日本企業は人を育てる以外に生きる道はない
人材発達支援塾第2回2日目。東京理科大学の佐々木圭吾先生から「戦略、理念、そしてHRD」と題したセッションをいただきました。結構、今まで考えたようで考えていなかった観点がいくつかあり、とても新鮮でした。

その中でにあった「日本企業は人を育てる以外に生きる道はない」という話をまずはご紹介します。これって、確かにそのとおりです。

日本企業は、新卒一括採用で調達した人材を人事ローテーションを行いながら内部育成する「内部労働市場型」の人材戦略をとっていますが、近年ではこれの見直しの必要性を指摘する声もかなりみられます。外部市場から必要な人材を調達する方が合理的・効率的であるという考え方です。いわゆる米国型モデルの「外部労働市場型」です。「戦略を今いる人で頑張ってもらうしかない」日本企業に対しても「戦略にあった人材を市場で選んで、取り替える」という方法です。

これに対して、佐々木先生は「日本が米国モデルを採用しても同じ賃金では世界一優秀な人材を調達することはできない」と断言されます。確かにそりゃそうです、どこに今いるのかわかりませんが、世界一優秀な人材が東洋の異国で働こうと思うには、現在もらっているよりも相当に有利な条件をオファーせざるをえないでしょう。ですから、米国型モデルを全面的に取り入れて世界一優秀な人材を調達するには、日本企業は極めて高いコストを払わなければならないという前提があるのです。

となると、日本企業はヒトを育てなければ国際競争に勝てないことを改めて認識する必要があります。

新卒一括採用を中心に、安価なうちに従業員を獲得して、実践的な社内教育システムの中で経済価値を高めていく、そういうことです。佐々木先生の感覚では、グローバルで戦う日本企業ほどこのモデルをとっているとのことです。面白いことに、ドメスティックであれば、前者も成り立つといのうが佐々木先生の見解です。

で、「日本企業は人を育てる以外に生きる道はない」ということになるのですが、これには1つ但し書きがあります。それは、「日本企業が《日本国内で》生き残るためには」ということです。つまり、活動の拠点としての日本を捨てることまで考えれば、前提がまったく変わってくるのです。

こちらの選択をする日本企業が増えないようにすることは、政治の仕事でしょうか。

《2011年11月20日》 人材発達支援塾第2回、2時過ぎまで議論が続き寝不足です。で、田園都市線は遠かった。でも、久しぶりに20時に仕事から帰宅。でも、よくよく考えたら今日は土曜日でした。仕事をしている方がおかしい。


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