私の所属する一般社団法人である経営学習研究所(MALL)では、昨年の12月に博多の街で「これからの大人の学びを考えよう!~越境学習と大[復・福]業時代の新しい学びとは?」というイベントを開催しました。有料企画であるにも関わらず、100名を超える皆さんにお集まりいただけました。 収入減をリカバリーするための副業というのもありますが、どうも時代の文脈は「フク業」(私たちはあえてカタカナでこれからは書くことにしました)」そのものではなく、「フク業を持つ生活」「フク業を持つ生き方」といったところにあるのではないかと最近、感じます。 私も6月からもう少し本気でフク業をやることにしました。毎週土曜日がこのフク業で潰れます。週6日労働になります。働き方改革に逆行した選択です。でも、「フク業を持つ生活」「フク業を持つ生き方」は魅力的なのです。 大前提として、この文脈でのフク業は「やりたくてやる」「好きだからやる」ということがないと成り立たないように思います。多くの方に「大変じゃないの」とか「よくやるね」と言われますが、この文脈での「フク業」は仕事でありながら、趣味であり、生き方であり、あり方なのだと思います。そして、けして格好いいものではなく、泥臭いものなのです。本業は100%やる前提ですから、トータル量は100%を当然に大きく超えて当然です。 でも、人によってはいずれフク業が本業化したり、本業とフク業が複業として並立して成り立ったりということもあるのでしょうが、それを合目的的にデザインしないで気分と思いと妄想で踏み出すのが私のいう「フク業を持つ生活」「フク業を持つ生き方」なのかなと思います。 「フク業を持つ生活」「フク業を持つ生き方」といった観点から、「フク業」をもっと考えていきたいと思います。次の経営学習研究所の私のラボの企画も、このテーマです。近日中にリリースします。たぶん、これが新しい時代の豊かな生き方につながるように思います。 で、実はもう1つまったく別のフク業を考えています。まだ道はできていないのですが、少しずつ仕込んでいきます。 ******************************************************************** 新酒場探訪シリーズ030 degusta@弘前 ~昨年は弘前で2回呑みました。素敵でお洒落な角打ち、立ち飲みです。「スタンドバーできゅすたの楽しみ方」なんてほんと素敵です。間口さんのサインも。 スポンサーサイト
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梯子酒記録の5弾。つい最近の奴です。 過去はこんな感じです。 お世話になったお店がクローズされるというので、最後は飛び飛びで営業される日のうち都合のつく日に行こうと思って「この日に行きます」とメッセージを入れたら大きな勘違いで、営業予定のない日でした。でも、特別にお店を開けていただけて、お邪魔できました。他のお客様も入っていただき、いい感じでしたが、最後の記憶がありません。この日は千葉から回り込んでます。総武線・横須賀線快速便利です。 一軒目 あや 正確にはゼロ軒目かもしれません。千葉のラーメン屋、夜はもつ焼き屋です。これは「汁なしもつカレー野菜」。少し二郎インスパイア的なところはありますが、オリジナルです。麺の上に野菜が乗り、たっぷりのモツカレーが乗る三層構造。そして、このカレーが非常にスパイシー。汁なしだとさらにいい感じです。 で、野毛につきました。野毛には一家言ある方が多いので書きにくいですが、結構、いい感じの梯子酒でした。 二軒目 三代目ハルク 去年から行きたかった店。川西屋酒店の丹沢山、丹澤山、隆がふんだんにあります。これだけ品ぞろえのある店、ほかにあるんでしょうか。昨年、蔵見学に行ってからすっかり好きになった丹沢山。丹沢山のある都内の店を飲み歩いているような感じすらします。地図をみてたどり着いたら、なんと都橋じゃないですか。これまで気付きませんでした。灯台もと暗し。川沿いのカウンターです。 三軒目 ホッピー仙人 都橋にいるとなったら、寄らないともったいないなぁという感じで立ち寄りました。五軒目が今日の目的店なのですが、約束の時間までまだあります。まだ早めの時間ということもあり、カウンターに座れました。その後すぐに背後まで満席に。ぎりぎりのタイミング。サーバ黒と堀越さんをいただきました。堀越さんと横須賀で呑みたい。連絡してみようかな。 四軒目 金井商店 まだ、約束の時間までちょっとあるからもう一軒行こうかなと立ち寄りました。途中でなんかよさげな感じの店があるなと気になっていた店です。2分ほど駅の方に戻ったところです。まだ新しい店でコの字カウンター。若いオーナーのようです。燗酒も呑める。こういう店は大好きです。ちなみにネオ古典酒場的なのは大嫌いです。早くも繁盛店。すでに燗酒進んでいるので一杯目からこの酒。 五軒目 アルチスタ横浜 この日の目的店です。お店を開けていただいたのに、見事に遅刻です。でも、他のお客様も交えていい時間でした。アルコールの累積で最後は記憶がありません。どうやって帰ったんだろう。郡山のアルチスタも閉店し、野毛も閉店、寂しいですが新たなスタートを祝福したいです。熊本にいるので行けませんでしたが、昨日が最終日でした。ペッカーさんと美穂さんのおかげて知ることができたお店。つながりに感謝です。 |
日本キャリアデザイン学会では、 ご参加希望の方は、コチラまで。 どうせなら学会にも入っちゃおうという方、 では、5月のキャリアデザインライブの内容を学会HPから引用します。 ************************************************************************************************** 2019年第2回キャリアデザインライブ! 日 時:2019年5月17日(金)19:00~20:30 場 所:上智大学 四ツ谷キャンパス 2号館17階国際会議場 (JR中央線、東京メトロ丸の内・南北線/四ツ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分) 参加費:会員/無料 非会員/3,000円 (事前申込制) テーマ: 主 催:日本キャリアデザイン学会、上智大学キャリアセンター ゲスト:堀川 歩(ほりかわ あゆむ) 株式会社ミライロ 人事部長、 日本ユニバーサルマナー協会 講師 1990年大阪府生まれ。心は男・身体は女として生を授かる。 自衛隊任期満了後は世界一周の旅に出発。 趣 旨 ユニバーサルデザイン。わかったようなつもりでも、 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、 LGBT当事者である堀川氏から、LGBTの人が働きやすい・ 「誰もがその人らしく、多様なキャリアを歩むために、 ************************************************************************************************** 新酒場探訪シリーズ029 かるちゃん@蒲田 ~とてもとても鰻の串焼きが好きです。好きな食べ物を1つあげろといわれたら、これを選択するかもしれません。ただ、何にしても「1つあげろ」という質問は嫌いなんですが…。で、蒲田です。蒲田は駅の逆側にも鰻串の店があります。いずれも立ち呑みです。かるちゃんは、いかにも風情があります。また、浸りたくなります。ファザードも素敵です。 |
梯子酒記録の第4弾。 第3弾は、熊本、でした。 この日の梯子酒は、ちょっと芸術的だと自己満足しています。万歩計は20000歩に達していました。東京東部で駅から遠いことで知られる2軒を含めてホッピー梯子酒です。最後はグラッパだったけど。 1軒目 山城屋酒場 南砂町、東陽町、住吉、どこから歩いても素敵に遠いです。歩き疲れた末にこのファザードをみるだけで、疲れが吹っ飛びます。メニューはクリップでつなぎ留められています。微妙にときどき入れ替えるのがみていて楽しい。店には一体感があります。 2軒目 美好 山城屋酒場の次はどこ行こうかなと思ったら、もしかすると美好に歩いて行けそうなかという感動的な気づきが…。どの駅よりも美好の方が近かった。徹底的なホッピー・ラブの店です。白と黒のサーバを常時吞める店はそう多くないはず。好きな白黒比率で呑めるわけです。 3軒目 カネス 都営新宿線の駅にたどり着き、次はどうしようかと思って沿線にカネスがあるのに気づいて、こうなったら今日はとことん歩こうと3軒目のホッピー梯子酒。最高のコの字酒場ですね。ホッピー、煮込み、ラーメン。常連さんに引き留められて、結構な長居に。のれんは2つ。 4軒目 shushu カネスは駅から遠いのですが、実は店の真ん前から葛西行のバスがあります。これで、葛西の「かずさや」に行ったら、自分の中での3大駅から遠い名酒場を1日で制覇できるなと思ったものの、カネスで長居したのでもうやってないなと思い、最後はグラッパで。 |
梯子酒記録の第3弾。 第2弾は、荻窪・西荻窪でした。 今年も熊本にお邪魔する季節がやってきました。 熊本県内の日本酒の全酒蔵が集まる「熊本ふるまち酒蔵祭」。吉田類さん、倉嶋紀和子さんらのトークショーもあります。昨年、一昨年も参加し、今年も来週末に行ってきます。 で、今日は昨年の熊本での梯子酒です。 酒蔵祭の前日に博多から入りました。前日は折尾、黒崎、博多で九軒呑んだので朝食は抜きです。三軒目の途中からは古典酒場部のメンバーと合流しました。 呑む前に~古今伝授の間 ~晴れた日のここが好き。しばらく座って瞑想するのにちょうどいい場所です。そういうとこの二年で熊本に三回いったけど、いつも晴れていました。去年も熊本についてすぐにここを訪れました。今年も晴れて欲しい、そして行きたい。水前寺公園の中にあります。 一軒目 竜保 昨晩は〆餃子のあとに〆ラーメンをしたので朝食はさすがに腹がもたれて食べられず。でも、さすがに腹が減ってきたので、新水前寺の駅あたりで熊本ラーメン屋を探して歩きます。去年とは違う店に行こうと思って見つけた店がここ。 二軒目 味乃文化城 熊本ラーメン食べてお腹が落ち着いて、路面電車の駅に向かう途中でハートをつかむ外観の店を発見。ラーメン屋、しかも呑めそう。呑む前からラーメン連食ですが迷わず突入。おばあ様が1人で営業。たくさんお話聞けました。この茹で釜、素敵です。今年も行きます。 三軒目 徳永酒店 路面電車で熊本駅に向かいます。路面電車のある街は好きです。よい酒場のあるいい街が多いです。ここはちょっとこ洒落た角打ち。昼からやってると嬉しいのですが。ここで、坂崎さんや倉嶋さんとバッタリ。今年も行きたい。 四軒目 自遊人 古典酒場部のメンバーと宴会です。いつもは川崎で呑んでいるメンバーとここで集います。誰も集団旅を好む人はいないので、それぞれのルートでここに集まります。まあ、馬刺しは食べますね。 五軒目 南酒店 街中の素敵に狭い立ち呑みです。お酒の種類が多い。近所にあったらしばしば行くな、という店です。古典酒場部のメンバーと二軒目です。狭いので、店の中に入れない人は外で呑みます。 六軒目 ハレノヒ たしか倉嶋さんが教えてくれた店だったように思います。こ洒落た看板の中には、日本酒がいろいろと。このあたりから、どうやらあまり記憶がありません。記憶はなくても条件反射的に写真を撮るのは習慣づけの成果です。 七軒目 たこ坊 熊本名物「ライス焼き」の店です。ただ、熊本の人はあまり知りません。まあ、そのあたりは気にしないで。見た目はお好み焼きですね。この中にライスが入っているので、ライス焼き。炭水化物ダブル食品です。最後に〆るのにはうってつけ。特に調べたりしないんだけど、ふらりとこういう店を見つける才能があります。 さあ、今年はどんな梯子酒ができるかな。 |
中原先生の今日のブログのタイトルは『新入社員が口にする「成長したい」の意味が、いつの間にか、変わってしまった理由!? :「どんな会社でも発揮できるスキル」が想定以上に「発揮できない」のはなぜか?』。長いですね。素敵です。本文もなかなか長い力作です。 かなり長くなりますが、少し引用します。久しぶりに、中原先生からの連ブログを。 ********************************************************************** 新入社員研修で、若い社員たちが口にする「成長したい」の意味が、いつのまにか、変わっているのです。かつての「成長したい」は「今の会社で、早く仕事を覚えたい」という意味でした。それが、いつのまにか、変わったのです。今の「成長したい」は、「どんな会社でも発揮できるようなスキルを身につけたい」という意味なのです。すべてではありませんが、新入社員の中には「今の仕事」を見ておらず、最初から「未来の転職」を見つめているひともいるのです。 せんだって、ある会社で、新入社員研修を担当している、ある方が、こんな印象深いひと言を漏らしておられました。「成長の意味が変わっている」というご指摘は、現代の若年層の雇用、研修、育成を考えるうえで、非常に示唆に富むと思います。 かつての「成長したい」は「今の会社で、早く仕事を覚えたい」という意味でした。それが、「現在」の「成長したい」は「(未来に)どんな会社でも発揮できるようなスキルを身につけたい」という意味に、いつの間にか、変わってしまっている、ということです。人材開発の研究者としては、まことに興味深く、この問題を感じます。 雇用が流動化し、売り手市場が続くなか、将来の離職・転職に備えて、すこし「生き急ぎ」、「(未来に)どんな会社でも発揮できるようなスキルを身につけたい」という思いをもたれることは、共感できるところもあります。 研究の世界では、一般に「ある特定の状況A」において学んだことが、「別の特定の状況B」においても発揮されることを「転移」とよびます。 この場合、「(未来に)どんな会社でも発揮できるようなスキルを身につけたい」という思いは、学習研究の言葉を用いれば「将来に転職した、どの会社でも発揮されるような、転移可能なスキルを身につけたい」ということに翻訳することができます。 「転移可能なスキルを身につけたい」は理解はできるものの、残念ながら、学習研究の知見をひもとけば、ただちにわかるように、こうした「転移」は、思っている以上には「起きない」ということがわかっています。「どんな状況でも発揮できるようなスキル」を最初から思い描き、それを獲得しようとすることは、極めて難しい。 人間の有能さや、知的貢献は、わたしたちが考えている以上に「自分たちが、地に足をつけて立っている、特定の状況に紐付いている(Embeddeness)」。なので、状況が変わると、なかなか、ただちに、これまでと同様に「有能さ」を発揮したりできないのです。 *********************************************************************** なるほど、確かにそういう傾向ってあるかな。 ただ、「どんな会社でも発揮できるようなスキルを身につけたい」って具体的に何やればいいんだろうかが難しいです。仕事の中で合目的的にこのようなスキルを身につけるということが可能なのかという疑問がまず出てきます。 キャリアカウンセリングなんかでクライアントに「ハイライト・インタビュー」をすることがあります。過去にもっともいきいきしていた仕事、成果をあげた仕事、納得感をもてた仕事などについて、つぶさに話を伺います。どんな気持ちで仕事をしていて何を大事にしてきたのかを振り返る意味がありますが、もう一つ大きな意味は、どんなスキルや能力を発揮してきたのか、発揮できてきた自分の力は何なのかを振り返ることです。 チームが苦難に陥ってもそれをまとめあげて前を向いて仕事をし続けた、事前に論理的な分析をして計画を練り上げたことが功を奏した、他者の人や取引先までも巻き込んで一つのチームをつくれたことが成功の要因だった、計画とおりの進行が無理であることを早期に発見してそれをロジカルに勇気をもって上司に進言したことがプロジェクトを救うことになった、深めていくといろいろな感動ストーリーが出てきます。 これらのほとんどはたまたま偶然で発揮できたものではなく、その人に身についたスキルであり能力であるんだと感じます。そして、これらはまさにポータブルスキルであり、「他社にいっても通用するスキル」です。専門知識や専門スキルも大切ですが、このような仕事を進める上でのスキルや能力というのは、組織で仕事をするのであれば何よりも大切です。ただ、専門知識や専門スキルと違って、これらのスキルや能力はわかりやすくは顕在化しておらず、職務経歴書に整理して書けるものでもありません。それより何より本人も認知できていないケースも多々あります。しかし、あきらかにこれらはその人の武器なのです。それこそ 「どんな会社でも発揮できるスキル」 になっている可能性は高いでしょう。これを振り返りの中で認知して、自分の強みとして語れるようになることは大切です。 難しいのはこのようなスキル・能力は合目的的には取得できないであろうという点です。それは、目の前の仕事に徹底的に取り組む中ではぐくまれるものだからです。強いて合目的的につくろうとするとすれば、そのような経験をいかに取りにいくかでしょうか。ぎりぎりの仕事にチャレンジする、修羅場に飛び込むということです。でも、そこまでやらないにしても、何事にも真正面から取り組む姿勢があれば、おそらくある年月の中でそのようなスキルや能力はそれなりに身につくはずです。 冒頭の新入社員の話は、それが待てないということです。伝わってくるのは不安感です。ただ、「どんな会社でも発揮できるスキル」という以前に、最初の1社で力を発揮できなきゃそこまでたどりつけないのは当たり前です。知識と違ってスキルというのはある程度は体と経験で覚えなければならないところがあります。不安に押しつぶされずに、まずは目の前のことをきちんと片付けることができる力も、仕事を進める上での大切なスキルです。 中原先生は、箇条書きで処方箋を書かれています。さすが、整理が上手ですね。まったく同感です。ここの2~4の部分は、キャリアカウンセリングが貢献できる部分です。特に3と4ですね。 ************************************************************************* 1.まずは、ある特定の状況で、しっかり学ぶことです (=これがなければ、転移もクソもヘッタクリもありません) 2.転移させたい内容と、「似た場面」を探すことです (=つまり、自分の会社で学んだ内容と、別の会社で発揮したい内容が一致するようにすることです) 3.転移させたい内容を、自分で、持ち運んだり、編集したり、別の状況に適用したりできるように、しっかりと振り返りを行っておくことです。自分が「自分の知識」の「主人公」になり、自分の知識を「ポータブル」にしていかないかぎり、転移は思った以上におきません (=振り返りやリフレクションは、仕事を覚えるうえでも重要ですが、将来の転移に備えるという意味でも、極めて重要なのです) 4.自分が学んだ内容を、他者に、いつでも「説明可能」にしておくことです (=他人に説明がつかない知識が、発揮できるわけがありません) *********************************************************************** 新酒場探訪シリーズ027 はるかなるカレー@銀座 ~本当に美味しい、野菜を激しくとれるカレーです。そしてカレー屋はもはやスナックです。いつオーブンするのかがわからないスリルがあります。そして、燕九郎タンブラーでビールが呑めます。前の前の店の時から行っていますが、常連の三石さんも行ってるし、健太郎とも知合いです。名古屋店ももうすぐオープンです。 ※スワローズ酒場。いやカレー屋 ※野菜、野菜。 |
今日は告知というか紹介ブログです。 読売カルチャーセンターで開催されている「古典酒場部」をご紹介します。 昨日から川崎校の今期分が開講されています。今回が第8期になります。 私は第1期は恵比寿校に通いましたが、第2期以降は川崎校まで通っています。 1レッスンは90分、川崎校は第1土曜日の16時から17時半までです。 講師は倉嶋紀和子さん。ご存知ですね。 テレビ東京土曜深夜の「二軒目どうする」の呑みっぷりでも有名ですね。 ブログ「古典酒場」も愉しいです。 アッキーも来てくださりブログ書いてくれました。懐かしい。いい店です。 で、講座の話に戻ります。 昨日も開始前から有志が集まり、講座の準備。 毎回、テーマ酒が決まっていて、呑みながら進めます。 というか、始まるときにはすでに呑んでいます。 昨日のテーマ酒は、ホッピーのハーフ&ハーフ。 ホッピーは2ケースも用意があります。そして、キンミヤは3升。 さらには、倉嶋さんが日本酒一升瓶を1本持ち込みです。 毎回講座ではテーマが決まってますが、昨日は「〆飯酒場」です。 倉嶋さんがテーマにあった店を写真を交えて、酔いながら説明してくださります。 そして、3回に1回はゲスト会です。 これまで例えば、先日文化勲章を受賞された太田和彦さん、東京スカパラダイスオーケストラの川上さん、加藤ジャンプさん、浜田信郎さん、浦風親方、ロックフィッシュの間口さん、まるます家の和子さん、作家の角田光代さんなどなどなど、酒飲みにとっては超豪華ラインナップです。 そして全員そろって二次会へ。 倉嶋さんも二次会までご一緒されることが多いですが、昨日は仕事に向かわれました。 昨日は、川崎大師の「もっこす」まで。電車に乗って2次会、3次会と移動するのが素敵。 新橋の「工藤軒」、銀座の「バー三石」あたりまでは3次会で普通に行きますし、 一番遠いところでは、荻窪の「よるべ」まで行きました。馬鹿ですね。 この会、とにかく楽しい。 これだけ同じように酒場が好きな仲間と一緒に活動できるのは何ともいえません。 当然、オフ会もあり、オフ旅なんかもあったりします。 今期はすでに開講されていますが、途中からの加入も可能です。 酒場好きの方、「古典酒場部川崎校」に5月からでも参加されませんか。 いやあ週末はちょっとという方、「古典酒場部恵比寿校」は月曜日の夜です。 そして、今年度から「古典酒場部北千住校」が開講予定です。 第2土曜日の夕方の開講ですが、現在、開講が微妙な人数のようです。 開講まであと1週間。 是非、酒場好きの人、北千住校にも行きましょう。 私は、川崎校とダブルスクールの予定です。 北千住校は土曜日の18時30分のスタートですから、昼酒してから集まるのに最適です。 「古典酒場部」に興味のある方、ご連絡ください。背中を押します。 本日の課題酒。ホッピーが2ケース届いてます。どんだけ吞むんだ。 つまみは持ち寄り。稲荷寿司なんて嬉しい。 崎陽軒のシウマイ。辛子の乗せ方が美しい。素人の仕事ではありません。 毎度の二次会です。今回は川崎大師の「もっこす」。倉嶋さん出身の熊本料理です。 色とりどりのつまみたち。呑む量だけでなく、食べる量も自慢です。 やはり、馬刺し。 〆ラー、その①。 〆ラー、その②。しかもカレー。 |
ここのところ続けている過去に書いた記事をアーカイブする企画。昨日に引き続き、日経産業新聞の「HRマネジメントを考える」リーレー連載からの4回目です。今回のテーマは、障害者雇用。この一年間、このテーマでの講演・取材はとても多かったです。将来わたって何らかのかたちでかかわっていきたい分野です。 ************************************* 日経産業新聞 HRマネジメントを考える (2018.06) ************************************* 障害者の雇用 個と向き合う姿勢学ぶ ************************************* 障害者雇用の世界にかかわるようになり随分と経つが、学ばせていただくことが非常に多い世界だと実感する。障害者特例子会社を設立して運営も担当している。5名の障害者で立ち上げた組織は27名に拡大しており、このうち精神障害者が半数以上を占める。 同社は当初から「働いて、貢献して、稼ぐ」「仲間同士で貢献しあうチームに」「優れた貢献をするために最適な環境を作る」という3つのポリシーを掲げている。 採用する人の大半は、何らかの事情でしばらく仕事ができていなかった人たちだ。生まれながらに障害を持つ人ではなく、途中で障害を持つようになった社員が多い。いろいろな思いと苦労の末に、私たちの会社に出会ってくれた。 せっかく働くのであれば、自信をもって給料をもらって欲しい、誇りをもって働いて欲しいというのが、最初のポリシーにこめられている。組織では仲間と協業して欲しい、様々な障害をもった人が相互に補完できればきっといい仕事ができるという思いが2つ目のポリシーだ。それらに対する経営側の覚悟が3つ目のポリシーとなる。 採用時には一人ひとりと長い面接をする。その人の今までの苦労や思いもきちんと理解した上で一緒に働きたいと思うからだ。会社の方針を伝え連携がとれる体制を構築するために、採用が決まったらご家族への説明会も開く。必要があれば、支援機関や主治医とも積極的に会っている。 障害者雇用を継続するには面での対応が大切だ。会社だけでできる範囲はどうしても限られる。採用するからには、安定的に就労して欲しい。そのためにも、この職場が1人ひとりの社員の「居場所」であり、「持ち場」となって欲しいと願っている。「居場所」をもてたという感覚は「自己肯定感」につながる。「持ち場」を任されたという感覚は「自己効力感」につながる。この2つの感覚は安定して仕事をしていくために、そして何よりも生き抜いていくために大切なものだと思う。 これらは働く中で得られるものだ。同社には、親会社の各部署が業務を外注・委託している。パソコンを使った業務が中心で、今では20種類以上ある。価値のある仕事を提供できているという実感を皆がもてることは何よりも大切だ。 もう1つ大切なのは、「個」をみることだ。特に精神障害の場合、同じ病名がついていても、日々の状態は人によって千差万別だ。病気についての理解は必須だが、パターン化は禁物で、とにかく1人ひとりをみることが大事だ。 「みなんちがって、みんないい」という金子すずの詩が障害者支援の現場では引用されることがあるが、まさにその通りかもしれない。これに対して戦後の日本社会は「みんな同じで、とても楽」というモデルを歩んできた。 新卒一括採用、企業内人材育成、年功序列、終身雇用といった習慣は、まさに「みんな同じでとても楽」という効率的な世界を作るためのツールだった。しかし、世の中のパラダイムが変わった今、それでは勝てない。 「みなんちがって、みんないい」を実現しながらも、組織としての大きなベクトルはぶらさない。障害者雇用の現場はその重要さを再認識させてもらえる。 ************************************* 新酒場探訪シリーズ026 葦善@熊本 ~熊本の水前寺公演の古今伝授の間で瞑想するのが好きなのですが、瞑想後の昼酒の店も大切です。なかなか早い時間だとないのですが、新水前寺の駅の近くまでいくとこの店があります。しかも、ラーメン居酒屋なので昼の〆ラーも一緒にできるんです。 |
ここのところ過去に書いた記事のアーカイブをしています。なくなっちゃうので記録に残しておかなきゃと。で、日経産業新聞の「HRマネジメントを考える」のリレー連載の第三回目です。ちょうど、去年の今頃ですね。テーマは、今、まっさかりの新入社員研修です。 ************************************* 日経産業新聞 HRマネジメントを考える (2018.05) ************************************* 新入社員研修の意義 経験に学び、自らの糧に ************************************* 私たちの会社にも55人の新卒新入社員が入りました。それなりの人数の新卒採用をしている企業であれば、新入社員研修を実施しているでしょう。ここ数年感じるのは、全体的に学校世界とビジネス世界のギャップが拡がってきていること、一口に新入社員といっても非常に多様化してきていることです。これらが新入社員研修の設計をますます難しくしています。 新入社員研修の役割は、現場でそれなりに戦える状態にして新入社員を送り出すことです。戦うためには、知恵と勇気と経験が必要であり、限られた期間でこの充足を目指します。当社では初日にまず基礎的な3つの約束をします。「殻を破る」「本気になる」「習慣化する」の3つです。 学生生活では自らの「殻を破る」必要はあまりありません。このため、なかなかオープンマインドになれない新入社員もいます。きちんと自己開示をし、他者からのフィードバックを真摯に受けないと良い仕事はなかなかできません。成長のスピードも高まりません。 正解を当てにいくのではなく、精いっぱい考えた自分なりの発言ができるようになるまで、意外と時間がかかる新入社員は少なくありません。社会では基準は自分ではなく相手が決めるものですから、自分で決めた限界でやめずに「殻を破る」チャレンジも必要です。 「本気になる」レベルも相手が決めます。自分は本気になったつもりでも、相手がそれを感じて認めなければ通用しません。大学の試験で合格点をクリアするのとはわけが違うのです。「本気になる」ことができれば、うまくいかなかったときには心底悔しいものです。これを研修のときにきちんと体験することは大切です。新人にとって悔しさは成長のばねです。 格好良く80点を取り続けるのではなく、格好悪くても120点を目指す姿勢が、顧客や上司の心を打ちます。うまくいかないことを恐れているうちは、本気ではありません。視線が自分に向いています。そうでなく、本気になれば視線はおのずと相手に向くはずです。これを体感できると、気持ちは強くなります。 本気になった新入社員は仕事にがむしゃらに取り組めるようになります。でも、仕事にはセオリーやノウハウ、経験則といったものがあります。それらを習得せずに単にがむしゃらにやるだけでは、仕事の効率も質もあがりません。新入社員研修では仕事における多様な原理原則も学びます。 ここでまた学校世界とビジネス世界の違いがあります。多様な原理原則を学んで理解するだけでは何の意味もありません。実際にそれを使えるようになって初めて意味を持ちます。さらには意識して使うレベルを超えて、無意識に自然に使えるようになることが大切です。「習慣化する」ことが重要なのです。 様々な原理原則を習慣化して意識せずに活用できるようになると強いです。ですから、研修では様々なワークを通じて繰り返し繰り返し大切なことを叩き込むのです。 たくさんの経験をして、真摯に他者からのフィードバックを受けて、自らきちんと振り返りをして、経験を腹に落とさせて自分のものにしていく。こういった経験学習のサイクルを自然にまわすことができるようになると、現場で自走できる新入社員が生まれます。今年のみんなはどうでしょうか。 ************************************* 新酒場探訪シリーズ026 源氏@仙台 ~去年、初めて行けました。酒場浴にうってつけの店。となりの上司部下が少しうるさかったけど。部下はメンタルなんです。最後のアテは、おでんかお椀。このお椀がいいんです。横丁はいいなぁ。大人の休日倶楽部もいいなぁ。 |
ジャパネットたかたという企業は、どんな会社なのかあまり存じあげなかったのですが、先日、働き方改革の事例発表に登壇されていて、なかなか面白い会社だと感じたので、ちょっと書き残しておきます。
本社は佐世保。社員数は2700人あまりもいるそうです。ただ、パートなどが多いようで正社員は700名程度とのこと。売り上げは2000億円を超えます。持株分社体制に移行しています。もともとは長時間残業当たり前で、それなりの退職率の会社だったようです。 まず、重要ななのは同社の事業理念です。 ① 自前主義…商品の仕入れからアフターフォローまで、すべてに責任を持つ ② メディアミックスショッピング…いつでも買える、どこでも買える、快適ライフを目指して ③ 少品種大量販売…徹底的に選び抜いた商品だけを磨き上げてご紹介する ②ですがテレビショッピングのイメージが強い同社ですが、意外と今でも紙媒体での販売量が一番多いそうです。紙媒体の入稿締切間際は2時、3時までの残業は当たり前という会社だったそうです。そこで③を徹底します。8600品目あった商品を何と600品目弱まで、7%まで減らしたとのこと。当然ながら、業務量は様々な分野で激減します。業務量を減らしてから働き方改革をしている珍しい、素晴らしい事例です。 働き方改革への取り組みも、①のとおりに「自前で」丁寧に、そして決めたことは徹底的にやります。とてもすがすがしさを感じます。 例えば、会議改革。アジェンダは48時間前に提出。資料も24時間前に提出。そして5枚以内。主催者の発表は5分以内。報告的な会議はメールで代替。会議時間は25分単位。10分前と5分前にはアラートがなる、といった感じです。 9連休取得促進のリフレッシュ休暇というのがあるそうですが、期間中は業務用携帯の持ち帰りは禁止。上司に預けなければいけません。人事担当者が抜き打ちで休暇中の社員の携帯に電話をして、本人が出ないかどうかチェックするとい入念さ。これやると営業不正がなくなりますね。あと、まずい案件も速やかに上司に報告がいくようになるでしょう。 一番、なるほどと思ったのは、RPAの導入です。ホールディングにrobot推進課という組織を作り、またグループ各社にも窓口担当者を置き、次々と業務をRPA化していきます。何人分の業務がRPA化されたかを、誰にでもわかるイラストにして社内に周知します。社内の各部署のちょっとした仕事が自動化されていきます。自分の身近な実務が少しずつですがなくなっていくわけです。 同社は総合職、一般職といった人材を二分する、意外とトラディショナルなグレード制度を持っているそうですが、もちろん一般職からの転換制度もあります。ただし、従来は年間10名も転換試験にチャレンジする人はいなかったそうです。それがRPAを導入して成果が出始めると、雰囲気は変わります。今年はなんと例年の10倍以上の100名ほどの社員が転換試験を受けたとのこと。RPAがキャリア意識を変えたのです。もうこれからは単純事務はなくなっていくというのが、実感されてきたのでしょう。RPAを導入している企業の話はいろいろと聞きますが、ここまで明確に実務推進者のキャリア意識を変えた話は聞いたことがありません。もちろん、経営者からのメッセージングもあったようです。 まだまだ面白い話がありました。採用向けではありますが、同社の働き方改革の取り組みは、かなり詳しくホームページでみてとれます。詳しくはそちらをご覧ぐたさい。 新酒場探訪シリーズ025 SCAPA@新橋 ~ご無沙汰しちゃってるな、いかなきゃ。新橋の「信州お酒村」で昼呑みしていたらお隣に素敵なご夫婦が。いろいろ話していたら、なんと旦那さんは新橋でバーを経営しているとのこと。それが出会いです。SCAPAは確かスコッチウイスキーの世界最北端の蒸留所だったと聞いたことがあります。 |
昨日、フェイスブックにブログを引用する際に、「キャリアについて興味のある方、1つくらい学会に入ってみたいと思っている方、実務家だけどアカデミックに興味がある方、日本キャリアデザイン学会に参加されませんか。興味のある方はご連絡ください」と書いたら、結構な数の方から問い合わせをいただきました。個別に返信するのはちょっと大変なので、今日のブログで整理することにしました。えらい長文になりますが、入会方法は具体的に最後の方で説明していますので、よろしくお願いします。 【私が学会に入ろうと思った理由】 あまり興味はないかもしれませんが、私が学会に入ろうとしたきっかけからです。 私は文系の学部を出て、事務系社員として日清製粉に入り、営業職から社会人生活をスタートさせました。何かの機会で同期の技術系社員と呑んでいたときの何とはなしの一言が実はきっかけです。 多くの技術系社員、特に研究職として働く人は、学生時代・大学院時代と同じ研究分野で仕事をします。多くが入社前から自らの専門分野の学会に加入しており、就職後も継続しています。会社で行った研究で学会発表などもするわけです。学会発表というのは個人名でやります。また、研究成果が特許になった場合も個人名が残ります。それに対して「事務系・営業系の仕事は個人名が残らないね」というのが彼の言葉でした。 誰が入れた人事制度、誰が獲得した大型新規顧客というのは、ある程度の期間は記憶に残るでしょうが、いずれは忘れ去られます。確かに個人名がなかなか残らない…。 そういわれたのが、悔しくてとりあえず学会に入りました。かなりいい加減な動機です。最初は産業組織心理学でした。何度かいきましたが、あまり面白くないので、あまり行かなくなりました。そして、次に入ったのがキャリアデザイン学会です。 【キャリアデザイン学会で活動を始めた理由】 キャリアデザイン学会で活動を始めた理由も、そこそこ長いストーリーがあります。当時、日清製粉で人事から営業に異動していた時期でした。比較的時間が自由になる立場だったこともあり、結構いろいろな活動をしたり、セミナーに行ったりしていました。その活動の一つにCDC(キャリア・ディベロップメント・コミッティ)という実践共同体がありました。JMAMの山田さんの音頭とりで、各社からキャリアカウンセラーの有資格者が集まり、社会全体として有資格者のキャリアカウンセラーの上手な活用ができていないという社会的な課題(当時から15年ほどたちましたが、実情あまり変わってないですね)に対応しようという趣旨で始まった活動です。日大商学部で土曜日にキャリア面談したり、いろいろな検討をしたりしていました。 ご縁があって、CDCが宮城まり子先生にご指導がいただいた時期があるのですが、宮城先生からは「だらだら活動していないで、本を書くか学会発表をするか何か具体的な目標をつくりなさい」とはっぱをかけられ、じゃあ学会発表でもするかと決めました。そして、2年連続で学生のキャリア支援をテーマとした発表を行いました。その場がキャリアデザイン学会でした。たまたま私はそのちょっと前にご縁があり入会していましたが、CDCの仲間もこぞって入会しました。 そのあと、転職して人事の職に戻り、学会の勉強会にも時折、参加してました。2010年にキャリアカウンセリング協会が立ち上げたスーパーバイザー養成講座に一期生として参加しました。このご縁が、今のGCDFのトレーナーにもつながるのですが、講師陣の一人として何度か来られた川喜多先生から「キャリアデザイン学会に入っているなら、運営側もきちんと手伝いなさい」といわれ、いわれるがままに手伝っていて、今は理事と研究会企画委員会の副委員長を担当しています。 目茶目茶、長くなりましたが、私がキャリアデザイン学会に、今どうしているのかというストーリーでした。皆さまも皆さまなりのストーリーで、是非、加わってみませんか。 【キャリアデザイン学会について】 この学会、実務家にもそれなりに敷居が低いです。とはいっても、参加している実務家の多くは、社会人大学院在籍中の人やOB・OGです。修士や研究と縁がなくても参加している人はそう多くはありません。私はそのうちの一人です。もっともっとそういう人が増えた方がいいんじゃないかと常々思います。 働く人のキャリアを実務家抜きで論じるのは、あまり適切とは思いません。専門知識にあふれるアカデミアの皆様と、経験に泥まみれになっている実務家がともに論じ合うべき分野です。そして、私個人は、この活動に加わってみて、世界が広がっているところはありますし、とても愉しく過ごせています。そして、昨日のブログの「一つくらい学会に入っても」という発言にいたっています。 【キャリアデザイン学会に実務家が参加するメリット】 他の学会はよくわかりませんが、キャリアデザイン学会に実務家が参加するメリットめいたものを少し整理してみます。かなりいい加減な視点も入っていますが。 ①.当たり前ですが、学会なので年に1回の研究大会があります。毎年、日本各地に行けますし、現地で皆さんと呑めます。同じ日に二回も「第三モッキリセンター」に行く玄田先生とも呑めます。ただ、今年は学習院大学なので都内です。そして、今回は15回記念大会です。 ② 年に6~7回開催される「キャリアデザインライブ」と呼ぶ研究会に学会員であれば、無料参加できます。私が属している研究会企画委員会というのは、ここの企画を考える委員会です。キャリアになんらかで関連するテーマを選んで、ライブ感覚で会場全体で考える愉しい場です。 現在、募集中のものが2件あります。是非、ご検討ください。テーマの幅広さも伝わるかと思います。毎回、自由参加の打ち上げもやります。残念ながら4月は博多にいるので参加できませんが、5月は私も運営担当なので参加します。 5月17日(金)「ユニバーサルデザインの視点から多様な人のキャリアについて考える」 ③.一人のキャリアカウンセラーとして、さらにGCDFのトレーナーとしてクラス担任をもってキャリアコンサルタントを目指す皆様に教えさせていただいている立場として、キャリアに関する最新知識、最新情勢はウオッチしておく必要があります。 ④.アカデミアで活躍されている皆様の考え方にふれることができます。これは、時に新鮮です。いろいろな角度から物事をみて、考えることに役立ちます。 ⑤.多くの同士との交流ができます。特に研究大会の懇親会などでは、全国から集まった仲間との交流ができます。著名な先生方とも気楽にお話ができます。ここでのネットワークが仕事につながることもたくさんあります。大学のキャリアセンターの皆様なんかもたくさんいらっしゃいます。呑み仲間が全国に増えます。 ⑥.一応、所属団体として書けます。私は名刺の裏にも書き入れてます。 ⑦.一念発起して学会発表でもやるかというときに、その場があります。もちろん、審査はありますが。 ⑧.定期的にいろいろな情報が掲載されているメルマガがきます。 【キャリアデザイン学会に入ってみようかなと思った人に】 学会の入会方法は、コチラに詳しいです。 年会費は口座振替の場合、9000円です。銀行振り込みだと1万円になります。入会には2人の会員の推薦と、常務理事会での承認が必要ですが、ご依頼いただければ、何とか進められるように取り計らえるかと思います。 うーん、悩むなぁという方、個別にご相談ください。 懇親会では、たこ焼きの船盛が登場。 ****************************************************** |
過去に頼まれて書いた記事が散り散りになってきているので、このブログでのアーカイブ作業をのんびりと少しずつやってます。今回は、私の所属する日本キャリアデザイン学会のWEBページでの企画「私のキャリアデザイン」に寄稿させていただいたものです。似たような話はいろいろなところでさせていただいていますが、選択肢があるがゆえの悩みに苦しく時代のお話です。間違いなく豊かな時代なのですが、なぜか時にはしんどい時代でもあります。 ************************************* 日本キャリアデザイン学会 私のキャリアデザイン (2016.08) ************************************* 「選択肢に溢れる時代に生きる」 ************************************* メニューのない店ってありますね。店主が選りすぐったコース料理のみが供されます。食事にあわせたワインもマリアージュされます。あなたは店主のチョイスに自らの身を委ねて、その日のディナーを楽しめばよいのです。いわば、選択の必要のない店です。 地方の駅に降り立ちます。昼食時だったので定食屋を探します。駅前は閑散としており、商店街もありません。少し先に一軒だけ定食屋が見えます。あなたは空腹を感じつつ、その定食屋に足を向けます。いわば、選択の必要のない駅です。 イタリアンレストランを使い慣れていない人にとって、ちょっと高級なイタリア料理店でメニューを選択するのは、少々苦行かもしれません。食前酒は何を選ぶといいのか。スプマンテ? アンティパストもメニューにたくさん載っているけど…。プリモ・ピアットではパスタを選択しようか…。セコンド・ピアットでは肉料理だけでも6種類もあるけど、何が美味しいのか…。そもそも品名だけみても料理がイメージできない。食中酒のワインも選ばないといけないし、ドルチェに、カフェに、食後酒……。いやはや何とも。ディナーのあいだ中、あなたは選択の連続にさらされます。 街中の駅に降り立ちます。昼時だったのでラーメンでも食べようかと周囲をきょろきょろ見渡します。駅前のロータリー周辺だけでもラーメン屋が3軒も並んでいます。3軒をのぞいた上で、雰囲気が一番よさそうな店を選びます。でも、店に入ると少し嫌な予感が…。客があまりいません。食べてみるなり後悔が走ります。美味しくない…。そして、しょっぱすぎる。後悔はその日中、あなたの頭から離れませんでした。選択を間違った…。違う店にすればよかった。あんな選択するんじゃなかった。他の店があったのに…。 私たちは今、選択肢に溢れた豊かな世界に生きています。 でもそれは、私たちは常に選択を迫られているという意味でもあります。 私が社会に出た頃、転職などというものは身近な存在ではありませんでした。新卒で総合職として入った会社では、定年までその会社で勤め上げるといのうが当たり前の価値観として存在していました。なので、最初の職場がどんなにきつくても、最初の上司がどんなに苦手な人でも、同期入社の全員が頑張って自分の仕事に、自分の職場に立ち向かいました。そんな中で徐々に仕事の喜びを感じ始めたり、助けてくれる仲間に出逢ったり、それなりの成長を勝ち取れるようになりました。そして職場に自分の「居場所」を見つけることができました。当時、職場が合わないから転職するという選択肢は誰の頭の中にもありませんでした。配属された職場で精一杯頑張ること以外に、選択肢は事実上ありませんでした。 当時は、定年が正式に60歳になった頃です。定年退職時の社内挨拶では、ほとんどの人が「大過なく勤め上げ」という枕言葉を使っていました。当時の私はその言葉に強烈な違和感を覚えました。「大過なく…」、なんてつまらない企業人生なんだと思いました。でも、働くにつれて「大過なく勤め上げ」という言葉の裏にも数々のドラマがあったに違いないということが理解できるようになってきました。当時は雇用延長などという発想はありませんでした。大過なく勤め上げた方々は、取締役をつとめるような例外を除いて、誰しもが60歳で仕事を辞めました。そこにはほとんど選択肢はなかったわけです。 当時の一般職の女性は、結婚したら退職するのが通例でした。ここにも選択肢はほとんどありませんでした。私のいた会社では、退職日には振袖姿で出社して、お世話になった職場を挨拶まわりするという習慣すらありました。そんな日本が30年くらい前にはあったのです。男女雇用均等法が施行されたのは、その少しあとです。 さらに数十年遡ると、結婚相手を親が決めるという時代がありました。中学を出たら当たり前のように集団列車で金の卵として出稼ぎに出るという時代がありました。社会の発展というのは、選択肢が増えていくということなのかもしれません。そして、これは間違いなく、よいことのはずです。 そして、私たちは今、選択肢に満ち溢れた世界に生きています。 そして、増えすぎた選択肢に時に押しつぶされかねない日々を送っています。今の社会が勝ち取った「選択肢がある幸せ」を上手にデザインできずに苦しんでいます。 新卒での就職活動を例にあげて考えてみましょう。 インターネット採用が一般化することにより、誰しもが多くの情報を得られるようになりました。誰しもが多くの企業に気軽に応募ができるようになりました。指定校制度が公然とまかり通っていたインターネット以前の時代では、特定の大学の就活生だけに大量の資料が届いていたのですが、今では公平に誰しもがインターネットで必要な情報にアクセスできます。あくまでも「見かけ上は」ですが。そして、膨大の情報の中で、選択をする前に疲れ切ってしまう学生すらいます。目の前を流れる情報の何が真実であり、何が本当に必要なものなのかを見極めて、必要な情報を選択することは容易ではありません。 昨今の新卒採用は売り手市場のため、優秀な学生であれば複数の内定を獲得していきます。でも、なかなか就職する企業を決めることができません。「内定ブルー」などという言葉すら生まれました。きっちりとした「決断」をできずに、時期が来たので何となくそのうちの無難そうな1つの企業に入ることは、時に不幸を招きます。 慶應義塾大学の花田光世先生から伺った「判断と決断の違い」についての話を採用セミナー等でよく引用させていただいています。「判断」とは合理的・客観的な意思決定であり、メリット・デメリット分析の結果で出せるような決め方です。これは、ちょっと頭が良い人がきちんと情報を集められれば上手にできることです。これに対して「決断」とは時に合理的とは思えなくても自分としてどうしてもこっちなんだと思って決めることです。 就職活動の結果、入社する企業を決める場合、「判断」で決めることはできません。その理由は、合理的に決められるだけの情報を入社前に完全に集めることが不可能だからです。入社後の仕事は、どこに入っても大変です。入社後にはどんどん大変な情報が入ってきます。採用時には素敵な先輩ばかりに会っていたのが、配属されると当たり前ですが嫌な人だっています。そして「こんなはずじゃなかった」といって早期退職を選択する人が出てきます。「判断」レベルで進路を決めるとこういったことが起こりがちです。就活で垣間見た情報だけで「こんなはず」だなど判断すること自体に無理があるのです。しっかりとした「決断」をできずに入社してきた新入社員は、困難に対峙することがなかなかできません。 通勤電車の中には求人広告が溢れています。最初の仕事がうまくいかなければ、転職という選択肢が今はあります。紹介会社に行けば、多くの企業が紹介されます。公募制度、FA制度、自己申告制度、企業の中だってそうです。命じられた職場でひたすら頑張る必要はなくなってきました。 キャリアにおける選択肢の乏しい世界では、キャリアデザインという概念は必要なかったのかもしれません。 しかし、今や世の中には選択肢が溢れきっています。選択肢や情報が乏しかった時代は、私たちの悩みも乏しかった時代なのだといえるのかもしれません。選択肢と情報が豊富な時代は間違いなく良い時代ですが、それなりに難しい生き方を求められる時代でもあります。 選択肢に溢れる時代で、どう自らをデザインするか。そしてどう連続的に小さな「決断」をしていくか。自らのキャリアにどう対峙し、どう切り拓いていくか。豊かな時代ゆえの難問に私たちは直面しているのです。 ****************************************************** 新酒場探訪シリーズ024 まるます家@赤羽 ~昼酒の街赤羽のランドマークのようなお店。この風格の素晴らしさ。いつも行列が絶えません。和子さんが素敵。1階のカウンターも2階の座敷もそれぞれいいですね。ジャン酎モヒート、たぬき豆腐、そしてこの日は肝串がありました。 |
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