互報性規範
ちょっと前に、東京大学の中原淳先生の最新図書「職場学習論」を振り返りながら、自分の「職場生活」を何となく振り返るというブログをたらたら書いていましたが、最終章までたどり着いていなかったので、今日は本書のメインである第4章「誰からのどのような支援が能力向上に資するのか?」に行ってみます。

で、第4章は、第2章の「職場における他者からの支援」と第3章の「職場における能力向上」の掛け合わせです。誰からのどのような支援が、職場における能力向上に影響を受けているのか。世の中の人材育成関係者にとっては、絶対に押さえておかなければならないことです。

「上司」の支援の「能力向上」について面白い結果が出てます。

「上司」の「内省支援」と「精神支援」は能力向上に影響を与えていますが、「業務支援」はそうでもないという面白い結果が出ています。実は第2章の分析結果からみると、上司は量的にもっとも「精神支援」は与えていない立場なのですが、「能力向上」にはそのわずかなはずの「精神支援」が影響を与えているということです。逆に上司はもっとも「業務支援」をしている立場なのですが、それは「能力開発」には影響をあまり与えていないのです。

ここから上司はもっと「精神支援」をすべきと考えるべきか、滅多にやらない「精神支援」だから効くんだょねえととらえるべきかは難しいところがありますが、1つだけいえることは、やっぱり部下にとって上司という存在は極めて大きいことです。上司はまずはそれを意識する必要があります。

また、第4章では、各支援に影響を及ぼす組織風土についての分析も行っていますが、もっとも影響を与えるのは「互報性規範」とのことです。「互報性規範」とは、「困ったときにお互い助け合っている」「他者を助ければ、今度は自分が困っているときに誰かが助けてくれるように自分の職場はできている」「人から親切にしてもらった場合、自分も職場の他の人に親切にしようという気持ちになる」という規範です。

この「互報性規範」が強い職場では「内省支援」が強まります。なんかとてもわかる気がしますね。そして、「互報性規範」を高めるために最も影響を与えるのは、その職場の上司の立ち振る舞いなのです。ただし、ここにも方程式はありません。その上司のスタイルとスタンスで戦略的にこれをやるしかないのです。

それにしても「互報性規範」は素敵ですね。今日も「互報」(?)にたくさん助けられました。これが「規範」になるのは大切ですね。「互報性規範」というのは、一生懸命頑張っている姿があってこそ、生まれるものです。


《2011年11月26日》 今朝、徳島阿波踊り空港に行くタクシーで、行き先を告げようとしたら、声がでませんでした。かなり、やばいです。


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