Learning Barの話が続いていますが、今日はようやく前回の内容について書いてみます。
前回のLearning Barのテーマは『「矛盾」と「葛藤」』。 スピーカーであるサイバーエージェントの曽山さんからの話のテーマは「成長するしかけを創る~挑戦と安心のあいだで」であり、いかに矛盾と向き合い続けるかを問い続けられました。 で、合間に参加者自身が、自分の抱える矛盾と葛藤をシールに書いて胸に貼り、会場内で他の参加者とコミュニケーションをとる、ゆるめの素敵な新企画がありました。確かに座席まわりの人以外となかなか対話ができないので、オープンなこの企画は良い企画です。で、場は大盛り上がりです。 「矛盾と葛藤シール」を書くにあたっての説明で用いられた館野さんのLearning Bar準備における矛盾と葛藤がとてもわかりやすい例でした。 「毎回同じやり方で準備したい」VS「変わったねと思われたい」 Learning Bar幹事団としては、効率性を追求しながら(楽しながら)新奇性も得たいということですが、少なくとも今回は「変わった」感は伝わってきました。 これは昔からよくいわれることですが、人事労務の世界は常に矛盾をはらんでいます。人事の業務は矛盾との戦いだといった言葉は、多くの会社で人事労務の先輩が吐いている言葉ではないかと思います。そして、これが実感できないような担当者は、真剣に仕事をしたことがない人だろうと極言してしまってもいいかと思います。 で、大事なのはここからで、矛盾を前にしたときに、とってはいけない行動があります。 1つは、二者択一的思想に陥ること。これは白黒ついて楽なのでしょうが、そもそも矛盾に苦しむということはどちらの要素も大切だということです。それを簡単に片方を切り捨てることは解決でも何でもありません。また、単純に足して2で割ったり、真ん中をとるのも解決ではありません。矛盾するほど大事な、相対する要素なのですから、基本的には両方をどう実現するかという新たな解決策をめざすのです。曽山さんはこれをイノベーションと称していましたが、まさにそうだと思います。 もう1つは、意外と職場ではよくみるのではないかと思いますが、諦める人(もしくは面倒くさがってしまう人)がいます。この手の人は、評論家的に矛盾を指摘して結論もつけずに、だから無理なんだよね的な余韻を残して立ち去っていきます。あきれるばかりです。矛盾に対峙せずに、すべてを後回しにします。こういうタイプの人は成長もストップしてしまいますので、めぐりめぐって自分が損をします。 思い起こすと、私たちは幼少の頃から、常に矛盾に対峙してきたように思います。矛盾の中で新たな結論を生むという思考自体が、極めて人間的な行為なのだと思います。 極端な話、矛盾と対峙するということこそ仕事そのものであり、さらには、矛盾と対峙することとは人間として生きることそのもののようにも感じます。 なんか話が大きくなりました。話が大きくなるということは、話が拡散するということ、話を一般論化して逃げるということでもあります。でも、こう思うんだから仕方がありません。 《2010年10月6日》 アクションラーニング基礎講座の初日。2日間コースです。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスでインターンシップの説明会に行った際にお会いした清宮さんからアクションラーニング講座受講のお勧めを受け、躊躇しつつ一年がたち、たまたまスケジュールが合ったので夏頃に丸ビルでの公開セミナーに参加、キリンビールの早坂さんからキリンビールでの取り組みを伺い、やっぱ行きたいと思い、ようやく実現です。明日、一日探求した上で、これをどうしていくか真剣に考えます。久しぶりで仕事で研修的なものに出ましたが、なかなか素敵×4くらいのメンバーです。そうなる星のもとに生きているだと勝手に思っています。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を
スポンサーサイト
|
|
| ホーム |
|