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混迷の時代に求められるリーダーシップとは②
日本人材マネジメント協会の発刊する定期刊行誌「JSHARM INSIGHTS」の最新号は「改めて問う リーダーシップ」という意欲的な特集をしています。その中で、法政大学キャリアデザイン学部の木村琢磨准教授の「リーダーシップ論を問う~混迷の時代に求められるリーダーシップとは」という記事を昨日は紹介し始めたのですが、途中になってしまいました。ということで続きです。

変化が激しく複雑性が高い時代だからこそ、変革型リーダーの存在だけでは変革は難しく、木村先生は「混迷の時代のリーダーシップ ~3つのカギ~」というものを提示されます。

①リーダーのシナリオ構築力
②リーダーの政治スキル
③分散型リーダーシップ

というところまでだったと思います。

①リーダーのシナリオ構築力

変革型リーダーに求められることとして「ビジョンの明確化と提示」は誰もがあげると思います。ただ、当然ですがビジョンを掲げただけでは単なる絵に描いた餅、ビジョンに到達するための中長期的なシナリオが構築されており、明示されていることまでが求められることになるでしょう。

木村先生は、戦略シナリオは2つの条件を満たしている必要があると解説します。

・「なぜそのシナリオ通りに進めれば競争相手に勝てるのか、または新しい市場が作れるのか」
・「何が障害となるのか、そして、それらをどのように乗り越えて目標を達成していくのか」

戦略シナリオ自体の正当性と、そのプロセスの正当性ということかと思います。

②リーダーの政治スキル

なかなか組織なんか一体化しませんよね。組織は公的、非公的組織に分割され、それぞれが部分最適化された行動・思考をとるのが常です。個人レベルでも価値観や思いは異なりますが、ここでも部分最適は広がります。リーダーという立場は、それを束ねて限りある経営資源を目標達成のために振り分けなければなりません。

そこで大事になるものとして「社内政治」という言葉が指摘されています。一般的に「社内政治」というとネガティブなイメージがあります。しかし、正式な意志決定手続きの外において意志決定に影響を与えようとする非公式の行動であっても、組織全体の利益を目指したものであれば、それはそれで「善の社内政治」であり、組織パフォーマンスの向上に不可欠な場合があると、木村先生は指摘します。これはなるほどそのとおりなところがあります。

エーハンという研究者は「政治スキル」について「仕事において他者を理解する能力、および、その知識を用いて、個人的・組織的な目標の達成に役立つように他者の行動に影響を与える能力」と定義しているといいます。

また、フェリスという研究者は政治スキルは、「社会的鋭敏性」「仮現誠実性」「対人影響力」「ネットワーキング能力」の4能力で構成されるといいます。

■「社会的鋭敏性」…他者を鋭敏に観察し、さまざまな社会的状況に反応して適応する能力。
■「仮現誠実性」…自分が誠実な人間であると相手に信じさせる能力。
■「対人影響力」…組織内での様々な出来事や、人の発言などが持つ表面上の意味だけでなく、微妙なニュアンスや文脈を読み取り、それらを説得や交渉などによる周囲の人への影響力の発揮につなげる能力。
■「ネットワーキング能力」…人的ネットワークを形成し、それを自分または自分が所属する組織のために役立たせる能力。

どうでしょうか。組織で仕事をする能力そのもののように感じます。特に「仮現誠実性」という言葉は初めて聞きましたか、実に実感できますね。いずれにしても、意志決定のメカニズムが明確になっていない日本企業においては、特にこのあたりの能力は「社内」においても重要になるということです。

終わっていませんが、また明日に続きます。

《2012年3月9日》 午後一杯、全国障害者特例子会社連絡会に出席し、懇親会まで出てきました。設立1年目で、当社としては初参加です。同じことをやっている経営者が230名も集まっているとのこと。終了後の懇親会、とても有効な情報交換、そして思いの交換の場でした。なかなかこちらの仕事に十分な時間はさけませんが、自分のフランチャイズとなる分野がまた1つ増えた感じがします。名刺箱が空っぽ状態です。そんな余韻を引きずって新幹線で大阪入り、余韻があるものでずっと飲んで過ごしてしまい、仕事はあまりはかどっていません……。
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【2012/03/09 23:55】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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