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「火星年代記」 レイ・ブラッドベリの逝去に…
レイ・ブラッドベリが6月5日に亡くなられました。1920年生まれ、享年は91歳です。未だに私のオールタイムベストSF、トップ3からはずれない「火星年代記」が世に出たのは1950年といいますから、今から62年前のことです。ブラットべり30歳の時の作品なんですねえ。何度も読んでぼろぼろになったハヤカワ文庫(SF文庫からではなくハヤカワNVから出てるんですよねぇ)は、今も書棚の一等地に鎮座しています。本当にSFの素晴らしさがすべて詰め込まれた作品です。

本書の第一章「ロケットの夏」の舞台は1999年。地球で核戦争が起こるのが2005年、いずれも既に現実世界としては過去になりました。しかし現実世界では、未だに人類は火星の大地を踏みしめていません。そして、ありがたいことに未だ全面核戦争の危機は回避し続けています。

SF黄金時代といわれた1950年代のSF作家のイマジネーションと実際の世の中は少しずれたみたいです。人類は宇宙というアウターではなく、サイバー世界への進出を加速するようになりました。全面核戦争ではなく、局地的テロ、民族間戦争が世界を襲っています。そして、世界は経済という不気味な生き物に翻弄されてもいます。

「火星年代記」、私としては秋の夜長に読むのがお薦めです。レイ・ブラッドベリ、初読は高校生の頃でしたが、著者名自体がとても抒情的に感じられました。ご冥福をお祈りします。

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)
(1976/03/14)
レイ・ブラッドベリ

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その後、ハヤカワSF文庫からも出ましたが、こちらはNV版です。ただし、私がもっている初期の版とは表紙はまったく違います。

The Martian Chronicles (The Grand Master Editions)The Martian Chronicles (The Grand Master Editions)
(1984/06/01)
Ray Bradbury

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1992年、アメリカに3カ月出張に行った際、帰りにSF本をかなり買い漁りました。半分以上は、フィリップ・K・ディックの作品ですが、本書もその際に自宅のライブラリーに加えた一冊です。

《2012年6月17日》 改めて地に足をつけて生きて行こう、と決めた日曜日。
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【2012/06/17 22:22】 | 書籍紹介 | トラックバック(1) | コメント(1) | page top↑
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