ワークライフインテグレーション再び
昨日のブログで酒井穣氏の「これからの思考の教科書」から以下のような引用をしました。

『近年「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をよく耳にするようになりましたが、私はこの言葉があまり好きではありません。ワーク・ライフ・バランスとは、それを求める者に、各場面で「仕事」と「人生(家庭)」の二者択一を迫るものだからです』(P176)

バランスというとついついシーソーが思い出されます。

家庭に傾くと仕事が軽くなり、仕事に傾くと家庭が軽くなり、そんな絵です。ただ一度しかない自分の人生、ワークとライフを二者選択的に考えるのではなく、両方を取れるようなことが考えられないものでしょうか。仕事の中でよく対峙することがあると思いますが、二者選択的な思考法は、非常に世界を狭いものにします。どんな時にでも、二者択一ではなく、両方得られないかを考えることにより、人の成長は促進されるようにも思います。

慶應義塾大学SFC研究所キャリアリソースラボラトリーの花田光世先生や高橋俊介先生は、早くから「ワーク・ライフ・インテグレーション」という言葉を使われています。私もこの言葉を支持します。

10月29日(金)に法政大学であったシンポジウム「新卒採用の現状をどう考えるか 大学と企業との対話」で某社のJIRO部長に会いました。終了後の懇親会で大学3年生と飲んだのですが、彼女らは11月20日に東レ研究所の佐々木氏を招いてのイベントを準備しているそうなのですが、彼女の口から「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が出ました。働いてもいないのに「ワーク・ライフ・バランス」がわかるのかなぁと思うのですが、そこでたまたま私がJIRO部長に「今日、ここでこうやって懇親会で飲んでいるのはワークですか、ライフですか」と聞いてみたら「もちろんライフ」との回答が返ってきました。私も答えは同じで「ライフ」です。

法政大学に来て新卒採用の現状の情報を収集したり、大学の先生方とネットワークを構築するのは、もちろん仕事の一環ではあります。でも、感覚的には間違いなく「ライフ」です。このあたりの感覚を理解していただくのは難しいのですが、仕事としてやっている「ライフ」も大量にあります。休日に自宅でやっている「ワーク」もたくさんあります。たぶん、幸せな働き方をしていると「ワーク」と「ライフ」は統合されてきます。表面的な「ワーク・ライフ・バランス」思想は、日本の労働法と同じで、「ワーク」と「ライフ」を二者択一で切り離そうとする危険さがあります。それでは、けしていい仕事はできないでしょうし、わくわくした人生も送りにくいのではないでしょうか。

大学3年生は、これは「ライフ」というJIRO部長に、「そういう考えっていいな」と言っていました。是非、そういう何かをつかんで欲しいなと思います。ただ、そういう何かは必死に「ワーク」に取り組んだ末に見えてくるということも忘れてはなりません。

《2010年11月6日》 休日出勤のあと、高校の同窓会。東京都立戸山高校、自由で呑気でいい学校でした。大学受験準備は卒業してからという感じで、高校生活自体を楽しんでいる人が多かった高校です。3年生の時の戸山祭のために制作した映画が会場で流れます。それを見ている29年後の仲間たち。学年の半分もの人が高田馬場に集まったのも凄いです。ただ、同窓会の副会長さんからは、同窓会費を払っているのは1割しかいないとのお叱りも。



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