皆様、大変にお待たせをいたしました。
2011年度の「お好み焼き検定」の詳細が決まりました。そして何と、今年は全世界ではじめて「上級」検定が実施されます。皆様、ふるってお申込ください。なお、「上級」が受検できるのは「初級ホルダー」のみです。 詳細はHPにて公開中です。 〓〓初級検定〓〓 開催日: 11月27日(日) 出題方式:50問マークシート 検定料金:3150円 申込方法:協会専用webサイトより申込ください 申込期限:10月16日(水) テキスト:おもに要点集(受検申込後、サイトよりダウンロードできます)より出題されます。 東京会場:4回実施されます 開催時刻:第1回 9:30-10:30 第2回11:30-12:30 第3回13:30-14:30 第4回15:30-16:30 開催場所:ブルドックソース株式会社本社 大阪市淀川区宮原3-5-36 定員:各回30名(定員に達した時点で申込を締め切ります) 大阪会場:2回実施されます 開催時刻:第1回 9:30-10:30 第2回11:30-12:30 開催場所:日清製粉株式会社大阪営業部 東京都中央区日本橋兜町11-5 定員:各回50名(定員に達した時点で申込を締め切ります) 合格者の方には通しナンバー入りの合格証を発行いたします。 また、受検者全員に、お好み焼き粉・お好み焼きソース・ホッピーなどのお土産つき。 〓〓上級検定〓〓 開催日: 11月27日(日) 出題方式:50問マークシート+記述式問題 検定料金:5250円 申込方法:協会専用webサイトより申込ください 申込期限:10月16日(水) テキスト:おもに要点集(受検申込後、サイトよりダウンロードできます)及びブルドッグ社HPの焼き方解説ビデオより出題されます。 東京会場:4回実施されます 開催時刻:第1回 9:30-10:30 第2回11:30-12:30 第3回13:30-14:30 第4回15:30-16:30 開催場所:日清製粉株式会社本社 東京都千代田区神田錦町1-25 定員:各回120名(定員に達した時点で申込を締め切ります) 大阪会場:2回実施されます 開催時刻:第1回13:30-14:30 第2回15:30-16:30 開催場所:日清製粉株式会社大阪営業部 大阪市淀川区宮原3-5-36 定員:各回50名(定員に達した時点で申込を締め切ります) 合格者の方には通しナンバー入りの合格証を発行いたします。また、佐竹会長による無料お好み焼き講座へのご招待を予定しています。一部、加盟店でも上級合格者に対する特典を検討中です。 また、受検者全員に、お好み焼き粉・お好み焼きソース・ホッピーなどのお土産つき。 《2011年9月30日》 今年1月に立ち上げた特例子会社で送別会。創業から貢献してくれたジョブコーチを派遣でつとめてくれていた方が契約期間満了にて卒業、というか我々が彼女から卒業しました。みんなで工夫をして素敵な会に仕上がりました。素敵。 スポンサーサイト
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よくよく整理してみると、MRCさんのセミナーの内容は本当に優れていました。昨日、一昨日とメンタルヘルス関連の内容で書いていますが、いずれもMRCさんのセミナーの内容を整理の上で、あれこれと自分の意見等を加えたものです。短時間のセミナーで濃い内容でした。まだ、整理しきれていない部分があるので、もう1日書いてみます。
メンタルからの復職時の判断基準の例です。 ○労働者が十分な意欲を示している ○適切な睡眠覚醒リズムが整っている、昼間に眠気がない ○通勤時間帯に1人で安全に通勤ができる ○決まった日、時間に就労が継続してできる ○業務に必要な作業ができる ○作業による疲労が翌日までに十分に回復できる ○業務遂行能力に必要な注意力・集中力が回復している もちろん前提は定時勤務ですから、残業規制等が入る状況であっても復職は可能です。ただし、定時内をきちんと働けない状況では復職は認められません。社員は労務を提供する義務を負っているわけですから。 会社はリハビリテーション施設ではありません。通勤しながら体調を整えるという発想は危険ですし、職場の周囲にも良くない影響を与える場合がありえます。 病状が安定してから、安定した通勤を前提とした定時勤務が可能な状態に戻れるように、自宅療養中に体調を戻すことが必要です。まず、規則正しく起きて、食べて、寝ることが大切です。そして模擬通勤も必要です。規則正しい生活リズムを取り戻し、通勤と定時勤務に耐えられる体力・集中力・思考力の回復を確認することが必要です。このような復職準備のためのプログラムをリワーク・プログラムといいます。 リワーク・プログラムは会社が作成し、社員も十分に納得の上で実施します。そして、これらをパッケージにしたサービスを提供する機関も出てきています。その場合にはさらに再発予防のためのセルフ・ケアの指導や、病状の改善状況のチェックもパッケージに入っていたりするので、より安全です。 そうしたトライアル期間を経て、ようやく復職認定がなされます。なお、リワーク・プログラムは「労働」ではありませんので、無給であり、労災保険もききませんので注意が必要です。逆にリワーク・プログラムの中で実際の仕事をやらせてはいけません。 主治医の「就労可」の診断書は、あくまでも病状が安定して就労が可能になったことを指しているだけであり、定時勤務を保証するものではありません。「就労可」の診断書が出たら、リワーク・プログラムを設計して、自宅療養期間中にしっかりとリハビリ生活を過ごしてもらうことが大切です。 《2011年9月29日》 いつもに増してあわただしい期末です。無事に10月を迎えられるように皆、頑張ってます。 |
メンタルからの復職について、昨日に引き続きMRCさんのセミナーで聞いた話を中心に整理をしておきたいと思います。
職場のメンタルヘルス対策の目的は、あくまでも病気の発見ではなく、パフォーマンスに問題がある社員を早期に発見して、何らかの対処をすることにあります。問題の原因は主に3つあると思われます。 ①体調不良によるもの。 ~ 早期に産業医・顧問医との面談を実施し、就労上必要な配慮についての確認をした上で、会社としての対処を決めます。 ②本人のモラルによるもの。 ~ 毅然とした対応をした上で、態度が改まらない場合は、就業規則に則った対処も必要になります。 ③キャリアの問題によるもの。 ~ 人事として個別に相談に乗る必要があります。 で、難しいのは、これらの3つの原因が実は簡単に判別がつかないところであったり、相互に作用している場合があることです。また、①の体調に関しても、その要因が職場だとは限らずに、本人のもともとの資質的なところに起因しているケースもあります。いずれにしても、要因を整理しないと、対処が異なってきますので、まずはここでの整理・確認は大切です。②の人に対して、①と勘違いして手厚く就労制限などをするのは、思うつぼであり逆の話になりかねません。 体調不調者の発見の最大の手がかりは、勤怠です。 メンタルヘルス担当者は常に社内で勤怠不良者が発生していないか目を光らせている必要があります。逆にいえば、勤怠管理がルーズな職場では、体調不調者の早期発見できません。次のような習慣の部署は問題です。 ・社員の勤怠状況をちゃんと把握していない ・遅刻や早退をおおめにみる ・上司も平気に遅刻する ・残業で遅くなったからといって、翌朝の遅刻を気軽に許容する ・欠勤連絡をメールでしかしてこない 体調不調が確認されたからといって、必ずしも会社がすぐに積極的に関与する必要はありません。誰しも体調を崩すことはあります。仮に治療中であっても、きちんと自己管理がされており、勤怠や職務遂行上の問題がない場合は当人の管理に任せるのが基本です。なんでも会社が介入すればいいということでもありません。 ただし、体調不調になり、勤怠や職務遂行上の影響が顕在化してきた場合は、放置せずに対応が必要です。職場だけで抱えずに、人事担当者にまずリファーすることが大切です。また、人事担当者は産業医・顧問医と連携をとります。EAPをうまく使うことも可能です。平素から対応のパターンをいろいろと作っておくことが必要です。 何にしても場当たり的で担当者任せでないこと、平素から外部とのネットワークをきちんと構築しておくことが大切になります。 《2011年9月28日》 久しぶりに神宮球場。素敵な試合で、何度も東京音頭を歌えました。 |
メンタルで休職をしている社員の復職判定は、今や人事部で一番難しい判断の1つになってきています。
怪我の治癒等と違って、客観的な症状の把握ができないことだけでなく、本人を取り巻く家族や収入の実情、職場の状況等、様々な周辺要素も出てきます。 こんな中で、主治医と産業医(もしくはメンタル顧問医)のスタンスの違いも判断を悩ませるところです。先日、このあたりについて整理されたMRCさんのセミナーを聞きましたので、その内容をベースに整理をしたいと思います。 復職判定作業の始まりは、主治医の「復職可」の診断書です。しかし、そもそも主治医は「患者(休職者)」の味方であり、患者本人の希望に出来る限り寄り添おうとし、逆に不利益になることは行いません。復職判定においては、病状さえ安定していれば本人が希望する限りは「復職可」の診断書を書くことが多いのは、皆さんもご経験のとおりです。 ただし、主治医の「復職可」=企業としての「就労可」ではありません。いうまでもなく、企業はリハビリ施設ではありませんから、通勤しながら体調を整えるという前提での復職はあり得ません。最低限、安定的な定時勤務が可能な状態になったことが確認できて初めて「就労可」、すなわち復職とします。 主治医が感じる「うつ病休職者の復職時や復職後に困ること」という調査結果をみましたが、クリニックの医師のうち49.1%もの人が、「不十分な回復状態だが、本人や家族から強い復職の希望があり、対応に困る」と答えています。また、55.1%が「復職可能な状態かの判断が難しく迷うことが多い」とも応えています。主治医も自信がなく、患者や家族の要望に背中を押されて診断書を書いている現実が垣間見えます。ですから、企業としては主治医の「復職可」の診断書によってのみ復職判定をするようなリスクをとるわけにはいきません。安易な復職は、早期の再発を招き、根本的な回復を遠ざけます。社員本人のためにもならないのです。傷病手当金がもうすぐ切れるとか、就業規則上の自動退職時期が近いとか、どうしても「情」は入るのですが。 主治医の「復職可」の判定に対抗するには、他の専門家の意見が必要です。そこで登場するのは「産業医」。しかし、世の中の多くの産業医は精神科が専門ではありません。そのために、メンタル疾患に対応するためにメンタル分野での「顧問医」と契約する企業も増えています。 とはいっても、産業医・顧問医は企業寄りの診断をするわけではありません。患者にも会社にもよらない中立的な立場で診断結果を出します。主治医が社員の弁護士だとすれば、産業医・顧問医は裁判官のような立場といっていいでしょう。復職に際しては、単に病状が安定しているかだけではなく、就労が可能な状態であるかを判断して会社に対して意見を述べます。 そして判断をするのは会社ですが、ここに復職判定会議のような機構を用いておくと何かとやりやすい面があります。この分野、何が正しいやり方なのかまだわらないところもあり、各社で試行錯誤を繰り返しているのが現状だと思います。ただし、安易な早期復職は、本人の病状再発だけでなく、職場も疲弊するといった、皆がマイナスの影響を受ける可能性もあります。あくまでも会社は労務を提供する場であり、それができるようになった人が復職をするという原則を忘れてはいけませんね。 |
久しぶりに同じネタで4日も続けて書いています。それだけ克明に残しておきたいし、多くの人に正確に知ってほしいと思う話でした。「釜石の奇跡」を生んだ群馬大学の片田先生による津波防災教育についてです。
釜石の津波防災教育で片田先生が伝えてきたことは、「大いなる自然の営みに畏敬の念を持ち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ」ということです。そして、以下の避難の3原則も唱えています。 ①想定にとらわれるな ②最善を尽くせ ③率先避難者たれ 昨日まではこれらを細かく追ってきましたが、今日はもう1つ大切なことを。 防災教育には3つのスタンスがあるといいます。 ①脅しの防災教育 ②知識の防災教育 ③姿勢の防災教育 1つひとつみていきましょう。 ①脅しの防災教育 代表的なのは免許証更新講習の際に見せられる映像です。もしかすると減点のない人は、こんなの見なくても簡単に更新できるのかもしれませんが、私は毎回見せられています。ちょっとしたことから交通事故を起こしてしまい、その後の人生が悲惨なものに暗転してしまうというパターンの奴で、これによって安全運転は大切よと訴えています。結構、演技がリアルで引き込まれるのですが、こういう外圧的に形成される危機意識は長続きしないのが特徴です。帰り道や翌日くらいまでは意識するものの、どんどん風化しています。 被災のあと、この手の教育をすることは別の弊害も出ます。それはその街を嫌いになってしまうことです。二度と海の近くになど住みたくないという気持ちになってしまうことです。 ②知識の防災教育 ハザードマップを使った教育が代表例です。1つの想定を絶対の真実だと思い、たかをくくった気持ちによる行動を巻き起こしかねない、「想定の罠」に人を追い込みやすい教育です。相手がきちんと自分の頭で考えることができる人であれば、1つの貴重な情報としてプラスになります。しかし、大切な思考を他人にゆだねてしまうタイプ(大多数の日本人がそうですけど)が相手であると、危険な要素があります。 ③姿勢の防災教育 片田先生は津波防災を「釜石に住むためのお作法」であると説きます。釜石は美しい海を持ち、自然の恵みを享受できる地です。ただし、それは自然の災いに近づくことでもあります。災いをやり過ごす知恵、すなわち津波避難の知恵を持つことは、豊かな自然の中で生活するための条件なのです。災いは必ずいつかやってきます。でも、それ以外の時は豊かな自然を持つ素敵な自分たちの街なのです。 防災教育を「姿勢として根付かせる」には、まっさらな子供は一番いい存在だったのかもしれません。そして、学校を場にした防災教育は、次第に地域住民をも巻き込んでいきます。通学・帰宅途中で地震が発生した場合に子供が助けを求められる「こども津波ひなんの家」が今では83世帯が参加しているといいます。この「こども津波ひなんの家」のミソは実は子供を守ることでだけでなく、子供がここに駆け込むことにより、この家の人も避難せざるを得なくなることなのです。そうして、まず避難する人を増やしていきます。 片田先生の「人が死なない防災」が完全に街中に浸透しきる前に、震災はやってきました。多くの生徒・児童は助かったものの、犠牲者は多数出ました。あと数年あれば…、片田先生の悔しそうな言葉が忘れられません。片田先生のお話を聞かせていただいた1人として、少しでも多くの人にできるだけ正確にこれを伝えることが使命だと思い、4日間に渡って記録に残させていただきました。 《2011年9月26日》 インテリジェンスにて新たな人事の会。また楽しみな場が増えました。ただ、初回は途中離脱。で、フレンチもんじゃ&参鶏湯の例の店に。思いの近い若者と素敵な時間を送りました。夜は2度使える。 |
3日目になりますが、克明に残しておきたいので続けます。「釜石の奇跡」を生んだ群馬大学の片田先生による津波防災教育についてです。
基本的なコンセプトは「大いなる自然の営みに畏敬の念を持ち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ」。 そして避難の3原則。 ①想定にとらわれるな ②最善を尽くせ ③率先避難者たれ 昨日は①と②を詳しくみてみましたので続きです。 ③率先避難者たれ いざというときはまず自分が避難することです。その姿を見て、他の人も避難をするようになり、結果的に自分が避難することによって多くの人を救うことが可能になるのです。 誰しも自分にとっては都合の悪い情報を無視したり、過少評価をしてしまったりする傾向があります。これは人間の特性だともいえます。例えば、どこかのオフィスビルにいて非常ベルが鳴ったとします。これを聞いた瞬間に逃げ出す人はまずいないのが現実です。でも、非常ベルに続いて、多くの人が脱兎のごとく階段を駆け下りて逃げていく姿をみたらどうでしょうか。間違いなく誰もがそれに続くでしょう。自分がまず逃げることにより、同調性バイアスで皆を巻き込むのです。 以前に紹介しましたが、三陸地方には古くから「津波てんでんこ」という言葉があるそうです。これは、地震があったら家族のことさえ気にせずに、てんでばらばらに、自分の命を守るために1人ですぐに避難せよ、という意味の言葉だそうです。これが、家族全滅、共倒れを防ぎ、津波から子孫を残すための唯一の方法だったのでしょう。 ある時、片田先生は子供にアンケートをとりました。その質問は「家に1人でいる時に、大きな地震が発生しました。あなたならどうしますか?」というものです。ほとんどの子供が「お母さんに電話する」「家でお母さんを待つ」といったものだったといいます。そして、それをそのまま子供に家に持ち帰らせて、親に見せます。「お子さんの回答をご覧になって、お子さんが津波に遭遇したときに、無事に避難することができると思いましたか?」という問いを添えて。 これには莫大な効果があったようです。翌日、学校の電話は鳴りっぱなし、親の関心は大きな不安感からいやでも高まります。 そして、片田先生は別の時に子供たちに問いかけます。すでに子供達には津波防災マインドがしっかりと根付いています。 「この次の津波で、君たちはきっと避難するだろう。でも、君たちのお母さんは、そのときどうするだろう?」 そして、さらに続けます。 「君たちのお母さんに、僕たち私たちは避難するから、お母さんも必ず逃げてね、と何度も伝えてほしい」。 こうやってマインドは連鎖します。親は真剣に子供の言葉を受け止めるはずです。そして、お互いにお互いを信じて1人でもまっしぐらに逃げることを信じあえるまで話し合うのです。 片田先生は「津波てんでんこ」の本質について、①自らの命に責任を持つこと、②家族との信頼関係を築くこと、だと語られましたが、まさにそうです。 釜石東中学校の生徒は地震発生直後にすぐに自主的に逃げ始めました。校長先生が放送室で避難放送をしようとして電気が来ていないことに気づかされた時には、すでに生徒たちは走り始めていたといいます。先生の指示なくして、日ごろの訓練の成果として自主的に山に走りました。 鵜住居小学校は、釜石東中学校よりも山側にあります。当初の津波警報を聞いて、児童は皆、校舎の3階に一度は避難しました。しかし、小学校の前を猛スピードで逃げる中学校のお兄さんお姉さんをみて、すぐに方針転換、中学生に交じって山の方面に向かいます。片田先生から見せられた地震後の写真には、校舎の3階に突き刺さっている自動車がありました。もしも3階に逃げたままであればどうなったことでしょう。 まだ、書き残しておきたいことがあります。もう1日続けます。 《2011年9月25日》 3連休の最終日、めずらしく家にいました。雑務が少し進みました。 |
昨日の続きです。「釜石の奇跡」を生んだ群馬大学の片田先生による津波防災教育についてです。
まず、この教育の基本的なコンセプトです。 「大いなる自然の営みに畏敬の念を持ち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ」。 そして避難の3原則です。 ①想定にとらわれるな ②最善を尽くせ ③率先避難者たれ これを1つ1つ見ていきましょう。 ①想定にとらわれるな 震災のあと「想定外」という言葉が随分と使われました。この言葉を使っている人は完全に想定にとらわれている人です。そして想定にとらわれたがために今回の震災の被害はかくも大きなものになったともいえます。 まず、片田先生が否定するのは行政が配布するハザードマップです。「ハザードマップを信じるな!」から津波防災教育は始まります。ハザードマップには、過去の津波の到達地点、津波が今襲ったとしたらどのエリアでどのくらいの浸水被害があるかといったことが、色で識別されてわかりやすく書かれています。最初にハザードマップを見せられた子供はきっとまずは自宅の場所を確認するでしょう。そしてそこが浸水想定エリアからはずれているとホッとし、浸水想定エリアに入っていると少しぞっとするのではないでしょうか。それが人の心理です。 でも、このハザードマップというのは、ある想定に基づいて作成されたものであり、常にそれ以上の災害が起こる可能性があると思えるイマジネーション力が大切になります。ハザードマップを作成した人に自分の命を預けてしまうのではなく、自分の頭で考えて行動できたからこそ、小学生・中学生達は助かっただといえます。 想定にとらわれないためには、まず何よりも想定にとらわれている自分に気づくことです。これは津波防災教育だけではなく、私たちの日常生活、仕事の上でも意識するべきことです。そしてもう1つ、リスクに対する人間の認知の弱さに気づくことと、と片田先生は続けます。ついつい私たちは、たかをくくってしまいがちです。防災に限らず、誰しもが「敵」を知りたがりますが、実は知らなければならないのは「己」なのです。災害においては「敵」を完全に想定することはできません。自分がリスクに対してどう向き合っているか、大丈夫とたかをくくっているのか、本気で逃げようと考えているのか…、です。 片田先生の当日の話で取り上げられた釜石東中学校、鵜住居小学校はともにハザードマップ上では浸水想定区域外でした。また過去どの津波も襲ってはいない場所にありました。それでも避難対策をしっかりとやっており、そして当日は全速力で全員が逃げました。そして驚くべきことに、学校の3階にまで届くような津波がここを実際に襲ったのです。 ②最善を尽くせ 「ここまでくればもう大丈夫だろう」ではなく、そのときにできる最善の対応行動をとるということです。釜石東中学校、鵜住居小学校の生徒・児童は、まずは決められていた「ございしょの里」という場所まで逃げます。でも、その裏山が崩れているのを生徒が見つけて、さらに奥まった介護福祉施設まで逃げます。そして、津波の様子を見て、さらに奥の石材店まで走ります。津波は実際に二番目の避難地であった介護福祉施設まで及びました。「ここまでくればもう大丈夫だろう」の気持ちがあったら、多くの生徒・児童がこれに巻き込まれたはずです。 もう1つありますが、続きは明日にしましょう。 《2011年9月24日》 連休の中日ですが休日出勤。大学3年生を集めたワークショップを終日やりました。いい感じです。 |
数日前に少しだけ書きましたが、先週末にお話しを伺った「釜石の奇跡」について記録に残したいと思います。
先週の金曜日の夜、群馬大学の片田先生を囲んだワークショップがあり、冒頭で片田先生から「想定外を生き抜く力~命を守る主体的姿勢を与えた釜石市津波防災教育に学ぶ」という講演をまずはいただきました。そのあと、4つのグループに分かれてワールドカフェ風にダイアローグ、そして最後は全員で車座になって語り合います。 今年3月11日の東日本大震災では、15783名もの方が亡くなり、9月12日現在で4083名の方が未だに行方不明となっています。1896年の明治三陸津波の犠牲者は22000名だったそうです。その後、防潮堤が増強され、さまざまな訓練も行われてきましたが、今回の大津波でも多くの方の命が失われる結果となりました。 そんな中で「釜石の奇跡」と言われている話があります。 釜石市の小学生1927人、中学生999人のうち、津波襲来時に学校の管理下にあった児童・生徒については、全員の無事が確認されているのです。ただし、学校管理下になかった5名が津波の犠牲になりました。釜石市でも津波はハザードマップの想定を大きく超えて街を襲い、甚大な被害が出ているのですから、これは確かに奇跡的な数字です。そして、その軌跡を生んだのが、片田先生が長らく取り組んできた津波防災教育なのです。 片田先生が語る防災の本質は明確です。 「人が死なない防災」、これにつきます。ただ、現実には世の中は「生き残った人のための防災」に目が向きがちなところもあります。帰宅難民対策などはこれでしょうが、何よりもまず「生き残る」ことなくして、次はありません。片田先生にこの思いを強くさせたのは、2004年12月26日のスマトラ島沖地震によって発生したインド洋津波の現地を歩いた体験だそうです。先に書いたとおり三陸地方では1986年の明治三陸津波でも22000名の犠牲者を出しています。喉元過ぎればなんとやらではありませんが、同じ間違いを繰り返すことは避けたい、そんな思いを強くされたことと思います。 防災はある意味では土木の世界でした。もっと堤防を高くするということが防災対策の基軸でもありました。過去のあらゆる津波でも超えられない防潮堤、「日本一の堤防」、「万里の長城」とももいわれる10m級の防潮堤があれば当然、住民はそれに信頼を寄せますし、安心もします。そして、防潮堤があるから大丈夫だと思い、逃げ遅れた人も少なくなかったことでしょう。今回の津波はそれをはるかに超えました。また、防潮堤がそびえたっていたがために、一部の人では津波の来襲に気づくのが遅れたという側面もあるようです。 防御のレベルを上げれば上げるほど、防災への依存度が高まります。 人為的に守るほど、人間の脆弱性も高まるのです。 片田先生は海のない県にある群馬大学に在籍されています。そして、6年ほど前から釜石で津波防災教育に取り組まれてきました。最初のうちは、大人を対象にした普通の防災講演会を実施していました。何度も実施するのですが、参加者の顔ぶれはいつも同じであり、もとから津波防災に強い興味・関心を持っている住民ばかりが集まっていたのです。本当に伝えなければいけない人たちにはアクセスできない、このジレンマは小さくありません。そして、片田先生がたどりついた結論は、子供を中心とした津波防災教育です。 子供は10年もたつと大人になります。そして、さらに10年もたてば親になります。子供に津波防災教育を行うことによって、世代間で知恵が継承され、災害文化として定着することを狙ったわけです。実に息の長い仕掛けですが、津波防災にはこういった息の長さがまた大切なのです。 こうして学校教育・子供を中心とした津波防災教育が始まったのですが、この効果は世代効果だけではありません。親というものは、日々の忙しさに忙殺されて災害のことまでは気が回らないものです。ですから、講演会にはよっぽどのことがなければ足を運びません。でも、子供のことは常に心配です。最優先に考えます。そこで、子供を介して親の関心を引き出すことも考えられました。 長くなりましたので、津波防災教育の中身については、また明日。 |
本日は某大学の2年生、約40名ほどをお迎えしてワークショップ。フードビジネス関連の講座を支援させていただいています。この講座は夏季休暇中の集中講座であり、さまざまな業態のフードビジネス関連の企業を訪問されています。で、私のいる会社は最終回をつとめさせていただいているので、終了後に懇親会も実施しました。
講座の最後に「近未来に社会に出る皆さんへ」というタイトルで少し人事から話をさせていただきました。まだまだ2年生ですから、就職活動そのままの話では伝わらないでしょうから、少し広い話をしました。 大学時代の過ごし方に関して、最近、話すのは2つだけです。 今日もシンプルにそうなりました(時間も短かったので)。 ①自分の頭で考えようね ②いろいろな経験をしてみようね この2つです。もちろんもう少し肉付けしてお話はしています。まあ、大学1年生、2年生であれば、これ以上は必要ないように思います。「①自分の頭で考えようね」の話には、「釜石の奇跡」の話を引用に使わせていただきました。これはかなり伝わりやすいようです。もう、先をみてキャリア設計をするということが成り立たない時代ですし、本当に何か一筋で生きられる天才肌の人を除いては、若いうちは特にそんなキャリア設計が足を引っ張る可能性のある時代です。だから、一日一日を自分の頭で考えて、いろいろなことをすることが、きっと一番の備えになります。まだ、彼女らの大学生活は2年半も残っています。 終了後、打ち上げというか懇親会を開催しました。今回の学生約40名のなんと全員が女性でした。この大学、女子大ではもちろんありません。この講座は単位はもらえるとはいえ、夏休みにかなりハードにこなす必要がある講座です。元気な女子大学生、おとなしい男子大学生という図式は確かに見ることもありますが、あまり一般化してとらえてはいけません。ただ、男子学生がまったくいなくなってしまったのは初めてです。頑張ろうね。 《2011年9月22日》 朝は台風一過の素敵な青空でしたが、飲みに行く頃にはもう雨です。油断はいけませんね。コンビニで傘を買いました。いったいぜんたい年間に何本、コンビニで傘を買っていることやら。 |
先日、なるほどと思って、ついツイッターでもつぶやいた話です。
真のナポリピッツァ協会本部ご一行が来日され、ランチしているときに聞いた話ですが、何でも前日の移動中に人身事故で電車が止まっていたか何かで、その理由の話からなのだと思いますが、自殺の話になりました。日本では言葉は良くないですが、自殺はけして珍しくないものになってしまい、ここのところずっと年間3万人程度が自殺でなくなっており、既に交通事故死の人数をしのいでいると聞きます。これはゆゆしきことです。 そんな話をしたのですが、ナポリでは自殺なんて聞かない。人を殺す奴はいるが、自分を殺す人はいない。追い詰められたら、とことん逃げる。そして互いにみんなで助け合う。ほんとうにすべてを失ったら教会にいけばいい。そんなコメントがありました。 なるほどです。 で、データ的にほんとかなと思ってグーグルであれこれ検索してみたら、10万人あたりの自殺率では日本は25人程度であるのに対して、イタリアは5人。日本の2割という数値でした。ちなみに日本は世界で第5位のようですが、お隣の韓国は日本よりも上です。また、これはデータまで確認できませんでしたが、ある方のブログに書かれた話ですと、ナポリのあるカンパーニャ州の自殺率は10万人あたり2.6人ほどでイタリア全土の半分程度のようです。日本の1割になります。ナポリ市の人口を100万人とすると、年間で2~3名。東京では3000名程度になるでしょうから、確かに滅多に聞かない話かもしれません。 イタリアはカトリック教徒が多い国ですから、自らの命を絶つことが良しとしないお国柄であるのに対して、日本は恥をしのぶくらいであれば命を絶つという侍魂がまだ残っているなどといった解釈も出ましたが、いずれにしても考えさせれるものがあります。 ナポリでは、地域、家族、そして教会というソーシャル・キャピタルがきっと生きているんですね。 日本では地域社会がこの数10年で激しく弱体化しました。同時に家族のつながりも弱体化したといえます。それに対して台頭したのが、会社社会というか職場社会です。ある部分ではこれが地域社会と家族の弱体化を補完してきたといえます。ただし、これは期間限定の補完でしかなく、定年というタイミングをもって機能は失われます。地域社会・家族というソーシャル・キャピタルが乏しい人には、これは大変な試練です。 さらに困ったこととして、この会社社会・職場社会のソーシャル・キャピタルとしての役割が平成に入ってから急速に弱体化しています。つきなみな話ですが、終身雇用がなくなり、成果主義が入り、IT化が進み、株主重視経営が強まり、などといった影響でソーシャル・キャピタルとしての機能を失った職場が増えました。 これらの結果、お互いに自然に助け合うというソーシャル・サポートを受けられない人が増えたのは間違いないでしょう。そして、日本では宗教は存在感があまりありませんから、最後のソーシャル・サポートの提供元である教会の機能を代替するものがありません。 こう考えると寂しい国に私たちは生きています。 ただ、人はやはり社会的な動物ですから、寂しいことにはなかなか耐えられません。この震災後、家族や地域社会というソーシャル・キャピタルが少し見直されてきているように感じます。また、サードプレイスを持つ人も増えています。ただ、日本には絶対的なセーフティネットがないので、人は不安から逃れきれないという面は否めないように感じます。 《2011年9月21日》何とか帰ってこれました。 |
NTTデータの山下社長の著作です。「貢献力」「貢献主義」をベースに進めてきた改革について書きつらねられています。縦割り的な意識が強く、全社の知見を顧客に活かすことができていない状況を、あの手この手で変えてこられた道のりを経営者の言葉で表しています。
社内SNSの「Nexti」について過去に2度に渡って見学させていただいています。特に2回目はチームの皆様全員といっていいほどの大勢でご対応いただき、飲み会までご一緒させていただきました。「Nexti」は、この改革の1つの象徴だともいえます。本書でもかなりの書面を割いて取り扱っています。これに関しては、社員の側からの改革についてもお話を伺っているとことになりますが、本書の経営側の視点との間で、両者の認識には大きなぶれは内容に感じました。 私が担当する特例子会社でも、「貢献」はキーワードとしています。人は役に立ちたい、貢献をしたいという本能があると考えるのは不思議なことではありません。だから、人間は高度な社会集団生活を営むことができる唯一の生物なのだと考えることもできます。この本能をきちんと仕掛けと仕組みを作って解き放つことによって、社員は壁を超えるというのが、本書における各運動の趣旨です。そして、SNSというソーシャル・ネットワークを使って、これらが実現されているところがまたポイントです。知らないうちに壁を作って組織が細分化されている状況を打破して、総力で立ち向かい、全員が力を合わせることによって、真の企業力を発揮しようとします。そこに新たなシステムが役立つ、なんとなく人類の進化を感じさせる話です。
《2011年9月20日》 全国で大雨です。帰宅してニュースをみてびっくりしました。大災害にならないことを願います。明日の京葉線は微妙かな。 |
今年ももうすぐ9カ月を経過しますが、またまたいろいろな方に出会うことができました。そんな新たな出会いの中で、もっとも嬉しかったことの1つは倉嶋編集長にお会いできたことです。といっても、まだ1回ですが…。
倉嶋編集長は不定期刊のムック本「古典酒場」を自ら独立されて発刊されている方です。本当に不定期なのですが、年内はもう発刊の予定はないみたいです。でも、そんな期間を埋めるにして十分な単行本が発刊されました。それが本作品です。 是非、お酒、そして酒場に興味のある方は、ツイッターで@kotensakabaのアカウントをフォローしてみてください(なんて勝手にいっていいのでしょうか)。その飲みっぷり、そして食いっぷりには驚きます。ほとんどの日に昼酒をきちんとされています。原稿を書く前にも校正をする前にもまず呑まれています。商談の前にも飲み屋に立ち寄ります。そもそも打ち合わせは、飲みながらのようです。そしてさらに凄いのは、喰いっぷりです。私がお会いしたのは、ホッピー「タレ部会」でしたが、赤坂でたらふくタイ料理をいただきました。にもかかわらず、後日にアップされたブログを拝見すると、無意識に帰りに富士そばでカツ丼を食べられたとか。気づいたら無意識に天下一品でこってり麺固を食べていたことはありますが、カツ丼というのは常人の理解を超えるものがあります。 で、この本ですが、そんな倉嶋編集長のブログを編集したエッセイです。素敵な酒飲み仲間の皆様、酒場の店主の皆様らが登場されます。まさに「呑んだ、笑った、泥酔した、電車を乗り過ごした、また呑んだ」という日々を書き連ねた本です。是非、キャリアデザイン学会の「著者と語る」の分科会にお呼びしたいと思うのですが、どんな大義名分と企画を作れば話が通るでしょうか。
《2011年9月19日》 真のナポリピッツァ協会の記者会見とセミナーがパルテノペ広尾店で開催。ガエターノ以外は明朝帰国されます。短期間の急行軍、ありがとうございました。 |
今年の3月、多くの大学・高校・中学校・小学校で、卒業式が中止にされました。学校関係者としては苦渋の決断だったと思いますが、2011年卒業生は、卒業式がなかった世代として記憶に刻まれます。
多くの学校で卒業生に向けてのトップからのメッセージが発信されました。その中で最も有名になったのは、立教新座中学校高等学校の校長である渡辺憲司さんのものであることに誰も異論はないでしょう。あの頃、いくつもの悲惨でつらいニュースとともに、多くの勇気づけられる勘当的なニュースも流れました。そして、それらの大半はテレビや新聞という媒体を通じてではなく、インターネットという媒体を通じて、またたくまに広がりました。 「時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな」 私もこのメッセージを3月28日のブログで引用していました。素直に感動できたとともに、まさに大学に入ろうとしている人たちへのメッセージとしては、本当に的を得ていると感じました。 本書は、出版社に勤務する昔の教え子からの投げかけによって出版が決まったそうです。渡辺先生は「海を見よ」と語られました。そして、渡辺先生は本書で自分自身が海を見た日のことを語ります。そうしなければ正当に教え子の背中を押すことはできないという思いからでしょう。読者と一緒に、自分を改めて見直そうとされたわけでしょう。そんな正直さが、読む人の胸を打ちます。
《2011年9月18日》 汐留イタリア街にて3日間に渡って開催されたナポリピッツァ・フェスタですが、今夕、無事に終了いたしました。最終日の今日は、日本で初めてのピッツァ職人コンテストが開催され、初代チャンピオンが生まれました。日本中の人気ピッツァヨーロがあれだけ集まるのもすごいことです。今回は本業が忙しく準備作業はほとんどおまかせでしたが、素敵な機会に立ち会えたことを本当に嬉しく思います。今朝は4時過ぎまで飲んでいたので、かなり体力的にはきつかったですけど。 |
三陸地方には「津波てんでんこ」という言葉があるそうです。
これは、地震があったら家族のことさえ気にせずに、てんでばらばらでいいから、自分の命を守るために、1人ですぐに避難をしなさいという意味の言葉だそうです。それが、一家全滅、共倒れになることを防ぐ唯一の方法なのです。まさに三陸地方に残る、津波から子孫を残すための知恵だといえます。 このお話は、群馬大学の片田先生から伺いました。 マスコミでも「釜石の奇跡」として取り上げられていますが、今回の震災で釜石市の小学生1927人、中学生999人のうち、残念にも津波の犠牲になったのは、5人という極めて少ない数でした。これは日常からの津波教育の賜物です。地道にそんな教育を続けてこられたのが、片田先生です。昨晩「Worksの続きを語ろう」という場があり、そこで初めて片田先生のお話を伺いました。ひどく心を打たれる話でした。また、数日かけて先生の話はここにも残しておきたいと思います。 片田先生が整理された「津波でんでんこ」の2つの本質です。 ・自らの命に責任を持つこと ・家族との信頼関係を築くこと 家族を助けに行ったり、探したりするのではなく、家族もきっと逃げていると強く信じて、自らの命を守るために徹底的に逃げる、これは目に見えない強い絆があってこそできる行為であることは間違いありません。 《2011年9月17日》 汐留イタリア街にてナポリピッツァ・フェスタ。薪窯が2台持ち込まれ、ナポリ及び全国から集ったピッツァヨーロがナポリピッツァを焼き続けます。ただ、14時前に会場をあとにして、葉山に。5年振り復活した「熱有会」の夏合宿。素敵な1日でした。 |
昨日のメンタルコンシェルジュ主催のセミナー、高橋俊介先生のご登壇です。中原先生、玄田先生と続き、今後は長岡先生、花田先生が予定されているとのことです。主催者の野口先生の交渉力と突破力には、恐るべきものがあります。
高橋俊介先生のお話は、何度も何度も聞いていますので、今回のお話も過去に伺った内容がほとんどでしたが、それでものめりこんで聞かせてしまうところが超人的です。また、当然ですが、聞くたびに新たな気づきが生まれます。 昨日の話の中から、大学のキャリア教育についてちょっと記録に残しておきます。 いつ聞いても、これは同感です。 基本はジョブマッチング的な発想、適職診断的な発想、やりたい仕事を探す的な発想がベースとなったキャリア教育の批判なのですが、なまじ予算がついた結果、外部業者丸投げに近いかたちで安易なキャリア教育が横行し、その結果ミスリードされてしまっている素直な大学生が多いのはそのとおりかと思います。ようやくここにきて、少し修正がされてきているようには思いますが。 高橋先生の整理で、問題とされているキャリア観は2つ。 「うち向きキャリア観」と「功利的キャリア観」。 「うち向きキャリア観」とは、過剰内省の結果、どんどん深みに入ってしまうタイプです。働いたこともないのに、自分にあった仕事がどこかにあるとか、やりたいことをやらなきゃだめだとか、そんなの無理に決まっている間違った規範に取り付かれてしまうパターンです。もちろん内省は必要です。ただ、あくまでも経験学習のプロセスにおいての内省に意味があるのであり、内省だけ切り取られたような内省をしてもどこにもたどり着けません。そもそも、やりたいことが社会に出るまでにみつかるわけがないのは当たり前のことです。また、本来、私たちの社会は1人ひとりがお互いに価値を生み出しあうことによってなりたっているものであり、その意味では仕事というのは他者のためにするものです。そういった規範的仕事観がどんどん失われていきます。「うち向きキャリア観」の行き着く果ては、自分にあった仕事であり、自分がやりたい仕事であり、他者のために働き、貢献して、その結果として報酬をいただくという視点が落ちてしまいます。自分だけのために青い鳥を探す姿は、実は後述の功利的キャリア観以上に自分本位、自分勝手な姿勢かもしれません。 「功利的キャリア観」は競争原理をベースにしたキャリア観です。個人的には「うち向きキャリア観」よりはまっとうだと考えますが、過度なものはやはり弊害があります。自分に役立つことにしか興味を持たないという感覚が強化され、それはいつか大きなしっぺ返しを受けるリスクがあります。 いずれにしても、大学でのキャリア教育がこのようなちょっと歪んだキャリア観を生んでいる側面は否めないと思いますが、もう1つ大切なのは、十把一絡にして大学でのキャリア教育を論じないことです。各現場では真剣に学生に向き合っている担当者の皆さんが大変に大勢います。傾向値で全体を論じる、ましてやそれを個々人にあてはめるというのは、最も危険な思想です。 《2011年9月16日》 トリプルブッキングの夜。 |
慶應義塾大学丸の内シティキャンパスにて開催される「キャリアアドバイザー養成講座」の締め切りが間近であるとの連絡が、世界の事務局からありました。今年でもう第9回だとのことです。少なからず、これへの受講は私の人生にも影響を与えてくれました。
ということで、感謝を込めて多少、宣伝させてください。10月4日開講、花田光世先生の完全指導です。 ************************************************************* 「キャリア・アドバイザー養成講座 ~個人のキャリア自律と組織活性化のサポートをめざす」 組織・人事のパラダイムが大きく変わろうとする中で、人を「資産」と捉え、個人のキャリア自律をベースにした組織・人事・教育を展開することが企業の成長に不可欠であるとする「ヒューマンキャピタル論」が注目されています。一方で、既存の組織構造や人事システムの有効性は依然として存続し、新しいシステムとの融合や相互補完関係の構築が必要だとも言われています。組織の中にあって、しかしあくまでも個人の側に立って、個人のライフキャリアサポート支援を担う「新たな役割と機能」が求められていることは間違いありません。 本講座は、その新たな役割として「キャリアアドバイザー」を提唱するとともに、キャリアアドバイザーに必要な知識とスキルを養うことを目的とします。つまり、企業戦略や組織・人事システムと自律型キャリアデザインシステムの融合と相互補完活動を担う、従来にない組織内プロフェッショナルを育成することをめざします。 具体的には キャリア開発に関わる考え方や理論 価値観やパーソナリティといった内面理解に関わる知識 ライフキャリアサポートに必要なヒューマンスキルやテクニカル情報 キャリアアドバイザーの具体像 の4つのフェーズに分かれる講義編と、心理検査やコーチング、カウンセリングなどの実習を行う演習編で構成され、キャリアアドバイザーに必要な実践的な知識とスキルを身につけることができます。 【人材教育2004年8月号】組織の活性化と個人のキャリア自律の統合を図るキャリア・アドバイザーとは(PDF,41.7KB) 本プログラムは企業から独立した存在での活動を前提とする他のキャリアカウンセラー講座とは異なり、組織内での活動を主眼に置き、個人のキャリア自律支援とともに組織全体の活性化を視野に入れ、人事制度の潮流やOD(組織開発)など組織・人事分野に関わる実践的な知識とスキルの習得をめざします。 セッションの内容 Session1 キャリア開発・キャリアデザイン・ライフキャリア・ライフデザイン・生涯現役とは 個人のキャリア自律と組織の活性化双方をサポートする「キャリア・アドバイザー」が企業に必要となった背景やその役割、求められる能力について概観し、具体像を描く。 Session2 キャリア・アドバイザーの活動 1 企業内キャリア・アドバイザーをゲストに招き、キャリア・アドバイザーの現状、具体的な取組み、今後の課題について検討する。 Session3 変化の激しい時代におけるキャリア開発の課題 変化の激しい現代におけるキャリア形成の特徴について解説し、社員と組織の双方にとって意味のあるキャリア自律とは何か、組織は何をすべきかを考える。 Session4 キャリア開発の諸理論 キャリアをめぐる諸理論を紹介しながら、特に人の発達と成長という視点から考察する。 Session5 多様なコーチング キャリア・アドバイザーとしての有効なコミュニケーション手法として、コーチングの考え方、基本スキルを演習を交えて学ぶ。 Session6 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(1) キャリア自律研修CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)プログラムを用いて、キャリア自律を支援する研修のあり方を考える。 Session7 CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)アプローチ(2) キャリア自律研修CSR(キャリア・セルフ・リライアンス)プログラムを用いて、キャリア自律を支援する研修のあり方を考える。 Session8 多様な個人の力の発揮支援 多様な個人が可能性を発揮することによる組織活性化をはかるため、OJD(On the Job Development)の考え方を学び、職場上司を巻き込んだサポートのあり方を探る。 Session9 キャリア開発/キャリア・カウンセリング 日本のキャリア開発の意義と現状、見通しについて、個人と組織の新たな共生に向けたキャリア開発と支援の事例を参考にしながら検討する。 Session10 キャリア・アドバイザーの活動 2 ゲストとともに、キャリア・アドバイザーに関連する領域(メンタリング、OJTなど個人を支援する活動)と、多様な活動について考える。 Session11 コンピタンシーの活用 能力と仕事の関係を明確にするコンピテンシーについて確認し、コンピテンシーマネジメントのあり方、キャリア・アドバイザーにとってのコンピテンシーの位置づけを検討する。 Session12 キャリアコンピタンシーと人間力 キャリア不安を抱く個人のサポートと、現場マネージャーの支援において大切なキャリアコンピタンシー(キャリアを形成し続けるために必要な発揮能力)、人間力開発について理解する。 Session13 人間のパーソナリティと心理 パーソナリティテストを作成・使用する演習を通じて、効果的な使用方法や注意事項を理解し、結果を客観的に見る視点を養う。 Session14 【演習】人事部門で活用するデータ 360度評価を取り上げ、データから読み取るべき観点と、さらなるストレッチに繋げるための個人、組織へのフィードバック方法について学ぶ。 Session15 メンタルヘルスとストレスマネジメント うつ病を中心に精神疾患の現状について理解を深め、メンタル問題を抱えた社員への対応、職場復帰支援のあり方を検討する。 Session16 企業内カウンセリングの現場から ―今、職場で起きていること 精神的なトラブルや不適応といった心の問題に関する事例から、企業内での臨床心理的カウンセリングの機能について検討する。 Session17 【演習】キャリア・アドバイザーのためのコミュニケーション演習 キャリア・アドバイザーとしてのマインドセットやコミュニケーションのあり方を、演習を通じて考える。 Session18 これからのキャリア・アドバイザー これまで学んだことを振り返り、これからのキャリア・アドバイザーの役割やあり方を確認する。 慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリーとは キャリア・リソース・ラボラトリ(以下CRL)は、慶應義塾大学SFC研究所の中に設立されたキャリアに関する包括 的な研究を行う組織です。CRLは、企業の人事、教育、組織設計の専門家として、個人のキャリア開発を社会、組織、個人の立場から研究しています。 従来、企業は自社にとって必要なスキルを企業主導で提供してきましたが、組織と個人との関係が変わり、個人主導で自分たちのライフスタイルや価値観に適合したキャリアを創造・開発するというパラダイムシフトが起きています。このような状況において、個人のキャリア競争力づくりをリードし、且つ実践する機関はこれまでありませんでしたし、充分な理論的な裏付けもなされていなませんでした。こうした問題意識のもとで組織と個人との新しい関係、個人のキャリア開発を考察することを目的としてCRLは設立され、単に企業組織に限定せず、将来的には自立した個人のサポート、意識変革に関するさまざまな研究を実践しています。 →キャリア・リソース・ラボラトリー 参加者アンケート 実際のキャリア面談のケースが多く取り上げられており、現場のイメージが良く理解できた。キャリア面談のハウツーに限らず、コンピタンシー・マネジメントなどのプログラムがあったことで、キャリアアドバイザーの役割が理解することができ、大きな視点からキャリアアドバイザーの役割をとらえることができた。各回でなくても良いですが、講義の前に事務局によるショートブリーフィングがあっても良いと思いました。 色んな方の色んな視点を聴けた。「これが答えです」というあり方が1回もなく、逆にモヤモヤもしましたが、自分の答えを持つように促されている感じがしました。多様性を尊重されているのを強く感じました。講義内容や仕事としての枠組みだけではなく、色々と考える刺激を与えていただきました。ありがとうございました! 18回のセッションが、広がり×奥行きの大きな構成で、一回一回進んでいくのがとても面白かった。ラーニングファシリテーターの対応(MLへのメッセージ配信やビデオ補講の受付など全般)には高い期待をもって参加しましたが、その期待通りにすばらしく良かった。前田先生が折を見てこちらの理解度の確認や質問をうながすお声掛けをしてくださったのが大変ありがたかった。 またコーチングのセッションでは自己開示をさせていただく機会をいただき、その後のセッションにもオープンマインドで臨むことができました。 ************************************************************* この講座は開講前から始まります。今でこそ多くの講座でやっていますが、メーリングリストを事務局が作成し、メンバー交流を促します。さらには、毎回のように飲み会もインフォーマルで企画され、終了後もそれは続きます。もちろん飲み会だけではなく、自主勉強会も続きますが慶應丸の内シティキャンパスの場所を提供いただくことができます。単なる講座受講に終わらずに、受講後にも継続する「場」を提供してくれる講座です。そして生涯大切にできる同じ思いの同志も…。 ちょっと受講料が高いのが悩みどころですが、キャリア・アドバイザー養成講座<アドバンス>と同時申込で15%割引という奴を世界の事務局(慶應MCCの方で、そのあまりに素晴らしい事務局業務ぶりにこのような呼び名がいつの間にかついています)が導入されていますので、本当に思いが強い方はこちらがお勧めです。 アドバンスコースまで修了された方は、希望をすれば慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリーの登録キャリアアドバイザーとして迎えられ、2カ月に1回、花田先生のスーパービジョンを受けることができます。 と、ここまで読んで興味のわいた方は、サイトをご覧ください。 《2011年9月15日》 野口先生のいろんな思いには徹底的によりそわせていただきたいなぁと思った夜。 |
昨日の夜、「#ジロリアンにとって一番恐ろしい四文字熟語考えたやつが優勝」という超長いハッシュタグが私のタイムラインを席巻しました。まあ、なんとジロリアンのおバカなこと。気になったのを書きとってしまった私も相当におバカです。ああ、二郎が食べたいと、まじで思いました。
ということで、こんなのが何時間も流れていました。 〓〓このあたりはまだかわいいですね。確かにこれはつらいし。 本日売切、麺切宣告、俺前麺切、目前完売、麺切終了、麺切御免、野菜品切、 〓〓確かにこれもつらいですね。 全店閉店、本日休業、二郎倒産、冬季休業、臨時休業、輪番営業、三田閉店、毎日定休、週一禁止、二郎難民、立入禁止、 〓〓これは嫌ですね。 生豚混入、生肉投入、即効下痢、立入検査、生物混入 〓〓これも絶対に嫌ですね。 薄味細麺、超極細麺、大蒜禁止、路線変更、小麦禁輸、増増禁止、増増不可、大蒜規制、材料高騰、汁吸麺伸 〓〓なるほど。 店主憤慨、店主激怒、総帥引退、師匠劇痩 〓〓なんか凄いです。 無限麺増、麺増撃沈、大豚増増、大豚全増、野菜増増、禁烏龍茶、汁迄完食、三食二郎、増増増増、 〓〓分類しきれません。 貼紙確認、無芸大食、腹八分目、一斉値上、熱量少量、無芸大食、超大流行、駐禁取締、食券紛失、菜食主義、一見優先、女性団体、白烏龍茶、汁温人肌 〓〓これは怖いです。 全身肥満、減量命令、食事制限、 〓〓これは本当に怖いです。 健康診断、高脂血症、心筋梗塞、高尿酸値、愕関節症 〓〓これもとっても怖いです。 翌朝会議、大蒜吐息 〓〓ここまでくると私もよくわかりません 府中両替、桜台大盛、小金井婆、野猿大増、野猿大豚、武蔵小杉、荻窪営業、荻窪無休、大野店主、山田親子、課長万歳、三田本店、初期登戸 〓〓個人的にはこのシュールさが一番良かったです 四国転勤、海外赴任、 《2011年9月14日》 何一つ予定通りにいかなかった1日ですが、最後は予定以上でした。明日がまた思いやられるのですが。 |
いよいよこの週末になりました。
真のナポリピッツァ協会本部一行が来日し、東京汐留にてナポリピッツァのイベントが開催されます。名づけて「イタリア街ナポリピッツァフェスタ2011」。 既に こんなチラシが配布されています。チラシから宣伝文句を引用しましょう。 ************************************* ナポリから「真のナポリピッツァ協会」が来日!汐留イタリア街で本格ナポリピッツァを味わおう。 汐留にあるイタリア街でピッツァフェスタを開催!本場ナポリから職人を呼んで薪窯を使用したナポリピッツァの実演販売や、アクロバティックピッツァショー、イタリアンバールやイタリア街の各飲食店が腕を振るった特別イタリアンメニューなど世代を問わずに楽しめるイベントです。また、日本発のナポリピッツァコンテスト「Napoli Pizza Contest 2011 in Japan」を開催し、日本一のナポリピッツァ職人を決定します! 真のナポリピッツァ協会とは? 「真のナポリピッツァ協会」は、ナポリに古くから伝わる職人の伝統技術を再評価し、ナポリピッツァの伝統が世代交代の中で変わっていくこと少しでも防ぐこと、その記憶が失われないように緻密な基準づくりをし、伝統技術を後世に伝えることを目的として1984年7月に、ナポリの職人達が自ら発起人となって設立。 ************************************* 日本支部のホームページです。是非、この週末は汐留に足をお運びください。私は、土曜日の14時くらいまで、日曜日のほぼ終日、現地にいる予定です。 《2011年9月13日》 今月の目標。歯医者に行く。床屋に行く。いつ行けるのかな。 |
給与業務を現在よりも大幅にアウトソーシングに出せないかと思い、コンペを実施しましたが、この分野、ここ数年でものすごく進んでいます。そして、コストも下がっています。5年後には給与計算を内製化している日本企業は珍しい存在になるかもしれませんね。
で、先週からプロジェクトがキックオフしています。内部コスト・外部コストを合わせた徹底的なコストダウンと、業務自体の完全な見える化が目標です。完全な(さすがにそれは無理ですね)見える化が実現できれば、品質・効率・安定性のいずれもが安心できるレベルになることでしょう。 で、プロジェクトに対してお願いした4つの視点というのを備忘録として書き残して起きます。 ①品質(品質管理) 給与業務について品質は最優先。品質を犠牲にしてまでのコストダウンや、品質に危険のある無理なサービス提供は、正しい判断ではない。誤支給は人事に対するすべての信頼を一瞬にして失わせる。ただし、過剰品質は問題である。どのレベルが「適性品質」であるかを問い続けなければならない。 ②コスト(総合的効率化) コストを考える際に表面コストだけを見てはいけない。注視すべきは内部コスト。内部コストには2つある。1つは人事内でかかるコスト。もう1つは現場でかかるコスト。適切に外部コストをかけることにより、大幅に内部コストを削減することは歓迎される。 ③サービス(顧客意識・CS) 給与業務は人事業務におけるフロント業務であり、社員との大切な接点である。そこでは顧客目線が大切になる。サービス提供者側の視点だけではいけない。ただし、過剰サービスは問題である。頼まれたことを気持ちよくやるだけが良いサービスではない。 ④世間水準(大局的視野 給与という業務は日本中の企業がほぼ同じ条件のもとで行っている。他社がすでに確立している効率的なモデルがあり、それを集約しているのが、大手給与アウトソーサーである。「うちはこうだから」という感覚でガラパゴス化せずに、世間水準を常に意識する。 HRの専門家の中には、給与業務を軽視する人もいますが、私には比較的愛着のある仕事です。なんといっても、給与業務は人事のフロント業務なのです。一般の社員にとって「人事」を最も感じる回数が多いのは、給与・勤怠でしょう。だから、人事のブランド戦略上、とても大切な業務でもあるのです。また、給与業務は若手に対する人事の入門業務としても大切です。採用から入る手もありますが、給与の方がより良いと思います。ただし、長くはやらせないことです。 フルスコープでのアウトソーシングが実現されると、この給与業務がほとんど内部にはなくなることになります。これは人事として大きな転換です。給与業務が中心となっている人事シェアードサービスというのも、徐々に置き換わっていくことと思います。私たちはそれにどういう対応をしていくかです。 《2011年9月12日》 ロジック作りに悩む日々。ロジックは冷たいですが、説得には力を発揮します。 |
キャリアデザイン学会という学会がありますが、今年からなぜか研究組織委員というのになっております。何せ慣れないものであまり満足に働けていないのですが、会員数増にだけは多少なりとも貢献をしております。
で、学会最大のイベントである研究大会が、10月1日(土)2日(日)の2日間にわたって日本大学にて開催されます。詳細が学会ホームページに記載されています。 大会では日ごろの研究成果の発表がありますが、今回は12の研究部会が設けられており、1つの研究部会で3名の発表者がそれぞれ発表をされます。各研究部会にはテーマが割り振られており、そのテーマに近い発表が3つなされるわけです。運営側として、各研究部会には司会者とコメンテーターがつきます。皆様の研究成果にコメントをつけるのですから、それなりの見識が必要かと思いますが、なりゆきにて1つ研究部会でコメンテーターをつとめることになってしまっております。自分自身、研究なんかほとんどしていないのでとても僭越なのですが、何事も成り行きと流れに従って生きてきたため、受諾させていただいています。 それはそうと、初日の夜には懇親会があります。5月7日の研究会を契機に学会に参加してくださった皆様、是非、大会に足をお運びいただき、せっかく大会に来たのですが、懇親会にもご参加ください。ネットワーク作りが学会参加の1つのメリットですから。 全体案内はこちら 当日プログラムはこちら 発表者一覧はこちら 参加申し込みはこちら 《2011年9月4日》 原稿書きました。そして夕方にはコストコに。さらには親戚飲み。まぁ素敵な休日だったかな。一応。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を |
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