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キャリアデザイン学会第8回研究大会1日目
今日、明日と第8回キャリアデザイン学会。今年は運営側での初参加です。大学の先生方に混じって、かなりアウエーな感じもありますが、楽しくやっています。ただし、初日の今日は会議があるので14:30の回まで出て会社に戻ったため、懇親会などは残念ながら欠席でした。

今日、聞いたセッションのうち4つのさわりだけ整理します。いずれも本当のさわりです。場合によっては、別の日にもう少し掘り下げますね。

1.「成城大学が考えるキャリア教育、キャリア支援とは何か?~今あらためてキャリア教育、キャリア支援の在り方を考える~」 成城大学 長尾繁樹・勝又あずさ

CDCでもお世話になっている勝又さんが颯爽と登場です。格好良かったです。成城大学における意欲的な取り組みの実践報告です。1年次から計画的に、かつ単純な就職支援に傾斜しないようにキャリア教育が組まれています(就業力育成・認定プログラムとこれ全体を称しています)。きめ細かい支援の提供と学生の自律性の育成が、気をつけないと二律背反になるとの指摘がありましたが、これは企業内での新人育成の際に感じるジレンマに近いと思います。今回の学会では、大学生・就職に関する実践報告がいくつかあり、また研究報告についても学生のキャリアに関するものが非常に多くありました。その時その時で旬なテーマがありますが、今大会でいえば学生のようです。

2.「コーオプ教育の現状と日本の高等教育へのインプリケーション」 京都産業大学 松高 政

カナダのケースを主に引用してコーオプ教育(Co-operative Education)について熱く語られておられました。コーオプ教育のなんたるかがわかりました。カナダではコーオプ教育期間中、14万円とか20万円とかいう給与を企業は支給するそうです。そして驚くべきことに、少なからぬ日本企業も同条件でカナダ人を迎え入れているとか。カナダ人学生に比較して日本の学生は「目的意識が薄くて、子供」なので対象にならないとささやかれている実態もあるようで、実に寂しい状況です。1dayインターンシップなんてのを会社の人事担当者が許しているお国がらですから、これを学生だけの責任にしたくはありません。

3.「社外で自立的に学習するビジネスパーソンの実態に関する研究~社会人大学院と民間ビジネススク-ルでの学習によって獲得される能力 と 獲得した能力の日々の実務への活用のされ方 に関する比較検討~」  法政大学大学院博士課程 齊藤弘通

齊藤さんは最近はツイッターで塚原さんとの絡みのイメージが強いのですが、さすがにカチッと学会では発表をされていました。インタビューによる大人の学びの調査です。民間ビジネススク-ルでの学びが実務に役立っているという人が非常に多いのに対して、社会人大学院はほとんどの人が直接的には役に立っていないと回答しているという現実がありました。これに対して、川喜多先生からの質問(というかご意見)。社会人を教えるだけの力のある先生が少ない現実がある、修士学生に研究を教えるのと、社会人大学院で教えるのとでは当然だがやり方は違うはず、そういったこと自体を考えていない先生も多い…、なるほど。齊藤さんのいう「ディスカッションという名の放置」という言葉は秀逸です。ただディスカッションの時間をとるだけで、それを深める工夫も努力もなく、ラップアップもないようでは、確かに放置ですね。なお、今後、丸の内系の学びについての整理もされるとか。「丸の内系」という呼び名、いいですね。

4.「中高年層のキャリアをめぐる心象風景~デジタル・ストーリーテリングを活用したワークショップ事例における考察~」 青山学院大学博士課程後期 大磯恵子


デジタル・ストーリーテリングの手法を活用して、中高年のキャリアの課題をとりあげるという意欲的なワークシップの実践報告です。さらに深めた考察を次週に京都大学で発表される予定とのこと。わずか4名のワークショップですが、私もその1名として参加させていただいたものです。デジタル・ストーリーテリングは、もともとキャリアとは別の世界で創られたものですが、非常にキャリアと親和性が高いです。
大磯さんからの語りで改めて印象に残ったのは、人は過去を他者に語る時についつい時系列でまずは語る、そして過去については明確に語れるが、今については明確に語ることはできない、という話です。確かにそうだよなぁと思います。こういったワークショップを進めることによって、曖昧な今が明確になってくるところもあります。

《2011年10月1日》 学会は日大法学部が会場です。改めて、日大にはキャンパスがないことを実感します。神保町の街のそこかしこに日大のビルがあり、学生はビルからビルへと渡り歩きます。これはこれで悪くないようにも思います。



【2011/10/01 22:22】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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