大型投資によって学習が強制される
人材発達支援塾第2回にお出でいただいた東京理科大学の佐々木先生のお話から続けます。

今日は、大型投資によって学習が強制される、という話です。

例えば、韓国の半導体メーカー。びっくりするほどの巨額の投資をして工場を建設します。そして、高性能の機械をそこに据えます。
で、そうなりますと、工場が完成するまでに、工場をまわせるだけの人材を育てなければなりません。工場稼働開始日は決まっているわけですから、とにかくそこまでに必要な人数のスタッフを育てる…、確かに学習は強制されます。何となく、国家が自体が成長している様子が伝わってきます。

工場完成までに必要な人数のスタッフを育てるために、韓国の企業が目をつけたのが、日本の技術者です。工場立ち上げの初期は、日本の技術者の力によってこれらの工場は稼働することができていたわけです。

日本企業はこれまで極めて安価なコストで技術者を活用してきました。ここでいう技術者とは、先端的な研究をしている研究者のことではなく、工場を日々まわしている現場のプロセス技術者です。日本企業はこれらの高い技術をもった社員を、社員が高いロイヤリティを企業に対してもっていたのをいいことに、実は安価なコストで会社に縛りつけていたわけです。

日本の技術者は、一般的に現年収の3倍の給与でオファーして気持ちは傾かないそうです。それだけまだ会社に対してのロイヤリティが強くあると考えていいでしょう。しかし、現年収の5~10倍の給与でオファーするとさすがに契約書に印を押すとのことです。なんとなく、この金額感、わかる気もします。で、多くの技術が韓国を始めとする競合国に移転させてしまいました。

それにしても、日本企業の大型投資の案件は減りました。特に国内での案件は極めて少数でしょう。そして、大型投資の減少とともに、学習も衰えていると考えると、物哀しい思いがします。



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【2010/11/22 23:28】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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