東京大学教育学部2010年度冬学期授業「組織学習論」
本日は、中原淳先生がご担当されている東京大学教育学部2010年度冬学期授業「組織学習論」にお邪魔させていただき、お話をしてきました。テーマは「経験学習論と大学生の学びについて」。2007年、2008年にキャリアデザイン学会で発表させていただいた内容をベースにして、昨今の思いも込めてお話しました。

さて、授業は100分です。大学3年生・4年生がいるようですが、全体で40人弱でしょうか。ちゃんと数えればよかったです。

中原先生が前回の講義の振り返りをして、クローズアップ現代のDVDを10分程視聴して、私が35分ほどしゃべって、最後に全体でディスカッションです。もちろん中原先生のことですから、合間にペアトークが入ります。

中原先生、板書をします。パワポでの講義ばかり見ていたので新鮮です。

前回のテーマは「ミドル」。
1980年代にミドルという機能と存在が取りざたされ始めました。外部労働市場を主体とする組織では、トップダウンが激しいため、ミドルの重要性は低くなりますが、日本企業はそうでありません。トップ、ミドル、ロワーと存在する中で、まずはミドルには伝達という大切な役割があります。現場のことはロワーが一番知っています。この情報を取捨選択しミドルが上に伝える、トップの意向も噛み砕いて下に伝えます。
さらには、ミドルが戦略の創出と実施の主体となっているのが日本企業の強みです。ミドル・アップ・ダウン、チェンジマスター・変革の推進者としてのミドル。まさに企業家精神をもって自律的にアクションする存在です。

そして、管理者の時間配分についてのお話。いろいろな調査がありますが、管理者が1人でいた時間は概ね10~20%くらい。管理者は大半は他者との関係の中で時間を過ごしています。企業ではコミュニケーション能力が求められるというのは当たり前のことですね。

そして、ミドルマネージャーの育成の話へ。
そのアプローチ方法は2つ。
①スキル・アプローチ
②経験と内省、すなわち経験学習モデルのサイクルを回すこと

中原先生の使う経験学習のモデルは非常に企業人にはわかりやすく、

  業務を行う⇒経験をする⇒内省・振り返り⇒持論を創る(⇒業務を行う) 

となります。これをサイクルとしてまわしていくわけです。

会社ですから「業務を行う」は嫌でも発生します。さらには「経験をする」もまぁほっといてもあるでしょう。でも、「内省・振り返り」というのは意識しないと起こりません。
で、どうやって内省するか。ツールとしてのミラーリング・オブジェクトの話があり、「クローズアップ現代」のDVDに続きます。見られた方はわかると思いますが、後半部分で某損保会社における「多面観察」の話がありますが、ここの部分を10分程みんなで視聴します。内省を促すための「多面観察」ですね。

そして、ペア・ディスカッション。
それから「多面観察」について、お話を私にちょっと振ります。

で、今日のテーマということで、ご紹介をいただきます。ミドルにおける経験学習として主に内省・振り返りをみてきたが、学生にこの考え方を適応して仕事の合間に仲間で研究をしている人がいるというような前口上です。

でもって、「経験学習論と大学生の学びについて」60枚近いパワポのシートを使ってお話をさせていただくわけですが、とっても気持ちよく話すことができました。企業事例を大学で話させていただいたことはありますが、こういったテーマでは初めてなのでどうなることやら、と思っていましたが(何に学生がピンとくるのかがわからないですからね)、自分ではとても楽しくお話ができました。

話の内容については、週末にでもブログでも整理したいと思います。今回、経験学習を就職活動につなげてみましたが、結構、面白い論点が創れたような気もします。

終了後、中原先生が大学院のゼミのために立ち去った後、2人の学生に声をかけられて20~30分ほど談話室で話し合いを続けました。4年生の学生からは3年生のときにこの話を聞きたかったといってくれました。こういった事後の接触が、私にとっては一番のフィードバックです。

《2010年12月7日》 瓦版という社内報チックな媒体を人事が中心になって作ることにして2号目。自発的なチームワークができてます。人事の新しいタイプのお仕事。社内コミュニケーター。【ちゑや】の進め方も参考にさせていただいています。


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コメント
ありがとうございました!
東京大学の中原です。

昨日は素晴らしい講義をご出講いただきありがとうございました。学生が何名か講義後お邪魔していたようですね。わたしも加わりたかったのですが、その後は大学院ゼミでしたので、途中失礼いたしました。いろいろとご配慮頂き、ありがとうございました。

このたび、学生、そしてわたしにとっても、このような機会をいただいたことを、心より感謝しております!

引き続きどうかよろしくお願いいたします。

中原 淳
【2010/12/08 07:18】 URL | 中原 淳 #4fh/MrmU[ 編集] | page top↑
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