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マルチ・シフトがストレスを招く

水曜日、木曜日と2日続けて本当に素敵なセミナーに行きました。2日目のセミナーについて少しご紹介します。主催されたのは、メンタルコンシェルジュ。精神科医の野口先生と弁護士の山中先生によるユニットです。私たち実務家は、いろいろと専門家の知恵をお借りしますが、専門分野の壁によく戸惑います。例えば、メンタル復職者の対応でも、どうしても雇用の問題と絡んでくる場合もあります。前者は精神科医、後者は弁護士のテーマになります。この両者の垣根なく対処ができるといいね、というのがメンタルコンシェルジュの設立理念です。そして、野口先生の突破力により、定期的に素晴らしいスピーカーを招いての講演を企画してくださっています。題して「メンタルコンシェルジュ・セミナー」。昨日の開催がなんと84回目でした。継続は力なりですね。

 

で、昨日のタイトルは「人事担当者のためのゼロから学ぶマインドフルス」。先月の断食以降、この世界にささやかに目覚めています。最初の投げかけは、「現代社会で、私たちはなぜストレスを感じやすく、人生の満足感(well-being)を得にくいのか」。確かにそうだよなぁと感じます。日々、社内のキャリアカウンセリングをしていますが、そこに足を運んでくれる人の多くは、ある意味、ストレスに関しての相談だともいえます。登壇されたのは、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室ストレス研究センターの佐渡先生です。


今回学んだキーワードは、「マルチ・シフト」です。とても、腹に落ちます。今のビジネスのやり方の特徴は「マルチ・タスク」です。同時並行的に複数の業務をこなすことにより、業務生産性を高めているといわれています。マッキントッシュとウィンドウズの出現はマルチ・タスクに拍車をかけたといえます。一つのパソコンの画面上に複数のウィンドウを立ち上げ、同時並行的に作業ができます。本当に便利ですし、仕事がはかどります。でも、本当にそうでしょうか。

例えば、ワードで報告文書を作成していたとします。そこにチャットがきます。チャットに対応していたら、今度はメールが来ます。これも急ぎみたいなので、すぐさま返信します。返信する中で、確認が必要かなことがあったので、グーグルで調べます。で、送ったところでまた次のメールがきます。ワードの報告書に戻ったころには、何を書こうと思っていたのか忘れてしまい、また一から思考を始めます。こんな日常はないでしょうか。メールやチャットに対応せずに集中して業務を行う時間をつくるといった防御策はありますが、なかなか簡単にはいきません。果たして、マルチ・タスクは本当に効率を上げているのでしょうか。

 

実は私たちの脳は基本的には同時に1つのことしかできないという特徴をもっているそうです。同時に3つの業務をやっている場合、3つのことを切り替えながらやっているだけで、本当に同時にできているわけではないのだといいます。注意を連続的にシフトさせながら仕事をしているわけです。つまり、マルチ・タスクは、脳からみるとマルチ・シフトなのです。そして、脳が注意をシフトするという行為は、脳に多大な負担をかけるのだそうです。ある研究で、メールを確認する回数を制限した集団と、メールが来るたびに確認をしている集団との間でのストレス調査をしたところ、明らかに前者の集団の方がストレスが少なかったといいます。

私たちは知らず知らずのうちに、マルチ・シフトの罠に陥いり、脳を疲れさせ、ストレスを招いています。もっといえば、自らマルチ・シフトの罠に飛び込んですらいます。隙間時間でスマホをいじるなんていうのも、それですね。結果、脳は疲労し、ストレスは増大します。

もちろん、日々の業務の中では、マルチ・タスクもマルチ・シフトも避けるわけにはいきません。しかし、意識して、可能な限りマルチ・シフトを緩める時間を生活の中に織り込むだけでも、ストレスの軽減には役に立ちそうな気がします。明らかにマインドフルネスな考え方は、これに役に立つと思います。よい酒場でゆったりと吞んでいる「酒場浴」もまさにそれです。最後に話がずれてきているようにも思いますが、実はずれていません。続きは、また書きます。


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新酒場探訪シリーズ014 大冨@船橋  一昨年の暮れにたまたま通りがかったお店。自分の探店能力に自信がつくようなお店です。焼鳥の店です。それに熱燗を合わせられます。カウンターだけの小さなお店ですが、いつも一杯に混んでます。それはいうまでもなく美味しいからです。近くの方は是非。


新・酒場探訪シリーズ014 大冨② 


新・酒場探訪シリーズ014 大冨①




 

 

 

 

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【2019/03/09 10:56】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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