「組織開発・ワンディ集中講義IN東京」凄かったよ
29日に経営学習研究所とOD Network Japan 共催の「組織開発・ワンディ集中講義IN東京」に参加してきました。久しぶりにフルにきちんと聴講生。実は最後に少しだけ登壇の予定があったのですが、首尾よくスケジュールが押したため、役割ごめんでいけました。で、滅茶、メモしました。学びました。

「組織開発は風呂敷」と例えるのは東京大学の中原先生、そして南山大学の中村先生も「箱」「傘の下」「木と根」等のビジュアルで例えます。HRの人からみると「組織開発」ってなんとなく、わかったようなわからない概念だけど、なんかはやっているし、経営に効きそうだから、勉強しなきゃねって感じなんですが、固有固定の概念というよりも、様々な概念をくくったというか、取り寄せたというか、そんなつまり風呂敷概念なんで、ふわっとした理解になるのは致し方ないようです。よかった、よかった。

定義をいろいろと教えていただいたので、記録に残しておきます。

『計画的で、組織全体を対象にした、トップによる組織有効性と健全さの向上のための管理された努力であり、行動科学の知識を用いて組織プロセスに計画的に介入されることで実現される』(Beckhard,1969)

『組織の問題的解決過程や、再生過程を改善するための継続的な努力である。その特徴は、とりわけ行動科学のセオリーやテクノロジーの助けをかりて、組織文化を効率的かつ共働的なものにしていくことを通して、目的を達成することである』(French & Bell,1973)

『組織開発の定義のレビューによる特徴
  ①.計画的な実践であるということ
  ②.行動科学が適用されるということ
  ③.人間の成長の変化を信じる実践
  ④.長期のプロセス介入であるということ』(Burke,2011)

ですって、やはりわかったようなわからないような。

で、風呂敷……。

そして、中原先生の提起する「ゆるふわ定義」です。

『組織をWorkさせるための意図的働きかけ』
『人を集めてもテンデバラバラで、チームの成果がだせない場合に、あの手この手をつかって、組織を「Work(成果を出す)」させようとする意図的働きかけ』
『組織開発とはテンデバラバラの状態から、組織として体をなしている状態への意図的介入』

そして、組織開発を3つの背景から感じられます。

①.人を集めただけでは、「組織」「チーム」としてまとまらない「多様性が増している組織」
②.多様な人々が交わり、集団としてのパフォーマンスを発揮するまであまり時間がかけられない「待てない組織」
③.仕事が細分化・専門化・個業化し、なかなかまとまんない状況の「ひとりぼっち組織」

こういう場所で、まさに組織開発が求められます。というか、おおかれすくなかれ、大半の組織がこういう状況に陥っているということですね。

そして、組織開発を3つのステップから感じます。

①.見える化(What?)…組織の問題を可視化する
②.ガチ対話(So WHat?)…可視化された問題を関係者一同で真剣勝負の対話
③.未来づくり(Now What?)…これからどうするかを関係者一同で決める

「関係者一同」が2度出てきますね。そう、『メンバー全員が未来の同じ映像を見ていると思えるまで』やるものなのです。

個人的には、いつも「組織開発」こそ人事の本業だと思っているのですが、さらには組織マネージャーの本業そのものでもあるように感じてきました。でも、いろいろ複雑になって、いろいろ忙しくなって、いろいろやりにくくなって、社内専門組織が求められてきたりしているのかなという感じもしました。

さて、このイベント、朝から夕方までのガチなものでした。参加者は300名。連休初日の祝日土曜日で有料。中原先生、中村先生の人気もありますが、組織開発は完全にブーム化しつつあるようです。今回の企画では、歴史と哲学を学ぶことにかなりの時間を割いていました。これは大切なことです。どんな概念も世の中に浸透してくると、同時に拡散現象が始まります(ちなみに私の卒論は「日本SFの浸透と拡散」。純文学がSF化するとともに書店からSFという棚がなくなりました)。拡散のステージでは、理解不足からくる粗悪品や、悪意をもった曲解も生まれます。それを防ぐ一つの手立ては、歴史と哲学です。

組織開発の負の歴史を知る図書として中原先生がご紹介された「心をあやつる男たち」ですが、アマゾンで中古の文庫が3000円まで高騰しています。そして「この商品を買った人はこんな商品も買っています」には、中原先生の「人材開発研究大全」「フィードバック入門」「育児は仕事の役に立つ」、中村先生の「入門 組織開発」、そしてデューイの「経験と教育」が並んでいます。あはは、ですね。みんな真剣に学ぼうとしています。まけずに頑張らないと。

それにしても、1か月分のブログがかけるくらいのボリウムのあったこの企画。とりあえず、入り口だけ整理してみました。

それにしても、終了後の中原先生。本当に真っ白な灰になっていました。帰りにロビーで座っておられる姿は、明日のジョーそのものでした。

ジョン・デューイ 






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【2017/05/03 23:50】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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