大晦日恒例の、といっても去年初めてやったんだけど「今年初めて行った酒場」。特にランキングというわけではありませんので順不動です。私が初めていったというのが基準なので、ご存じの老舗もあるのはご愛敬です。
ちなみに、去年の10選はこんな感じ(順不動)。熱燗の店が半分かな。 1軒目…SUGAR Sake&Coffee…阿佐ヶ谷 2軒目…酒肆一村…門前仲町 3軒目…しらたまや…銀座 4軒目…ガエターノ…博多 5軒目…バー三石…銀座 6軒目…La co pa…葛西 7軒目…大富…船橋 8軒目…えびちゃん…博多 9軒目…もっこす…川崎大師 10軒目…がらーじ…国分寺 実は昨晩、呑み納めで中央線沿線の酒場を回ったのですが、帰りに駅で久しぶりに階段落ちをしてしまい、体中に湿布してます。危なかった。突き指と擦り傷もあり、今日しようと思っていた大掃除の後半は取りやめ、今日はおとなしくしています。なので、今年は10軒に絞り切れないのと、今日は時間ができたことから、20軒行きましょう。ちなみに今年の訪問酒場はのべ580軒、新店訪問は247店。そのうちの20店ですから絞るの大変ですよね。訪問ラーメン屋132店、訪問カレー屋は112店とだいぶ押さえてます。そして特筆すべきは休肝日は100日の目標を大きく超えて128日です。もう少しでラーメンに勝てた。家のみをほぼ抑え、胸キュンがした日も吞まないことにしているので、意図的に休肝日をつくれています。休肝日率35%。 1軒目…千喜千輝…野田阪神 えー、初めていったのまだ今年なんだ。大阪にありながら、今年6回お邪魔しています。とにかく店のトータルの雰囲気が好き。素晴らしい熱燗のお店。こちらのご縁で西荻で呑んだりとか。太郎ちゃんと和ちゃんに感謝。 2軒目…初乃…越中島 ここも、初めていったのが今年とは思えない。酒場不毛の路線である京葉線の中で唯一の燗酒酒場。ただ、夏過ぎからお休みをされています。再開を願っています。ここの日本酒バックバー、一番好きです。カウンターで眺めているだけでうっとり。 3軒目…奈種彩…千葉 ここも、初めていったのが今年とは思えない。千葉の誇る燗酒酒場。駅から遠いんだけど、ついつい足が向く。初めていった日が三姉妹揃い踏みの日。それ以降は滅多にないなあ。とても研究熱心で真摯な店主。年末にアルバイトのちょっと泣けるいい話が…。 4軒目…サケフク…市川 なかなか行きにくい街、市川。山崎製パン発祥の地ですね。ここに素晴らしい酒場があります。カウンターだけ、日々変わるアテがとにかく素敵。そして、ここも燗酒の店。日によっては中学生の息子さんがつけてくれることも。 5軒目…土紋…弘前 老舗著名店ですが今年初訪。古典酒場部の皆様、ありがとうございます。皆様のおかげで訪問できた酒場もたくさんあります。夏にいって食べたイガメンチとホタテフライがやばかった。豊盃の店。2度目の訪問の際は、豊盃の見学も入れていただけた。旅の楽しみ。 6軒目…蔵朱…境筋本町 千葉の酒場に紹介いただいて訪問。夏の終わりの夕方に初訪しましたが、入店してすぐに気に入りました。もっと前から知ってたらなぁ。メニューに書かれた酒蔵に対する一言メッセージがまた愛があって素敵です。二度目に伺った際に傘お借りしました。 7軒目…トワビス…人形町 最近、人形町も熱燗、いい感じです。社会人生活スタートの地。たまには呑みに行きたい街でもあります。そんな街のゼロ次会、もしくは待ち合わせ店に適した日本酒の立ち呑み屋。熱燗推しの店ではないですが、燗もいい感じ。外観もいい感じです。 8軒目…ネッスンドルマ…博多 まだ1回しか行けてませんが、今年1人のみで一番長居した店ではないでしょうか。写真をみたら7銘柄の燗酒が写ってました。内装、照明、店への入り方、BGM、いずれもただものではありません。好みが分かれるかもしれませんが、私はとっても馴染めました。また、行こう。 9軒目…かづさや…葛西 こちらもまだ一回しか行けていません。短い営業時間、駅からの距離。都内にはありますが、訪問難関店です。70歳を超えたご夫妻が営業。もつ焼きも旨い。駅から20分。付近に店はない一軒店。弘前の街のはずれにありそうな感じの店。店の中央のストーブが温かい。猫のいる店。 10軒目…karasu…門前仲町 たまたま通りがかりで入って、それから通ってます。健太郎さんが頑張っている店。この凝ったメニュー数を維持するのは大変だと思う。そして若いのに燗酒推しの店。燗酒吞んでいる人は少ないけど…。長い時間やっているのでより安い店でもあります。 11軒目…shushu…葛西 一軒くらいはバーも。この街にはバーがなくなっちゃったなと思っていたら、ありました。駅からかなりあるけして便利ではない立地ですが、しっかりとお客様をとらえてよいお店です。いろいろと勉強しながら呑めます。 12軒目…燗屋tamame…千葉 市川のサケフクさん、千葉の奈種彩さんでお逢いしてお邪魔してみました。なんと「玉川」オンリーの店。そうなんです日本酒は「玉川」のみ。そして「玉川」だらけ。この外観がとっても好きなので、あえて外観の写真を入れてみました。酒好きを呼んでる外観ですよね。 13軒目…ひねもす…三鷹 何度か振られたので、まだ1度しかお邪魔していないですが、また行きたいお店。お燗推し。2つの異なる温度の燗つけ器を使い分けて燗つけをされていました。メニューにハギスがありました。本当に中央線には素敵な燗酒の店が多い。引っ越したい。 14軒目…せぼん…門前仲町 まだ1度しかお邪魔できていません。初乃⇔門前仲町の途中にあるので何度か通り、入ってみたいと思いつつも終わりの早い店で駅からもちょっとあるので機会をつくるのがちょっと大変です。ガレージです。何ともいえない面白い店です。日本酒の店ですが燗ではありません。店中一升瓶だらけ。 15軒目…そらまめ食堂…南森町 近くにあったら通うんだけどなぁという店です。燗酒と薬膳の店。このプレート、とても美しいですね。夏の終わりの夕暮れ時にてくてくと梅田から歩いていきました。薬膳鍋がメニューにあります。グループで行ける機会があれば、是非試してみたいです。 16軒目…宮原酒店…折尾 春に角打ちを回ったのですが、その際の1店。意外と広い店です。この皿をつかわず紙で出してくれるのが角打ち風かな。川岸に店が並ぶ折尾の川のRが、野毛の都橋商店街のRと同じに違いないと思ったのですが、いかがでしょうか。 17軒目…スタンドキッチンルポン…西荻窪 西荻窪は本当に素敵な街ですが、南口の戎通り(?)の先の角に素敵な店ができました。レモンサワー推しの店ですが、冬はホットでいただけます。そして、まぜそばが旨い。さらにはご近所の石川屋から鰻の串焼きの出前がとれる。なんて素晴らしい店なんでしょう。 18軒目…博多空気椅子酒場輝…博多 三角市場の中の燗酒酒場。この市場、他にも魅力的な店ばかりですが、十分な時間がなく是非来年再訪します。もともとは市場だったのが、小さな小料理屋街になり、今は個性的な酒場が集まる横丁です。立ち呑み酒場だから、空気椅子酒場。写真は横丁の全景。左奥の小さく見える杉玉が輝。 19軒目…源氏…仙台 誰しも知っている文化横丁の有名酒場。今年初めて行きました。噂、通りです。酒を頼むと必ず一つずつつアテがつくスタイル。そして、酒は4杯まで。とわいっても4合吞むことになるので結構、酔います。空気感は最高。燗のつけ方も独特。4つ目のアテは椀かおでんから選択。まさに酒場浴。 20軒目…選び切れません。まだ紹介できなかった多数のお店、また行きます。 まだまだ日本にはお邪魔したことのない素晴らしい酒場があります。そして、残念ながら毎年多くの店が歴史の幕を下ろしています。高齢化、後継者難、再開発、立ち退き、理由はいろいろです。きちんと記憶に残しておくことが大切かなと思います。あと、次々と新しい人、若い人が新しい店を出しています。いずれも思いと夢のある店です。老舗だけでなく、そんな店も大好きです。来年も休肝日を100日以上確保して元気に呑み歩きたいです。是非、お付き合いください。 スポンサーサイト
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僕は日本という国が好きです。
国粋主義者とかそういうのではなんでもなくて、 自分が生まれて育ったこの国が好きです。 1998年に日本のGDPは世界の18%を占めていたといいます。それが2014年には6%になったといいます。ある意味、国力の世界への影響度が3分の1にシュリンクしたわけです。戦争もないのにこんなに短期間に退潮をしていった国家は過去にないでしょう。 現在1億3000万人弱の人口が2060年には8600万人に減少するといいます。その時65歳以上の年齢は40%を超えます。そしてその兆しはもう始まっています。これほど国力がシュリンクして、高齢化が進む国もありません。 ある意味、もう日本はだめだめな国です。でも、私たちは平和にそれなりに安全に生きていけています。それは日本がよくわからないけど「いい国」だからなんだと思います。そんな日本をつくっているのは私たち1人1人です。 以前にMALLのイベントで登壇してくださった山田さんは「勝手に日本代表」(正しいかな)と名乗っておられました。この心意気はとても好きです。いろいろなことをやりながら、それぞれが日本に誇りを持ち、日本を代表して頑張る、そんなのいいですよね。別に言葉に出す必要はありません。心の中で今日のこの仕事では俺が「勝手に日本代表」とか思って、ちょっと頑張る。そんなことを皆がやれば、まだまだこの国、頑張れます。 ****************************************** 新酒場探訪シリーズ011 よるべ@荻窪 ~ついつい寄ってしまう場所、よるべです。荻窪の駅近くの立ち呑み。客層は様々です。いつもいただくのは「倉嶋スペシャル」。呑んだくれ編集長が好んでのまれるお酒です。「工藤軒」のとはまた違った珈琲酎、それを豆乳で割って、シナモンスティック。なんか健康な気がついします。いつも、滞在時間が短くでごめんなさい。閉店時にしか見れないシャッターの絵が素敵です。 |
越境学習に関する3回連続のワークショップを日本の人事部主催でやりました。
超大手企業ばかりから集まった10名程の少数ゼミナール式の会です。 ちょうどMALLでのイベントもあり、少し越境学習について考えてみました。 ワークス研究所の「WORKS」誌が「社員の放浪、歓迎 ~なぜ越境が人を鍛え、組織を強くするのか」という特集をしたのが、2013年の2月です。あの頃は確かに越境学習は少しブームになっていました。でも、それから人材育成の分野ではメジャーなワードにはならずにきたのですが、またここ数年、第二次ブームになってきている感じがします。 この分野のフロントランナーは長岡先生であり、またキヤリアの側面からとらえる荒木先生でした。そのお2人ともに「WORKS」の特集には当然、登場しています。私も「越境の達人」の1人として登場させていただいており、経営学習研究所からは「「越境」を
生かす組織に
向けて」という特集の中で、「理事同士が越境し合って運営し
学びのサードプレイスを提供」というタイトルで板谷理事と松浦研究員が対談しています。 また、特集の中に覆面座談会があります。「会社で煙たがられたって 私たちの越境は止まらない」というタイトルで、3名が登場しているのですが、昨日書いた博多のイベントの立役者もここに登場しています。覆面で越境する時代だったんだねぇ。 ************************************************ 越境は、キャリア観を確立した“強い個”を生み出すことにつながる。にもかかわらず、越境者たちの放浪をあまり歓迎しない組織は多いようだ。彼らはどのように煙たがられ、またそれでも会社を飛び出していくのはなぜか。覆面座談会形式で、3人に語り合ってもらった。 ************************************************ という前振りで、座談会は始まります。まだ組織が社員の越境学習というものに慣れずに戸惑っていた様子がよくうかがわれます。この特集は全文をサイトから読むことができます。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。 さて、今回のワークショップに話は戻ります。今は「第二次越境学習ブーム」といっていいんでしょうね。参加者は超大手企業ばかりから集まった10名程の人材育成担当者・責任者です。皆さんの興味は、自社の人材育成プログラムにいかに越境学習を取り込むかです。わずか6年の間で隔世の観があります。6年前には会社に隠れていく人たちの覆面座談会があったなんてね。あとからみると、この6年というのは大きな時代の変節点だったのかもしれません。 組織内人材育成の限界が明確になった、組織を超えた学びとネットワークがイノベーションを呼ぶ(かもしれない)、会社のつなぎとめる施策は逆に優秀な社員の離脱を招く、という企業側が今更気づいた事情もあって、企業が越境学習(的な要素)を人材育成メニューに取り組む必要性を感じてきたということでしょう。 ただ、個人はもっとしなやかです。働き方改革は、学びに出たいという人に時間という自由を与えました。これは実に大きなことです。副業解禁の流れも、「副業」を「覆業(伏業)」から「福業」へと変えるきっかけを作りつつあります。そんな中で学びの機会も圧倒的に増えました。学びの場をプロデュースするHR担当者も驚くほど普通にたくさんいます。世の中には学びの場があふれています(玉石混交ではありますが)。いい意味で学びが大衆化してきました。ただ、学びに出る出ないの個人差には未だに大きいものがあります。なので、超大手企業では会社が社員に越境を促そうとする検討がなされているということなのでしょう。どちらかというと、超大企業の社員の方が学びに出るのに腰が重いようです。たぶん、危機感が薄いのかもしれません。 外に出ると、たいていは自分の足りなさ、至らなさに一度は打ちひしがれます。でも、学ぶ楽しみがそれをカバーします。そして、健全かつ純粋にもっと学びたい、もっと学ばなきゃという気持ちになります。一時的に自己効力感が落ちることにより、意欲が高まるわけです。こうなると、学びの好循環が始まります。 そしてもう1つ。外に出ると、自分の意識している「境界」に気づきます。越境学習とは「境界」を超える学習ですが、何が「境界」であるかは人によって異なるのです。自分の「境界」に気づくことは、すなわち自分が本当に大切にしていることに気付くことでもあります。 個人的には、企業が社員に対して越境学習ブログラムを提供し、会社指名で人選をするというスキームはどうにもしっくりと来ません。でも、悪いことではないのかなという気はします。ただ、いやいや来る人には、学びの場に混じって欲しくないなぁというのは間違いない気持ちです。派遣するのであれば、しっかりとした事前の動機付けが必須です。 *************************************************** 新酒場探訪シリーズ009 酒隷一村@門前仲町 たまたま1人で入った時があり、その時からしばしばお邪魔するようになったお店。自分が好きな店のさまざまな要素がここにはあります。本当に素敵です。5種類あるレモンサワー(実はジントニック……)が目を引きますが、いつも燗酒をいただきます。つまみは豊富で旨い。そしてカツサンドが格別。こないだのお通しなんか、カキフライとシウマイです。基本は1人で行くのがいいんだけど、最近は何となく特別のケースのみ2~3人、ご一緒に行ってます。いろいろ食べられるので、それはそれで悪くはない。 |
クリスマスイブ。昨晩から寝込んでます。先週の博多から、風邪を引いて治してぶり返しを3周まわしてます。元気を出すためにも、先週の博多のリフレクション・ブログを書くことにします。
第一幕: 前乗りの愉しみ 今回の博多行きは、経営学習研究所の企画シアターモール「これからの大人の学びを考えよう!~越境学習と大[復・福]業時代の新しい学びとは?」開催のためです。ほとんどの理事が想い想い前乗り。博多の食を愉しみにしています。今回の私の隠しテーマは「博多の燗酒」。でも、2軒しかいけずでした。空港からついてすぐに「うどんの平」。カウンターでオペレーションを見ているだけで、うっとりするお店です。今回は釜場の正面。いい席です。 その後、ホテルに入り、少しお勉強。ちょうどGCDFのクラスが終わった直後でまだまだ学び足りないことがたくさんあることに気付いた直後です。で、そろそろ店が開くかなという頃に「三角市場」に。少し離れたところに昔あった市場が移転し、その後は小さな料亭街のようになり、今は魅力的な横丁です。空いた店が出るとすぐに新店舗が入るそうで、かなり若い店主の店が増えています。横丁が活性化するパターンです。お目当ての「輝」が開いてないのでお迎えの「安愚楽」へ。これからもつ鍋食べるのをしっていながら、串のモツを食べます。勝手に取ってたべていい…。 ここで校正を終えられた中原先生と合流。おむかえの「輝」に。熱燗の名店です。立ち呑みで熱燗を2本。そして博多はずるいくらい魚が旨い。「輝」もほんとうに旨い。残念ながら宴会まで時間がもうないので、2杯吞んで名残惜しくも席を立ちます(立ち飲みですので、これは比喩です)。三角市場、いつか制覇します。 第二幕: 博多の人の素敵さ 今回のイベントは、LIN論アラムナイでもある岸さんあっての企画でした。岸さんは結婚で博多に転居。東京にいるとき以上にラーニングフルな生活を博多で送っています。旅立つ前にもらったという中原先生のポストイットのメモ「もやもやしたことを"ことば"にすることを"学び"といいます」、これなかなかできていないなぁと実感。学びが世界を広げている姿、本当に素敵だと思います。 そんな岸さんが中心になって、博多の人たちを巻き込んでくれて今回の企画はできました。仲間の何人かが、待ち受けてくれていました。三角市場から向かったのはもつ鍋や屋「慶州」。宴会の始まりです。途中からMALL理事の板谷さん登場。徐々にメンバーが集まります。板谷さんも今回の企画をつないでくれたキーパーソンです。いつものように空港を走って駆けつけてくれました。 宴会も2時間近くたち、そろそろ〆という頃に〆はお断りして次にご用意いただいたお店「よし田」。イカの活きづくりと鯛茶です。博多では豊富な美味しいものがありますが、どれか人としうとイカの活きつくりかなぁ。素直に嬉しい。 いい時間なのでお開き。元気な島田理事と稲熊理事と屋台の梯子酒に。ホテルから徒歩2分のところに「えびちゃん」があるではないですか。屋台のカクテルバーです。ここのところ博多に行ったとき4回連続での訪問です。 私はそろそろ帰ろうかと思ったのですが、他の理事がことのほかにお元気で、えびちゃんから道路を渡った向い側にある「ともちゃん」でラーメンとビールで〆ます。稲熊理事は翌朝、大濠公園までランニングしたそうです。凄い。このラーメンが3杯並んでいる姿も美しいですね。 翌朝も明太重(&つけ麺)からの移動も地元の別の仲間にご案内いただきます。皆、とても暖かく、フレンドリー。酒場で出会う人も皆、そうでした。 第三幕: 本番、100名の皆さんと 今回は経営学習研究所としては、初めて東京を出ての企画です。前からどこか地方でやりたいねといっていましたが、その最初の場が博多です。私たちは有料企画にこだわっています。GOOGLEに代表される広告モデルの無料企画が闊歩する中、有料企画にこだわります。自分達も手弁当で組織を運用します。参加者にも必要な費用をご負担いただきます。ただ、これって東京だがらできるやり方なのかなぁと不安感一杯の企画でした。会場はありがたいことに安価で福岡女子大学様に素晴らしい場をお借しいただきました。しかし、そのキャパが100名。博多の中心部からは少しある場所です。果たして有料で100名の皆様にお集まりいただけるのかという心配は、ありがたいことに杞憂に終わりました。ただ、それも岸さんたちの地元のネットワークがあったからこそ。岸さんがコーディネートをしている「福岡女子大学 学び直しプロジェクト」の卒業生の皆さんが多数いらっしゃいました。ロジといい集客といい、よき地元のパートナーがいるというのは、地方企画ではキーになりそうに感じます。 企画内容の概要については、福岡女子大学「社会人学び直しプログラム」のFacebookページから引用します。 ********************************************************* 経営学習研究所主催、福岡女子大学後援 イベント シアターMALL IN福岡 「これからの大人の学びを考えよう!~越境学習と大[復・福]業時代の新しい学びとは?」 12/15(土) 福岡女子大学の講義棟中ホールで開催されました。 MALL代表理事中原 淳氏(立教大学経営学部教授)によるきっかけ講演からスタートを切って、「人生100年時代 働く大人の学び私論」をテーマに、環境の変化を見据えて①自らを「変化」させること②長い仕事人生を「いきいき完走」すること!③社会の誰かに「感謝」されること(居場所を感じる)を踏まえて、自分で学びをデザインし、更に越境学習を通して「自己の能力」が再発見についてお話しを頂きました。 そして、結果を残した下記3つの事例を紹介したことで、更に来場の皆さんを魅了しました。 事例①---個人分野 西日本高速道路株式会社 齋藤 隆治氏 テーマ:「他分野、異分野との知の交流~発見とチャレンジの日々」 事例②---地域・組織分野 株式会社トライローグ代表取締役 九州北部豪雨復興支援ワークショップ実行委員長 平山 猛氏 「九州北部豪雨復興支援ワークショップ~プロボノで被災地を応援しよう~」 事例③---大学分野 公立大学法人福岡女子大学 学び直しプログラムコーディネーター 岸 智子氏 「学び直しプログラムと修了生の活躍~経験をほぐし、イノベーション創出に繋げる」 会の途中に、2回ほどご近所対話の時間を設けていただいて、参加者同士間の気づきを交換してから終了の幕を降ろしました。 今回のイベントには、主催側ではなく、参加者の一員として出席し、とても贅沢な時間をお過ごしさせて頂きました。登壇者の方々の学び旅には悩みがあり、楽しみがあり、谷があり、山がありましたが、しかし皆さんはいきいきでした。 ********************************************************* 結構、盛りだくさんの内容でした。 ゲスト登壇者3名のお話には、それぞれ迫力がありました。そして、地元に根ざしている力強さを感じることができました。対話の時間も一瞬にして会場全体が打ち解けました。学びに慣れた、もしくは企画側の方が多く集まられていたということかもしれませんが、博多の力、地方の力をあらためて感じることができました。学びの機会にあふれている東京にいながら、十分に学ぼうとしていない人がいたとしたら、それはとても申し訳ないことのようにも感じます。自分も最近は少しそうかなぁと思い、いろいろと考えました。 今回のテーマは、越境学習であり、フク業(副業ではなく、カタカナに書くようにこの日からなりました)です。経営学習研究所という活動も、収入はないもののある意味「フク業」かもしれません。なので、各理事・研究員も「MALLというフク業」というテーマで一言ずつ語りました。 「100人いたら100通りのLearning Storyがある」というのは、今回のキーワードの1つでしょう。学校の学びと違って、大人の学びは何を学ぶか自体を自分で決めるわけです。強制される学びをするのではなく、自分で選んだ学びをするわけです。でも、これって簡単ではありません。現実的には、不安感から学びを始める場合もあります。学びは必ずしもハッピーな動機ばかりから始まるわけではありません。でも、自分の時間を投資して何を学ぶかは最後は自分が決めていることです。3名の登壇者は、とてもいい腹の括り方をして学ばれていると感じました。そしてそれを地元に還元し、地元とともに生きている感じがとても素敵に感じられました。なんかこの醍醐味って、地方ならではなんだなとかいうと失礼ですが、東京の方が学びが学びで終わっているというか、学び自体がファッション化しているというか、なんか言葉にならない不思議な感覚を得ました。 「100人いたら100通りのLearning Storyがある」という言葉からは、極論でいえば「学びはキャリアそのもの」だというイメージが感じられます。「100人いたら100通りのキャリアがある」という言葉もあります。3名の登壇者は、いずれも学ぶことにより結果的に自らのキャリアを変えてきています。それは意図的でも合目的的でもなく、学ぶという行為に素直に寄り添って歩いた結果のように感じられました。まず、興味のあることにきちんと時間をかけることをいとわないことが大切なんだなと感じました。 終了後は懇親会です。おそらく95%は懇親会に残ってくださったのではないでしょうか。なかなか最近の都内のイベントではありえません。乾杯が始まるところから、会場のあちらこちらでダイアローグが始まります。稲熊理事のお洒落な(?)乾杯で始まり、中原代表理事の〆で終わるまで、会場は対話の渦です。知り合い同志で固まらないオープンな感じもなかなか素敵です。そういうと懇親会であんなに名刺交換をしたのは久しぶりです。ちょっと懐かしい感じの熱気がそこにはありました。 第四幕: 祭のあと 私1人を残して理事の皆さんはその日のフライトです。福岡空港で皆さんと吞んで見送ったあとは市内に戻ります。実は夕方くらいから寒気がしていてやばいんじゃないかなという感じでした。でも、今回の課題店にまだ行っていません。「ネッスンドルマ」に電話を入れてお邪魔しました。オペラがBGMで燗酒を堪能できるお店です。 体調はよくないはずなのにあまりの雰囲気に7種の燗酒をいただきました。知らないうちに今晩もラーメンを食べて部屋に戻ったようです。たまたた泊まったホテルのチェックアウトタイムが12時。夜中から明らかに熱が出ており、11時40分まで寝てました。少し体調は戻ったものの、最終日はアルコール禁止にして過ごしました。で、冒頭に戻りますが、それ以来、風邪をひいては治り振りかえしを続け、今日にいたります。ブログで振り返ったことで、今回の一連の風邪もクローズにしたいと思います。 地方開催はそれなりにパワーがいります。ただ、純粋に愉しいです。そして、多くの出会いがありますし、やはり普段とは少し違う気づきがあります。来年はどうしようかという議論もありました。いい意味での学びのねずみ講的なものがつくれるといいなと思います。MALLの支部みたいな発想もありますし、MALL認定(推奨?)の学びの場みたいな仕掛けもできそうだし、大きな箱でやるだけが能でないような気もします。また、博多という地域性が成功につながったのかもしれないという仮説もあります。もちろん、地元に協力な推進者がいるというのは必須条件のようにも感じます。いずれにしても、やってみなきゃわからないことなので、年明け最初の理事会で皆で話し合いができたらなぁと思います。 今回の旅のお供書籍は、國分康孝著「カウンセリングの理論」でした。GCDFの講座を終えて、カリキュラムの特質もありますが、どうしてもカウンセリング理論についての理解が甘いなと感じたので、まずは概要の学習と思い手に取りましたが、良書だと思います。まだまだ理解が甘い周辺分野がたくさんあるので、無理のないスピードで埋めていきたいと思います。 今年もあと7日。年賀状をやめようか続けようかと思いつつ、まだ準備してません(ていうか寝てたのでできなかった)。これ以上、風邪をぶりかえさないように注意して、愉しい締めくくりをしたいと思います。 |
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