」は人が生きていく上で極めて大切なマインドです。ウニやナマコを初めて食した人が、果たして生存の必然性からだったのか好奇心からだったのかはわかりませんが、人に好奇心がなければ今の豊かな世界は生まれませんでした。

好奇心の枯渇は種としての人類の弱体化に他なりません。好奇心の向き先は大きく分類して2方向です。それが2つのSFと同じ「未来」と「心」です。人の興味の対象には、「未来志向」と「インナー志向」(心志向、内面志向、…いい名前が思いつきません)があるように思えます。何となく、今の日本人は「未来志向」よりも「インナー志向」が強いように感じます。さらに危惧するのは、いずれの好奇心・興味もあまり持たない人が増えているようにも感じることです。新興国の若者には「未来志向」を概して感じます。民族としての国家としての年齢といったものがあるのかもしれません。

2人のインターンシップ生の成果発表を聴いて思ったことを整理しました。2人ともに好奇心・興味をきちんと自分の中で育てることができている素敵な大学2年生でした。


《2011年8月21日》 終日、雨。仕事に没頭しようと思ったのですが、仕事が進みません。



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【2011/08/21 20:08】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
「秀痴庵文庫」~昭和の雑誌創刊号
この夏休みには北海道に行ってきました。我が家は室蘭の出であり、私も小学校高学年と中学校1年までは札幌にいました。その意味では里帰りでもあります。主な訪問地は札幌と室蘭。

室蘭市の港べりに「室蘭港の文学館」という小さな文学館があります。ここが今回の主たる訪問地です。この文学館の中に「秀痴庵文庫」という平素は公開されていない一室があります。この文庫には昭和期に発刊された膨大な雑誌創刊号の蒐集が保管されています。実はこの蒐集はすべて私の祖父が室蘭市に寄贈されていただき、その後ていねいに整理・保管をいただいているものです。この春に父がなくなり、いただいた香典の一部をこの文学館の維持費として寄付をさせていただきました。その際に文学館の皆様と何度も連絡をとったこともあり、父の新盆の時期にこちらに立ち寄ってみたものです。

幼い頃の夏休み。いつも長い間、室蘭の祖父の家に滞在していました。坂の上にあるその家の2階の部屋には大量の本がありました。それらの本がポランティアの皆様のご尽力により、綺麗に整理されて保存されているのはほんとうに感動ものです。また、よくよく文庫の中をみてみると、雑誌創刊号以外にも様々な書籍があります。さらには書籍と一緒に引き取っていただいたたくさんの写真アルバムや祖父のノートも保管されており、昭和初期にタイムスリップできます。

少年ジャンプ、少年マガジン、少年サンデー等の少年マンガ誌の創刊号も勢ぞろいです。これらは価値が高いのかガラスケースに入れて保管されていましたが、その他の雑誌創刊号は「秀痴庵文庫」の部屋に開架で保管されており、自由に手にとって閲覧することも可能です。通常は公開されていない「秀痴庵文庫」ですが、事前に文学館に連絡をしておけば閲覧させていただけるそうです。おそらく日本でも有数の雑誌創刊号の文庫でしょう。雑誌の創刊号には編集者の強い思いが凝集されているものです。今ほどは雑誌の発刊数が多くなかった昭和の時代ですが、それでもそれらをすべて買い集めるのはなかなかのことだったかと思います。いろいろな意味でユニークな祖父でした。今回、文庫内のアルバムやノートを観されていただき、改めてそれを感じました。

実は祖父のコレクションを室蘭市に寄贈するという際に、1冊だけお願いをして私がもらってしまっています。ですから早川書房の「SFマガジン」創刊号は「秀痴庵文庫」には存在していません。「SFマガジン」創刊号はその内容があまりに優れていることから後年に復刻版が出ているほどです。創刊号というのは、やはりそんな特別の存在です。

「秀痴庵文庫」という名称は、自分の名前「秀ちゃん」からとっています。やりますね。

「ポパイ」創刊号。他にもおなじみの昭和期の雑誌の創刊号がすべてあります。
ほとんどの雑誌創刊号がこんな感じで保管されており、自由に手に取れます。これは「ポパイ」ですね。すべてリスト化されていますが、リストを1冊いただいて帰りました。

《2011年8月20日》 ここんところ毎週土曜日の夕方が会議になってます。日中はだらだらとしてしまいました。ある意味、ほんとの夏休み。

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【2011/08/20 23:42】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
学生生活に何をやっていたかって質問はなぜ面接でされるのか
採用面接でよく学生生活に何をやっていたかって聞きますよね。
あれはなぜでしょうか。

実は面接官は学生時代にはなばなしい活躍をしたい人を採用したくて聞いているわけではありません。面接官というのは、過去を評価するのが役割ではなく、未来を推察するのが役割です。すなわち、応募者が自社に入って活躍してくれるだろうかを判断する立場なのです。ですから、過去にいかに華々しい活躍をしていたからといって、それを鵜呑みにして評価するわけにはいきません。

しかし、面接官は占い師ではありません。ですから、未来のことを占うことも予知することも霊視することもできません。で、どうするか。

過去から類推するしかないのです。ですから、大学生活に何をしてきたのかを聞くのです。その過去から類推して、未来に自社で活躍ができる人材であるのかどうかを判断します。未来とは過去から類推するしかないのです。そのために過去について聞いているのであって、けして過去にやったこと自体を評価しようとしているのではありません。見極めるべきは「これから入社して何をやってくれる人か」です。

過去について聞く時に必ず注意することが3点あります。

①たまたま、できちゃった事実ではないのか
②他人がやった事実を語ってはいないか
③限られた同質的な人間関係の中のドラマではないか

いずれも再現性を問うものです。つまり、似たようなことが仮に自社に入って起きた場合、この人は同じような成果をあげることができるのかを問うものです。これは経験学習のサイクルを意識しながら質問をしていくことによって明確化されます。

①は「たまたま」であれば再現性があるとは限りません。同じことが起こっても間違いなく再現することができるか。経験学習のサイクルをきちんと回した上で「持論化」ができていれば安心できます。「持論化」ができている場合は軸がしっかりとしており、再現性への期待度は高まります。

②は結構、学生の場合にあります。とうとうと語っていた内容が実は友人の部長が主体になってやっていたことであったりします。この場合、持論以前に経験学習のサイクルがきちんとまわっていないことから途中でわかることが結構あります。事実はしゃべれるのですが、どう内省したかでおかしくなります。

③の場合は経験学習のサイクルはまわっているのですが、学生のサークルという狭い限られた世界の中でのサイクルであり、社会の多様性の中ではまったく通用しないと感じる場合が多くあります。ここは丁寧に聞かないと難しいところです。

大学生と飲みながら面接について話をしていた中で語ったことを改めて整理しました。

《2011年8月19日》 二冷一凍スケーティングホッピーを飲みながら新卒採用を語る会。途中からは酢味噌が主役になりました。


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【2011/08/19 23:09】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
キャリア教育というのは、早晩なくなるのではないか
先週、ある大学で実施した4日間の「仕事発見プログラム」の最後の1時間でお話をしたことですが、今でいう「キャリア教育」というのは、早晩なくなるのではないかと思っています。

もちろん本質的な「キャリア教育」の重要性は少しも色あせないのですが、表面的で就職活動事前対応的な講座はどんどん色あせていきます。

例えば、5年先、10年先のキャリアを考えるということはどういうことでしょうか。いまだに「当社に入社したら10年後に何をどのようにしていたいですか」とかいう質問を面接でする面接官もいるでしょう。これって、本当におかしくはないでしょうか。

すでに1年後の経済状況も読めない時代です。日々、正解が変わっていく中で戦うことが求められている時代です。そんな時に5年先、10年先のキャリアを固定的に考えるというのは、あまりに能天気で地動説的で傲慢な発想ではないでしょうか。もちろん自分の軸を持つことは大切ですが、仕事もしたことがない学生時代にそこまで強固な軸を持てるわけもありません。

「当社に入社したら10年後に何をどのようにしていたいですか」とかいう質問を面接でする面接官には、まず自分からその質問への回答を示して欲しいと思います。社会人であれば、とうぜん10年後の環境予測なくして自分のキャリアも何もないでしょうから、どれだけの社会人が学生にそれを説明できるものでしょうか。

で、私たちはどうすればいいのでしょうか。

数日前にも書きましたが、自分の頭で考える力を磨く以外に道はないと思っています。そのためにも多様な経験が必要です。
今回の震災がもたらした1つの怪我の巧名は、普通の国民もマスコミのいうことや政府のいうことを鵜呑みにしてはいけないという当たり前のことに気づいたことです。素直な日本人は、新聞の活字やマスコミの電波は正しいと思いがちでワイドショーのいうことや、偏った○○評論家のいうことすらも真実だと勘違いしてきた人が多いのですが、どうもそうじゃなかったのかもしれないと誰しもが疑い出したことです。

では本当の真実を見極めるためには何をすればいいのか。
答えは3つだと思います。

まずは自ら勉強をすることです。そして多様な価値観の人に触れることです。それらを踏まえて自分の頭で考えることです。

そして、大学生活の中でこれらは十分にできるものなのです。

このブログで過去に引用したことがありますが、数年前にインタビューをさせていただいたある大学のキャリアセンターの責任者の方のお話をまた引用します。

『外注業者が提供するキャリア教育のメニューは良くできたものであり、それなりの「気づき」を学生にもたらすものの、あくまでもパターン化された「気づき」であり、実生活から得られる「気づき」とはまったくレベルが異なる。就職のための切り離されたキャリア教育ではなく、大学での学習生活・課外活動全体がキャリア教育であり、それを機能させることが大切だ』

まったく同感です。

冒頭の言葉を少し修正します。
『「キャリア教育」というのは、早晩なくなるのではないかと思っています』と書きましたが、「キャリア教育」の真の浸透と拡散がいずれ、まっとうな大学では起こることを期待しています。「キャリア教育」が日常から切り離されたものではなく、大学生活全体に浸透と拡散することによって、「キャリア教育」という言葉がなくなる……、そんな時がきっとくると信じています。そして、そんなことを実現させうるプレーヤーが大学内にも随分と増えてきています。


《2011年8月18日》 4日間の北海道生活を経て東京帰着。なんですかこの暑さは。


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【2011/08/18 23:45】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「20代で身につけたい質問力」 清宮普美代著 中経出版刊
『質問で「知識」ではなく「知恵」を手に入れる』
『グーグルより「人」に聞きなさい』

本書の帯にある言葉です。そして、帯には著者の清宮さんをイメージしたに違いない女性が厳しく相手を指さすイラストが………。このイラストは本書のいたるところに出てきます。けして清宮さんに似ているわけではないのですが、顔の角度とメガネへの手のやり方が清宮さんなのです。だからどうしたというわけではないのですが、私はそれでついつい書店で購入してしまいました。

清宮さんはアクションラーニングの一人者です。これを一般ビジネス向けにさらにわかりやすくプレイダウンさせた「質問会議」というスタイルで世に広めておられます。私も以前に2日間のコースに通わせていただきましたが、環境さえ整備させることができればうまく使えるという感覚を得ています。「質問会議」というのは、一言でいうと「質問」だけで会議を進める会議です。興味のある方は、清宮さんが率いる株式会社ラーニングデザインセンターのホームページをまずはご覧ください。キリンビールさんがコーチングとともに風土改革に取り入れられて成功されたのが有名ですね。

で、本書ですが20代の若手ビジネスパーソン向けに書かれた本です。20代で意識すべきこと、身につけるべきことのほとんどは「質問力」によって解決するという流れになっていますが、実はそのとおりだと私も感じます。

質問力が高いと人間関係がうまくいきます。
質問力が高いと問題解決がうまくいきます。
質問力が高いと人を動かすことができます。
質問力が高いと自己成長につながります。

ほんとかよという感じですね。
日本が欧米のキャッチアップによる成長を謳歌していた時代ははるか過去になりました。今や誰しもが正解のない世界の中で戦っています。昨日まで機能していたビジネスモデルが明日には通用しなくなるような時代です。昨日までの正解が今日では正解ではなくなっている時代です。正解がどんどん変化している時代の中で、今や多くの正解を学んで知っていることよりも、自分で「考える力」を持っているか否かが大切になっています。

「考える力」は「なぜ問題が起きているのか」「どうしたらうまくいくのか」と自問自答したり、まわりの人に投げかけることによって養われます。清宮さんはそのスイッチを押すのがまさに「質問」なのだといいます。「~か?」と問いかけられると、人の脳は作動をはじめ、自分なりの答えを考え始めるのです。

本書は20代の普段はあまり本を読まない人にも読みやすいように書かれています。
20代のように若い世代ほど、質問をしやすい環境にあります。若いうちは多少的外れであってもどんどん質問をしても許されます。何かあったらすぐググるだけで終わるのではななく、自分にそして周囲に問いをなげかけてみるのは大切なことだと思います。そして、自分で「考える」のです。


《2011年8月17日》 本日は天気にも恵まれ涼しく快適な1日。今回の北海道は札幌近場の小学校の修学旅行や林間学校に行ったような先がメイン訪問地です。1日1㌔ペースで体重が増えているようです。



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【2011/08/17 23:15】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「リーダーシップでいちばん大切なこと」酒井穣著 日本能率協会マネジメントセンター刊
酒井穣さんの著書です。何となくこちらで紹介するのが遅れていました。ごめんなさい。

実は震災後にしばらく本を読む気がしない時期がありました。人生であれだけ本を読まなかった時期はありません。そして、震災後に初めて読んだのがこの本でした。ただ、本は読めるようになったのですが、それについて書くということがなかなかできずに、紹介が大変に遅れました。いろんな意味で、今は世の中は「普通」になってきたのかもしれませんが、あの頃の心持ちは時折、反芻して忘れないようにしています。風化させてはいけないものがたくさんありますし、なんかいろいろと本質的なものがみえた時期でもありました。そして、いまだに終わっていない現実が山ほどあります。

さて、本の話に戻ります。

普通「リーダーシップ」に関係する本を手に取ろうとする人はどんな人でしょうか。

多くは、自らが何らかのかたちで「リーダー」として期待され、職場なり何なりの集団の中で「リーダーシップ」を発揮することを求められ、にもかかわらずそれがどうもうまくいっていない、こういった状態の人が「リーダーシップ」に関係する本を書店で手に取るのではないかと思います。

いわゆる経営学的な見地からのリーダーシップ論、いやもっといえばハウツー的なリーダーシップ論が世の中では求められており、それに応えようとしている書籍が本屋に大量に並んでいます。しかも、次々と出たり消えたりしながら。

そんな思いで本書を開くと、素敵な裏切り感が突きつけられます。そう、本書は「リーダーシップ」の本ではけしてなく「人生」の本なのです。もっとも典型的にこれを語っているのが以下のフレーズでしょうか。

「私にとって、人間のリーダーシップとは、孤独を受け入れ、他の誰でもない、自分自身の人生を誠実に生きる力のことであり、リーダーとは、その力を持っているか、また持とうとしている人のことです」。

さらには「リーダーシップとは、自分の価値観どおりに行動すること」とまで言い切られています。

ノウハウ本的な色彩を求めた中でたまたま本書に出会った人は、どう生きるかの腹を括っていない人がいわゆるリーダーシップを発揮できるはずもないことに気づくでしょうし、それ以上に本書における「リーダーシップ」なくしてこれからの世界で生き残るのがいかに困難であるかを知り、上っ面のノウハウの取得で何かが解決できるわけではないのが今の時代だということにも気づくでしょう。この本が3月20日に発刊されたことにも、結果的には何かの意味があります。

それだけ、大切な本ですよ。

リーダーシップでいちばん大切なことリーダーシップでいちばん大切なこと
(2011/03/16)
酒井 穣

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《2011年8月16日》 今日もなつかしの札幌です。昨晩、お持ち帰りした大量のウニとイクラをホテルの朝食ビュッフェに持ち込んで朝からウニイクラ丼、昼はスープカレー、夜はジンギスカン。で、飲み過ぎです。合間にわが母校、宮の森小学校にも立ち寄りました。周囲はまったく変わっちゃっています。ていうか、小学校のときのサイズ感と今のサイズ感が違うんですよねぇ。



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【2011/08/16 23:55】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「キャリア妨害」 菊池達昭著 東京図書出版
すごいタイトルですね。

NECの人事から某大学に転身された菊池先生の某大学での奮闘記になります。菊池先生には京都産業大学で開催されたキャリアデザイン学会の際に、私たちの発表の司会者とコメンテーターをしていただいたご縁があります。

菊池先生は、民間人からの転身者としてある公立大学(誰が読んでも一瞬でどこだかわかりますが…)のキャリア支援室の責任者を6年ほどつとめられました。

ある種、批判本、暴露本ともいえなくないのですが、真摯な筆で「これがおかしい」というシンプルなことを実経験を交えて書き連ねておられます。「前例主義」「形式主義」「性悪説」「人件費はタダ」「コスト意識ゼロ」といった言葉が随所に頻出し、いかに職員がまっとうに仕事をしていないか、やるべきことを単に先送りしているか、新しいことをやらないために膨大な仕事をしているのか、ということを切々と訴えています。もちろん真偽のほどはわかりませんが、なるほどねぇと感じるところは多々ありました。

ただ、気をつけなければいけないのは、それでは民間がすべてうまくできているかという点です。私たちもちょつと間違えると、本書の内容まではいかないにしても「前例主義」「形式主義」「性悪説」「人件費はタダ」「コスト意識ゼロ」をベースにした仕事をしかねません。おそらくそういった仕事は楽であり、リスクをとらなくてすみやすいのでしょう。また、大学においては、1人ひとりの職員の問題以前に、単年度予算などの仕組み的な問題点も多々あるでしょう。いずれにしても、あまり垣間見れない世界の内容を書き連ねていただけたことは意義あることとして、大学の方からの反論であるとか、変えるべき仕組みについての建設的な議論であるとかが生まれてくると素敵だと思うのですが、それはなかなか難しいと本書を読むと素直に感じてしまいます。それにしても、人をここまで憤らせるだけの何かがあったことだけは間違いないですね。

キャリア妨害キャリア妨害
(2011/05/17)
菊地 達昭

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《2011年8月15日》 久しぶりに出身地である北海道に来ています。千歳から、支笏湖経由で札幌に入りました。支笏湖は小中学校の頃によく来ました。雰囲気は変わりません。チップがやたら高級になっていました。夜はすすきののはずれのお店で美食三昧。通風の薬を大量に持ち込んできています。



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【2011/08/15 23:55】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
採用したい人材像の大いなる勘違い
あまりこういう話はしないのですが、就職しない方がいい会社というのはあります。

最近はだいぶ減りましたが、完全に勘違いをしている会社が結構、あります。何を勘違いしているかというと、新人に過大な期待をかけているのです。

どこの会社でも、採用したい人材像というのを打ち出します。この創り方が問題です。

いくつか手法はありますが、1つまず代表的なのはハイパフォーマー・アプローチです。これは既存の社員の中から優秀層を取り上げて、彼ら彼女らがどのような行動特性をもっている人材であるかの傾向を整理して、そこから人材像を練り上げる方法です。すでに自社の中で成功しているタイプの人材であれば、ミスマッチも少なく、入社後に活躍してくれる可能性は高いわけです。すべてよしかどうかはわかりませんが、まずまず合理的な考え方とはいえます。

その対極にあるといってもいいのが、欲しい人材像アプローチです。いいタイトルがつけられなかったのですが、そのものずばり、これからの当社にはこういう人材が欲しい、という単純な奴です。経営者へのインタビューや、アンケートなどから整理していく手法がいろいろとあります。で、結論からいうと新卒採用でこういうアプローチで採用したい人材像を決めている会社はすべて駄目です。

まず応募者側として確認するべきは、出てくる面接官達が、採用したい人材像とおりの人かどうかです。例えば「イノベーティブに過去にとらわれず自ら自律的にチャレンジできる人材」を採用したい会社があるとして、面接官が皆、そんな素敵な人材に違いないと思われる場合は全く問題ありません。でも、そんな歯の浮いたような採用したい人材像を持っている会社の多くは、自社に今、そういう人材がいないのでそんな人を採用したいという大きな勘違いをしている会社です。自分たちができそうもないことを新卒新入社員に託すというのはかなり虫のいい話です。まぁ、50歩譲ってそれも戦略だと考えてみましょう。問題はその次です。そういった新入社員がもしも入社して、自律的にイノベーティブに新しい提案を立て続けにしたところで、旧態依然とした先輩・上司はついてこれませんから、新入社員は社会的学習効果により、自律的に仕事をすると馬鹿をみるだけだ、イノベーティブなことをやってもつぶされるだけだということを学び、無難で前例踏襲的な行動をするような行動変容をします。そんな新人はしたり顔の先輩や上司から「大人になったな」とか「やっと世の中のことがわかってきた」などと評価されるのです。そして、先輩たちと同じような人材がまたできあがります。

もちろんそうでない人もいます。そうでない人はどうするかというと、賢明にも早期退社を果たし、自分にあった会社に入るなり、独立起業するなりの道を選びます。

これってここ20年くらい、多くの伝統的大手企業(就職人気企業)でずーっと起こってきた話です。さすがに企業にも学習効果がありますから、今はだいぶましになっていますが、まだ勘違いは残っています。若者が会社を早期に辞めることをあれこれいう大人がいますが、早期退社の裏には実はこんなパターンも少なくないのです。

たまたま先日、こんな苦労を昔された人に会い、改めて整理をしてみたくなりました。自分たちにできないことを新入社員に求める会社(というか先輩や上司)って、いったいなんなんでしょうね。

《2011年8月14日》 暑いです。会社に行かない日はほぼ必ず昼寝をしているようです。今日もお墓参りのあと、そうめんを食べて昼寝です。


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【2011/08/14 21:22】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
gcdf ロープレ振り返りシートの「正解」
キャリアカウンセラーの資格gcdf、現在講座受講中の皆様の第8回にお邪魔して、クライアント役をつとめました。年に3回くらいやっていますが、キャリアカウンセラーを目指す皆さんのクラスにお邪魔してロープレ役をするわけです。リアルな相談者としてカウンセラーに相談させていただき、面談の中で感じたことを言葉に忠実にフィードバックしていきます。ただし、当然ですが相談内容はフィクションです。毎回3~4つくらいの相談ネタが必要です。

面談が終わったら、まず振り返りシートをつけます。ローブレ全体についていくつかの設問に対して点数をつけるのですが、その結果をgcdf役⇒オブザーバー役⇒クライアント役(自分)の順番にフィードバックしあいます。その上で、チーム全体で振り返りミーティングを行います。

キャリアの世界に正解はありません。カウンセリングにも正解というものはないでしょう。私たちは、そんな正解がないということに慣れきっています。

でも、ロープレを終わった後に作成する振り返りシートをつける際に、橋本先生から「この採点には正解があります」のいった一言が。

えっ?なのですが、話をきいてなるほどなるほどです。

ロープレの中でクライアントは話したいことを話せていたでしょうか。ロープレの中でクライアントはgcdfに自分のいいたいことを受け止めてもらっているという気持ちでいたでしょうか。ロープレの時間が終わったときにクライアントはもっと面談を続けたいと思っていたでしょうか。ロープレの中でクライアントの話は具体的になっていったでしょうか、……………。

こういった振り返りシートの設問に対して、クライアント役がどう回答したか。

クライアント役がつける採点には正解はありません。しかし、gcdf役とオブザーバー役がつける採点には正解があるのです。私たちはクライアントをしっかりと観察し、クライアントをしっかりと理解する必要があります。クライアント役がつけた採点はクライアント役がその面談でどう感じたかの結果です。ですから、gcdf役とオブザーバー役にとっては、クライアント役がつけた採点が「正解」そのものなのです。gcdfとオブザーバーは、クライアントがどう感じたのかを正しく理解しなくてはいけません。

いわれてみると当たり前ですが、なるほどですね。

《本日の橋本先生語録から2つ》

メンバー同士でロープレをやっているときに、話の内容を聞かなくても前でみていると、ペアのどっちがgcdf役なのかがひと目でわかる。面談を苦しそうにやっているがgcdf役だよ。

「おしゃもじコンプレックス」に陥る人が多い。何でも「すくい」たがる。

《2011年8月13日》 久しぶりにきちんと家、飲み。ビール⇒ワイン⇒マッコリ⇒………。


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【2011/08/13 23:25】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
24時間戦えますか?
大学生の頃のドラマといえば、「ふぞろいの林檎たち」と「青が散る」でしょうか。「ふぞろい」の皆さんはわれわれと同じように就職し、そして結婚していきました。そして、時任三郎は私が営業マンをしている頃には「24時間戦えますか?」と私たちジャパニーズ・ビジネスマンに問いかけてきました。カラオケでそれを歌うと、その歌は三共のリゲインの歌だ、富士製粉は三共の子会社だ、ライバルの歌を歌うな、となぜかお客様から叱られました。「24時間戦えますか?」の頃には、ワーク・ライフ・バランスという言葉はありませんでした。バランスなんて考えずに、24時間戦うのがジャパニーズ・ビジネスマンだったのです。

明日から夏休みです。
今年は珍しく6日も続けて休みます。月曜日から木曜日は北海道に久しぶりに帰ります。家族だけで北海道に帰るのは初めてのことです。春に親父が亡くならなければ、思い立たなかったことです。何か強いものを感じます。出張では札幌にしかいけませんが、今回は室蘭にもいく予定です。

でも、夏休みの間も、私は多分、アンプラグトにはなりません。ネットをつないで毎日仕事を続けることと思います。もちろん短時間にしますけど。
私たちは社会に出た時に「24時間戦えますか?」と時任三郎に言われて、そのとおりにやってきました。でも、今は学生時代から「ワーク・ライフ・バランス」は大切といわれて社会に入ってきます。これはもちろん悪いことではないのですが、それを許容できるだけ日本が利益を稼ぐビジネスモデルを変えることができたのかどうかということをついつい考えてしまいます。日本のビジネスモデルが変わらずに、働く時間が減れば、誰が考えても生産性が低下し、国は衰退します。もちろん「ワーク・ライフ・バランス」の思想は、日本が利益を稼ぐビジネスモデルを変えるために必要なのだ、という逆の考え方もあります。いつまでも、24時間戦っていてはどこかでひずみが来るのは誰もが気づいています。24時間戦わずして、全国民が生きていけるようなビジネスモデルを確立しなければやばい、今のままではやばい、ことにも気づいています。でも、それはまだ現実になっていません。だから、夏休みでも毎日、私はパソコンをきっと開いて仕事をします。

《2011年8月12日》 夏休み初日といっても明日は、gcdfのクラス・クライアント役でした。


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【2011/08/12 23:10】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
多様な経験に踏み出してみよう、自分の頭で考えてみよう
月曜日から続いた4日間のある大学でのキャリアゼミの最終日でした。
私は初日と最終日にそれぞれ2時間程度、行っただけですが、とてもよい学生たちに出会えたと嬉しい気持ちになっています。

最後に1時間、お話をさせていただきました。内容的には「経験学習」を大学生活と就職活動に絡めて話した部分がメインでしたが、予想以上に「経験学習」の切り口は浸みたみたいです。あーだこーだ話しながらも、最終的にやって欲しいことは2つだけ。

①多様な経験に踏み出してみよう
②自分の頭で考えてみよう

でした。②については、震災後の原発報道などから学生の頭にも、本当にマスコミの報道をそのまま信じていいんだろうかという気持ちが芽生えているのがよくわかりました。素直にマスコミがいうことをうのみにせずに、自分の頭で考えることが大切であり、ある意味、大学での勉強はそれができる基礎をつくっているともいえます。5年先、10年先のキャリアを考えるよりも、多様な経験に踏み出し、自分の頭で考える習慣をつけることが実に大切なのだと思います。

で、終了後は当然に飲み会。なんと予定があった2人を除いた30名ほどが参加してくれました。じっくりといろいろな話をさせていただき、こちらにもとても学びがありました。しっかりと会社の広報にもなり、誰にとってもいい機会だったように思います。

《2011年8月11日》 誕生日でした。来年には10年ぶりに大台になります。

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【2011/08/11 23:58】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
現場に入り込むということ
昨日は打ち合わせと来客が17件、今日は打ち合わせと来客が15件、スケジュール表がシマウマ状態です。で、その多くが各部署との詰めた打ち合わせ。ちょっと事情があり、先週末からこれを続けていますが、気づきがたくさんあります。

私が掲げている人事の目指すべき姿は以下のとおりです。

1.社員と現場の最高のサポーターとなりうる信頼性をもった人事
2.経営の最良のパートナーになりうる戦略性をもった人事
3.社外からもあそこの人事はすごいねと定評が得られる人事

そして、今、掲げている人事のスローガンは以下のとおりです。

社員と会社にほんとに役立つ「人事」へ
めざすのは徹底的に応援団

果たして現場のサポーターとなるべき、真の支援とは何でしょうか。まずはいうまでもありませんが、現場理解からそれは始まります。自社のビジネスモデルを熟知し、日々の現場の動きを理解する、そんなことがまずは必要です。その上で、顕在化、潜在化している問題点を共有することから支援は始まります。

ここ数日の打ち合わせを通じて、いかに本当の理解への努力を怠っていたかを改めて痛感しました。いろいろなことが改めて冷静にわかりました。それに対して、いかに相手の中に深く入り込み、スピーディにソリューションを提案し、ともにそれを解決していくかが勝負です。

大変なのですが、面白くなってきたと思い、とにかく取り組み続けていきます。

《2011年8月10日》 人形町で日本酒を飲みながら、特例子会社について議論を続けました。中に入り込んで主語を自分にした真剣な議論です。とても美味しいお酒でした。


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【2011/08/10 23:50】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
グループワーク、そして漠然とした不安感
昨日より4日間の予定で、とある大学のキャリアセンターが主催される「仕事発見プログラム」(ちょっと名前は違ったはず)に会社人事として全面協力しています。具体的には、4日間のカリキュラムをキャリアセンターと一緒に立案し、担当者を派遣し、当社のテーマに基づいて4日間のグループワークを行います。

昨日はその初日であり、冒頭に少しお話もしたかったのと、どんな学生の皆様が集まっているのか興味があったので、朝から少しだけお邪魔しました。定員を大幅に上回る熱心な学生が受講し、ドタキャンはゼロ、なかなか素晴らしいですね。質問などもちゃんと出でいい感じです。

初日に4日間で取り組む課題を出します。また、その課題解決のための手法をいくつかレクチャーします。出された課題について、当社の社員になりきって、いくつかのグループに分かれてグループワークを行います。2日目・3日目はすべてグループワークです。キャリアセンターの方が会社の上司役を担っていただき、報告連絡相談も求められます。私たちは、申し訳ありませんが、2日目・3日目はお邪魔できずに仕事に専念しています。そして、最終日の4日目、グループワークの成果を発表します。最後に私がちょっとお話をさせていただきます。

今日、何人かの学生と話をしました。申込書に書かれた受講動機も熟読しました。学年フリーの企画ですが、やはり3年生が大多数を占めます。

予想通りではありますが、仕事をする、就職活動をするということに、皆さん、とても大きな不安を感じてます。切ないくらいの不安感です。もちろん不安感を抱くのは健全なことなのですが、不安感が一歩前に踏み出すことを阻害するレベルになってはいけません。また、常に不安感を抱いていることは何と言っても疲れます。このあたりについては、私たち社会人がしてあげられることがたくさんあります。少なくとも今回の企画に参加した学生の皆さんからは、少しは必要以上の不安感を取り除いてあげることはできるでしょう。

受講動機では、何となく感じる不安感からというものが多かったのですが、もう1つ多かったのがグループワークというものを経験したいというものでした。これは改めて4日目に聞いてみようと思うのですが、本当に経験したことがないのでしょうか。もちろん階段教室の授業ばかりであれば、なかなか経験することがないかもしれません。そんな状況で3年生にまでなるのはあまりいいことではありません。ただ、あとでちょっと感じたのですが、ひょっとするとグループワークを経験していながら、それをグループワークだと認識していないのではないかということです。グループワークというのは、言葉とおりにグループでワークするのですから、形式は問いません。バイト先やサークル内なんかでも実はグループワークは経験している可能性があります。中にはゼミでのディスカッションをグループワークと認識していない可能性すらあるかもしれません。就職活動のプロセスで課せられる形式ばったグループワーク以外に、身の回りに相当にグループワークはあったはずです。でも、本当に何も経験していない可能性もありますね。さて、答えはどちらになるでしょうか。

《2011年8月9日》 今日は打ち合わせ&来客あわせて17件ありました。スケジュール帳はシマウマ状態です。で、夜はかなり遅刻して新宿へ。若手の人事の皆様にあれこれとエネルギーをいただきました。


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【2011/08/09 23:58】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
営業の仕事と、管理系の仕事のシンプル違い
私は職業人生の中で、営業と人事の仕事しか、深く経験したことはありません。まぁ、2つ柱があるだけ、いいのかなとは思いますが。

すごく単純な話ですが、営業と人事(というか管理系全般)の仕事の違いについて、経験から感じたことを整理してみたいと思います。

あまりに当たり前なのですが、最大の違いは、日常的に外に出ているか否かです。

はい、おしまい。では仕方がないので、もう少し続けます。日常的に外に出るということは、自社・自職場以外の価値観に日常的に触れるということになります。日々、異なる価値観にさらされるわけです。そして、単にさらされるだけではなく、異なる価値観を持つ商談相手に自社と自分自身を理解していただき、自社の商品・サービスを購入していただくというのが営業の仕事です。そのためには、異なる価値観を持つ相手をよく理解する必要もあります。また、外に出るので、当たり前のように「外の」情報がライブで入ってきます。他の会社の動向なども自然と入ってきます。それらの結果、いくつかの部分では日常的に事前なアンラーニングも行われます。つねに環境に適応して、少し自分を変化・成長させていくこともできます。こういったことが、日常の業務の中で自然にできる可能性が高いのが営業という仕事です。ただし、あまりに当たり前にこういった環境にいるため、なかなかそれに気づかない人も少なくありません。果てしなき日常と数値目標に忙殺されて、リフレクションがゼロになる営業担当も少なくないでしょう。営業担当の成長のためには、ここに訴求する必要があるでしょう。

人事を含む管理系全般の場合は、この外から刺激を受ける、外の情報が自然に入り込んでくるという環境には残念ながらありません。ですから、きちんとそれを意識しないとガラパゴス島の動物のように、世の中の流れを無視した生態系をつくりかねません。営業経験のある人事担当者というのも増えました。単に経験があればいいということではないと思いますが、それでも経験は力です。営業から管理系に移ると、たいていの人はこの管理系独自の外部環境にさらされにくいポジショニングにすぐ気づきます。そして、外に出なければいけないと感じます。

営業担当の場合は自然と多様な関係の中で、様々な影響を受けて仕事をすることを強いられますが、管理系の仕事の場合は自らにそれを強いないとなかなかこれが実現できません。もちろんそのために人事ローテーションというものがあり、多様な経験が得られるように企業も工夫をするのですが、ローテーションだけですべてを解決するのは能天気なロマンスでしかないでしょうから、日常の活動は大切です。

で、私はメンバーに徹底的に外に出ることを強いるのですが、強いられているうちはまだいけません。それが大切であり、役に立つ、というよりもそうしないとやばいとくらい思う必要があります。一度、営業を深く経験をするだけで、多くの人がそのような心理を自然に持てます。やはり、経験というのは大切であり、すごいものなのだと再認識します。なんだか話がぐるぐるしていますが、まぁそういうことです。


《2011年8月8日》 毎年、ラーメンを食べると日付とお店のみ記憶をするようにしています。今日で98杯。もうすぐ今年も100杯です。例年だいたい130杯くらいどまりなのですが、今年はなかなかいいペースです。私の特徴は同じ店にはあまりいかないというところです。新規開拓が営業時代から好きでした。



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【2011/08/08 23:50】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
カードが揃うということ 
最近の毎朝の楽しみに1つに脳科学者の茂木健一郎さんの「連続ツイート」を読むことがあります。

毎朝、テーマを決めて即興でツイートをされているようですが、ポンと手を叩いて賛同したいことも多いです。いろいろと批判の声が寄せられることがあるのも、また一興です。

例えばということで、昨日(8月6日)の連続ツイートをご紹介します。

*************************************************

かそ(1)何かをしたくて一生懸命やっていても、なかなかできないことがある。努力してもダメだと、自分には能力がないのではないかとか、無駄なのではないかと思ってしまう。しかし、待って欲しい。あなたの脳の中では、着実に変化が進行しているのかもしれない。

かそ(2)ある課題を遂行するのに、脳回路の要素が「5つ」そろわないといけないとする。できない、という時には、本当は5つのうち3つは揃っているのかもしれない。一年前は2つしか揃っていなかったのに、1つ増えたのかもしれない。ところが、それが見えない。

かそ(3)不導体の中に導体を混ぜていくと、ある密度のところで「相転移」が起こって突然電気が通るように(パーコレーション転移)、何かを成し遂げようとして努力している時に、うまくいかない時にも脳の中では徐々に必要なことが揃い始めているかもしれないのだ。

かそ(4)たとえば、良い小説を書く、というタスクは、ボキャブラリだけでなく、人生経験、文章をつむぐ音楽的リズム、共感能力など、さまざまな要素に依存している。だから、小説を書こうとしている人の脳の中では、必要なカードがなかなか揃わない。

かそ(5)芸事で、突然「化ける」ということがある。それまでヘタだった人が、急にうまくなる。外から見ていると予告なしに一皮むけたように見えるけれども、実際には、準備は徐々に進んでいた。カードが少しずつ揃ってきていたのだ。

かそ(6)子どもは、ずっと大人たちの会話を聞いている。大人は、「この子は2歳だから、今日は300単語だけで話そう」などと気を使ってはくれない。聴いているうちに、徐々にカードが揃ってくる。そして、ある時突然、子どもはひらめいたように流暢に話し始めるのだ。

かそ(7)一人の人間にせよ、国家にせよ、なかなかうまくいかない時に、私たちは「もうダメだ」などと絶望してしまいがちである。しかし、実際には、努力を続けている限り、少しずつカードは揃い始めている。やがて、ある日、カードが揃って「ロイヤルストレートフラッシュ」になる。

かそ(8)時には、「最後のカード」が、偶然の幸運(セレンディピティ)を通して、他者からもたらされることもある。自分の中に4枚のカードをそろえていさえすれば、あとの1枚は思わぬ出会いを通して補われるかもしれないのだ。

かそ(9)大切なこと。カードが揃わない、長い年月を、それでも我慢して、信じて、努力し続けること。表面的な結果がでなくても、投げ出したり、絶望するのはもったいない。もうだめだ、とやめてしまった時、脳内では5枚のうち4枚のカードが揃っていたかもしれないのだから。

*************************************************

まさに「前に進む力」に結びつきます。自分の脳内に何枚のカードが揃っているのかが視覚化されていないため、人は苦しむのでしょうね。

@kenichiromogiをツイッターでフォローするだけで、毎朝自動的にこのようなお話を読めるというのは素晴らしい時代に私たちは生きています。




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【2011/08/07 16:25】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
世界経営計画のサブシステムという考え方~ライフネット生命出口社長のお話から
先週、トライアンフさんのOB会で初めて伺ったライフネット生命の出口社長のお話から、特に印象的だったところを備忘録的に残しておきます。1週間以上あいちゃったので、少し後悔です。やっぱこういうのはすぐにやらないとですね。すべて同感でしたので、いろいろと言葉を埋めて書いていますが、出口社長のご意見とずれるところがもしあれば、申し訳ありません。たぶん、結構、長くなります。

□「森の姿」

世界経営計画のサブシステムという考え方。
この世界をどのようなものだと理解し、どこを変えたいと思い、その中でどこを自分は受け持つのか。
それが、人が生きるということであり、仕事をするということ


そのためには、虚心坦懐に今いる世界を眺めなければならない。それは、土台をきちんとして家を建てるのと同じ。世界と社会をあるがままに理解することが大事。「森の姿」をきちんと理解しないと、新しい木の一本も埋められない。

衣食たって礼節を知る。それを経営でいえばちゃんと利益を上げることに他ならない。そして、人はパンのみでは生きるにあらず。

□日本の課題と致命的なねじれ

日本のもっとも大きな課題は次の2つだと考える。
・異常な少子高齢化
・異常な財政赤字

人が作るものはすべて人間に似ている。

日本はすでに年齢的には中高年に達している国である。国家として中高年なのであれば、高通貨・高金利が当然の政策。いまだに日本がとっている輸出製造業型は20歳の戦略。最高の機械設備+最低の賃金の組み合わせがあって初めて成り立つ。極論をいえば、輸出製造業は労働力のダンピングでしかない。すでに日本はとうの昔にこの年代を超えてしまっている。

日本はなんといっても高貯蓄国なので、金利を高くして、円を高くすれば当たり前に生活は豊かになる。高通貨・高金利政策の下では、お金がお金を稼いでくれる。これが本来の中高年の国家のとるべき施策。

なぜ日本がこの施策をとらないのか。国家として異常な借金があるため、金利が高くなれば間違いなく国家が破綻するからだ。だから、私たちは、身体が50歳になったのに、相変わらず20歳のようにはたらかなければならない

異常な財政赤字が致命的なねじれを生み、本来、豊かになるはずの私たちを、相変わらず20歳のように働かせている。

□今の日本の問題の根本は一票の格差。

この仕組みは、田舎の有力者がリーダーに選ばれやすい。田舎・男性・老人の国家になりやすい。
人はわからないことはできない。だから、今の世の中を動かしている老人達には、少子高齢化対策がイメージできない。そんな人たちが、中央に座り続ける一票の格差。

老人は気軽に借金ができる。毎年、気軽に借金を膨れ上がらせることができる。

日本はリーダーが短命だ。だから、リーダーは将来に何も責任を持とうとしない。本当の意味でのリーダーがいない。イギリスでは10年間首相をやる。10年間首相をやるのであれば、少なくとも10年後のことを考えて施策を考える。

昔の人がやったことをちゃんとみて、世界でやっていることに耳をかたむければ大体正しくできる。
でも、日本はそれをやろうとしない。

そもそも政治とは、税金の分配である。

国債というのは、本来であれば次の世代が選挙権をもったときに使うべき税金を親の世代が勝手に使うことだ。これは明らかに民主主義の正統性に反する
。国債は絶対悪であり、いつまでも頼ってはいけない。

戦後50年、日本は幸せな時代を過ごしてきた。

アメリカに追いつけ追い越せが目標だった。そして、何よりも目標が明確だった。経済をひたすら強くすることに腐心してきた。目標が決まっているのだから、官僚統制が実にフィットした。談合体質が実にフィットした。それが1940年体制。そして、いまだにそれを捨て去らない人たちがいる。

□自分で考えることをめてしまった日本

日本人は、過去にあまりにうまく行き過ぎたがために自分で考えることをやめてしまった。
新聞や雑誌を正しいと思ってしまう比率が圧倒的に多いのが日本。

例えば、日本の政府は大きな政府か、小さな政府か。

データで確認すれば、日本は先進国の中でぶっちぎりに小さな政府だということがわかる。
でも、新聞や雑誌に「考える」ということを委ねるとそうはならなくなってしまう。

競争力の根源とは何か。栄えているカレー屋は何が違うのか。
他がやらないことを地道に毎日やっている。それは実にシンプルなこと。

どうやって人と違うことを「考える」ようになるのか。
国語ではなく算数で考える習慣が大事。
数字、ファクト、ロジック、この3つ。
これらが、人と違うことを「考える」ための大前提だ。

国語を算数に直す。数字、ファクト、ロジック。

□快適&MA

快適とMAはキーワード。

楽しければ人はやる。社員が椅子に座っているだけで楽しいようなオフィス。

偉大な発見は常に辺境で生まれる。辺境とは違うものがぶつかりあうところ。
異質の文化がぶつかるという意味でのMAの大切さ。

競争力の根源は「考えること」

□キャリア教育は馬鹿げている

仕事よりも大切な恋愛ですら行き当たりばったりなのに、なぜ仕事なんかでキャリアが描けるものか。
キャリアパスというものには、人間の傲慢性を感じる

5年先、10年先の世界が読める前提の話だ。
高度成長が間違いなく続くという時代では有効な1つの方法だったのかもしれない。1年先のことがわからない中で、あたかも先がわかるようにして考えることを学生に強いることは罪悪であり、傲慢でしかない。

~~ライフネット生命は、若年層向けにネットで生命保険を提供するビジネスモデルで立ち上げた企業です。その担い手は、その保険のユーザーである年代の若者たちです。しかし、出口社長はこの会社をニッチ・ビジネスで終わらせることはしません。いずれ高年齢層向けの保険をリリースする時には、高年齢社員を雇っておられているのだろう、もしはく今の主要メンバーが加齢を重ねるにつれて、その年代の商品に参入していくのだろうか、などと考えました。

~~10人以上集まるところには語りに赴くというのが出口社長の方針だそうです。最高の販売促進プランでもあります。いずれ是非、お招きしたいと思っています。あまり遠くないうちがいいですね。

「考える」力を鍛えることが、何よりも先決。

《2011年8月5日》 仕事から戻り、ライフネット生命の出口社長のお話メモをまとめてブログ作成。書きながらどんどん元気になってきたぞ。ということで、飲みにでかけることにしました。



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【2011/08/06 18:26】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
インターン生に観察して欲しいこと
昨日も書きましたが、慶應義塾大学商学部のインターンシップ生が2人、人事に来ています。

一番最初の日に私からお話をする時間があり、あれやこれやと話をしました。

私たちの思いとしては、わずかな期間(2週間)ですが、実際の職場の中で実際の仕事をやることによって、働くということ、仕事というもの、職場というものを肌感覚で感じてもらい、これから社会に出ることにわくわくと感じるとまでは行かなくても、社会で働くというのもまんざら悪いものでもなさそうだなくらいは感じとって帰って欲しいと思っています。

そんな思いを背景に私が最初に言ったことを整理してみます。

大学生にも毎日授業というものがあります。でも、朝の9時から夕方の18時まで授業を受け続けることってそうそうないですよね。たぶん、たまにそんな日があると、ぐたっとするほど疲れるはずです。でも、社会人は平気でそれを毎日やっています。満員電車に揺られて、朝は9時前に出社、夕方は早くても18時、残業を徹底的にやったら23時まででも働きます。でも、普通にまた次の日に出てくるわけです。学生生活の密度と比較すると、すごいことではないでしょうか。

果たしてこれは難行苦行でしょうか。

仮に難行苦行だとしても、それを40年も続けられるものでしょうか。毎日、これだけの時間を職場で過ごすということは、たぶん、きっと、そこに何か魅力があるからかもしれません。もちろん大変なこと、つらいこともたくさんあるでしょう。でも、仕事に魅力があるから、職場に魅力があるから、だから私たちは毎日会社にいくんじゃないでしょうか。それは小さい魅力かもしれません、他の人には意識されないような魅力かもしれません。

いずれにしても、なぜこの職場の人たちは毎日会社に来て、毎日働いているんだろうか、そんな単純なことを2週間考えてくれると、そしてじっくりと観察をしてくれると、きっと何かがつかめるんじゃないかと思います。

早くも半分の1週間が過ぎてしまいました。彼らが退社するときの元気な挨拶があと1週間しか聞けないと思うと、ちょっとさびしくなります。

《2011年8月5日》 スケジュールが終日、シマウマ状況。グーグルカレンダーの週間ビューでみると、30分か1時間単位でシマシマ状に予定が入っている姿の描写でした。明日も働くぞ。


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【2011/08/05 23:30】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
インターンシップ生、特例子会社に行く
今日は終日、障がい者特例子会社に。

朝礼から終礼までいたのは初めて……、です。ほんとはこれじゃいけないのですが。非常勤とはいえ、社長ですので。

今、人事で2名のインターンシップ生を預かっています。慶応義塾大学商学部の2年生なのですが、2年生の夏休みをインターンシップで過ごすなんてすごいですね。当然、預かるこちら側も良い機会を提供しようと必死になります。カリキュラムを考える際に、まっさきに浮かんだのが、特例子会社で1日実習をさせようということです。ここは、普通の職場よりも「仕事をする」ということがリアルに見えるからです。

特例子会社では、いろいろな支援センターや学校から実習の依頼を受けることがあるので、実習自体は経験があります。あらかじめ担当者を決め準備をするのですが、実は教える担当の方が教わるインターン生よりも緊張していたんじゃないかと思います。

私たちの会社では、毎朝、朝礼をやるのですが、朝礼で簡単なお題を出して皆が一言、語るようにしています。今日のお題はインターンシップ生がくるからということもあり、「この会社に入ってよかったと思うこと」。深いです。お題は前日発表なので、皆、それぞれに考えてきます。

皆が、結構な自己開示をして語ってくれました。朝からちょっと泣けるじゃねぇか、というのりです。「仕事」って素敵だなぁ、「職場」って素敵だなぁと嫌でも思います。

そして実習に入ります。結果的にですが、1人のインターン生が複数の社員から実習を受けるかたちになりました。和気あいあいと真剣に、あっという間に時間がたちます。

たぶん、本社でのインターンシップの時間よりも、リアルに「仕事をするとは」「働くとは」ということをインターン生は感じたのではないでしょうか。この職場はチームワークでまわっています。他者を尊重し、他者に心をかける精神でまわっています。実はそれが壊れている職場も世の中には多くあるのも事実です。でも、日本の職場の原点は、そういったところにあります。

障がい者と働くということに身構えていたインターン生ももちろんいました。身近にそういった方がいなければ当然のことです。でも、障がい者と健常者というのは、行政が人工的に引いた線で区分されているだけのことです。そしてその線は、時代とともに変わっていきます。区分など思っているほどにはないというのが自然と理解されたようです。

彼らインターンシップ生は3年後には社会に出て働いています。仕事に真正面から純粋に対峙して、周りのメンバーをおもんばかって働いている職場を体験することは、きっと「仕事」をするということへの期待感を増す意味合いがあったと思います。

仕事は辛い、疲れる、面白くない、そんな印象を私たち大人は学生に与えてしまっているようです。でも、そんなのばかりじゃないんだと思ったという、インターン生が語ってくれた最後の感想は、私たちへの最高の褒め言葉であり、私たちを最高に元気にさせてくれる言葉です。

私たち社会人は、大変だけど仕事って楽しいんだぜっ、というメッセージを伝えたいものですね。

《2011年8月4日》 めぐりめぐって錦糸町。日本酒豊富なお店を見つけて大満足ですが、終電を逃して散財しました。



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【2011/08/04 23:39】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
採用一次面接は責任者がやるのがいいよねぇ
採用面接についてです。

通常、採用面接は数段階に渡って行われます。
最初が担当者、最後が役員面接という感じて、プロセスを経るごとにいわゆる偉い人というか上位者が出てきくるのが普通のようです。

この春に人事でも中途採用をしました。でも、私のやる面接プロセスはまったく異なります。決定権者であり、責任者である私が基本的に一次面接を担当します。二次面接、三次面接はリーダークラスが担当します。普通とは順番が逆になります。さらには、できる限り、二次面接、三次面接の終わりくらいに私も面接室に乱入するようにしています。そうすると3回あって決められるのです。

最終決定権者が一次面接をすれば、絶対に採用しない人は二次面接以降がありませんから、トータルでは相当に面接回数が効率化できます。

また、一次面接をすべてみてみると、紹介会社が上げてきたレベルがよくわかります。紹介会社の当社に対する理解度、当社への思い入れがよくわかります。

さらには、一次面接、二次面接で面白い人材が落とされるのをふせぐことができます。

そして、何よりも大切なのは、応募者に対してインパクトがあります。一次面接で特に面白いと思った場合(採用したいと思った場合に近いですが)、二次や三次に乱入してさらに確認をすることができますし、惹きつけをすることができます。

以上、悪いことは1つもありません。

と思っていたところ、本日、酒席を一緒にした大手人材会社の社長さんが、ほぼ同じようなことを言われていました。ただ、その理由は一味違います。

中間層に一次面接や二次面接をさせると、意識的にか無意識にかは別にして、自分よりも優秀な奴は採用しないという意見です。自分よりもとんがって優秀な奴であれば、いいんだけど当社には合わないなどといって不合格にされるということでしょう。また、自分が制御できる相手でないと採用しようとできないということもあります。これはなるほどです。

やはり、決定権者が一次面接をするのは有効なのだと思います。ただ、二次、三次であまりに評価が良くないときは、もちろん採用には至りません。一次、二次、三次といっても、段階的に合否を決めるわけではなく、3回の面接を総合して決めるわけです。

で、難しいのは新卒採用です。これはさすがに一次面接にすべて入ることはできません。

毎年毎年、面接をしていて似たような学生しかあがってこないなぁという感想があります。これは、①日本中の学生が似たようになってしまっている、
②当社に応募する学生が似たようになってしまっている、
③一次選考、二次選考で似たような学生しかあげないようになってしまっている、
のいずれかに違いありません。

たぶん、いずれも該当するのではないかと思いますが、③の要素がとても心配です。
そもそも、「当社が求める人材像」などを明確に言語化して決めると似たような人材ばかりがあがってきてしまい、最終面接官は退屈です。選考シートをマニアックにして、求める人材像を反映するようなものにしてしまっては、ノーマルな人材しか採れなくなってしまいます。

また、こんな学生あげたら怒られるかななんていう防衛本能が面接官にはゼロとはいえないでしょうから、そんなメンタリティから異質の人材はあがってこない可能性も高いです。私が一番嫌な一次面接、二次面接官のコメントは、「特にここが秀でていて採用したいということではないが、レベルではあるので次の段階で判断いただきたい」という奴です。基本的にこういうコメントで上がってくると採用する気になりませんし、何のために二次面接をしているんだろうとも思ってしまいます。少なくとも二次面接官が採用したいと思わないような人材が、それも異色っぽくない「レベルな人材」を会社が採用するものでしょうか。

あれこれと勝手に書きましたが、採用面接は本当に難しいので日々工夫をして変えていくしかありません。不合格にした人材が入社したら活躍したのかしなかったのかがわからないだけに、効果測定も容易にはできない分野です。少なくとも、自分のポリシィは持ち、常に創意工夫を重ねたいものです。

《2011年8月3日》 水曜日は外食の日。本日は丸の内ブリックスクエアにおりました。


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【2011/08/03 23:04】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
先を見据えた仕事ができていますか
毎月毎月、予算を達成できる優秀な営業マンに共通することは何でしょうか。

営業にはいろいろなタイプがあります。必ずこうやれば売れるということでもないのだと思います。でも、毎月毎月、予算を達成している人が絶対にやっているだろうことがあります。

それは「見込み」をつくることです。

今月の数字を追いながらも、常に来月の見込みをつくる、来月だけでなく再来月の見込みをつくる、そんな先を見据えた見込みつくりをしなければ、毎月毎月、着実に予算を達成することはできません。

でも、実はこれは営業に限ったことではありません。いつも〆切間際になると残業したり、休日出勤をしてしまうのはなぜでしょうか。〆切が来るのは前からわかっていることであり、営業が見込みつくりをするように何か事前にできることはないでしょうか。そんな素朴な疑問を持つことから業務改善は始まります。

1月や5月の月初は暦的に連休があるので、どうしても残業になるという人がいます。当然ではあるのですが、正月やゴールデンウィークが来るのは1年以上前からわかっていることです。ただ、その日を待って残業で対処するのではなく、何かできることが小さくてもいいですからあるはずです。

自分の中で常識になってしまっていることをくつがえし、管理系の仕事でもしっかりとした「見込みつくり」をしていくことが大切だと思います。

《2011年8月2日》 なんと20年ぶりに会って飲む、という日でした。神楽坂。


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【2011/08/02 23:57】 | 仕事の進め方 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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