経験学習の視点から就職活動をみる①
東京大学教養学部冬季授業「組織学習論」の「経験学習論と大学生の学びについて」の後半では、就職活動を「経験学習」的な観点からみてみました。

中原淳先生の示す経験学習モデルで就職活動をみてみます。まずは復習から。

「業務」(Active Experimentation)
⇒「経験」(Concreta Experiences)
⇒「内省」(Refrective Observation)
⇒「持論化」(Abstract Conceptualization)
⇒「業務」   のサイクルです。

そして一昨日にも書いた就職活動生の代表的な悩みから2つ。

「自己分析をやっているのですが、自分のことがわからないんです」

「もう締め切りが近いんですが、エントリーシートに書くことがないんです」

「自己分析をやっているのですが、自分のことがわからないんです」からです。
これは、自己分析の手法により強制的に「内省」をしていることになります。しかしこれが「経験と切り離された(いきなり)内省」になってしまっているため、当然経験学習のサイクルはまわらず「持論化」にも進まないので、堂々巡りを繰り返しがちです。ここでまた思い出すのは、先日ご紹介した某大学のキャリアセンター長の言葉。

『外注業者が提供するキャリア教育のメニューは良くできており、それなりの「気づき」を学生にもたらすものの、あくまでもパターン化された「気づき」であり、実生活から得られる「気づき」とはまったくレベルが異なる』

まさに経験学習のサイクルから「内省」だけをパターン化されせ切り離しているということになるのかと思います。

次に「もう締め切りが近いんですが、エントリーシートに書くことがないんです」という奴です。
これは自己分析とは逆で「内省と切り離された(単なる)経験探し」だといえます。そんなことを悩んでいる学生でも、意外と話しこんでみるといい味のある経験をしてたりしますし、そこから大きいものを得たりしています。でも、華がある経験じゃないと書けないと思い込んでいる人も少なくありません。

でも、実は、企業の私たちが評価するのは、華麗なる学生時代の表面的な実績なんかではなく、いかに大学生活でしっかりと経験学習のサイクルを回して成長してきたかの足跡の方なのです。

《2010年12月15日》 第3回「5時間会」。原宿で飲むなんて久しぶり。人事の皆さんが集まる、ものすごく素敵な会でした。「言葉」のプレゼント交換もあったり。ゆっくり後日この会も書きたいです。


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