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プライドを少し横に置き、アンラーニングを続けて、引退するまで殻を破り続ける
高齢者の活用、高齢者のキャリアは、これからは重く大きなテーマになります。
なんて話がよくいわれますが、こういった話がされるということは、前提に高齢者は使いにくいという概念が広く行きわたっているという事実があるのかと思います。

で、使いにくさの要素は主に3つだと思います。

1.高齢者は給与が高い
2.高齢者は体力が低下している
3,高齢者は職場に適応して素直に働きそうにない

1は年齢基準の給与体系がなくなるにつれて、次第に解決に近づいてきています。ただ、転職市場をみても、言い方は失礼ですがそれほど価値を提供できているとは思えない仕事をしているような人が大企業で驚くような年収を得ているケースは少なくありません。これ、うちにきたら300万円だよなというようなケースです。この場合は今がもらい過ぎなのでなんともいえませんが、残念ながらこんなハッピーな世代はこれからは出てきませんので、徐々に解決に向いていく課題かもしれません。

2は確かにあります。例えば私だって、もう2晩続けての徹夜は無理です。でも、世の中全体が2晩続けての徹夜という働き方はおかしいという価値観に変わってきました。この30年間で凄い変貌です。「24時間働けますか」と時任三郎が気合いを入れて歌っていたのは、まだ約30年前のことです。今、こんなコマーシャル流したら、感性を疑われるでしょう。このような世の中の変化は高齢者にとってポジティブに働きます。肉体労働がオフィスから減ってきていることも同様です。

となると、大きな問題はやはり3のようです。文字通り「使いにくい」という奴ですね。

昨日のブログで転職で成功・失敗を分ける2つの要素について書きました。
実は高齢者もこれと同様なのではないかと思います。与えられた新しい役割に対して、きちんとアンラーニングをすることがまず大切です。若かった頃の自分とは違うのです。これまでのやり方や考え方をリセットする必要があるわけです。そのためにも、あらためて「ジョハリの窓」の「開かれた窓」を大きくできることも大切です。これが「使ってもらいやすい高齢者」をつくります。

なので、1社にずっといるのではなく、中年年齢に差し掛かる頃までの転職を薦めます。たぶん、何社か転職経験のある人の方が、高齢者となってから柔軟に働けるのではないでしょうか。転職経験は、嫌でもアンラーニング能力を高めますし、「開かれた窓」を自分で大きくしていかないと生きてはいけません。大企業1社で勤め上げた人が高齢者になってから一番上手に使ってもらうことができにくくなりかねません。そんなことがわかっているので、大企業では手を変え品お変え、キャリア研修をやっているわけです。老人になることにより、最後は人は子供同様になります。高齢者も最後は新入社員同様のマインドで働けるようになると、すごくこの世界が変わってくるように思います。

プライドを少し横に置き、アンラーニングを続けて、引退するまで殻を破り続けることですね。

024 酒々蔵

※酒場探訪シリーズ024 酒々蔵@天文館 (ぶらっと立ち寄った店ですが、焼酎のバックバーが凄い。パノラマ写真で撮ればよかったというくらい、まだまだ左右に広がっています。)


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【2016/03/23 23:32】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
転職の成否を分ける2つの鍵
私のいる会社も多くの中途採用入社者を迎えていますが、当然のことですが、順調に力を発揮できる人、なかなか馴染めずに苦労する人、期待以上の活躍をする人、人それぞれです。

どうすれば必ず転職先でうまくいくかという方程式はありませんが、少なくとも次の2つのことは大切かと感じています。

1.「ジョハリの窓」の「開かれた窓」を大きくできること

毎月の中途入社者研修でジョハリの窓の話をするのですが、これを知っている人はおおよそ日本のビジネスパーソンの1割くらいのようです。最近では説明するときは「窓」の説明から入る必要があります。なんといっても窓ガラスの技術革新が進み、窓の概念が多様化することによって、今や「窓」は説明抜きで「2×2のマトリクスのメタファー」としては使えなくなっていますので。

「ジョハリの窓」は、対人関係におけるマトリクスのモデルですが、自分と他者、それぞれが知っている、知らないで2×2のマトリクスを作ります。
自分も他者も知っている窓が「開かれた窓」です。これが大きくなると、周囲は自分のことを理解してくれる度合いが高まります。自分の好き嫌いや、得手不得手も理解してもらえるので、いろいろなことがやりやすくなります。また、周囲からみても「どんな奴だかわかる」のでコミュニケーションがとりやすくなりますし、仕事の依頼もしやすくなります。早々に新たな職場で「開かれた窓」を大きくできると、人は「居場所」感覚を新しい職場に感じることができます。これは仕事で活躍するためにも大切なことです。

「開かれた窓」を大きくするには2つの方法しかありません。

1つは「隠された窓」を小さくすることです。「隠された窓」とは、自分は知っていて他者は知らない窓のことです。これには「自己開示」が必要です。つまり自分のことを語り、理解してもらう努力をすることです。場合によっては、少しブライドを横に置いておく必要があります。そして、何よりも上手に自分の殻を破る必要があります。こうして「開かれた窓」が大きくなると、世界が違ってみえるくらい周囲とのコミュニケーションがとりやすくなります。

もう1つの方法は、「気づかない窓」を小さくすることです。「気づかない窓」とは、自分は知らないけど、相手は知っているという窓です。えっそんな窓あるのと思うかもしれませんが、実はあります。そして、これが曲者です。新職場になじめない人はここで大きく躓きます。ある意味、自己認知の甘さにもつながります。
ここでのキーワードは何と言っても「フィードバック」です。新たな組織に身を置く最大のメリットは、今までは受けたことがないような「フィードバック」が受けられることです。これを素直に聞いて今後の自分の成長の糧とできるか、うるさいと感じて耳をふさぐのか、相手はわかってくれないと勝手に心を閉ざすのか、ここが本当に分かれ目です。もちろん、「フィードバック」はポジティブなものばかりではありません。「こんなこともできないのか」といったものも容赦なくくるでしょう。でも、それが新たな職場の価値観なのです。それにさらされて自分がどう行動するかが大切です。その先に成長があります。

2.アンラーニングができること

「アンラーニング」は、日本語では「学習棄却」とか「学びほぐし」とか訳します。ここで取り上げる意味としては、自身の成功体験や過去の業績・栄光は少し横に置いて、新たな職場で新たな何かを学ぶごとができるかどうかです。新しいことを受け入れるためには、これまでのやり方や考え方をリセットする必要があるわけです。実は人だけでなく、組織自体にもアンラーニングは求められるのですが、アンラーニングは学び続けるために何よりも必要な態度なのです。
自らの意思で完全に環境を変えた転職という時点で、以前の職場の常識や成功体験を軸に判断をすることは意味を持ちません。しっかりとしたアンラーニングをするためには、自分の今いる状況やこれまでやってきたことをきちんとリフレクションすることが欠かせません。往々にして人はここで冷静な目線を持てません。また、ブライドや自分可愛さもこれを邪魔します。周囲からのフィードバックも下手をすると自分に都合のいいことしか耳に入りません。
ここでは、ささやかなプライドは少し横に置いて、プロ意識を徹底的に前面に出すことです。アンラーニングをするにも、ジョハリの窓の「開かれた窓」を大きくすることは大切です。特に、フィードバックにより「隠された窓」を大きくすることができれば、アンラーニングは半ばできたようなものです。

この4月、新天地を選択される人も多いと思います。できるようで意外とできないこの2つ。是非、実践ください。

023 ほさかや

※酒場探訪シリーズ023 ほさかや@自由が丘 (今日も大好きな鰻串。この街にいくと必ず立ち寄ります。昨日は寄れなかったけど、ていうか休みだったみたい。)




【2016/03/22 23:20】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
仲間内での感動体験 ~採用面接から
採用面接をしていてよく出会うのが、仲間内での感動体験ストーリーです。

サークルやゼミでの人間関係のもつれがあったり、折れそうになった仲間がいたりして、それに自分がある関与をしたことによって、ハッピーエンドが得られたというストーリーで、なかなかいい感じの話が語られます。呑み屋できいたならば、頑張ったね、さあ、乾杯しようとでもなるのですが、面接ではそうはいきません。それらをベースに、自社での仕事ができる人なのか、自社に入ってお互いにハッピーになれる人なのかを見極める必要があります。

注意点は4つほどあります。

第1には、話を盛っていないかの確認です。可能性としては創作ということすらあり得ないこともありません。多少、美化したり盛ったりするのはご愛嬌でいいのですが、一応、確認はします。これは、具体的に掘り下げれば、たいていはわかります。意図的に盛るのではなく、実は自分が主体的に関与したのではなく他者のお手柄なのに自分のように語っているというパターンもあります。これを無意識にやっているケースもあります。事実を掘り下げるだけでなく、その時の感情を確認したりしながら、比較的短時間で検証ができます。

第2には、その経験から何が学べているかの確認です。面接でトピックスとして出すようなテーマです。そこからきちんとした学びがないようですと、経験から学ぶ力がついているとは思えません。感動ストーリーに自分で感動して終わっても仕方がありません。ひと夏の想いででしかありません。きちんと自分の感動ストーリーを振り返ることができ、そこから何かが学べているかです。別に綺麗には言語ができていなくてもいいのです。感動ストーリーを俯瞰的に見れたり、様々な視点からとらえられたりということができると少し安心できます。どっぶり主人公で感動に浸ってただただエンドロールをみて涙しているというのは、人生としてはありだとは思えますが、社会に出てからの再現性という意味では安心感は持てません。

第3には、社会に出てからの再現性という観点でいえば、狭い仲間内での感動体験に留まっているエピソードは、多様な価値観が交錯する人間関係の中で利害関係に満ち溢れた魑魅魍魎が闊歩するビジネス世界(脅かし過ぎ?)で通用するかはわかりません。ここを見極めるのは極めて難しいのですが、話を聞いていて感動ストーリーではあるもののついつい牧歌的に感じてしまう話だと、なかなか安心はできません。

第4には、そもそも感動体験というスポットでは合否決定はしにくいということです。私はよく「で、普段は何をしているの?」とか、「いっつもは何して過ごしてるの?」という質問を大学時代のハイライト説明が切りつきそうなときにいきなりききますが、私たちが知りたいのは、その人の切り離された非日常ではなく、果てしなく続く日常の姿です。だって、仕事って果てしなく続く日常そのものなんですから。もちろん、非常時の対処姿勢にも関心はありますが、そっちに特に興味がある会社は圧迫面接でもやればいいんです。どちらかというと、私は日々の物事の捉え方や行動の特性、対人関係の特性などの方がより興味があります。

「人生は要約できない。要約した時に抜け落ちる部分こそが、その人の人生なのだ」 ~伊坂幸太郎「モダンタイムス」より。

面接をする都度に、この言葉を思い出します。
典型的な要約された場である、面接、エントリーシート、履歴書というツールに埋もれながらも、抜け落ちた部分を理解しようとすることが大切なのかなぁと思います。それにある程度、確信が持てると自信をもって内定の決断ができます。

023 かるちゃん

※酒場探訪シリーズ023 かるちゃん@蒲田 (鰻が好きです。鰻串が好きです。蒲田は馴染みのない店ですが、たまたま隣り合った人と2軒目に繰り出しました。)




【2016/03/21 12:14】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
21連勤明けで
今月、記録的にブログを書いておりませんが、よくよく数えてみたら昨日まで21日連続勤務をしておりました。これは久しぶりです。土曜日、日曜日に研修やら、採用セミナーやら、採用面接やらが入ったので、こうなってしまいましたが、さすがにここまでの連続勤務はないですが、6月まではほぼ土曜日はお仕事です。で、今週後半はかなりヘロヘロで、スマホは壊すは、忘れ物はするはで散々でした。でも、新人を迎えるというパワーをいただける仕事もそこそこあったので、元気は維持しています。

本日の久しぶりの休みは、午前中にお彼岸のお墓参りを終え、午後は3週間ぶりにZUMBA等もしにいきました。夜はラーメンです。ブログもぼちぼち書こうかなと昨日の深夜にあれこれとサイトを検索していたら、大事件発見。びっくり仰天で関係各所に連絡をとるなんてことも。朝起きたら、内定を出している方から受諾のご連絡などもあり、久しぶりのお休みもスリリングに過ごしています。

21日連続勤務といっても、仕事ばかりやっているわけではありません。並行しての活動も多様です。だから、なおさら疲れんじゃないかとという説と、そうでもしていなければもっと疲れるという説とがあります。いずれ、ここで振り返るものもあるかと思いますが、超簡単に振り返ると、MALL(経営学習研究所)のシアターモールがありました。立川晴の輔さんとも終了後に呑みに行けました。町田には2回行きました。音楽座の「泣かないで」の公演と研修会場下見を兼ねての通し稽古の見学。行ってよかったです。森田ミツ、本当に素敵です。大阪にも2回行きました。泊りは梅田と福島です。初訪の呑み屋に5軒立ち寄っています。古典酒場部第一期の最終回もありました。角田光代さんとも呑めました。新たな仲間も大勢できました。転校が少し怖くなりました。千葉には2回行きました。この期間中に食べたラーメンは6杯、やや低調です。この期間中に呑んだ日本酒の銘柄は11。こんなもんかな。お好み焼き検定上級合格者向け講習もありました。その翌日にはオコパもやりました。琵奈子さんや太郎さん、ばったり神田で出会った我妻さんもいらしてくださりました。代々木八幡でテキーラ三昧なんて夜もありました。卒業するインターン生を囲むインターン生OBOGの会もありました。異業種ダイバーシティ推進連絡会は懇親会だけ参加しました。ベトナムから一時帰国した息子とも呑みました。管理組合の仕事もこってりありました。来週は総会です。重い決議事項があり過ぎです。原稿も2本書きました。もう1本、明日仕上げるのでお待ちください。面接たくさんやりました。新卒も中途も。業務上のトラブルも多々ありました。それでも時は流れ、4月がやってきます。

明日からまじめなブログまた書こうかと思います。

022 松葉

※酒場探訪シリーズ022 松葉@梅田(大阪出張帰りの夜にほぼ6割の確率で20分だけ立ち寄ります。さらに時間があまったら新大阪でも20分だけ立ち寄ります)






【2016/03/20 22:15】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
この春、転校します ~古典酒場部
ついついブログが途絶えました。で、久しぶりの今日は、告知というかお誘いです。
「古典酒場部」2学期のご案内です。
1学期の第1回は、少しだけブログにも書きましたので、ご確認ください。

で、私ですが、中学1年生の時に札幌市立向陵中学校から新宿区立戸山中学校に転校して以来の「転校」を企てています。

さてと、まず今週の土曜日で古典酒場部」の1学期が終わります。

短い休暇を経て、すぐに4月から2学期が始まり、すでに案内がリリースされています。

2学期も1学期と同様に「古典酒場部」は恵比寿校と川崎校で開講されます。
私は東京都民なので1学期は恵比寿校に通いましたが、リリースされた2学期のスケジュールをみると
なんと6回中、2回しか出席できません。これでは、もとがとれません。
念のために川崎校のスケジュールを確認すると、6回中4回は参加できそうです。

ということで、勇気を振り絞って恵比寿から川崎に「転校」することにしました。
小学校3つ・中学校2つ通ってきましたので、転校生生活は子供の頃は慣れていましたが、
久しぶりのことなので、すぐにお友達ができるかどうか心配です。
川崎の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

ということで、首都圏の酒呑みの皆さん、是非、川崎で「古典酒場部」の活動に加わりませんか。

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1.講師名

「古典酒場」編集長  倉嶋紀和子

2.内容

「酒場をとことん楽しみ尽くす」をテーマに大人の倶楽部活動開始!

チェーン系居酒屋とは一線を画す、酒呑み中の酒呑みを惹きつけてやまない古典酒場。その独特の世界観を楽しむためのコツを、実際に酒の場の雰囲気を体感しながら身につけていきます。基本コンセプトは、好く呑み、好く笑い、好く酔う。酒場で愛されている酒肴のあれこれ、はしご酒パラダイスの横丁、酒呑みの愛すべきヤラカシちゃった噺など、酒場にまつわる事柄を紹介しつつ、一見ではなかなか入りづらいコアな酒場や、穴場の酒場、そして講師自身が夜な夜なへべれけになるまで呑んでいる酒場まで、様々な酒場を紹介します。酒場好き、お酒が好きな同好の士で集い、酔い部活の輪を広げていきましょう。

3.日時

毎月第1土曜日 16:00~17:30
    4/2、5/7、6/4、7/2、8/6、9/3

4.受講料
会員: 6か月 6回 19,440円(うち消費税額1,440円)
設備費:1,036円
教材費(各回800円) 5,184円(教材とはアルコールのことです)

5.テーマ

・古典酒場の宝庫・ヤミ市横丁〜新宿・思い出横丁編〜
・酒場の楽しみは、建物にもあり
・私はこうやって呑んできた〜酔っぱらいトーク対談2〜
     ゲスト:ブログ「居酒屋礼賛」運営人・浜田信郎さん
・超絶個性派店主のいる酒場の楽しみ方
・呑兵衛超特急ライン・京成線沿線酒場〜立石をメインに〜
・私はこうやって呑んできた〜酔っぱらいトーク対談3〜
     ゲスト:銀座「ロックフィッシュ」店主・間口一就さん
     ※おいしい角ハイの作り方の講座付き 

6.お申込み

こちらの読売カルチャーセンターのサイトから予約ができます。
別途、読売カルチャーセンターの入会金が必要になります。

http://www.ync.ne.jp/kawasaki/kouza/201604-14880020.htm

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【2016/03/07 22:49】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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